JP2009200901A - 薄型テレビの壁掛け装置、および壁掛け方法 - Google Patents

薄型テレビの壁掛け装置、および壁掛け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 脆い石膏ボードが用いられている壁面であっても、壁面への掛止部材を間柱7に対して取付け可能とし得えて、テレビ上方の掛止部材2に対するテレビ荷重の分担吊持と、テレビ下端部側の支持とにより、全体のテレビ荷重を分散させた状態で壁掛けできるようにする。
【解決手段】 ブラケット3を、掛止部材2への吊持部31とテレビ取付け部32と補助支持部33とで構成すると共に、掛止部材2を、一対のフック体21と、該フック体21に両端支持される固定バー22とで構成し、該掛止部材2の壁面の下方に、補助支持部33の下端部を受け止め支持する受け部材4を設け、薄型テレビTを、一対の吊持部31による固定バー22への分担係合と、補助支持部33による受け部材4への係止とで壁掛けすべく構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、薄型テレビを壁面に吊持ち状に取付けするための薄型テレビの壁掛け装置、および壁掛け方法に関する。
近年、液晶テレビやプラズマテレビなどの薄型テレビは、画面が大型化されつつも、32型〜50型画面(幅約800〜1300mm)の大型テレビであっても、その重さが11〜22kgと軽量化が図られ、壁掛け可能な重さになっており、各機種共にテレビ背面側に設けられた専用の取付部に対して、種々の薄型テレビの壁掛け装置が提案されている。
たとえば、特許文献1に示すものにあるように、掛止部材としてのL字状のフック(33)を壁面に突出させて取付けし、テレビの背面側に設けたブラケットとしての把持部(係合部)(17)を、フック(33)に引っ掛けて吊持ちさせておくものが知られているが、このものは小型で極めて軽量なものを吊持できても、全てのテレビ荷重がL字状のフック(33)一点に集中して掛かり大型テレビの吊持には適さないものであった。
また、特許文献2に示すもののように、掛止部材としての横長板状のベース金具(1)を壁面に突出させて取付けし、テレビの背面側に設けたブラケットとしての横長板状の吊持金具(2)を、ベース金具(1)に線接・面接状に引っ掛けて吊持ちさせておくものが知られているが、このものは、特許文献1のもののように、一点集中荷重がベース金具(1)に掛かることはないが、テレビ下端側が自由端となっているため、テレビ背面に設けられたビデオ端子やアンテナ端子など、種々の接続端子に接続されたコードやその端子が壁面に当接し傷めてしまう危惧がある。
ところで、近年のマンションや住宅の内装壁には、石膏ボードが採用されており、その壁下地も所定間隔(約450〜500mm間隔)に立設した木製の間柱構造となっている。そのため、壁掛け装置を、柱が存在しない部分へアンカーネジなどで取付けすると、脆い石膏ボードのみで支えることとなり吊持強度を確保することが難しく、壁掛け装置自体が抜け落ちてテレビを損傷させてしまう恐れがあることから、壁下地の補修を行なって取付けするなどの対策が採られている。
また、上記のフック(33)やベース金具(1)のものでは、壁下地となる1本間柱に直接ネジ止めして取付けすることはできるものの、カーテンレールのように2本の間柱に固定することができず、長年の地震等の揺れに対し、その吊持状態を適正に維持する耐久性の確保が難しいという問題があり、何れのものも大型テレビの壁掛け装置としては不向きであった。

特開2005−115403号公報 登実3110700号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、薄型テレビを壁面に吊持するものでありながら、脆い石膏ボードが用いられている壁面であっても、壁面への掛止部材を2本の間柱に対して取付けすることを可能とし得て、掛止部材に対するテレビ荷重を分担させて吊持することができるばかりか、テレビを補助支持部と共に全体のテレビ荷重を分散させた状態で壁掛け支持することができ、しかも、テレビ背面に設けられた種々の接続端子に接続されたコードやその端子が壁面にテレビ荷重により押しつけられてしまうことを回避し、吊持した状態からでもこれら接続端子の抜き差し操作を行うことができる薄型テレビの壁掛け装