JP2009200953A - 画像形成装置、画像読取装置、画像形成方法、画像読取方法、画像形成プログラム、及び画像読取プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像読取装置、画像形成方法、画像読取方法、画像形成プログラム、及び画像読取プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より多くの情報をより小さいコード面積で表現できるコードの形成を実現し、中間濃度を含む色で表現されたコードであっても、正確に認識できるようにすること。
【解決手段】画像形成装置100は、中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、第1の万線が単位領域を占める第1の割合と、第2の万線が単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報が格納された格納手段109と、印刷媒体の単位領域に相当する面積内に、第1の万線と第2の万線とを上記角度で交差するように、それぞれ第1の割合と第2の割合で印刷することによって中間濃度の色を擬似的に表現する書込ユニット104と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中間濃度の色を擬似的に表現する画像を形成すること、又は読み取ることができる画像形成装置、画像読取装置、画像形成方法、画像読取方法、画像形成プログラム、及び画像読取プログラムに関するものである。
近年、QRコード(デンソーウェーブ社の登録商標)などの2次元コードと呼ばれる白黒のコードが普及している。また、次世代のコードとして、マイクロソフト社のHigh Capacity Color Barcodeなどのカラーバーコードと呼ばれるカラーのコードが注目されている。これらのコードは、ヒトが見ただけでは理解できない幾何学模様になっているが、通常のバーコード同様、読取装置で正しく読み取れれば、コンピュータなどの演算装置を用いて情報に変換することができる。
通常のバーコードでは、黒線の太さや組み合わせで情報を表すが、2次元コードやカラーコードでは、セルの色で情報を表す。図22は、QRコードの一例を示す図である。図22に示すように、QRコードは、セルと呼ばれる黒単色の四角形が所定の規則に従い縦横に並んで構成されており、黒色のセルが1、白色のセルが0を表し、2値のデジタルデータを表現している。一方、カラーコードは、中間濃度を含む複数色のセルから構成することで、多値のデジタルデータを表現できるため、同じコード面積で表現する情報量を増やすことが可能となる。
中間濃度のセルを含むコードは、プリンタやコピー機で印刷する場合、ハーフトーン処理等で擬似的に2値画像として表現する必要がある。ハーフトーン処理とは、画像の濃淡を網点と呼ばれる点の大きさを変えて表現する方法の1つである。カラーのハーフトーン処理の場合は、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの色材のそれぞれに対して濃淡に応じた網点のパターンを作成し、それらのパターンを重ね合わせることによって中間濃度を表現する。このように印刷された擬似的な色は、ヒトの目には一様に見えるが、スキャナなどの読取装置で読み取った場合、散在した網点が検出される。よって、中間濃度のセルの色を特定して情報に変換するためには、擬似的に表現された色から、各色材が表現しようとする濃度を推定する必要がある。
ハーフトーン処理により得られた白黒の2値画像から、その2値画像が擬似的に表現する色の濃度を逆算する方法がいくつか提案されている。例えば、特許文献1には、ハーフトーン処理によって得られた白黒の2値画像に窓と呼ばれる参照範囲を設定し、該窓に含まれる白面積率と黒面積率の比から、各画素の濃度を推定して多値画像を復元する多値化方法が開示されている。また、特許文献2には、ハーフトーン処理によって得られた白黒の2値画像に対して、ディザ閾値マトリクスを用いたパターンマッチングを行い、網点の大きさから、各画素の濃度を推定して多値画像を復元する多値化方法が開示されている。
特許第3091935号公報 特開2003−134338号公報
しかしながら、これらの文献に開示されている方法では、いずれも参照範囲内の網点の総面積に基づいて濃度を算出しているため、濃度の推定精度が低いという問題がある。その原因として、ハーフトーン処理により決定されたサイズの網点を正確に印刷できないという印刷時の誤差と、印刷された網点のサイズを正確に読み取れないという読み取り時の誤差とが挙げられる。擬似的に色を表現する場合、プリンタ及びスキャナの解像度は、300〜600dpi程度であることが多い。
印刷時の誤差は、インクのにじみや広がりの程度により本来印刷したい網点のサイズが再現できない、ドットゲインやドットロスといった問題に起因している。この網点のサイズの誤差の程度は印刷媒体の材質、印字速度、及び印刷機器の経時的変動などによって決まるため、補正することが難しい。一方、読み取り時の誤差は、隣接する読取素子の境界に存在する孤立点を両読取素子が読んでしまった結果、その孤立点が実際よりもサイズの大きなものとして認識されることに起因している。よって、これら従来の方法を利用した濃度の推定精度は十分でない。理論上は多数の異なる色で多くの情報を表現することができるとしても、実際にはセルに使用できる色の種類は限られる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より多くの情報をより小さいコード面積で表現できるコードの形成を実現することを目的とする。また、中間濃度を含む色で表現されたコードであっても、正確に認識できるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明の画像形成装置は、中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、前記第1の万線が単位領域を占める第1の割合と、前記第2の万線が前記単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報が格納された格納手段と、印刷媒体の前記単位領域に相当する面積内に、前記第1の万線と前記第2の万線とを前記角度で交差するように、それぞれ前記第1の割合と前記第2の割合で印刷することによって前記中間濃度の色を擬似的に表現する書込ユニットと、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記第1の色材と前記第2の色材が同じ色であり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色であることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記第1の色材と前記第2の色材が、シアン、マゼンタ、イエローのうちの任意の2色であることを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記書込ユニットが、前記印刷媒体の前記面積内に前記第1の万線を印刷した後に前記第2の万線を印刷し、前記角度は、前記第2の万線から前記第1の万線までの角度であることを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記第1の割合と前記第2の割合が、それぞれ前記第1の万線の各線の太さと前記第2の万線の各線の太さに比例し、前記角度は、前記第1の万線の各線及び前記第2の万線の各線が太くなるに従って、直角に近くなるように設定されることを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記書込ユニットによって前記印刷媒体の前記面積内に印刷される画像をセル画像データとして生成する生成ユニットをさらに備え、前記中間濃度定義情報は、前記中間濃度の色に対応付けられた参照コードを含み、前記生成ユニットは、指定された参照コードに対応する前記中間濃度定義情報の内容に従って前記セル画像データを生成し、前記書込ユニットは、前記印刷媒体の前記面積内に、前記セル画像データが示すセル画像を印刷することを特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記格納手段に、中間濃度以外の色と、前記第1の色材が前記単位領域を占める第3の割合と、前記第2の色材が前記単位領域を占める第4の割合と、を互いに対応付ける非中間濃度定義情報がさらに格納され、前記書込ユニットは、前記印刷媒体の前記面積内に前記第1の色材と前記第2の色材とを、それぞれ前記第3の割合と前記第4の割合で印刷することによって前記中間濃度以外の色を表現し、前記第3の割合及び前記第4の割合はそれぞれ、前記単位領域において取り得る最大の割合または0であることを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の画像形成装置において、前記書込ユニットによって前記印刷媒体の前記面積内に印刷される画像をセル画像データとして生成する生成ユニットをさらに備え、前記非中間濃度定義情報は、前記中間濃度以外の色に対応付けられた参照コードを含み、前記生成ユニットは、指定された参照コードに対応する前記非中間濃度定義情報の内容に従って前記セル画像データを生成し、前記書込ユニットは、前記印刷媒体の前記面積内に、前記セル画像データが示すセル画像を印刷することを特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項6または8に記載の画像形成装置において、テキスト情報の入力を受け付ける操作ユニットをさらに備え、前記生成ユニットは、入力された前記テキスト情報に前記参照コードを割り当て、前記テキスト情報を表す少なくとも1つの前記セル画像データを生成することを特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、前記テキスト情報がASCIIコードで構成されることを特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項9または10に記載の画像形成装置において、前記テキスト情報が、英字、数字、及び記号から任意に選択される複数の文字から構成されており、前記生成ユニットは、前記複数の文字に対して複数の前記セル画像データを生成し、前記書込ユニットは、前記複数のセル画像データが示す複数のセル画像が所定方向に並んで構成されるコードを印刷することを特徴とする。
