JP2009202536A - 成形体の乾燥治具 - Google Patents

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孝行 宇賀神
Hideya Shiraishi
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Abstract

【課題】含水坏土を押出成形機から押し出した成形した成形体を変形させることなく容易、迅速に乾燥させることのできる成形体の乾燥治具、特に、太さの異なる成形体であっても、該成形体の上端と蓋体の間の隙間を間隔調整部材によって微小な一定の値に保って乾燥させることを可能にした。
【解決手段】成形体の乾燥治具1は、押出成形機から押出成形された外形が略円形状の成形体100を載置する金属製の受治具2と、受治具2を収容する金属製の筒状の棚板3と、棚板3の上端側を閉鎖する蓋体4と、棚板の両側部に配置されて該棚板内に収容された受治具に載置されている成形体の上部との間に所望の隙間をもって上記蓋体を支持している間隔調整部材5と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、含水坏土を押出成形機から押出成形した断面略円形状の成形体を変形させないで乾燥させることのできる成形体の乾燥治具に関し、特に、太さの異なる成形体であっても、該成形体の上端と蓋体の間の隙間を一定の値にして乾燥させることを可能にしたものである。
含水坏土を押出成形機から押し出し成形した直後の成形体は、多くの水分を含み軟らかく変形し易い。そこで、押出成形機から押し出された断面略円形状の成形体は、受治具に載置されて、乾燥装置で熱風を吹き付けるなどして乾燥される。
図16に示すように、上記受治具101として、上面に半円形状の凹部101aを備え、該凹部101aに、断面略円形状の成形体100の下半部100aを嵌合した状態で断面略円形状の成形体100を支持するポリウレタン樹脂によるスポンジ状多孔質の低反発性素材で形成された受治具101が知られている。(特許文献1参照)。
また、図17に示すように、断面略円形状の成形体100を複数支持する複数の断面略V字状の凹部111aを備え、アルミニウム等の金属、アルミナ等の金属粉焼結体等の金属製素材で形成された受治具(乾燥用治具)111が知られている。(特許文献2参照)
ここで、乾燥とは、成形体から水分を除去することであり、理想的な乾燥は、予熱期間、恒率乾燥期間、減率乾燥期間を経ることにより行われる。(例えば特許文献3参照)
予熱期間とは、成形体の温度が上昇して一定の温度に保たれるまでの期間をいう。予熱期間においては成形体の表面からの水分の蒸発を抑制し、成形体全体の温度を速やかに上昇することが求められる。
恒率乾燥期間とは、成形体の温度が略一定に保たれた状態から成形体の水分率が限界水分率に達するまでの期間をいう。恒率乾燥期間では成形体の温度は略一定に保たれ、成形体の表面から水分の蒸発に伴って、成形体の内部の水分が表面に向かって移動する状態にあり、恒率乾燥期間では成形体の水分率が限界水分率に達するまで略一定の乾燥速度で成形体が乾燥される。
減率乾燥期間とは、成形体の水分率が限界水分率から平衡水分率に達するまでの期間をいう。減率乾燥期間では成形体の表面から蒸発する水分が内部から表面に移動する水分よりも多くなり、成形体に残存する水分の低下に伴って乾燥速度は低下する。減率乾燥期間では成形体の温度は上昇し、成形体の水分率が平衡水分率に達すると、成形体の乾燥が終了する。減率乾燥期間では乾燥による成形体の収縮は殆ど発生しないので乾燥による変形や亀裂は発生しない。
ところで、図16,図17に示すように、押出成形機の成形型から押し出された断面略円形状の成形体100をポリウレタン樹脂によるスポンジ状多孔質の低反発性素材で形成された受治具101やアルミニウム等の金属、アルミナ等の金属粉焼結体等の金属製素材で形成された受治具111に載せ、乾燥室に送り込んで、該乾燥室内において上記成形体100に直接、熱風を吹き付けるなどして乾燥させた場合には、成形体に対する予熱は十分でなく、熱風が成形体の表面に当たって表面の水分が蒸発した場合に、成形体内部から表面に向かっての水分の移動が無いため成形体の表面近傍が局所的に乾燥して歪や亀裂が発生する。また、熱風は、図16,図17に示すように、受治具101,111と反対側の成形体100の露出している上面100bに当たるが、受治具101,111と接触している下面100aには当たらないため、成形体100の下面100aと上面100bとで温度差が生じ、成形体102の長さ方向の両端部が反り上がるように変形してしまう。
