本発明は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)で上り・下りでフレーム構成を合わせて通信を行う無線システムにおいて、上り・下りの制御情報通信用のリソースを設けた無線通信方式であって、セルラ通信を実現する無線通信方式及び無線通信システムに関する。
セルラ無線通信システムは、一般には、図1に示すように、複数の基地局装置と複数の端末装置から構成される。基地局装置101は、有線回線によってネットワーク102に接続する。端末装置103,104,105,106は無線によって基地局装置201に接続し、ネットワーク202と通信できる仕組みになっている。
また、基地局と有効に通信を行うためには一定以上の無線伝搬環境が必要であり、一般には基地局までの距離が支配項となる。ある基地局と通信可能な範囲をセルと呼び、遮蔽物が存在しない場合は107のような円形となる。端末装置は無線伝搬環境が最良の基地局と通信を行うため、図1の例では基地局101のセル内に存在する端末装置103,104,105,106は基地局101を通信先とする。
セルラ無線のように基地局あたりの通信端末数が多い場合、図2のように基地局は方向の異なる指向性ビーム201,202,203を用いて、同時に複数端末と通信を行うことがある。このような場合、1つのセルは指向性ビームの数だけ論理的に分割され、この論理的分割単位をセクタと呼ぶ。
図2はCDMA2000 1xEV−DOシステムの例でセクタ数は3であり、端末装置103,106はビーム201を使って、104,105は各々ビーム202,203を使って基地局101と通信を行う。以降、ビーム201,202,203に対応するセクタをセクタ1,2,3と定義する。なお、以降はセルを単位として説明を行うが、本発明はセクタを単位としても一般性を失わない。
このようなセルラ無線通信システムにおける無線アクセス方式として、OFDMAやCDMA方式が知られている。CDMAは1990年代から商用化が始まっており、OFDMAは高速通信に適した方式として近年研究開発が進んでいる。
CDMAは互いに殆ど相関のない符号(拡散符号)を用いて通信を多重化する方式である。概念図を図3に示す。CDMAシステムにおいては、同じ時間・周波数301を用いて複数の端末104,105,106が同時に通信を行うことができる。送信側の端末104,105,106は各々拡散符号302,303,304を乗じたものを送信しており、受信側の基地局101では、受信信号に例えば拡散符号302を乗じることで端末104以外からの信号は抑圧し、端末104の信号は強調して受信することができる。同様に、対応する拡散符号を乗じることにより、多重化された信号の分離・受信が可能となる。このようにCDMAでは時間・周波数リソースを共用できるため、複数の端末が同時多重的に通信することに強いというメリットがあるが、干渉を完全には除去できないため、残留する干渉成分により通信品質が劣化するというデメリットがある。
一方OFDMAはFDMAの一種であり、互いに異なる時間・周波数リソースを用いることで通信を多重化する方式である。端末毎の帯域を更に細かい単位(サブキャリアと呼ぶ)に分割し、それらサブキャリアの間隔を一定にすることでFFTによる高速処理を可能にしている点がFDMAとは異なる。具体的には送信側が伝送するデータを周波数領域で作り、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)により時間領域の信号に変換して無線信号として送信し、受信側がFFT(Fast Fourier Transform)により、時間領域から周波数領域の信号に変換して元の情報を取り出す。
OFDMAによる多重接続の概念図を図4に示す。OFDMAシステムにおいては、複数の端末104,105,106が各々異なる時間・周波数リソース401,402,403を用いて信号を送信しており、受信側の基地局101では、例えば時間・周波数リソース401の復調・復号処理を行うことで端末104の信号のみを受信することができる。同様に、対応する時間・周波数リソースを選択することにより、多重化された信号の分離・受信が可能となる。このようにOFDMAでは時間・周波数リソースを占有できるため端末あたりの通信品質を最大化できるというメリットがあるが、リソースの共有が許されないために同時多重的に通信できる端末の数が厳密に制限されてしまうというデメリットがある。
OFDMAにおける上り通信のシーケンスを図5に示す。送信データを所持している場合、端末は通信先の基地局へ先ず上りOFDM用の時間・周波数リソース(以降OFDMリソースと呼ぶ)の割当要求501を行う。基地局側はそれを受け、他端末の割当要求も勘案して該端末への割当リソース(有無を含む)を決定する処理502を行う。リソースの割当があった場合、基地局はリソース割当通知503にて該端末へ割り当てたリソースの位置を通知する。
割当通知を受けた場合、端末は指定されたリソースにて上りデータの送信504を行い、基地局はそのリソースを復調・復号して受信の成否を再送制御情報505として該端末へ返信する。端末は再送制御情報505が受信失敗を示していた場合はデータの再送を行い、受信成功を示していた場合はそのデータの送信を終了する。割当通知503でリソースの割当を受けられなかった場合、端末はデータ送信を行わない。
以上のように、OFDMAとCDMAは通信における特性が異なるため、双方をサポートするシステムが検討されている。標準化団体である3GPP2では、UMB(Ultra Mobile Broadband)の主要な方式として、非特許文献1,非特許文献2に示すように、OFDMをベースとしながらも上り通信では指定した時間・周波数リソースでCDMAによる同時多重接続を許可し、多重度に優れるCDMA方式で大部分の制御情報を送信する方式が採用されている。