また、請求項12にかかる発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記書込ユニットが、前記複数のセル画像を、前記所定方向のみならず、該所定方向とは異なる方向にも並べて印刷することを特徴とする。
また、請求項13にかかる発明の画像読取装置は、中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、前記第1の万線が単位領域を占める第1の割合と、前記第2の万線が前記単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報が格納された格納手段と、前記単位領域に相当するセル画像を光学的に読み取って、セル画像データを生成する読取ユニットと、前記セル画像データが、前記中間濃度定義情報に従って作成された、いずれの中間濃度の色に対応するかを特定する解析ユニットと、を備えたことを特徴とする。
また、請求項14にかかる発明は、請求項13に記載の画像読取装置において、前記第1の色材と前記第2の色材が同じ色であり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色であることを特徴とする。
また、請求項15にかかる発明は、請求項13に記載の画像読取装置において、前記第1の色材と前記第2の色材が、シアン、マゼンタ、イエローのうちの任意の2色であることを特徴とする。
また、請求項16にかかる発明は、請求項13〜15のいずれか1つに記載の画像読取装置において、前記解析ユニットが、前記セル画像データより、前記第1の万線と前記第2の万線とを抽出し、該第1の万線と該第2の万線との交点の角度を計測し、前記中間濃度定義情報を参照して、抽出した該第1の万線の色と抽出した該第2の万線の色と計測した前記角度とに基づいて、前記セル画像データが、前記中間濃度定義情報に従って作成された、いずれの中間濃度の色に対応するかを特定することを特徴とする。
また、請求項17にかかる発明は、請求項16に記載の画像読取装置において、前記解析ユニットが、抽出した前記第1及び第2の万線のうち、該万線の色に基づいて基準線として定義された方の万線から他方の万線までの角度を計測することを特徴とする。
また、請求項18にかかる発明は、請求項13〜17のいずれか1つに記載の画像読取装置において、前記中間濃度定義情報が、前記中間濃度の色に対応付けられた参照コードを含み、前記解析ユニットは、前記中間濃度定義情報を参照し、前記参照コードのうち、特定した中間濃度の色に対応する参照コードを、前記セル画像データに対応する参照コードとして特定することを特徴とする。
また、請求項19にかかる発明は、請求項15に記載の画像読取装置において、前記格納手段に、中間濃度以外の色と、前記第1の色材が前記単位領域を占める第3の割合と、前記第2の色材が前記単位領域を占める第4の割合と、を互いに対応付ける非中間濃度定義情報がさらに格納され、前記解析ユニットは、前記セル画像データの各色材の色について画素値の平均を算出し、前記非中間濃度定義情報を参照して各色の平均の比から、前記セル画像データが表現する中間濃度以外の色を特定することを特徴とする。
また、請求項20にかかる発明は、請求項19に記載の画像読取装置において、前記非中間濃度定義情報が、前記中間濃度以外の色に対応付けられた参照コードを含み、前記解析ユニットは、前記非中間濃度定義情報を参照し、前記参照コードのうち、特定した中間濃度以外の色に対応する参照コードを、前記セル画像データに対応する参照コードとして特定することを特徴とする。
また、請求項21にかかる発明は、請求項18または20に記載の画像読取装置において、前記解析ユニットが、特定した参照コードをテキスト情報に変換することを特徴とする。
また、請求項22にかかる発明は、請求項21に記載の画像読取装置において、前記テキスト情報が、ASCIIコードで構成されることを特徴とする。
また、請求項23にかかる発明は、請求項18または20に記載の画像読取装置において、前記読取ユニットが、複数の前記セル画像によって構成されるコード画像を光学的に読み取って、複数の前記セル画像データによって構成されるコード画像データを生成し、前記解析ユニットは、前記コード画像データを構成する各セル画像データに対して前記参照コードを特定し、特定したすべての参照コードをテキスト情報に変換することを特徴とする。
また、請求項24にかかる発明の画像形成方法は、中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、前記第1の万線が単位領域を占める第1の割合と、前記第2の万線が前記単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報を参照して、前記中間濃度の色の定義情報を取得する中間濃度定義情報取得工程と、印刷媒体の前記単位領域に相当する面積内に、前記中間濃度定義情報取得工程において取得した定義情報に従って、前記第1の万線と前記第2の万線とを前記角度で交差するように、それぞれ前記第1の割合と前記第2の割合で印刷することによって前記中間濃度の色を擬似的に表現する書込工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項25にかかる発明は、請求項24に記載の画像形成方法において、前記第1の色材と前記第2の色材が同じ色であり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色であることを特徴とする。
また、請求項26にかかる発明は、請求項24に記載の画像形成方法において、前記第1の色材と前記第2の色材が、シアン、マゼンタ、イエローのうちの任意の2色であることを特徴とする。
また、請求項27にかかる発明は、請求項26に記載の画像形成方法において、前記書込工程では、前記印刷媒体の前記面積内に前記第1の万線を印刷した後に前記第2の万線を印刷し、前記角度は、前記第2の万線から前記第1の万線までの角度であることを特徴とする。
また、請求項28にかかる発明は、請求項24〜27のいずれか1つに記載の画像形成方法において、前記第1の割合と前記第2の割合が、それぞれ前記第1の万線の各線の太さと前記第2の万線の各線の太さに比例し、前記角度は、前記第1の万線の各線及び前記第2の万線の各線が太くなるに従って、直角に近くなるように設定されることを特徴とする。
また、請求項29にかかる発明は、請求項24〜28のいずれか1つに記載の画像形成方法において、前記書込工程において前記印刷媒体の前記面積内に印刷される画像をセル画像データとして生成する生成工程をさらに含み、前記中間濃度定義情報は、前記中間濃度の色に対応付けられた参照コードを含み、前記生成工程において、指定された参照コードに対応する前記中間濃度定義情報の内容に従って前記セル画像データを生成し、前記書込工程において、前記印刷媒体の前記面積内に、前記セル画像データが示すセル画像を印刷することを特徴とする。
また、請求項30にかかる発明は、請求項26に記載の画像形成方法において、中間濃度以外の色と、前記第1の色材が前記単位領域を占める第3の割合と、前記第2の色材が前記単位領域を占める第4の割合と、を互いに対応付ける非中間濃度定義情報を参照して、前記中間濃度以外の色の定義情報を取得する非中間濃度定義情報取得工程と、前記書込工程において、前記印刷媒体の前記面積内に、前記非中間濃度定義情報取得工程において取得した定義情報に従って、前記第1の色材と前記第2の色材とを、それぞれ前記第3の割合と前記第4の割合で印刷することによって前記中間濃度以外の色を表現し、前記第3の割合及び前記第4の割合はそれぞれ、前記単位領域において取り得る最大の割合または0であることを特徴とする。
また、請求項31にかかる発明は、請求項30に記載の画像形成方法において、前記印刷媒体の前記面積内に印刷される画像をセル画像データとして生成する生成工程をさらに含み、前記非中間濃度定義情報は、前記中間濃度以外の色に対応付けられた参照コードを含み、前記生成工程において、指定された参照コードに対応する前記非中間濃度定義情報の内容に従って前記セル画像データを生成し、前記書込工程において、前記印刷媒体の前記面積内に、前記セル画像データが示すセル画像を印刷することを特徴とする。
また、請求項32にかかる発明は、請求項29または31に記載の画像形成方法において、テキスト情報の入力を受け付ける操作工程をさらに含み、前記生成工程において、入力された前記テキスト情報に前記参照コードを割り当て、前記テキスト情報を表す少なくとも1つの前記セル画像データを生成することを特徴とする。
また、請求項33にかかる発明は、請求項32に記載の画像形成方法において、前記テキスト情報はASCIIコードで構成されることを特徴とする。
また、請求項34にかかる発明は、請求項32または33に記載の画像形成方法において、前記テキスト情報が、英字、数字、及び記号から任意に選択される複数の文字から構成されており、前記生成工程において、前記複数の文字に対して複数の前記セル画像データを生成し、前記書込工程において、前記複数のセル画像データが示す複数のセル画像が所定方向に並んで構成されるコードを印刷することを特徴とする。
また、請求項35にかかる発明は、請求項34に記載の画像形成方法において、前記書込工程において、前記複数のセル画像を、前記所定方向のみならず、該所定方向とは異なる方向にも並べて印刷することを特徴とする。
また、請求項36にかかる発明の画像読取方法は、単位領域に相当するセル画像を光学的に読み取って、セル画像データを生成する読取工程と、前記セル画像データが、中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、前記第1の万線が前記単位領域を占める第1の割合と、前記第2の万線が前記単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報に従って作成された、いずれの中間濃度の色に対応するかを特定する解析工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項37にかかる発明は、請求項36に記載の画像読取方法において、前記第1の色材と前記第2の色材が同じ色であり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色であることを特徴とする。
また、請求項38にかかる発明は、請求項36に記載の画像読取方法において、前記第1の色材と前記第2の色材が、シアン、マゼンタ、イエローのうちの任意の2色であることを特徴とする。
