JP2009202455A - インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドを備えた塗布装置 - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドを備えた塗布装置 Download PDF

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Abstract

【課題】単純な駆動回路を用いているにもかかわらず、クロストークに起因するヘッド単体の端部のインクチャネルからのインク適量の低下を改善し、印刷物品質を改善する。
【解決手段】インクチャネルの側壁における第1の圧電材料の積層方向の長さと第2の圧電材料の積層方向の長さの差の絶対値が、インクを吐出する複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルにおいて、中央に位置するインクチャネルよりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクジェットヘッド及びインクジェットヘッドを備えた塗布装置に関するものである。
インクジェットヘッドには種々の方式が提案されているが、その一つにせん断モードタイプのインクジェットヘッドがある(特許文献1〜5参照)。また、アクチュエータとしてのチャネル側壁の高さの半分の位置で、上下方向に分極の方向が異なる2つの圧電材料を積層した複合材料を用いるいわゆるシェブロン方式と呼ばれる構造も従来より提案されている。
このせん断モードタイプのインクジェットヘッドでは、隣接するインクチャネルのクロストークが原因となって、連続駆動する場合の端部のインクチャネルに対応するノズルから吐出されるインク液滴の液滴量あるいは液滴速度が低下するという問題がある。
従来、このようなクロストークの問題を解決するための技術として、駆動波形を変更する技術(特許文献1)、個々のインクチャネルの駆動電圧またはパルス幅を調整する技術(特許文献2)、印字しているインクチャネルに隣接しているインクチャネルにダミーパルスを与える技術(特許文献3)、同相で駆動される隣接チャネルの駆動位相が重ならないようにする技術(特許文献4)、全インクチャネルを4つのグループに分けて4サイクルで分割駆動し、同一サイクルの駆動位相をずらす技術(特許文献5)等が知られている。
特開平10−16212号公報 特開2000−79684号公報 特開2000−255055号公報 特開2000−255054号公報 特開2001−239665号公報
インクジェット方式による印刷や塗布を高速で行うシステムとして、複数のせん断モードタイプのインクジェットヘッドをライン状に並べて固定し、被印刷物や被塗布物に対して1パスで印刷あるいは塗布するシステムが考えられ、例えば、ロール状の被印刷物や被塗布物を連続的に処理することができる。
このとき問題になるのがヘッドの端部に発生するクロストークによる印刷濃度むらである。ヘッドの端部は構造的にクロストークが避けられないことから、ヘッドの繋ぎ目部分の濃度異常は筋状に固定した塗布欠陥となり、印刷物の品質を著しく損ねる。
図15は、各インクチャネルの深さ及び各側壁における2つの圧電材料の積層方向の長さが互いに等しい32個のインクチャネルを有するシェブロン構造のせん断モードタイプのインクジェットヘッドについて、共通の電圧パルスを印加して全インクチャネルを時分割で3周期(インクチャネル2本おきに)駆動させた場合の液適量分布の一例であり、一方の端部3チャネルと他方の端部3チャネルで液適量が著しく低下しているのが判る。
クロストーク対策として上記の従来技術が知られているが、駆動方法が複雑であるため、駆動回路が複雑化し、コストが上がる問題がある。一方で、ヘッドの端部に位置するインクチャネルでは、その外側に隣接部がほとんど存在しないために十分なクロストーク対策がとれない問題がある。
本発明は、単純な駆動回路を用いているにもかかわらず、クロストークに起因するヘッド単体の端部のインクチャネルからのインク滴の液滴量の低下を改善し、印刷物品質を改善できるインクジェットヘッド及びインクジェットヘッドを備えた塗布装置を提供することを課題とする。
本発明の課題は、以下のような構成により達成される。
1.
分極された第1の圧電材料と第2の圧電材料を接合部を挟んで分極方向が互いに異なる方向となるように積層されて形成された側壁により隔てられていて前記積層方向の長さが互いに等しい複数のインクチャネルが配列され、前記側壁のせん断変形によりインクチャネル内の圧力を変化させて、インクチャネル内のインクをノズルから吐出せしめるインクジェットヘッドであって、
インクチャネルの側壁における前記第1の圧電材料の前記積層方向の長さと前記第2の圧電材料の前記積層方向の長さの差の絶対値が、インクを吐出する前記複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルにおいて、中央に位置するインクチャネルよりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。
2.
前記両端に位置する2つのインクチャネルは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする1に記載のインクジェットヘッド。
3.
前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、前記両端に位置する2つのインクチャネルと前記中央に位置するインクチャネルとを除いた他のインクチャネルと、前記中央に位置するインクチャネルとは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする1または2に記載のインクジェットヘッド。
4.