CDMAに使用される時間・周波数リソース(以降CDMA Segmentと呼ぶ)はOFDMAリソースと互いに重複しないように確保される。CDMA Segment確保の概念図を図6に示す。UMBではH−ARQ(Hybryd Automatic Repeat reQuest)による再送制御が採用されており、その再送周期であるインタレースに合わせてCDMA Segmentを配置するとOFDMリソースとの共存が容易となる。
そこで、基地局はCDMA Segmentの位置を予めビットマップとして端末側へ報知し、端末はその中から指定された1つ以上のSegmentを選択してCDMA方式で制御情報を送信する。よって、UMBのシステムにおいて図5におけるリソース割り当て要求501は上りCDMA Segmentで、リソース割当通知503は下りのOFDMAリソースで(データ部分とTDMで)送信される。
このようなシステムにおける制御情報の通信について、図7を用いて説明する。端末側は、パイロット電力の測定や基地局からのフィードバックを通じて上り・下り各々に関し通信品質の良いセクタを判定して各々のデータ通信先の候補であるActive Setを構成し、その中で最も通信品質の良い1つを選択してデータ通信先とする。このデータ通信先をServing Sectorと呼ぶ。
基地局701,702,703は、セクタ毎にどの端末でも受信が可能であり、システム帯域幅やCyclic Prefix長等の基本的な制御情報を送信するPreamble704と、自らをServing Sectorとする端末のみが受信可能であり、OFDMAリソースの割当情報等を送信するOFDM制御ブロック705の2通りで制御情報を送信する。
端末706は、基本的に前記のようにCDMA Segmentを用いて各Active Setの基地局へ制御情報707を送信する他、Serving Sectorに対してはリソースの割当を受けた場合に限りOFDMAで制御情報を送信することもある。図7は端末706が基地局701と702をActive Setとし、うち701をServing Sectorとした場合の例である。端末706は上りの制御情報707を各々のCDMA Segmentを使って基地局701,702へ送信し、Serving Sectorである基地局701はOFDMブロックを使った制御情報を端末706へ送信する。
上り・下りのフレーム構成を図8に示す。システム情報を含むPreamble801は、システムの構成情報を知らない端末も受信できるよう特定の帯域で送信される。また、Preamble801の受信は通信開始の基本となるため、全送信電力でPreamble801のみを送信することで受信品質を向上する。このため、Preamble801は他のデータ送信用フレーム802とTDM(Time Division Multiplexing)で送信されており、Preamble801を先頭とした次のPreamble801までの間803をSuperframeと呼ぶ。
一方、CDMA Segmentは一般のデータとOFDMAで共存するため、Preamble801の分だけ上りと下りでタイミングがずれることになる。再送制御の観点から、タイミングを合わせた方が制御が容易となるため、UMBでは上りと下りのデータ送信用フレーム長を同一とし、Superframe803の上り先頭フレーム804(以降RL Frame0と呼ぶ)のみデータ送信フレーム長+Preamble長とする。UMBにおいては、Preamble長はデータ送信フレーム長と同一で8OFDM Symbolのため、RL Frame0は他の2倍の16Symbolという長さを持っている。
3GPP2 C.P0084−0 v0.88 Physical Layer for Ultra Mobile Broadband (UMB) Air Interface Specification 1.11.3
3GPP2 C.P0084−0 v0.6 Overview and Upper Layers for Ultra Mobile Broadband (UMB) Air Interface Specification 7.1
前記のようなRL Frame0で送信を行う場合、図9のようにOFDMAデータは2倍の長さ全てを使ってデータを送信するのに対し、CDMA SegmentはRL Frame0の後半のみを利用することが非特許文献1の3.1.3.4.4項及び3.1.3.2.3項に記述されている。よって、CDMA Segmentの手前半分は未使用のままであり、リソースの使用効率を低下させる一因となっていた。
すなわち、従来のOFDMAシステムでは、Preambleの存在により上りに発生する時間長の異なる物理フレームに対し、一過性のデータパケット通信に対しては時間長に対応した量のデータを送信していた。しかし、制御情報の送信に際しては送信データ量を変更せず、時間長の異なる物理フレーム上で制御情報を送る際にリソースに未使用領域が発生してリソース使用効率が低下していた。
図10を用いて端末の動作フローを説明する。まず、端末は、現在がCDMA Segmentの送信タイミングか否かを判定する(1001)。送信タイミングの場合、現在がRL Frame0に該当するか否かを判定し(1002)、該当する場合はRL Frame0の後半8Symbolのみ、該当しない場合はそのフレーム8Symbolを使って制御情報を送信する。この送信タイミング及びRL Frame0の判定は、例えばPreambleで送信される現在時刻の情報や図6のビットマップを用いることで実現できる。
次に、その時間に自分に新規リソースの割当があるか否かを判定する(1003)。割当があった場合、指定された周波数リソースが今回のCDMA Segment送信に割り当てられた帯域と一致するかを判定し(1004)、一致した場合は制御情報の受信エラーと判断して新規データ送信は行わず、一致しなかった場合は指定されたリソースで新規データ送信を開始する。
