JP2009203135A - 光学ガラス、光学素子及び精密プレス成形用プリフォーム - Google Patents

光学ガラス、光学素子及び精密プレス成形用プリフォーム Download PDF

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Abstract

【課題】屈折率(n)、アッベ数(ν)、及び部分分散比(θg,F)が所望の範囲内にありながら、高い熱的安定性を有する光学ガラスと、これを用いた精密プレス成形用プリフォーム及び光学素子を得る。
【解決手段】光学ガラスは、酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%でBi成分を55.0〜85.0%、及びGeO成分を1.0〜30.0%含有するものである。光学素子は、この光学ガラスを精密プレス成形してなるものである。この光学ガラスによれば、Bi成分を加えることによって、ガラス転移点(Tg)が結晶化開始温度(Tx)に比べて大きく下がり、ガラスの熱的耐久性が高められる。また、Bi成分及びGeO成分を併用することによって、ガラスの高屈折率化が図られる。さらに、Biと他成分との比率を所定の範囲内にすることによって、ガラスの部分分散比(θg,F)が大きくなる。
【選択図】なし

Description

本発明は、光学ガラス、光学素子及び精密プレス成形用プリフォームに関する。
近年、光学系を使用する機器のデジタル化や高精細化が急速に進んでおり、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮影機器をはじめ、各種光学機器に用いられるレンズ等の光学素子に対する高精度化、軽量、及び小型化の要求は、ますます強まっている。
こうした光学素子の製造方法としては、ゴブ又はガラスブロックを切断・研磨したプリフォーム材を加熱軟化して、加熱軟化したプリフォーム材を高精度な面を持つ金型で加圧成形する方法が用いられている。この方法を用いた場合には、ガラスを研削し研磨する工程が省略される利点がある。
光学素子を作製する光学ガラスの中でも特に、1.85以上の屈折率(n)を有し、30以下のアッベ数(ν)、及び高い部分分散比(θg,F)を有する高屈折率低分散ガラスの需要が非常に高まっている。また、屈折率やアッベ数や着色度等の光学的特性だけでなく、光学ガラスの製造時や光学素子の加工時においてPbOやAsを用いず、環境負荷を抑制することも重要になっている。このような高屈折率低分散ガラスのうち、例えば屈折率(n)が1.91以上2.05以下、アッベ数(ν)が19以上25以下であり、かつPbO、TlO、TeO及びAsを用いない光学ガラスとして、特許文献1に代表されるようなガラス組成物が知られている。
特開2007−119343号公報
しかしながら、特許文献1で開示されたガラスでは、ガラス転移点(Tg)と結晶化開始温度(Tx)との差ΔTが80℃に満たないものが多く、これらのガラスの熱的安定性は低いものであった。そのため、このガラスからプリフォーム材を作製し、プリフォーム材を加熱軟化及び成型して光学素子を作製しようとすると、加熱軟化したガラスの結晶化によって、作製した光学素子が失透したり、光学素子の光学特性に影響が及んだりしていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、屈折率(n)、アッベ数(ν)、及び部分分散比(θg,F)が所望の範囲内にありながら、高い熱的安定性を有する光学ガラスと、これを用いた精密プレス成形用プリフォーム及び光学素子を得ることにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意試験研究を重ねた結果、Bi成分を加えることによって、ガラス転移点(Tg)が結晶化開始温度(Tx)に比べて大きく下がってガラスの熱的安定性が高められること、Bi成分及びGeO成分を併用することによって、ガラスの高屈折率化が図られることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%でBi成分を55.0〜85.0%、及びGeO成分を1.0〜30.0%含有する光学ガラス。
(2) 酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%で
SiO成分 0〜20.0%及び/又は
成分 0〜20.0%
の各成分をさらに含有する(1)記載の光学ガラス。
(3) 質量比(SiO)/(B)が1.20未満であることを特徴とする(2)記載の光学ガラス。
(4) 質量比(GeO)/(SiO+B)が1.95以下であることを特徴とする(2)又は(3)記載の光学ガラス。
(5) 酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%で
MgO成分 0〜8.0%及び/又は
CaO成分 0〜8.0%及び/又は
SrO成分 0〜8.0%及び/又は
BaO成分 0〜8.0%及び/又は
ZnO成分 0〜8.0%
の各成分をさらに含有する(1)から(4)のいずれか記載の光学ガラス。
(6) 質量和RO+ZnO(式中、RはMg、Ca、Sr、Baからなる群より選択される1種以上)が0.1%以上であることを特徴とする(5)記載の光学ガラス。
(7) 酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%で