また、請求項39にかかる発明は、請求項38に記載の画像読取方法において、前記解析工程では、前記セル画像データより、前記第1の万線と前記第2の万線とを抽出し、該第1の万線と該第2の万線との交点の角度を計測し、前記中間濃度定義情報を参照して、抽出した該第1の万線の色と抽出した該第2の万線の色と計測した前記角度とに基づいて、前記セル画像データが、前記中間濃度定義情報に従って作成された、いずれの中間濃度の色に対応するかを特定することを特徴とする。
また、請求項40にかかる発明は、請求項39に記載の画像読取方法において、前記解析工程では、抽出した前記第1及び第2の万線のうち、該万線の色に基づいて基準線として定義された方の万線から他方の万線までの角度を計測することを特徴とする。
また、請求項41にかかる発明は、請求項36〜40のいずれか1つに記載の画像読取方法において、前記中間濃度定義情報が、前記中間濃度の色に対応付けられた参照コードを含み、前記解析工程において、前記中間濃度定義情報を参照し、前記参照コードのうち、特定した中間濃度の色に対応する参照コードを、前記セル画像データに対応する参照コードとして特定することを特徴とする。
また、請求項42にかかる発明は、請求項38に記載の画像読取方法において、前記解析工程では、前記セル画像データの各色材の色について画素値の平均を算出し、中間濃度以外の色と、前記第1の色材が前記単位領域を占める第3の割合と、前記第2の色材が前記単位領域を占める第4の割合と、を互いに対応付ける非中間濃度定義情報を参照して、各色の平均の比から、前記セル画像データが表現する中間濃度以外の色を特定することを特徴とする。
また、請求項43にかかる発明は、請求項42に記載の画像読取方法において、前記非中間濃度定義情報は、前記中間濃度以外の色に対応付けられた参照コードを含み、前記解析工程において、前記非中間濃度定義情報を参照し、前記参照コードのうち、特定した中間濃度以外の色に対応する参照コードを、前記セル画像データに対応する参照コードとして特定することを特徴とする。
また、請求項44にかかる発明は、請求項41または43に記載の画像読取方法において、前記解析工程において、特定した参照コードをテキスト情報に変換することを特徴とする。
また、請求項45にかかる発明は、請求項44に記載の画像読取方法において、前記テキスト情報は、ASCIIコードで構成されることを特徴とする。
また、請求項46にかかる発明は、請求項41または43に記載の画像読取方法において、前記読取工程では、複数の前記セル画像によって構成されるコード画像を光学的に読み取って、複数の前記セル画像データによって構成されるコード画像データを生成し、前記解析工程において、前記コード画像データを構成する各セル画像データに対して前記参照コードを特定し、特定したすべての参照コードをテキスト情報に変換することを特徴とする。
また、請求項47にかかる発明の画像形成プログラムは、請求項24〜35のいずれか1つに記載された画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項48にかかる発明の画像読取プログラムは、請求項36〜46のいずれか1つに記載された画像読取方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1及び24にかかる発明によれば、中間濃度定義情報に基づき、印刷媒体の単位領域に相当する面積内に、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが所定の角度で交差するように、それぞれ所定の割合で印刷されることで中間濃度の色が擬似的に表現されるため、印刷された中間濃度の色を読み取る際に、各色材が表現しようとする濃度を推定する必要がなく、第1及び第2の万線の色と上記角度とを認識するだけで、擬似的に表現された中間濃度の色を特定することができるという効果を奏する。よって、網点により擬似的に表現された色を印刷及び読み取りする際に発生していた誤差が問題となり難く、認識性の高い中間濃度の色の形成及び読み取りを実現できるという効果も奏する。また、認識性の向上により、上記割合と上記角度との組み合わせを、従来と比べてより多くの擬似色について設定し、より多くの擬似色を表現することができるという効果も奏する。
また、請求項2及び25にかかる発明によれば、単一の色材の濃淡を擬似的に表現できるため、請求項1にかかる発明と同様の効果を奏する。
また、請求項3及び26にかかる発明によれば、複数の異なる色材を用いて中間濃度の色を擬似的に表現できるため、単一の色材を用いる場合と比べて、表現可能な中間濃度の色の種類をさらに増やすことができるという効果を奏する。
また、請求項4及び27にかかる発明によれば、中間濃度定義情報において定義される角度は、印刷媒体に後から印刷される第2の万線から、先に印刷される第1の万線までの角度であるため、中間濃度の色を読み取る際の角度の計測において、上面に印刷された第2の万線を容易に識別できるという効果を奏する。
また、請求項5及び28にかかる発明によれば、第1及び第2の万線が太い場合でも、これらの間の角度が直角に近く設定されるため、中間濃度の色を読み取る際の角度の計測において、いずれの万線も容易に読み取れるという効果を奏する。
また、請求項6及び29にかかる発明によれば、セル画像により参照コードを表現することができるため、印刷されたセル画像を読み取って参照コードに変換することができるという効果を奏する。また、従来と比べてより多くの中間濃度の色を表現できることから、より多くの参照コードを表現できるという効果を奏する。
また、請求項7及び30にかかる発明によれば、非中間濃度定義情報に基づき、印刷媒体の単位領域に相当する面積内を、第1の色材及び第2の色材で0%または最大の割合にて均一に塗りつぶすことで中間濃度以外の色を表現できるため、印刷された中間濃度以外の色を読み取る際の色センサによる検出が容易になるという効果を奏する。また、中間濃度の色のみならず、中間濃度以外の色も表現できるため、表現可能な色の種類をさらに増やすことができるという効果を奏する。
また、請求項8及び31にかかる発明によれば、セル画像により参照コードを表現することができるため、印刷されたセル画像を読み取って参照コードに変換することができるという効果を奏する。また、中間濃度の色のみならず、中間濃度以外の色も参照コードに対応付けられるため、表現可能な参照コードの種類をさらに増やすことができるという効果を奏する。
また、請求項9及び32にかかる発明によれば、セル画像によりテキスト情報を表現することができるため、印刷されたセル画像を読み取ってテキスト情報に変換することができるという効果を奏する。
また、請求項10及び33にかかる発明によれば、セル画像をASCIIコードに対応付けることができるため、印刷されたセル画像を読み取って、コンピュータにおける汎用性の高いASCIIコードに変換することができるという効果を奏する。
また、請求項11及び34にかかる発明によれば、複数のセル画像が所定方向に並んで構成されるコード画像により、複数の文字から構成されるテキスト情報を表現することができるため、印刷されたコード画像を読み取ることで、より多くの情報を得ることができるという効果を奏する。また、従来と比べ、より多い種類の色を表現可能であることから、同じコード画像面積で確実に表現できる情報の量を著しく増大させることができるという効果を奏する。
また、請求項12及び35にかかる発明によれば、複数方向に並んだ複数のセル画像から成るコード画像によって、複数の文字から構成されるテキスト情報を表現することができるため、印刷媒体の寸法や形状に合わせてセル画像の配列を適宜変更して、より小さいコード面積でより多くの情報を表現できるという効果を奏する。
また、請求項13及び36にかかる発明によれば、印刷媒体の単位領域に相当する面積内に、第1の万線と第2の万線とが所定の角度で交差するように、それぞれ所定の割合で印刷されることで中間濃度の色が擬似的に表現される場合に、印刷された中間濃度の色を読み取る際には、各色材が表現しようとする濃度を推定しなくても、中間濃度定義情報に基づき、擬似的に表現された中間濃度の色を容易に特定することができるという効果を奏する。よって、網点により擬似的に表現された色を印刷及び読み取りする際に発生していた誤差が問題となり難く、中間濃度の色を正しく認識できるという効果も奏する。また、認識性の向上により、上記割合と上記角度との組み合わせを、従来と比べてより多くの擬似色について設定し、より多くの擬似色を認識できるという効果も奏する。
また、請求項14及び37にかかる発明によれば、単一の色材を用いて中間濃度の色が擬似的に表現される場合にも、請求項1にかかる発明と同様の効果を奏する。
また、請求項15及び38にかかる発明によれば、異なる色材を用いて中間濃度の色を擬似的に表現される場合にも、単一の色材を用いる場合と比べて、読み取り可能な中間濃度の色の種類をさらに増やすことができるという効果を奏する。
また、請求項16及び39にかかる発明によれば、読み取りにより生成したセル画像データから、第1の万線と第2の万線とを抽出して、これらの万線の交点の角度を計測することで中間濃度の色を特定するため、請求項13と同様の効果に加え、第1及び第2の万線の色と第1の万線と第2の万線との間の角度とを認識するだけで、中間濃度定義情報に基づいて擬似的に表現された中間濃度の色を正しく特定することができるという効果を奏する。
また、請求項17及び40にかかる発明によれば、万線の色に基づいて基準線が定義されるため、角度を計測する際に、基準線を容易に認識することができるという効果を奏する。
また、請求項18及び41にかかる発明によれば、セル画像を読み取って参照コードに変換することができ、また、従来と比べてより多くの中間濃度の色を識別できることから、セル画像で、より多い種類の参照コードを表現することができるという効果を奏する。
また、請求項19及び42にかかる発明によれば、中間濃度の色のみならず、中間濃度以外の色についても特定することができるため、読み取り可能な色の種類をさらに増やすことができるという効果を奏する。
また、請求項20及び43にかかる発明によれば、セル画像を読み取って参照コードに変換することができ、また、中間濃度の色のみならず、中間濃度以外の色も参照コードに対応付けられるため、セル画像で、より多い種類の参照コードを表現することができるという効果を奏する。
また、請求項21及び44にかかる発明によれば、セル画像を読み取ってテキスト情報に変換することができるため、セル画像でテキスト情報を表現することができるという効果を奏する。
