JP2009199064A - 偏極化色彩分光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偏極物質を有するマイクロ/ナノ複合構造によって色彩の分光、偏極化、開口率をコントロールする偏極化色彩分光装置の提供。
【解決手段】偏極化色彩分光装置はレンズモジュール10と三角構造モジュール20を備える。レンズモジュールは第一本体11を備え、第一本体は偏極化物質と、第一入光面111と第一出光面112とを備え、第一入光面と第一出光面にはレンズ構造を設ける。三角構造モジュールは、第二入光面211と第二出光面212を備え、第二入光面と第二出光面には三角形マイクロ構造を設ける。白色ビーム30は第一入光面から第一本体に入射し、偏極化物質によって偏極化された後、更に、第一出光面のレンズ構造によってビームは縮小され、更に、第二入光面の三角形マイクロ構造によりビームは分離されて赤、緑、青三原色ビームとなり、更に第二出光面の三角形マイクロ構造により赤、緑、青三原色ビームは直線方向に導かれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏極化色彩分光装置に関するものであり、特に、一種の偏極物質を有するマイクロ/ナノ複合構造によって色彩の分光、偏極化、開口率を制御する装置である。
平面液晶ディスプレイ全体の構造は、概ね、バックライトモジュール、偏極化偏光フィルム、TFT液晶モジュール、カラーフィルタフィルム、偏光分析器等に分けられる。現在技術について言えば、伝統的な平面液晶ディスプレイ全体の光エネルギー使用率はたったの100分の3〜6であり、そのエネルギー源の消耗は非常に激しい。平面液晶ディスプレイにおいて、エネルギー源の損失が最大なのはカラーフィルタフィルムで、その損失率は約100分の70であるが、伝統的なカラーフィルタフィルムの光効率はたったの100分の30である。また、偏極化偏光フィルムの損失率もまた100分の60にまで達し、液晶表示のエネルギー源消耗にひどく影響を与える。
よって、全世界の最高峰にいるそれぞれの学者や専門家達は、この現象を解決することに尽力し、効果的に液晶ディスプレイの電気節約効率を高める為に、それぞれ各種新技術を提供しその効率を高めようとしている。
公知の特許によると、例えば特許文献1「Light guide apparatus,a backlight apparatus and a liquid crystal display apparatus」及び特許文献2「Color filterless display device, optical element, and manufacture」において、主に、特殊角度のマイクロプリズムアレイまたは可変構造マイクログレーティングアレイを用いて色分離モジュールを作製し、これにより白色光の分光を行い、白色光が分光した後、空間において遠視野回折を行い、並びに、白色光の光源を分解して赤、緑、青の三原色光にしている。しかし、その分光モジュールの製造過程は繁雑、構造は複雑、製品良品率とコストを掌握することは難しい。また、分解された赤、緑、青の三原色光の出射角度方向が回折角に従い発散され、パネルに進入した後も続けて発散する故、雑光と影が生じる。実際のパネル応用においても理想的ではない。この他、前述公知の特許において提供した技術手段では、開口率(aperture ratio)と偏極化効率を向上させることはできない。
本出願の発明者である林暉雄は、2006年9月11日、韓国ソウルで開催された光学研究会(The Joint Conference on Plastic Optical Fiber & Microoptics)において論文「DESIGN OF HYBRID GRATING FOR COLOR FILTER APPLICATION IN LIQUID CRYSTAL DISPLAY」を発表した。該論文において、二面周期性三角構造モジュールを二面凸レンズモジュールに搭載し、入射する白色光ビームを正しく導き、並びに、赤、緑、青の三原色光に分離し、且つ、分離した赤、緑、青ビームを一直線方向に正しく導き、これにより、伝統的なグレーティングが入射平行光に制限される先天的な限界と、モジュールの組み立てが縦に深く横方向との誤差を生じる事により敏捷度に影響を与える欠点を克服する。