そこで、図18に示すように、通気性を有する布等の素材121で囲った箱122内に成形体100を入れ、上記箱122を温度や湿度が制御されたチャンバー内に置くことにより、熱風123が直接、成形体100に当たるのを防止し、成形体100の各部の乾燥速度を一定にして亀裂等の発生を防止する方法(例えば特許文献4参照)、或いは、図19に示すように、成形体100を受治具(乾燥治具)131に載置し、これら成形体100および受治具131を透湿性を有するフィルム132で覆ってから乾燥装置内に入れることにより、上記フィルム132内を均一な湿度(水分量)に保って、成形体100の各部、及び内外部において不均一な水分の蒸発を防いで乾燥による亀裂等の発生を防止する方法(例えば特許文献5参照)も開発されている。なお、図19において、133はフィルム132が成形体100に接触するのを防止する枠材である。
特開2004−142160号公報(段落0032、段落0038、段落0039等) 特公平6−45131号公報(第2頁右欄下から11行目〜第3頁左欄上から3行目) 特許第3455813号公報(特開2000−234862号公報)(段落0004〜段落0011) 特開平11−291217号公報(段落0005、段落0008) 特開2005−281094号公報(段落0007、段落0015)
ところで、上記特許文献4、特許文献5の乾燥方法においては、通気性を有する布等の素材121で囲った箱122或いは透湿性を有するフィルム132により熱風が直接、成形体100に当たるのを防止するが、間接加熱という性質上、成形体100全体を迅速に上昇させることは困難であった。特に、成形体102の下側には受治具や搬送用のベルトコンベア等が存在することから、加熱開始直後において、成形体100の下側は受治具や搬送用のベルトコンベア等に熱を奪われて温度上昇が緩やかであるのに対して成形体100の上側は熱を奪うものが存在しないので急激に温度上昇するために、成形体100の上側と下側とで水分の蒸発が不均一になり成形体100の上側と下側とで乾燥度に差異が生じて成形体100に曲がりが発生するという問題点があった。
本発明の目的は、成形体に直接、熱風を当てない間接加熱においても、成形体の全体を略均一な温度に保ちながら迅速に加熱することができる成形体の乾燥治具、特に、太さの異なる成形体であっても、該成形体の上端と蓋体の間の隙間を間隔調整部材によって微小な一定の値に保って乾燥させることを可能にしたものである。
請求項1の発明の発明は、成形体の乾燥治具を、押出成形機から押出成形された断面略円形状の成形体を載置する金属製の受治具と、該受治具を収容する金属製の筐体状の棚板と、該棚板の上端側の開口部を閉塞する蓋体と、上記受治具の両側部に配置されて該受治具に載置されている成形体の上部との間に所望の隙間をもって上記蓋体を支持する間隔調整部材と、で構成した。
請求項2の発明は、請求項1に記載の成形体の乾燥治具において、上記隙間を、0.5mm未満にした。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の成形体の乾燥治具において、受治具を、薄肉厚の金属板によりモノコック構造に形成し、上面の中央部に上記成形体を載置する凹部を設けた。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の成形体の乾燥治具において、上記棚板を、上記間隔調整部材を介して積み重ね可能にし、下部の棚板の上端側を上部の棚板で閉塞し、最上部の棚板の上端側を上記蓋板で閉塞する構成にした。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の成形体の乾燥治具において、上記棚板を、矩形状の底壁の長辺側の側縁を起立させて一対の側壁を形成したチャンネル状に形成し、上記底壁の短辺側の側縁よりも内側に後退させた位置に上記底壁の短辺側の側縁と並行に、且つ両端部を上記側壁に当接させて一対のストッパーを設け、該ストッパーの側方に、該ストッパーの上端から突出して上記蓋体の間に微小な隙間を形成する堰部材を設けた。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の成形体の乾燥治具において、受治具、棚板、蓋板を、アルミニウムで形成した。
