JP2009199029A - 電気光学装置、電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速動作と高開口率とを両立可能な電気光学装置を提供すること。
【解決手段】電気光学装置は、m本の走査線と、n本のデータ線と、走査線とデータ線との各交点に対応して設けられた複数のトランジスタ(100)と、各々が何れかのトランジスタと接続された複数の電気光学素子と、m本の共通電位線(42)と、を備える。各トランジスタは、島状の半導体膜(16)と各トランジスタに個別に設けられたゲート電極膜(24)とを有する。各走査線は、複数のトランジスタのうち、第1方向に沿って並んだn個のトランジスタの各々のゲート電極膜と電気的に接続され、かつ絶縁膜(28)を挟んで当該ゲート電極膜の上層側に重畳して配置されたゲート補助配線膜(26)を含む。共通電位線(42)は、ゲート補助配線膜と重畳し、当該ゲート補助配線膜よりも上層側に設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶装置などの電気光学装置並びに当該電気光学装置を備えた電子機器に関する。
投写型表示装置あるいは液晶テレビ等に使用される液晶装置として、格子状に形成された走査線(ゲート線)とデータ線(信号線)の各交点に、画素電極と当該画素電極に電圧を印加するスイッチング素子としての薄膜トランジスタとからなる画素を形成した、アクティブマトリクス型の液晶装置がある。かかる液晶装置の駆動方法の1つとしてデジタル時分割駆動があり、このデジタル時分割駆動を採用することによりアナログ駆動に比べて表示性能を大きく向上できることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述したデジタル時分割駆動においては、液晶素子に印加する電圧はデジタル2値であり、その電圧を印加する時間を制御する事により階調を表現する。このため、デジタル時分割駆動はアナログ駆動に比べて高速な電圧書き込み(高速駆動)が要求される。そこで、この高速駆動に対応する為のアプローチとして走査線の低抵抗化が必要となる。ところが、一般に採用される高温ポリシリコンプロセスにおいては、ゲート電極には多結晶シリコン膜が用いられ、かつゲート電極と走査線とを同一の層で一体的に形成する。一般に、多結晶シリコン膜は金属の数十〜数百倍の比抵抗を有しているため、走査線の低抵抗化の妨げとなる。
上記の不都合を解消するために、本願出願人は、ゲート電極と走査線とを一体的に形成するのではなく、ゲート電極については各トランジスタに対応して局所的に形成し、かつこれらのゲート電極に共通に接続された走査線を金属膜によって形成する技術を検討している。かかる構成はゲート電極ないしは走査線の低抵抗化という点では非常に有効である。しかしながら、ゲート電極と走査線とを別々に形成する場合、ゲート電極と走査線との間の電気的接続を確保するためのコンタクト部を設ける必要があり、それによって画素開口率が低下するという不都合が生じ得る。特に、今後画素の高精細化が進むと、画素ピッチを小さくする要求が高くなると予想される。画素ピッチが小さくなると、コンタクト部による開口率の低下がより顕著になると考えられる。また、このような課題は液晶装置に限られるものではなく、複数の画素を有する他の電気光学装置(例えば、電気泳動装置、有機EL装置等)においても共通するものである。
特開2002−32057号公報
本発明に係る具体的態様は、高速動作と高開口率とを両立可能な構造を有する電気光学装置を提供することを一つの目的とする。
本発明に係る電気光学装置は、(a)第1方向に沿って延在するm本の走査線と、(b)前記走査線の各々と交差して設けられ、第2方向に沿って延在するn本のデータ線と、(c)前記走査線と前記データ線との各交点に対応して設けられた複数のトランジスタと、(d)各々が前記トランジスタのうちの何れか1つと接続された複数の電気光学素子と、(e)前記第1方向に沿って延在するm本の共通電位線と、を備える。前記トランジスタの各々は、島状の半導体膜と、少なくとも一部が前記半導体膜と重畳して設けられ、かつ前記トランジスタの各々に対して個別に設けられたゲート電極膜と、を有する。また、前記走査線の各々は、前記トランジスタのうち、前記第1方向に沿って並んだn個のトランジスタの上層側に絶縁膜を挟んで重畳して設けられ、かつ当該n個のトランジスタの各々の前記ゲート電極膜と電気的に接続されたゲート補助配線膜を含む。そして、前記共通電位線は、各々がいずれかの前記ゲート補助配線膜と重畳して当該ゲート補助配線膜よりも上層側に設けられる。
