JP2009199450A - 健康指導支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】受診者に最適な健康指導を行うことのできる健康指導支援システムを提供することである。
【解決手段】病院または診療所10と、会社、官公庁または学校20と、健康保険組合30とを通信網で接続して成る健康指導支援システム1に於いて、疾病統計データ101と健診データ102とに基づいて発症率算出部45で疾患の発症率を算出し、疾病統計データ101、健診データ102及び受診者収支データ103に基づいて、損失算出部44にて、ある疾患に罹患した際に予想される損失を算出する。そして、前記疾患の発症率と該疾患が起きて罹患した際に出うる損失から、損失率算出部46で損失率を算出する。この算出した損失率を、損失率掲示部47を介して表示装置61に表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医療情報システムまたは医用機器と受診者収支管理装置が接続された通信網に於いて、疾病に罹患した場合の損失(本人の支出増、収入減、クオリティオブライフ(Quality of life:QOL))の低下、保険者の支出増等を含む)を考慮することで、健康指導者に適切な健康指導ガイドを提供する際に使用される健康指導支援システムに関するものである。
近年、健康診断に於いて、検査項目毎に警告値を超えたり、警告値に近い等の情報が得られたり、それを基にした健康指導が行われている。
また、疾病の発症率の算出手段については、以下のような多数の公知例がある。
特開2003−47614号公報 特開2005−265号公報 特開2006−53628号公報 特開2006−259809号公報
ところで、糖尿病や高血圧症等のように、一度罹患すると長期に渡る治療、QOL低下が発生するような疾患があれば、胃潰瘍のように短期間の治療により治癒する疾患も存在する。
しかしながら、前述した従来の技術では、以下のような課題を有している。
ある疾患に罹患した際の損失及び損失率に関係なく、検査項目値が閾値に近いか超えているかだけに着目し、それに基いた健康指導を行っていた。
疾患の発症率を求める手段は公知例があるが、疾患に罹患した際の損失や損失率、更には予防プランを受診者に提供するには至っていない。
健診に於いて、損失率の計算や予防プランを作成する際、受診者が健常者でない場合は、多数の疾患の可能性が示唆されるので、人手による多項目の計算は時間がかかり現実的ではなかった。
したがって本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、疾患による損失、損失率を計算することができるようにし、予防プランと損失の低減度合いを受診者に提示することができるようにし、更に予想される複数の疾患について、発症確率、損失予想値を算出し、それをグラフィカル表示することで健康指導者が注目すべき疾患を提示して、受診者に最適な健康指導を行うことのできる健康指導支援システムを提供することである。
すなわち請求項1記載の本発明は、医療情報システムまたは医用機器と、受診者の収支を管理するための受診者収支管理装置と、少なくとも受診者の疾病に対してその医療費を補う健康管理システムとを通信網で接続して成る健康指導支援システムに於いて、前記健康管理システムは、疾病の統計データを有する疾病統計データ記憶手段と、健診データを有する健診データ記憶手段と、受診者の少なくとも金銭、生活、行動の履歴を有する患者の収支を記憶する受診者収支データ記憶手段と、前記健診データから前記疾病統計データに基づいて疾患の発症率を算出する発症率算出手段と、前記受診者が疾患に罹患すると該受診者にどの程度の損失が生じるかを算出する損失率算出手段と、前記疾患の発症率と、該疾患が起きて罹患した際に出うる損失から損失率を算出する損失率算出手段と、前記損失率算出手段で算出された損失率を前記受診者に掲示する損失率掲示手段と、を具備することを特徴とする。
また、請求項5記載の本発明は、医療情報システムまたは医用機器と、受診者の収支を管理するための受診者収支管理装置と、少なくとも受診者の疾病に対してその医療費を補う健康管理システムとを通信網で接続して成る健康指導支援システムに於いて、前記医療情報システム及び医用機器の少なくとも何れか一方は、疾病の統計データを有する疾病統計データ記憶手段と、健診データを有する健診データ記憶手段と、を有し、前記受診者収支管理装置は、受診者の少なくとも金銭、生活、行動の履歴を有する患者の収支を記憶する受診者収支データ記憶手段と、を有し、前記健康管理システムは、前記健診データから前記疾病統計データに基づいて疾患の発症率を算出する発症率算出手段と、前記受診者が疾患に罹患すると該受診者にどの程度の損失が生じるかを算出する損失率算出手段と、前記疾患の発症率と、該疾患が起きて罹患した際に出うる損失から損失率