JP2009203722A - シリンダー錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディンプル式のシリンダー錠装置において、鍵の抜き差しが円滑になるよう回転筒を姿勢保持する保持手段を設ける構成でありながら、コンパクト化を損なわないように構成する。
【解決手段】シリンダー錠装置Sを構成する固定筒17の屋内側筒端部に凹部17gを形成し、該凹部17gに、樹脂材で形成され、回転筒16の径方向に弾性変形可能なリング状の弾性変形部21bと、係止突部21eとを備えた保持部材21を回り止め状、かつ、抜止め状に設けて、回転筒16が解錠姿勢、施錠姿勢に変姿することに伴い、前記係止突部21eが回転筒16外周面に形成された係止凹部16dに係止する構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、建築物に設けた開閉体を施錠するような場合に用いられるシリンダー錠装置の技術分野に属するものである。
一般に、建築物の開閉体を躯体に施錠する場合に用いられるシリンダー錠装置のなかには、開閉体に固定される固定筒と、該固定筒に相対回転自在に内嵌され、鍵孔が形成される回転筒とを備え、前記鍵孔に対応する鍵を挿入することで、固定筒と回転筒とに連通状に配設された分割可能なロックピンが分割されることにより係止解除がなされ、回転筒の施錠姿勢と解錠姿勢との回転変姿を許容するようにしたものが知られている。このようなものにおいて、固定筒と回転筒とには、それぞれロックピンを出没自在に内装するロックピン収容室が連通状に形成されているが、これら固定筒と回転筒とに形成されるロックピン収容室同士は、ロックピンに対して僅かな遊びを存して収容されている。このため、固定筒と回転筒とは、施錠、解錠の各姿勢となっている状態において僅かに周回り方向の位置ズレが生じていることがあり、このようになると、ロックピンの分割部が固定筒と回転筒との間の段差に引っかかった状態となり、鍵孔に対して抜き差しする鍵が円滑に抜き差し操作できなくなることがあり問題があった。
この改善策として、固定筒に対して回転筒が施錠、解錠姿勢になった状態で、前記姿勢を弾圧状に保持する保持手段を設けることが提唱されており、例えば、回転筒の筒軸方向中間部に径方向を向く貫通孔を形成し、該貫通孔に係止ボールと、該係止ボールを外径側に付勢する付勢弾機とを収容する一方、固定筒の内周面に、回転筒の施錠、解錠姿勢において前記係止ボールに対向する部位に位置して凹部をそれぞれ形成し、回転筒が施錠または解錠姿勢となることに伴い、係止ボールが凹部に落ち込んで回転筒を各姿勢に保持をするようにしたものが提唱されている。
特開2000−160886号公報 特開2007−239324号公報
ところで、近年、ピッキングによる不法解錠が横行していることが社会問題となっており、この対策として、ピッキングでの解錠が難しいうえ複製しにくいシリンダー錠としてディンプルキーを採用することが提唱されている。そして、ディンプルキーに一層高い防犯性を付与するためには、固定筒と回転筒との間に形成されるロックピンの数を増やしたり、ロックピンの配設方向を径方向複数にすること等が考えられる。しかるに、このようにロックピンの配設方向が複数となるものに対し、前記従来の保持手段を設けようとした場合では、ロックピンの配設スペースを邪魔することなく保持手段を設ける必要があるため、保持手段を設けるスペースを別途確保しなければならず、固定筒、回転筒の筒軸方向の全長が長くなり、シリンダー錠装置のコンパクト化を損なうという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開閉体に固定される固定筒と、該固定筒に相対回転自在に内嵌され、鍵孔が形成される回転筒とを備え、前記鍵孔に対応する鍵を挿入することで固定筒と回転筒とに連通状に配設されたロックピンによる係止解除がなされ、回転筒の施錠姿勢と解錠姿勢との回転変姿が許容されるシリンダー錠装置において、前記固定筒に、回転筒を施錠姿勢と解錠姿勢とに姿勢保持する保持手段を設けるにあたり、前記保持手段は、固定筒の一方の筒端面に形成した凹部に設けられているシリンダー錠装置である。
請求項2の発明は、保持手段は、回転筒の径方向に弾性変形可能なリング状の弾性変形部と、回転筒の外周面に形成された係止凹部に係脱自在に係止する係止突部とを備えた保持部材により構成されている請求項1に記載のシリンダー錠装置である。
請求項3の発明は、保持部材は、弾性変形部に弾性変形促進部が形成されている請求項2に記載のシリンダー錠装置である。