しかしながら、一般の光線は、各50%の比率で、垂直と水平両方向の偏極特性を持つS偏光とP偏光により構成される故、伝統的な液晶ディスプレイは、光源がバックライトモジュールから液晶パネルに進入するルートに、一つの偏極フィルムを設置し、該偏極フィルムによって、必要な偏極方向の光線(S偏光)を通過させ、別の偏極方向の光線(P偏光)は吸収される。この論文のグレーティング分光設計で考えられる光源は、一般の非偏極化光線であり、光線の偏極化特性は考慮に入れられておらず、導かれる光の損失率は50%にも達する。
米国特許第6867828号明細書 米国特許第7164454号明細書
公知技術の欠点に鑑み、本発明の目的は、一種の偏極化色彩分光装置を提供することにあり、偏極化物質を備えるマイクロナノ複合構造によって色彩分光、偏極化、開口率を制御し、光線直線性とビーム縮小を向上するのと同時に、両方向の偏極光を分離し、偏極フィルムを通過する偏極光線を通過させ、別の偏極光線をリターン、散乱させ繰返して利用し、大幅に光エネルギーの使用効率を向上させることができる。
上述の目的を達成する為、本発明は、一種の偏極化色彩分光装置を提供し、それは、一つのレンズモジュール及び一つの三角構造モジュールを含む。前記レンズモジュールは第一本体を設け、前記第一本体内部に偏極化物質を備えるか、前記第一本体表面に偏極化物質を備え、前記第一本体には第一入光面と第一出光面を備え、前記第一入光面と第一出光面にはそれぞれレンズ構造を設ける。前記三角構造モジュールには、第二入光面と第二出光面を備え、第二入光面と第二出光面にはそれぞれマイクロ構造を有する三角形構造を設ける。
請求項1の発明は、一つのレンズモジュールと一つの三角構造モジュールを備える偏極化色彩分光装置において、
前記レンズモジュールは第一本体を備え、前記第一本体には一つの第一入光面と一つの第一出光面を備え、前記第一入光面と第一出光面にはそれぞれレンズ構造を設け、第一本体には偏極化物質を備え、
前記三角構造モジュールは一つの第二本体を備え、前記第二本体には一つの第二入光面と一つの第二出光面を備え、第二入光面と第二出光面にはそれぞれ三角形マイクロ構造を設け、
白色ビームを前記第一入光面から前記第一本体に入射させ、前記偏極化物質を経て偏光後、前記レンズ構造により前記白色ビームを縮小し、前記第一出光面より出射し、さらに前記第二入光面より前記三角構造モジュールに進入し、前記第二入光面の前記三角形マイクロ構造により、前記白色ビームを赤、緑、青の三原色ビームに分離し、続いて前記第二出光面の前記三角形マイクロ構造を経て、前記赤、緑、青の三原色ビームを直線方向にガイドし、前記第二出光面より出射することを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記偏極化物質は、高分子分散型液晶、コレステロール液晶、ポリエチレンナフタレート等の偏極化特性材料を有する一つ或いはその組み合わせとすることを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記偏極化物質は、第一本体と一体成形することを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項4の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記レンズ構造は、球面柱状、或いは非球面柱状の凸レンズ、或いは凹レンズであることを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項5の発明は、請求項4記載の偏極化色彩分光装置において、前記第一入光面のレンズ構造の孔径は前記第一出光面のレンズ構造の孔径より大きいことを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項6の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記第一本体は、有機材料、ガラス、金属、シリコンチップ、化合物半導体材料であることを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項7の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記レンズモジュールのレンズ構造、及び三角構造モジュールの三角形マイクロ構造はどちらも周期性構造であることを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項8の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記偏極化物質は、第一本体内部または表面に設置することを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