Al成分 0〜10.0%及び/又は
成分 0〜10.0%及び/又は
LiO成分 0〜10.0%及び/又は
NaO成分 0〜10.0%及び/又は
O成分 0〜10.0%及び/又は
CsO成分 0〜10.0%及び/又は
RbO成分 0〜10.0%及び/又は
ZrO成分 0〜10.0%及び/又は
TiO成分 0〜10.0%及び/又は
Nb成分 0〜10.0%及び/又は
Ta成分 0〜10.0%及び/又は
WO成分 0〜10.0%及び/又は
TeO成分 0〜10.0%及び/又は
La成分 0〜10.0%及び/又は
成分 0〜10.0%及び/又は
Gd成分 0〜10.0%及び/又は
Yb成分 0〜10.0%及び/又は
Sb成分 0〜10.0%及び/又は
CeO成分 0〜0.5%
の各成分をさらに含有する(1)から(6)のいずれか記載の光学ガラス。
(8) 1.85以上の屈折率(n)を有し、30以下のアッベ数(ν)を有する(1)から(7)のいずれか記載の光学ガラス。
(9) ガラス転移点(Tg)と結晶化開始温度(Tx)との差ΔTが80℃以上である(1)から(8)のいずれか記載の光学ガラス。
(10) (1)から(9)のいずれか記載の光学ガラスを精密プレス成形してなる光学素子。
(11) (1)から(9)のいずれか記載の光学ガラスからなる精密プレス成形用プリフォーム。
(12) (11)記載の精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形してなる光学素子。
本発明によれば、Bi成分を加えることによって、ガラス転移点(Tg)が結晶化開始温度(Tx)に比べて大きく下がり、ガラスの熱的耐久性が高められる。また、Bi成分及びGeO成分を併用することによって、ガラスの高屈折率化が図られる。さらに、Biと他成分との比率を所定の範囲内にすることによって、ガラスの部分分散比(θg,F)が大きくなる。このため、屈折率、アッベ数、及び部分分散比(θg,F)が所望の範囲内にありながら、高い熱的安定性を有する光学ガラスと、これを用いた精密プレス成形用プリフォーム及び光学素子を得ることができる。
本発明の光学ガラスは、酸化物換算組成のガラス全質量に対して、酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%でBi成分を55.0〜85.0%、及びGeO成分を1.0〜30.0%含有する。Bi成分を必須成分として上記含有率の範囲内で加えることで、ガラス転移点(Tg)が結晶化開始温度(Tx)に比べて大きく下がり、ガラス転移点と結晶化開始温度(Tx)の温度差が大きくなるため、ガラスの熱的安定性が向上する。それとともに、Bi成分を加えることで、ガラスの高屈折率高分散化が図られる。また、GeO成分を必須成分として上記含有率の範囲内でBi成分と併用することで、ガラスの更なる高屈折率高分散化が図られる。さらに、Biと他成分との比率を所定の範囲内にすることによって、高い部分分散比(θg,F)が得られる。このため、高い熱的安定性を有し、かつ1.85以上の屈折率(n)と30以下のアッベ数(ν)と0.590以上の部分分散比(θg,F)を有する光学ガラスを得ることができる。
以下、本発明の光学ガラスの実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の趣旨を限定するものではない。
[ガラス成分]
本発明の光学ガラスを構成する各成分の組成範囲を以下に述べる。本明細書中において、各成分の含有率は特に断りがない場合は、全て酸化物換算組成のガラス全質量に対する質量%で表示されるものとする。ここで、「酸化物換算組成」とは、本発明のガラス構成成分の原料として使用される酸化物、複合塩、金属弗化物等が溶融時にすべて分解され酸化物へ変化すると仮定した場合に、当該生成酸化物の総質量を100質量%として、ガラス中に含有される各成分を表記した組成である。
<必須成分、任意成分について>
Bi成分は、ガラス転移点(Tg)を下げるとともに、ガラスの高屈折率高分散化を図り、高い部分分散比(θg,F)を得ることに寄与し、ガラスの安定性を高める成分である。特に、Bi成分の含有率を55.0%以上にすることで、ガラス転移点(Tg)を結晶化開始温度(Tx)に比べて大きく下げ、ガラスの熱的安定性を高めることができる。一方、Bi成分の含有率を85.0%以下にすることで、ガラスの熱的安定性を損ない難くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するBi成分の含有率は、好ましくは55.0%、より好ましくは58.0%、最も好ましくは60.0%を下限とし、好ましくは85.0%、より好ましくは83.0%、最も好ましくは82.0%を上限とする。Bi成分は、原料として例えばBi等を用いてガラス内に含有することができる。
GeO成分は、ガラスの着色を改善し、ガラスの高屈折率高分散化を図る成分である。特に、GeO成分の含有率を1.0%以上にすることで、ガラスの高屈折率高分散化を図ることができる。一方、GeO成分の含有率を30.0%以下にすることで、ガラスの熱的安定性を損い難くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するGeO成分の含有率は、好ましくは1.0%、より好ましくは1.5%、最も好ましくは1.8%を下限とし、好ましくは30.0%、より好ましくは20.0%、最も好ましくは15.0%を上限とする。GeO成分は、原料として例えばGeO等を用いてガラス内に含有することができる。