新規リソースの割当有無の判定は、例えばOFDMA制御ブロック704を参照すること、CDMA Segmentの一致判定は例えば図6のビットマップを用いることで実現できる。また、現在通信中(再送制御中)のデータがある場合、それらの再送を行う。データ送信に際し、現在がRL Frame0に該当するならば16Symbolをかけて、該当しないならば8Symbolをかけて送信を行う。
上述の課題を解決するために、本発明に係るリソース割り当て方法は、端末と基地局との間で、下り通信ではデータ信号及び制御信号をOFDMA方式のリソースで送受信し、上り通信ではデータ信号をOFDMA方式のリソースで、制御信号をCDMA方式のリソースで送受信する無線通信システムにおけるリソース割り当て方法であり、前記無線通信システムにおいて信号を送受信する上りフレームは、第一のフレーム長を有する複数の第一フレームと、前記第一のフレーム長よりも長い第二のフレーム長を有する第二フレームとを備え、前記制御信号を送信するCDMA方式のリソースと前記制御信号以外の信号を送信するリソースとを前記第二フレームに割り当てることを特徴とする。
また、本発明に係る無線通信システムは、端末と基地局との間で、下り通信ではデータ信号及び制御信号をOFDMA方式のリソースで送受信し、上り通信ではデータ信号をOFDMA方式のリソースで、制御信号をCDMA方式のリソースで送受信する無線通信システムにおいて、上りフレームは、第一のフレーム長を有する複数の第一フレームと、前記第一のフレーム長よりも長い第二のフレーム長を有する第二フレームとを備え、前記端末のプロコトル部は、前記制御信号を送信するフレームが前記第二フレームである場合、CDMA方式のリソースで前記制御信号を送信し、前記第二フレームにおける残りのリソースで前記制御信号以外の信号を送信するよう制御することを特徴とする。
また、本発明に係る端末は、基地局と、データ信号をOFDMA方式のリソースで、制御信号をCDMA方式のリソースで送受信する端末において、無線送受信回路と、OFDM送信回路と、OFDM受信回路と、OFDM制御部と、プロコトル部と、メモリとを有し、前記上りフレームは、第一のフレーム長を有する複数の第一フレームと、前記第一のフレーム長よりも長い第二のフレーム長を有する第二フレームとを備え、前記プロコトル部は、前記制御信号を送信するフレームが前記第二フレームである場合、CDMA方式のリソースで前記制御信号を送信し、前記第二フレームにおける残りのリソースで前記制御信号以外の信号を送信するよう制御することを特徴とする。
また、本発明に係る基地局は、上りフレームが第一のフレーム長を有する複数の第一フレームと前記第一のフレーム長よりも長い第二のフレーム長を有する第二フレームとを備える端末と、データ信号及び制御信号をOFDMA方式のリソースで送受信する基地局において、無線送受信回路と、OFDM送信回路と、OFDM受信回路と、OFDM制御部と、プロコトル部と、メモリとを有し、前記OFDM受信回路は、OFDMA方式のリソースで送信されたデータ信号が入力されるサブキャリア・デマッピング部と、CDMA方式のリソースで送信された制御信号が入力されるCDM分離部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、新規のデータ送信機会や通信中のデータの受信成功率を向上し、システムスループットを向上することが可能となる。または、基地局が取得する制御情報の精度や数を増加させ、システムをより正確に・柔軟に制御することが可能となる。
本技術によれば、周期的に発生するリソースの未使用部分を端末の通信品質改善や付加的な制御情報の導入に活用することができる。
特に、RL Frame0におけるCDMA Segmentが存在する周波数の前半部分で、再送のない新規のユーザデータを送信することにより、新規データ送信の機会が増えるためシステムスループットの向上が期待できる。
また、RL Frame0におけるCDMA Segmentが存在する周波数の前半部分で、通信中の(再送が完了していない)ユーザのデータの一部を送信することにより、通信中のデータの受信成功確率向上するため、システムスループットの向上が期待できる。
また、RL Frame0におけるCDMA Segmentが存在する周波数の前半部分で、CDMA Segmentで送信するデータのコピーを重複送信することにより、CDMA Segmentの通信品質が向上し、基地局がより正確に制御情報を取得することができる。よって、課題は解決される。
また、RL Frame0におけるCDMA Segmentが存在する周波数の前半部分で、CDMA Segmentで送信する制御情報よりも長周期が許容される追加の制御情報を送信することにより基地局が取得できる制御情報が増加し、システムをより柔軟に制御することができる。よって、課題は解決される。
本発明を適用した無線通信システムの第1の実施例を、図11〜17を使って説明する。第1の実施例では、RL Frame0におけるCDMA Segment手前の空き領域を使って、再送のない新規のデータ送信を行う。基地局はCDMA Segmentの部分を示すリソース割当情報を端末側へ送信し、端末は指定された周波数帯域においてCDMA Segmentのない時間のみを使ってデータ送信を行う。
図11は本発明からなる第1の実施例のシーケンス図を示している。まず、基地局は前記RL Frame0の未使用領域をOFDMA通信に使用可能な旨1101を端末側へ報知しておく。未使用領域もリソース割り当ての候補に含めることを希望する端末は、基地局へ新規データ送信用として未使用領域を使用する旨の希望1102を通知する。
動作501,503は図5と同様だが、上りリソース割当1103においてRL Frame0の未使用リソースも割当の対象とする点、504のデータ送信がRL Frame0でも8Symbolになることがある点、505の再送制御情報を受けても端末が再送を行わない(再送無し)ことがある点が異なる。
