JP2009201069A - 電子透かし生成装置、電子透かし生成方法、電子透かし生成プログラム、電子透かし検出装置、及び電子透かし検出プログラム。 - Google Patents
電子透かし生成装置、電子透かし生成方法、電子透かし生成プログラム、電子透かし検出装置、及び電子透かし検出プログラム。 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】周波数空間に多値化した信号を分布させて信号パターンを生成し、これを逆離散フーリエ変換して画像空間における透かしパターンを生成する。信号の多値化は、ロバストに検出できる信号である2値信号を集合させて塊とし、形状や面積などの特徴が異なった信号を生成することにより行う。これにより、ロバストな多値化信号を実現することができる。これら多値化した信号は、透かしパターンとした後、これを離散フーリエ変換して周波数空間に変換すると、元の信号パターンが復元されるが、復元した個々の信号は相互に識別することが可能である。このように、本実施の形態では、元の信号の特徴量を認識し、値の違う信号を区別することができる。
【選択図】図1
Description
透かし情報を埋め込んだ画像データを印刷すると、画像に透かしが重畳されて印刷されるが、透かしは、ユーザの視認性を損なわないような色や階調にて印刷される。
そして、透かしは、電子透かし検出機能を備えたカメラで画像を撮影することにより検出することができる。このように、電子透かしを用いることにより、画像に付加的な情報を埋め込むことができる。
直交変換としては、例えば、離散フーリエ変換、離散コサイン変換、ウェーブレット変換などがある。
ここで、周波数空間での透かし情報を、画像空間に変換した場合に人間の視覚にとって目立たない又は無視可能な透かし画像となるように設定すると、埋め込み対象の画像のデザイン性、又は視認性を損なわずに、透かし画像を埋め込むことができる。
この周波数空間を用いた電子透かしの埋め込み方法は、他の埋め込み方法と比較して高い耐性を有する(即ち、ロバストである)という特徴がある。
ここで、図中の黒丸は信号が配置されていることを示し、白丸は信号が配置されていないことを示している。即ち、信号パターン16では、周波数空間1での所定の位置に信号が「ある場合」か「ない場合」かの2値の情報が定義されている。
必要がある場合には、これを2値化して2値化透かしパターン3を生成し、階調調節などをしてこれを画像に重ね合わせて印刷する。
図の例では、「明日は特売日」なる文字データ5に2値化透かしパターン3を加算又は減算して重ねて印刷してある。
なお、簡略化のためスペクトル画像1aでは、原画像によるスペクトルは省略し、信号パターン6aのみ示してある。
このような仕組みを用いて、例えば、ポスターに電子透かしを埋め込んでおき、ユーザが携帯電話のカメラでこれを撮影すると、携帯電話がポスターの電子透かしを解析して、当該ポスターと関係のあるコンテンツを提供するウェブサイトに接続する、といったようなサービスを提供することができる。
そのためには、上記の信号の「ある場合」、「ない場合」の2進法を基本とするアルゴリズムでは、周波数空間にて配置する信号の配置密度を高め、信号パターンを増やす必要があるが、密度を高めると、隣接した信号の影響を受けやすくなるため、信号パターンの検出が困難になるという問題があった。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記特徴量は、前記信号が周波数空間において占める面積であることを特徴とする電子透かし生成装置にある。
本発明の第3の態様は、第1の態様において、前記特徴量は、前記信号が周波数空間において形成する形状であることを特徴とする電子透かし生成装置にある。
本発明の第4の態様は、第1、第2、又は第3の態様において、前記信号が、2値信号の集合から構成されていることを特徴とする電子透かし生成装置にある。
本発明の第5の態様は、第1から第4までのうちの何れか1の態様において、前記画像空間に変換されたパターンを画像に埋め込むパターン埋込手段と、前記パターンを埋め込んだ画像を出力する画像出力手段と、を具備したことを特徴とする電子透かし生成装置にある。