項9の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記三角形マイクロ構造は、二等辺三角形または直角三角形であることを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項10の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記第二入光面と第二出光面は、同一第二本体の相対する両面に設置するか、異なる本体にそれぞれ設置することを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項11の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記三角形マイクロ構造は、構造面と構造面を向き合わせて組み合わせるか、構造背部と構造背部を向きあわせて組み合わせることを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
請求項12の発明は、請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記三角形マイクロ構造は、マイクロ/ナノ等級のマイクロ構造であることを特徴とする偏極化色彩分光装置としている。
本発明の偏極化色彩分光装置は、偏極化物質を備えるマイクロナノ複合構造によって色彩分光、偏極化、開口率をコントロールし、光線直線性とビーム縮小を向上するのと同時に、両方向の偏極光を分離し、偏極フィルムを通過する偏極光線を通過させ、別の偏極光線をリターン、散乱させ繰返して利用し、大幅に光エネルギーの使用効率を向上させることが可能であることを特徴とする。
参照とする図1に示す通り、本発明の提供する偏極化色彩分光装置は、レンズモジュール10及び三角構造モジュール20を備える。前記レンズモジュール10は第一本体11を備え、第一本体11は第一入光面111と第一出光面112を備える。前記第一入光面111と前記第一出光面112にはそれぞれ周期性レンズ構造を設置し、前記レンズ構造は、球面或いは非球面柱状曲率の凸レンズ或いは凹レンズである。本実施例では、前記第一入光面111と前記第一出光面112は共に、凸レンズ構造113、114を設置し、しかも前記第一入光面の凸レンズ構造113の孔径は、前記第一出光面112の凸レンズ構造114の孔径より大きい。
さらに、前記第一本体11内には、偏極化物質12を設置する。第一本体11は有機材料、ガラス、金属、シリコンチップ、化合物半導体材料の何れかを採用可能である。前記偏極化物質12は、高分子分散型液晶(PDLC)、コレステロール液晶(Cholesteric Liquid Crystal)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の偏極化特性を有する材料の一種或いはその組合せであり、偏極化物質12と第一本体11の混合一体成形でもよく、或いは偏極化物質12を前記第一本体11表面に設置してもよい。
前記三角構造モジュール20には第二本体21を備え、前記第二本体21は第二入光面211と第二出光面を備える。前記第二入光面211と前記第二出光面212はそれぞれマイクロ構造を備える三角形マイクロ構造213、214を設置し、前記三角形マイクロ構造213、214は、二次元(その内の一次元は高さ)或いは三次元構造である。本実施例では、三角形マイクロ構造213、214は直角三角形で、しかも構造面と構造面が対面して組み合わされる。前記三角形マイクロ構造213、214が備えるマイクロ構造は、ナノサイズマイクロ構造、或いはマイクロナノ複合マイクロ構造であり、異なる波長を組み合わせるが、そのサイズ設計には制限がない故、ここでは説明を省く。
前述構造に基づく図1を参照すると、白色ビーム30を第一入光面111から第一本体11へと入射すると、白色ビーム30の光源は、冷陰極蛍光ランプ(CCFL、Cold Cathode Fluorescent Lamp)、アールジービー発光ダイオード(RGB LED)、アールジービーレーザー(RGB Laser)等の光源である。前記白色ビーム30は第一本体11に進入後、偏極化物質12が白色ビーム30を偏極化し、水平と垂直の両方向の偏極化特性を備えるP偏光とS偏光(未図示)の進行を分離し、P偏光を通過させる他、S偏光は偏極化物質12によってリターン、散乱され繰り返し利用され、大幅に光エネルギーの使用効率を向上させる。次に、偏極化した白色ビーム30は、さらに前記第一出光面112を通過出射するが、凸レンズ構造114の作用により外径の収縮した小型白色ビーム30Pを形成する。
