JP2009201768A - 食器洗浄機 - Google Patents

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幸司 佐郷
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Abstract

【課題】洗浄運転時の騒音の低減化を図りながら、扉内部への水分の浸入による悪影響を防止する。
【解決手段】洗浄室6の開口部を開閉する下部扉7は、扉内板15と扉外板16を組み合わせて構成され、覗き窓17を備えているとともに、制御ユニット21を備えている。下部扉7の内部には、当該下部扉7の外周部の下部における扉内板15と扉外板16との合わせ目42と、制御ユニット21および覗き窓17との間に位置させて、吸湿性を有する下部吸音材30を設けた。下部扉7の外周部の上部における扉内板15と扉外板16との合わせ目44と、覗き窓17および制御ユニット21との間にも、吸湿性を有する上部吸音材31を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗浄室の開口部を開閉する扉を、扉内板と扉外板とを組み合わせた構成の食器洗浄機に関する。
家庭用の食器洗浄機においては、洗浄室の開口部を開閉する扉に覗き窓を設け、機外からその覗き窓を通して洗浄室内の様子を見ることができるようにしたものや、扉の内部に、電子部品を実装した回路基板を配設するようにしたものが供されている。
この種の食器洗浄機においては、静音化のために扉の内部に吸音材を配設し、洗浄運転時(洗い時やすすぎ時)に洗浄ノズルから噴射される洗浄水が扉に当たって発生する際の騒音を低減させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−163502号公報
上記した従来構成のものでは、扉の内部に吸音材を設けることで、洗浄運転時の騒音を低減させることが可能である。しかしながら、扉の内部に、例えば洗浄室内の水蒸気などの水分が浸入すると、次のような不具合が発生するおそれがある。扉に覗き窓を設けたものでは、水蒸気で覗き窓が曇り、覗き窓の視認性を損ねるおそれがある。また、扉内部に回路基板を設けたものでは、回路基板に水分が付着して電気絶縁性が低下したり、電子部品を劣化させたりするおそれがある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗浄運転時の騒音の低減化を図りながら、扉内部への水分の浸入による悪影響を極力防止できる食器洗浄機を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の食器洗浄機は、洗浄室の開口部を開閉する扉を備えたものにおいて、前記扉は、前記洗浄室側に臨む扉内板と前記洗浄室の外側となる扉外板とを組み合わせて構成し、前記扉には、外部から前記洗浄室内を覗くことを可能とした覗き窓を設け、前記扉にあって当該扉の外周部における前記扉内板と前記扉外板との合わせ目と、前記覗き窓との間に位置させて、吸湿性を有する吸音材を設けたことを特徴とする。
同様な目的を達成するために、請求項2の食器洗浄機は、洗浄室の開口部を開閉する扉を備えたものにおいて、前記扉は、前記洗浄室側に臨む扉内板と前記洗浄室の外側となる扉外板とを組み合わせて構成し、前記扉の内部には、電子部品を実装した回路基板を設け、前記扉にあって当該扉の外周部における前記扉内板と前記扉外板との合わせ目と、前記回路基板との間に位置させて、吸湿性を有する吸音材を設けたことを特徴とする。
請求項1の食器洗浄機において、水蒸気等の水分が、扉の外周部における扉内板と扉外板との合わせ目から扉の内部に浸入したとしても、その水分を、吸湿性を有する吸音材にて吸収することで、水分が覗き窓まで到達することを防止できるようになり、覗き窓が曇ってしまうことを極力防止できるようになる。また、扉の内部に前記吸音材を設けているので、その吸音材により、洗浄運転時に発生する騒音の低減化を図ることができる。したがって、洗浄運転時の騒音の低減化を図りながら、扉内部への水分の浸入による悪影響を極力防止できるようになる。
