JP2009196449A - ハイブリッド車両の走行制御装置、走行制御方法及びプログラム - Google Patents

ハイブリッド車両の走行制御装置、走行制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】寒冷地用軽油の適切な給油を行うことが可能となるハイブリッド車両の走行制御装置、走行制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】目的地が寒冷地であって、現在の燃料が凍結防止燃料でない場合には、CPU51は、自車位置から目的地までの誘導経路沿いにおいて、寒冷地用軽油を給油可能な給油所を、地図情報DB47に格納される地図情報から検索して、ユーザが選択するのを待つ。そして、CPU51は、ユーザが選択した給油所に到着した場合の燃料残量を算出して、この燃料残量に基づいて当該給油所まで走行する走行モードを設定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料残量に基づいて走行モードを制御するハイブリッド車両の走行制御装置、走行制御方法及びプログラムに関するものである。
従来より、目的地までの経路上において、車両の燃料残量を考慮して給油所を運転者に案内する技術に関し種々提案されている。
例えば、給油所の属性および給油時の残燃料を記憶する給油履歴記憶部と、給油履歴記憶部に基づいて求めた給油所の属性および給油時の残燃料と給油ニーズとの依存関係を給油ニーズモデルとして記憶した給油ニーズモデル記憶部とを備え、目的地までの経路付近にある給油所の属性と残燃料の情報を給油ニーズモデルに適用して、給油ニーズを計算し、給油ニーズが所定の閾値を超える給油所が存在する場合に、給油ニーズの合った給油所の推薦情報を出力し、給油所までの経路案内を行うように構成されたナビゲーション装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−255996号公報(段落(0035)〜(0085)、図1〜図13)
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたナビゲーション装置では、モータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両に搭載された場合には、気温によって特性が変わる軽油を燃料として使用するため、非寒冷地から寒冷地に走行する際に、燃料が凍結しないように寒冷地用燃料の適切な給油を行うことが難しいという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、モータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両において、寒冷地用燃料の適切な給油を行うことが可能となるハイブリッド車両の走行制御装置、走行制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るハイブリッド車両の走行制御装置は、モータ(5)とディーゼルエンジン(4)を併用して駆動源とするハイブリッド車両(2)の走行制御装置(1)において、目的地が寒冷地であるか否かを判定する寒冷地判定手段(33)と、 前記目的地が寒冷地であると判定された場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所を検索する給油所検索手段(33)と、前記給油所に到着した場合の燃料残量を算出する燃料残量算出手段(33)と、前記燃料残量に基づいて前記ハイブリッド車両の走行モードを設定するように制御する走行モード制御手段(33、9)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係るハイブリッド車両の走行制御装置は、請求項1に記載のハイブリッド車両の走行制御装置(1)において、前記走行モード制御手段(33、9)は、前記給油所に到着した場合の寒冷地用燃料の給油可能量を算出する給油可能量算出手段(33)と、前記燃料残量と前記給油可能量とに基づいて給油後の燃料の流動点温度を算出する流動点温度算出手段(33)と、を有し、該走行モード制御手段は、前記流動点温度に基づいて前記走行モードを設定するように制御することを特徴とする。
また、請求項3に係るハイブリッド車両の走行制御装置は、請求項2に記載のハイブリッド車両の走行制御装置(1)において、前記走行モードは、通常走行モードと当該通常走行モードよりも燃料消費量が多いエンジン優先走行モードとを含み、前記目的地の気温を取得する気温取得手段(33)と、 前記流動点温度と前記気温とを比較して前記目的地において前記通常走行モードで走行した場合の給油後の燃料が凍結するか否かを判定する凍結判定手段(33)と、前記走行モード制御手段(33、9)は、前記給油後の燃料が凍結しないと判定された場合には、前記走行モードを通常走行モードに設定するように制御し、前記給油後の燃料が凍結すると判定された場合には、前記走行モードを前記エンジン優先走行モードに設定するように制御することを特徴とする。