前記両端に位置する2つのインクチャネルは、前記絶対値が零であることを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
5.
前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルにおける前記絶対値が、前記中央に位置するインクチャネルの前記絶対値よりも小さいことを特徴とする1に記載のインクジェットヘッド。
6.
前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする5に記載のインクジェットヘッド。
7.
前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルと前記中央に位置するインクチャネルとを除いた他のインクチャネルと、前記中央に位置するインクチャネルとは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする5または6に記載のインクジェットヘッド。
8.
前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルは、前記絶対値が零であることを特徴とする5乃至7の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
9.
前記両端に位置する2つのインクチャネルの外側にインクを吐出しないダミーチャネルを有することを特徴とする1乃至8の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
10.
1乃至9の何れか1項に記載のインクジェットヘッドを備えたことを特徴とする塗布装置。
11.
前記側壁は、側壁の少なくとも一部に形成された電極に印加される電圧パルスによりせん断変形され、前記インクを吐出する複数のインクチャネルの全てのインクチャネルの側壁の電極に共通の電圧パルスが印加されることを特徴とする10に記載の塗布装置。
12.
前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、間に2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて1つの組として、全インクチャネルを3つの組に分割し、各組毎に順次電圧パルスが印加されることを特徴とする11に記載の塗布装置。
13.
連続搬送される長尺状の支持体上に、支持体の幅方向に塗布幅に対応して配置された複数の前記インクジェットヘッドから塗布液を吐出させて塗膜を形成させることを特徴とする10乃至12の何れか1項に記載の塗布装置。
本発明によれば、単純な駆動回路を用いているにもかかわらず、クロストークに起因するヘッド単体の端部のインクチャネルからのインク滴の液滴量の低下を改善し、印刷物品質を改善できるインクジェットヘッド及びインクジェットヘッドを備えた塗布装置を提供することができる。
以下に本発明に関する実施の形態の例を示すが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
図1は、ライン型の塗布装置1の構成を示す模式図である。
ロール状に巻かれた長尺状の支持体10は、図示しない駆動手段により巻き出しロール10Aから矢印X方向に繰り出され搬送される。
長尺状の支持体10はバックロール20に巻回され支持されながら搬送される。インクジェットヘッドユニット30より塗布液であるインクが支持体10に向け吐出され、インクが支持体10に塗布される。インクジェットユニット30は、支持体幅方向に塗布幅に対応した複数のインクジェットヘッド31を有する。また、各インクジェットヘッド31毎に設けられた電圧パルス発生手段101(図5参照)を備え、制御部(図示せず)は、電圧パルス発生手段101を制御して、各インクジェットヘッド31毎に共通の電圧パルスをインクジェットヘッド31に出力させ、ノズルからインク液滴を吐出させる。
図2は、インクジェトヘッドユニット30のインクジェットヘッド31の配置例である。また、全てのインクジェットヘッド31が、インクを一時的に貯留する中間タンク40に対して同じ高さに配置されている例である。前述のように、1つのインクジェットヘッドで吐出できる塗布幅(吐出幅)はインクジェットヘッドの外形寸法よりも狭いことから、隙間なく塗布するために複数のインクジェットヘッドを支持体搬送方向に対して千鳥配置している。図2に示す例では、支持体幅方向に塗布幅に対応した複数のインクジェットヘッドを2列の千鳥配置としている。図3に、インクジェットヘッド31の外形、吐出幅及び千鳥配置の関係を示す。インクジェットヘッド31の数及び千鳥配置の列数は、インクジェットヘッド31の吐出幅、塗布幅等により適宜設定されるものであり、図2の例に限定されるものではない。
インクは、インクジェットヘッド31のインクの背圧を調整する中間タンク40から複数の送液配管43を介してインクジェットヘッド31毎に供給される。なお、本説明において、図中の送液配管43は、複数の配管である。
中間タンク40へのインク供給は、インクを貯留する貯留タンク50から供給管51の途中に配設された送液ポンプPで行われる。