請求項2の食器洗浄機においても、水蒸気等の水分が、扉の外周部における扉内板と扉外板との合わせ目から扉の内部に浸入したとしても、その水分を、吸湿性を有する吸音材にて吸収することで、水分が回路基板まで到達することを防止できるようになり、回路基板に水分が付着してしまうことを極力防止できるようになる。これにより、回路基板における電気絶縁性が低下したり、電子部品を劣化させたりすることを防止できる。また、扉の内部に吸音材を設けているので、その吸音材により、洗浄運転時に発生する騒音の低減化を図ることができる。したがって、請求項2の食器洗浄機においても、洗浄運転時の騒音の低減化を図りながら、扉内部への水分の浸入による悪影響を極力防止できるようになる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明の食器洗浄機の外観を示す図1において、食器洗浄機の本体1は、前面に矩形状の開口部2を有した矩形箱状をなしており、外殻が外箱3により形成され、前下部に前下部カバー4を有している。本体1の前面には、前記開口部2を開閉するための扉体5が設けられている。本体1内には洗浄槽(図示せず)が設けられていて、この洗浄槽の内部を洗浄室6としている。前記開口部2は、洗浄室6の開口部でもある。したがって、扉体5は、洗浄室6の開口部2を開閉する構成となっている。
扉体5は、この場合、それぞれほぼ矩形状をなす下部扉7と上部扉8との2個の扉により構成されていて、これら下部扉7と上部扉8は、図示しないリンク機構によって連動するように連結されている。このうち下部扉7は、下端部の左右両側で本体1に対して回動可能に軸支されており、下方への回動によって開口部2の下部を開放する構成となっている。この下部扉7が、本発明の扉に相当する。
これに対して、上部扉8は、本体1上部に摺動及び回動可能に支持されていて、当該上部扉8の左右両端部に設けられた図示しない支軸が、本体1の上部に形成されたガイド溝9に沿って摺動することにより、閉鎖状態から本体1上方へ移動して開放状態となる構成となっている。上部扉8のほぼ中央部には、洗浄室6内の空気を排出するための排気口10が設けられている。
上記洗浄室6の内部には、図示はしないが、食器等を載置する食器かごが出し入れ可能に収容されていると共に、洗浄用の噴射ノズル、ヒータ等が配設されている。また、本体1内でかつ洗浄室6の外側に位置させて、ポンプやファン等が配設されている。ここで、噴射ノズルは、食器かご上に載置された食器等に対して洗浄水を噴射し、汚れを落とす洗い行程及びすすぎ行程を実施するためのものである。ポンプは、洗い時およびすすぎ時に噴射ノズルに洗浄水を供給し、排水時には洗浄水を洗浄室6の外部へ排出するためのものである。ヒータは、洗い行程及びすすぎ行程時の洗浄水の加熱に供すると共に、乾燥行程時に温度を上昇させ、ファンによって乾燥風を食器等に吹き付けて乾燥に供するものである。
上記扉体5のうち、下部扉7の左右両端部には、図示はしないがロック手段を構成するロック爪が設けられている。このロック爪は、本体1側に設けられた図示しない被係止部に係止することにより、下部扉7を、本体1に対して閉鎖状態にロックするものである。下部扉7の前面部には、左右方向の中央部の上部に位置させて、左右方向に長い開ボタン11が押圧操作可能に設けられている。また、下部扉7と上部扉8とを連結する上記リンク機構は、これら下部扉7および上部扉8を開放する向きに図示しないばねによって付勢されている。ここで、扉体5の閉鎖状態で開ボタン11が押圧操作されると、前記ロック爪が被係止部から解放され、ばねの付勢力によって自動的に下部扉7は下方に向けて回動されると共に、上部扉8は支軸が摺動して上方へ移動する。そして、さらに下部扉7を押し下げることにより、下部扉7および上部扉8、したがって扉体5は開放状態となる。下部扉7は、開放状態でほぼ水平状態となる。
次に、上記下部扉7の詳細構造について、図2〜図5も参照して説明する。下部扉7は、基本的には、合成樹脂製の扉内板15と、同じく合成樹脂製の扉外板16とを組み合わせて中空状に構成されていて、前記開ボタン11のすぐ下方に位置させて覗き窓17を備えている。下部扉7の閉鎖状態で、扉内板15は洗浄室6側に臨み、扉外板16は洗浄室6の外側に存することになる。覗き窓17は、図2および図3に示すように、内窓18と外窓19の二重構造となっている。これら内窓18および外窓19はそれぞれ透明な合成樹脂製の板材により構成されていて、外部(機外)から、これら外窓19および内窓18を通して洗浄室6内の様子を覗くことが可能な構成となっている。
外窓19は、内窓18よりも大きめの矩形状に形成されている。内窓18は、扉内板15にねじ止めなどにより取り付けられている。内窓18の周縁部と扉内板15との間には、シール部材20が介在されていて、洗浄室6内の洗浄水が覗き窓17内に浸入することを防止する構成としている。
外窓19の下部の背部側には、制御ユニット21が設けられている。この制御ユニット21は、扉外板16に一体に設けられたパネル部22と、このパネル部22の背部側に設けられたケース23と、このケース23内に配設された回路基板24とを備えている。回路基板24には、押圧操作式の複数個のスイッチ25や、表示素子を構成する複数個の発光ダイオード26などの電子部品が実装されている。外窓19には、各スイッチ25に対応して押釦27が設けられている。また、外窓19の表面にはフィルム28が貼り付けられていて、各押釦27もそのフィルム28により覆われている。フィルム28を介して押釦27を押圧することで、対応するスイッチ25を押圧操作できる構成となっている。