かかる構成においては、ゲート電極膜を各トランジスタに対応して分割して点在させるとともに、第1方向に沿って配列したn個のトランジスタの各々のゲート電極膜をゲート補助配線膜によって相互に接続している。すなわち、1つのゲート補助配線膜とこれに接続されたn個のゲート電極とが協同し、全体として走査信号を伝達する機能を担う。換言すれば、1つのゲート補助配線膜とこれに接続されたn個のゲート電極とが全体として走査線の機能を果たすとも言える。これにより、ゲート電極膜についてプロセス上の都合等から比較的高抵抗な膜(例えば多結晶シリコン膜)が利用されたとしても、それより上層のゲート補助配線膜については相対的に低抵抗な膜(例えば、アルミニウム膜等の金属膜)を利用できるので、走査線全体として低抵抗化が計られ、高速動作が実現される。また、上記構成においては、ゲート補助配線膜がn個のトランジスタに対応する各ゲート電極膜上に絶縁膜を挟んで重畳して配置され、かつ共通電位線についてはゲート補助配線膜よりも上層側に設けられていることにより、各ゲート電極膜とゲート補助配線膜との間に両者の電気的接続を図る部位(コンタクト部位)を設けることの妨げとなる構成が存在しない。このため、コンタクト部位を設けるために必要な面積を低減することが可能となり、画素の高開口率化を図ることが可能となる。この効果は画素が高精細化するほど顕著となる。
前記ゲート電極膜は、例えば多結晶シリコン膜からなる。また、前記ゲート補助配線膜は、アルミニウム膜などの金属膜からなる。
それにより、従来からのプロセス構造に大きな変更を加えることなく、上述の構造を実現することが可能となる。
上述した電気光学素子は、例えば液晶素子である。
これにより、高速動作と高開口率を両立した液晶表示装置が得られる。
上記の電気光学装置は、前記トランジスタの各々と一対一に設けられた複数の容量素子を更に備えることも好ましい。この場合に、前記容量素子の各々は、前記ゲート補助配線膜よりも上層側に設けられ、かつ前記共通電位線の一部と対向配置された容量素子電極膜と、前記共通電位線と前記容量素子電極膜との間に挟まれた誘電体膜と、を有することが好ましい。
これにより、開口率を損なうことなく容量素子を設けることが可能となる。
本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えて構成される。ここで「電子機器」とは、例えば携帯電話、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラ、携帯型TV、PDA、電子手帳、プロジェクターなどが挙げられる。電気光学装置は、例えば携帯電話等の電子機器における表示部として用いられ、あるいはプロジェクターにおける画像表示源として用いられる。
本発明に係る電気光学装置を用いることにより、表示品質に優れた高性能な電子機器を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下では本発明を適用した電気光学装置の一例として、透過型の液晶表示装置を採り上げる。
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す回路図である。図1に示す本実施形態の液晶表示装置は、複数の画素部101をマトリクス状に配置して構成されたアクティブマトリクス型表示装置である。具体的には、本実施形態に係る液晶表示装置は、各々が走査線駆動回路110に接続されており、第1方向(図示のX方向)に沿って延在する複数(m本)の走査線102と、各々がデータ線駆動回路111に接続されており、第2方向(図示のY方向)に沿って延在する複数(n本)のデータ線104と、走査線102とデータ線104との各交点に対応づけて配置された複数の画素部101と、各々が走査線駆動回路110に接続された複数の共通電位線106と、を含んで構成されている。
図1に示すように、各画素部101は、それぞれ、トランジスタ100、容量素子103及び液晶素子108を含んで構成されている。すなわち、本実施形態に係る各画素部101は、透過型の液晶表示装置において最も一般的な1T1C型の画素構成を有している。トランジスタ(薄膜トランジスタ)100は、そのゲートが1つの走査線102と接続され、ソースが1つのデータ線104と接続され、ドレインが液晶素子108と接続されている。容量素子103は、一方端子がトランジスタ100のドレインと接続され、他方端子が共通電位線106と接続されている。液晶素子108は、対向配置された画素電極と共通電極との間に液晶層を挟んで構成されており(図示省略)、画素電極がトランジスタ100のドレインと電気的に接続されている。共通電極は、複数の液晶素子108に渡って形成され、それらの間で共有される。