塗膜が形成された支持体は、乾燥部100で塗膜の乾燥が行われ、巻き取りロール10Bに巻き取られる。
次に、せん断モードタイプのインクジェットヘッド31について説明する。
各インクジェットヘッド31は、ノズル面側が支持体10の塗布面と対向するように配置されており、フレキシケーブル6を介して、電圧パルスを生成するための回路が設けられる電圧パルス発生手段101(図5参照)に電気的に接続されている。
図4は、せん断モードタイプのインクジェットヘッド31の一例の概略構成を示す図であり、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)はインク供給部を備えた状態の断面図である。図9は、インクチャネル列の断面図であり、わかりやすいように各インクチャネルに対応して設けられたノズルの位置を示してある。
図5(a)〜(c)はその動作を示す図である。
図4及び図5において101は電圧パルス発生手段、31はインクジェットヘッド、22はノズル形成部材、23はノズル、24は第2の圧電材料、25はインク供給口、26は第1の圧電材料、27は分極された第1の圧電材料と第2の圧電材料を接合部を挟んで分極方向が互いに異なる方向となるように積層されて形成された側壁、102は配線基板、104は流路基板、103は配線基板102と流路基板104の間に亘って設けられる囲い壁部、Lはインクチャネルの長さ、Dはインクチャネルの積層方向の長さ(以下、インクチャネルの深さと称する場合がある)、Wはインクチャネルの幅である。
配線基板102は、板状の第1の圧電材料26の幅(チャネルの配列方向の長さ)とほぼ同幅で、且つ第1の圧電材料26の長さよりも十分に長尺な基板からなり、その表面に、インクジェットヘッド31のチャネルと同じピッチで、電圧パルス発生手段101から供給される電圧を各チャネル内の電極に印加するための駆動配線が形成されている。
この配線基板102は、その前端面が第1の圧電材料26の前面と面一となるように、且つ、その表面の駆動配線形成面を第1の圧電材料26の下面に形成されている接続電極と対向させ、各接続電極と各駆動配線とが電気的に接続するように第1の圧電材料26の下面に固着されている。
流路基板104は、第2の圧電材料24の幅とほぼ同幅で、且つ、上記配線基板102よりも若干短尺であるが、第2の圧電材料24の長さよりも十分に長尺な基板により形成されており、その前端面が第2の圧電材料24の前面と面一となるように、第2の圧電材料24の上面に固着されている。これによりインクジェットヘッド31の後面は、該インクジェットヘッド31の後面側にはみ出した配線基板102及び流路基板104によって上下が覆われる状態とされている。
囲い壁部103は、これら配線基板102と流路基板104との間に亘って前記インクジェットヘッド31の後面を包囲するように設けられる平面視略コ字型を呈する側壁形成部材であり、ポリイミド、ポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックと呼ばれる高機能樹脂により形成されている。これによりインクジェットヘッド31の後面側には、上下が流路基板104と配線基板102とによって覆われると共に側面が囲い壁部103によって閉鎖された空間が形成され、この空間によって各チャネルにインクを供給するためのインク供給室77を形成している。25はインク供給室77内にインクを流入させるための流入口であり、これによりインク供給室77はインクマニホールドとして機能する。このインク供給室77は、図示しないが、ゴミの流入を防ぐためにフィルターを内蔵している。
このインクジェットヘッドには、配線基板102の各駆動配線に、フレキシブル基板6を接続することで、駆動パルス発生手段101からの駆動電圧が、各駆動配線及び接続電極を介してチャネル内の各電極に印加される。
インクジェットヘッド31は、図5、図9に示すように、分極された第1の圧電材料26と第2の圧電材料24を接合部を挟んで分極方向が互いに異なる方向(図中矢印)となるように積層されて形成された側壁27により隔てられていて積層方向の長さDが互いに等しいインクチャネル28が17個配列されたせん断モードタイプのヘッドである。図5では17個のインクチャネル28の一部である3本(28A、28B、28C)が示されている。インクチャネル28の一端(以下、これをノズル端という場合がある)はノズル形成部材22に形成されたノズル23につながり、他端(以下、これをマニホールド端という場合がある)は、インク供給室77、インク供給口25を経て、送液配管43に接続されている。そして、各インクチャネル28内の側壁27表面には両側壁27の上方から第1の圧電材料26の底面に亘って繋がる電極29A、29B、29Cが密着形成され、各電極29A、29B、29Cは前述のように電圧パルス発生手段101に接続している。
インクを吐出する17個のインクチャネル28の両外側には、ノズル23が形成されておらず、インクの吐出を行わない2つのダミーチャネル128が設けられている。本実施形態では、このダミーチャネルにインクが供給されるように構成されている。