続いて、前記の小型白色ビーム30Pは第二入光面211に入射し、第二入光面211の三角形マイクロ構造213を通過した後、小型白色ビーム30Pは分離して赤、緑、青三原色ビーム30R、30G、30Bとなり、更に、第二出光面212に近接する三角形マイクロ構造214により、赤、緑、青の三原色ビーム30R、30G、30Bは直線方向に導かれる。即ち、元々レンズモジュール10に入射した白色ビーム30の方向は、更に、第二出光面212により三角構造モジュール20から出射する。
図1の実施例において、偏極化物質12を第一本体11に設置する。この他、図2から図6に示すその他の実施形態を参照すると、図2において、偏極化物質12は凸レンズ構造113、114内に設置し、図3において偏極化物質12は第一本体11と凸レンズ構造113、114内に設置し、図4において偏極化物質12は第一出光面112と凸レンズ構造114表面に設置し、図5において偏極化物質12は第一入光面111と凸レンズ構造113表面に設置し、図6において偏極化物質12は第一入光面111と凸レンズ構造113表面、及び第一出光面112と凸レンズ構造114表面に設置する。
参照とする図7から図9には異なる形態のレンズモジュールを示す。図7に示したようなレンズモジュール10aは第一本体11aを備え、前記第一本体11aは第一入光面111aと第一出光面112aを備え、本実施形態の特徴は、第一入光面111aに凸レンズ構造113aを設置し、第一出光面112aに凹レンズ構造114aを設置する点にある。図8に示したようなレンズモジュール10bは第一本体11bを備え、第一本体11bは第一入光面111bと第一出光面112bを備え、本実施例の特徴は、第一入光面111bに凹レンズ構造113bを設置し、第一出光面112bに凸レンズ構造114bを設置する点にある。更に、図9に示すレンズモジュール10cは第一本体11cを備え、第一本体11cは第一入光面111cと第一出光面112cを備え、本実施例の特徴は、第一入光面111cと第一出光面112cに共に、凹レンズ構造113b、114cを設置する点にある。図7から図9に示すレンズモジュール10、10a、10b、10cにより理解できる通り、本発明が提供するレンズモジュールは多種の形態があり、凹レンズ或いは凸レンズに限らず、その設計は、入光面レンズ構造の孔径が出光面レンズ構造の孔径より大きく、これによりビームを縮小することが可能であることを原則とする。再度強調して説明するが、レンズモジュールのポイントは、偏極化物質を備え、P偏光とS偏光の進行を分離し、S偏光をリターンし、散乱して重複利用する点にあり、これにより、大幅に光エネルギー使用効率を向上させることができる。
参照とする図10は、S偏光とP偏光が屈折率n2の媒介から屈折率n1の媒介に進入した場合の状況を説明している。入射光L1はθ角で入射し、反射光L2の反射角はθ、屈折光L3の屈折角はφである。電磁学の理論に基づくと、媒介面箇所の電場と磁場は連続性を保たなければならないが、S偏光とP偏光の電場と磁場の偏光方向が異なる為、S偏光とP偏光の振幅反射率rs、rp、及び光透過率ts、tpは異なる値となる。
下記の数式に基づく:
Figure 2009199064
Figure 2009199064
Figure 2009199064
Figure 2009199064
上記の数式に示すように、S偏光とP偏光の振幅反射率rsとrp、及びS偏光とP偏光の光透過率tsとtpはどれも、入射角θ及び媒介屈折率n1及びn2の関数である。
参照とする図11に、ブレーズグレーティング(Blazed Grating)回折原理を説明する。
ブレーズグレーティングは、一種の分光効果と回折効率を兼ね備えたグレーティングであり、入射光L1とグレーティング40の小平面法線(Facet Normal)L4の相対角度(即ち夾角α+φ)を調節することにより、回折光L5の方向とグレーティング小平面(Facet)41を屈折平面とする場合の屈折方向を同じにし、この時、回折光学効率は回折方向(またはグレーティング小平面41の屈折方向、図に示したグレーティング法線L6夾角βとの方向)において最大を達成する。
もし入射光L1が偏極性を有するS偏光及びP偏光である場合、透過光の振幅と位相分布は更に、入射光と媒介面の夾角及びグレーティング媒介面両辺の屈折率の影響を受ける故、更にグレーティング40の形状や角度(図に示した該角度θ1及びθ2)を微調整しなければならない。これにより、回折光学効率は特定回折方向(或いはグレーティング小平面41の屈折方向)において最大となる。