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために本発明の薄型テレビの壁掛け装置は、薄型テレビを、壁面に突設された掛止部材に対して、その背面に設けられたブラケットの吊持部を係合させて壁掛けすべく構成された薄型テレビの壁掛け装置であって、前記ブラケットは、前記掛止部材への吊持部と、テレビ背面に取付けされるテレビ取付け部と、前記吊持部よりも下側又は上側でテレビ背面と壁面との離間を保持する補助支持部とを備えて構成されると共に、前記掛止部材を、左右に所定間隔を存して壁面に突設される一対のフック体と、該フック体に壁面から離間した位置に設けられた支持部に支持される固定バーとで構成し、該掛止部材が取り付けられた壁面の下方又は上方に、前記補助支持部の端部を受け止め支持する受け部材を設ける一方、前記吊持部は、所定間隔を存して前記固定バーに係合されて、前記それぞれのフック体に対して分担吊持されるよう一対に構成せしめ、前記ブラケットが取付けされた薄型テレビを、前記一対の吊持部による前記固定バーへの分担係合と、前記補助支持部による前記受け部材への係止とで壁掛けすべく構成したことを特徴とするものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、薄型テレビを壁面に吊持するものでありながら、脆い石膏ボードが用いられている壁面であっても、固定バーをフック体に対してスライド可能な構成とでき、それぞれフック体を壁下地となる間柱が配設された壁面に対して取付けすることが可能となるばかりか、固定バーへの任意位置に取付け前・後を問わずスライド調整による位置決め変更を可能とし、各フック体にテレビ荷重を分担させて吊持することができる。しかも、テレビを補助支持部と共に全体のテレビ荷重を分散させた状態で壁掛け支持することができるので、吊持状態の恒久性を確保することができ、さらに、補助支持部によって壁面とテレビ背面との空間が確保され、テレビ背面に設けられた種々の接続端子に接続されたコードやその端子が、壁面にテレビ荷重により押しつけられて傷めてしまうことが回避されると共に、吊持した状態からでもこれら接続端子の抜き差し操作を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する薄型テレビの壁掛け装置を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る薄型テレビの壁掛け装置の正面図である。この図に示すように、薄型テレビの壁掛け装置1は、壁面に取付けられる掛止部材2と、薄型テレビTの背面に取付けられて掛止部材2に吊持されるブラケット3と、該ブラケット3をその下端側で位置ズレ規制して補助的に支持受けするU字状(し字状)に折曲形成された受け部材4とを備えて構成される。
前記掛止部材2は、左右に所定間隔を存して壁面に突設される一対のフック体21と、このフック体21に両端支持される円筒状の固定バー22とで構成される。図2に示すように、フック体21は、ビス51により壁面へ取り付けされる取付け片211と、この取付け片211から前方に突出するフック片212とにより、略T字状に形成され、フック片212には固定バー22を支持するための孔形状の支持部214aと214bが前後方向に設けられている。また、フック片212は、支持部214aと214bを上下方向に2分する形で、上片212aが軸ピン213により回転可能に軸着され、上片212aの開閉操作により、固定バー22を支持部214aと214bの何れかを選択して支持することができ、かつ左右方向スライド調整可能になっており、固定バー22を支持した後に上片212aをビス52により締め付けして開閉不能とすると共に、固定バー22を押圧してスライド不能に止着できるようになっている。なお、支持部214を1つとしても良く、また、ビス51の取付け孔は固定バー22の上側にも設けておけば強固に取り付けすることができる。
また、固定バー22は、間柱7の配置間隔に応じて取り付けられるフック体21同士の間隔が可変されても支持できるように長目に設定されている。