(1)請求項1の成形体の乾燥治具は、成形体を受治具に載置して棚板内に収納し蓋体を取り付けたので、これを乾燥装置で熱風に曝した場合でも、熱風が直接、成形体に当たらずに、熱風は専ら棚板や蓋板を加熱し、上記受治具に載置された成形体の全体を周囲から略均等に加熱するので、水分の蒸発は均等に開始され、乾燥による亀裂や曲がりが抑制され、真直ぐに乾燥した成形体を得ることができる。本発明は、特に、間隔調整部材を使用して蓋体を支持する構成にしたので、受治具に載置した成形体の上端が棚板の高さよりも高く、このため、成形体の上端が棚板の上端から突出してしまう場合でも、間隔調整部材の高さを成形体の上端の高さに対応させることによって、蓋体を成形体の上端の接触させることなく支持し、且つ蓋体と成形体の上部との間の隙間を所望の値に設定することができる。
(2)請求項2の成形体の乾燥治具は、上記隙間を、0.5mm未満にしたので、熱風が入り込むのを防止することができる。
(3)請求項3の成形体の乾燥治具は、受治具を、金属薄板によりモノコック構造(応力外皮構造)に形成されているので、軽量で、しかも機械的強度に優れたものになる。また、熱容量が少ないので棚板を介しての熱伝導や棚板や蓋体からの輻射熱によって迅速に均一な温度に上昇させ、載置している成形体の受治具の接触部と非接触部に温度差が発生するのを抑制することができる。
(4)請求項4の成形体の乾燥治具は、成形体を載置した受治具を積み重ねることにより、多数の成形体を同時に乾燥させることができる。
(5)請求項5の成形体の乾燥治具は、ストッパーと蓋体との間の隙間を堰部材によって調整し、該隙間から熱風が侵入するのを防止する一方、成形体が乾燥する際に発生する水蒸気を、上記隙間を介して、外部に排出する。
(6)請求項6の成形体の乾燥治具は、受治具、棚板、蓋板を、アルミニウムで形成したので軽く、熱効率の優れたものになる。
以下、本発明を、(1)乾燥治具全体の概略構成、(2)受治具の構成、(3)棚板の構成、(4)間隔調整部材および堰部材の構成、(5)蓋体の構成、(6)成形体の乾燥治具の使用例および作用、の順で説明する。
(1)乾燥治具全体の概略構成
図1は乾燥治具の斜視図、図2は分解斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4は図1のB−B断面図である。なお、図1においては蓋体を2点鎖線で表示して図面が分かり難くなるのを防止した。
図1,図2に示すように、乾燥治具1は、押出成形機(図示省略)から押出成形された断面略円形状の中空状、中実状、ハニカム構造等を含むモノリス構造の成形体100を載置する金属製の受治具2と、受治具2を収容する金属製の棚板3と、棚板3の上端側に取り付けられる金属製の蓋体4と、蓋体4を支持する間隔調整部材5と、棚板3の長手方向の両側部に設けられた一対のストッパー3d,3eに取り付けられる堰部材6と、を備えている。
図3に示すように、間隔調整部材5は、並列に並べられた複数の受治具2の左右両側部の受治具2と棚板3の側壁3b,3cの間に配置されていて、成形体100の上部との間に所望の第1の隙間7、例えば0.5mm未満の微小な隙間をもって蓋体4を支持している。
図4に示すように、堰部材6は、一対のストッパー3d,3eに重ね合わせた状態に取り付けられて、その上端と蓋体4の間に、ストッパー3d,3eの上端と蓋体4の間の第2の隙間8よりも小さな第3の隙間9を形成している。(第1の隙間7≦第3の隙間9<第2の隙間8)
そして、棚板3の底壁2a,側壁3b,3cおよびストッパー3d,3eで構成される受治具収納部に、複数個、例えば10個の受治具2を並列に収納し、受治具2の両側部に配置された間隔調整部材5の上端に蓋体4を取り付けて棚板3の上端側の開口部を閉鎖して、乾燥装置内に供給して棚板3および蓋体4に熱風を吹き付けて、棚板3および蓋体4を加熱し、加熱した棚板3および蓋体4によって受治具収納部内に収容されている受治具2および成形体100を間接加熱する構成になっている。
(2)受治具の構成
図5,図6に示すように、受治具2は、チャンネル材11と、該チャンネル材11内に取り付けられた一対のアングル材12,13と、これら一対のアングル材12,13に架橋されていて上記成形体100を載置する成形体支持板14と、で構成されていて、成形体支持板14の上面側の凹部15に成形体100が載置される。