前述原理に基づく図12及び図13を参照して戴くと、その内の図12は、S偏光L7に対するものであり、そのグレーティング50底角はそれぞれθs及びθs’に制御される。図13は、P偏光L8に対するものであり、そのグレーティング60の底角はそれぞれθp及びθp’に制御される。S偏光L7及びP偏光L8がそれぞれ、屈折率n2の媒体からグレーティング50、60を通過して屈折率n1の媒体に進入した場合、その入射光と媒体面の夾角、及びグレーティング50、60媒体面両辺の屈折率はどれも透過光及び反射光の振幅と位相分布に影響する。光学利用効率を向上させる為に、特定回折級数、例えば図12及び図13に示した該回折級数-1Tは、グレーティング50、60の底角θs、θs’及びθp、θp’をコントロールすることにより達成する。
前述したS偏光とP偏光の分光及び回折原理の分析からわかる通り、グレーティングが偏極特性を有する光線と一般の偏極特性を有しない光線に向き合う場合、構造を最良設計する時に考慮すべき点が異なる故、結果として違うものとなる。本発明が向き合う光線は偏極特性を有する光線であり、よって、本発明が提供する三角形マイクロ構造グレーティング構造は、偏極光の最良設計である。
次に、図14から図17に示した形態の異なる三角構造モジュールを参照して戴きたい。図14に示した三角構造モジュール20aにおいて、本実施例は、二つの本体21a、21a’を有し、該本体21a、21a’はそれぞれ一つの入光面211aと一つの出光面212aを備え、該本体21a、21a’の間には構造面と構造面に対応する三角形マイクロ構造213a、214aを設け、該三角形マイクロ構造213a、214aはどちらも直角三角形であり、図に示した通り該三角形マイクロ構造213a、214aは多層階段状を呈することから、該三角形マイクロ構造213a、214aが多層階段状マイクロ構造により形成されることを特徴とする。更に、図15に示したような該三角構造モジュール20bは、二つの本体21b、21b’を備え、本実施例は、二つの本体21b、21b’の相互に離れている面上にそれぞれ構造背部と構造背部に対応する三角形マイクロ構造213b、214bを設け、該三角形マイクロ構造213b、214bはどちらも直角三角形であり、該三角形マイクロ構造213bの構造面を入光面とし、別の三角形マイクロ構造214bの構造面を出光面とすることを特徴とする。更に、図16に示した該三角構造モジュール20cにおいて、本実施例は図14と類似しているが、それは二つの本体21c、21c’を有し、該本体21c、21c’はそれぞれ一つの入光面211cと一つの出光面212cを備え、該本体21c、21c’の間には構造面と構造面に対応する三角形マイクロ構造213c、214cを設けている。本実施例は、該三角形マイクロ構造213c、214cはどちらも二等辺三角形であることを特徴とする。更に、図17に示した通り該三角構造モジュール20dにおいて、本実施例と図15は類似しており、それは二つの本体21d、21d’を備え、該本体21d、21d’の相互に離れている面上にそれぞれ構造背部と構造背部に対応する三角形マイクロ構造213d、214dを設け、該三角形マイクロ構造213d、214dはどちらも二等辺三角形であり、該三角形マイクロ構造213dの構造面を入光面とし、別の三角形マイクロ構造214dの構造面を出光面とする。
図1、図14から図17に示した該三角構造モジュール20、20a〜20dでわかる通り、本発明が提供する三角構造モジュールには多種の形態があり、その本体は、単一(図1参照)とすることも可能であり、また二つの本体を分離することも可能である(図14〜図17参照)。その三角形マイクロ構造は、直角三角形(図1、図14、図15参照)または二等辺三角形(図16、図17参照)とすることも可能で、その三角形マイクロ構造は構造面と構造面を向き合わせ組み合わせることも可能であり(図1、図14、図16)、また構造背部と構造背部を向き合わせ組み合わせることも可能である(図15、図17)。
前述の異なる実施例におけるレンズ構造と該三角形マイクロ構造はどちらも周期性構造であり、それは、下記の数式に基づいて設計される。
Figure 2009199064
その内のθは回折角度であり、λは波長、pは構造周期、mは異なる回折級数である。その内の該回折級数mは一つの整数であり、同様に、実際の必要に応じて設定する適当な角度、波長、構造周期、回折級数には一定の制限は全くない。