前記ブラケット3は、図3にも示すように、上端側が固定バー22に引掛け係合可能に逆U字状(凹状)に折曲形成された固定バー22への吊持部31と、該吊持部31から下方に延出形成されたテレビTの背面に取着されるテレビ取付け部32と、吊持部31の下部側となるテレビ取付け部32から壁面側にL字状に折曲されて下方に延出形成された、壁面との離間を保持し受け部材4に受け止め係止される補助支持部33とで板状部材により一体的に折曲形成された部材を、それぞれ左右に組として備え、両者をテレビ取付け部32に設けられた2本のスライド伸縮可能な2重筒構造の連結バー34を介して連結されて構成される。なお、ブラケット3は、軽量化を図るため板状部材を採用したが、これをパイプ材等を折曲形成して採用しても良い。
テレビ取付け部32には、テレビTの背面に予め壁掛け部材が取り付けられるように穿設されたビス孔位置に対応して、ビス53止めされる取付け孔321が縦方向左右対称状に複数穿設されており、連結バー34の長さ調整により取付け孔321を適宜に選択して、大きさの異なるテレビTへの取り付けが可能な構成となっている。なお、本実施例における取付け孔321は、3つの孔を組として都合4組のものとして設けたが、孔位置及び孔数を任意に設定できることは言うまでもない。また、連結バー34は、テレビ取付け部32がテレビTへ強固に取り付けられるので不要とすることもできる。
また、補助支持部33には、その下端部に逆U字状の切欠き孔(穿孔)331が設けられており、該切欠き孔331には、図示しない片面又は両面がDカットされたナット付の係止ボルト54の先端が廻り止め挿入され、ナットと係止ボルト54の緊緩操作で、受け部材4の手前側と後側の立上り片間に突っ張り状に固定することで、ブラケット3を補助支持部33で位置ズレ規制することができる用になっている。この位置ズレ固定操作は取付けの最終段階で行われる。
なお、本実施例では、吊持部31をテレビ上方に配設し、補助支持部33をテレビ下方に配設したがこれに限定されることなく、吊持部31と掛止部材2、補助支持部33と受け部材4の配設部位は任意に設定でき、吊持部31をテレビ下方に配設して固定バー22に載置状に吊持ちさせ、補助支持部33をテレビ上方に配設しても良い。この場合、補助支持部33の上端側を、吊持部31と同様、受け部材4に引掛け係止可能に逆U字状に折曲形成させておけばよい。
また、受け部材4をU字状(し字状)に折曲形成された長尺材を使用したが、これに限定されることはなく、短尺なものに2分して部分的に使用したり、受け部材4の手前側立上り片にスライド部材を設けて、これを締め付け固定するなどしても良く、また、アンカーボルトを予め壁面に突設させておき、これを受け部材4に代用しても良く、さらに、中央に1個所設けるようにしても良い。要は、壁掛けされたブラケット3を位置決ズレ規制して、補助的に支持受けできる構成のもので有ればよい。
6は支持脚であって、該支持脚6は、床面から円弧状の台座61を介して立ち上がる支持管62と、該支持管62の先端側に設けられて固定バー22をフック体21と共に支持する受け座63とを備えて構成され、旧タイプの重量のあるテレビを吊持する場合や、間柱7にフック体21を取り付けできない場合、車両通行等による振動が多い場合など必要において設けられる。
支持管62は、内部に位置調整孔が上下方向に複数穿設され、ボルト55止めされる管体が嵌挿された、所謂、伸縮自在な2重管継ぎ手構造により長さ調整可能に構成される。
また、受け座63は、筒管を2分して背面側が丁着(図示しない)され、上側半円部が開閉可能となっており、手前側でボルト57締めされて固定バー22に取付けされる。
このように構成すると、支持脚6をテレビTが吊持された後においても、配置することができる。
次に、本発明の薄型テレビの壁掛け装置1を用いて、石膏ボードの壁パネル8の壁面にテレビTを吊持する手順方法を説明する。
まず、掛止部材2と受け部材4を壁面に取付けするにあたり、壁下地として立設された間柱7の配置の確認を行い、テレビTを吊持する所望の高さ位置に掛止部材2にブラケット3を引っ掛けた状態で、掛止部材2の取付け位置決めを行う。次いで、2つのフック体21、21を間柱7、7に取り付けするのであるが、その際、固定バー22は、支持部214aにスライド可能に挿入された状態から、一方のフック体21を取り外して壁面に取り付けした後、この一方のフック体21に対して固定バー22の一端側を掛合させて他方のフック体21を取り付けするようにすると、水平レベル出し等を含め取り付けが容易に行える。
受け部材4は、取り付けされた掛止部材2にブラケット3をセットし、補助支持部33の先端に軽く触れる程度に位置決めして、間柱7にビス56止めして取り付ける。
