JP2009198221A - 圧力センサ及び圧力検出システム - Google Patents

圧力センサ及び圧力検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】振動板の振動の抑制を防止し、押圧力の微細な変動を検出可能な圧力センサ及び圧力検出システムを提供することを目的とする。
【解決手段】弾性体で形成された圧力伝達部材120が、振動板130との間に隙間160を設けて配置されているため、振動板130の振動が直接押圧されて抑制されることがなく、押圧力の微細な変動が振動板130の振動に反映されるため、押圧力の微細な変動を検出することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、外部から与えられた圧力を検出する圧力センサ及び圧力検出システムに関する。
従来では、圧電素子等の振動により出力される電圧信号の変動に基づき、外部から与えられた押圧力の変動を検出する圧力センサがある。従来の圧力センサでは、例えば金属などで形成された振動板(共振板)に圧電素子が固定されており、圧電素子から出力される電圧信号が検出される。そして圧力センサは、圧電素子から出力される電圧信号の変動に基づき、振動板に与えられた押圧力を検出する。
例えば特許文献1には、金属等の薄くて硬い材質の筐体に圧電素子が固定されており、圧電素子の出力に応じて筐体に与えられる押圧力を検出する入力装置および電子機器が記載されている。
特開2005−352927号公報
上記従来の圧力センサでは、振動板を直接押圧して振動を変化させ、押圧力の変化を検出する場合がある。例えば特許文献1記載の発明では、振動板の役割を果たす筐体が、人の手等により直接押圧されたときの押圧力を検出する。
しかしながら、上記したように振動板を直接押圧すると、振動板の振動が過剰に抑制されるため押圧力の変動が反映されにくくなり、押圧力の微細な変動の検出が困難となる。
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決すべくなされたものであり、振動板の振動の過剰な抑制を防止し、押圧力の微細な変動を検出可能な圧力センサ及び圧力検出システムを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記目的を達成するために以下の如き構成を採用した。
本発明は、振動子(140)の振動が伝搬される振動板(130)と、
外部から押圧力が与えられる被押圧部(122)と、を有し、
前記振動板(130)の振動の変動に基づき前記被押圧部(122)に与えられた前記押圧力の変動を検出する圧力センサ(100)であって、
前記被押圧部(122)は、弾性体で形成されており、前記振動板(130)と重なる位置に、前記振動板(130)と間隙(160)を設けて配置されている構成により、振動板の振動の過剰な抑制を防止し、押圧力の微細な変動を検出可能となる。
また本発明の圧力センサにおいて、前記振動子(140)は圧電素子(140)であって、
前記圧電素子(140)は、前記振動板(130)の一方の面に配置され、
前記被押圧部(122)は、前記振動板(130)において前記圧電素子(140)が配置された面と反対側の面と間隙(160)を設けて配置されている構成としても良い。
また本発明の圧力センサは、前記圧電素子(140)へ駆動信号を供給する駆動回路(200)と、
前記圧電素子(140)から出力される電圧信号を検出する検出回路(300)とが実装された基板(150)を有し、
前記圧電素子(140)が配置された前記振動板(130)は、前記圧電素子(140)が前記基板(150)と接するように配置されている構成としても良い。
また本発明の圧力センサは、前記圧電素子(140)へ駆動信号を供給する駆動回路(200)と、
前記圧電素子(140)から出力される電圧信号を検出する検出回路(300)とが実装され、当該基板(150A)を貫通する貫通孔(151)が形成された基板(150A)を有し、
前記貫通孔(151)は、
前記貫通孔(151)内に前記圧電素子(140)が配置可能であり、且つ前記圧電素子(140)が配置されて振動板(130)を前記基板(150A)に直接固定できるように形成されており、
前記圧電素子(140)を配置した前記振動板(130)は、前記圧電素子(140)が配置された側を前記基板(150A)に向けて前記基板(150A)に固定されている構成としても良い。
本発明の圧力検出システムは、振動子(140)の振動が伝搬される振動板(130)と、
外部から押圧力が与えられる被押圧部(122A)と、を有し、
前記振動板(130)の振動の変動に基づき前記被押圧部(122A)に与えられた前記押圧力の変動を検出する圧力センサヘッド(100C)であって、
前記被押圧部(122A)は、弾性体で形成されており、前記振動板(130)と重なる位置に、前記振動板(130)と間隙(160A)を設けて配置されている圧力センサヘッド(100C)と、
前記圧力センサヘッド(100C)と接続されており、前記圧力センサヘッド(100C)を制御する制御装置(150B)とから構成される圧力検出システム(500)であって、
前記制御装置(500)は、
前記振動子(140)を駆動させる駆動信号を供給する駆動回路(200)と、
前記振動子(140)から出力される電圧信号を検出する検出回路(300)とを有する構成とした。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