各インクチャネルの側壁27における第1の圧電材料26の積層方向の長さAと第2の圧電材料24の積層方向の長さBの差の絶対値が、インクを吐出する前記複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルにおいて、中央に位置するインクチャネルよりも小さくなるように設定されている。
本実施形態では、両端に位置する2つのインクチャネルのAとBの差の絶対値は零、即ち、AとBが等しくなるように設定され、中央に位置するインクチャネルはA>Bとなっている。また、その他のインクチャネルのAとBの差の絶対値は、中央に位置するインクチャネルのAとBの差の絶対値に等しい。
インクジェットヘッド31のインクチャネル数は、インクジェットヘッド31の吐出幅により適宜、10個〜1000個程度に設定されるものであり、図9の例に限定されるものではない。なお、例えば、インクチャネル数が偶数の場合のように、中央にインクチャネルが存在しない場合の中央に位置するインクチャネルとは、中央近傍に位置する2つのインクチャネルのうちの何れか一方のインクチャネルを指す。
また、図9以外にも様々な実施形態をとりうる。図10は、ダミーチャネル128のAとBの差の絶対値を両端に位置する2つのインクチャネルのAとBの差の絶対値に等しくしている例である。
図11は、インクの吐出を行わない4つのダミーチャネルが設けられている例である。
端部のインクチャネルに隣接して設けられたダミーチャネルは、端部に位置するインクチャネルと隣接するダミーチャネルを仕切る側壁の金属電極に電圧パルスを印加し、この側壁も駆動して両端のインクチャネルからより安定的にインクを吐出させるためのものであるが、さらにその外側にダミーチャネルを設けることにより、端部に位置するインクチャネルのクロストークの影響を低減できるため好ましい。
図12は、両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルのAとBの差の絶対値が、中央に位置するインクチャネルのAとBの差の絶対値よりも小さくなるように設定されている。また、その他のインクチャネルのAとBの差の絶対値は、中央に位置するインクチャネルのAとBの差の絶対値に等しくしてある。複数のインクチャネルのうち間に2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて1つの組として、全インクチャネルを3つの組に分割し、各組毎にインク吐出動作を時分割で順次行なう場合に特に有効であり、本発明の効果がより一層顕著に発揮される。これは、前述の図15に示すように3つの組に分割して駆動すると、各駆動において両端に位置することになる各端部の3チャネルにおいて液滴量が低下するからである。
次に、インクジェットヘッド31の製造方法と構成材料について説明する。
厚み方向に分極された平板状の第1の圧電材料26と第2の圧電材料24を準備し、それぞれ、ダイヤモンドブレード等により、インクチャネル28及びダミーチャネル128となる複数の溝が全て同じ幅、同じピッチ、同じ長さでストレート状に平行に切削加工される。
第1の圧電材料26に形成される溝の深さA、第2の圧電材料24に形成される溝の深さBは、図9〜図12に示すようにAとBの和は、インクを吐出する前記複数のインクチャネルの全てのインクチャネルで互いに等しく、かつ、インクを吐出する前記複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルのAとBの差の絶対値が、中央に位置するインクチャネルのAとBの差の絶対値よりも小さくなるように加工する。
次に、第2の圧電材料24,第1の圧電材料26のインクチャネル28及びダミーチャネル128となる溝に、その両側面から底面にかけて金属電極29を形成する。また、この金属電極29に接続して第1の圧電材料26の後部側表面及び配線基板102との接合面に接続電極を形成する。第1の圧電材料26と配線基板102で電極接続がなされ、配線基板102表面において異方導電性フィルム78を介してフレキシブルケーブル6が接着されており、電圧パルス発生手段101から各金属電極29に電圧パルスを印加することにより側壁27をせん断変形させ、その変形時の圧力によりインクチャネル28内のインクをノズルプレート22に形成されたノズル23から吐出するようになっている。また、両端に位置するインクチャネルと隣接するダミーチャネルを仕切る側壁の金属電極にも電圧パルスが印加され、この側壁も駆動して両端のインクチャネルからインクを吐出させる。
金属電極29に用いられる金属としては、白金、金、銀、銅、アルミニウム、パラジウム、ニッケル、タンタル、チタンを用いることができ、特に、電気的特性、加工性の点から、金、アルミニウム、銅、ニッケルが好ましく、めっき、蒸着、スパッタで形成される。
同ピッチ、同幅となるように形成された溝中に金属電極29を設けた第2の圧電材料24、第1の圧電材料26を、各基板の溝を形成した面が相対するように固着する。ここでは、各基板の溝同士が相対するように位置合わせして固着している。固着手段は、例えばエポキシ系接着剤による接着手法を通常採用できるが、この態様では、位置合わせされた各基板の溝中の金属電極同士が電気的に接続されれば格別限定されない。