請求項4の発明は、保持部材は、凹部に回り止め状に収容されている請求項2または3に記載のシリンダー錠装置である。
請求項5の発明は、保持手段は、固定筒の一方の筒端部が固定される支持プレートにより抜止めされるように構成されている請求項1乃至4の何れか1項に記載のシリンダー錠装置である。
請求項1の発明とすることにより、保持手段の配設スペースを確保するため回転筒と固定筒との筒軸方向の長さを長くする必要がなく、シリンダー錠装置のコンパクト化を図ることができる。
請求項2の発明とすることにより、弾性変形部と係止突部とを一体に形成することができるので、部品点数の削減を図ることができる。
請求項3の発明とすることにより、シリンダー錠装置の解錠、施錠操作を円滑に行える。
請求項4、5の発明とすることにより、保持手段を位置規制する部材を別途設けることなく、確実な位置決めができて構成の簡略化が図れるうえ、保持手段の組込み作業が容易にできる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1はバランス式(手動式)の建築用シャッター装置を構成するシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、左右方向に長いスラット1aの複数枚を上下方向に連結して構成されている。前記シャッターカーテンの上端部は、躯体開口部の上方に配されたシャッターケース2に内装される巻取りドラム3に連結されるが、巻取りドラム3にはバランス弾機3aが内装されており、該バランス弾機3aの付勢力は、シャッターカーテン1の巻取りドラム3から繰出される自重にバランスされるように設定されている。
そして、シャッターカーテン1は左右両縁部が開口部の左右両側に配されたガイドレール4のガイド溝4aに嵌合され、該ガイドレール4の移動案内を受ける状態で上下方向に移動するように構成されており、シャッターカーテン1は、下方に引下げる閉鎖操作を行うことにより巻取りドラム3から巻出され、バランス弾機3aに付勢力を付勢しつつ開口部を閉鎖する閉鎖姿勢となり、上方へ引上げる開放操作を行うことによりバランス弾機3aの付勢力を受ける状態で上動して巻取りドラム3に巻取られて開口部を開放する開放姿勢となるよう開閉移動するように構成されており、これらは何れも従来通りの構成となっている。
前記シャッターカーテン1の屋内側の側面には、人が操作しやすい高さに位置するスラット1aに、シャッターカーテン1を施錠−解錠するための施錠装置5が設けられており、シャッターカーテン1は、閉鎖姿勢においてガイドレール4のガイド溝4a(躯体)側に施錠されるように構成されている。
前記施錠装置5は、ラッチ錠を構成するラッチ錠作動部Rをシリンダー錠装置Sにより施錠、解錠できるように構成されたものになっており、屋内外方向に薄型で屋外側が開口するボックス形状に形成され、ラッチ錠作動部Rが収容されるケーシング6と、該ケーシング6に形成された屋外側の開口部を覆蓋するように設けられ、シリンダー錠装置Sが収容されるプレート部7とを備えて構成されている。
前記ケーシング6の屋内側に偏寄する底片6aの左右方向中央部位には、該底片6aを貫通する状態で回転体8が回転自在に枢支されており、該回転体8の軸芯部には、ケーシング6の開口側(屋外側)に突出し、径方向に対向する一対の突片8aが形成されている。さらに、前記回転体8は、ケーシング6内となる屋外側部位に回転プレート8bが連結されているが、該回転プレート8bはケーシング6の底片6aに近接対向状に配設されるとともに、回転体突片8aに係止状に配設されており、回転体8とともに一体回転するように構成されている。そして、前記回転プレート8b外周縁部の屋外側面(ケーシング6の開口側の面)には、径方向に対向する部位に位置して一対の平板状の作動アーム9、10の基端部が積層され、回転プレート8bに突出形成された連結突起8c、8dを介してそれぞれ揺動自在に枢支されている。
11、12は、図4(A)において、回転体8の左右に位置し、ケーシング6の上側片6bと下側片6cとのあいだに挟まれて上下方向の移動が規制され、かつ、底片6aに対して摺動自在に配された左右一対のスライド体であって、これらスライド体11、12は、左右方向内方端部(互いに近接する側の端部)が、前記左右の作動アーム9、10の先端部に対し、各作動アーム9、10に突出形成された連結突起9a、10aを介してそれぞれ揺動自在に枢支されている。そして、作動アーム9、10の後述する変位に伴い、ケーシング6の上下側片6b、6cに案内され、ケーシング底片6aに対して左右方向にスライド移動するように設定されている。