本発明によれば、振動板の振動の過剰な抑制を防止し、押圧力の微細な変動を検出することができる。
本発明は、弾性体で形成された圧力伝達部材が、振動板との間に隙間を設けて配置されているため、振動板が直接押圧されない。このため本発明では、振動板の振動が押圧力によって過剰に抑制されることがなく、押圧力の微細な変動も振動に反映されるため、押圧力の微細な変動を検出することが可能となる。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図1は、本発明の第一の実施形態の圧力センサ100を示す斜視図であり、図2は、第一の実施形態の圧力センサ100の分解斜視図である。
以下に図1、図2を参照して本実施形態の圧力センサ100の構成について説明する。本実施形態の圧力センサ100は、筐体110から突出した後述する被押圧部122に対し押圧力が与えられたとき、この押圧力の変動を検出する。
本実施形態の圧力センサ100は、筐体110、圧力伝達部材120、振動板130、圧電素子140、基板150を有する(図2参照)。
筐体110は、下部に略正方形状の開口部111を有し、中空部112を有する。また筐体110の天板113には、後述する圧力伝達部材120の被押圧部122が嵌め込まれる嵌め込み孔114が形成されている。本実施形態の筐体110は、例えばプラスチック等により形成されている。
圧力伝達部材120は、台座部121と被押圧部122とが一体形成されたものであり、例えばシリコンゴム等の弾性体で形成されている。台座部121は、下部に略正方形状の開口部123を有し、内部には後述する中空部124(図3参照)を有する。台座部121の天板には、被押圧部122が形成されている。被押圧部122は、筐体110の嵌め込み孔114に嵌め込まれる。
振動板130は、例えばアルミニウム等の金属により形成されており、後述する圧力素子140の振動を共振させる共振板である。振動板130は略正方形状であり、台座部121の中空部124内に配置される。振動板130には、圧電素子140が接着されている。
圧電素子140は、振動板130において、圧力伝達部材120と対向する側と逆側に接着されている。圧電素子140は、例えば接着剤等で振動板130に密着させて接着されていても良い。また圧電素子140は、振動板130の中央に接着されていることが好ましい。具体的には本実施形態の圧電素子140は、図2の一点鎖線Oを圧力センサ100の中心線とした場合、振動板130の中心点と圧電素子140の中心点とが重なる位置に接着されるものとした。
圧電素子140は、基板150に固定されている。基板150は、略正方形であり、圧力伝達部材120の台座部121を形成する略正方形と同一の大きさとした。よって台座部121の一辺の長さW1と、基板150の一辺の長さW2とは、同一となる。本実施形態の基板150には、圧電素子140を駆動させるための駆動信号を出力する駆動回路と、圧電素子140の振動を電圧信号として検出する検出回路が実装されている。尚駆動回路及び検出回路についての詳細は後述する。基板150は、図示しないリード線等により、後述するコンピュータ等に接続されている。
以下に、図3を参照して本実施形態の圧力センサ100の構成についてさらに説明する。図3は、図1に示す圧力センサ100のA−A断面図である。図3(A)は、圧力センサ100に押圧力が与えられていない場合を示し、図3(B)は、圧力センサ100に押圧力が与えられた場合を示している。
図3(A)に示すように、本実施形態の圧力センサ100において、圧力伝達部材120は、被押圧部122が筐体110の嵌め込み孔114に嵌め込まれて固定されている。基板150は、台座部121の開口部123を塞ぐように配置されている。圧電素子140は、基板150上に固定されており、振動板130は、圧電素子140と接着されている。よって本実施形態の振動板130は、圧電素子140を介して基板150に固定されている。そして圧電素子140と振動板130は、圧力伝達部材120の有する中空部124の内部に配置されるようになる。尚本実施形態の圧力センサ100は、振動板130と圧力伝達部材120の台座部121の天板部121aとの間に間隙160を設けるように設計されている。
本実施形態では、間隙160を設けることにより、被押圧部122に与えられた押圧力が直接振動板130に伝達されなくなり、外部から与えられる押圧力により直接振動板130の振動が抑制されることを防止することができる。よって本実施形態では、被押圧部120に与えられた押圧力の変動をより大きく振動板130の振動に反映させることができる。
尚本実施形態の振動板130は、圧力伝達部材120の中空部124において、被押圧部122と重なる位置に配置されるものとした。振動板130は、被押圧部122が押圧されたとき、押圧力により変形した台座部121の天板部121aが振動板130に接触する位置に配置されれば良い。また本実施形態の圧電素子140は、振動板130の中央に接着されるものとしたが、これに限定されない。本実施形態の圧電素子140は、振動板130に振動を伝搬可能な位置に配置されていれば良い。
また本実施形態の間隙160の高さH1は、被押圧部122が押圧されたとき、変形した天板部121aが振動板130に触れる高さとすればよい。高さH1は、圧力センサ100で検出したい押圧力の変動の幅、圧力伝達部材120を形成する弾性体の弾性力等に合わせて任意に設定可能である。尚本実施形態では、例えば台座部121の一辺W1を23mm程度、被押圧部122を円形とした場合の直径を14mm程度、台座部121と被押圧部122との合計の高さH2を8mm程度、台座部121の高さH3を5mm程度、振動板130の高さと圧電素子140の高さの合計の高さH4を1.5mm程度とした。よって本実施形態の間隙160は、0.5mm程度となる。