隣接するインクチャネル28は、矢印の方向に分極された側壁27によって区画される。また、インクチャネル28は、インクチャネル28の出口側(図4における左側)の深からインクチャネル28の入口側(図4における右側)に亘る長さ方向で大きさと形状がほぼ変わらないストレート形状を有している。
各側壁27は、ここでは図5の矢印で示すように分極方向が異なる2枚の圧電材料27a、27bによって構成されている。27aは第2の圧電材料24で構成され積層方向の長さがAである。27bは第1の圧電材料26で構成され積層方向の長さがBである。
圧電材料24,26に使用される圧電材料としては、電圧を加えることにより変形を生じるものであれば特に限定されず、公知のものが用いられ、有機材料からなる基板であっても良いが、圧電性非金属材料からなる基板が好ましく、この圧電性非金属材料からなる基板として、例えば成形、焼成等の工程を経て形成されるセラミックス基板、又は塗布や積層の工程を経て形成される基板等がある。有機材料としては、有機ポリマー、有機ポリマーと無機物とのハイブリッド材料が挙げられる。
セラミックス基板としては、PZT(PbZrO3−PbTiO3)、第三成分添加PZTがあり、第三成分としてはPb(Mg1/3Nb2/3)O3、Pb(Mn1/3Sb2/3)O3、Pb(Co1/3Nb2/3)O3等があり、さらにBaTiO3、ZnO、LiNbO3、LiTaO3等を用いて形成することができる。
また、塗布や積層の工程を経て形成される基板として、例えば、ゾルーゲル法、積層基板コーティング等で形成することができる。
第2の圧電材料24、第1の圧電材料26の接着後、ノズル23が開設された1枚のノズル形成部材22が接着剤を介して接着される。
また、ノズル形成部材23の材料としては、ポリイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、液晶ポリマー、アロマティックポリアミド樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリサルフォン樹脂等の合成樹脂のほか、ステンレス等の金属材料を用いることもできる。
その後、予め各接続電極と同一ピッチで駆動配線がパターン形成された配線基板102を接着剤を用いて固着する。次いで、流路基板104を固着する。その後、配線基板102と流路基板104との間に亘って、該インクジェットヘッド31の後面を包囲するように囲い壁部103を固着してインク供給室77を形成する。その後は、駆動パルス発生手段101からの駆動信号の印加を可能とするべく、配線基板102の各駆動配線に、フレキシブル基板6を接合する。
せん断モードタイプのインクジェットヘッド31は、以上のように圧電材料27a,27bにインクチャネル28を形成して、その側壁27に金属電極29を形成するだけで、ヘッドの主要部分を構成できるので、製造が簡単で、多数のインクチャネル28を高密度に配置できるために、高精細な画像記録を行う上で好ましい態様である。
次に、吐出動作について説明する。
各側壁27表面に密着形成された電極29A、29B、29Cに電圧パルス発生手段101から電圧パルスが印加されると、以下に例示する動作によってインク滴をノズル23から吐出する。なお、図5ではノズルは省略してある。
なお、かかるインクジェットヘッド31では、以上のように、側壁27の変形によってインクチャネル28内のインクに正負の圧力が付与されるものであり、この側壁27は圧力付与手段を構成している。
図6は、本発明に係る実施の形態の液滴吐出方法における電圧パルスを示している。図6において、横軸は時間、縦軸は駆動電圧を表す。
(1)かかるインクジェットヘッド31は、図5(a)に示す状態において、電極29A及び29Cをアースに接続すると共に電極29Bに、パルス幅がPWの矩形波からなる膨張パルス(正電圧)を印加すると、まず、パルスの最初の立ち上がり(P1)によって、側壁27B、27Cを構成する圧電材料27a、27bの分極方向に直角な方向の電界が生じ、27a、27bともに側壁の接合面にズリ変形を生じ、図5(b)に示すように側壁27B及び側壁27Cは互いに外側に向けて変形し、インクチャネル28Bの容積が膨張する。これによりインクチャネル28B内のインクに負の圧力が生じてインクが流れ込む(Draw)。
(2)この最初のP1の印加からPW時間経過後に電位を0に戻す(P2)と、側壁27B,27Cは膨張位置から図5(a)に示す中立位置に戻り、インクチャネル28B内のインクに高い圧力が掛かる。
引き続いて、矩形波からなるパルス幅が2PWの収縮パルス(負電圧)を印加する。まず収縮パルスの立ち下がり(P3)によって、図5(c)に示すように、側壁27B及び27Cは互いに逆方向に変形し、インクチャネル28Bの容積が収縮する。この収縮によりインクチャネル28B内のインクに更に高い圧力を掛かる(Reinforce)。これによりノズル内のインクメニスカスがノズル23から押し出される方向に変化する。この正の圧力がインク滴をノズルから吐出させるほど大きくなるとインク滴はノズルから吐出する。
(3)更に、2PW時間経過すると、電位を0に戻し(P4)、側壁27B、27Cを収縮位置から中立位置に戻す。
これらの一連の動作によりインクチャネル28B内のインクの一部がインク滴としてノズル23から飛翔する。