ここで、本実施形態に係る液晶表示装置は、各画素部101を駆動する方法としてデジタル時分割駆動方式を採用している。デジタル時分割駆動方式について簡単に説明すると以下の通りである。デジタル時分割駆動方式においては、1つの走査線102に対して走査信号を書き込む時間であるフレーム期間を重み付けされた複数のサブフレーム期間に分割し、各サブフレーム期間における液晶素子108の透過/非透過(画素としての点灯/非点灯に対応)を制御することによって階調を表現する。サブフレーム期間は、例えば8ビット駆動であれば2N(N=0〜7)に設定される。つまり、1フレーム期間は、1、2、4、8、16、32、64、128という期間に分割される。したがって、この場合における最小のサブフレーム期間は1フレーム期間×1/256という短い期間となる。この短いサブフレーム期間内に、走査線102を介してトランジスタ100のゲートに所定の電圧を印加してトランジスタをオン状態とし、データ線104を介して液晶素子108にデータ信号を書き込む必要がある。このため、走査線102における信号遅延をいかに抑制するかが重要となる。そこで、本実施形態においては、詳細を後述するゲート補助配線膜を用いることにより、走査線102の配線抵抗及び配線容量に起因する信号遅延の影響を抑制している。
図2は、本実施形態に係る液晶表示装置の構造を示す模式断面図である。図2では、1つの画素部101に対応する部分的な断面図が模式的に示されている。なお、図2においては視覚的な煩雑さを避けるために、絶縁物からなる層についてはハッチングが省略されている。
基板10は、例えばガラス基板や石英基板などの透明基板である。この基板10上、遮蔽層12が配置されている。この遮蔽層12は、例えば膜厚200nm程度のタングステンシリサイド(WSi)膜であり、基板10の下面からの跳ね返り光がトランジスタ100に当たる事を防ぐ目的で設けられている。この遮蔽層12を覆うようにして、基板10上には酸化シリコン膜等の絶縁膜14が形成されている。
半導体層16は、絶縁膜14上であって上述した遮蔽層12と重畳する位置に配置されている。この半導体層16は、例えばアモルファスシリコン膜やポリシリコン膜等である。この半導体膜16は、ゲート電極膜24と重畳する位置のチャネル形成領域18と、このチャネル形成領域18の両側にそれぞれ配置されたソースドレイン領域20、22と、を含んで構成される。なお、各ソースドレイン領域20、22とチャネル形成領域18との間に適宜、LDD(Lightly Doped Drain)領域が設けられてもよい。
ゲート絶縁膜27は、半導体層16を覆い、絶縁膜14上に設けられている。ゲート絶縁膜27は、例えば酸化シリコン膜などの絶縁膜からなる。ゲート絶縁膜27の膜厚は適宜設定される。
ゲート電極膜24は、上述したゲート絶縁膜27を挟んで半導体層16のチャネル形成領域18と対向配置されている。本実施形態では製造プロセスの都合上、このゲート電極膜24として多結晶シリコン膜が用いられている。この多結晶シリコン膜からなるゲート電極膜24は、アルミニウム等の金属膜に比べて電気抵抗が大きいため個々のトランジスタに対応して小片化して設けるのがより好ましい。このため、詳細を後述するように、本実施形態においては、ゲート電極膜24は、各トランジスタ100に対応づけて個別に小片化して形成するとともに、第1方向に並んだ各ゲート電極膜24の相互間をゲート補助配線膜26によって接続している。このようなゲート補助配線膜26と各ゲート電極膜24とを組み合わせた全体を上述した走査線102として機能させることにより、走査線102における信号遅延を抑制することが可能となる。
絶縁膜28は、ゲート電極膜24及びゲート絶縁膜27を覆い、絶縁膜14上に設けられている。この絶縁膜28についても、例えば酸化シリコン膜などの絶縁膜からなる。絶縁膜28の膜厚は適宜設定される。
ゲート補助配線膜26は、絶縁膜28上に形成され、一方向(図2においては紙面と直交する方向)に沿って延在しており、かつ一部が絶縁膜28を貫通してゲート電極膜24と接続されている。このゲート補助配線膜26は、アルミニウム膜などの低抵抗な金属膜からなる。このゲート補助配線膜26が一方向に沿って延在し、複数のトランジスタ100に共有される。このゲート補助配線膜26は、上述した走査線駆動回路110と接続されており、ゲート電極膜24と協同して走査線102として機能する。すなわち、走査線駆動回路110から供給される走査信号がゲート補助配線膜26を通して各ゲート電極膜24に伝達される。