図12を用いて端末の動作フローを説明する。判定1001〜1004は図10と同様である。1004で指定リソースがCDMA Segmentであることを検出した後、更に現在がRL Frame0であるかを判定し(1201)、RL Frame0である場合のみ新規データ送信を行う点が異なる。ただし、このリソースは継続的に使用できるものではないため、再送がなく一回きりで完了する通信を行う点が通常の割当と異なる。
第1の実施例における時間・周波数リソースの使用状況を、図13を用いて説明する。図9において未使用であったリソースの一部または全てが新規のデータ通信に使用されており、リソースの使用効率が向上していることが確認できる。
第1の実施例における端末装置のブロック図を図14に示す。端末は、アンテナ1400に接続された無線送受信回路1401と、無線送受信回路1401に接続されたOFDM送信回路1410およびOFDM受信回路1420と、これらのOFDMの送受信回路1410,1420に接続されたOFDM制御部1430およびプロトコル処理部1440と、バス1402に接続されたプロセッサ1403、メモリ1404、表示部1405および入力部1406とからなっている。
メモリ1404には、プロセッサ1403が実行する各種の制御ルーチン、アプリケーションプログラムが用意されている。端末ユーザは、入力部1406に用意された入力操作ボタンと表示部1405を利用して、画面選択、電話番号や宛先アドレスの選択、データ入力、送受信操作を行う。メモリ1404から読み出された送信データは、プロトコル処理部1440で送信パケットに変換され、OFDM送信回路1410に入力される。
OFDM送信回路1410は、送信パケットをサブパケットに変換して、無線送受信回路1401に出力する。無線送受信回路1401は、送信サブパケットを無線区間の信号に変換し、電力増幅した後、アンテナ1400から基地局に送信する。また、アンテナ1400で受信した基地局からの受信信号は、無線送受信回路1401でベースバンド・シンボルに変換した後、OFDM受信回路1420に入力される。
OFDM受信回路1420は下りOFDMA受信データの復号処理を実行する。OFDM受信回路1420で復号された受信データは、プロトコル処理部1440を介してメモリ1404上の受信バッファに出力される。受信バッファに蓄積された受信データは、プロセッサ1403によって処理され、アプリケーションに応じて、メモリ1404上の特定のファイル領域または表示部1405に転送される。OFDM制御部1430は、OFDM送信回路1410およびOFDM受信回路1420と連携して、図12で説明したデータ送信処理を実行する。
図15は、OFDM制御部1430、OFDM送信回路1410、OFDM受信回路1420の1実施例を示す。
OFDM送信回路1410は、符号器1411と、レピティション部1412と、変調器1413と、サブキャリアマッピング部1414と、逆離散フーリエ変換(IDFT)部1415と、制御シンボル付加部1416と、CDM多重化部1417とからなる。
符号器1411は、例えば、送信データをターボ符号化し、冗長ビット付きの送信パケットを生成する。レピティション部1412は、符号器1411から出力された送信パケットを複数のサブパケットに分割し、OFDM制御部1430からの指令に従って、先頭のサブパケットから順に循環的に出力する。変調器1413は、レピティション部1412から出力されたサブパケット(データチャネルの信号)とOFDM制御部1430から出力された制御チャネル、パイロットチャネルの信号とを変調する。サブキャリアマッピング部1414は、変調器1413から出力された複数チャネルの変調シンボル列をそれぞれOFDMの所定のサブキャリアにマッピングする。制御シンボル付加部1416は、サブキャリアマッピング部1414に接続された逆離散フーリエ変換(IDFT)部1415と、IDFT部1415から出力されたデータシンボルに、例えば、CP(Continuous Pilot)など、基地局の受信回路で必要とする同期シンボル、その他の制御シンボルを付加して、無線送受信回路1401に出力する。CDM多重化部1417は、OFDM制御部1430がCDMAチャネルで送信する複数種類の信号を多重化する。CDM多重化部1417の出力は、サブキャリアマッピング部1414の出力と共に、IDFT部1415に入力される。
一方、OFDM受信回路1420は、離散フーリエ変換(DFT)部1421と、サブキャリア・デマッピング部1422と、復調器1423と、デレピティション部1424と、復号器1425と、誤り検出部1426とからなる。
離散フーリエ変換(DFT)部1421は、無線送受信回路1401から入力される受信ベースバンド・シンボルをフーリエ変換する。サブキャリア・デマッピング部1422は、DFT部1421の出力から、複数の予め指定されたサブキャリア上の信号列を抽出する。復調器1423は、サブキャリア・デマッピング部1422から出力されたデータチャネル、制御チャネル、パイロットチャネルの信号列を復調する。デレピティション部1424は、復調器1423からデータチャネルの復調シンボル列として出力されるサブパケットを受信順に合成する。復号器1425は、デレピティション部1424の出力から受信データを復号する。誤り検出部1426は、復号器1425に接続される。誤り検出部1426は、復号器1425で受信データの復号に成功したか否かを検出し、検出結果をOFDM制御部1430に通知すると共に、復号に成功した受信データをプロトコル処理部1440に転送する。
OFDM制御部1430は、通信制御部1431とHARQ制御部1432とを含む。通信制御部1431には、復調器1423から並列的に出力される制御チャネルおよびパイロットチャネルの複数の復調シンボル列が入力されている。
