JP2009199968A - 鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造 - Google Patents

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Kazunari Fujiwara
一成 藤原
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Abstract

【課題】気中断路器の占有スペースを拡大することなく隣接する充電部相間距離を広くして、鳥害による短絡事故の発生を防止する。
【解決手段】先端に固定側接触部(12)が設けられた2つの固定碍子柱(14)と、2つの固定碍子柱の中間に配置され、かつ、先端に水平面内で回転するブレード(16)が設けられた回転碍子柱(18)を備えた3つ以上の充電部(20a、20b、20c)を、土台となる架台(22)の架台座(24)の上下に交互に伸長するように配置することにより、隣接する充電部相間距離を倍増させる。
【選択図】図1

Description

本発明は気中変電所等で用いられる断路器に関し、より詳細には断路器の充電部の相間に鳥が接触することによる短絡事故を防止するために、その構造に改変を施した鳥害事故防止を考慮した気中断路器に関するものである。
変電所等に備えられる設備である気中断路器は、点検・保守などのため回路を切り離したり、また接続変更を行うときに用いるもので、その開閉操作を気中で行うものである。各断路器は「閉状態」に、また、あるものは「開状態」にされることで、発電主回路の所定の通電状態が維持される。
従来の気中断路器(22kv断路器)の概観斜視図を図3に示した。図に示したようにこの断路器は、土台となる架台22と、架台上に並列に立設する3つの充電部20と、各充電部の開閉動作を行う充電部駆動装置31と、充電部駆動装置の動作により3つの充電部を連動させる平行リンク機構35などから構成されている。
架台は、4本の鉄塔からなる脚部37とこれらの脚部の上端を掛け渡す架台座24とからなる。
3つの充電部20はともにほぼ同じ構造を有しており、架台22の架台座24上にこの架台座の長手方向に適宜離隔して並設されている。各充電部20は、架台座上短手方向両側に立設した2つの固定碍子柱14と、2つの固定碍子柱の中間に配置され、かつ、架台座に対して回転自在に立設した回転碍子柱18とを備えている。すなわち各充電部20を構成する固定碍子柱14および回転碍子柱18は、3つの充電部の配列方向と直交する方向に配列されている。回転碍子柱18の上端には、可動子としての板棒状のブレード16が固設されており、ブレードの両端は充電部の可動側接触部となっている。また固定碍子柱14の上端にはブレード16の先端部を受け止めるための固定側接触部12が設けられており、この固定側接触部には、例えば、その一方に母線が接続され、他方に送電線が接続される。
なお3つの充電部20は平行リンク機構35により連結されているため、互いに同期して開閉動作を行うようになっている。
回転碍子柱18が充電部駆動装置31によって回動すると、これに伴いブレード16が水平方向に回動し、ブレードの両端の可動側接触部が固定碍子柱14の固定側接触部12に対して離接し、回路の開閉が行われる。
上述した気中断路器に関する発明としては、例えば下記特許文献1の「断路器におけるスイッチの開閉状態を維持するロック手段」などがある。
特開2006−40736号公報
一般に変電所等では限られた敷地内に多くの機器を効率的に配置する必要があるため、各機器は小型化が図られている。図3に示した気中断路器(22kv断路器)でもその小型化が図れているが、絶縁の安全性を確保する観点からその小型化にも限界があり、具体的には充電部相間距離(各充電部間の距離)が100cm、対地間距離(ブレードと架台との距離)が50cm程度となっている。
ここで気中変電所にはカラスや鷹、鳶など大型の鳥類が飛来することが多く、これらの鳥が翼を広げた場合には、翼の両先端が各充電部間(相間)の固定側接触部等に接触することで短絡事故が発生することがあるといった問題があった。ここで充電部の離隔距離を大きく取れば、すなわち断路器の大きさを大きくすれば鳥害(異物接触)による事故防止が図れるが、上述したように変電所の機器配置スペースには限界があり離隔距離の拡大は困難であった。また断路器の接触部の気中充電部絶縁化はその機能上困難であるため、事故防止対策が行えないといった実情があった。
本発明は上記問題を解決するために創案されたものであり、従来の断路器と比してその大きさを大きくすることなく、充電部間に鳥類が接触することで発生する短絡事故を防止することが可能な鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造を提供することを目的とする。