ソースドレイン電極膜30は、絶縁膜28上に形成され、かつ一部が絶縁膜28及びゲート絶縁膜27を貫通してソースドレイン領域20と接続されている。同様に、ソースドレイン電極膜32は、絶縁膜28上に形成され、かつ一部が絶縁膜28及びゲート絶縁膜27を貫通してソースドレイン領域22と接続されている。これらのソースドレイン電極30、32は、上述したゲート補助配線膜26と同じ低抵抗の導電膜(本実施形態においては例えばアルミニウム膜)を用いて形成されている。
絶縁膜34は、ゲート補助電極膜26及びソースドレイン電極30、32を覆い、絶縁膜28上に設けられている。この絶縁膜34についても、例えば酸化シリコン膜などの絶縁膜からなる。絶縁膜34の膜厚は適宜設定される。
容量素子電極膜36は、少なくとも一部がトランジスタ100と重畳しており、絶縁膜34上に設けられている。また、容量素子電極膜36は、その一部が絶縁膜34を貫通してソースドレイン電極32と接続している。この容量素子電極膜36は、例えばアルミニウム膜などの低抵抗な導電膜を用いて形成されている。容量素子電極膜36は、容量素子103の一方端子として機能する。
絶縁膜38は、容量素子電極膜36の大部分を露出させつつもその一部を覆い、絶縁膜34上に設けられている。この絶縁膜38についても、例えば酸化シリコン膜などの絶縁膜からなる。絶縁膜38の膜厚は適宜設定される。
誘電体膜40は、容量素子電極膜36に重畳して設けられている。この誘電体膜40としては、例えば酸化シリコン膜や窒化シリコン膜などが用いられる。容量素子電極膜36及び容量素子電極膜42の間にこの誘電体膜40が挟まれることによって容量素子103が構成されている。
容量素子電極膜42は、少なくとも一部が誘電体膜40を挟んで容量素子電極膜38と対向して配置されている。この容量素子電極膜42は、例えばチタンナイトライド(TiN)膜、アルミニウム膜、チタンナイトライド膜の三層の導電膜を積層した構成を有する。この容量素子電極膜42は、容量素子103の他方端子として機能する。また、本実施形態においては、この容量素子電極膜42は、誘電体膜40と接する部位を有するとともに、一方向(図2においては紙面と直交する方向)に沿って延在して形成され、複数の容量素子103に共有されている。すなわち、本実施形態における容量素子電極膜42は、共通電位線106としても機能している。
絶縁膜44は、容量素子電極膜42を覆い、絶縁膜38上に設けられている。この絶縁膜44についても、例えば酸化シリコン膜などの絶縁膜からなる。絶縁膜44の膜厚は適宜設定される。
データ線膜46は、絶縁膜44上に設けられており、一方向に延在している。このデータ線膜46は、アルミニウム膜などの低抵抗な導電膜を用いて形成されている。データ線膜46は、絶縁膜34、38、44を貫通してソースドレイン電極30と接続している。データ線膜46は、上述したデータ線104として機能している。
コンタクト電極膜48は、絶縁膜44上に設けられており、かつ一部が絶縁膜38、44を貫通して容量素子電極膜36と接続されている。このコンタクト電極膜48は、後述するように画素電極膜52とも接続されている。このコンタクト電極膜48は、上述したデータ線膜46と同じ低抵抗の導電膜(本実施形態においては例えばアルミニウム膜)を用いて形成されている。
絶縁膜50は、データ線膜46及びコンタクト電極膜48を覆い、絶縁膜44上に設けられている。この絶縁膜50についても、例えば酸化シリコン膜などの絶縁膜からなる。絶縁膜50の膜厚は適宜設定される。
画素電極52は、絶縁膜50上に設けられており、一部が絶縁膜50を貫通してコンタクト電極膜48と接続されている。本実施形態の液晶表示装置は透過型であるため、画素電極52としては、インジウム錫酸化物膜(ITO膜)などの透明導電膜が用いられる。図示を省略しているが、共通電極を有する対向基板が基板10と対向配置され、共通電極と画素電極52との間に液晶層が配置される。