また、請求項22及び45にかかる発明によれば、セル画像を読み取ってASCIIコードに変換することができるため、セル画像で、コンピュータにおける汎用性の高いASCIIコードを表現することができるという効果を奏する。
また、請求項23及び46にかかる発明によれば、複数のセル画像によって構成されるコード画像を読み取って複数の文字から構成されるテキスト情報に変換することができるため、コード画像で、より多くの情報を表現することができるという効果を奏する。また、従来と比べ、より多い種類の色を表現可能であることから、より小さい面積を有するコード画像によって、正しく読み取ることができる情報の量を著しく増大させることができるという効果を奏する。
また、請求項47にかかる発明によれば、請求項24〜35のいずれか1つと同様の効果を奏する。
また、請求項48にかかる発明によれば、請求項36〜46のいずれか1つと同様の効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像読取装置、画像形成方法、画像読取方法、画像形成プログラム、及び画像読取プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、図面は模式的なものであり、各線の太さと間隔の関係、各線の太さ及び間隔と各領域との関係、これら要素間の寸法の比率などは現実のものとは異なる。さらに、図面間において同じ部分を指していても、互いの寸法や比率が異なって示されている場合もある。
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を機能概念的に例示するブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる画像形成装置100は、内部バス101に接続される、操作ユニット102と、コード生成ユニット103と、書込ユニット104と、システムコントローラ105と、RAM106と、ROM107と、フレームメモリ(以下、FM)108と、データベース(以下、DB)109とを備える。
操作ユニット102は、タッチパネル式の画面を有し、コード化すべき文字、数字、記号等からなるテキスト情報の入力をユーザから受け付け、該テキスト情報及びその他の情報を画面に表示する。図2は、操作ユニット102に表示される内容の一例を示す図である。図2の例では、英語のアルファベットA〜Z(大文字)及びa〜z(小文字)と、数字0〜9と、各種記号とを入力するためのキーと、確定ボタンとが、画面に表示されている。ユーザが、これらのキーを用いて文字、数字、記号等からなるテキスト情報を入力した後、確定ボタンに触れると、操作ユニット102は、入力内容を、ASCIIコード等の所定の文字コードで表現された入力データとしてRAM106に保存する。なお、操作ユニット102は、上記した構成に限定されない。例えば、テキスト情報の入力を受け付ける手段として、押下によって文字等が入力されるキーボードを有しても良い。
コード生成ユニット103は、操作ユニット102によって生成された入力データを受け取り、DB109を参照して、該入力データから、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの最大4チャンネルから成るビットマップデータを生成する。このビットマップデータは、擬似色のセルを含む複数のセルによって構成されるコードを表すものであり、印刷対象となるカラーコードに相当する。
書込ユニット104は、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の色材を充填可能とし、コード生成ユニット103が生成したビットマップデータに従って、印刷用紙等の媒体に、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの順番で色材を付けて擬似色のセルを含む複数のセルによって構成されるカラーコードを印刷する。
システムコントローラ105は、操作ユニット102、コード生成ユニット103、及び書込ユニット104の動作を制御するプロセッサとして機能し、これらのユニットに必要な設定や、これらのユニットの起動及び終了の指示などを行う。
RAM106は、後述する入力データなど、操作ユニット102、コード生成ユニット103、及び書込ユニット104が処理を行う際に必要となる情報を保存するためのメモリである。ROM107は、操作ユニット102、コード生成ユニット103、及び書込ユニット104が処理を行う際に必要となる制御プログラムや基本データが保存されているメモリである。FM108は、コード生成ユニット103が生成したビットマップデータ(後述するセルビットマップ)を一時的に保存するための動的メモリである。
DB109は、コード生成ユニット103によって参照される定義情報を記録したメモリである。なお、このDB109は、ROM107の一部の記憶領域において構築されていても良い。
まず、DB109に記録されている定義情報について説明する。図3は、DB109の定義情報の一例を示す図である。図3に示すように、DB109は、16進数0x0〜0xFで表現される16通りの参照コード121と、参照コード121に対応する16色の色122と、色122を擬似的に表現する色成分比123と、色成分比123に基づいて作成される万線スクリーン定義124と、を対応づけている。換言すれば、DB109は、一つのセルを、16値のデータとして識別できるよう、万線スクリーンのカラーパターンで定義している。
なお、DB109の定義情報は、図3の例に限定されず、画像形成及び画像読取の精度や表現したい情報量に応じて、適宜設定される。例えば、36通りの参照コードのそれぞれに対応する色を、色成分比と万線スクリーンで定義することにより、一つのセルを36値で表現することができる。この例であれば、0〜9の数字及び26種のアルファベットを一つのセルで識別することができる。このように、一つのセルの色分解能を高めれば、そのセルを複数個組み合わせて表現できる情報も増やすことができるが、各セルの中間濃度数も増すため、それら中間濃度による万線スクリーンの正確な印刷及び正確な読み取りが困難になってくる。図3に示した16値データは、その点を考慮した上で最適な定義内容である。
色成分比123は、セルの色122を表現するために必要な各色材シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックが印刷時にセル内を占める度合いを示し、1つのセルをその色材で完全に塗りつぶすために必要な量を最大値100%とした場合の百分率で表される。また、図3の例では、4色の色材を使用して16色のセルを表現しているが、セルの色分解能が低くても構わないのであれば、単色のみでセルの色(濃淡)を擬似的に表現しても良い。例えば、図3の参照コード121のうち、0xB、0xE、0xFの3色は、ブラックのみを用いたグレースケールであるため、これら3色と0x0で表される無色(印刷媒体の地色)とを用いれば、ブラックのみで、4値データを表現することができる。
万線スクリーン定義124は、万線処理の有無と、使用する万線の色と、2色以上使用する万線処理の場合に基準となる色材の万線と他の色材の万線との間の角度(以下、「万線角」と称する。)と、を定義する。通常、万線スクリーンとは、万線と呼ばれる規則的に密に並んだ平行線で構成され、この線の太さで色の濃淡を擬似的に表す階調表現であるが、本実施の形態では、後述するように、平行線の間隔の違いによって色の濃淡を擬似的に表す表現も含むものとする。
また、万線スクリーン定義124の欄において定義される万線処理とは、互いに異なる傾きの万線を、指定された万線角で交差するよう重ね合わせる処理をいう。よって、同欄には、上記したように、その万線角と、万線角の基準線となる万線の色材とが定められている。なお、図3では、先(左側)に記載されている色の万線が基準線として定められている。
図4は、2本の万線の交差によって生じる角度を示す図である。図5は、3本の万線の交差によって生じる角度を示す図である。図4及び図5に示すように、異なる傾きを有する万線の間には、複数の角度が形成されるため、DB109で定義される万線角を一意に定めるための規則を定めておく必要がある。本実施の形態の場合、書込ユニット104が印刷用紙等の媒体上に色材を付けていく順番の逆、すなわち、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの順番で色材に優先順位を付け、最も優先順位の高い色材の万線を基準線として、この基準線から他の万線までの時計周りの角度を万線角として定めている。
図6は、図3の表によって定義される16色のセルの色122のうち、万線処理によって作成される万線スクリーンを模式的に示す図である。例えば、色2は、マゼンタの万線スクリーンとシアンの万線スクリーンとを重ね合わせて表現されるが、上記優先順位によればマゼンタの優先順位が優るため、マゼンタの万線を基準線として、該基準線からの時計回りの角度が120度となるようにシアンの万線の向きが決まっている(図6の色2のセル参照)。
また、色12は、シアンの万線スクリーンとマゼンタの万線スクリーンとイエローの万線スクリーンとを重ね合わせて表現されるが、イエローの優先順位が最も高いため、イエローの万線を基準線として、該基準線からの時計回りの角度が30度となるようにマゼンタの万線の向きが決まり、且つ、同基準線からの時計回りの角度が90度となるようにシアンの万線の向きが決まっている(図6の色12のセル参照)。
このように、優先順位を、印刷用紙等の媒体上に色材を付ける順番と逆にすると、基準となる万線スクリーンが必ず最上面に描画されるため、後述する画像読取装置による基準線の識別が容易になるという利点がある。
ここで、図3において、色0、色1、色7、色10、及び色11に対して定義された「万線処理不要」の内容について説明する。まず、色0は、どの色材も使用しない無色を示しており、当然ながら万線処理は不要である。つまり、色0は、印刷媒体の地色(ここでは白)に相当し、後述する読取ユニットを構成する色センサによって容易に検出することができる。色1、色7、及び色10は、シアン、マゼンタ、及びイエローのうちの2つの色材の色成分比をそれぞれ100%とし、残る色材とブラックの色成分比を0%とした色であり、セル内を、それら100%の色材で均一に塗りつぶすことを意味する。具体的には、色1、色7、及び色10は、それぞれ青、赤、緑のベタ塗りのセルとして再現される。これら三色は、光の三原色に相当するため、色センサによって確実に識別することができる。また、色11は、ブラックの色成分比を100%とし、他の色材の色成分比を0%とした色であり、セル内を、ブラックで均一に塗りつぶすことを意味する。この色11が示すブラックもまた、色センサによって容易に検出することができる。