図7に示すように、チャンネル材11は、底壁11aと左右の側壁11b、11cにより断面略コ字状に形成されている。チャンネル材11は、例えば幅(内寸)25mm、高さ(外寸)15mm、長さ1200mm、厚み1mmに作られている。
一対のアングル材12,13は、直角2等辺形状に形成されている。一対のアングル材12,13は、例えば、9mm角、長さ1200mm、厚み0.9mmに作られている。
一方のアングル材12は、中央の折り曲げ部(角部)12aを境にして一方の辺(以下、第1辺と称する)12b側の先端部がチャンネル材11の一方の側壁11bの内面の上端部に接着され、他方の辺(以下、第2辺と称する)12c側の先端部がチャンネル材11の一方の側壁11bの内面の下端部(側壁11bと底壁11aの角部)11dに接着されている。また、他方のアングル材13は、中央の折り曲げ部13aを境にして一方の辺(以下、第1辺と称する)13b側の先端部がチャンネル材11の他方の側壁11cの内面の上端部に接着され、他方の辺(以下、第2辺と称する)13c側の先端部がチャンネル材11の他方の側壁11cの内面の下端部(側壁11cと底壁11aの角部)11eに接着されている。
成形体支持板14は、一対のアングル材12,13と同様に直角2等辺形状のアングル状に形成されている。成形体支持板14は、例えば、15mm角、長さ1200mm、厚み1mmに作られている。
成形体支持板14は、中央の折り曲げ部(角部)14aを境にして第1辺14b側が上記一方のアングル材12の第1辺12b上に重ね合わせた状態で接着されると共に、第2辺14c側が上記他方のアングル材13の第1辺13b上に重ね合わせた状態で接着されている。
上記接着には、耐熱性、伸縮性を有する、例えばセメダイン・スーパーX(登録商標)等の接着剤が使用されている。
チャンネル材11と、一対のアングル材12,13および成形体支持板14は、表面にアルマイト処理(陽極酸化処理)を施したアルミニウム板で形成されている。
アルマイト処理を施したアルミニウム板で成形体支持板14を形成した場合に、その表面は平滑性に乏しく、上記凹部15内に成形体100を載置した場合に成形体100が凹部15の表面に付着して、乾燥収縮時に悪影響を受け、成形体100が破断したり、或いは受治具2との接触線が成形体100の表面に発生したりする虞がある。このような虞をなくすために、図8に示すように、成形体支持板14の表面には、平滑で、かつ潤滑性に富む表面処理部16が形成されている。この表面処理部16は、成形体支持板14の表面を研磨し、或いは成形体支持板14の表面にテフロン(登録商標)等の耐熱性に優れた低摩擦のフッ素樹脂をコーティングすることにより形成される。
上記実施例においては、受治具2を、チャンネル材11と、該チャンネル材11内に取り付けられた一対のアングル材12,13と、これら一対のアングル材12,13に架橋されていて上記成形体100を載置する成形体支持板14と、を接着することにより形成した場合を示したが、図9に示すように、押し出し成形により、受治具2全体を一体的に形成してもよい。この場合に、成形体100が大径で重量が重いと、成形体支持板が変形する虞があるので、このような場合には、2点鎖線で示すように、補強部材17を取り付けて成形体支持板を補強してもよい。また、成形体100を載置する凹部の形状はV字状に限定されず、U字状、半円形状、多角形状等であってもよい。
(3)棚板の構成
図2に示すように、棚板3は、矩形状の底壁3aの長辺側の側縁を起立させて側壁3b,3cを形成することによりチャンネル状に形成されていて、長さ方向の両側部に一対のストッパー3d,3eが配置されている。
一対のストッパー3d,3eは、底壁3aの短辺側の側縁よりも内側に後退させた位置に、底壁3aの短辺側の側縁と並行に、両端部を側壁3b,3cに当接させて設けられている。そして、一対のストッパー3d,3eの間および棚板3の底壁3a、側壁3b,3cで構成される受治具収納部に、複数個、例えば10個の受治具1を並列に収納可能になっている。
図3に示すように、棚板3の側壁3b,3cと受治具2のチャンネル材11の左右の側壁11b、11cは、略同じ高さH1に形成されている。そして、受治具2に成形体100を載置すると、成形体100の上端は、棚板3の側壁3b,3cおよび受治具2のチャンネル材11の左右の側壁11b、11cの高さ位置H1よりも更にH2高いH3の高さに突出するようになっている。
(4)間隔調整部材および堰部材の構成