また、請求項4に係るハイブリッド車両の走行制御装置は、請求項3に記載のハイブリッド車両の走行制御装置(1)において、前記エンジン優先走行モードで前記給油所に到着した場合の寒冷地用燃料のエンジン優先給油可能量を算出するエンジン優先給油可能量算出手段(33)と、前記燃料残量と前記エンジン優先給油可能量とに基づいて給油後の燃料の流動点温度を算出するエンジン優先流動点温度算出手段(33)と、前記エンジン優先流動点温度算出手段を介して算出された流動点温度と前記気温とを比較して前記目的地において前記給油所で給油後の燃料が凍結するか否かを判定するエンジン優先凍結判定手段(33)と、前記エンジン優先凍結判定手段を介して前記給油後の燃料が凍結すると判定された場合には、前記燃料が凍結する旨を運転者に対して案内するように制御する案内制御手段(33)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係るハイブリッド車両の走行制御方法は、モータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両の走行制御方法において、目的地が寒冷地であるか否かを判定する寒冷地判定工程と、前記寒冷地判定工程で目的地が寒冷地であると判定された場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所を検索する給油所検索工程と、前記給油所検索工程で検索した給油所に到着した場合の燃料残量を算出する燃料残量算出工程と、前記燃料残量算出工程で算出した燃料残量に基づいて前記ハイブリッド車両の走行モードを設定するように制御する走行モード制御工程と、を備えたことを特徴とする。
更に、請求項6に係るプログラムは、コンピュータに、目的地が寒冷地であるか否かを判定する寒冷地判定工程と、前記寒冷地判定工程で目的地が寒冷地であると判定された場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所を検索する給油所検索工程と、前記給油所検索工程で検索した給油所に到着した場合の燃料残量を算出する燃料残量算出工程と、前記燃料残量算出工程で算出した燃料残量に基づいてモータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両の走行モードを設定するように制御する走行モード制御工程と、を実行させるためのプログラムである。
前記構成を有する請求項1に係るハイブリッド車両の走行制御装置では、モータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両が、非寒冷地から寒冷地に走行する場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所まで走行した場合の燃料残量に基づいて当該ハイブリッド車両の走行モードを設定することが可能となる。これにより、運転者は燃料が凍結しないように寒冷地用燃料の適切な給油を行うことが可能となる。
また、請求項2に係るハイブリッド車両の走行制御装置では、寒冷地の寒冷地用燃料を給油可能な給油所まで走行して給油した後の燃料の流動点温度に基づいて走行モードが設定されるため、給油所まで走行する走行モードをより正確に設定することが可能となる。
また、請求項3に係るハイブリッド車両の走行制御装置では、寒冷地の寒冷地用燃料を給油可能な給油所まで通常走行モードで走行して給油した後の燃料が目的地で凍結しない場合には、通常走行モードに設定し、寒冷地の寒冷地用燃料を給油可能な給油所まで、通常走行モードで走行して給油した後の燃料が目的地で凍結する場合には、通常走行モードよりも燃料消費量が多いエンジン優先走行モードに設定するため、燃料消費量を適切に設定して、給油後の燃料の凍結を防止することが可能となる。
また、請求項4に係るハイブリッド車両の走行制御装置では、通常走行モードよりも燃料消費量が多いエンジン優先走行モードに設定して寒冷地の給油所まで走行しても、この給油所で給油後の燃料が目的地で凍結することを運転者に確実に案内することが可能となる。
また、請求項5に係るハイブリッド車両の走行制御方法では、モータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両が、非寒冷地から寒冷地に走行する場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所まで走行した場合の燃料残量に基づいて当該ハイブリッド車両の走行モードを設定することが可能となる。これにより、運転者は燃料が凍結しないように寒冷地用燃料の適切な給油を行うことが可能となる。
更に、請求項6に係るプログラムでは、コンピュータは当該プログラムを読み込むことによって、該コンピュータは、モータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両が、非寒冷地から寒冷地に走行する場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所まで走行した場合の燃料残量に基づいて当該ハイブリッド車両の走行モードを設定することが可能となる。これにより、運転者は燃料が凍結しないように寒冷地用燃料の適切な給油を行うことが可能となる。