その後、ブラケット3を掛止部材2から取り外して、予めテレビTの背面に設けられた壁掛け用のビス孔に対して、取付け孔321を適宜に位置合わせしてテレビ取付け部32をビス53止め取着する。その状態で一対の吊持部31を固定バー22に係合させて、固定バー22を介してフック体21に分担支持させた状態で吊持すると共に、補助支持部33の先端を受け部材4の溝部に挿入し、テレビTを左右にスライドさせて位置決め調整した後、切欠き孔331に係止ボルト54を装着し、その緊緩操作によりブラケット3を位置決めすれば壁への取り付けセットが完了する。この壁掛け作業にあたっては、固定バー22を取り外して吊持部31に係合セットすれば、テレビTを持ち上げるための手持ちハンドルとして利用することができる。
なお、壁下地に間柱7等の下地が存在しない個所に取り付ける場合には、アンカーボルトねじ方式や、壁パネル8にねじ孔を開け、凝固剤を注入する無機質ボンド注入型ケミカルアンカー方式を採用して掛止部材2と受け部材4を取り付け後、支持脚6を用いれば、壁パネル8だけでテレビ等の荷重を保持することが回避され安心である。また、壁下地の横木などに取り付ける場合は、吊持部31とテレビ取付け部32とを分離し、両者を上下方向の高さ調整可能に連結しても良い。
たとえば、32型画面(幅約800mm)の薄型テレビTを壁掛けする場合、間柱7は約450〜500mm間隔で配設されているので、上述したように2つのフック体21を一対として用いれば良く、また、50型画面(幅約1300mm)の薄型テレビTを壁掛けする場合には、3つのフック体21を一対として用い、固定バー22の両端支持に加え中間支持により支持受けさせれば、各フック体21にテレビ荷重を分担させて、より強固に吊持することができる。さらに強固に吊持したい場合には、受け部材4に掛止部材2の構成を適用し、補助支持部33に吊持部31を形成して補助支持部33を受け止め支持するようにして、上下で吊持するようにしても良い。このように、フック体21は、薄型テレビTの大きさや重さに応じて、間柱の配置間隔に応じて、適宜数量を左右方向や上下方向に配置させることができ、吊持部31も同様に適宜数を設けることができるので、各吊持部31による固定バー22への分担係合が2点個所のみによらず複数個所を一対のものとして(組として)分担吊持することが可能となる。
次に、テレビTを壁面に吊持セットした状態から、垂直姿勢と傾斜姿勢の姿勢切換えについて、図4のテレビTを壁面に吊持セットした状態を示す縦断側面図に基づいて説明する。この図に示すように、図4(A)は支持部214aに固定バー22を支持させた垂直姿勢で壁掛けされた状態を示し、図4(B)は支持部214bに固定バー22を支持させた傾斜姿勢で壁掛けされた状態を示している。この垂直姿勢から傾斜姿勢へテレビTを姿勢切換えするには、先ず、係止ボルト54を緩め、ビス52を緩めて上片212aを開く。固定バー22を持ち上げるとブラケット3とテレビTも持ち上がり、その状態から固定バー22を支持部214aから支持部214bに移動する。傾斜姿勢から垂直姿勢への姿勢切換えは、固定バー22を支持部214bから支持部214aへ逆方向に移動すれば良い。その後、係止ボルト54とビス52を締め付けすれば姿勢切換えが完了する。
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、いま、薄型テレビTを壁面に突設された掛止部材2に対して、その背面に設けられたブラケット3の吊持部31を係合させて壁掛けするのであるが、本発明による薄型テレビの壁掛け装置1は、ブラケット3を、掛止部材2への吊持部31と、テレビ背面に取付けされるテレビ取付け部32と、前記吊持部31よりも下側又は上側でテレビ背面と壁面との離間を保持する補助支持部33とを備えて構成すると共に、掛止部材2を、左右に所定間隔を存して壁面に突設される一対のフック体21、21と、該フック体21,21に壁面から離間した位置に設けられた支持部214に両端支持される固定バー22とで構成し、該掛止部材2が取り付けられた壁面の下方又は上方に、補助支持部33の下端部を受け止め支持する受け部材4を設ける一方、吊持部31は、所定間隔を存して固定バー22に係合されて、それぞれのフック体21,21に対して分担吊持されるよう一対に構成せしめ、ブラケット3が取付けされた薄型テレビTを、一対の吊持部31、31による固定バー22への分担係合と、補助支持部33による受け部材4への係止とで壁掛けすべく構成されている。
