JP2009202455A - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドを備えた塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクチャネルの側壁における第1の圧電材料の積層方向の長さと第2の圧電材料の積層方向の長さの差の絶対値が、インクを吐出する複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルにおいて、中央に位置するインクチャネルよりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。
【選択図】図9
Description
1.
分極された第1の圧電材料と第2の圧電材料を接合部を挟んで分極方向が互いに異なる方向となるように積層されて形成された側壁により隔てられていて前記積層方向の長さが互いに等しい複数のインクチャネルが配列され、前記側壁のせん断変形によりインクチャネル内の圧力を変化させて、インクチャネル内のインクをノズルから吐出せしめるインクジェットヘッドであって、
インクチャネルの側壁における前記第1の圧電材料の前記積層方向の長さと前記第2の圧電材料の前記積層方向の長さの差の絶対値が、インクを吐出する前記複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルにおいて、中央に位置するインクチャネルよりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。
2.
前記両端に位置する2つのインクチャネルは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする1に記載のインクジェットヘッド。
3.
前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、前記両端に位置する2つのインクチャネルと前記中央に位置するインクチャネルとを除いた他のインクチャネルと、前記中央に位置するインクチャネルとは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする1または2に記載のインクジェットヘッド。
4.
前記両端に位置する2つのインクチャネルは、前記絶対値が零であることを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
5.
前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルにおける前記絶対値が、前記中央に位置するインクチャネルの前記絶対値よりも小さいことを特徴とする1に記載のインクジェットヘッド。
6.
前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする5に記載のインクジェットヘッド。
7.
前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルと前記中央に位置するインクチャネルとを除いた他のインクチャネルと、前記中央に位置するインクチャネルとは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする5または6に記載のインクジェットヘッド。
8.
前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルは、前記絶対値が零であることを特徴とする5乃至7の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
9.
前記両端に位置する2つのインクチャネルの外側にインクを吐出しないダミーチャネルを有することを特徴とする1乃至8の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
10.
1乃至9の何れか1項に記載のインクジェットヘッドを備えたことを特徴とする塗布装置。
11.
前記側壁は、側壁の少なくとも一部に形成された電極に印加される電圧パルスによりせん断変形され、前記インクを吐出する複数のインクチャネルの全てのインクチャネルの側壁の電極に共通の電圧パルスが印加されることを特徴とする10に記載の塗布装置。
12.
前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、間に2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて1つの組として、全インクチャネルを3つの組に分割し、各組毎に順次電圧パルスが印加されることを特徴とする11に記載の塗布装置。
13.
連続搬送される長尺状の支持体上に、支持体の幅方向に塗布幅に対応して配置された複数の前記インクジェットヘッドから塗布液を吐出させて塗膜を形成させることを特徴とする10乃至12の何れか1項に記載の塗布装置。
(従来例1)
図13は、各インクチャネルのAとBの和(インクチャネルの深さDにほぼ等しい)及びAとBの差の絶対値が互いに等しい従来のインクジェットヘッドのインクチャネル列の断面図である。このヘッドにおいて、インクチャネルの密度は180dpi(141μmピッチ)とし、各インクチャネルの深さDは325μm、Aが162.5μm、Bが162.5μm、幅Wは85μm、長さLは6.5mm、各ノズルは25μmφとし、インクには水系インクを使用した場合について説明する。
インクチャネルのALである11.0μsに、収縮パルスのパルス幅2PWを22.0μsとした全インクチャネルに共通の電圧パルスを印加してヘッドを図8に示すように全インクチャネルを時分割で3周期(インクチャネル2本おきに)駆動させることにより、17個の全インクチャネルのノズルから吐出されるインク滴(1滴)の液滴量を測定した。
(従来例2)
図13に示す従来のヘッドにおいて、各インクチャネルの深さDは295μm、Aが147.5μm、Bが147.5μmとした以外は、従来例1のヘッドと同様にして作製し、同様の評価を行った場合について説明する。
(実施の形態例1)
次に、図12に示すインクジェットヘッドを、両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルのA=B=162.5μm、中央に位置するインクチャネルとその他のインクチャネルのA=195μm、B=130μmとした以外は、従来例1のヘッドと同様にして作製し、同様の評価を行った場合について説明する。
(実施の形態例2)
次に、図12に示すインクジェットヘッドを、両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルのA=B=147.5μm、中央に位置するインクチャネルとその他のインクチャネルのA=236μm、B=59μmとした以外は、従来例2のヘッドと同様にして作製し、同様の評価を行った場合について説明する。
10 支持体
10A 捲き出しロール
10B 巻き取りロール
20 バックロール
30 インクジェットユニット
31 インクジェットヘッド
Claims (13)
- 分極された第1の圧電材料と第2の圧電材料を接合部を挟んで分極方向が互いに異なる方向となるように積層されて形成された側壁により隔てられていて前記積層方向の長さが互いに等しい複数のインクチャネルが配列され、前記側壁のせん断変形によりインクチャネル内の圧力を変化させて、インクチャネル内のインクをノズルから吐出せしめるインクジェットヘッドであって、
インクチャネルの側壁における前記第1の圧電材料の前記積層方向の長さと前記第2の圧電材料の前記積層方向の長さの差の絶対値が、インクを吐出する前記複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルにおいて、中央に位置するインクチャネルよりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 前記両端に位置する2つのインクチャネルは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
- 前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、前記両端に位置する2つのインクチャネルと前記中央に位置するインクチャネルとを除いた他のインクチャネルと、前記中央に位置するインクチャネルとは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットヘッド。
- 前記両端に位置する2つのインクチャネルは、前記絶対値が零であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
- 前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルにおける前記絶対値が、前記中央に位置するインクチャネルの前記絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
- 前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド。
- 前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルと前記中央に位置するインクチャネルとを除いた他のインクチャネルと、前記中央に位置するインクチャネルとは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェットヘッド。
- 前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルは、前記絶対値が零であることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
- 前記両端に位置する2つのインクチャネルの外側にインクを吐出しないダミーチャネルを有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
- 請求項1乃至9の何れか1項に記載のインクジェットヘッドを備えたことを特徴とする塗布装置。
- 前記側壁は、側壁の少なくとも一部に形成された電極に印加される電圧パルスによりせん断変形され、前記インクを吐出する複数のインクチャネルの全てのインクチャネルの側壁の電極に共通の電圧パルスが印加されることを特徴とする請求項10に記載の塗布装置。
- 前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、間に2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて1つの組として、全インクチャネルを3つの組に分割し、各組毎に順次電圧パルスが印加されることを特徴とする請求項11に記載の塗布装置。
- 連続搬送される長尺状の支持体上に、支持体の幅方向に塗布幅に対応して配置された複数の前記インクジェットヘッドから塗布液を吐出させて塗膜を形成させることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の塗布装置。
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