以下、本発明に係るハイブリッド車両の走行制御装置、走行制御方法及びプログラムをナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置1を車載機として搭載したハイブリッド車両2の車両制御システム3の概略構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は本実施例に係るハイブリッド車両2の車両制御システム3の概略構成図である。図2は車両制御システム3の制御系を模式的に示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、本実施例に係る車両制御システム3は、ハイブリッド車両2に対して設置されたナビゲーション装置1と、ディーゼルエンジン4と、駆動モータ5と、発電機6と、バッテリ7と、プラネタリギヤユニット8と、車両制御ECU(ElectronicControl Unit)9と、エンジン制御ECU10と、駆動モータ制御ECU11と、発電機制御ECU12とから基本的に構成されている。
ここで、ナビゲーション装置1は、ハイブリッド車両2の室内のセンターコンソール又はパネル面に備え付けられ、車両周辺の地図や目的地までの探索経路を表示する液晶ディスプレイ15や、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16等を備えている。そして、GPS等によってハイブリッド車両2の現在位置を特定するととともに、目的地が設定された場合においては目的地までの経路の探索、並びに設定された経路に従った案内を液晶ディスプレイ15やスピーカ16を用いて行う。また、本実施例に係るナビゲーション装置1では、後述するように自車位置が非寒冷地で、目的地が寒冷地である場合には、燃料である軽油の燃料残量に基づいて走行モードを設定する。尚、ナビゲーション装置1の詳細な構成については後述する。
また、ディーゼルエンジン4は軽油によって駆動される内燃機関であり、ハイブリッド車両2の第1の駆動源として用いられる。そして、ディーゼルエンジン4の駆動力であるエンジントルクはプラネタリギヤユニット8に伝達され、プラネタリギヤユニット8により分配されたエンジントルクの一部により駆動輪17が回転させられ、ハイブリッド車両2が駆動される。
また、駆動モータ5はバッテリ7から供給される電力に基づいて回転運動するモータであり、ハイブリッド車両2の第2の駆動源として用いられる。駆動モータ5はバッテリ7から供給された電力により駆動され、駆動モータ5のトルクである駆動モータトルクが発生する。そして、発生した駆動モータトルクにより駆動輪17が回転させられ、ハイブリッド車両2が駆動される。特に、ハイブリッド車両ではディーゼルエンジン4の効率が悪い発進時や上り坂路等の低回転域において、駆動モータ5によりハイブリッド車両2が駆動される。また、加速走行時にはディーゼルエンジン4と駆動モータ5の両方により駆動力を発生させ、ハイブリッド車両2が駆動される。
更に、エンジンブレーキ必要時及び制動停止時において、駆動モータ5は回生ブレーキとして車輌慣性エネルギを電気エネルギとして回生する。具体的には、定常低・中速走行及び降坂路走行等によりディーゼルエンジン4の出力に余裕がある場合、バッテリ7の残容量(SOC)に応じて、駆動モータ5を発電機として機能させてバッテリ7を充電する。特に、降坂時においてエンジンブレーキを要求する場合、発電機として機能する駆動モータ5の回生電力を大きくして、充分なエンジンブレーキ効果を得ることができる。また、運転者がフットブレーキを踏んでハイブリッド車両2の停止を要求する場合には、駆動モータ5の回生電力を更に大きくして、回生ブレーキとして作動し、ハイブリッド車両2の慣性エネルギを電力として回生して、摩擦ブレーキに基づく熱によるエネルギ放散を減少する。また、中速域においても、ディーゼルエンジン4をより高出力、高効率な領域で運転できるように、駆動モータ5を回生状態にする。それにより、エンジン効率を向上できると共に、上記回生によるバッテリ7の充電に基づきモータ走行を増大することができ、エネルギ効率が向上する。尚、駆動モータ5としては交流モータやDCブラシレスモータ等が用いられる。
また、発電機6はプラネタリギヤユニット8により分配されたエンジントルクの一部により駆動され、電力を発生させる発電装置である。そして、発電機6は図示されない発電機用インバータを介してバッテリ7に接続されており、発生した交流電流を直流電流に変換し、バッテリ7に供給する。尚、駆動モータ5と発電機6を一体的に構成しても良い。
また、バッテリ7は充電と放電とを繰り返すことができる蓄電手段としての二次電池であり、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、ナトリウム硫黄電池等が用いられる。更に、バッテリ7はハイブリッド車両2の側壁に設けられた充電コネクタ18と接続されている。そして、自宅や所定の充電設備を備えた充電施設において、充電コネクタ18をコンセント等の電力供給源に接続することにより、バッテリ7の充電を行うことが可能となる。更に、バッテリ7は上記駆動モータで発生した回生電力や発電機で発電された電力によっても充電される。
また、プラネタリギヤユニット8はサンギヤ、ピニオン、リングギヤ、キャリア等によって構成され、ディーゼルエンジン4の駆動力の一部を発電機6へと分配し、残りの駆動力を駆動輪17へと伝達する。