次に図3(B)を参照して本実施形態の圧力センサ100に押圧力が与えられた場合について説明する。図3(B)では、被押圧部122が押圧されて天板部121aが変形した状態を示している。
圧力センサ100において、被押圧部122が押圧されると、圧力伝達部材120が変形し、台座部121の天板121aが振動板130と接触する。以下の本実施形態では被押圧部122の押圧により生じる天板部121aと振動板130との接触面を接触面170として説明する。本実施形態の圧力センサ100では、圧電素子140を駆動して振動板130を予め振動させておき、被押圧部122の押圧により生じる接触面170の接触による振動板130の振動の変動に基づき、押圧力の変動を検出する。
本実施形態では、被押圧部122に対する押圧力が大きいほど接触面170の面積が広くなり、被押圧部122に対する押圧力が小さいほど接触面170の面積が小さくなる。本実施形態の振動板130では、接触面170が広いほど振動板130の振動が圧力伝達部材120に抑圧されて振動幅が小さくなる。従って圧電素子140の振動も小さくなり、圧電素子140から出力される電圧信号の減衰の度合いは大きくなる。
また接触面170が狭いほど振動板130の振動は圧力伝達部材120に抑圧されにくく、振動幅は小さくなりにくい。従って圧電素子140の振動も小さくなりにくく、圧電素子140から出力される電圧信号の減衰の度合いが小さい。本実施形態では、この電圧信号の減衰の度合いに基づき、被押圧部122に与えられる押圧力を検出する。
以下に本実施形態における圧電素子140から出力される電圧信号を検出について説明する。
本実施形態では、基板150に圧電素子140を駆動する駆動回路と、圧電素子140から出力される電圧信号を検出する検出回路とが実装されている。図4は、基板150に実装された駆動回路と検出回路とを説明する図である。
本実施形態の圧力センサ100の基板150には、圧電素子140と接続された駆動回路200と検出回路300とが実装されている。駆動回路200と検出回路300は、それぞれが圧電素子140と接続されている。
駆動回路200は、所定間隔でパルス信号を出力して圧電素子140を振動させる。尚駆動回路200は、例えば周波数が400kHz〜2MHz、所定間隔を2msec、パルス幅20〜200μsec、電圧50〜300mVのバースト矩形波をパルス信号として出力しても良い。
検出回路300は、アンプ310、フィルタ320、整流回路330、積分回路340、コンパレータ350を有する。アンプ310の入力は、圧電素子140と接続されており、圧電素子140の振動により発生した電圧信号を検出して増幅する。アンプ310で増幅された電圧信号は、フィルタ320によりノイズを除去されて、整流回路330に入力される。整流回路330は、ノイズが除去された電圧信号を整流する。尚アンプ310と整流回路330には、駆動回路200から出力されるパルス信号が供給され、圧電素子140が駆動されるタイミングと同期してオン/オフされる。
整流された電圧信号は、積分回路340を介してコンパレータ350に入力される。コンパレータ350には、予め所定のしきい値電圧Vthが設定されている。本実施形態での積分回路340の時定数は、積分回路340を構成するコンデンサCの容量値と抵抗Rの抵抗値により決定される。本実施形態では、コンデンサCの容量値を1μF、抵抗Rの抵抗値を100KΩ程度とした。また本実施形態のコンパレータ350の出力信号は、積分回路340の出力信号がしきい値電圧Vthよりも小さくなったときローレベル(以下、Lレベル)からハイレベル(以下、Hレベル)に反転するものとした。
コンパレータ350の出力信号は、例えば圧力センサ100が接続されたコンピュータ400へ供給される。コンピュータ400は、演算処理装置と記憶装置とを有する情報処理装置である。
また本実施形態では、コンパレータ350の出力信号がLレベルからHレベルに反転したとき、被押圧部122に押圧力が与えられて振動板130に接触面170が生じたことを検出するものとした。
具体的には本実施形態の検出回路300は、駆動回路200からパルス信号が供給されていない期間の圧電素子140の振動の減衰の度合いに基づき、被押圧部122が押圧されたか否かを検出する。
圧電素子140は、駆動回路200からパルス信号が供給されている期間は、圧電素子140自身を振動させる。そして圧電素子140は、駆動回路200からパルス信号が供給されなくなると、圧電素子140自身の振動を停止する。このとき圧電素子140の振動には、残響(音源が発音を停止した後も音が響いて聞こえる現象)と同様の現象が生じる。
すなわち圧電素子140において、圧電素子140自身により発生させた振動が、圧電素子140自身の振動を停止した後も残存する。残存する振動は、時間の経過と共に収束し、やがて停止する。よって圧電素子140自身の振動により発生した電圧信号は、圧電素子140自身の振動が停止した後に、減衰しながら収束に向かう。
ここで被押圧部122が押圧されて振動板130に接触面170が生じた場合、接触面170により振動板130の振動が抑制され、振動板130の振動は小さくなる。したがって圧電素子140の振動も抑制されて小さくなる。よって圧電素子140の振動は、圧電素子140にパルス信号が供給されていないときの電圧信号の減衰の度合いは大きくなる。