本発明の第6の態様は、位置指定手段と、信号選択手段と、信号配置手段と、変換手段と、を備えたコンピュータにおいて、前記位置指定手段で、周波数空間における位置を指定する位置指定ステップと、前記信号選択手段で、特徴量の異なる複数種類の信号を選択する信号選択ステップと、前記信号配置手段で、前記指定した位置に前記選択した信号を配置する信号配置ステップと、前記変換手段で、前記配置した信号によって形成されたパターンを画像空間に変換する変換ステップと、から構成されたことを特徴とする電子透かし生成方法にある。
本発明の第7の態様は、周波数空間における位置を指定する位置指定機能と、特徴量の異なる複数種類の信号を選択する信号選択機能と、前記指定した位置に前記選択した信号を配置する信号配置機能と、前記配置した信号によって形成されたパターンを画像空間に変換する変換機能と、をコンピュータで実現する電子透かし生成プログラムにある。
本発明の第8の態様は、周波数空間で定義されたパターンが埋め込まれた画像データを取得する画像データ取得手段と、前記取得した画像データに埋め込まれているパターンを画像空間から周波数空間に変換することにより周波数空間でのパターンを復元するパターン復元手段と、前記復元したパターンで配置されている信号の位置と信号の特徴量を検出する検出手段と、を具備したことを特徴とする電子透かし検出装置にある。
本発明の第9の態様は、周波数空間で定義されたパターンが埋め込まれた画像データを取得する画像データ取得機能と、前記取得した画像データに埋め込まれているパターンを画像空間から周波数空間に変換することにより周波数空間でのパターンを復元するパターン復元機能と、前記復元したパターンで配置されている信号の位置と信号の特徴量を検出する検出機能と、をコンピュータで実現する電子透かし検出プログラムにある。
周波数空間に多値化した信号を分布させて信号パターンを生成し、これを逆離散フーリエ変換して画像空間における透かしパターンを生成する。ここで、多値化とは3値化以上を意味する。
信号の多値化は、ロバストに検出できる信号である2値信号を集合させて塊とし、形状や面積などの特徴が異なった信号を生成することにより行う。これにより、ロバストな多値化信号を実現することができる。
ある多値化した信号に対して、どのような量で当該信号の特徴量を計測するかは、個々の信号によって最適なものが異なり、実験などによって決めることができる。
逆に言えば、元の信号を復元した場合に、識別可能な特徴量が生じるような形状、面積に信号を形成するものである。
一例として、第1種信号と第2種信号を特徴量の異なる2つの信号としてこれを周波数空間に配置すると、信号パターンでは、所定の位置に「第1種信号がある場合」、「第2種信号がある場合」、及び「信号がない場合」の3値が可能となり、定義可能な信号パターンの個数が飛躍的に増大する。
図1(a)は、本実施の形態に係る信号の信号パターンの一例を説明するための図である。
周波数空間1は、直交する虚軸(垂直軸)と実軸(水平軸)で張られた空間であり、信号を同心状に配置する(即ち、周波数成分を付与する)ことにより信号パターンが形成されている。この信号パターンを逆離散フーリエ変換すると、画像空間における模様状の透かしパターンが得られる。
最も外側に位置する円10に配置される信号は、透かしパターンを埋め込んだ画像をカメラで撮影する際に生じる「被写体とカメラの距離による画像の拡大縮小率」を検出するためのものである。
円10上には、信号を配置するための位置として信号位置10a、・・・、信号位置10e、・・・が均等に分布するように指定されている。
後に、透かしパターンから信号パターンが復元された際には、円10上の信号を用いて撮影による拡大縮小率が補正される。
円20上には、信号を配置するための位置として信号位置20a、・・・、20c、・・・が均等に分布するように指定されている。
後に、透かしパターンから信号パターンが復元された際には、円20上の信号を用いて撮影による回転角度が補正される。
円30上には、信号を配置するための位置として信号位置30a、・・・、信号位置30c、・・・が均等に分布するように指定されている。
このように、円30上には信号位置が12個指定されているが、この周波数空間1では、信号が点対称に分布するという特性があり、このため信号パターンは6個の信号位置により規定される。
このように、円30上には信号位置が8個指定されているが、この周波数空間1では、信号が点対称に分布するという特性があり、このため信号パターンは4個の信号位置により規定される。
円30、40に分布する信号のパターンに、例えば、コンテンツのIDやウェブサイトのURLなどを対応づけることができる。