図18に、三角構造モジュール中の三角形マイクロ構造を、構造面と構造面を相対させ組み合わせる構造実験分析図を示す。三角形マイクロ構造の深さが1.4μmである時、偏極化光と非偏極化光を入射光とする。三角形マイクロ構造の周期が0.5umから5umである時、偏極化光と非偏極化光を光源としたそれぞれの回折効率を計算し、その結果は図19に示す。曲線η1は、入射光が偏極化光である回折効率を表し、曲線η2は、入射光が非偏極化光である回折効率を表し、三角形マイクロ構造の周期が0.8umである時、最適な回折効率を得ることができる。入射光が偏極化光である時の最適回折効率は78.193%で、入射光が非偏極化光である時の最適回折効率は73.248%である。以上の実験に関する説明により、レンズモジュールに偏極化物質を加えて入射光線を偏光とする時、三角構造モジュールの設計条件も異なって来ることが分かる。液晶パネルに応用する時には、光線の液晶パネル偏光板よる吸収を低下させることができ、同時に三角構造モジュールの設計効率を向上させることもできる。
前述した通り、本発明が提供する偏極化色彩分光装置は、極性物質によりP偏光とS偏光の進行を分離し、S偏光はリターン、散乱されて繰り返し利用することができ、よって、大幅に光エネルギー使用効率を向上させる。また、特殊設計した周期性のレンズモジュール及びマイクロ構造を有する三角構造モジュールは、色ビームを赤、緑、青三原色ビームに分離し、且つ、ビームを直線方向に導く。実験により、その角度誤差は±0.1度以下であり、伝統的なグレーティングが入射平行光に制限される先天的な限界と、モジュール組み立てが縦に深く横方向との誤差を生じて敏捷度に影響を与える欠点を克服する。平面ディスプレイとバックライトモジュールの製造工程に応用し、製品良品率と光エネルギー使用効率を最低16%、大幅向上させることができる。
本発明の実施例に関する構造図である。 本発明に関する偏極化物質の異なる設置形態図である。 本発明に関する偏極化物質の異なる設置形態図である。 本発明に関する偏極化物質の異なる設置形態図である。 本発明に関する偏極化物質の異なる設置形態図である。 本発明に関する偏極化物質の異なる設置形態図である。 本発明に関する異なる形態のレンズモジュール構造図である。 本発明に関する異なる形態のレンズモジュール構造図である。 本発明に関する異なる形態のレンズモジュール構造図である。 S偏光とP偏光が異なる媒介面を通過した場合の屈折、反射状態図である。 ブレーズグレーティング回折原理図である。 S偏光が三角形マイクロ構造のグレーティングを通過した場合の屈折、反射状態図である。 P偏光が三角形マイクロ構造のグレーティングを通過した場合の屈折、反射状態図である。 本発明に関する異なる形態の三角構造モジュールの構造図である。 本発明に関する異なる形態の三角構造モジュールの構造図である。 本発明に関する異なる形態の三角構造モジュールの構造図である。 本発明に関する異なる形態の三角構造モジュールの構造図である。 本発明の実施例に関する三角形マイクロ構造が構造面対構造面で相対し組み合わされる実験構造図である。 図18の構造により実験を行い分析により得られた回折効率グラフである。
符号の説明
10、10a、10b、10c レンズモジュール
11、11a、11b、11c 第一本体
111、111a、111b、111c 第一入光面
112、112a、112b、112c 第一出光面
113、113a、114、114b 凸レンズ構造
113b、114a、113c、114c 凹レンズ構造
12 偏極化物質
20、20a、20b、20c、20d 三角構造モジュール
21、21a、21a’、21b、21b’、21c、21c’、21d、21d’ 第二本体
211、211a、211c 第二入光面
212、212a、212c 第二出光面
213、214,213a、214a、213b、214b、213c、214c、213d、214d 三角形マイクロ構造
30 白色ビーム
30P 小型白色ビーム
30R、30G、30B 赤、青、緑の三原色ビーム
40、50、60 グレーティング
41 グレーティング小平面
L1 入射光
L2 反射光
L3 屈折光
L4 小平面法線(Facet Normal)
L5 回折光
L6 グレーティング法線
L7 S偏光
L8 P偏光
n1 屈折率
n2 屈折率
rs、rp 振幅反射率
ts、tp 光透過率
θ、θ1、θ2、β、φ 角度、夾角
θs、θs’、θp、θp’ グレーティング底角
η1、η2 曲線

Claims (12)

  1. 一つのレンズモジュールと一つの三角構造モジュールを備える偏極化色彩分光装置において、
    前記レンズモジュールは第一本体を備え、前記第一本体には一つの第一入光面と一つの第一出光面を備え、前記第一入光面と第一出光面にはそれぞれレンズ構造を設け、第一本体には偏極化物質を備え、