本実施形態では、この電圧信号の減衰の度合いに基づき、被押圧部122が押圧されたか否かを検出する。
以下に、図5、図6を参照して本実施形態における被押圧部122に対する押圧の検出についてさらに説明する。始めに、図5を参照して被押圧部122に対する押圧がない場合の動作を説明する。図5は、第一の実施形態において被押圧部122に対する押圧がないときの動作を説明する図である。
駆動回路200は、所定間隔でパルス信号を出力し、圧電素子140を振動させる。また駆動回路200から出力されるパルス信号は、アンプ310と整流回路330とをオン/オフさせる。図5(A)は、図4に示す回路の点A、点B、点Cの信号を示しており、図5(A)に示す信号が駆動回路200から出力されるパルス信号である。
圧電素子140は、パルス信号が供給されると圧電素子140自身を振動させて電圧信号を出力する。また圧電素子140は、パルス信号が供給されないとき、圧電素子140自身の振動により発生した電圧信号を減衰させた電圧信号を出力する。圧電素子140から出力される電圧信号は、アンプ310へ入力される。図5(B)は、図4に示す回路の点Dの信号を示しており、アンプ310へ入力される信号である。
圧電素子140から出力される電圧信号は、駆動電圧信号と減衰電圧信号とに分けられる。駆動電圧信号とは、圧電素子140にパルス信号が供給されている期間Taに圧電素子140から出力される電圧信号である。尚本実施形態では、圧力センサ100において検出したい押圧力の範囲に応じて、駆動回路200から出力されるパルス信号の周波数と電圧、圧電素子140の特性等を決定した。
また本実施形態において、減衰電圧信号とは、圧電素子140にパルス信号が供給されていない期間Tbに圧電素子140から出力される電圧信号である。減衰電圧信号は、収束に向けて駆動電圧信号が減衰した信号である。
アンプ310は、駆動回路200からパルス信号が供給されるとオフになる。よってアンプ310の出力は、減衰電圧信号のみを増幅して出力する。図5(C)は、図4の示す回路の点Eの信号を示しており、アンプ310から出力される信号である。本実施形態では、圧電素子140から駆動電圧信号が出力される期間Taはアンプ310をオフすることで、減衰電圧信号のみを取り出して増幅することができる。
アンプ310から出力された減衰電圧信号は、フィルタ320を介してノイズを除去されて、整流回路330で整流される。図5(D)は、図4の示す回路の点Fの信号を示しており、整流回路330から出力される信号である。整流された減衰電圧信号は、積分回路340で積分されて出力される。図5(E)は、図4の示す回路の点Gの信号を示しており、積分回路340から出力される信号である。
積分回路340により積分された減衰電圧信号は、コンパレータ350に入力される。ここで本実施形態では、減衰電圧信号は、コンパレータ350に設定されたしきい値電圧Vthよりも小さくならないため、コンパレータ350の出力は減衰電圧信号の出力が開始されてからは反転しない。よってコンパレータ350の出力信号はLレベルを維持し、被押圧部122に対する押圧を検出しない。図5(F)は、図4に示す回路の点Hの信号を示しており、コンパレータ350から出力される信号である。
次に、図6を参照して被押圧部122に対する押圧がある場合の動作を説明する。図6は、第一の実施形態において被押圧部122に対する押圧があるときの動作を説明する図である。
本実施形態において、被押圧部122に対する押圧がある場合、圧電素子140に伝搬される振動板130の振動は、押圧により生じる接触面170により抑えられて小さくなる。よって圧電素子140から出力される電圧信号のレベルも低くなる。
図6(A)は、図4に示す回路の点A、点B、点Cの信号を示しており、駆動回路200から出力されるパルス信号である。尚図6(A)の信号は、図5(A)と同様の信号である。
圧電素子140は、パルス信号が供給されると圧電素子140自身を振動させて電圧信号を出力する。圧電素子140から出力される電圧信号は、アンプ310へ入力される。図6(B)は、図4に示す回路の点Dの信号を示しており、アンプ310へ入力される信号である。
ここでアンプ310に入力される駆動電圧信号のレベルLbは、図5(B)に示す駆動電圧信号のレベルLaよりも低い。よって駆動電圧信号が減衰した信号である減衰電圧信号のレベルも、図5(B)に示す減衰電圧信号より低くなる。
アンプ310に入力された電圧信号は、図5で説明したように減衰電圧信号だけが増幅されて出力される。図6(C)は、図4に示す回路の点Eの信号を示しており、アンプ310から出力される信号である。アンプ310から出力された減衰電圧信号は、整流回路330で整流される。図6(D)は、図4に示す回路の点Fの信号を示しており、整流回路330から出力される信号である。
整流された減衰電圧信号は、積分回路340で積分される。図6(E)は、図4に示す回路の点Gの信号を示しており、積分回路340から出力される信号である。ここで積分された減衰電圧信号は、コンパレータ350に設定されたしきい値電圧Vthよりも小さくなる。よってコンパレータ350の出力信号は、減衰電圧信号の出力が開始された後にLレベルからHレベルへ反転する。図6(F)は、図4に示す回路の点Hの信号を示しており、コンパレータ350から出力される信号である。本実施形態では、コンパレータ350から出力されるHレベルの信号を、被押圧部122に対する押圧を検出する検出信号とした。