SiO成分は、ガラスの耐失透性及び粘性を高める成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、SiО成分の含有率を20.0%以下にすることで、ガラスの屈折率、分散、及び部分分散比(θg,F)の低下を抑制し、本発明が目的とする屈折率を得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するSiO成分の含有率は、好ましくは20.0%、より好ましくは12.0%、最も好ましくは9.0%を上限とする。SiO成分は、原料として例えばSiO、KSiF、NaSiF等を用いてガラス内に含有することができる。
成分は、ガラスの耐失透性及び粘性を高める成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、B成分の含有率を20.0%以下にすることで、ガラスの屈折率、分散、及び部分分散比(θg,F)の低下を抑制し、本発明が目的とする光学恒数を得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するB成分の含有率は、好ましくは20.0%、より好ましくは15.0%、最も好ましくは11.0%を上限とする。B成分は、原料として例えばHBO、Na、Na・10HO、BPO等を用いてガラス内に含有することができる。
本発明の光学ガラスでは、SiO成分又はB成分を単独でガラス中に用いてもガラスの耐失透性を高められるが、B成分の含有率に対するSiO成分の含有率の質量比が、1.20未満であることが好ましい。この質量比を1.20未満にすることで、ガラスの熱的安定性を高める効果が高いB成分の含有率が相対的に高まるため、ガラスの熱的安定性を高めることができる。B成分の含有率に対するSiO成分の含有率の質量比は、好ましくは1.20未満とし、より好ましくは1.17、最も好ましくは1.15を上限とする。
また、本発明の光学ガラスでは、SiO成分及びB成分の含有率の質量和に対するGeO成分の含有率の質量比が、1.95以下であることが好ましい。SiO成分、B成分及びGeO成分は、いずれもガラスネットワークを形成するガラスフォーマーであるが、本願発明者は、SiO成分及びB成分がGeO成分よりもガラスの熱的安定性を高められることを見出した。特に、SiO成分及びB成分の含有率の質量和に対するGeO成分の含有率の質量比を1.95以下にすることで、ガラスの熱的安定性をさらに高めることができる。従って、SiO成分及びB成分の含有率の質量和に対するGeO成分の含有率の質量比は、好ましくは1.95、より好ましくは1.90、最も好ましくは1.87を上限とする。
MgO成分は、ガラスを低分散化する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、MgO成分の含有率を8.0%以下にすることで、ガラスを再加熱したときの失透の発生を低減することができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するMgO成分の含有率は、好ましくは8.0%、より好ましくは6.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。MgO成分は、原料として例えばMgCO、MgF等を用いてガラス内に含有することができる。
CaO成分は、ガラスの屈折率と部分分散比(θg,F)を高く保ちつつ、ガラスを低分散化する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、CaO成分の含有率を8.0%以下にすることで、ガラスの失透を低減することができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するCaO成分の含有率は、好ましくは8.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは6.0%を上限とする。CaO成分は、原料として例えばCaCO、CaF等を用いてガラス内に含有することができる。
SrO成分は、ガラスの失透性を改善する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、SrO成分の含有率を8.0%以下にすることで、本発明が目的とする屈折率及びアッベ数を得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するSrO成分の含有率は、好ましくは8.0%、より好ましくは6.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。SrO成分は、原料として例えばSr(NO、SrF等を用いてガラス内に含有することができる。
BaO成分は、ガラスの失透性及び着色を改善する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、BaO成分の含有率を8.0%以下にすることで、本発明が目的とする屈折率を得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するBaO成分の含有率は、好ましくは8.0%、より好ましくは6.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。BaO成分は、原料として例えばBaCO、Ba(NO、BaF等を用いてガラス内に含有することができる。