通信制御部1431は、制御チャネルの1つであるF−SCCHの復調シンボル列から、基地局が送信したリソース割当てメッセージ(FLAM、RLAM)を検出し、FLAM、RLAMが示すリソース割当て情報をHARQ制御部1432に通知すると共に、制御チャネルの1つであるF−ACKCHの復調シンボル列から、基地局が送信したACK/NAKを抽出して、これをHARQ制御部1432に通知する。また、通信制御部1431は、基地局に送信すべきリソース割当て要求、その他の情報を生成して、変調器1413に出力する。
HARQ制御部1432は、通信制御部1431を介して基地局から通知されたリソース割当て情報に基づいて、HARQ制御を実行する。HARQ制御部1432は、データ受信時には、誤り検出部1426から出力される復号結果の判定信号に従ってACK/NAKを生成し、これを変調器1413に出力する。また、データ送信時には、通信制御部1431を介して基地局から通知されたACK/NAKに従って、レピティション部1412を制御し、NAKを受信した場合は、再送回数が制限値に達するまで、再送制御モードに応じた所定のフレームタイミングで、サブパケットを再送する。
なお、RL Frame0においては、プロトコル処理部1440の指示により、HARQ制御部1432が2倍の長さに対応したサブパケット(データチャネルの信号)を出力するようにレピティション部1412を制御し、通信制御部1431が後半のみにCDMA Segmentを出力するようにCDM多重化部1417を制御する。
図12のフローはRL Frame0のCDMA Segment手前のリソースを用いたデータ送信について説明しているが、図14,15ではプロトコル処理部1440がこのフローを実施する主体となる。
プロトコル処理部1440は、RL Frame0において通信制御部1431がCDMA Segmentと重複するリソースの割当を検出した場合、符号化後にRL Frame0の前半(8Symbol)で送りきれる程度のデータをメモリ1404から読み出して符号器1411へ入力し、前半のみにそのデータが出力されるようにHARQ制御部1432を介してレピティション部1412を制御する。
第1の実施例における基地局装置のブロック図を図16に示す。基地局は、アンテナ1600に接続された無線送受信回路1601と、無線送受信回路1601に接続されたOFDM送信回路1610およびOFDM受信回路1620と、これらのOFDMの送受信回路1610、1620に接続されたOFDM制御部1630およびプロトコル処理部1640と、バス1602に接続されたプロセッサ1603、メモリ1604からなっている。
メモリ1604には、プロセッサ1603が実行する各種の制御ルーチンが用意されている。メモリ1604から読み出された送信データは、プロトコル処理部1640で送信パケットに変換され、OFDM送信回路1610に入力される。
OFDM送信回路1610は、送信パケットをサブパケットに変換して、無線送受信回路1601に出力する。無線送受信回路1601は、送信サブパケットを無線区間の信号に変換し、電力増幅した後、アンテナ1600から端末に送信する。また、アンテナ1600で受信した端末からの受信信号は、無線送受信回路1601でベースバンド・シンボルに変換した後、OFDM受信回路1620に入力される。OFDM受信回路1620は上りOFDMA受信データの復号処理を実行する。OFDM受信回路1620で復号された受信データは、プロトコル処理部1640を介してメモリ1604上の受信バッファに出力される。受信バッファに蓄積された受信データは、プロセッサ1603によって処理されメモリ1409上の特定のファイル領域に転送され、その後ネットワークへ転送される。OFDM制御部1630は、OFDM送信回路1610およびOFDM受信回路1620と連携して、図12で説明したデータ送信処理に対応する受信処理を実行する。
図16は、OFDM制御部1630、OFDM送信回路1610、OFDM受信回路1620の1実施例を示す。OFDM送信回路1610は、符号器1611と、複数のレピティション部1612と、変調器1613と、サブキャリアマッピング部1614と、逆離散フーリエ変換(IDFT)部1615と、制御シンボル付加部1616とからなる。レピティション部1612は、インタレース番号と対応しており、OFDM制御部1630によって、フレーム期間毎に異なったレピティション部が選択される。
符号器1611は、送信データをターボ符号化し、冗長ビット付きの送信パケットを生成する。複数のレピティション部1612は、それぞれが符号器1611から出力された送信パケットを複数のサブパケット変換し、OFDM制御部1630からの指令に従って、先頭のサブパケットから順に循環的に出力する。変調器1613は、レピティション部1612から出力されたサブパケット(データチャネル信号)とOFDM制御部1630から出力された制御チャネル、パイロットチャネルの信号を変調する。サブキャリアマッピング部1614は、変調器1613から出力された複数チャネルの変調シンボル列をそれぞれOFDMの所定のサブキャリアにマッピングする。逆離散フーリエ変換(IDFT)部1615は、サブキャリアマッピング部1614に接続される。制御シンボル付加部1616は、IDFT部1615から出力されたデータシンボルに、例えば、CP(Continuous Pilot)など、端末の受信回路で必要とする同期シンボル、その他の制御シンボルを付加して、無線送受信回路1630に出力する。
一方、OFDM受信回路1620は、無線送受信回路1601から入力される受信ベースバンド・シンボルをフーリエ変換する離散フーリエ変換(DFT)部1621と、DFT部1621の出力から、複数の予め指定されたサブキャリア上の信号列を抽出するサブキャリア・デマッピング部1622と、サブキャリア・デマッピング部1622から出力されたデータチャネル、制御チャネル、パイロットチャネルの信号列を復調する復調器1623と、それぞれ復調器1623からデータチャネルの復調シンボル列として出力されるサブパケットを受信順に合成する複数のデレピティション部1624と、デレピティション部1624の出力から受信データを復号する復号器1625と、復号器1625に接続された誤り検出部1626と、DFT部1621に接続されたCDM分離部1627とからなる。