上述したように、成形体100の上端は、棚板3の側壁3b,3cおよび受治具2のチャンネル材11の左右の側壁11b、11cの高さ位置H1から更にH2高いH3の高さに突出しているために、棚板3の側壁3b,3cおよび受治具2のチャンネル材11の左右の側壁11b、11cで平板状の蓋体4を支持することが困難である。
図3に示すように、間隔調整部材5は、棚板3の側壁3b,3cおよび受治具2のチャンネル材11の左右の側壁11b、11cに代わって蓋体4を支持する。間隔調整部材5は、成形体100の上端の高さH3に第1の隙間7の高さH4、1.5mmを加えた高さH5に形成されている。間隔調整部材5は、上述したように並列に並べられた受治具2の左右両側部の受治具2と棚板3の側壁3b,3cの間に配置されていて、棚板3の側壁3b,3cと受治具2の間の間隔を設定するスペーサーとしての役割も果たしている。
そして、受治具2の両側部に配置された間隔調整部材5の上端に蓋体4を取り付けると、蓋体4と成形体100の上端との間には、自ずと0.5mmの第1の隙間7が生じる。
間隔調整部材5は、成形体100の太さ(直径)、換言すれば、受治具2に載置されている成形体100の上端までの高さH3に対応させて、高さH5の異なる複数種類のものが予め用意されていて、これら高さの異なる複数種類の間隔調整部材5の中から成形体100の太さに見合う高さの間隔調整部材5を選択使用することにより太さの異なる成形体100の場合でも成形体100の上部との間の第1の隙間7を0.5mm未満に設定することが可能になっている。なお、高さの異なる複数種類の間隔調整部材5を用意する代わりに、間隔調整部材5を棚板3の側壁3b,3cに上下動可能に取り付け、間隔調整部材5の高さを無段階に調整可能としてもよい。間隔調整部材5は、アルミニウム等の金属板により形成されている。
図4に示すように、堰部材6は、一対のストッパー3d,3eと同様にベース部6aと、起立壁6bにより略L字状に形成されていて、ストッパー3d,3eの外面に重ね合わせるようにして取り付けられている。
堰部材6は、ストッパー3d,3eの上端と蓋体4との間の第2の隙間8の下端側の一部を塞いで上記第1の隙間7の値と略同じか或いは上記第1の隙間7よりも若干大きめの第3の隙間9を形成する。堰部材6も間隔調整部材5と同様に、成形体100の直径に対応させて高さの異なる複数種類のものが予め用意されていて、これら高さの異なる複数種類の堰部材6の中から成形体100の直径に見合う高さの堰部材6を選択使用することにより直径の異なる成形体100の場合でも上記第3の隙間9の大きさを変えることが可能になっている。なお、高さの異なる複数種類の堰部材6を用意する代わりに、堰部材6を棚板3の側壁3b,3cに高さ調整可能に取り付ける構成にしてもよい。堰部材6は、アルミニウム等の金属板により形成されている。
図10,図11に示すように、棚板3は、積み重ね可能になっていて、下部の棚板3の上端側を上部の棚板3で塞ぎ、最上段の棚板3の上端側を蓋体4で塞ぐようになっている。
(5)蓋体の構成
図2や図11等に示すように、蓋体4は、フラットな板状に形成されるのが一般的であるが、図12に示すように、棚板3を蓋体4として使用してもよい。蓋体4には必要に応じて錘20を載せる。蓋体4は、アルミニウム等の金属板により形成されている。蓋体4には必要に応じて錘20が載置される。蓋体4には必要に応じて錘20が載置される。
(6)成形体の乾燥治具の使用例および作用
図1,図2に示すように、成形体100を載置した複数の受治具2を棚板3に収納し、これら受治具2の両側部に上記成形体100の太さ(直径)に見合う高さの間隔調整部材5を配置する。そして、図3,図4に示すように、間隔調整部材5の上端に蓋体4を取り付け、或いは図10,図11に示すように、棚板3を複数段積み重ねて最上段の棚板3に蓋体4を取り付ける。
間隔調整部材5によって成形体100の上部と蓋体4の間には、0.5mm未満の第1の隙間7が形成され、また、堰部材6によって、該堰部材6の上端と蓋体4の間には、第1の隙間7と略同じか或いは上記第1の隙間7よりも若干大きめの第3の隙間9が形成される。