すなわち本実施形態では、振動板130の振動が抑えられて圧電素子140から出力される減衰電圧信号の減衰の度合いが大きくなり、減衰電圧信号がしきい値電圧Vthよりも小さくなったとき、被押圧部122に対する押圧を検出する。
このように本実施形態では、圧電素子140を駆動させるパルス信号が供給されていない期間において、圧電素子140から出力される電圧信号を検出する。そして検出された電圧信号の減衰の度合いに基づき、圧電素子140に与えられる押圧力の変動を検出する。よって本実施形態によれば、押圧力による振動の変動のみを検出することが可能となり、押圧力の押圧力の微細な変動を検出することが可能となる。
また本実施形態では、圧力伝達部材120を弾性体により形成している。このため振動板130に接触面170が生じた場合、振動は圧力伝達部材120を非弾性体でないもので形成した場合よりもゆるやかに減衰する。よって本実施形態では、押圧力の微細な変動を振動の変動として検出することができる。図7に、振動の大きさと押圧の関係を示す。図7の破線71は、圧力伝達部材120が非弾性体で形成されていた場合に被押圧部122が押圧された場合の振動の大きさと押圧力の関係を示している。非弾性体とは、例えば金属やガラス等である。
図7の実線72は、圧力伝達部材120が弾性体で形成されていた場合に被押圧部122が押圧された場合の振動の大きさと押圧力の関係を示している。弾性体とは例えばシリコンゴム等である。本実施形態では、圧力伝達部材120を弾性体で形成することにより、振動板130の振動の減衰を圧力伝達部材120の弾性力により緩やかにする。
以上に説明したように、本実施形態の圧力センサ100は、被押圧部122を有する圧力伝達部材120を弾性体で形成し、圧力伝達部材120に対して間隙160を設け振動板130を配置したことにより、振動板130の振動が抑圧されることを防止し、且つ振動の減衰を緩やかにした。また本実施形態の圧力センサ100では、振動板130の振動の減衰の度合いに基づき外部が与えられる押圧力の変動を検出する構成とした。よって本実施形態によれば、振動板の振動の抑制を防止し、押圧力の微細な変動を検出することができる。
また本実施形態では、パルス信号が供給されているときに圧電素子140から出力される電圧信号(駆動電圧信号)と、パルス信号が供給されていないときに圧電素子140から出力される電圧信号(減衰電圧信号)とをそれぞれ別の用途に使用している。具体的には本実施形態の駆動電圧信号は、押圧力の変動を検出するための基準の信号として使用される。また本実施形態の減衰電圧信号は、押圧力の変動が反映された信号として使用される。このように本実施形態では、上記2つの信号を使い分けることにより、1つの圧電素子140により圧力センサ100に与えられる押圧力の微細な変動を検出することができる。
さらに本実施形態では、被押圧部122を弾性体で形成したため、例えば被押圧部122が人の手や指により押圧される場合に、金属等の非弾性体で形成された場合の冷感をなくすことができる。
また本実施形態の検出回路300では、積分回路340の後段に1つのコンパレータ350が設けられた構成としたが、コンパレータは積分回路340の後段に複数設けられていても良い。図8は、積分回路340の後段にコンパレータが複数設けられた検出回路300Aを示す図である。
図8に示す検出回路300Aでは、積分回路340の後段にコンパレータ350、コンパレータ360が接続されている。コンパレータ360には、コンパレータ350に設定されたしきい値電圧Vthよりも低いしきい値電圧Vth1が設定されており、積分回路340の出力信号が入力される。コンパレータ360の出力信号は、コンピュータ400へ供給される。
このように積分回路340の後段に複数のコンパレータを接続し、各コンパレータ毎に異なるしきい値電圧を設定すれば、減衰電圧信号の減衰の度合いを段階を設けて検出することができる。
例えば振動板130に与えられる押圧力が小さい場合と大きい場合では、押圧力が大きい場合の方が、圧電素子140の振動が小さく抑えられる。よって減衰電圧信号の減衰の度合いは大きくなり、減衰電圧信号のレベルも減衰に応じて低くなる。ここでコンパレータ360のしきい値電圧Vth1をコンパレータ350のしきい値電圧Vthよりも低く設定すれば、振動板130に与えられる押圧力が小さい場合と大きい場合とを区別して検出することができる。
図9は、第一の実施形態におけるコンパレータ350、360の出力信号を示す図である。コンパレータ350の出力信号は、積分回路340の出力信号がしきい値電圧Vthよりも小さくなったときにLレベルからHレベルへ反転する。コンパレータ360の出力信号は、積分回路340の出力信号がしきい値電圧Vth1よりも小さくなったときにLレベルからHレベルへ反転する。
このように複数のコンパレータを設ければ、コンピュータ400において、コンパレータ350の出力信号が反転した場合、被押圧部122が押圧されたこと検出するように設定することができる。またコンピュータ400において、コンパレータ360の出力信号が反転した場合、被押圧部122に対してより大きな押圧力が与えられたことを検出するように設定することができる。具体的には例えば、被押圧部122に対し、人の手や指等が接触しただけの場合と、被押圧部122が手や指により押圧された場合とのちがいを検出することができる。
尚本実施形態の検出回路300、300Aでは、駆動回路200から出力されるパルス信号がオフのとき、アンプ310と整流回路330とがオンとされる構成としたが、これに限定されない。検出回路300、300Aでは、パルス信号がオフのとき、アンプ310のみがオンされる構成であっても同様の効果を得ることができる。