信号位置に配置する信号には、例えば、面積や形状などの特徴量が異なる第1種信号と第2種信号が用意されている。
図1(a)(b)では、第1種信号を黒丸で表し、第2種信号を黒四角で表し、信号を配置しない場合を白丸で表してある。
この方式を用いると、信号が点対称に分布していることを考慮して、円30の場合には、6個の信号位置のうちの2個の信号位置に第2種信号を分布させ、別の2個の信号位置に第1種信号を分布させるときに自由度が最大となる。
従って、円30の信号パターンでは、6C2×4C2×2C2=90種類の信号パターンを表すことが可能である。
このように、同じ信号位置に信号を分布させる場合でも、信号を多値化することにより多くの信号パターンを実現できることがわかる。
以上の例では、円30、40に信号を分布させたが、例えば、更に、円30の外側に24個の信号位置を有する円を設けた場合には、12個の信号位置により信号パターンを規定することができるため、2値の場合より約1000倍近い情報量を埋め込むことが可能となる。
一般にディジタル信号処理においては、信号を多値化することにより情報量を増加させることができるが、電子透かしの分野においては、信号の多値化による情報量の増大化に関する技術は進展していなかった。これは次のような理由による。
このような理由から、2値信号自体を多値化することにより埋め込み信号の強度を増加させることは困難であると考えられる。
これによって信号強度はロバストな検出が可能な2値信号を扱うにも関わらず、信号の多値化を実現することができる。
具体的には、2値信号の集合からなる塊によって新たな信号を形成し、周波数空間において異なる信号を混在して分布させることにより信号の多値化を図る。
これに対し、本実施の形態では、例えば、図2(c)に示したように、1信号単位による信号と、複数の1信号単位を所定形状に集合させて塊とした信号単位を混在させることにより多値化を図る。
集合からなる信号の形状は、例えば、図2(d)に示したように、十字形、矩形、あるいはドーナツ型など、各種のものが考えられる。
ここで、重要なのは、透かしパターンを画像に埋め込んだ後に、透かしパターンを復元して検出する際に、これら多値化した信号が区別できることである。
本実施の形態では、1画素を2値信号の1信号単位とし、一例として、5×5(図3(e)の場合は7×7)に配列した画素にて信号の形状を定義する。
これら画素のうち、黒塗りのものが信号を形成している1信号単位に該当する。このように、本実施の形態では、周波数空間を画素によって1信号単位に区分し、当該1信号単位の集合で信号の形状を設定している。
図3(b)は、5×5の全ての1信号単位を集合させて信号の形状を定義したものである。
図3(c)は、1信号単位を十字状に集合させて信号の形状を定義したものである。
図3(d)は、できるだけ円形状に近づくように1信号単位を集合させて信号の形状を定義したものである。
例えば、図3(a)の信号と、図3(b)の信号が区別できる場合には、例えば、図3(a)の信号を第1種信号、図3(b)の信号を第2種信号とすることができる。
更に、図3(c)の信号が区別できる場合には、これを第3種信号として採用し、4値の信号にて信号パターンを設定することができる。
また、最大値を利用する場合、複数画素からなる1信号単位信号を用いて画像に重畳する処理の際、透かし信号の強度の変更(縮小)が大きいことから結果的に1画素からなる1信号単位信号の方が強度が大きくなる。
更に、合計値を利用する場合、複数画素からなる1信号単位信号の方が広い面積で信号が出現するため、1信号単位信号よりも強度合計が大きくなることが実験的に検証されている。
なお、この合計値を利用する場合のとき、複数画素からなる1信号単位信号の領域において中央部画素を除く信号の構成とすると安定した信号の検出が行える検出結果も実験的に得られている。
情報処理装置50は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、入力装置54、表示装置55、印刷装置56、通信制御装置57、記憶装置58、記憶媒体駆動装置59、入出力I/F(インターフェース)60などの各機能部がバスラインで接続されて構成されている。
より具体的には、例えば、CPU51は、周波数空間での信号の配置を行ったり、信号の信号パターンを逆離散フーリエ変換して透かしパターンを生成したり、透かしパターンを画像データに埋め込んだり、あるいは、画像から透かしパターンを検出して離散フーリエ変換し、信号パターンを復元したりする。