このような液滴吐出方法は、いわゆるDRR(DrawーReleaseーReinforce)方式による液滴吐出方法であり、膨張パルスのパルス幅PWはインク滴の吐出力に大きく影響し、1AL近傍にこのパルス幅が一致したときにインク滴吐出力(吐出速度)は最大となる。
なお、AL(Acoustic Length)とは、上述したように、インクチャネルの音響的共振周期の1/2である。このALは、電気・機械変換手段である側壁27に矩形波のパルスを印加して吐出するインク滴の速度を測定し、矩形波の電圧値を一定にして矩形波のパルス幅を変化させたときに、インク滴の飛翔速度が最大になるパルス幅として求められる。このALの値は、ヘッドの構造やインクの密度等に依存して決まるものである。
また、パルスとは、一定電圧波高値の矩形波であり、0Vを0%、波高値電圧を100%とした場合に、パルス幅とは、電圧の0Vからの電圧の立ち上がり始め又は立ち下がり始めの10%から波高値電圧からの立ち下がり始め又は立ち上がり始めの10%との間の時間として定義する。更に、ここで矩形波とは、電圧の10%と90%との間の立ち上がり時間、立ち下がり時間のいずれもがALの1/2以内、好ましくは1/4以内であるような波形を指す。
電圧パルスとして矩形波を用いることは、吐出効率が向上するとともにパルス幅の設定が容易になるため好ましい。
また、図6の電圧パルスでは、膨張パルスの駆動電圧Von(V)と収縮パルスの駆動電圧Voff(V)の比を|Von|>|Voff|とすることが好ましい。このように|Von|>|Voff|の関係とすると、インクチャネル内へのインクの供給を促進する効果があり、特に、高粘度インクで高周波駆動を行う場合に好ましい。なお、この電圧Vonと電圧Voffの基準電圧は0とは限らない。この電圧Vonと電圧Voffは、それぞれ基準電圧からの差分の電圧である。また、|Von|/|Voff|=2とすることがより好ましい。
かかるせん断モードタイプのインクジェットヘッドでは、側壁27の変形は壁の両側に設けられる電極に掛かる電圧差で起こるので、インク吐出を行うインクチャネルの電極に負電圧を掛ける代わりに、インク吐出を行うインクチャネルの電極を接地して、その両隣のインクチャネルの電極に正電圧を掛けるようにしても同様に動作させることができる。この後者の方法によれば、正電圧だけで駆動できるため、電源コストの点で好ましい態様である。
このように少なくとも一部が圧電材料で構成された側壁27によって隔てられた複数のインクチャネル28を有するインクジェットヘッドを駆動する場合、一つのインクチャネルの側壁が吐出の動作をすると、隣のインクチャネルが影響を受けるため、通常、複数のインクチャネル28のうち、互いに1本以上のインクチャネル28を挟んで離れているインクチャネル28をまとめて1つの組となすようにして、2つ以上の組に分割し、各組毎にインク吐出動作を時分割で順次行うように駆動制御される。例えば、全インクチャネル28を駆動してベタ画像を出力する場合には、インクチャネル28を2チャネルおきに選んで3相に分けて吐出する、いわゆる3サイクル吐出法が行われる。
本実施形態では、17個のインクチャネルについて、一方の端部のインクチャネルから他方の端部のインクチャネルに向かって順次チャネル番号1、2,3・・・・・17としたとき、全インクチャネルを、チャネル番号1,4,7,10、13、16をA組、チャネル番号2,5,8,11、14、17をB組、チャネル番号3,6,9,12、15をC組として3組に分けて分割駆動する。
かかる3サイクル吐出動作について図6の電圧パルスで駆動する場合について図7を用いて説明する。図7には、17個のインクチャネルのうち中央近傍の各組3個づつ計9固のインクチャネル28が図示されている。また、このときのA、B、Cの各組のインクチャネル28に印加される電圧パルスのタイミングチャートを図8に示す。
インク吐出時には、まずA組の各チャネルの電極に図6の電圧パルスを印加し、その両隣のチャネルの電極を接地して、A組の各チャネルのノズルからインク滴を吐出させる。
続いてB組の各チャネル28、更に続いてC組の各チャネル28へと上記同様に動作する。
次に、本実施形態のインクジェットヘッドの作用について説明する。
(従来例1)
図13は、各インクチャネルのAとBの和(インクチャネルの深さDにほぼ等しい)及びAとBの差の絶対値が互いに等しい従来のインクジェットヘッドのインクチャネル列の断面図である。このヘッドにおいて、インクチャネルの密度は180dpi(141μmピッチ)とし、各インクチャネルの深さDは325μm、Aが162.5μm、Bが162.5μm、幅Wは85μm、長さLは6.5mm、各ノズルは25μmφとし、インクには水系インクを使用した場合について説明する。
インクチャネルのALは11.0μsであった。
ヘッドの評価は、図6に示す電圧パルスを基本とし矩形波の膨張パルスの駆動電圧Vonと矩形波の収縮パルスの駆動電圧Voffの比(|Von|/|Voff|)を2とし、膨張パルスの駆動電圧Vonが14.5Vになる電圧で、膨張パルスのパルス幅PWを
インクチャネルのALである11.0μsに、収縮パルスのパルス幅2PWを22.0μsとした全インクチャネルに共通の電圧パルスを印加してヘッドを図8に示すように全インクチャネルを時分割で3周期(インクチャネル2本おきに)駆動させることにより、17個の全インクチャネルのノズルから吐出されるインク滴(1滴)の液滴量を測定した。