尚本実施形態では、積分回路340のコンデンサCの容量と抵抗Rの抵抗値及び積分回路340の後段に設けられるコンパレータの数は任意に設計することができる。以下に積分回路340のコンデンサCの容量値を0.01μF、抵抗Rの抵抗値を1KΩ程度とした場合について説明する。
以下に図10、図11を参照して、本実施形態における被押圧部122に対する押圧の検出についてさらに説明する。図10は、被押圧部122に対する押圧がない場合の動作を説明する図である。図11は、被押圧部122に対する押圧があるときの動作を説明する図である。
図10では、図10(E)以外は図5と同様である。図10では、積分回路340Aから出力される信号を示す図10(E)の波形のみが、図5(E)の波形と異なる。
本実施形態では、積分回路340Aから出力される信号は、積分回路340から出力される信号と比べ、レベルの変動が大きい鋸波形となる。しかしながら本実施形態においても、被押圧部122に対して押圧がない場合には積分回路340Aの出力信号は、しきい値電圧Vthよりも小さくならない。よってコンパレータ350の出力信号はLレベルを維持する。
図11も、図10と同様に、図11(E)以外は図6と同様である。図11では、積分回路340Aから出力される信号を示す図11(E)の波形のみが、図6(E)の波形と異なる。
図11(E)に示す積分回路340Aから出力される信号も、積分回路340から出力される信号と比べ、レベルの変動が大きい鋸波形となる。コンパレータ350の出力信号は、積分回路340Aの出力信号がしきい値電圧Vthよりも小さくなったとき、LレベルからHレベルに反転する。
本実施形態では、積分回路340Aの出力信号が鋸波であることを利用して、コンパレータ350の出力信号の反転のタイミング(パルス幅)に基づき被押圧部122に対する押圧時間等を検出しても良い。この場合、コンパレータ350の出力信号が入力されるコンピュータ400において、コンパレータ350の出力信号の反転のタイミングを検出し、押圧時間を検出しても良い。
次に、本実施形態の積分回路340Aの後段にコンパレータ350、360を設けた場合について説明する。図12は、積分回路340Aにコンパレータ350、360を設けた場合の出力信号を示す図である。
本実施形態では、積分回路340Aの出力信号を鋸波としたため、コンパレータ350、360の出力信号の反転のタイミングにより被押圧部122に対して軽く接触された時間、被押圧部122をより強い力で押圧された時間等を検出することができる。よって本実施形態によれば、被押圧部122に対して軽く接触したことを示す信号、強く押圧したことを示す信号、接触した時間を示す信号、押圧した時間を示す信号等を検出することができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態では、振動板130の固定方法が第一の実施形態と相違する。よって第二の実施形態では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、説明を省略する。
図13は、第二の実施形態の圧力センサ100Aの分解斜視図である。本実施形態の圧力センサ100Aでは、基板150Aに、基板150Aを貫通する孔部151を形成し、振動板130に接着された圧電素子140が孔部151の内部に配置されるようにした。また本実施形態の振動板130は、振動板130の四隅が基板150Aに固定される。本実施形態では、係る構成により振動板130の振動の抑制を防止することができる。
図14は、第二の実施形態の圧力センサ100AのB−B断面図である。図14(A)は、圧力センサ100Aに押圧力が与えられていない場合を示し、図14(B)は、圧力センサ100Aに押圧力が与えられた場合を示している。
図14(A)に示すように、本実施形態の圧力センサ100Aでは、基板150Aに孔部151が形成されている。振動板130は、基板150Aにおいて孔部151と重なる位置に配置される。振動板130は、例えば四隅を基板150Aと接着させて固定されていても良い。本実施形態では、基板150Aにおいて振動板130が重ねられる位置に合わせて接着面152を設け、振動板130の四隅が基板150Aに接着されて固定されるものとした。尚振動板130の固定方法は、上記方法に限定されない。例えば振動板130は、対角線上にある2点のみが基板150Aと固定されても良い。
本実施形態の圧電素子140は、振動板130が基板150Aに固定されてとき、孔部151内に収まる位置に配置されており、振動板130以外のものとは固定されていない。よって本実施形態では、圧電素子140の振動は基板150A等により抑制されず、押圧力による振動板130の振動の抑制のみを検出することができる。尚圧電素子140は、図示しないリード線等により基板150Aと接続されている。
尚本実施形態の孔部151の大きさは、圧電素子140がその内部に配置可能であり、且つ振動板130を基板150に重ねて基板150に固定できる範囲であれば良い。
基板150Aには、孔部151が形成されていない箇所に、圧電素子140を駆動させる駆動回路200、圧電素子140から出力される電圧信号を検出する検出回路300が実装されている。駆動回路200及び検出回路300の詳細は、第一の実施形態で説明した通りである。