ZnO成分は、ガラスの化学的耐久性及び耐失透性を改善する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、ZnO成分の含有率を8.0%以下にすることで、ガラスの失透を低減することができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するZnO成分の含有率は、好ましくは8.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは6.0%を上限とする。ZnO成分は、原料として例えばZnO、ZnF等を用いてガラス内に含有することができる。
本発明の光学ガラスでは、RO成分(式中、RはMg、Ca、Sr、Baからなる群より選択される1種以上)とZnO成分との質量和が、0.1%以上であることが好ましい。この質量和を0.1%以上にすることで、ガラスの溶融性及び耐失透性を向上するとともに、ガラスの化学的耐久性を高めることができる。従って、RO成分とZnO成分との質量和は、好ましくは0.1%、より好ましくは2.0%、最も好ましくは3.0%を下限とする。
Al成分は、ガラスの化学的耐久性を改善する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、Al成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの溶融性を良くするとともに、ガラスの失透を低減し、ガラス屈伏点を上昇し難くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するAl成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。Al成分は、原料として例えばAl、Al(OH)、AlF等を用いてガラス内に含有することができる。
成分は、ガラスの着色を改善する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、P成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの分相を低減することができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するP成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。P成分は、原料として例えばAl(PO、Ca(PO、Ba(PO、BPO、HPO等を用いてガラス内に含有することができる。
LiO成分は、ガラスの溶融性を改善するとともに、ガラスを再加熱したときの失透を低減する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、LiO成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの屈折率、分散、及び部分分散比(θg,F)の低下を抑制し、本発明が目的とする屈折率を得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するLiO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。LiO成分は、原料として例えばLiCO、LiNO、LiF等を用いてガラス内に含有することができる。
NaO成分は、ガラスの溶融性を改善するとともに、ガラスの部分分散比(θg,F)を調整する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、NaO成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの屈折率を低下し難くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するNaO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。NaO成分は、原料として例えばNaCO、NaNO、NaF、NaSiF等を用いてガラス内に含有することができる。
O成分は、ガラスの溶融性を改善するとともに、ガラスの屈折率、アッベ数、及び部分分散比(θg,F)を調整する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、KO成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの屈折率を低下し難くして、本発明が目的とする屈折率を得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するKO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。KO成分は、原料として例えばKCO、KNO、KF、KHF、KSiF等を用いてガラス内に含有することができる。