また、等間隔の平行線の太さによって擬似的に濃淡を表現する万線スクリーンを用いる場合、図3において色成分比123が大きい色の万線は太く、色成分比123の小さい色の万線は細く描画される。よって、色成分比123が大きい万線同士は、万線角が直角に近くなるように定めることが好ましい。
図7は、成分比が大きい万線が小さい角度で交わった状態を示す図である。このように、成分比の高い万線は、線が太いため、小さい角度で交わると重なり合う部分が多くなり、万線の読み取りが困難になるが、万線角を直角に近づければ、線が太くても読み取りやすい。例えば図3では、複数の色材で表現する色において、色成分比60%以上の色材の万線と色成分比20%以上の色材の万線との間の万線角を90度に定義している(色3、色12、色13参照)。
また、本実施の形態では、図3で定義された色14及び色15のように単色の傾きの異なる万線から成るセルの場合は、交点の角度のうち、度数の小さい方を万線角と定めている。よって、色14及び色15のブラックの万線は、図6に示す色14及び色15のセルのように描画される。
さらに、等間隔の平行線の太さではなく、等間隔の平行線の数によって擬似的に濃淡を表現する万線スクリーンを用いても良い。この場合、図3において色成分比123が大きい色の場合、1セル内の万線の数は多く、色成分比123の小さい色の場合、1セル内の万線の数は少なく描画される。
図8は、万線の太さによって色成分比を表現した場合の色3のセルの万線を模式的に示す図である。図9は、万線の数によって色成分比を表現した場合の色3のセルの万線を模式的に示す図である。図3に示した定義に従えば、色3は、シアン60%及びマゼンタ30%から成り、マゼンタの万線からのシアンの万線の時計回りの角度が90度と定義されている。よって、図8の例では、シアンの万線の太さはマゼンタの万線の太さの2倍となっている。また、シアンの万線とマゼンタの万線の数は同じであるため、シアンの万線の間隔dとマゼンタの万線の間隔dも同じになる。一方、図9の例では、シアンの万線の数が、マゼンタの万線の数の2倍となっている。言い換えると、シアンの万線の間隔は、マゼンタの万線の間隔の1/2となっている。なお、ここで、万線の間隔とは、同じ色の平行線の間隔のことを指す。
上述の説明では、DB109は、参照コード121に、セルの色122、色成分比123、及び万線スクリーン定義124を対応付けているとしたが、参照コード121に、万線スクリーンのビットマップデータそのもの(図6参照)を対応づけてもよい。この場合、万線スクリーンの生成処理は不要となる。
次に、本実施の形態にかかる画像形成装置がカラーのコードを印刷する場合の仕組みについて、具体的な例を挙げて詳細に説明する。図10は、操作ユニット102が入力を受け付けるテキスト情報の一例を示す図である。操作ユニット102は、図10に示す「COLOR−BARCODE」という文字列の入力を受け付けると、該文字列をASCIIコードで表現された入力データとしてRAM106に保存する。この文字列の例では、「434F4C4F522D424152434F4445」という16進数の文字コード列が入力データとなる。
次に、コード生成ユニット103は、DB109を参照して、RAM106に保存された入力データからカラーコードを生成する。そのために、コード生成ユニット103は、16進数の文字コード列を先頭から順に取り出し、取り出したコード(参照コード121)に対応する色成分比123及び万線スクリーン定義124を、DB109を参照して読み出す。コード生成ユニット103は、読み出した色成分比123及び万線スクリーン定義124に基づき、取り出したコード毎に万線スクリーンを生成してFM108に保存する。
例えば、図10に示す「COLOR−BARCODE」という文字列を上述の通り16進数のASCIIコード列で表現した場合、先頭のコードは「4」である。そこで、コード生成ユニット103は、まず、図3に示すDB109の参照コード121の欄から「0x4」を探し出し、色4を表現するために、シアン30%分の万線とイエロー30%分の万線とを、基準線となるイエローの万線からのシアンの万線の時計回りの角度が60度となるように重ね合わせる。この重ね合わせた結果が、万線スクリーンのビットマップデータ(以下、セルビットマップと称する。)に相当する。このセルビットマップを構成する各画素値は、最大値または0のいずれかの値を示す。その理由について以下に説明する。
画素値は、本来、中間濃度を表現するために種々の値を取り得るが、上記した万線スクリーンは、色の濃淡を万線の太さ(または間隔)によって表現するため、個々の画素に対して濃淡情報を求めない。換言すれば、万線スクリーンは、色材であるシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色のうちのいずれを使用するのか使用しないのかといった2値情報で構成される。例えば、上記した色4を示すセルビットマップは、CMYKの4つのチャンネルに分解して表した場合、太さ30%の最大の画素値の線が描画されたシアンチャンネルと、太さ30%の最大の画素値の線が描画されたイエローチャンネルと、全く線が描画されていないマゼンタチャンネルとブラックチャンネルとによって構成される。
コード生成ユニット103は、上記と同様な手順で、上記ASCIIコード列を構成するコードに対して順次セルビットマップを生成する。生成されたすべてのセルビットマップは最終的に結合され、その結合結果がカラーコードを示すビットマップデータ(以下、カラーコードビットマップと称する。)となる。書込ユニット104は、このカラーコードビットマップを、印刷用紙等の媒体に印刷する。
図11は、入力データの上記例に対応するカラーコードを、色の識別の観点で示した図である。また、図12は、図11に示すカラーコードを、実際に印刷される万線スクリーンの結合として示した図であり、上記したカラーコードビットマップに相当する。図11及び図12において、色4を有するセル130と色3を有するセル131との2つのセルの組み合わせによって、入力された文字列の先頭文字「C」が表わされる。同様に、セル132と133が「0」、セル134と135が「L」、セル136と137が「0」、セル138と139が「R」、セル140と141が「−」、セル142と143が「B」、セル144と145が「A」、セル146と147が「R」、セル148と149が「C」、セル150と151が「0」、セル152と153が「D」、セル154と155が「E」を表している。
図11及び図12に示すカラーコードでは、1行に最大8個のセル(セルビットマップ)を並べ、8個のセル毎に改行してあるが、カラーコード内のセルの配列はこれに限定されない。例えば、情報量が少なければ全てのセルを1行に収めたカラーコードにしても良いし、複数の方向から同様に読み取ることができる配列を有するセルから成る2次元コードにしても良く、用紙などの印刷される媒体の寸法や形状に合わせてセルの配列を適宜決定すれば良い。
なお、図6〜図9及び図12では、万線が見やすいように、実際よりも少ない数の万線を示しているが、コードの印刷及び読み取りの精度に合わせて万線の数を設定することが好ましく、本実施の形態では、実際には1インチ当たり200本程度の万線を描画する。また、セルの形状は図示のような正方形に限らず、複数のセルを並べたときに占める面積が小さく、緻密に並べても印刷及び読み取りが容易であれば、別の多角形や曲線を有する形状であっても良い。
図13は、本実施の形態にかかる画像形成装置によって実行される画像形成方法の処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すように、該画像形成方法は、操作ユニット102が行うエントリ処理(ステップS201)と、コード生成ユニット103が行うデザイン処理(ステップS202)と、書込ユニット104が行うプリント処理(ステップS203)によって実現される。各ステップの処理について、以下に詳しく説明する。
まず、上記エントリ処理について説明する。図14は、該エントリ処理の手順を示すフローチャートである。図14に示すように、操作ユニット102は、ユーザによるキー操作を待ち、操作されたキーに対応する英数字または記号を順次画面に表示する(ステップS301)。このキー操作処理は、文字列の入力が確定するまで、すなわち確定ボタンが触れられるまで繰り返される(ステップS302:No)。操作ユニット102は、文字列の入力が確定すると(ステップS302:Yes)、入力された文字列をASCIIコード等の所定の文字コード列に変換し、その文字コード列を入力データとしてRAM106に保存する(ステップS303)。
次に、上記デザイン処理について説明する。図15は、該デザイン処理の手順を示すフローチャートである。図15に示すように、コード生成ユニット103は、RAM106から、上記エントリ処理のステップS303で保存された入力データを読み出し(ステップS401)、DB109を参照して、入力データをカラーコードビットマップに変換し(ステップS402)、そのカラーコードビットマップをFM108に保存する(ステップS403)。
次に、上記プリント処理について説明する。図16は、該プリント処理の手順を示すフローチャートである。図16に示すように、書込ユニット104は、FM108から、上記デザイン処理のステップS403で保存されたカラーコードビットマップを、シアンチャンネル、マゼンタチャンネル、イエローチャンネル、ブラックチャンネルの順に読み出し(ステップS501)、その順に印刷用紙等の媒体に印刷する(ステップS502)。
図17は、本実施の形態にかかる画像読取装置の概略構成を機能概念的に例示するブロック図である。該画像読取装置は、本実施の形態にかかる画像形成装置によって形成されたカラーコードを読み取ることができるように構成された装置である。図17に示すように、本実施の形態にかかる画像読取装置160は、相互に内部バス171を介して接続される、操作ユニット161と、読取ユニット162と、色変換ユニット163と、コード解析ユニット164と、システムコントローラ165と、RAM166と、ROM167と、メディアインタフェースユニット168と、DB169と、FM170と、を備える。