このように本実施形態の圧力センサ100Aでは、圧電素子140が基板150Aの孔部151内に収まるように配置され、振動板130が基板150Aに直接固定される。よって本実施形態では、第一の実施形態の圧力センサ100と比べて圧電素子140の高さ分、圧力伝達部材120の台座部121の高さを低くすることができる。
台座部121の高さH3は、間隙160の高さH1と、振動板130の高さと圧電素子140の高さの合計H4と、台座部121の厚さの合計であった。これに対し本実施形態では、台座部121の高さH30は、間隙160の高さH10と、振動板130の高さH40と、台座部121の厚さの合計となる。よって本実施形態では、圧電素子140の高さ分、台座部121の高さを低くすることができる。よって本実施形態では、圧力伝達部材120の高さを低くすることができ、圧力センサ100Aの薄型化に貢献できる。
図14(B)に示すように、本実施形態の圧力センサ100Aの被押圧部122が押圧された場合、台座部121が変形して振動板130と接触する接触面170が生じる。本実施形態では、圧電素子140は、振動板130に生じた接触面170による振動の抑制のみを検出する。
よって本実施形態によれば、押圧力の微細な変動が振動板130の振動に反映されるため、押圧力の微細な変動を検出することができる。
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第三の実施形態について説明する。本発明の第三の実施形態では、第一の実施形態の圧力センサ100の基板150を筐体110の外部に設け、圧力検出システムを構成した点が第一の実施形態と相違する。よって以下の第三の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明する。以下の第三の実施形態の説明では、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で使用した符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図15は、第三の実施形態である圧力検出システム500を示す図である。圧力検出システム500は、圧力センサヘッド100Cと、回路ボックス150Bとにより構成されている。圧力センサヘッド100Cと回路ボックス150Bとは、例えばリード線180等で接続されている。
本実施形態の圧力検出システム500において、圧力センサヘッド100Cは、被押圧部122Aに与えられた押圧力に対応した電圧信号を回路ボックス150Bへ出力する。本実施形態の回路ボックス150Bは、圧力センサヘッド100Cを制御する制御装置である。回路ボックス150Bは、圧力センサヘッド100Cを制御して、圧力センサヘッド100Cから出力された電圧信号に基づき、被押圧部122Aに対する押圧力の変動を検出する。
以下に本実施形態の圧力センサヘッド100Cについて説明する。図16は、第三の実施形態の圧力センサヘッド100Cの分解斜視図である。
本実施形態の圧力センサヘッド100Cは、筐体110A、圧力伝達部材120A、振動板130、圧電素子140、振動板保持部材190を有する。
筐体110Aは、開口部111Aと中空部112Aとを有する円筒状であり、アルミニウムやプラスチック等の非弾性体で形成されている。圧力伝達部材120Aは、弾性体で形成されている。本実施形態では、圧力伝達部材120Aの形状を有底円筒とした。また本実施形態の圧力伝達部材120Aでは、有底円筒形状の底部を被押圧面122Aとし、円筒部を台座部121Aとした。
圧力伝達部材120Aは、開口部123Aが紙面上下側となるよう筐体110Aの中空部112Aに嵌め込まれ、開口部111Aから被押圧面122Aが押圧可能な位置に固定される。圧力伝達部材120Aの中空部123Aには、振動板保持部材190が嵌め込まれて固定される(図17参照)。
振動板保持部材190は、開口部191、中空部192を有する円筒状の形状であり、一方の端面に振動板130が保持される保持部193を有する。振動板130には、圧電素子140が接着されている。振動板130は、圧電素子140が中空部192内に収まるように、保持部193に固定されて保持される。
以下に図17を参照して、本実施形態の圧力センサヘッド100Cについてさらに説明する。図17は、第三の実施形態の圧力センサヘッド100CのC−C断面図である。図17(A)は、圧力センサヘッド100Cに押圧力が与えられていない場合を示し、図17(B)は、圧力センサヘッド100Cに押圧力が与えられた場合を示している。
本実施形態の圧力センサヘッド100Cにおいて振動板130は、圧力伝達部材120Aの被押圧部122Aに対して間隙160Aを設けて配置されている。本実施形態では、被押圧部122Aが押圧されると、図17(B)に示すように、被押圧部122Aと振動板130とが接触して接触面170Aが生じる。本実施形態では、この接触面170Aによる振動板130の振動の変動を圧電素子140から出力される電圧信号として回路ボックス150Bへ出力する。
次に本実施形態の回路ボックス150Bについて説明する。本実施形態の回路ボックス150Bは、第一の実施形態で説明した駆動回路200と検出回路300とが実装された基板を有する。回路ボックス150Bの有する駆動回路200からは、圧力センサヘッド100Cの圧電素子140を振動させるための駆動信号(パルス信号)がリード線180を介して供給される。また圧電素子140から出力される電圧信号は、リード線180を介して検出回路300に入力される。本実施形態の駆動回路200と検出回路300の構成及び動作は、第一の実施形態で説明した通りである。回路ボックス150Bからの出力信号は、例えばコンピュータ等に供給されて、各種処理に利用されても良い。