下部扉7の内部には、制御ユニット21の下方に位置させて下部吸音材30が配置されているとともに、開ボタン11の上方に位置させて上部吸音材31が配置されている。これら下部吸音材30および上部吸音材31は、それぞれ吸湿性を有する部材、この場合フェルトにより構成されている。また、これら下部吸音材30および上部吸音材31は、積層方向(フェルトの積層方向)が下部扉7の内外方向に沿っていて、扉内板15と扉外板16とにより積層方向から挟み込まれた形態で固定されている。これら下部吸音材30および上部吸音材31は、扉内板15と扉外板16とにより挟み込まれることで、それぞれ扉内板15の前面と扉外板16の裏面とに密接している。
このうち、下部吸音材30は、次のようにして下部扉7の内部に組み込まれている。まず、下部吸音材30は、扉内板15の前面に図5に示すように配置される。このとき、下部吸音材30は、回路基板24の下方に配置される左右方向に延びる部分と、内窓18(覗き窓17)の左右両側部付近まで配置される立ち上がり部分とを有し、全体として、上部側が開口したほぼコ字形をなしている。なお、開ボタン11の左右両側には、揺動アーム11aが設けられていて、下部吸音材30の左右両側部は、それら揺動アーム11aを避けて配置されている。
下部吸音材30には、下部の複数個所、この場合4箇所に、矩形状の孔30aが形成されていて、これら各孔30aに、扉内板15の下部の前面に設けられた係止爪(係止部に相当)32を挿入させることにより、扉内板15に対する下部吸音材30の位置決めをしている。扉外板16の裏面には、図4に示すように、前記係止爪32に対応して4個の係止爪(係止部に相当)33が設けられていて、これら係止爪32と係止爪33とを孔30a内において係止させることにより、扉内板15と扉外板16とが連結されている。
この場合、係止爪32と下部吸音材30の左右方向(横方向)の位置決めは、図4に示すように、各係止爪32にあって突部32aのない側の側面32bを、下部吸音材30における孔30aの内面に接するようにしているので、係止爪32と係止爪33の係止時に、下部吸音材30と係止爪33とが当たることを防止でき、作業性を向上できる。
また、図1に示すように、扉内板15の前面にあって下部吸音材30に対応する部分には、先端が針状をなす凸部34が前方に向けて突設されているとともに、扉外板16の裏面にあって下部吸音材30に対応する部分にも、先端が針状をなす凸部35が後方に向けて突設されていて、これら凸部34および凸部35が、下部吸音材30に前後方向から突き刺さっている。扉内板15の前面には、図3に示すように、覗き窓17(内窓18)の側方に対応する部分にも先端が針状をなす凸部34が複数本突設されていて、これら凸部34が下部吸音材30に後方から突き刺さっている。
扉内板15の下部には、当該扉内板15の下縁部に沿うようにしてパッキン36が取り付けられている。このパッキン36は、図2に示すように、下部扉7の閉鎖状態で、洗浄槽前部37に接触して、下部扉7と洗浄槽前部37との間を水密にシールする。
前記上部吸音材31は、次のようにして下部扉7の内部に組み込まれている。上部吸音材30は、図5に示すように、扉内板15の前面に、開ボタン11の上方に位置させて左右方向に長く延びるように配置する。このとき、扉内板15の前面には、開ボタン11の上方に位置させて、それぞれ左右方向に延びるリブからなる変形防止用凸部38が、複数個所、この場合3箇所に設けられていて、上部吸音材31は、これら変形防止用凸部38によって位置決めがなされている。これら変形防止用凸部38は、先端部が扉外板16の裏面側に当接することで、扉外板16が外側から押圧された際に当該扉外板16が変形することを防止する機能がある(図2参照)。また、図2示すように、扉内板15の前面にあって上部吸音材31に対応する部分には、先端が針状をなす凸部39が前方に向けて突設されていて、この凸部39が、上部吸音材31に後方から突き刺さっている。
下部扉7の上縁部にもパッキン40が取り付けられていて、扉体5の閉鎖状態で、このパッキン40が上部扉8の受け部41に接触して、下部扉7と上部扉8との間をシールする構成となっている。
ここで、前記下部吸音材30は、下部扉7において、下部扉7の下部の外周部における扉内板15と扉外板16との合わせ目42(図2参照)と、覗き窓17および制御ユニット21(回路基板24)との間に配置されているとともに、下部扉7の左右両側部の外周部における扉内板15と扉外板16との合わせ目43(図3参照)と、覗き窓17および制御ユニット21(回路基板24)との間に配置されている。また、上部吸音材31は、下部扉7において、下部扉7の上部の外周部における扉内板15と扉外板16との合わせ目44(図2参照)と、覗き窓17および制御ユニット21(回路基板24)との間に配置されている。