また、これらスライド体11、12の左右方向外端部には、それぞれ左右方向長尺状の一対のリンク体13、14の左右方向内端部が連結されており、これらリンク体13、14の左右方向外端部に、作動片13a、14aが設けられ、該作動片13a、14aの先端部が、左右一対のガイドレール4のガイド溝4a内に没入するように配設されている。
このように構成されたラッチ錠作動部Rは、回転体8が予め設定される正逆何れかの方向に180度回転する解錠位置、施錠位置に位置することに伴い、左右の作動アーム9、10は、基端部が上下に隣接して位置する解錠位置(図4(A)の一点鎖線)と左右に隣接して位置する施錠位置(図4(A)の実線)とに変位するように設定されており、これによって、作動アーム9、10にそれぞれ連結するスライド体11、12そしてリンク体13、14同士が、互いに近接する解錠位置と、互いに離間する施錠位置とにスライド変位するように構成されている。
そして、前記スライド体11、12、リンク体13、14同士が互いに近接する解錠位置に位置する状態では、リンク体13、14の左右方向外端部の作動片13a、14aの先端部がガイド溝4aに設けた錠受け体4bに干渉することがなく、シャッターカーテン1を解錠状態として自由に開閉作動ができるように設定されている。これに対し、スライド体11、12、リンク体13、14同士が互いに離間する施錠位置に位置する状態では、リンク体13、14の左右方向外端部の作動片13a、14aがガイド溝4aの錠受け体4bに係止して、シャッターカーテン1を施錠状態として開放作動を規制するように構成されている。
このように構成されたラッチ錠作動部Rの回転体8は、ケーシング底片6aから屋内側に貫通する部位に操作摘み8eが一体的に設けられており、屋内側において操作摘み8eを回転操作することによりラッチ錠作動部Rを施錠、解錠操作することができるように構成されている。
一方、ケーシング底片6aの屋内側の一対の突片8aの対向間には凹溝部8fが形成され、該凹溝部8fに、アタッチメント8gが屋外側に向けて付勢する付勢弾機8hとともに収容されている。そして、アタッチメント8gは、付勢弾機8hに抗して凹溝部8fに嵌合係止することにより回転体8に対して回り止めされており、該アタッチメント8gが、後述するシリンダー錠装置Sの鍵(ディンプルキー)15による施錠、解錠操作に伴い回転操作されることにより、回転体8を一体回転せしめ、ラッチ錠作動部Rを施錠、解錠操作するように構成されている。
さて、前記プレート部7には、左右方向中央部であり、ケーシング6に枢支される回転体8に対向する部位に位置して円形状の貫通孔7aが開設され、該貫通孔7aにシリンダー錠装置Sが設けられている。前記シリンダー錠Sは防犯性に優れたディンプル式に構成され、回転筒16とプレート部7に固定される固定筒17とを備えて構成されている。
前記回転筒16は、軸芯部に位置し、屋外側に鍵15の挿抜口が形成された長四角形状の鍵孔16aが形成されており、屋内側の筒端面の軸芯部には、前記回転体8のアタッチメント8gに押圧状に突きあてられてアタッチメント8gに嵌合係止する突片16bが、周回り方向四分割状となって屋内側に向けて突出形成されている。さらに、回転筒16の屋内側筒端面の外周縁部には、外径側に突出する鍔部16cが形成されており、該鍔部16cの径方向に対向する二箇所であって、鍵孔16aの長手方向に直交する方向の二箇所には、半円形状に切欠かれた係止凹部16dが形成されている。さらに、回転筒16には、ロックピンを構成するタンブラーピン18とドライバーピン19とが径方向移動自在になる状態で内装される複数のロックピン収容室16eが貫通状に形成されている。
一方、前記固定筒17は、軸芯部に回転筒16が相対回転自在に内嵌する筒孔17aが形成された真円状の筒枠部17bと、該筒枠部17bの外周面部から上下方向に延出する上下本体部17cと、筒枠部17bの外周面部から左右方向に延出する左右本体部17dと、筒枠部17bおよび上下、左右本体部17c、17dの各屋内側端部から外径方向に延出する円板状のフランジ部17eとを備えて構成されている。そして、固定筒17はプレート部7の屋外側面に対向させ、フランジ部17eに形成された突起17hをプレート部7に形成されたカシメ孔7gに嵌入して突起17hをカシメることにより、プレート部7に一体化されている。ここで、プレート部貫通孔7aの孔径は、固定筒17の筒孔17aの孔径よりも大径な回転筒16の鍔部16cの外径よりも大径であるが、筒枠部17bのフランジ部17eの外径よりも小径に設定されている。