各端部の3チャネルずつで液適量の低下が見られた。中央部のノズルの液滴量に対する端部のノズルの液滴量の比は0.90であり、端部のノズルの液滴量が大きく低下していた。
(従来例2)
図13に示す従来のヘッドにおいて、各インクチャネルの深さDは295μm、Aが147.5μm、Bが147.5μmとした以外は、従来例1のヘッドと同様にして作製し、同様の評価を行った場合について説明する。
インクチャネルのALは9.8μsであった。各インクチャネルに膨張パルスのパルス幅PWをインクチャネルのALである9.8μsに、収縮パルスのパルス幅2PWを19.6μsとした以外は従来例1と同じ共通の電圧パルスを印加し、全インクチャネルの各ノズルから吐出される液滴量を測定したところ、従来例1と同様に各端部の3チャネルずつで液適量の低下が見られた。中央部のノズルの液滴量に対する端部のノズルの液滴量の比は0.90であり、端部のノズルの液滴量が大きく低下していた。
従来のヘッドで、中央部と端部の液滴量を均一にするには、各チャネル毎に駆動電圧や電圧パルス幅を最適化する方法があるが、各チャネル毎に駆動回路を用意する必要があり、コストがかかる問題がある。
(実施の形態例1)
次に、図12に示すインクジェットヘッドを、両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルのA=B=162.5μm、中央に位置するインクチャネルとその他のインクチャネルのA=195μm、B=130μmとした以外は、従来例1のヘッドと同様にして作製し、同様の評価を行った場合について説明する。
インクチャネルのALは従来例1と同様に11.0μsであった。各インクチャネルに従来例1と同じ共通の電圧パルスを印加し、全インクチャネルの各ノズルから吐出される液滴量を測定したところ、最大の液滴量に対する最小の液滴量の比率が、ほぼ1.0であり、分布は均一であることが確認できた。
(実施の形態例2)
次に、図12に示すインクジェットヘッドを、両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルのA=B=147.5μm、中央に位置するインクチャネルとその他のインクチャネルのA=236μm、B=59μmとした以外は、従来例2のヘッドと同様にして作製し、同様の評価を行った場合について説明する。
インクチャネルのALは従来例2と同様に9.8μsであった。各インクチャネルに従来例2と同じ共通の電圧パルスを印加し、全インクチャネルの各ノズルから吐出される液滴量を測定したところ、最大の液滴量に対する最小の液滴量の比率が、ほぼ1.0であり、分布は均一であることが確認できた。
剪断モードで圧電材料の側壁を変形させる場合、A=Bである場合が最も効率よく変形することができるが、AとBが異なるとその差の絶対値が大きくなるにつれて変形量が低下する。これについて、詳細に説明する。
A=Bの場合、両側の電極より電圧を印加すると側壁の分極方向と直交する方向に電界が加わり、電界が加えられた圧電材料に剪断歪みが生じる。側壁の上下は固定されているので、剪断歪みにより側壁は、側壁の中心部で屈曲するように変形する。
これに対し、AとBが異なる場合では、屈曲点が中心部より上方あるいは下方に移動することになり、インクチャンネルの体積変位が少なくなり、インク滴をノズルより吐出するための圧力変化が小さくなってしまう。このように、本実施形態のインクジェットヘッドでは、インクチャンネルによって、AとBの差の絶対値を異ならせるとにより、具体的には、AとBの差の絶対値を、インク適量の低下する端部において中央部より小さくすることにより端部の液適量低下を補償することができる。
以上のように、本実施の形態では、インクチャネルの側壁における第1の圧電材料の積層方向の長さと第2の圧電材料の積層方向の長さの差の絶対値が、インクを吐出する複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルにおいて、中央に位置するインクチャネルよりも小さいので、両端のインクチャネルの吐出効率が中央部より高くなるため、端部ノズルより吐出されるインク滴量の低下を補うことができ、高品質の印字を行なうことができる。これにより、各インクチャネルに共通の電圧パルスを印加する単純な駆動回路を用いることが可能になる。
さらに、本発明は、図14に示すような、1チャネルおきにインクを供給してインクチャネル28とし、その間のチャネルにはインク供給せずに空気チャネルとし、インクチャネル28と空気チャネル28’が交互に形成された独立チャネルヘッドにも適用できる。インクチャネルに対応してノズル23を設けることにより、ノズル23からインクが吐出される。また、入口と出口を有するインクチャネルの略中央部分に設けたノズルからインクを吐出するサイドシューターと呼ばれるタイプのヘッドにも適用できる。例えば、図4に示すインクジェットヘッドにおいて、ノズル形成部材側をインク出口側として、第2の圧電材料24あるいは第1の圧電材料26におけるインクチャネル長手方向の略中央の位置に各ノズルを設け、インクチャネルの入口から出口に向かって連続的にインクを流しながら、インクチャネルの略中央に設けたノズルからインクを吐出させる。