また、車両制御ECU9は、ハイブリッド車両2の全体の制御を行う電子制御ユニットである。また、車両制御ECU9には、ディーゼルエンジン4の制御を行う為のエンジン制御ECU10、駆動モータ5の制御を行う為の駆動モータ制御ECU11、発電機6の制御を行う為の発電機制御ECU12が接続されるとともに、ナビゲーション装置1が備える後述のナビゲーションECU33に接続されている。また、車両制御ECU9には、ハイブリッド車両2の燃料残量を検出する残燃料検出センサ13、バッテリ7の残容量(SOC)を検出する不図示のSOCセンサ等が接続されている。
そして、車両制御ECU9は、演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM22、制御用のプログラム等が記録されたROM23等の内部記憶装置を備えている。
また、エンジン制御ECU10、駆動モータ制御ECU11及び発電機制御ECU12は、図示しないCPU、RAM、ROM等からなり、それぞれディーゼルエンジン4、駆動モータ5、発電機6の制御を行う。
続いて、ナビゲーション装置1の概略構成について図2を用いて説明する。
図2に示すように本実施例に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU(ElectronicControl Unit)33と、ユーザからの操作を受け付ける操作部34と、ユーザに対して自車周辺の地図や給油案内等を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、プログラムを記憶した記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37、不図示の道路交通情報センタや地図情報等を配信する情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信モジュール38と、から構成されている。また、ナビゲーションECU33には、自車の走行速度を検出する不図示の車速センサ等が接続される。
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部31は、GPS41、地磁気センサ42、距離センサ43、ステアリングセンサ44、方位検出部としてのジャイロセンサ45、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車両の位置(以下、「自車位置」という。)、自車両の向きを表す自車方位等を検出することが可能となっている。
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された車両操作履歴データベース(車両操作履歴DB)46、地図情報データベース(地図情報DB)47、後述の軽油特性データテーブル61、所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
ここで、車両操作履歴DB46は、運転者の車両操作履歴を記憶するデータベースである。具体的には、過去に車両が走行したリンクとともに、そのリンクにおける運転者のフットブレーキの踏み回数やアクセルの踏み量が累積的に記憶される。そして、ナビゲーションECU33は車両操作履歴DB46に記憶された車両操作履歴情報に基づいて運転者の車両操作特性を導出し、後述するようにバッテリ7の目標残容量(目標S0C)に基づいてハイブリッド車両2の単位時間当たりの燃料消費量を算出する。
また、地図情報DB47は、経路案内、交通情報案内及び地図表示に必要な各種地図データが記録されている。具体的には、レストランや駐車場等の施設に関する施設データ、道路(リンク)形状に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、地点を検索するための検索データ、地図、道路、交通情報等の画像を液晶ディスプレイ15に描画するための画像描画データ等から構成されている。また、特に本実施例に係るナビゲーション装置1は、道路の勾配に関する勾配情報48についても記録されている。
そして、地図情報DB47の内容は、不図示の情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。また、ナビゲーションECU33は車両周辺のリンクの道路形状や勾配情報48に基づいて、後述するように自車位置から目的地までのバッテリ7の残容量(SOC)や燃料消費量を算出する。
また、データ記録部32には、ハイブリッド車両2の給油履歴が記憶されている。具体的には、過去に給油した給油所名、給油所の座標位置(例えば、緯度と経度である。)、給油量、給油後の燃料残量、給油日時等のデータが、データ記録部32に時系列的に記憶される。そして、ナビゲーションECU33は、後述するようにデータ記録部32に記憶された給油履歴情報に基づいて現在の燃料を給油した給油所の座標位置等を読み出すことが可能である。
また、ナビゲーションECU33は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、制御用のプログラムのほか、後述の目的地が寒冷地である場合には、目的地まで適切な走行モードで走行するように設定する寒冷地走行モード設定処理(図4参照)等が記憶されたROM53、ROM53から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ55等を備えている。