を算出する損失率算出手段と、前記損失率算出手段で算出された損失率を前記受診者に掲示する損失率掲示手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、疾患による損失・損失率を計算することができるようにし、予防プランと損失の低減度合いを受診者に提示することができるようにし、更に予想される複数の疾患について、発症確率、損失予想値を算出し、それをグラフィカル表示することで健康指導者が注目すべき疾患を提示して、受診者に最適な健康指導を行うことのできる健康指導支援システムを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る健康指導支援システムの構成を示したブロック図である。
図1に於いて、この健康指導支援システム1は、医療情報システムまたは医用機器と、受診者管理装置及び健康保険組合との通信網(ネットワーク接続)により構成される。
健康指導支援システム1は、病院または診療所(病院・診療所)10と、会社、官公庁または学校(会社・官公庁・学校)20と、健康保険組合30と、受診者用端末60がネットワークより接続された構成となっている。
前記病院または診療所10は、医療情報システムまたは医用機器(医療情報システム・医用機器)11を有している。この医療情報システムまたは医用機器11とは、例えば、受診者の健診データ・検査データを有する健診システム、診療所システムと、疾病データを有する疾病統計データ保存装置と、検体データを有する検体装置である。
前記会社、官公庁または学校20は、受診者収支管理装置21を有するもので、例えば、受診者の種々の収支を管理するための装置である。この受診者収支管理装置21は、例えば、受診者の休暇日数、登校・勤務状況、医療費、エクササイズ等の健康促進手当てや、食費・給与所得を有する人勤管理装置で構成される。
前記受信者用端末60は、受診者に情報を提示するための端末である。この端末は、例えば表示装置61により構成される。
また、健康保険組合30は、受診者及びその家族の疾病等に対してその医療費を補うための健康管理システムである。この健康保険組合30は、記憶手段である健診または診療データ登録システム(健診・診療データ登録システム)31と、記憶手段である受診者収支データ登録システム(人勤データ登録システム)32と、健康指導支援医用装置40とを有して構成される。本実施形態では、前記医療情報システムまたは医用機器11から取得される疾病統計データ101、健診データ102は健診または診療データ登録システム31に登録され、受診者収支データ103は受診者収支データ登録システム32に登録されるようになっている。
前記健康指導支援医用装置40は、疾病統計データ取得部41と、健診データ取得部42と、受診者収支データ取得部43と、損失算出部44と、発症率算出部45と、損失率算出部46及び損失率提示部47とを有して構成される。
前記疾病統計データ取得部41は、健診または診療データ登録システム31に登録された疾病統計データ101を、健康指導支援医用装置40内に取得するための手段である。同様に、健診データ取得部42は、健診または診療データ登録システム31に登録された健診データ102を、健康指導支援医用装置40内に取得するための手段である。更に、受診者収支データ取得部43は、受診者収支データ登録システム32に登録された受診者収支データ103を登録するための手段である。
前記損失算出部44は、受診者が、ある疾患に罹患した際に予想される損失を算出するための手段である。発症率算出部45は、健診データ102から疾病統計データに101に基づいて疾患の発症率を算出するための手段である。
前記損失率算出部46は、疾患の発症率と起きた際に出うる損失から損失率を算出するための手段である。また、損失率提示部47は、損失率を受診者に提示するための手段であり、要求の受け付けとその実施結果を受診者用端末60に送受信するものである。
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施形態に於ける健康指導支援システム1の処理動作について説明する。
先ず、ステップS1及びS2に於いて、健診または診療データ登録システム31及び受診者収支データ登録システム32によって、検査依頼が登録される。これは、前記病院または診療所10の医療情報システムまたは医用機器11によって疾病統計データ101と連心データ102が登録され、会社、官公庁または学校20の受診者収支管理装置21によって受診者収支データが登録される。ここで、疾病統計データ101としては疾患と検査値との相関係数等が登録されており、健診データとしては、健診・検査データ(血糖値、γ−GTP等)が登録されている。