図3は、画素部の一部構成のレイアウト例を示す模式平面図である。具体的には、図3においては、半導体膜16、ゲート電極膜24、ゲート補助配線膜26及びデータ線膜46についてのレイアウト例が示されている。なお、これら以外の構成については説明の便宜上、図示が省略されている。図3に示す例において、トランジスタ100を構成する半導体膜16は、細長い島状に形成されている。また、ゲート電極膜24は、図示のようにトランジスタ100ごとに個別に設けられており、少なくとも一部が半導体膜16と重畳している。半導体膜16とゲート電極膜24とが重畳した領域がチャネル形成領域18に相当する。更に、図2においても説明したように、これらの半導体膜16及びゲート電極膜24の上層側に絶縁膜28(図2参照)を挟んでゲート補助配線膜26が設けられている。ゲート補助配線膜26は、複数のトランジスタ100のうち、第1方向(図示のX方向)に沿って並んだ各トランジスタ100のゲート電極膜24とコンタクトホール25を介して電気的に接続されている。また、共通電位線106としての容量素子電極膜42は、図2に示したように、ゲート補助配線膜26と重畳し、かつ当該ゲート補助配線膜26よりも上層側に設けられている。
すなわち、本実施形態の液晶表示装置においては、ゲート電極膜24を各トランジスタ100に対応して分割して点在させるとともに、第1方向に沿って配列したn個のトランジスタ100の各々のゲート電極膜24をゲート補助配線膜26によって相互に接続している。ゲート電極膜24については、プロセス上の都合等から比較的高抵抗な膜(本例では多結晶シリコン膜)が利用されるが、それより上層のゲート補助配線膜26については相対的に低抵抗な膜(本例ではアルミニウム膜)を利用できる。これにより、走査線全体として低抵抗化が計られるため、高速動作が実現される。また、上記構成においては、ゲート補助配線膜26がn個のトランジスタ100に対応する各ゲート電極膜24上に絶縁膜28を挟んで重畳して配置され、かつ共通電位線としての容量素子電極膜42についてはゲート補助配線膜26よりも上層側に設けられていることにより、各ゲート電極膜24とゲート補助配線膜26との間に両者の電気的接続を図る部位(コンタクト部位)を設けることの妨げとなる構成が存在しない。このため、コンタクト部位を設けるために必要な面積を低減することが可能となり、画素の高開口率化を図ることが可能となる。この効果は画素が高精細化するほど顕著となる。
次に、本実施形態に係る電気光学装置としての液晶表示装置を備える各種の電子機器について例示する。
図4は、電気光学装置を適用可能な電子機器の例を示す図である。図4(A)は携帯電話への適用例であり、携帯電話230は、アンテナ部231、音声出力部232、音声入力部233、操作部234、及び本実施形態に係る電気光学装置1を備えている。このように本実施形態に係る電気光学装置は携帯電話における表示部として利用可能である。図4(B)はビデオカメラへの適用例であり、ビデオカメラ240は、受像部241、操作部242、音声入力部243、及び本実施形態に係る電気光学装置1を備えている。このように本実施形態に係る電気光学装置はビデオカメラにおける表示部として利用可能である。
図4(C)は携帯型パーソナルコンピュータへの適用例であり、コンピュータ250は、カメラ部251、操作部252、及び本実施形態に係る電気光学装置1を備えている。このように本実施形態に係る電気光学装置は、コンピュータにおける表示部としても利用可能である。図4(D)はヘッドマウントディスプレイへの適用例であり、ヘッドマウントディスプレイ260は、バンド261、光学系収納部262及び本実施形態に係る電気光学装置1を備えている。このように本実施形態に係る電気光学装置はヘッドマウントディスプレイにおける画像表示源としても利用可能である。
図4(E)はリア型プロジェクターへの適用例であり、プロジェクター270は、筐体271に、光源272、合成光学系273、ミラー274、ミラー275、スクリーン276、及び本実施形態に係る電気光学装置1を備えている。このように本実施形態に係る電気光学装置はリア型プロジェクターにおける画像表示源としても利用可能である。図4(F)はフロント型プロジェクターへの適用例であり、プロジェクター280は、筐体282に光学系281及び本実施形態に係る電気光学装置1を備え、画像をスクリーン283に表示可能になっている。このように本実施形態に係る電気光学装置はフロント型プロジェクターにおける画像表示源としても利用可能である。
また、上記した例に限らず本実施形態に係る電気光学装置は、アクティブマトリクス型の表示装置を適用可能なあらゆる電子機器に適用可能である。例えば、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラ、携帯型TV、PDA、電子手帳などにも活用することができる。