なお本発明は、従来の気中断路器に若干の改変を加えるだけで実現されるものであり、その導入に際しても多くのコストをかけることなく既存の断路器に置き換えることが可能とするものである。また本発明の気中断路器を新規に導入する場合などには、従来の気中断路器よりもその機器占有スペースを小さくすることも可能となる。
上記目的を達成するため本発明の鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造は、先端に固定側接触部(12)が設けられた2つの固定碍子柱(14)と、2つの固定碍子柱の中間に配置され、かつ、先端に水平面内で回転するブレード(16)が設けられた回転碍子柱(18)を備えた3つ以上の充電部(20a、20b、20c)を、土台となる架台(22)の架台座(24)の上下に交互に伸長するように配置することで、水平方向に並立する充電部の離隔距離を広げた、ことを特徴とする。
なお、水平方向に並立する充電部(20a、20c)の離隔距離は1.3〜2.0mである、ものとする。
ここで、前記架台座(24)の下方に伸長する充電部(20b)の下端には、充電部に付着した雨滴の滴下を促進するための下方に伸びる尖頭部(26)が形成されている、ことが好ましい。
従来の気中断路器(22kv断路器)では、固定碍子柱および回転碍子柱から構成される複数(3つ以上)の充電部の全てが架台座の上方に伸長し充電部相間距離が1m前後であったところ、本発明の気中断路器では、複数の充電部を架台座の上下に交互に伸長するように改変して配置することで、同じ機器占有スペースでも充電部相間距離を倍増することができ、これにより鳥害による短絡事故の発生を防止することができる。なおかかる改変は既存の断路器に多くのコストをかけることなく実施することが可能である。
なお一般に鳥害を防止するためには、充電部相間距離は1.5m前後あれば十分であるため、気中断路器を新規に導入する場合などには、充電部相間距離を短縮することで機器を小型化して機器占有スペースを小さくすることも可能となる。
ここで下方に伸長する充電部の下端に下方に伸びる細長い尖頭部を形成し、充電部に付着した雨滴の滴下を促進することで、これにより固定碍子柱の固定側接触部や回転碍子柱のブレードへの汚れの付着や錆の発生を軽減することができる。
本発明の鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造は、主として既存の気中断路器に改変を加え水平方向に並列する充電部相間距離の拡大を図ることによって、断路器の充電部の相間に鳥が接触することによる短絡事故の発生を防止するためのものである。なお以下の気中断路器では三相の水平二点切り型断路器を例に挙げて図面を用いて説明する。
図1は本発明の鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造を説明するための斜視図である。
この気中断路器10は、台座となる架台22と、架台上に設けられた3つの充電部20a、20b、20cと、各充電部の開閉動作を行う充電部駆動装置31と、充電部駆動装置の動作を充電部に伝達する伝達機構33と、3つの充電部を連動させる平行リンク機構35などから構成されている。
架台22は、鉄塔からなる2つの脚部37とこれら2つの脚部の上端を掛け渡すように設置された架台座24とからなる。脚部37および架台座24は、L字鋼を組み合わせることで形成されている。
3つの充電部20a、20b、20cはともにほぼ同じ構造をしており、各充電部は、先端に固定側接触部12が設けられた2つの固定碍子柱14と、2つの固定碍子柱14の中間に配置され、かつ、先端に水平面内で回転する細板状のブレード16が設けられた回転碍子柱18から構成されている。固定碍子柱14および回転碍子柱18は一直線に並べられて充電部20a、20b、20cを構成し、3つの充電部は、架台座24に、固定碍子柱14および回転碍子柱18の配列方向と直交する方向に適宜離間して並設されている。
固定碍子柱14の上端の固定側接触部12には、例えばその一方に母線(図示せず)が接続され、他方に送電線(図示せず)が接続されている。ブレード16は伝達機構33により伝えられた充電部駆動装置31の動力により回転し、ブレード両端が固定側接触部12に受け入れられると通電状態となるようになっている。また3つの充電部20a、20b、20cは平行リンク機構35により連結されていて互いに同期して開閉動作を行うようになっている。
ここで並設された3つの充電部20a、20b、20cのうち両側に位置する充電部20a、20cは上側に伸長するように架台座24上に取り付けられる一方、真中に位置する充電部20bは下側に伸長するように架台座24から吊り下がるようにして取り付けられている。すなわち3つの充電部20a、20b、20cは、土台となる架台座24の上下に交互に伸長するように配置されており、水平方向に並立する両側の充電部20a、20cの充電部相間距離は、従来の気中断路器の2倍の2.0mとなっている。