そして、固定筒17は、上下、左右本体部17c、17dにロックピンを構成するドライバーピン19とロックピンを内径側に付勢する付勢弾機20とが径方向移動自在に収容される複数のロックピン収容室17fが、前記回転筒16に形成されるロックピン収容室16eに対応して貫通状に形成されている。このとき、プレート部7は、上下縁部が上下本体部17cの上下方向外端面に沿って屋外側に折曲されて一対の上下覆蓋片部7bに形成されるとともに、貫通孔7a周縁部の左右部位が屋外側に向けて切起こされて一対の左右覆蓋片部7cに形成されており、これら上下覆蓋片部7bと左右覆蓋片部7cとが、上下、左右本体部17c、17dのロックピン収容室17fの外径側端面を覆蓋して、ロックピン収容室17fに収容されるドライバーピン19と付勢弾機20とを位置規制(飛び出しを規制)するように構成されている。
ここで、回転筒16と固定筒17とのロックピン収容室16e、17fとは、回転筒16の鍵孔16aが上下方向を向き、係止凹部16dが鍔部16cの左右に位置する位置関係になることに伴い連通するように設定されており、この状態において、回転筒16はアタッチメント8gを介して回転体8を解錠位置としてする解錠姿勢、あるいは、アタッチメント8gを介して回転体8を施錠位置とする施錠姿勢となるように構成されている。そして、シリンダー錠装置Sは、回転筒16が解錠姿勢、施錠姿勢にあるときに鍵孔16aへの鍵15の抜き差しが可能となり、鍵孔16aに挿し込まれた鍵15を回転することにより回転筒16が固定筒17に対して相対回転させることができるように設定されており、回転筒16が回転して突片16bがラッチ錠作動部Rのアタッチメント8gを回転させることにより、シリンダー錠装置Sによるラッチ錠作動部Rの解錠、施錠操作がなされ、これによって、ラッチ錠が解錠状態、施錠状態となるように構成されている。
一方、プレート部7は、貫通孔7a孔縁から左右覆蓋片部7cが切起こされることにより、貫通孔7aに連続して左右一対の開口7dが形成されており、該開口7dを介して固定筒17の左右本体部17dの屋内側端面が屋内側に露出する状態となっている。そして、固定筒17の屋内側筒端面は、プレート部7の屋内側面と面一状となるように形成されており、筒孔17aに組込まれる回転筒16の屋内側筒端面は、本実施の形態では、固定筒17より僅かに屋内側に位置しており、回転筒16の突片16bは、プレート部7の屋内側面から屋内側に向けて突出するように形成されている。また、固定筒17の屋内側端面の左右方向一方(本実施の形態では図5(B)において右側)であって、前記右側開口7dに対向する右本体部17d周辺部位には、屋外側に向けて凹部17gが切欠き形成されている。前記凹部17gは、筒軸(軸芯)方向は長さ(溝深さ)T、周回り方向(上下方向)は前記開口7dの周回り方向長さL1よりも長い長さ(溝幅)Lを存して形成されており、該凹部17gの上下端部は、プレート部開口7dの上下の孔縁7e、7fにより覆われるように構成されている。
そして、前記凹部17gに本発明が実施された保持手段としての保持部材21が設けられている。前記保持部材21は、樹脂材を用いて貫通孔21aが形成され、径方向の弾性を備えた弾性変形部21bを備えて構成されている。前記弾性変形部21bは、本実施の形態では、上下方向に長いリング形状に形成されており、回転筒16に対向する左側の外周部がフラット面部21cに形成されている。前記弾性変形部21bは、凹部の溝深さTからプレート部7の板厚分を差し引いた長さ(厚さ)よりも短い(浅い)筒軸方向の長さT1を有し、凹部17gの上下方向の長さLと略同様の上下方向長さに形成されている。また、弾性変形部21bのフラット面部21cには屋内側に向けて延出して、回転筒16の鍔部16cに対向する延出片部21dが形成されており、延出片部21dにおける保持部材21の屋内外方向長さ(軸芯方向長さ)は、凹部17gの軸芯方向の長さTと略同様になるように形成されている。そして、前記延出片部21dとフラット面部21bとの上下方向中間部に位置して、回転体16側に向けて断面半円形状に膨出する係止突部21eが形成されている。さらに、保持部材21の貫通孔21aの孔形状は、フラット面部21c側の上下両端部において、本発明の弾性変形促進部として湾曲状の深溝部21fが形成されており、係止突部21eを、該係止突部21eの突出方向の反対方向に押圧したとき、これら深溝部21fにより弾性変形部21bの弾性変形がし易くなるように形成されている。