以上のような本実施形態によれば、高速動作と高開口率とを両立した液晶表示装置を実現することができる。また、この液晶表示装置を用いることにより、高品質な電子機器を実現することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。例えば、上述した実施形態においては電気光学装置の一例として液晶表示装置を挙げていたが、本発明に係る電気光学装置はこれに限定されるものではない。本発明は、電気光学素子としてのEL素子を複数備えた有機エレクトロルミネッセンス装置や、電気光学素子としての電気泳動素子を複数備えた電気泳動装置など種々の電気光学装置に広く適用することが可能である。また、液晶表示装置についても、上述した透過型のものに限定されるものではない。
本実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す回路図である。 本実施形態に係る液晶表示装置の構造を示す模式断面図である。 画素部の一部構成のレイアウト例を示す模式平面図である。 電気光学装置を適用可能な電子機器の例を示す図である。
符号の説明
10…基板、12…遮蔽層、14…絶縁膜、16…半導体膜、18…チャネル形成領域、20、22…ソースドレイン領域、24…ゲート電極膜、26…ゲート補助配線膜、27…ゲート絶縁膜、28…絶縁膜、30、32…ソースドレイン電極膜、34…絶縁膜、36…容量素子電極膜、38…絶縁膜、40…誘電体膜、42…容量素子電極膜(共通電位線)、44…絶縁膜、46…データ線膜、48…コンタクト電極膜、50…絶縁膜、52…画素電極、100…トランジスタ、101…画素部、102…走査線、103…容量素子、104…データ線、106…共通電位線、108…液晶素子、110…走査線駆動回路、111…データ線駆動回路

Claims (6)

  1. 第1方向に沿って延在するm本の走査線と、
    前記走査線の各々と交差して設けられ、第2方向に沿って延在するn本のデータ線と、
    前記走査線と前記データ線との各交点に対応して設けられた複数のトランジスタと、
    各々が前記トランジスタのうちの何れか1つと接続された複数の電気光学素子と、
    前記第1方向に沿って延在するm本の共通電位線と、
    を備え、
    前記トランジスタの各々は、
    島状の半導体膜と、
    少なくとも一部が前記半導体膜と重畳して設けられ、かつ前記トランジスタの各々に対して個別に設けられたゲート電極膜と、
    を有し、
    前記走査線の各々は、
    前記トランジスタのうち、前記第1方向に沿って並んだn個のトランジスタの上層側に絶縁膜を挟んで重畳して設けられ、かつ当該n個のトランジスタの各々の前記ゲート電極膜と電気的に接続されたゲート補助配線膜を含み、
    前記共通電位線は、各々がいずれかの前記ゲート補助配線膜と重畳して当該ゲート補助配線膜よりも上層側に設けられた、
    電気光学装置。
  2. 前記ゲート電極膜が多結晶シリコン膜からなる、請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記ゲート補助配線膜が金属膜からなる、請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記電気光学素子が液晶素子からなる、請求項1乃至3の何れか1項に記載の電気光学装置。
  5. 前記トランジスタの各々と一対一に設けられた複数の容量素子を更に備え、
    前記容量素子の各々は、
    前記ゲート補助配線膜よりも上層側に設けられ、かつ前記共通電位線の一部と対向配置された容量素子電極膜と、
    前記共通電位線と前記容量素子電極膜との間に挟まれた誘電体膜と、
    を有する、請求項1乃至4の何れか1項に記載の電気光学装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の電気光学装置を備える電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019117264A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置および電子機器
JP2020501197A (ja) * 2016-12-30 2020-01-16 深▲せん▼市華星光電技術有限公司Shenzhen China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd. 画素構造、動作方法及びアレイ基板

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