    前記三角構造モジュールは一つの第二本体を備え、前記第二本体には一つの第二入光面と一つの第二出光面を備え、第二入光面と第二出光面にはそれぞれ三角形マイクロ構造を設け、
    白色ビームを前記第一入光面から前記第一本体に入射させ、前記偏極化物質を経て偏光後、前記レンズ構造により前記白色ビームを縮小し、前記第一出光面より出射し、さらに前記第二入光面より前記三角構造モジュールに進入し、前記第二入光面の前記三角形マイクロ構造により、前記白色ビームを赤、緑、青の三原色ビームに分離し、続いて前記第二出光面の前記三角形マイクロ構造を経て、前記赤、緑、青の三原色ビームを直線方向にガイドし、前記第二出光面より出射することを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  2. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記偏極化物質は、高分子分散型液晶、コレステロール液晶、ポリエチレンナフタレート等の偏極化特性材料を有する一つ或いはその組み合わせとすることを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  3. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記偏極化物質は、第一本体と一体成形することを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  4. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記レンズ構造は、球面柱状、或いは非球面柱状の凸レンズ、或いは凹レンズであることを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  5. 請求項4記載の偏極化色彩分光装置において、前記第一入光面のレンズ構造の孔径は前記第一出光面のレンズ構造の孔径より大きいことを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  6. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記第一本体は、有機材料、ガラス、金属、シリコンチップ、化合物半導体材料であることを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  7. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記レンズモジュールのレンズ構造、及び三角構造モジュールの三角形マイクロ構造はどちらも周期性構造であることを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  8. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記偏極化物質は、第一本体内部または表面に設置することを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  9. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記三角形マイクロ構造は、二等辺三角形または直角三角形であることを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  10. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記第二入光面と第二出光面は、同一第二本体の相対する両面に設置するか、異なる本体にそれぞれ設置することを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  11. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記三角形マイクロ構造は、構造面と構造面を向き合わせて組み合わせるか、構造背部と構造背部を向きあわせて組み合わせることを特徴とする偏極化色彩分光装置。
  12. 請求項1記載の偏極化色彩分光装置において、前記三角形マイクロ構造は、マイクロ/ナノ等級のマイクロ構造であることを特徴とする偏極化色彩分光装置。
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