そして、保持部材21の係止突部21eの先端面を基準とする左右方向長さH2は、回転筒16が解錠、施錠姿勢以外の姿勢での鍔部16c外周からプレート部7の右覆蓋片部7cとの距離H1よりも長く、回転筒16の解錠姿勢、施錠姿勢における係止凹部16dの底部からプレート部7の右覆蓋片部7cとの距離Hと略同様か、少し長くなるように形成されている。
尚、保持部材21は、係止突部21eの上下方向中間部を基準とする中心線Mを基準として上下方向線対称状に形成されている。
これによって、保持部材21を凹部17gに収容したとき、保持部材21は、凹部17gに回り止めされる状態で嵌合されるように設けられるが、さらに、この組込み状態において、保持部材21は、プレート部開口7dの周回り方向長さL1より長い上下方向長さLに形成されているため、弾性変形部21bの上下端部位がプレート部7の開口7dの上下の孔縁7e、7fにより覆われて抜け止めされた状態となるように設定されている。そして、このように組込まれた保持部材21は、回転筒16が解錠姿勢、または、施錠姿勢になることに伴い、鍔部16cに形成された係止凹部16dに係止突部21eが落ち込んで、回転筒16を解錠姿勢、施錠姿勢に姿勢保持するように設定されている。このとき、回転筒16が解錠姿勢から施錠姿勢、あるいは、施錠姿勢から解錠姿勢に変姿する場合に、係止凹部16dに落ち込んだ係止突部21eが、弾性変形部21bを弾性変形させる状態で係止凹部16dの円弧面に沿って回転筒鍔部16c外周面に乗り上げられ、姿勢変姿するように設定されている。
このとき、保持部材21は、係止突部21eの先端面を基準とする左右方向長さH2が、回転筒16の解錠姿勢、施錠姿勢における係止凹部16dの底部からプレート部7の右覆蓋片部7cとの距離Hと略同様か、少し長くなるように形成されていて、回転筒16がどの姿勢にあっても係止突部21eが鍔部16cの外周面に確実に摺接する状態となっているため、回転筒16の解錠姿勢、施錠姿勢への変姿に伴う係止突部21eの係止凹部16dへの落ち込み作動が確実になるように配慮されている。
尚、保持部材21は、前述したように、中心線Mを基準として上下方向線対称状に形成されているので、回転筒16、鍵15の回転方向が逆方向に設定されているとしても、保持部材21をそのまま採用することが可能である。
因みに、シリンダー錠装置Sは、予めプレート部7に固定筒17を固定し、図示しない治具を用いて、固定筒17のロックピン収容室17fにそれぞれドライバーピン19と付勢弾機20とを収容した後、固定筒17の筒孔17aに、ロックピン収容室16eに予めタンブラーピン18を収容した回転筒16を、固定筒17の屋内側から組込むことにより構成されるが、保持部材21は、回転筒16を固定筒17の筒孔17aに組込む前の段階で、固定筒17のプレート部7側に形成された凹部17gに組込むようにすることで、簡単に組込むことができるようになっている。そして、このようにシリンダー錠装置Sが組込まれたプレート部7を、回転体8、作動アーム9、10、スライド体11、12、リンク体13、14により構成されるラッチ錠作動部Rが組込まれたケーシング6に対してカシメ固定することにより施錠装置5が構成されるが、このとき、回転体8に組込まれたアタッチメント8gと、回転筒16の突片16bとは、アタッチメント8gに設けられた付勢弾機8hの付勢力を受けて係合が確実になるような組込み状態となっている。尚、図2に施錠装置7のスラット1aへの組込み状態を説明する分解図を示すが、スラット1aの屋外側面に回転筒16の屋外側端面が露出状に設けられ、スラット1aの屋内側から宛てがわれる施錠装置5は、回転筒16屋外側端面の外周を覆うカバー22とともに螺子22aによりスラット1aに固定されるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、施錠装置5に組込まれたシリンダー錠装置Sは、ディンプルキー15により施錠−解錠がなされるディンプル式となっており、複製が困難で、しかも、ピッキングによる不正解錠がされ難い施錠装置とすることができるが、このものでは、回転筒16が、回転体8を解錠位置、施錠位置にする解錠姿勢と施錠姿勢に変姿することに伴い、保持手段である保持部材21により回転筒16の固定筒17に対する姿勢保持がなされ、固定筒17に対して回転筒16が僅かに回転するような不具合がなく、回転筒16の鍵孔16aに対し鍵15を円滑に抜き差しすることができ、ロックピンや鍵15の保護を図ることができる。この場合に、前記保持部材21は、固定筒17の屋内側端部に形成された凹部17gに設けられており、回転筒16と固定筒17とに径方向複数の方向にロックピンを収容するディンプル式とするものでありながら、従来の固定筒の筒長方向中間部に保持手段を設けるもののように、保持手段の配設スペースを確保するため回転筒と固定筒との筒軸方向の長さを長くする必要がなく、施錠装置5(シリンダー錠装置S)のコンパクト化を図ることができる。