図2に気中断路器の側面図(図1のX方向矢視図)を簡略的に示した。ここで図2(a)は改変前の従来の断路器を、図2(b)は改変後の断路器を表している。
図2(a)に示したように、従来の断路器では3つの充電部20a、20b、20cが全て上側に伸長していたため隣接する充電部20aと20b、20bと20cの相間距離が1.0mであった。そのため、大型の鳥類1が翼を広げた場合には、各充電部間(相間)に翼の先端が接触することで短絡事故が発生することがあった。
本発明の気中断路器10は、真中に位置する充電部20bを下側に伸長するようにすることで相間距離を2倍の2.0mとし、大型の鳥類が翼を広げた場合にも短絡事故の発生を防止する。
さらに架台座24の下方に伸長する充電部20b(固定碍子柱14および回転碍子柱18)の下端には、下方に伸びた細長い尖頭部26が形成されている。
碍子等に付着した埃等の汚れは雨が降った際に洗い流されるが、上述したように充電部を下側に伸長するようにした場合には固定碍子柱14および回転碍子柱18の先端に汚れが溜まりやすく錆などの発生原因ともなる。そのため尖頭部26を形成して充電部20bに付着した雨滴の滴下を促進することで、固定碍子柱の固定側接触部や回転碍子柱のブレードへの汚れの付着や錆の発生を軽減することができる。
以上に説明したように本発明の鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造は、既存の気中断路器に若干の改変を加えるだけであるため大きなコストを要することなく採用でき、また、機器の配置スペースの拡大を伴うこともない。なお新たに気中断路器を導入する場合には、鳥害事故を防止するために必要充分な相間距離は1.3m程度であるため、気中断路器自体の大きさを小さくすることが可能となり、限られたスペースに多くの機器を配置することも可能となる。
本発明の鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造を説明するための斜視図である。 本発明の気中断路器の簡略側面図(図1の矢視図)である。 従来の気中断路器(22kv断路器)の概観斜視図である。
符号の説明
1 鳥類
10 気中断路器
12 固定側接触部
14 固定碍子柱
16 ブレード
18 回転碍子柱
20(20a、20b、20c) 充電部
22 架台
24 架台座
26 尖頭部
31 充電部駆動装置
33 伝達機構
35 平行リンク機構
37 脚部

Claims (3)

  1. 先端に固定側接触部(12)が設けられた2つの固定碍子柱(14)と、2つの固定碍子柱の中間に配置され、かつ、先端に水平面内で回転するブレード(16)が設けられた回転碍子柱(18)を備えた3つ以上の充電部(20a、20b、20c)を、土台となる架台(22)の架台座(24)の上下に交互に伸長するように配置することで、水平方向に並立する充電部の離隔距離を広げた、ことを特徴とする鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造。
  2. 水平方向に並立する充電部(20a、20c)の離隔距離は1.3〜2.0mである、ことを特徴とする請求項1に記載の鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造。
  3. 前記架台座(24)の下方に伸長する充電部(20b)の下端には、充電部に付着した雨滴の滴下を促進するための下方に伸びる尖頭部(26)が形成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鳥害事故防止に考慮した気中断路器の改変構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012221825A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Chugoku Electric Power Co Inc:The ロックピン
JP2013041689A (ja) * 2011-08-11 2013-02-28 Chugoku Electric Power Co Inc:The 開閉器運転支援装置
JP2013081400A (ja) * 2011-10-06 2013-05-09 Chugoku Electric Power Co Inc:The 回転ロッドの操作障害防止具

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