CsO成分は、ガラスの溶融性を改善するとともに、ガラスの屈折率、アッベ数、及び部分分散比(θg,F)を調整する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、CsO成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの屈折率を低下し難くして、本発明が目的とする屈折率を得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するCsO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。CsO成分は、原料として例えばCsCO、CsNO等を用いてガラス内に含有することができる。
RbO成分は、ガラス転移点(Tg)の低下を促進するとともに、ガラスの屈折率、アッベ数、及び部分分散比(θg,F)を調整する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、RbO成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの屈折率を低下し難くして、本発明が目的とする屈折率を得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するRbO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。RbO成分は、原料として例えばRbCO、RbNO等を用いてガラス内に含有することができる。
ZrO成分は、ガラスの化学的耐久性を改善する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、ZrO成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの失透を低減することができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するZrO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。ZrO成分は、原料として例えばZrO、ZrF等を用いてガラス内に含有することができる。
TiO成分は、ガラスの高屈折率高分散化を図り、高い部分分散比(θg,F)を得ることに寄与する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、TiO成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの失透性を増加し難くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するTiO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。TiO成分は、原料として例えばTiO等を用いてガラス内に含有することができる。
Nb成分は、ガラスの高屈折率高分散化を図り、高い部分分散比(θg,F)を得ることに寄与する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、Nb成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの溶融性を悪化し難くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するNb成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。Nb成分は、原料として例えばNb等を用いてガラス内に含有することができる。
Ta成分は、ガラスの屈折率を高め、ガラスの部分分散比(θg,F)を高め、ガラスの化学的耐久性を改善する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、Ta成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの分相を低減することができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するTa成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。Ta成分は、原料として例えばTa等を用いてガラス内に含有することができる。
WO成分は、ガラスの高屈折率高分散化を図り、ガラスの部分分散比(θg,F)を高めることに寄与し、ガラスの屈伏点を下げる成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、WO成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラスの分相を低減することができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するWO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。WO成分は、原料として例えばWO等を用いてガラス内に含有することができる。