このように、本発明は、ディンプル式のシリンダー錠装置Sでありながら、回転筒16の解錠姿勢、施錠姿勢が姿勢保持されて、鍵15の抜き差し操作が円滑にできるものであるが、保持手段は樹脂材で形成され、弾性変形部21bと係止突部21eとが一体に形成された保持部材21を用いる構成であるので、部品点数の削減を図ることができる。
その上、このものでは、保持部材21の弾性変形部21bに深溝部21fが形成されていて、回転筒16が解錠、施錠姿勢から回転操作する場合に、弾性変形部21bの弾性変形が円滑にできて、鍵15の解錠、施錠操作を円滑に行うことができる。
そのうえ、固定筒17の屋内側端部に形成した凹部17gに対し回り止め状に収容され、しかも、プレート部7の開口7dの孔縁7e、7fにより抜け止めされる構成としたので、保持部材21を位置規制する部材を別途設けることなく、確実な位置決めを行うことができて構成の簡略化が図れるうえ、保持部材21の組込み作業が容易となる。
建築用シヤッター装置を内観視し、一部を切欠いた正面図である。 施錠装置の分解底面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれ施錠装置の正面図、背面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれラッチ錠作動部を説明する背面図、図4(A)のX−X断面図である。 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれシリンダー錠装置を説明する背面図、図5(A)のX−X断面図、正面図である。 図6(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ保持部材の平面図、正面図、底面図、側面図である。 図7(A)、(B)はそれぞれ施錠装置の一部を切欠いた縦断面図、横断面図である。
符号の説明
1 シャッターカーテン
5 施錠装置
6 ケーシング
7 プレート部
7d 開口
8 回転体
8e 操作摘み
8g アタッチメント
15 鍵
16 回転筒
16c 鍔部
16d 係止凹部
17 固定筒
17g 凹部
21 保持部材
21b 弾性変形部
21e 係止突部
S シリンダー錠装置

Claims (5)

  1. 開閉体に固定される固定筒と、該固定筒に相対回転自在に内嵌され、鍵孔が形成される回転筒とを備え、前記鍵孔に対応する鍵を挿入することで固定筒と回転筒とに連通状に配設されたロックピンによる係止解除がなされ、回転筒の施錠姿勢と解錠姿勢との回転変姿が許容されるシリンダー錠装置において、前記固定筒に、回転筒を施錠姿勢と解錠姿勢とに姿勢保持する保持手段を設けるにあたり、前記保持手段は、固定筒の一方の筒端面に形成した凹部に設けられているシリンダー錠装置。
  2. 保持手段は、回転筒の径方向に弾性変形可能なリング状の弾性変形部と、回転筒の外周面に形成された係止凹部に係脱自在に係止する係止突部とを備えた保持部材により構成されている請求項1に記載のシリンダー錠装置。
  3. 保持部材は、弾性変形部に弾性変形促進部が形成されている請求項2に記載のシリンダー錠装置。
  4. 保持部材は、凹部に回り止め状に収容されている請求項2または3に記載のシリンダー錠装置。
  5. 保持手段は、固定筒の一方の筒端部が固定される支持プレートにより抜止めされるように構成されている請求項1乃至4の何れか1項に記載のシリンダー錠装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103015802A (zh) * 2011-09-22 2013-04-03 吴宝富 一种防强开偏心电脑葫芦锁
JP2013217128A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Bunka Shutter Co Ltd シャッター装置の改修方法
JP2015010400A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 三和シヤッター工業株式会社 開閉装置用の施錠装置

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