このため、薄型テレビTを壁面に吊持するものでありながら、脆い石膏ボードが用いられている壁面であっても、固定バー22をフック体21、21に対してスライド可能な構成とでき、それぞれフック体21を壁下地となる間柱7が配設された壁面に対して取り付けすることが可能となるばかりか、固定バー22への任意位置に取付け前・後を問わずスライド調整による位置決め変更を可能とし、各フック体21,21にテレビ荷重を分担させて吊持することができる。しかも、テレビを補助支持部33と共に受け部材4により支持することができので、テレビ全体の荷重を上下に分散させた状態で壁掛けすることができ、吊持状態の恒久性を確保することができ、さらに、補助支持部33によって壁面とテレビ背面との空間が確保され、テレビ背面に設けられた種々の接続端子に接続されたコードやその端子が、壁面にテレビ荷重により押しつけられて傷めてしまうことが回避されると共に、吊持した状態からでもこれら接続端子の抜き差し操作を行うことができる。
また、前記支持部214を、固定バー22の選択的な支持を可能とすべくフック体21、21の前後方向に支持部214aと214bとして並設せしめ、薄型テレビTの垂直姿勢と傾斜姿勢との姿勢切換えを可能に構成してあるので、テレビTを壁掛けセットが完了した後においても、殊更吊持状態を解除することなく、係止ボルト54とビス52の緊緩操作により、固定バー22を支持部214aと214bとの何れかを選択して移動するだけで、傾斜姿勢と垂直姿勢との姿勢切換えを行うことができる。
なお、支持部214aと214bの選択は、上片212aの開閉により行うようにしたが、これに限定されることなく、上片212aを設けずにフック片212に支持部214aと214bとを単に穿設して、その上方で固定バー22が移動できるような連通孔とするなどして、移動切換え手段も適宜に変更できる。
また、前記受け部材4は、上方に開口する凹状溝を有し、該凹状溝で補助支持部33の下端部を受け止め支持するよう構成されているので、固定バー22が吊持部31をスライド案内する案内レールとして機能すると同様に、受け部材4が補助支持部33をスライド案内する案内レールとして機能することができ、壁掛け後のテレビTの横移動調整を容易に行うことができ、また、テレビTの垂直・傾斜の姿勢切換え時においても、補助支持部33を容易に支持させることができる。
また、前記ブラケット3は、吊持部31とテレビ取付け部32と補助支持部33とが縦列状に一体形成された部材を組として構成されているので、テレビTの背面側に予め設けられた壁掛け部材取り付けようのビス孔の配列に応じて、これら各部31,32、33が形成された部材を、2つ、3つといった任意組合せにより、また、その成形材料も板材のみならずパイプ材などにより容易に製作することができる。
また、前記固定バー22は、フック体21と共に、床面から立ち上がる支持脚6により支持させることにより、旧タイプの重量のあるテレビを吊持する場合や、間柱7にフック体21を取り付けできない場合、車両通行等による振動が多い場合など、フック体21や受け部材4に加わる荷重負担を軽減させて、より恒久的な吊持状態を維持することができる。
また、前記固定バー22を、支持部214に対して係脱可能に構成すると共に、該固定バー22を、吊持部31と一体的に結合せしめ、その両端を支持部214に直接的に係合すべく、ブラケット3に形成される一対の吊持部31に構成したことにより、掛止部材2をフック体21、21だけで構成することができ、さらに、支持部214aと214bの係脱は、例示した上片212aの開閉により行うようにしたので、テレビTを吊持する際、固定バー22単体を外して吊持部31に係合させた場合は勿論、吊持部31に一体的に結合させた場合にも、固定バー22を把持し、テレビTを持ち上げて支持部214aまたは214bに掛止することができる手持ちハンドルとして兼用することができ、壁掛け作業をより安全かつ容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る薄型テレビの壁掛け装置の壁掛け状態を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る薄型テレビの壁掛け装置の掛止部材に適用されるフック体の側面図である。 本発明の実施形態に係る薄型テレビの壁掛け装置に適用されるブラケットの斜視図である。 本発明の実施形態に係る薄型テレビの壁掛け装置を用いてテレビを吊持した状態の縦断面図で、(A)は垂直姿勢で吊持した状態図、(B)は傾斜姿勢で吊持した状態図をしめすものである。