次に、ステップS3に於いて、健康指導支援医用装置40内の疾病統計データ取得部41及び健診データ取得部42によって疾病統計データ101と健診データ102が発症率算出部45に取得される。そして、この発症率算出部45によって、疾患毎の発症率が算出される。尚、算出方法は、前述した特許文献当に記載の公知の方法が用いられる。
更に、ステップS4では、疾病統計データ取得部41、健診データ取得部42及び受診者収支データ取得部43によって、疾病統計データ101、健診データ102及び受診者収支データ103が損失算出部44に取得される。この損失算出部44では、ある疾患に罹患した際に予想される損失が算出される。例えば、糖尿病等に罹患する可能性がある場合、5年生存率が、前記健診データ102を基に疾病統計データ101から抽出されて、どの程度生存率の損失が出うるかが算出される。また、糖尿病に罹患した際の治療費を疾病統計データ101内の電子カルテ等の統計から算出される。更には、休業に伴う収入減が疾病統計データ101内の電子カルテ等から得られた入院日数から受診者収支データ103の給与・休暇管理装置により算出される。このようにして、損失が算出される。
次いで、ステップS5では、損失率算出部46に於いて、前記ステップS3で算出された疾患の発生率と、前記ステップS4で算出された疾患に罹患した場合に予想される損失から、損失率、すなわち損失の期待値が算出される。
そして、ステップS6にて、損失率提示部47から受診者用端末60内の表示装置61を介して、受診者に対して損失率が提示される。
例えば、図3は、ある患者の疾患A、B、Cに対する発生確率と損失予想値を示したグラフである。この場合、発生確率を表す棒グラフD1 、D2 、D3 が、破線で示される閾値を超えたときに発症したとされる。そして、発症したときの損失予想値が、折れ線グラフで表されている。これによると、発生確率が低い場合でも損失が大きくなることがわかる。
図4は、疾患A、B、C、…及び全疾患に対する治療プラン毎の発症率及び損失を表したもので、治療プラン毎に(a)は対策無しの場合、(b)は食事と運動による生活改善を行った場合、(c)は所定の治療プランAによる場合、(d)は治療プランAと前記生活改善を行った場合、のそれぞれの例を示した表である。
ここで、全疾患とは、疾患A、B、C、…を全て考慮した場合の疾患のことを表している。但し、単純に疾患A、B、C、…を全て加算して全疾患の値になるものではない。これは、以下の理由による。
すなわち、発病率、5年死亡率では、互いに相関関係がある場合が多いため、危険率が高まることがある。このことは、発症率算出部45にて相関関係も考慮して算出される。
また、1回の治療で複数の患部をまとめて治療すると、個々に治療するよりも金額が低くなることもある。或いは、逆に治療難易度が増して、複数の患部をまとめた方が個々に治療するよりも高くなることも考えられる。
更に、エクササイズは、会員制で定額の場合が多いため、単純にA+B+Cということにはならない。
次に、この表を基にした損失及び治療プランを表したチャートの作成について説明する。
図5は、図4の疾患の表を基にした損失及び治療プランのチャートを作成するためのレベル変換表である。図4の表のそれぞれの項目に対し、確率[%]、金額[円]及び障害レベル(合計値)を危険レベルに割り当てたものである。すなわち、発病率、5年死亡率を確率に換算し、本人負担治療費、保険者負担治療費、5年生存率を基にした本人が失う収入、エクササイズ費、治療費合計、トータルの損失額を金額で表している。尚、ここでは、危険レベルを0〜10の11段階で表しているが、特にこれに限られるものではなく、受診者にとって認識しやすいものであれば何段階の評価であってもよい。
そして、図6は図4の疾患の表を基にした損失及び治療プランのチャートである。尚、この図6の損失及び治療プランのチャートは、疾患Aのみに対してのものである。
図6に於いて、図4の疾患Aに対する9項目を11段階の危険レベル(図5の変換表参照)で表しており、中心が“0”で外側に向かって1段階ずつ高くなっている。また、治療プランは、図4(a)の対策無しのものを破線で表し、図4(b)の生活改善を一点鎖線で表し、図4(c)の治療プランAを二点鎖線で表し、図4(d)の治療プラン及び生活改善を実線で表している。
尚、この損失及び治療プランのチャートに於いて、エクササイズ費は治療費等、他の損失金額に比べて低いために相対的にレベル0となって示されている。
このチャートによれば、どの項目の危険度が高いのか、また損失がどのくらいになるかを容易に認識することができる。加えて、各項目に於いて治療プラン毎にも表示されるので、どの治療プランがより効果的であるかを認識することができる。
そして、図6のチャート上の「障害レベル」の表示が、グラフィカルユーザインタフェイス(GUI)等の操作によりクリックされると、図7に示される詳細な障害レベルのグラフが表示される。この例では、「手先の痺れ」、「麻痺」、「失明」、「貧血」、「嘔吐感」、「倦怠感」の6項目について、それぞれ0〜5の6段階で障害レベルを表しており、数値が高いほど重篤となっている。