操作ユニット161は、ユーザによって操作されることで、画像読取装置160を使用する際に必要となる情報の入力を受け付け、該情報及びその他の情報を画面に表示する。読取ユニット162は、赤、緑、及び青にそれぞれ対応する色センサを備え、それにより画像(カラーコード)を光学的に読み取って、赤、緑、及び青の3チャンネルの画素値から成るデジタル画像データ(以下、RGBデジタル画像データと称する。)を生成する。
色変換ユニット163は、RGBデジタル画像データを、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4チャンネルの画素値から成るデジタル画像データ(以下、CMYKデジタル画像データと称する。)に変換する。FM170は、CMYKデジタル画像データを一時的に保存するための動的メモリである。
コード解析ユニット164は、FM170に保存されたCMYKデジタル画像データに含まれるコードを解析して情報を抽出する。
DB169は、コード解析ユニット164がコードをデジタルの情報に変換するために必要な情報である。DB169の内容は、本実施の形態にかかる画像形成装置のDB109の内容と同等であるため、その説明を省略する。
メディアインタフェースユニット168は、可搬性の記録媒体に情報を書き出す。システムコントローラ165は、操作ユニット161、読取ユニット162、色変換ユニット163、コード解析ユニット164、及びメディアインタフェースユニット168の動作を制御するプロセッサとして機能し、これらのユニットに必要な設定や、起動及び終了の指示などを行う。
RAM166は、後述する万線角や種々の演算結果など、操作ユニット161、読取ユニット162、色変換ユニット163、コード解析ユニット164、及びメディアインタフェースユニット168が処理を行う際に必要となる情報を保存するためのメモリである。
ROM167は、操作ユニット161、読取ユニット162、色変換ユニット163、コード解析ユニット164、及びメディアインタフェースユニット168が処理を行う際に必要となる制御プログラムや基本データが保存されているメモリである。
図18は、本実施の形態にかかる画像読取装置によって実行される画像読取方法の処理の流れを示すフローチャートである。図18に示すように、該画像読取方法は、読取ユニット162及び色変換ユニット163が行うスキャン処理(ステップS601)と、コード解析ユニット164が行うアナライズ処理(ステップS602)と、システムコントローラ165が行うアウトプット処理(ステップS603)によって実現される。各ステップの処理について、以下に詳しく説明する。
まず、上記スキャン処理について説明する。図19は、該スキャン処理の手順を示すフローチャートである。読取ユニット162に、カラーコードが印刷された媒体が設置されると、読取ユニット162は、操作ユニット161を介したユーザからの読取開始の指示を待つ(ステップS701,ステップS702:No)。読取ユニット162は、読取開始の指示を受け付けると(ステップS702:Yes)、上記カラーコードを光学的に読み取り、RGBデジタル画像データを生成し、生成したRGBデジタル画像データを色変換ユニット163に転送する(ステップS703)。色変換ユニット163は、受信したRGBデジタル画像データをCMYKデジタル画像データに変換し(ステップS704)、該CMYKデジタル画像データをFM170に保存する(ステップS705)。
次に、上記アナライズ処理について説明する。図20は、該アナライズ処理の手順を示すフローチャートである。図20に示すように、コード解析ユニット164は、FM170から、上記スキャン処理のステップS704で保存されたCMYKデジタル画像データを読み出し、該CMYKデジタル画像データからカラーコードの最初のセルを抽出する(ステップS801)。このセルの抽出は、既知の技術によって容易に行える。例えば、カラーコードを含んだ画像をラスタスキャン方式で走査することによってカラーコード領域を特定し、特定したカラーコード領域内に、カラーコードのセルの窓をあてはめていくことで実現できる。
コード解析ユニット164は、セルが抽出されると、そのセルに対して色チャンネル毎に万線処理が施されているか否かを判断する(ステップS802)。この判断は、例えば、セル内において等間隔の複数の平行線を存在するか否かを示す検知結果に基づいて可能となる。
コード解析ユニット164は、4色のチャンネルのいずれに対しても万線処理が施されていないと判断した場合(ステップS802:No)、各色について上記セル内の画素値の平均を算出し(ステップS803)、DB169を参照して各色の平均の比から、対応するセルの色(図3に示したセルの色122)を特定する(ステップS804)。例えば、抽出されたセルが255ビット階調のビットマップデータであり、シアンチャンネル、マゼンタチャンネル、イエローチャンネル、及びブラックチャンネルの画素値の平均がそれぞれ248、10、242、35であったとする。この場合、シアンチャンネル及びイエローチャンネルが、マゼンタチャンネル及びブラックチャンネルの画素値と比べて非常に大きな画素値で構成されているため、コード解析ユニット164は、そのセルが、シアンとイエローのベタ塗りによって形成されていると判断し、この結果からさらに、DB169を参照することによって、そのセルが参照コード「0xA」を表していることを突き止める。
コード解析ユニット164は、ステップS802において、そのセルに対して万線処理が施されていると判断した場合(ステップS802:Yes)、万線スクリーンが2色以上で構成されているか否かを判断する(ステップS805)。万線スクリーンが2色以上でないと判断した場合(ステップS805:No)、向きの異なる2種類の万線スクリーンを抽出してそれらの交点の角度を計測し、角度の小さい方を、上述した万線角としてRAM166に保存する(ステップS806)。
コード解析ユニット164は、ステップS805において万線スクリーンが2色以上で構成されている判断した場合(ステップS805:Yes)、各色チャンネルの万線スクリーンを抽出する(ステップS807)。次に、コード解析ユニット164は、上述の優先順位の最も高い色の万線を基準線として認識し(ステップS808)、基準線と他の色の万線との交点の角度を時計回りで計測し、該角度を万線角としてRAM166に保存する(ステップS809)。
コード解析ユニット164は、ステップS806またはステップS809の処理の後、RAM166に保存された万線角を読み出し、読み出した万線角と該万線角を形成する万線の色との関係が、DB169のいずれの万線スクリーン定義124に相当するのかを決定し、決定した万線スクリーン定義124に対応する参照コード121を、そのセルが表しているコードとしてRAMに保存する(ステップS810)。
コード解析ユニット164は、カラーコード内の全てのセルに対して参照コード121の特定が終了したか否かを判断し(ステップS811)、終了していないと判断した場合には(ステップS811:No)、次のセルを抽出し(ステップS812)、ステップS802に戻る。コード解析ユニット164は、ステップS811において、コード内の全てのセルに対する参照コード121の特定が終了したと判断した場合には(ステップS811:Yes)、RAM106から、全てのセルに対応する参照コード列を読み出し、読み出した参照コード列を所定の文字コードを用いてテキストに変換し、そのテキスト(英数字・記号)をRAM106に保存する(ステップS813)。
次に、上記アウトプット処理について説明する。図21は、該アウトプット処理の手順を示すフローチャートである。図21に示すように、システムコントローラ165は、RAM166から、上記アナライズ処理のステップS813でRAM106に保存されたテキストを読み出し(ステップS901)、読み出したテキストを出力する(ステップS902)。上記アウトプット処理のステップS902における出力の形式は特に限定されない。例えば、ステップS901で読み出されるテキストが図10に示すような文字列であれば、アウトプット処理として、該文字列を操作ユニット161に、画面表示させても良い。また、例えば、全てのセル(カラーコード)がテキストに変換された時点(図20のアナライズ処理のステップS811の完了時)で、該テキストが、システムコントローラ165にて実行可能なコマンドを示すバイナリデータであるか否かをシステムコントローラ165が判断し、バイナリデータであれば、アウトプット処理として該バイナリデータを実行しても良い。さらに、出力すべき情報を、画像読取装置160の外部へ持ち出したい場合は、アウトプット処理として、メディアインタフェースユニット168が可搬性の記録媒体に該テキストを記録しても良い。
次に、本実施の形態の画像形成装置及び画像読取装置で実行される画像形成プログラム及び画像読取プログラムについて説明する。これらのプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。さらに、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施の形態の画像形成装置で実行される画像形成プログラムは、上述した各ユニット(操作ユニット102、コード生成ユニット103、及び書込ユニット104)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から画像形成プログラムを読み出して実行することにより上記各ユニットが主記憶装置上にロードされ、上記各ユニットが主記憶装置上に生成されるようになっている。
また、本実施の形態の画像読取装置で実行される画像読取プログラムは、上述した各ユニット(操作ユニット161、読取ユニット162、色変換ユニット163、コード解析ユニット164、メディアインタフェースユニット168)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から画像読取プログラムを読み出して実行することにより上記各ユニットが主記憶装置上にロードされ、上記各ユニットが主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上述した各ユニットを含む各構成要素は機能概念的なものであり、その機能的及び物理的な構成及び構成関係は、図示されているものに限定されない。各構成要素の全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成可能である。また、上述した処理手順は、各構成要素の分散・統合に応じて適宜変更可能である。