本実施形態では、圧力センサヘッド100Cと回路ボックス150Bとにより圧力検出システム500を構成したため、圧力センサヘッド100Cを小型化することができる。よって、例えば第一の実施形態の圧力センサ100のように基板150と被押圧部122とが一体となったセンサが配置できないような場所にも、本実施形態の圧力センサヘッド100Cを配置することで第一の実施形態と同様の効果を奏することができる。
具体的には例えば、人型のロボットの指先等に圧力センサを埋め込む際に、第一の実施形態の圧力センサ100を用いた場合、大型であるために指先等に埋め込むことが困難である。この場合、本実施形態の圧力センサヘッド100Cをロボットの指先等に埋め込み、圧力センサヘッド100Cと接続された回路ボックス150Bをロボット本体の外部等に配置すれば、圧力センサ100を配置した場合と同様の機能を実現できる。さらに本実施形態の回路ボックス150Bを、ロボット等を制御するホストコンピュータ等に接続すれば、回路ボックス150Bで検出した情報を各種情報処理に用いることができる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
第一の実施形態の圧力センサ100を示す斜視図である。 図2は、第一の実施形態の圧力センサ100の分解斜視図である。 圧力センサ100のA−A断面図である。 基板150に実装された駆動回路と検出回路とを説明する図である。 第一の実施形態において被押圧部122に対する押圧がないときの動作を説明する図である。 第一の実施形態において被押圧部122に対する押圧があるときの動作を説明する図である。 振動の大きさと押圧の関係を示す図である。 積分回路340の後段にコンパレータが複数設けられた検出回路300Aを示す図である。 第一の実施形態におけるコンパレータ350、360の出力信号を示す図である。 被押圧部122に対する押圧がない場合の動作を説明する図である。 被押圧部122に対する押圧があるときの動作を説明する図である。 積分回路340Aにコンパレータ350、360を設けた場合の出力信号を示す図である。 第二の実施形態の圧力センサ100Aの分解斜視図である。 第二の実施形態の圧力センサ100AのB−B断面図である。 第三の実施形態である圧力検出システム500を示す図である。 第三の実施形態の圧力センサヘッド100Cの分解斜視図である。 第三の実施形態の圧力センサヘッド100CのC−C断面図である。
符号の説明
100、100A、100B 圧力センサ
100C 圧力センサヘッド
110、100A 筐体
120、120A 圧力伝達部材
121、121A 台座部
122、122A 被押圧部
130 振動板
140 圧電素子
150、150A 基板
150B 回路ボックス
160、160A 間隙
170、170A 接触面
180 リード線
190 振動板保持部材
200 駆動回路
300 検出回路

Claims (5)

  1. 振動子の振動が伝搬される振動板と、
    外部から押圧力が与えられる被押圧部と、を有し、
    前記振動板の振動の変動に基づき前記被押圧部に与えられた前記押圧力の変動を検出する圧力センサであって、
    前記被押圧部は、弾性体で形成されており、前記振動板と重なる位置に、前記振動板と間隙を設けて配置されている圧力センサ。
  2. 前記振動子は圧電素子であって、
    前記圧電素子は、前記振動板の一方の面に配置され、
    前記被押圧部は、前記振動板において前記圧電素子が配置された面と反対側の面と間隙を設けて配置されている請求項1記載の圧力センサ。
  3. 前記圧電素子へ駆動信号を供給する駆動回路と、
    前記圧電素子から出力される電圧信号を検出する検出回路とが実装された基板を有し、
    前記圧電素子が配置された前記振動板は、前記圧電素子が前記基板と接するように配置されている請求項1又は2記載の圧力センサ。
  4. 前記圧電素子へ駆動信号を供給する駆動回路と、
    前記圧電素子から出力される電圧信号を検出する検出回路とが実装され、当該基板を貫通する貫通孔が形成された基板を有し、
    前記貫通孔は、
    前記貫通孔内に前記圧電素子が配置可能であり、且つ前記圧電素子が配置された振動板を前記基板に直接固定できるように形成されており、
    前記圧電素子を配置した前記振動板は、前記圧電素子が配置された側を前記基板に向けて前記基板に固定されている請求項1又は2記載の圧力センサ。
  5. 振動子の振動が伝搬される振動板と、
    外部から押圧力が与えられる被押圧部と、を有し、
    前記振動板の振動の変動に基づき前記被押圧部に与えられた前記押圧力の変動を検出する圧力センサヘッドであって、
    前記被押圧部は、弾性体で形成されており、前記振動板と重なる位置に、前記振動板と間隙を設けて配置されている圧力センサヘッドと、
    前記圧力センサヘッドと接続されており、前記圧力センサヘッドを制御する制御装置とから構成される圧力検出システムであって、
    前記制御装置は、
    前記振動子を駆動させる駆動信号を供給する駆動回路と、
    前記振動子から出力される電圧信号を検出する検出回路とを有する圧力検出システム。
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