前記6段階の障害レベルは、図8(a)の表に示されるように、障害度合いをステージ分けしたBrunnstrom stage等が利用されて定義される。例えば、「全運動が可能な状態」を0として、「色々なつまみ・伸展可能」から「動きなし(弛緩麻痺)」となる6段階で手先の痺れの状況が表される。
そして、各受診者の障害レベルデータは、図8(b)の表のように示される。これは、図8(a)の表の障害レベル定義に基づいて、予想される受診者の障害レベル(値が高いほど重篤)が表されている。この図8(b)の表から作成された障害レベルのチャートが、図7である。
図9は、図4の疾患の表を基にした損失及び治療プランの別のチャートである。尚、この図9の損失及び治療プランのチャートは、図4の疾患A,疾患B,疾患C,…を含む全疾患に対してのものである。
図9に於いて、図4の疾患Aに対する9項目を11段階の危険レベル(図5の変換表参照)で表しており、中心が“0”で外側に向かって1段階ずつ高くなっている。また、治療プランは、図4(a)の対策無しのものを破線で表し、図4(b)の生活改善を一点鎖線で表し、図4(c)の治療プランAを二点鎖線で表し、図4(d)の治療プラン及び生活改善を実線で表している。チャートの見方は図6と同じであるので、ここでは説明を省略する。
このように、予想される複数の疾患について、発症確率、損失予想値等を算出し、それらをチャートによってグラフィカル表示することで、健康指導者が注目すべき疾患を提示することができる。そして、健康指導者が前記疾患を提示することによって、当該疾患によって起きる損失・リスクを低減することができる。
また、両方によっては、損失から転じてどのくらいの利益をもたらすかも可視化することができる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る健康指導支援システムの構成を示したブロック図である。
図10に於いて、この健康指導支援システム1aは、医療情報システムまたは医用機器と受診者管理装置のネットワーク接続により構成される。
尚、この健康指導支援システム1aに於いては、その構成が一部異なるだけで、その他の基本的な構成とその処理動作は、前述した第1の実施形態の健康指導支援システム1と同様であるので、対応する部分に同一の参照番号を付してその説明は省略する。
健康指導支援システム1aは、病院または診療所(病院・診療所)10aと、会社、官公庁または学校(会社・官公庁・学校)20aと、健康保険組合30aとがネットワークより接続された構成となっている。
前記病院または診療所10aは、医療情報システムまたは医用機器(医療情報システム・医用機器)11aを有している。本変形例では、この医療情報システムまたは医用機器11aは、疾病統計データ101、健診データ102を登録するためのデータベースを有している。
また、前記会社、官公庁または学校20aは、受診者収支管理装置21aを有している。そして、この受診者収支管理装置21aは、受診者収支データ103を登録するためのデータベースを有している。
健康保険組合30aは、疾病統計データ取得部41、健診データ取得部42、受診者収支データ取得部43、損失算出部44、発症率算出部45、損失率算出部46、損失率提示部47、及び表示装置61を含む受診者用端末60を有した健康指導支援医用装置40aから構成される。
このように、各種データを登録するためのデータベースは、必ずしも健康保険組合に存在しなくともよい。また、本変形例のように、受診者用端末は健康保険組合内にあってもよいものである。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
尚、本第2の実施形態に於いて、健康支援指導システムの基本的な構成及び処理動作については、図1乃至図10に示される第1の実施形態及びその変形例による健康指導支援システムの構成及び処理動作と同じであるので、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る健康指導支援システムを構成する健康保険組合内の健康指導支援医用装置を示したブロック図である。
図11に於いて、この健康指導支援医用装置40bは、疾病統計データ取得部41、健診データ取得部42、受診者収支データ取得部43、損失算出部44、発症率算出部45、損失率算出部46、予防プラン作成部51及び予防プラン提示部52を有して構成される。
前記予防プラン作成部51は、前述した複数の疾患の損失率を基に予防プランを作成する手段である。この予防プランの作成に於いては、単一の疾患だけでなく、予測される複数の疾患の損失率を最小にするようにプランが作成される。そして、前記予防プラン提示部52は、前記予防プラン作成部51で作成された予防プランを、受診者用端末60内の表示装置61を介して提示するための手段である。