デレピティション部1624も、インタレース番号と対応しており、OFDM制御部1630によって、フレーム期間毎に異なったデレピティション部が選択される。誤り検出部1626は、復号器1625で受信データの復号に成功したか否かを検出し、検出結果をOFDM制御部1630に通知すると共に、復号に成功した受信データをプロトコル処理部1640に転送する。
基地局のOFDM制御部1630は、通信制御部1631と、HARQ制御部1632と、管理テーブル1633を含む。管理テーブル1633には、例えば、インタレース管理情報、周波数リソース(サブキャリア)管理情報が記憶されている。通信制御部1631には、復調器1623から並列的に出力される制御チャネルおよびパイロットチャネルの複数の復調シンボル列と、CDM分離部1627から出力されたCDMAの受信信号と、プロトコル制御部からの送受信制御信号が入力されている。
通信制御部1631は、R−ACKCHの復調シンボル列から、端末が送信したACK/NAKを抽出すると、これをHARQ制御部1632に通知する。通信制御部1631は、上り制御チャネルの復調シンボル列から、端末が送信したリソース割当て要求を検出した時、管理テーブル1633を参照して、リソース割当て情報を示すRLAMを生成し、プロトコル制御部からデータ送信要求を受信した時は、FLAMを生成する。
これらのリソース割当てメッセージは、HARQ制御部1632に通知され、HARQ制御部1602から、所定のタイミングで端末に送信される。また、通信制御部1631は、端末に送信すべきパイロット信号、各種の制御チャネル情報を生成して、変調器1613に出力する。
HARQ制御部1632は、通信制御部1631から通知されたFLAM、RLAMに基づいて、HARQ再送制御を開始し、管理テーブル1633が示すインタレース情報に従って、フレーム期間毎に異なったレピティション部1612、デレピティション部1624を選択する。HARQ制御部1632は、端末からのデータ受信時に、誤り検出部1626から出力される復号結果の判定信号に従ってACK/NACを生成し、これを管理テーブル1633が示すインタレース情報に従った所定のフレーム期間に、変調器1613に出力する。また、データ送信時には、通信制御部1631を介して端末から通知されたACK/NAKに従って、レピティション部1612を制御し、NAKを受信した場合は、再送回数が制限値に達するまで、制御モードに応じた所定のフレームタイミングで、サブパケットを再送する。
なお、RL Frame0においては、プロトコル処理部1640の指示により、HARQ制御部1632が2倍の長さに対応したサブパケット(データチャネルの信号)を格納してから復号器1625へ入力するようにデレピティション部1624を制御し、DFT部1621の出力のうち後半のみがCDM分離部1627へ入力されるように例えばDFT部1621を制御してCDMA Segmentを取得する。
図12のフローはRL Frame0のCDMA Segment手前のリソースを用いたデータ送信について説明しているが、図16,17ではプロトコル処理部1640がこのフローを実施する主体となる。プロトコル処理部1640は、例えば管理テーブル1633からCDMA Segmentの存在するRL Frame0のリソース割当であることを確認した場合、CDMA Segmentに含まれる周波数リソースを示すリソース割当情報を生成・送信するように通信制御部1631、HARQ制御部1632を制御する。また、RL Frame0におけるCDMA Segmentが送信される周波数の受信に際しては、前半はサブキャリア・デマッピング部1622へ入力してデータ受信処理が行われるよう、後半はCDM分離部1627へ入力して制御情報を受信処理が行われるよう、DFT部1621の出力先を制御する。
本実施例によれば、RL Frame0におけるCDMA Segment手前の空き領域を使って新規のデータ送信を行うことが可能となる。この結果、新規データ送信の機会が増加するため、システムスループットの向上が期待できる。
本発明を適用した無線通信システムの第2の実施例を、図18,19,20,21を使って説明する。第2の実施例では、RL Frame0におけるCDMA Segment手前の空き領域を使って、既に通信中のデータと同じ符号語に属するデータを追加で送信する。基地局はCDMA Segmentの部分を示すリソース割当情報を端末側へ送信し、端末は指定された周波数帯域においてCDMA Segmentのない時間のみを使って追加データの送信を行う。
図18は本発明からなる第2の実施例のシーケンス図を示している。501,503〜505,1101,1103は図11と同様であり、未使用領域もリソース割り当ての候補に含めることを希望するデータ通信中(再送中)の端末が基地局へ追加データ送信用として未使用領域を使用する旨の希望1801を通知する点が異なる。
図19は本発明からなる第2の実施例の動作フローを示している。1001〜1004,1201は図12と同様であり、RL Frame0でCDMA Segmentに含まれるリソースの割り当てを受けた際に、更に通信中のデータの有無を判定し(1901)、ある場合のみそのデータと同じ符号語に属する追加のデータ送信を行う点が異なる。元のリソースの送信データのコピーを送信し、受信側で電力的に合成することで受信品質を向上させても、同じ符号語に属する別のデータを送信し、受信側で符号化率を実効的に下げることで復号の成功率を向上させても良い。
本発明からなる第2の実施例における時間・周波数リソースの使用状況を、図20を用いて説明する。図9において未使用であったリソースの一部または全てが通信中のデータ通信の追加に使用されており、リソースの使用効率が向上していることが確認できる。