符号の説明
1 薄型テレビの壁掛け装置
2 掛止部材
21 フック体
212 フック片
212a 上片
213 軸ピン
214a 支持部
214b 支持部
22 固定バー
3 ブラケット
31 吊持部
32 テレビ取付け部
321 取付け孔
33 補助支持部
331 切欠き孔
34 連結バー
4 受け部材
51 ビス
52 ビス
53 ビス
54 係止ボルト
55 ボルト
56 ビス
57 ボルト
6 支持脚
61 台座
62 支持管
63 受け座
7 間柱
8 壁パネル
T 薄型テレビ

Claims (8)

  1. 薄型テレビを、壁面に突設された掛止部材に対して、その背面に設けられたブラケットの吊持部を係合させて壁掛けすべく構成された薄型テレビの壁掛け装置であって、
    前記ブラケットは、前記掛止部材への吊持部と、テレビ背面に取付けされるテレビ取付け部と、前記吊持部よりも下側又は上側でテレビ背面と壁面との離間を保持する補助支持部とを備えて構成されると共に、
    前記掛止部材を、左右に所定間隔を存して壁面に突設される一対のフック体と、該フック体に壁面から離間した位置に設けられた支持部に支持される固定バーとで構成し、
    該掛止部材が取り付けられた壁面の下方又は上方に、前記補助支持部の端部を受け止め支持する受け部材を設ける一方、
    前記吊持部は、所定間隔を存して前記固定バーに係合されて、前記それぞれのフック体に対して分担吊持されるよう一対に構成せしめ、
    前記ブラケットが取付けされた薄型テレビを、前記一対の吊持部による前記固定バーへの分担係合と、前記補助支持部による前記受け部材への係止とで壁掛けすべく構成したことを特徴とする薄型テレビの壁掛け装置。
  2. 請求項1において、前記支持部を、前記固定バーの選択的な支持を可能とすべく前記フック体の前後方向に並設せしめ、前記薄型テレビの垂直姿勢と傾斜姿勢との姿勢切換えを可能に構成してあることを特徴とする薄型テレビの壁掛け装置。
  3. 請求項1または2において、前記固定バーは、前記吊持部の間隔よりも長尺に形成されていることを特徴とする薄型テレビの壁掛け装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかにおいて、前記受け部材は、上方に開口する凹状溝を有し、該凹状溝で前記補助支持部の端部を受け止め支持することを特徴とする薄型テレビの壁掛け装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかにおいて、前記ブラケットは、前記吊持部とテレビ取付け部と補助支持部とが縦列状に一体形成された部材を組として構成されていることを特徴とする薄型テレビの壁掛け装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかにおいて、前記固定バーは、前記フック体と共に、床面から立ち上がる支持脚により支持されていることを特徴とする薄型テレビの壁掛け装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかにおいて、前記固定バーを、前記支持部に対して係脱可能に構成すると共に、該固定バーを、前記吊持部と一体的に結合せしめ、その両端を前記支持部に直接的に係合すべく、前記ブラケットに形成される一対の吊持部に構成したことを特徴とする薄型テレビの壁掛け装置。
  8. 請求項1に記載のブラケットと、掛止部材と、受け部材を用いて薄型テレビを壁面に取り付けするにあたり、薄型テレビを吊持する所定高さの個所に前記ブラケットをあてがい、前記掛止部材と受け部材を位置決めして壁面に取り付けし、次いで、前記ブラケットを薄型テレビの背面に取り付けして、前記掛止部材の固定バーを介してそのフック体に、前記ブラケットに設けられた一対の吊持部を分担支持させて吊持すると共に、前記ブラケットに設けられた補助支持部の端部を前記受け部材へ係止させて薄型テレビを壁面に取り付けすることを特徴とする薄型テレビの壁掛け方法。
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