また、操作部34は、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
また、液晶ディスプレイ15には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在位置から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。また、後述のようにハイブリッド車両2の走行モードが、通常走行モードよりも燃料消費量が多いエンジン優先走行モードに設定された場合には、その旨が表示される。
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
また、DVDドライブ37は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能な装置である。そして、読み取ったデータに基づいて地図情報DB47の更新等が行われる。
また、通信モジュール38は、道路交通情報センタ、例えば、VICS(登録商標:VehicleInformation and Communication System)センタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。また、通信モジュール38は、情報配信センタと通信を行う通信手段であり、情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。
次に、データ記録部32に格納される軽油特性データテーブル61の一例について図3に基づいて説明する。図3はデータ記録部32に格納される軽油特性データテーブル61の一例を示す図である。
図3に示すように、軽油特性データテーブル61は、「軽油の種類」と、各軽油の種類に対応する流動点温度である「流動点(℃)」とから構成されている。
例えば、図3では、「軽油の種類」には、夏季用として「特1号」と「1号」、冬季用として「2号」、寒冷地用として「3号」、「特3号」とが格納されている。そして、「特1号」に対応する流動点温度(℃)として、+5℃以下であることを表す「+5以下」が格納されている。また同様に、「1号」〜「特3号」に対応する各流動点温度(℃)として、「−2.5以下」、「−7.5以下」、「−20以下」、「−30以下」がそれぞれ格納されている。
次に、上記構成を有するナビゲーション装置1においてナビゲーションECU33が実行する処理であって、寒冷地にある目的地まで適切な走行モードで走行するように設定する寒冷地走行モード設定処理について図4及び図5に基づいて説明する。図4は本実施例に係るナビゲーション装置1のナビゲーションECU33が実行する処理であって、寒冷地にある目的地まで適切な走行モードで走行するように設定する寒冷地走行モード設定処理を示すメインフローチャートである。図5は図4の「走行モード設定処理」のサブ処理を示すサブフロチャートである。
ここで、図4にフローチャートで示される「寒冷地走行モード設定処理」は、ユーザにより目的地が設定された場合に実行される処理である。尚、図4にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1が備えているRAM52やROM53に記憶されており、CPU51により実行される。
図4に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU51は、設定された目的地に関する目的地情報を取得する。具体的には、CPU51は、操作部34を介して入力された目的地の座標位置(例えば、緯度や経度)、住所、電話番号等から、地図情報DB47に格納される地図データから当該目的地の地図上での位置を特定してRAM52に記憶する。また、CPU51は、タイマ55から現在の日時を取得してRAM52に記憶する。
続いて、S12において、CPU51は、現在の季節が冬で、且つ、上記S11で設定された目的地が寒冷地か否かを判定する判定処理を実行する。ここで、寒冷地とは、冬の寒さが厳しい地域をいい、日本では、北海道、東北地方、甲信越地方、近畿・中国地方の日本海側の地方を指している。そして、冬の寒冷地では、ディーゼル車やハイブリッドディーゼル車に対して流動点温度が−20℃以下の「3号」や「特3号」の凍結しない軽油が給油所(ガソリンスタンド)で販売されている。
そして、現在の季節が冬(例えば、12月初旬〜3月初旬の期間である。)でない、つまり、春から秋にかけてのいずれかの季節(例えば、3月中旬〜11月下旬の期間である。)であり、又は、上記S11で設定された目的地が寒冷地でない場合には(S12:NO)、CPU51は、当該処理を終了する。
一方、現在の季節が冬で、且つ、上記S11で設定された目的地が寒冷地の場合には(S12:YES)、CPU51は、S13の処理に移行する。S13において、CPU51は、目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温に関する情報を通信モジュール38を介して不図示の情報配信センタから取得して、RAM52に記憶する。