なお、前記上部扉8は、図2に示すように、内板45と、外板46とを組み合わせて中空状に構成されている。前記受け部41は、内板45に設けられている。また、図2において、前記前下部カバー4と洗浄槽前部37との間には、電源ユニット47が配設されている。この電源ユニット47は、ユニットケース48内に、電子部品49を実装した回路基板50を配設した構成となっている。電源ユニット47の回路基板50と、前記制御ユニット21の回路基板24とは、リード線51で電気的に接続されている。
上記した構成において、洗い行程やすすぎ行程、乾燥行程は、扉体5が閉鎖された状態で行われる。この場合、下部扉7の下部におけるパッキン36が洗浄槽前部37に接触することで、洗浄室6に発生する水蒸気が、下部扉7の下部の外周部における扉内板15と扉外板16との合わせ目42(図2参照)から下部扉7の内部に浸入することが防止される構成となっている。しかしながら、パッキン36の変形や、パッキン36の取付状態のばらつき、あるいはパッキン36の劣化などにより、洗浄室6内の水蒸気を完全にはシールできない場合があり、このような場合には、水蒸気が、前記合わせ目42から下部扉7内に浸入し、制御ユニット21や覗き窓17まで達するおそれがある。
この点、本実施形態においては、それら制御ユニット21および覗き窓17の下方には、吸湿性を有する下部吸音材30を配設しているので、水蒸気等の水分をその下部吸音材30に吸収することで、水蒸気等の水分が制御ユニット21や覗き窓17まで達することを効果的に防止することができる。これにより、制御ユニット21の回路基板24に水分が付着したり、覗き窓17内が結露で曇ったりすることを防止できる。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
下部扉7において、当該下部扉7の下部外周部における扉内板15と扉外板16との合わせ目42と、制御ユニット21および覗き窓17との間に位置させて、吸湿性を有する下部吸音材30を設けた構成とした。これにより、水蒸気等の水分が、下部扉7の下部外周部における前記合わせ目42から下部扉7の内部に浸入したとしても、その水分を、下部吸音材30にて吸収することで、水分が制御ユニット21や覗き窓17まで到達することを防止できるようになり、制御ユニット21の回路基板24に水分が付着したり、覗き窓17内が結露で曇ったりする不具合を効果的に防止できる。
下部吸音材30の左右両側部の上部は、下部扉7の左右両側部の外周部における扉内板15と扉外板16との合わせ目43と、制御ユニット21(回路基板24)および覗き窓17との間にも配置されているから、横方向から浸入する水分に対しても制御ユニット21(回路基板24)および覗き窓17を保護することができる。
さらに、下部扉7において、当該下部扉7の上部の外周部における扉内板15と扉外板16との合わせ目44と、覗き窓17および制御ユニット21(回路基板24)との間にも、吸湿性を有する上部吸音材31を配置しているので、特に前記合わせ目44から洗浄水が浸入したとしても(図2の矢印A参照)、その水分を上部吸音材31にて吸収することで、水分が覗き窓17や制御ユニット21まで到達することを防止できる。
そして、下部扉7の内部に下部吸音材30および上部吸音材31を設けているので、それら下部吸音材30および上部吸音材31により、洗浄運転時(洗い時やすすぎ時)に洗浄水が下部扉7に当たって発生する騒音を低減化できることは勿論である。
洗い時、最終すすぎ時、乾燥時には、洗浄室6内に設けたヒータにより洗浄水や洗浄室6内を加熱するので、洗浄室6内は高温となり、その熱で下部扉7も加熱される。このときの熱が、扉内板15から扉外板16側に伝達されて扉外板16も温度が高くなるおそれがある。特に本実施形態のように下部扉7に開ボタン11があるような場合には、その開ボタン11の周りを使用者が触れるおそれがある。本実施形態のように、下部扉7内に吸湿性を有する下部吸音材30および上部吸音材31を設けておくことで、それら下部吸音材30および上部吸音材31が断熱材の機能を発揮し、扉外板16が高温となることを極力防止できるようになる。
下部吸音材30は、扉内板15に設けた凸部34および扉外板16に設けた凸部35と、扉内板15と扉外板16との挟み込みにより固定する構成としたので、下部吸音材30を接着剤や両面テープを用いて固定する場合に比べて、固定作業が簡単で、しかも安価にできる。
上部吸音材31も、扉内板15に設けた凸部39と、扉内板15と扉外板16との挟み込みにより固定する構成としたので、上部吸音材31を接着剤や両面テープを用いて固定する場合に比べて、固定作業が簡単で、しかも安価にできる。