TeO成分は、ガラス熔融時の清澄作用を促進し、ガラスの部分分散比(θg,F)を高めることに寄与する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、TeO成分の含有率を10.0%以下にすることで、着色が少なく内部透過率が高いガラスを得易くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するTeO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。TeO成分は、原料として例えばTeO等を用いてガラス内に含有することができる。
La、Y、Gd、及びYbの各成分は、ガラスの化学的耐久性を向上し、部分分散比(θg,F)を高めることに寄与する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、La、Y、Gd、及びYbの各成分の含有率をそれぞれ10.0%以下にすることで、ガラスの分散を高めるとともに、耐失透性を高めることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するLa、Y、Gd、及びYbの各成分の含有率は、それぞれ好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは0.1%を上限とする。La、Y、Gd、及びYbの各成分は、原料として例えばLa、La(NO・XHO、Y、YF、Gd、GdF、Yb等を用いてガラス内に含有することができる。
Sb成分は、溶融ガラスを脱泡する成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、Sb成分の含有率を10.0%以下にすることで、ガラス熔融時における過度の発泡を生じ難くすることができ、Sb成分が熔解設備(特にPt等の貴金属)と合金化し難くすることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するSb成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。Sb成分は、原料として例えばSb、Sb、NaSb・5HO等を用いてガラス内に含有することができる。
CeO成分は、ガラスの部分分散比(θg,F)を高めることに寄与し、ガラスの清澄に効果のある成分であり、本発明の光学ガラス中の任意成分である。特に、CeO成分の含有率を10.0%以下にすることで、部分分散比(θg,F)が大きく、内部品質の良好な光学ガラスを得ることができる。従って、酸化物換算組成のガラス全質量に対するCeO成分の含有率は、好ましくは10.0%、より好ましくは7.0%、最も好ましくは5.0%を上限とする。CeO成分は、原料として例えばCeO等を用いてガラス内に含有することができる。
<含有すべきでない成分について>
次に、本発明の光学ガラスに含有すべきでない成分、及び含有することが好ましくない成分について説明する。
他の成分を本願発明のガラスの特性を損なわない範囲で必要に応じ、添加することがで
きる。ただし、Tiを除く、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ag及びMo等の各遷移金属成分は、それぞれを単独又は複合して少量含有した場合でもガラスが着色し、可視域の特定の波長に吸収を生じる性質があるため、特に可視領域の波長を使用する光学ガラスにおいては、実質的に含まないことが好ましい。
さらに、PbO等の鉛化合物及びAs等のヒ素化合物、並びに、Th、Cd、Tl、Os、Be、Seの各成分は、近年有害な化学物資として使用を控える傾向にあり、ガラスの製造工程のみならず、加工工程、及び製品化後の処分に至るまで環境対策上の措置が必要とされる。したがって、環境上の影響を重視する場合には、不可避な混入を除き、これらを実質的に含有しないことが好ましい。これにより、光学ガラスに環境を汚染する物質が実質的に含まれなくなる。そのため、特別な環境対策上の措置を講じなくとも、この光学ガラスを製造し、加工し、及び廃棄することができる。
本発明のガラス組成物は、その組成が酸化物換算組成のガラス全質量に対する質量%で表されているため直接的にモル%の記載に表せるものではないが、本発明において要求される諸特性を満たすガラス組成物中に存在する各成分のモル%表示による組成は、酸化物換算組成で概ね以下の値をとる。
Bi成分 18〜45mol%及び
GeO成分 2〜40mol%、
並びに
SiO成分 0〜45mol%及び/又は
成分 0〜45mol%及び/又は
MgO成分 0〜30mol%及び/又は
CaO成分 0〜25mol%及び/又は
SrO成分 0〜20mol%及び/又は
BaO成分 0〜10mol%及び/又は
ZnO成分 0〜20mol%及び/又は
Al成分 0〜10mol%及び/又は
成分 0〜5mol%及び/又は
LiO成分 0〜20mol%及び/又は
NaO成分 0〜20mol%
O成分 0〜15mol%及び/又は
CsO成分 0〜7mol%及び/又は
RbO成分 0〜7mol%及び/又は
ZrO成分 0〜15mol%及び/又は
TiO成分 0〜20mol%及び/又は
Nb成分 0〜7mol%及び/又は
Ta成分 0〜5mol%及び/又は
WO成分 0〜10mol%及び/又は
TeO成分 0〜12mol%及び/又は
La成分 0〜5mol%
成分 0〜10mol%及び/又は
Gd成分 0〜5mol%及び/又は
Yb成分 0〜5mol%及び/又は
Sb成分 0〜7mol%及び/又は
CeO成分 0〜1mol%
[製造方法]