上述のようにして、成形体100を収容し、蓋体4を取り付けた棚板3は、乾燥装置21に供給される。そして、図13に示すように、乾燥装置21内で熱風22に曝されて棚板3および蓋体4が加熱される。棚板3および蓋体4が加熱されると、その熱は伝導や輻射により受治具2に伝達されて熱容量の小さな受治具2は速やかに加熱する。そして、受治具2に載置された成形体100の全体を周囲から略均等に加熱されるので、水分の蒸発は均等に開始され、乾燥による亀裂や曲がりが抑制され、真直ぐに乾燥した成形体を得ることができる。また、成形体100が乾燥する際に発生する水蒸気は、上記第1、第3の隙間7,9等を介して外部に排出される。
乾燥治具1を乾燥装置21内で熱風22に曝して加熱乾燥させる場合に、熱風22の流れる方向に対して受治具2の長手方向が略直角になるように棚板3を配置する。
上述したように棚板3のストッパー3d,3eの起立壁3gは、棚板3の底壁3aの短辺側の側縁よりも内側に後退させた位置に配置されているので、熱風22は専ら棚板21の外側を流れて、底壁3aの短辺側の側縁よりも内側への侵入は抑制される。侵入した場合でもストッパー3d,3eの起立壁3gによって侵入が阻止される。
図3に示すように、蓋体4と成形体100の上端の第1の隙間7は、0.5mm未満に設定されているので、成形体100の両端が乾燥収縮により変形しようとしても成形体100の変形は阻止される。
因みに、図14に示すように、ストッパー3d,3eの起立壁3gの上端と蓋体4の間の第1の隙間7を9mmにして成形体100を乾燥させたところ、図15に示すように成形体100の両端部には、変形(反り)が発生した。この変形量は第1の隙間7の値を小さくするに従って減少し、図3に示す0.5mm未満にすると変形は検出されなかった。
乾燥治具の斜視図。 乾燥治具の分解斜視図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 受治具の斜視図。 受治具の断面図。 受治具の分解断面図。 成形体支持板の拡大断面図。 受治具の他の実施例の断面図。 受治具を積み重ねた状態の断面図。 受治具を積み重ねた状態の断面図。 蓋体の変形例を示す断面図。 乾燥治具の使用例を示す説明図。 比較例を示す断面図。 比較例の問題点を示す説明図。 従来例の説明図。 従来例の説明図。 従来例の説明図。 従来例の説明図。
符号の説明
1…乾燥治具
2…受治具
3…棚板
3d,3e…一対のストッパー
4…蓋体
5…間隔調整部材
6…堰部材
7…第1の隙間
8…第2の隙間
9…第3の隙間
11…チャンネル材
12…アングル材
13…アングル材
14…成形体支持板
15…凹部
16…表面処理部
100…成形体

Claims (6)

  1. 押出成形機から押出成形された断面略円形状の成形体を載置する金属製の受治具と、該受治具を収容する金属製の筐体状の棚板と、該棚板の上端側の開口部を閉塞する蓋体と、上記受治具の両側部に配置されて該受治具に載置されている成形体の上部との間に所望の隙間をもって上記蓋体を支持する間隔調整部材と、で構成されていることを特徴とする成形体の乾燥治具。
  2. 上記隙間は、0.5mm未満であることを特徴とする請求項1に記載の成形体の乾燥治具。
  3. 上記受治具は、薄肉厚の金属板によりモノコック構造に形成されていて、上面の中央部に上記成形体を載置する凹部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形体の乾燥治具。
  4. 上記棚板は、上記間隔調整部材を介して積み重ね可能になっていて、下部の棚板の上端側を上部の棚板で閉塞し、最上部の棚板の上端側を上記蓋板で閉塞したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成形体の乾燥治具。
  5. 上記棚板は、矩形状の底壁の長辺側の側縁を起立させて一対の側壁を形成したチャンネル状に形成されていて、上記底壁の短辺側の側縁よりも内側に後退した位置に、上記底壁の短辺側の側縁と並行に、且つ両端部を上記側壁に当接させて設けられた一対のストッパーを備え、
    上記ストッパーの側方に、該ストッパーの上端から突出して上記蓋体の間に微小な隙間を形成する堰部材を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の成形体の乾燥治具。
  6. 上記受治具、棚板、蓋板は、アルミニウムで形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の成形体の乾燥治具。
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