下部吸音材30を扉内板15の前面に配置する際に、その下部吸音材30を、扉内板15と扉外板16とを連結するための係止爪32によって位置決めする構成としたので、下部吸音材30の位置決めが容易にでき、しかも、位置決め専用の部材を設ける必要もなくすことができる利点がある。
上部吸音材31を扉内板15の前面に配置する際に、その上部吸音材31を、扉外板16の変形を防止するための変形防止用凸部38によって位置決めする構成としたので、上部吸音材31の位置決めが容易にでき、しかも、位置決め専用の部材を設ける必要もなくすことができる利点がある。
本発明は上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形もしくは拡張することができる。
扉体5は、下部扉7と上部扉8の2枚に分割された扉に限られず、1枚扉であってもよい。
下部扉7において、覗き窓17と回路基板24の両方を備えている必要はなく、どちらか一方のみを備えているものに適用できる。
下部扉7において、下部吸音材30と上部吸音材31のどちらか一方のみを備えていてもよい。下部吸音材30は、左右両側部に立ち上がり部を有し、側部吸音材を一体に有した構成となっているが、下部吸音材と側部吸音材とに分けることもできる。
扉内板15の凸部34,39および扉外板16の凸部35は、それぞれ下部吸音材30または上部吸音材31に突き刺さった形態となっているが、必ずしも突き刺さる必要はなく、それら凸部は、例えば格子状のリブとして、下部吸音材30または上部吸音材31を押圧する形態としてもよい。
変形防止用凸部38は、リブに限らず、柱状でもよく、また、扉外板16側に設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示す食器洗浄機の外観斜視図 図1のX1−X1線に沿う縦断側面図 図1のX2−X2線に沿う横断面図 図1のX3−X3線に沿う横断面図 扉内板の前面に下部吸音材および上部吸音材を配置した状態での正面図
符号の説明
図面中、1は本体、2は開口部、5は扉体、6は洗浄室、7は下部扉(扉)、8は上部扉、15は扉内板、16は扉外板、17は覗き窓、28は内窓、19は外窓、21は制御ユニット、24は回路基板、25はスイッチ(電子部品)、26は発光ダイオード(電子部品)、30は下部吸音材(吸音材)、31は上部吸音材(吸音材)、32,33は係止爪(係止部)、34,35は凸部、38は変形防止用凸部、39は凸部、42,43,44は合わせ目を示す。

Claims (5)

  1. 洗浄室の開口部を開閉する扉を備えた食器洗浄機において、
    前記扉は、前記洗浄室側に臨む扉内板と前記洗浄室の外側となる扉外板とを組み合わせて構成し、前記扉には、外部から前記洗浄室内を覗くことを可能とした覗き窓を設け、
    前記扉にあって当該扉の外周部における前記扉内板と前記扉外板との合わせ目と、前記覗き窓との間に位置させて、吸湿性を有する吸音材を設けたことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 洗浄室の開口部を開閉する扉を備えた食器洗浄機において、
    前記扉は、前記洗浄室側に臨む扉内板と前記洗浄室の外側となる扉外板とを組み合わせて構成し、前記扉の内部には、電子部品を実装した回路基板を設け、
    前記扉にあって当該扉の外周部における前記扉内板と前記扉外板との合わせ目と、前記回路基板との間に位置させて、吸湿性を有する吸音材を設けたことを特徴とする食器洗浄機。
  3. 前記吸音材は、前記扉内板若しくは前記扉外板に設けた凸部と、前記扉内板と前記扉外板との挟み込みにより固定する構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の食器洗浄機。
  4. 前記扉内板および前記扉外板には互いを連結するための係止部を備えていて、前記吸音材を、前記係止部によって位置決めする構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の食器洗浄機。
  5. 前記扉内板若しくは前記扉外板には、前記扉外板の変形を防止するための変形防止用凸部を備えていて、前記吸音材を、前記変形防止用凸部によって位置決めする構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の食器洗浄機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015167771A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 食器洗い機

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