本発明の光学ガラスは、例えば以下のように作製される。すなわち、上記原料を各成分が所定の含有率の範囲内になるように均一に混合し、作製した混合物を石英坩堝又はアルミナ坩堝に投入して粗溶融した後、金坩堝、白金坩堝、白金合金坩堝又はイリジウム坩堝に入れて850〜1250℃の温度範囲で1〜10時間溶融し、攪拌均質化して泡切れ等を行った後、適当な温度に下げてから金型に鋳込み、徐冷することにより作製される。
[物性]
本発明の光学ガラスは、できるだけ高い屈折率(n)を有するとともに、適度な分散性を有し、高い部分分散比(θg,F)を有する必要がある。特に、本発明の光学ガラスの屈折率(n)は、好ましくは1.85、より好ましくは1.90、最も好ましくは2.00を下限とする。また、本発明の光学ガラスのアッベ数(ν)は、好ましくは30、より好ましくは27、最も好ましくは24を上限とする。また、本発明の光学ガラスの部分分散比(θg,F)は、好ましくは0.590、より好ましくは0.595、最も好ましくは0.60を下限とする。これらにより、光学設計の自由度が広がり、更に素子の薄型化を図っても大きな光の屈折量を得ることができる。
ここで、部分分散比(θg,F)は、以下のように求められる数値である。すなわち、部分分散比(θg,F)は、徐冷降温速度を−25℃/時にして得られた光学ガラスについて、Cライン(波長656.27nm)における屈折率(n)、Fライン(波長486.13nm)における屈折率(n)、及びgライン(波長435.84nm)における屈折率(n)の測定値から、θg,F=(n−n)/(n−n)の式を用いて算出して求められる数値である。
また、本発明の光学ガラスは、できるだけ高い熱的安定性を有する必要がある。特に、ガラス転移点(Tg)と結晶化開始温度(Tx)との差ΔTは、好ましくは80℃、より好ましくは100℃、最も好ましくは150℃を下限とする。これにより、本発明の光学ガラスを精密プレス成形用プリフォーム等のプリフォーム材を作製し、これを加熱軟化して光学素子を作製しても、ガラスの結晶化による失透をはじめとした、光学素子の光学特性への影響を低減することができる。
[プリフォーム及び光学素子]
本発明の光学ガラスは、様々な光学素子及び光学設計に有用であるが、その中でも特に、本発明の光学ガラスから精密プレス成形等の手段を用いて、レンズ等の光学素子を作製することが好ましい。これにより、カメラ等の光学機器に用いたときに、高精細で高精度な結像特性を実現しつつ、これら光学機器における光学系の小型化を図ることができる。ここで、本発明の光学ガラスからなる光学素子を作製するには、切削及び研磨加工を省略することが可能であるため、溶融状態のガラスを白金等の流出パイプの流出口から滴下して球状等の精密プレス成形用プリフォームを作製し、この精密プレス成形用プリフォームに対して精密プレス成形を行うことが好ましい。
本発明の実施例(No.1〜No.6)及び比較例(No.1及びNo.2)の組成、及び、これらのガラスの屈折率(n)、アッベ数(ν)、ガラス転移点(Tg)、結晶化開始温度(Tx)、ガラス転移点及び結晶化開始温度の差(ΔT)、並びに透過率70%時の波長(λ70)及び透過率5%時の波長(λ)の結果を表1に示す。なお、以下の実施例はあくまで例示の目的であり、これらの実施例のみ限定されるものではない。
本発明の実施例(No.1〜No.6)の光学ガラス及び比較例(No.1及びNo.2)のガラスは、いずれも各成分の原料として各々相当する酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、弗化物、水酸化物、メタ燐酸化合物等の通常の光学ガラスに使用される高純度原料を選定し、表1に示した各実施例の組成の割合になるように秤量して均一に混合した後、石英坩堝又は白金坩堝に投入し、ガラス組成の熔融難易度に応じて電気炉で950〜1050℃で2〜3時間溶解した後、800〜900℃に下げて、さらに1時間くらい保温し、攪拌均質化してから金型に鋳込み、徐冷してガラスを作製した。
ここで、実施例(No.1〜No.6)の光学ガラス及び比較例(No.1及びNo.2)のガラスの屈折率(n)、アッベ数(ν)、及び部分分散比(θg,F)は、徐冷降温速度を−25℃/hにして得られたガラスについて測定を行うことで求めた。
また、ΔTは、示差熱測定装置(ネッチゲレテバウ社製 STA 409 CD)を用いて測定したガラス転移点(Tg)と、結晶化開始温度(Tx)の差より求めた。このときのサンプル粒度は425〜600μmとし、昇温速度は10℃/minとした。
また、本発明の実施例(No.1〜No.6)の光学ガラス及び比較例(No.1及びNo.2)のガラスについて、厚み10mmで分光透過率70%を示す波長(λ70)と5%を示す波長(λ)でガラスの透明性を評価した。ここで、分光透過率の測定は、日本光学硝子工業会規格JOGIS02に準じて行った。具体的には、厚さ10±0.1mmの対面平行研磨したガラスについて、JISZ8722に準じて200〜800nmの分光透過率を測定した。
Figure 2009203135
表1に表されるように、本発明の実施例の光学ガラスは、いずれもガラス転移点(Tg)と結晶化開始温度(Tx)との差ΔTが80℃以上、より詳細には150℃以上であった。一方で、比較例のガラスは、いずれもΔTが150℃未満であった。このため、本発明の実施例の光学ガラスは、比較例のガラスに比べて熱的安定性が高いことが明らかになった。