RAM52は、CPU51が動作するためのワーキングメモリを提供する読み書きが可能なメモリである。
表示装置55は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスを備えており、例えば、ユーザが情報処理装置50を操作する際の各種画面を表示する。
印刷装置56は、例えば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、熱転写プリンタなどのプリンタを備えており、電子透かしを埋め込んだ画像や、その他の画像などを印刷することができる。
入出力I/F(インターフェース)60は、各種の外部装置と接続するためのインターフェースであって、例えば、スキャナやデジタル式カメラを情報処理装置50に接続し、これらを用いて画像を情報処理装置50に取り込むように構成することができる。
読み書き可能な記憶媒体としては、例えば、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどがあり、これらから画像データを読み取ったり、書き込み可能な記憶媒体の場合には、画像データやその他のデータを書き込むことができる。
記憶装置58には、プログラム類を格納したプログラム格納部61とデータ類を記憶したデータ格納部62が形成されている。
データ格納部62には、例えば、信号パターン、信号パターンを変換した透かしパターン、及びその他のデータが記憶されている。
信号パターン生成画面71は、表示装置55(図4)のディスプレイに表示され、ユーザが信号パターンを生成するのを支援する。
画面左には、信号を配置するための周波数空間が表示されており、円10と円20には、それぞれ拡大縮小率検出用、回転角度検出用の信号がデフォルトで配置されている。
なお、周波数空間における信号パターンは、原点に対して点対称であるという性質があるため、第1象限と第4象限を入力する様になっている。
このように、ユーザは、マウス操作によって、円30、40の信号位置に所望の信号を配置していくことができる。
ユーザが信号の配置後、変換ボタン74をクリックすると、情報処理装置50は、変換処理を行う。
(1)周波数空間に多値化した信号を分布させ信号パターンを設定する。
(2)設定した信号パターンを逆離散フーリエ変換することによって透かしパターンを生成する。
(3)生成した透かしパターンを埋め込み対象の画像(原画像)と合成することにより、当該画像に透かしパターンを埋め込む。
(4)透かしパターンを埋め込んだ画像を印刷する。
以上が、電子透かしの埋め込まれた画像を生成するプロセスであり、電子透かし埋込プログラムを用いて行われる。
(6)撮影された画像から透かしパターンを抽出する。
(7)抽出した透かしパターンを離散フーリエ変換することにより信号パターンを復元する。
以上が埋め込まれた電子透かしを復元するプロセスであり、電子透かし検出プログラムを用いて行われる。
図6は、情報処理装置50が行う電子透かし埋め込み処理の手順を説明するためのフローチャートである。以下の処理は、CPU51が電子透かし埋込プログラムに従って行うものである。
以下のステップのうち、ステップ5〜ステップ25は、周波数空間における処理であって、ステップ30〜ステップ40は、画像空間における処理である。
この信号パターンは、例えば、図1(a)の円30、円40に配置された信号であり、例えば、ユーザが情報処理装置50を操作して、これらの円上の所定信号位置に多値の信号を配置することにより所望のパターンを生成する。
また、情報処理装置50は、多値化することにより特徴量を異ならせた複数種類の信号を、例えば、ユーザからの操作を受け付けるなどして選択する信号選択手段と、周波数空間で指定した位置に当該選択した信号を配置する信号配置手段を備えている。
このように、情報処理装置50は、周波数空間で配置した信号によって形成されたパターンを画像空間に変換する変換手段を備えている。
この逆変換により、図9の従来例に示した透かしパターン2のような模様の画像データが生成される。
逆変換によって得られた透かしパターンには、逆変換によって負の値も計算されるが、情報処理装置50は、一例として、負の部分がなくなるようオフセット処理をしている。
すると、図9の従来例に示した2値化透かしパターン3のような透かし模様の画像データが生成される。2値化透かしパターンも負の部分がなくなるようにオフセット処理されている。