続いて、S14において、CPU51は、目的地の気温と、データ記録部32から前回の給油履歴情報と軽油特性データテーブル61とを読み出し、現在の燃料が目的地において凍結するか否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU51は、前回の給油履歴情報から前回給油した給油所を特定する。そして、CPU51は、当該給油所に供給されている軽油の種類に関する情報を通信モジュール38を介して不図示の情報配信センタから取得し、前回給油した軽油の種類を特定する。その後、CPU51は、軽油特性データテーブル61から前回給油した軽油の種類に対応する流動点温度を読み出し、目的地の気温以下の場合には、燃料は凍結しないと判定する。一方、CPU51は、この軽油特性データテーブル61から読み出した流動点温度が、目的地の気温より高い場合には、燃料は凍結すると判定する。
そして、現在の燃料が目的地において凍結しないと判定した場合には(S14:NO)、CPU51は、当該処理を終了する。
一方、現在の燃料が目的地において凍結すると判定した場合には(S14:YES)、CPU51は、S15の処理に移行する。
S15において、CPU51は、自車位置から操作部14を介して設定された目的地までの誘導経路をダイクストラ法等の手法で探索して、RAM52に記憶する。そして、CPU51は、自車位置から目的地までの誘導経路沿いにおいて、寒冷地用燃料としての寒冷地用軽油(例えば、流動点温度が−20℃以下の「3号」の軽油又は流動点温度が−30℃以下の「特3号」の軽油である。)を給油可能な給油所(ガソリンスタンド)を、地図情報DB47に格納される地図情報から検索して、各給油所の位置情報を含めてRAM52に記憶する。
また、CPU51は、この検索した各給油所に供給されている軽油の種類、小売価格等に関する最新情報を通信モジュール38を介して不図示の情報配信センタから取得し、RAM52に記憶する。そして、CPU51は、誘導経路沿いの寒冷地用軽油を給油可能な給油所と、各給油所に供給されている軽油の種類、小売価格等に関する最新情報とを液晶ディスプレイ15に一覧表示して、運転者に案内する。
続いて、S16において、CPU51は、液晶ディスプレイ15に一覧表示した給油所のうちの何れかが操作部34を介して選択されるのを待つ(S16:NO)。
そして、液晶ディスプレイ15に一覧表示した給油所のうちの何れかが操作部34を介して選択された場合には(S16:YES)、CPU51は、S17の処理に移行する。S17において、CPU51は、後述の「走行モード設定処理」のサブ処理(図5参照)を実行後、当該処理を終了する。
次に、CPU51が上記S17において実行する「走行モード設定処理」のサブ処理について図5に基づいて説明する。
図5に示すように、先ず、S111において、CPU51は、車両ECU9のCPU21から、残燃料検出センサ13によって検出された現在の燃料残量と、不図示のSOCセンサによって検出されたバッテリ7の残容量(SOC)を取得し、RAM52に記憶する。
また、CPU51は、バッテリ7の目標残容量(目標SOC)を通常値(例えば、約60%である。)に設定して走行する「通常走行モード」で、上記S16で選択された給油所まで誘導経路に沿って走行する場合に消費する単位時間当たりの燃料消費量を順次算出して累積し、自車位置から上記S16で選択された給油所まで走行する際に消費する燃料消費量を算出する。つまり、通常走行モード時における上記S16で選択された給油所まで走行する際に消費する燃料消費量を算出する。
ここで、自車位置から上記S16で選択された給油所まで走行する際に消費する燃料消費量の算出方法について説明する。
CPU51は、先ず、過去の充電履歴から、これからバッテリの充電を行うと仮定した場合のバッテリ7の残容量の増加量(以下、充電速度という)を推定する。推定方法としては、例えば過去に行った充電の充電速度の平均値を、これから充電を行う場合の充電速度として推定する方法がある。
そして、CPU51は、誘導経路に沿って自車位置から各給油所までの地図情報を地図情報DB47から読み出す。ここで、読み出される地図情報としては、例えば道路の形状(距離、座標、カーブのRを含む)に関する情報や道路の勾配に関する勾配情報等がある。また、CPU51は、通信モジュール38を介して道路交通情報センタ等から交通情報を取得する。ここで、取得される交通情報としては、例えば、渋滞情報や通行止めや車線規制等の交通規制に関する規制情報がある。
また、CPU51は、車両操作履歴DB46に累積記憶された過去の車両操作履歴を統計処理することにより運転者の車両操作特性(自車周辺の各リンクにおける運転者のフットブレーキの踏み回数やアクセルの踏み量等である。)を導出する。
そして、CPU51は、これら取得した運転者の車両操作特性や渋滞情報や規制情報から、自車位置から上記S16で選択された給油所まで誘導経路を走行する際の発電機6の駆動や駆動モータ5の回生に基づくバッテリ7への充電量や、駆動モータ5の駆動によるバッテリ7の消費電力量を算出し、バッテリ7の目標残容量(目標SOC)を通常値(例えば、約60%である。)に設定した場合における、バッテリ7の残容量を所定距離毎に順次算出する。また、CPU51は、この順次算出したバッテリ7の残容量から、発電機6の駆動や駆動モータ5の回生に基づくバッテリ7への充電タイミングや、駆動モータ5の駆動によるバッテリ7の消費タイミングを設定する。