また、本発明の実施例の光学ガラスは、いずれも屈折率(n)が1.85以上、より詳細には1.90以上であり、所望の範囲内であった。特に、実施例(No.1〜3及びNo.5)の光学ガラスは、屈折率(n)が2.00以上であり、比較例(No.1及びNo.2)に比べて高い屈折率(n)を有することが明らかになった。
また、本発明の実施例の光学ガラスは、いずれもアッベ数(ν)が30以下、より詳細には25以下の範囲内であり、所望の範囲内であった。特に、実施例(No.2、No.3及びNo.5)の光学ガラスは、アッベ数(ν)が20以下であり、比較例(No.1及びNo.2)に比べて低いアッベ数(ν)を有することが明らかになった。
また、本発明の実施例の光学ガラスは、いずれも部分分散比(θg,F)が0.60以上であり、より詳細には0.62以上であり、所望の範囲内であった。また、これらの部分分散比(θg,F)は0.70以下であり、より詳細には0.68以下であった。特に、実施例(No.1〜3及びNo.5)の光学ガラスは、部分分散比(θg,F)が0.64以上であり、比較例(No.1及びNo.2)に比べて部分分散比(θg,F)の高いことが明らかになった。
従って、本発明の実施例の光学ガラスは、屈折率(n)、アッベ数(ν)、及び部分分散比(θg,F)が所望の範囲内にありながら、高い熱的安定性を有することが明らかになった。
さらに、本発明の実施例の光学ガラスを用いて精密プレス成形用プリフォームを形成し、精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形加工したところ、安定に様々なレンズ形状に加工することができた。
なお、本発明の実施例の光学ガラスは、分光透過率70%を示す波長が550nm以下で、分光透過率5%を示す波長が450nm以下であり、可視域での透明性が高いものであった。
以上、本発明を例示の目的で詳細に説明したが、本実施例はあくまで例示の目的のみであって、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく多くの改変を当業者により成し得ることが理解されよう。

Claims (12)

  1. 酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%でBi成分を55.0〜85.0%、及びGeO成分を1.0〜30.0%含有する光学ガラス。
  2. 酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%で
    SiO成分 0〜20.0%及び/又は
    成分 0〜20.0%
    の各成分をさらに含有する請求項1記載の光学ガラス。
  3. 質量比(SiO)/(B)が1.20未満であることを特徴とする請求項2記載の光学ガラス。
  4. 質量比(GeO)/(SiO+B)が1.95以下であることを特徴とする請求項2又は3記載の光学ガラス。
  5. 酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%で
    MgO成分 0〜8.0%及び/又は
    CaO成分 0〜8.0%及び/又は
    SrO成分 0〜8.0%及び/又は
    BaO成分 0〜8.0%及び/又は
    ZnO成分 0〜8.0%
    の各成分をさらに含有する請求項1から4のいずれか記載の光学ガラス。
  6. 質量和RO+ZnO(式中、RはMg、Ca、Sr、Baからなる群より選択される1種以上)が0.1%以上であることを特徴とする請求項5記載の光学ガラス。
  7. 酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%で
    Al成分 0〜10.0%及び/又は
    成分 0〜10.0%及び/又は
    LiO成分 0〜10.0%及び/又は
    NaO成分 0〜10.0%及び/又は
    O成分 0〜10.0%及び/又は
    CsO成分 0〜10.0%及び/又は
    RbO成分 0〜10.0%及び/又は
    ZrO成分 0〜10.0%及び/又は
    TiO成分 0〜10.0%及び/又は
    Nb成分 0〜10.0%及び/又は
    Ta成分 0〜10.0%及び/又は
    WO成分 0〜10.0%及び/又は
    TeO成分 0〜10.0%及び/又は
    La成分 0〜10.0%及び/又は
    成分 0〜10.0%及び/又は
    Gd成分 0〜10.0%及び/又は
    Yb成分 0〜10.0%及び/又は
    Sb成分 0〜10.0%及び/又は
    CeO成分 0〜0.5%
    の各成分をさらに含有する請求項1から6のいずれか記載の光学ガラス。
  8. 1.85以上の屈折率(n)を有し、30以下のアッベ数(ν)を有する請求項1から7のいずれか記載の光学ガラス。
  9. ガラス転移点(Tg)と結晶化開始温度(Tx)との差ΔTが80℃以上である請求項1から8のいずれか記載の光学ガラス。
  10. 請求項1から9のいずれか記載の光学ガラスを精密プレス成形してなる光学素子。
  11. 請求項1から9のいずれか記載の光学ガラスからなる精密プレス成形用プリフォーム。
  12. 請求項11記載の精密プレス成形用プリフォームを精密プレス成形してなる光学素子。
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