なお、図18では追加データの使用リソースの指定に割り当て通知503を用いたが、省略することも出来る。このことを説明するため、まず図21を用いて端末側のサブキャリアマッピング部1422で行われる、CDMA Segmentを考慮した使用リソース決定の詳細を述べる。CDMA Segmentが存在する場合、基地局はCDMA Segmentと同じ広さの論理リソース2101を確保しておく。周波数ダイバーシチの観点から、論理リソースから物理リソースへのマッピング(Permutation)はフレーム毎に変化するが、CDMA SegmentはPermutationとは別に決まる連続した物理リソースを使用するため、CDMA Segmentの予定リソースにマッピングされるOFDMA用リソース2102が発生する。
ここで、同じ広さの論理リソースを最初に確保しているため、予定リソースの外側に2102の合計と同じ広さのCDMA用リソース2103が存在する。これらを入れ替えて使用することで、CDMA Segment用に連続した周波数リソースを確保しつつPermutationを行うことができる。このように入れ替えが行われた端末に対して、CDMA Segment内の入れ替え前のリソースを割り当てるとすることで、割り当て通知503を送ることなく追加送信用のリソースを割り当てることが出来る。
本実施例によれば、RL Frame0におけるCDMA Segment手前の空き領域を使って再送が完了していない既存の通信(パケット)の追加データの送信が可能となる。この結果、既存の通信が復号を成功する可能性が高くなるため、システムスループットの向上が期待できる。
なお、実施例2は実施例1と組み合わせて利用しても良い。これは、例えば図19の通信中のデータ有無の判定動作1901において、結果が真であれば既存通信の追加送信、偽であれば新規データ送信とすることで実現が可能である。
本発明を適用した無線通信システムにおける第3の実施例を、図22,23,24を使って説明する。第3の実施例では、RL Frame0におけるCDMA Segment手前の空き領域を使って、後半に送信する制御情報のコピーを送信する。端末はCDMA Segmentの周波数帯域において、前半にも同じ情報のコピーを送信する。
図22は本発明からなる第3の実施例のシーケンス図を示している。501〜505は図5と同様であり、基地局がRL Frame0の未使用領域をCDMA通信に使用可能な旨2201を端末側へ報知しておく点が異なる。図11や図18と異なり、未使用領域をOFDMAデータの割り当てには用いないためリソース割り当て動作も図5と同様のものとなる。
図23は本発明からなる第3の実施例の動作フローを示している。1001〜1004は図10と同様であり、RL Frame0ではCDMA Segmentで送信する制御情報を後半だけでなく前半にもコピーする点が異なる。
本発明からなる第3の実施例における時間・周波数リソースの使用状況を、図24を用いて説明する。図9において未使用であったリソース全てが制御情報のコピーの送信に使用されており、リソースの使用効率が向上していることが確認できる。
本実施例によれば、RL Frame0におけるCDMA Segment手前の空き領域を使って、本来の位置で送られる制御情報のコピーを送信することが可能となる。この結果、CDMA Segmentで送信される制御情報の受信精度が向上するため、システムをより正確に制御することが可能となる。
ここで、図25を使ってCDMA Segmentの周期に関して考察する。図25は8つのインタレース中に2つのCDMA Segmentを含む場合であり、各CDMA Segment(灰色の帯)は図のように時間方向(縦軸下方向)に対して8フレームの周期で発生している。一方、網掛けで交互に区切ったものがSuperframeであり、25フレームの周期でRL Frame0が発生する。この例では、時間方向には丁度9Superframeが含まれている。
仮にインタレースの中で時間的に早い方をCDMA Segment1、他方をCDMA Segment2と呼ぶと、CDMA Segment1は最初のSuperframeでRL Frame0で送信されており、その手前にリソースの未使用領域2501が発生している。ここで、領域の発生頻度に注目すると、図のように8と25の最小公倍数である200フレーム周期で発生していることが確認できる。
また、CDMA Segment2も5つ目のSuperframeにおいて未使用領域2502が発生している。例えばUMBのように、インタレースの数とSuperframeの構成フレーム数が互いに疎な場合、どのCDMA Segmentに対しても同じ周期でこの未使用領域が発生することは、簡単な計算から確認することができる。この周期性を利用して、未使用領域をCDMA Segmentで送信しているものよりも長周期の制御情報を送信することに利用することができる。例えばこのように200フレーム周期の場合、VoIP(Voice over IP)サービスを利用している場合におけるKeep−Alive情報(無発声時間におけるセッション維持のための最低限の情報)の送信が考えられる。
本発明からなる第4の実施例を、図26,27,28を使って説明する。第4の実施例では、RL Frame0におけるCDMA Segment手前の空き領域を使って、本来のCDMA Segmentの周期よりも長周期の追加の制御情報を送信する。端末はCDMA Segmentの周波数帯域において、前半部分に追加の制御情報を送信する。
図26は本発明からなる第4の実施例のシーケンス図を示している。501〜505,2201は図22と同様であり、基地局からRL Frame0の未使用領域をCDMA通信に使用可能な旨2201を受けた際、追加の制御情報の送信を希望する端末が、未使用領域を使って追加の制御情報の送信希望通知2601を基地局側へ通知する点が異なる。