前記予防プラン作成部51では、予防プランを実施した際の発症率、損失、損失率が、前述した疾病統計データ101、健診データ102や受診者収支データ103にある過去の治療実施結果を基に算出される。
例えば、メタボリック症候群のように複数の疾患に罹患されてしまう場合、複数の生活改善や治療方法が考えられる。こうした場合、受診者はどの治療方法を選択するか判断するための情報を比較することができるようにしている。例えば、対策をしない場合は図4(a)の表及び図6の破線のチャートで示されるようになっているものとする。そして、生活改善を行った場合が図4(b)の表及び図6の一点鎖線のチャート、治療プランAを行った場合が図4(c)の表及び図6の二点鎖線のチャート、治療プランAと生活改善を併せて行った場合が図4(d)の表及び図6の実線のチャートで示されるものとする。
本実施形態では、こうした治療プラン毎に、前述した過去の治療実施結果を基にした予防プランが、予防プラン作成部51にて作成される。そして、その結果、予防プラン提示部52を介して表示装置61に予防プランが表示される。受診者は、この表示装置61に表示された予防プランの中から、適宜選択するようになっている。
このように、第2の実施形態によれば、治療プランを基にした予防プランを作成するようにしたので、受診者はそのときの状況に応じて予防プランを選択することが可能となる。また、予防プランによっては、単一の疾患だけではなく、予測される複数の疾患の損失率を最小にするための予防プランを作成、提示することが可能になる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
尚、本第3の実施形態に於いて、健康支援指導システムの基本的な構成及び処理動作については、図1乃至図10に示される第1の実施形態及びその変形例による健康指導支援システムの構成及び処理動作と同じであるので、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る健康指導支援システムを構成する健康保険組合内の健康指導支援医用装置を示したブロック図である。
図12に於いて、この健康指導支援医用装置40cは、疾病統計データ取得部41、健診データ取得部42、受診者収支データ取得部43、損失算出部44、発症率算出部45、損失率算出部46、予防プラン作成部51、予防プラン提示部52、発症率または損失率集計部(発症率・損失率集計部)55、発症率または損失率提示部(発症率・損失率提示部)56及び保険者用表示装置57を有して構成される。
前記発症率・損失率集計部55は、行政等から保険者に課せられた疾患、例えばメタボリック症候群の患者及びその予備軍の削減目標を達成するための集計を行う手段である。この発症率・損失率集計部55にて、前記疾患の減少予想と対策費用がどれくらいの金額になるか、その予想値が集計されるものである。そして、この集計結果が、発症率・損失率提示部56を介して、保険者用表示装置57に表示される。保険者はこの保険者用表示装置57に表示された数値等を見て、目標を達成することができるか否か判断するようになっている。
このように、第3の実施形態によれば、保険者に課せられた疾病削減の目標に対しての現状を容易に知ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
更に、前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る健康指導支援システムの構成を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態に於ける健康指導支援システム1の処理動作について説明するためのフローチャートである。 ある患者の疾患A、B、Cに対する発生確率と損失予想値を示したグラフである。 疾患A、B、C、…及び全疾患に対する治療プラン毎の発症率及び損失を表したもので、治療プラン毎に(a)は対策無しの場合、(b)は食事と運動による生活改善を行った場合、(c)は所定の治療プランAによる場合、(d)は治療プランAと前記生活改善を行った場合、のそれぞれの例を示した表である。 図4の疾患の表を基にした損失及び治療プランのチャートを作成するためのレベル変換表である。 図4の疾患の表を基にした損失及び治療プランのチャートである。 詳細な障害レベルを表したグラフである。 (a)は障害度合いをステージ分けした表、(b)は障害の項目毎の障害レベルの例を表した表である。 図4の疾患の表を基にした損失及び治療プランの別のチャートである。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る健康指導支援システムの構成を示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る健康指導支援システムを構成する健康保険組合内の健康指導支援医用装置を示したブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る健康指導支援システムを構成する健康保険組合内の健康指導支援医用装置を示したブロック図である。