以上の通り、本発明によれば、参照コードと、万線スクリーンの色成分比及び万線角とを対応付けたデータベースを用意し、該データベースを参照すれば、中間濃度の色を擬似的に表現可能なセルで構成されたカラーコードを印刷用紙等の媒体に印刷することができる。よって、そのカラーコードを読み取る際には、各色材が表現しようとする濃度を推定する必要がなく、万線スクリーンの色の種類と万線角とを認識するだけで、擬似的に表現されたセルの色を認識すると同時に、該セルを参照コードに変換することが可能となる。従って、中間濃度を擬似的に表現するセルを含むカラーコードであっても、網点により擬似的に表現された色を印刷及び読み取りする際に発生していた誤差が問題となり難く、認識性の高いコードの形成及び読み取りが実現できる。また、認識性の向上により、色成分比と万線角との組み合わせを、従来と比べてより多くの擬似色について設定して、より多くの参照コードに対応づけることができる。これは、同じコード面積で確実に表現可能な情報の量を著しく増大させることを意味する。
光学的に読み取ることで情報に変換できる、カラーコードや中間濃度を含むコードの形成及び読み取りに利用することが可能である。
本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を機能概念的に例示するブロック図である。 操作ユニット102に表示される内容の一例を示す図である。 DB109の定義情報の一例を示す図である。 2本の万線の交差によって生じる角度を示す図である。 3本の万線の交差によって生じる角度を示す図である。 図3の表によって定義される16色のセルの色122のうち、万線処理によって作成される万線スクリーンを模式的に示す図である。 成分比が大きい万線が小さい角度で交わった状態を示す図である。 万線の太さによって色成分比を表現した場合の色3のセルの万線を模式的に示す図である。 万線の数によって色成分比を表現した場合の色3のセルの万線を模式的に示す図である。 操作ユニット102が入力を受け付けるテキスト情報の一例を示す図である。 入力データの上記例に対応するカラーコードを、色の識別の観点で示した図である。 図11に示すカラーコードを、実際に印刷される万線スクリーンの結合として示した図である。 本実施の形態にかかる画像形成装置によって実行される画像形成方法の処理の流れを示すフローチャートである。 エントリ処理の手順を示すフローチャートである。 デザイン処理の手順を示すフローチャートである。 プリント処理の手順を示すフローチャートである。 本実施の形態にかかる画像読取装置の概略構成を機能概念的に例示するブロック図である。 本実施の形態にかかる画像読取装置によって実行される画像読取方法の処理の流れを示すフローチャートである。 スキャン処理の手順を示すフローチャートである。 アナライズ処理の手順を示すフローチャートである。 アウトプット処理の手順を示すフローチャートである。 QRコード(デンソーウェーブ社の登録商標)の一例を示す図である。
符号の説明
100 画像形成装置
101,171 内部バス
102,161 操作ユニット
103 コード生成ユニット
104 書込ユニット
105,165 システムコントローラ
106,166 RAM
107,167 ROM
108,170 FM
109,169 DB
121 参照コード
122 セルの色
123 色成分比
124 万線スクリーン定義
130〜155 セル
160 画像読取装置
162 読取ユニット
163 色変換ユニット
168 メディアインタフェースユニット

Claims (48)

  1. 中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、前記第1の万線が単位領域を占める第1の割合と、前記第2の万線が前記単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報が格納された格納手段と、
    印刷媒体の前記単位領域に相当する面積内に、前記第1の万線と前記第2の万線とを前記角度で交差するように、それぞれ前記第1の割合と前記第2の割合で印刷することによって前記中間濃度の色を擬似的に表現する書込ユニットと、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の色材と前記第2の色材は同じ色であり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の色材と前記第2の色材は、シアン、マゼンタ、イエローのうちの任意の2色であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記書込ユニットは、前記印刷媒体の前記面積内に前記第1の万線を印刷した後に前記第2の万線を印刷し、
    前記角度は、前記第2の万線から前記第1の万線までの角度であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の割合と前記第2の割合は、それぞれ前記第1の万線の各線の太さと前記第2の万線の各線の太さに比例し、
    前記角度は、前記第1の万線の各線及び前記第2の万線の各線が太くなるに従って、直角に近くなるように設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記書込ユニットによって前記印刷媒体の前記面積内に印刷される画像をセル画像データとして生成する生成ユニットをさらに備え、
    前記中間濃度定義情報は、前記中間濃度の色に対応付けられた参照コードを含み、
    前記生成ユニットは、指定された参照コードに対応する前記中間濃度定義情報の内容に従って前記セル画像データを生成し、
    前記書込ユニットは、前記印刷媒体の前記面積内に、前記セル画像データが示すセル画像を印刷することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 前記格納手段には、中間濃度以外の色と、前記第1の色材が前記単位領域を占める第3の割合と、前記第2の色材が前記単位領域を占める第4の割合と、を互いに対応付ける非中間濃度定義情報がさらに格納され、
    前記書込ユニットは、前記印刷媒体の前記面積内に前記第1の色材と前記第2の色材とを、それぞれ前記第3の割合と前記第4の割合で印刷することによって前記中間濃度以外の色を表現し、
    前記第3の割合及び前記第4の割合はそれぞれ、前記単位領域において取り得る最大の割合または0であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  8. 前記書込ユニットによって前記印刷媒体の前記面積内に印刷される画像をセル画像データとして生成する生成ユニットをさらに備え、
    前記非中間濃度定義情報は、前記中間濃度以外の色に対応付けられた参照コードを含み、
    前記生成ユニットは、指定された参照コードに対応する前記非中間濃度定義情報の内容に従って前記セル画像データを生成し、
    前記書込ユニットは、前記印刷媒体の前記面積内に、前記セル画像データが示すセル画像を印刷することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. テキスト情報の入力を受け付ける操作ユニットをさらに備え、
    前記生成ユニットは、入力された前記テキスト情報に前記参照コードを割り当て、前記テキスト情報を表す少なくとも1つの前記セル画像データを生成することを特徴とする請求項6または8に記載の画像形成装置。
  10. 前記テキスト情報はASCIIコードで構成されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記テキスト情報は、英字、数字、及び記号から任意に選択される複数の文字から構成されており、
    前記生成ユニットは、前記複数の文字に対して複数の前記セル画像データを生成し、
    前記書込ユニットは、前記複数のセル画像データが示す複数のセル画像が所定方向に並んで構成されるコードを印刷することを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
  12. 前記書込ユニットは、前記複数のセル画像を、前記所定方向のみならず、該所定方向とは異なる方向にも並べて印刷することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、前記第1の万線が単位領域を占める第1の割合と、前記第2の万線が前記単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報が格納された格納手段と、
    前記単位領域に相当するセル画像を光学的に読み取って、セル画像データを生成する読取ユニットと、
    前記セル画像データが、前記中間濃度定義情報に従って作成された、いずれの中間濃度の色に対応するかを特定する解析ユニットと、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  14. 前記第1の色材と前記第2の色材は同じ色であり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色であることを特徴とする請求項13に記載の画像読取装置。
  15. 前記第1の色材と前記第2の色材は、シアン、マゼンタ、イエローのうちの任意の2色であることを特徴とする請求項13に記載の画像読取装置。
  16. 前記解析ユニットは、前記セル画像データより、前記第1の万線と前記第2の万線とを抽出し、該第1の万線と該第2の万線との交点の角度を計測し、前記中間濃度定義情報を参照して、抽出した該第1の万線の色と抽出した該第2の万線の色と計測した前記角度とに基づいて、前記セル画像データが、前記中間濃度定義情報に従って作成された、いずれの中間濃度の色に対応するかを特定することを特徴とする請求項13〜15のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  17. 前記解析ユニットは、抽出した前記第1及び第2の万線のうち、該万線の色に基づいて基準線として定義された方の万線から他方の万線までの角度を計測することを特徴とする請求項16に記載の画像読取装置。
  18. 前記中間濃度定義情報は、前記中間濃度の色に対応付けられた参照コードを含み、