情報処理装置50は、以上のようにして生成した、透かしパターンや2値化透かしパターンの画像データをファイルとして例えば、データ格納部62(図4)に保存する。
すると、情報処理装置50は、原画像データに2値化透かしパターンを加算、又は減算して(ステップ35)、当該画像データに2値化透かしパターンを埋め込む。
このように、透かしパターンは、原画像に繰り返し埋め込まれているので、原画像の一部が欠損したとしても、他の部分から信号パターンを復元することができ、ロバストな透かしを実現することができる。
このように、情報処理装置50は、画像空間に変換されたパターン(透かしパターン)を画像(原画像)に埋め込むパターン埋込手段を備えている。
なお、本実施の形態では、2値化透かしパターンを対象画像に埋め込んだが、2値化しない透かしパターンを埋め込むように構成することもできる。
このように、情報処理装置50は、パターン(透かしパターン)を埋め込んだ画像を出力する画像出力手段を備えている。
なお、情報処理装置50は、通信制御装置57を介して、生成した信号パターン、透かしパターン、及び透かしパターンを埋め込んだ画像データを他のサーバ装置に送信して提供することができる。
以下のステップのうち、ステップ50、及びステップ55は、画像空間における処理であって、ステップ60〜ステップ80は、周波数空間における処理である。
このように、情報処理装置50は、周波数空間で定義されたパターンが埋め込まれた画像データを取得する画像データ取得手段を備えている。
このため、情報処理装置50は、透かしパターンが埋め込まれた画像データを得ると、入力された画像を透かしパターンと同じ縦横比率を持つブロックに分割する(ステップ50)。
このスペクトル成分には、原画像のスペクトル成分に、透かしパターンの情報成分(信号)が重畳されている。
このように、情報処理装置50は、デジタル式カメラなどから取得した画像データに埋め込まれているパターン(透かしパターン)を画像空間から周波数空間に変換することにより周波数空間でのパターン(信号パターン)を復元するパターン復元手段を備えている。
この検出は、任意の半径において、拡大縮小率検出用パターンの成分数(円10上の信号数)と同数で、特に振幅の積算値が大きいものを検出し、当該信号が配置されている円の半径を検出することにより行う。この検出した半径の大小によってスペクトル画像の拡大縮小率が決定される。
この検出では、情報処理装置50は、まず、先に検出した拡大縮小率により円20の半径を計算する。
そして、その半径の円周上において、回転角検出用パターンの成分分布をなし、最も総和振幅の大きいスペクトルを円20上に配置された信号とし、この信号の回転角度を検出することにより、スペクトル画像の回転角度が検出される。
この検出では、情報処理装置50は、まず円30、円40の周上で信号位置を定め、当該信号位置に信号があるか否か、また、信号がある場合には多値のうちのどの値の信号であるかを特徴量にて認識する。
このように、情報処理装置50は、復元したパターン(信号パターン)で配置されている信号の位置(成分)と信号の特徴量を検出する検出手段と、周波数空間における信号の分布と分布した各信号の特徴量からなるパターンを認識する認識手段を備えている。
図8は、情報提供システム100の構成を示した図である。
情報提供システム100は、情報処理装置50、URLサーバ101、プリンタ102、レシート103、携帯電話104、サービスサーバ105などにより構成されている。
また、図8では、プリンタ102と携帯電話104を1台のみ示してあるが、プリンタ102は店舗が備えただけ複数存在することができ、携帯電話104は各携帯電話ユーザごとに存在している。
以下、図に括弧で示した番号に従って説明する。
(2)URLサーバ101は、これら信号パターンと透かし画像データを受信すると、これにIDを付与し、更にリンク先のURLを対応づけてURLデータベースに格納する。
その際に、プリンタ102は、URLサーバ101に透かし画像データを要求し、これに対してURLサーバ101が送信してきた透かし画像データを用いて電子透かし入りの画像をレシート103に印刷する。
携帯電話104には、予め、電子透かしを解析して携帯電話104をウェブサイトに接続するためのアプリケーションがインストールされている。
このアプリケーションにより、携帯電話104は、撮影した画像を離散フーリエ変換して信号パターンを復元する。