符号の説明
1、1a…健康指導支援システム、10…病院または診療所(病院・診療所)、11、11a…医療情報システムまたは医用機器(医療情報システム・医用機器)、20…会社、官公庁または学校(会社・官公庁・学校)、21、21a…受診者収支管理装置、30…健康保険組合30、31…健診または診療データ登録システム(健診・診療データ登録システム)、32…受診者収支データ登録システム(人勤データ登録システム)、40、40a、40b、40c…健康指導支援医用装置、41…疾病統計データ取得部、42…健診データ取得部、43…受診者収支データ取得部、44…損失算出部、45…発症率算出部、46…損失率算出部、47…損失率提示部、51…予防プラン作成部、52…予防プラン提示部、55…発症率または損失率集計部(発症率・損失率集計部)、56…発症率または損失率提示部(発症率・損失率提示部)、57…保険者用表示装置、60…受診者用端末、61…表示装置、101…疾病統計データ、102…健診データ、103…受診者収支データ。

Claims (5)

  1. 医療情報システムまたは医用機器と、受診者の収支を管理するための受診者収支管理装置と、少なくとも受診者の疾病に対してその医療費を補う健康管理システムとを通信網で接続して成る健康指導支援システムに於いて、
    前記健康管理システムは、
    疾病の統計データを有する疾病統計データ記憶手段と、
    健診データを有する健診データ記憶手段と、
    受診者の少なくとも金銭、生活、行動の履歴を有する患者の収支を記憶する受診者収支データ記憶手段と、
    前記健診データから前記疾病統計データに基づいて疾患の発症率を算出する発症率算出手段と、
    前記受診者が疾患に罹患すると該受診者にどの程度の損失が生じるかを算出する損失率算出手段と、
    前記疾患の発症率と、該疾患が起きて罹患した際に出うる損失から損失率を算出する損失率算出手段と、
    前記損失率算出手段で算出された損失率を前記受診者に掲示する損失率掲示手段と、
    を具備することを特徴とする健康指導支援システム。
  2. 前記損失率掲示手段で掲示される前記損失率を表示する表示手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載の健康指導支援システム。
  3. 前記健康管理システムは、
    前記損失率算出手段で算出された損失率と、前記疾患の発症率と、該疾患が起きて罹患した際に出うる損失とに基づいて、前記発症率、損失、損失率をどのくらい低減できるかを作成する予防プラン作成手段と、
    前記予防プラン作成手段で作成した予防プランを当該受診者に提示する予防プラン提示手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項1若しくは2に記載の健康指導支援システム。
  4. 前記健康管理システムは、
    複数の受診者の前記疾患の発症率、損失率を集計する発症率、損失率集計手段と、
    前記発症率、損失率集計手段で集計した前記発症率、損失率を保険者に提示する発症率、損失率提示手段と、
    を更に具備することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の健康指導支援システム。
  5. 医療情報システムまたは医用機器と、受診者の収支を管理するための受診者収支管理装置と、少なくとも受診者の疾病に対してその医療費を補う健康管理システムとを通信網で接続して成る健康指導支援システムに於いて、
    前記医療情報システム及び医用機器の少なくとも何れか一方は、
    疾病の統計データを有する疾病統計データ記憶手段と、
    健診データを有する健診データ記憶手段と、
    を有し、
    前記受診者収支管理装置は、
    受診者の少なくとも金銭、生活、行動の履歴を有する患者の収支を記憶する受診者収支データ記憶手段と、
    を有し、
    前記健康管理システムは、
    前記健診データから前記疾病統計データに基づいて疾患の発症率を算出する発症率算出手段と、
    前記受診者が疾患に罹患すると該受診者にどの程度の損失が生じるかを算出する損失率算出手段と、
    前記疾患の発症率と、該疾患が起きて罹患した際に出うる損失から損失率を算出する損失率算出手段と、
    前記損失率算出手段で算出された損失率を前記受診者に掲示する損失率掲示手段と、
    を有する
    ことを特徴とする健康指導支援システム。
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