    前記解析ユニットは、前記中間濃度定義情報を参照し、前記参照コードのうち、特定した中間濃度の色に対応する参照コードを、前記セル画像データに対応する参照コードとして特定することを特徴とする請求項13〜17のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  19. 前記格納手段には、中間濃度以外の色と、前記第1の色材が前記単位領域を占める第3の割合と、前記第2の色材が前記単位領域を占める第4の割合と、を互いに対応付ける非中間濃度定義情報がさらに格納され、
    前記解析ユニットは、前記セル画像データの各色材の色について画素値の平均を算出し、前記非中間濃度定義情報を参照して各色の平均の比から、前記セル画像データが表現する中間濃度以外の色を特定することを特徴とする請求項15に記載の画像読取装置。
  20. 前記非中間濃度定義情報は、前記中間濃度以外の色に対応付けられた参照コードを含み、
    前記解析ユニットは、前記非中間濃度定義情報を参照し、前記参照コードのうち、特定した中間濃度以外の色に対応する参照コードを、前記セル画像データに対応する参照コードとして特定することを特徴とする請求項19に記載の画像読取装置。
  21. 前記解析ユニットは、特定した参照コードをテキスト情報に変換することを特徴とする請求項18または20に記載の画像読取装置。
  22. 前記テキスト情報は、ASCIIコードで構成されることを特徴とする請求項21に記載の画像読取装置。
  23. 前記読取ユニットは、複数の前記セル画像によって構成されるコード画像を光学的に読み取って、複数の前記セル画像データによって構成されるコード画像データを生成し、
    前記解析ユニットは、前記コード画像データを構成する各セル画像データに対して前記参照コードを特定し、特定したすべての参照コードをテキスト情報に変換することを特徴とする請求項18または20に記載の画像読取装置。
  24. 中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、前記第1の万線が単位領域を占める第1の割合と、前記第2の万線が前記単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報を参照して、前記中間濃度の色の定義情報を取得する中間濃度定義情報取得工程と、
    印刷媒体の前記単位領域に相当する面積内に、前記中間濃度定義情報取得工程において取得した定義情報に従って、前記第1の万線と前記第2の万線とを前記角度で交差するように、それぞれ前記第1の割合と前記第2の割合で印刷することによって前記中間濃度の色を擬似的に表現する書込工程と、
    を含むことを特徴とする画像形成方法。
  25. 前記第1の色材と前記第2の色材は同じ色であり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色であることを特徴とする請求項24に記載の画像形成方法。
  26. 前記第1の色材と前記第2の色材は、シアン、マゼンタ、イエローのうちの任意の2色であることを特徴とする請求項24に記載の画像形成方法。
  27. 前記書込工程において、前記印刷媒体の前記面積内に前記第1の万線を印刷した後に前記第2の万線を印刷し、
    前記角度は、前記第2の万線から前記第1の万線までの角度であることを特徴とする請求項26に記載の画像形成方法。
  28. 前記第1の割合と前記第2の割合は、それぞれ前記第1の万線の各線の太さと前記第2の万線の各線の太さに比例し、
    前記角度は、前記第1の万線の各線及び前記第2の万線の各線が太くなるに従って、直角に近くなるように設定されることを特徴とする請求項24〜27のいずれか1つに記載の画像形成方法。
  29. 前記書込工程において前記印刷媒体の前記面積内に印刷される画像をセル画像データとして生成する生成工程をさらに含み、
    前記中間濃度定義情報は、前記中間濃度の色に対応付けられた参照コードを含み、
    前記生成工程において、指定された参照コードに対応する前記中間濃度定義情報の内容に従って前記セル画像データを生成し、
    前記書込工程において、前記印刷媒体の前記面積内に、前記セル画像データが示すセル画像を印刷することを特徴とする請求項24〜28のいずれか1つに記載の画像形成方法。
  30. 中間濃度以外の色と、前記第1の色材が前記単位領域を占める第3の割合と、前記第2の色材が前記単位領域を占める第4の割合と、を互いに対応付ける非中間濃度定義情報を参照して、前記中間濃度以外の色の定義情報を取得する非中間濃度定義情報取得工程と、
    前記書込工程において、前記印刷媒体の前記面積内に、前記非中間濃度定義情報取得工程において取得した定義情報に従って、前記第1の色材と前記第2の色材とを、それぞれ前記第3の割合と前記第4の割合で印刷することによって前記中間濃度以外の色を表現し、
    前記第3の割合及び前記第4の割合はそれぞれ、前記単位領域において取り得る最大の割合または0であることを特徴とする請求項26に記載の画像形成方法。
  31. 前記印刷媒体の前記面積内に印刷される画像をセル画像データとして生成する生成工程をさらに含み、
    前記非中間濃度定義情報は、前記中間濃度以外の色に対応付けられた参照コードを含み、
    前記生成工程において、指定された参照コードに対応する前記非中間濃度定義情報の内容に従って前記セル画像データを生成し、
    前記書込工程において、前記印刷媒体の前記面積内に、前記セル画像データが示すセル画像を印刷することを特徴とする請求項30に記載の画像形成方法。
  32. テキスト情報の入力を受け付ける操作工程をさらに含み、
    前記生成工程において、入力された前記テキスト情報に前記参照コードを割り当て、前記テキスト情報を表す少なくとも1つの前記セル画像データを生成することを特徴とする請求項29または31に記載の画像形成方法。
  33. 前記テキスト情報はASCIIコードで構成されることを特徴とする請求項32に記載の画像形成方法。
  34. 前記テキスト情報は、英字、数字、及び記号から任意に選択される複数の文字から構成されており、
    前記生成工程において、前記複数の文字に対して複数の前記セル画像データを生成し、
    前記書込工程において、前記複数のセル画像データが示す複数のセル画像が所定方向に並んで構成されるコードを印刷することを特徴とする請求項32または33に記載の画像形成方法。
  35. 前記書込工程において、前記複数のセル画像を、前記所定方向のみならず、該所定方向とは異なる方向にも並べて印刷することを特徴とする請求項34に記載の画像形成方法。
  36. 単位領域に相当するセル画像を光学的に読み取って、セル画像データを生成する読取工程と、
    前記セル画像データが、中間濃度の色と、第1の色材の第1の万線と第2の色材の第2の万線とが交差することによって生じる角度と、前記第1の万線が前記単位領域を占める第1の割合と、前記第2の万線が前記単位領域を占める第2の割合と、を互いに対応付ける中間濃度定義情報に従って作成された、いずれの中間濃度の色に対応するかを特定する解析工程と、
    を含むことを特徴とする画像読取方法。
  37. 前記第1の色材と前記第2の色材は同じ色であり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色であることを特徴とする請求項36に記載の画像読取方法。
  38. 前記第1の色材と前記第2の色材は、シアン、マゼンタ、イエローのうちの任意の2色であることを特徴とする請求項36に記載の画像読取方法。
  39. 前記解析工程において、前記セル画像データより、前記第1の万線と前記第2の万線とを抽出し、該第1の万線と該第2の万線との交点の角度を計測し、前記中間濃度定義情報を参照して、抽出した該第1の万線の色と抽出した該第2の万線の色と計測した前記角度とに基づいて、前記セル画像データが、前記中間濃度定義情報に従って作成された、いずれの中間濃度の色に対応するかを特定することを特徴とする請求項38に記載の画像読取方法。
  40. 前記解析工程において、抽出した前記第1及び第2の万線のうち、該万線の色に基づいて基準線として定義された方の万線から他方の万線までの角度を計測することを特徴とする請求項39に記載の画像読取方法。
  41. 前記中間濃度定義情報は、前記中間濃度の色に対応付けられた参照コードを含み、
    前記解析工程において、前記中間濃度定義情報を参照し、前記参照コードのうち、特定した中間濃度の色に対応する参照コードを、前記セル画像データに対応する参照コードとして特定することを特徴とする請求項36〜40のいずれか1つに記載の画像読取方法。
  42. 前記解析工程において、前記セル画像データの各色材の色について画素値の平均を算出し、中間濃度以外の色と、前記第1の色材が前記単位領域を占める第3の割合と、前記第2の色材が前記単位領域を占める第4の割合と、を互いに対応付ける非中間濃度定義情報を参照して、各色の平均の比から、前記セル画像データが表現する中間濃度以外の色を特定することを特徴とする請求項38に記載の画像読取方法。
  43. 前記非中間濃度定義情報は、前記中間濃度以外の色に対応付けられた参照コードを含み、
    前記解析工程において、前記非中間濃度定義情報を参照し、前記参照コードのうち、特定した中間濃度以外の色に対応する参照コードを、前記セル画像データに対応する参照コードとして特定することを特徴とする請求項42に記載の画像読取方法。
  44. 前記解析工程において、特定した参照コードをテキスト情報に変換することを特徴とする請求項41または43に記載の画像読取方法。
  45. 前記テキスト情報は、ASCIIコードで構成されることを特徴とする請求項44に記載の画像読取方法。
  46. 前記読取工程において、複数の前記セル画像によって構成されるコード画像を光学的に読み取って、複数の前記セル画像データによって構成されるコード画像データを生成し、
    前記解析工程において、前記コード画像データを構成する各セル画像データに対して前記参照コードを特定し、特定したすべての参照コードをテキスト情報に変換することを特徴とする請求項41または43に記載の画像読取方法。
  47. 請求項24〜35のいずれか1つに記載された画像形成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像形成プログラム。
  48. 請求項36〜46のいずれか1つに記載された画像読取方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像読取プログラム。
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