(6)URLサーバ101は、携帯電話104からIDを受信すると、このIDに対応するURLをURLデータベースで検索し、これを携帯電話104に送信する。
このようにして、ユーザは、レシート103に印刷された電子透かし入りの画像を携帯電話104で撮影することにより、サービスサーバ105のウェブサイトにアクセスして、各種のサービスを受けることができる。
(1)周波数空間に配置する信号を多値化することにより、周波数空間に埋め込む情報量を増大させることができる。
(2)ロバストに検出できる2値信号を集合させて多値信号を生成するため、透かしパターンを画像に埋め込んでも多値信号をロバストに検出することができる。
(3)周波数空間での信号の形状や大きさにより、信号に特有な特徴量にて信号の多値を読み取ることができる。
(4)透かしパターンの数を増大させることにより、より多彩なサービスを提供することができる。
(5)多値信号を用いた場合、画像の単位面積当たりに埋め込める情報量が2値信号より多くなる。そのため、同じ情報量でも必要とする画像の面積を小さくすることができる。また、同じ画像の面積でも埋め込める情報量が多くなる。
10 円
20 円
30 円
40 円
50 情報処理装置
51 CPU
52 RAM
53 ROM
54 入力装置
55 表示装置
56 印刷装置
57 通信制御装置
58 記憶装置
59 記憶媒体駆動装置
60 入出力I/F
61 プログラム格納部
62 データ格納部
Claims (9)
- 周波数空間における位置を指定する位置指定手段と、
特徴量の異なる複数種類の信号を選択する信号選択手段と、
前記指定した位置に前記選択した信号を配置する信号配置手段と、
前記配置した信号によって形成されたパターンを画像空間に変換する変換手段と、
を具備したことを特徴とする電子透かし生成装置。 - 前記特徴量は、前記信号が周波数空間において占める面積であることを特徴とする請求項1に記載の電子透かし生成装置。
- 前記特徴量は、前記信号が周波数空間において形成する形状であることを特徴とする請求項1に記載の電子透かし生成装置。
- 前記信号は、2値信号の集合から構成されていることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の電子透かし生成装置。
- 前記画像空間に変換されたパターンを画像に埋め込むパターン埋込手段と、
前記パターンを埋め込んだ画像を出力する画像出力手段と、
を具備したことを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の電子透かし生成装置。 - 位置指定手段と、信号選択手段と、信号配置手段と、変換手段と、を備えたコンピュータにおいて、
前記位置指定手段で、周波数空間における位置を指定する位置指定ステップと、
前記信号選択手段で、特徴量の異なる複数種類の信号を選択する信号選択ステップと、
前記信号配置手段で、前記指定した位置に前記選択した信号を配置する信号配置ステップと、
前記変換手段で、前記配置した信号によって形成されたパターンを画像空間に変換する変換ステップと、
から構成されたことを特徴とする電子透かし生成方法。 - 周波数空間における位置を指定する位置指定機能と、
特徴量の異なる複数種類の信号を選択する信号選択機能と、
前記指定した位置に前記選択した信号を配置する信号配置機能と、
前記配置した信号によって形成されたパターンを画像空間に変換する変換機能と、
をコンピュータで実現する電子透かし生成プログラム。 - 周波数空間で定義されたパターンが埋め込まれた画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データに埋め込まれているパターンを画像空間から周波数空間に変換することにより周波数空間でのパターンを復元するパターン復元手段と、
前記復元したパターンで配置されている信号の位置と信号の特徴量を検出する検出手段と、
を具備したことを特徴とする電子透かし検出装置。 - 周波数空間で定義されたパターンが埋め込まれた画像データを取得する画像データ取得機能と、
前記取得した画像データに埋め込まれているパターンを画像空間から周波数空間に変換することにより周波数空間でのパターンを復元するパターン復元機能と、
前記復元したパターンで配置されている信号の位置と信号の特徴量を検出する検出機能と、
をコンピュータで実現する電子透かし検出プログラム。
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