図27は本発明からなる第4の実施例の動作フローを示している。1001〜1004は図10と同様であり、RL Frame0では本来CDMA Segmentで送信する制御情報を後半で送信することに加え、それよりも長周期の追加の制御情報を前半で送信する点が異なる。本発明からなる第4の実施例における時間・周波数リソースの使用状況を、図28を用いて説明する。図9において未使用であったリソース全てが追加の制御情報の送信に使用されており、リソースの使用効率が向上していることが確認できる。
本実施例によれば、RL Frame0におけるCDMA Segment手前の空き領域を使って、本来送られる制御情報に加え、更に長周期の追加の制御情報を送信することが可能となる。この結果、基地局側が取得できる情報量が増加し、システムをより正確に制御することが可能となると期待される。
なお、実施例4は実施例3と組み合わせて利用しても良い。これは、例えば図25の追加制御情報の送信希望通知2501に対して、既存の制御情報の通信に使用する符号とは別の符号を割り当て、追加の制御情報の送信には新規に割り当てられた符号を用いることで、基地局側で制御情報の内容を判断することが可能となる。
本発明によれば、他と長さの異なる物理フレームを有し、その部分に時間・周波数リソースの未使用領域が発生することがあるセルラ通信システムにおいて、未使用領域をデータや制御情報の送信に活用し、システムスループットの向上やシステムのより精度の高い制御を行うことができる。
OFDMセルラシステムの構成を示す模式図。
指向性ビームにより基地局の通信範囲を分割した模式図。
CDMAによる多重通信の概要を示す模式図。
CDMAによる多重通信の概要を示す模式図。
OFDMAにおける端末へのリソース割り当ておよび再送制御動作の基本シーケンスを示す図。
基地局のCDMA Segmentの送信位置指定方法を示す図。
基地局及び端末から送信される制御情報を示す模式図。
UMBのSuperframe構成を示す模式図。
Superframe先頭でCDMA Segmentを送信する際の送信内容を示す模式図。
端末側の上り送信信号の構成方法を示すフロー図。
第1の実施例におけるシーケンス図。
第1の実施例における端末側の上り送信信号の構成方法を示すフロー図。
本発明の第1の実施例においてSuperframe先頭でCDMA Segmentを送信する際の送信内容を示す模式図。
端末構成を示すブロック図。
端末構成を示すブロック図。
基地局構成例を示すブロック図。
基地局構成例を示すブロック図。
第2の実施例におけるシーケンス図。
第2の実施例における端末側の上り送信信号の構成方法を示すフロー図。
第2の実施例においてSuperframe先頭でCDMA Segmentを送信する際の送信内容を示す模式図。
端末側における論理→物理リソースのマッピングとCDMA Segmentとの関係を示す模式図
第3の実施例におけるシーケンス図。
第3の実施例における端末側の上り送信信号の構成方法を示すフロー図。
第3の実施例においてSuperframe先頭でCDMA Segmentを送信する際の送信内容を示す模式図。
リソース領域の周期性を示す模式図。
第4の実施例におけるシーケンス図。
第4の実施例における端末側の上り送信信号の構成方法を示すフロー図。
本発明の第4の実施例においてSuperframe先頭でCDMA Segmentを送信する際の送信内容を示す模式図。
符号の説明
101...基地局装置
102...ネットワーク
103,104,105,106...端末装置
107...基地局の通信範囲(セル)
201,202,203...指向性ビーム
301...端末装置が共用する時間・周波数リソース
302,303,304...拡散符号
401...端末装置104が占有する時間・周波数リソース
402...端末装置105が占有する時間・周波数リソース
403...端末装置106が占有する時間・周波数リソース
501...端末から基地局への上りOFDMリソース割り当て要求
502...上りOFDMリソースの割り当て動作
503...基地局から端末への上りOFDMリソース割り当て通知
504...端末から基地局への上りデータ送信動作
505...基地局から端末への上りデータ受信結果通知
701,702,703...基地局
704...基地局が端末へ報知する下り制御情報(Preamble)
705...基地局が自らをデータ送信先とする端末のみへ報知する下り制御情報
706...端末
707...端末が基地局へ送信報知する上り制御情報
801...Superframe Preamble
802...標準的な長さのデータ送信フレーム
803...Superframe長
804...上りのSuperframe先頭のフレーム(RL Frame0)
1001...CDMA Segmentの送信タイミング判定動作
1002...RL Frame0との一致判定動作
1003...リソース割当の有無の判定動作
1004...指定リソースとCDMA Segmentとの一致判定動作
1101...RL Frame0の未使用領域をOFDMAとして使用する通信の許可通知
1102...RL Frame0の未使用領域を新規データ送信として使用する旨の希望通知
1103...RL Frame0の割り当てを含む上りOFDMリソースの割り当て動作
1201...RL Frame0との一致判定動作
1801...RL Frame0の未使用領域を既存データ通信の追加送信として使用する旨の希望通知
1901...通信中(HARQの完了していない通信が存在)か否かの判定動作
2201...RL Frame0の未使用領域をCDMAとして使用する通信の許可通知
2501...CDMA Segment1とRL Frame0が一致する位置
2502...CDMA Segment2とRL Frame0が一致する位置
2601...RL Frame0の未使用領域で追加的な制御情報を送信する旨の希望通知。