ライン型の塗布装置の構成を示す模式図である。 インクジェットヘッドの配置例を示す図である。 インクジェットヘッドの千鳥配置の位置関係を示す図である。 実施の形態に係るせん断モード(シェアモード)タイプのインクジェットヘッドの概略構成を示す図であり、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)はインク供給部を備えた状態の断面図である。 (a)〜(c)はヘッドの動作を示す図である。 電圧パルスの波形を示す図である。 (a)〜(c)はヘッドの時分割駆動の説明図である。 A、B、Cの各組のインクチャネルの電極に印加される電圧パルスのタイミングチャートである。 (a)は実施の形態に係るインクチャネル列の断面図、(b)は端部のインクチャネル周辺の拡大図、(c)は中央部のインクチャネル周辺の拡大図である。 他の実施の形態に係るインクチャネル列の断面図である。 他の実施の形態に係るインクチャネル列の断面図である。 他の実施の形態に係るインクチャネル列の断面図である。 従来のインクジェットヘッドのインクチャネル列の断面図である。 他の実施の形態に係るインクチャネル列の断面図である。 従来のインクジェットヘッドの液適量分布の一例を示す図である。
符号の説明
1 塗布装置
10 支持体
10A 捲き出しロール
10B 巻き取りロール
20 バックロール
30 インクジェットユニット
31 インクジェットヘッド

Claims (13)

  1. 分極された第1の圧電材料と第2の圧電材料を接合部を挟んで分極方向が互いに異なる方向となるように積層されて形成された側壁により隔てられていて前記積層方向の長さが互いに等しい複数のインクチャネルが配列され、前記側壁のせん断変形によりインクチャネル内の圧力を変化させて、インクチャネル内のインクをノズルから吐出せしめるインクジェットヘッドであって、
    インクチャネルの側壁における前記第1の圧電材料の前記積層方向の長さと前記第2の圧電材料の前記積層方向の長さの差の絶対値が、インクを吐出する前記複数のインクチャネルの配列方向の両端に位置する2つのインクチャネルにおいて、中央に位置するインクチャネルよりも小さいことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記両端に位置する2つのインクチャネルは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、前記両端に位置する2つのインクチャネルと前記中央に位置するインクチャネルとを除いた他のインクチャネルと、前記中央に位置するインクチャネルとは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記両端に位置する2つのインクチャネルは、前記絶対値が零であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルにおける前記絶対値が、前記中央に位置するインクチャネルの前記絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルと前記中央に位置するインクチャネルとを除いた他のインクチャネルと、前記中央に位置するインクチャネルとは、前記絶対値が互いに等しいことを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記両端に位置する2つのインクチャネルの一方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルおよび他方のインクチャネルから中央に位置するインクチャネルに向かって連続する3つのインクチャネルは、前記絶対値が零であることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記両端に位置する2つのインクチャネルの外側にインクを吐出しないダミーチャネルを有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載のインクジェットヘッドを備えたことを特徴とする塗布装置。
  11. 前記側壁は、側壁の少なくとも一部に形成された電極に印加される電圧パルスによりせん断変形され、前記インクを吐出する複数のインクチャネルの全てのインクチャネルの側壁の電極に共通の電圧パルスが印加されることを特徴とする請求項10に記載の塗布装置。
  12. 前記インクを吐出する複数のインクチャネルのうち、間に2本のインクチャネルを挟んで離れているインクチャネルをまとめて1つの組として、全インクチャネルを3つの組に分割し、各組毎に順次電圧パルスが印加されることを特徴とする請求項11に記載の塗布装置。
  13. 連続搬送される長尺状の支持体上に、支持体の幅方向に塗布幅に対応して配置された複数の前記インクジェットヘッドから塗布液を吐出させて塗膜を形成させることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の塗布装置。
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