また同時に、CPU51は、このバッテリ7への充電タイミングや消費タイミングに基づいて、駆動モータ5と発電機6を駆動していない場合には、運転者の車両操作特性から最小燃費運転でディーゼルエンジン4だけで誘導経路上を走行した際に、ディーゼルエンジン4が消費する単位時間毎の最小燃料消費量(ml/sec)を算出し、累積加算する。また、CPU51は、市街地、渋滞時、登坂時や加速時等において、駆動モータ5とディーゼルエンジン4の両方を駆動して走行する場合には、駆動モータ5による駆動力に相当する燃料消費量を、この最小燃料消費量から減算して単位時間毎の燃料消費量を算出し、累積加算する。
更に、CPU51は、バッテリ7への充電時には、発電機6の駆動力に相当する燃料消費量を、この最小燃料消費量に加算するとともに、駆動モータ5の回生に基づくバッテリ7への充電量に相当する燃料消費量を、この最小燃料消費量から減算して単位時間毎の燃料消費量を算出し、累積加算する。そして、CPU51は、自車位置から上記S16で選択された給油所まで累積加算された総最小燃料消費量を「通常走行モード」で当該給油所まで誘導経路に沿って走行したと仮定した際に算出される燃料消費量としてRAM52に記憶する。
そして、CPU51は、現在の燃料残量からこの燃料消費量を減算した「通常走行モード」での走行後燃料残量を算出後、更に、燃料タンクの満タン容量からこの走行後燃料残量を減算して、上記S16で選択された給油所での寒冷地用軽油の給油可能量を算出する。続いて、CPU51は、通常走行モード時における当該給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度を下記の式(1)で計算して、通常走行モード時の流動点温度としてRAM52に記憶する。尚、Pは現在の軽油の流動点温度(例えば、冬季用「2号」の軽油の場合には、−7.5℃である。)、Rは上記S16で選択された給油所に「通常走行モード」での到達時における走行後燃料残量、Qは各給油所で販売されている寒冷地用軽油の流動点温度(例えば、寒冷地用「3号」の軽油の場合には、−20℃である。)、Wは上記S16で選択された給油所での寒冷地用軽油の給油可能量、Tは上記S16で選択された給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度、Vは燃料タンクの満タン容量である。
T=(P×R+Q×W)÷V ・・・・(1)
更に、S112において、CPU51は、上記S13で通信モジュール38を介して不図示の情報配信センタから取得した目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温に関する情報をRAM52から読み出す。
その後、S113において、CPU51は、上記S111で算出した通常走行モード時における当該給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度と、上記S112で取得した目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温とを比較して、通常走行モード時における当該給油所で給油後の燃料が凍結するか否かを判定する判定処理を実行する。つまり、上記S111で算出した通常走行モード時における上記S16で選択された給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度が、上記S112でRAM52から読み出した目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温以下であるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、通常走行モード時における当該給油所で給油後の燃料が凍結しないと判定された場合、つまり、通常走行モード時における当該給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度が、目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温以下である場合には(S113:NO)、CPU51は、S114の処理に移行する。S114において、CPU51は、車両制御ECU9のCPU21に対して、バッテリ7の目標残容量(目標SOC)を通常値(例えば、約60%である。)に設定した「通常走行モード」で走行するように指示した後、即ち、自車両の走行モードを「通常走行モード」に設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
一方、通常走行モード時における上記S16で選択された給油所で給油後の燃料が凍結すると判定された場合、つまり、通常走行モード時における当該給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度が、目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温よりも高い場合には(S113:NO)、CPU51は、S115の処理に移行する。
S115において、CPU51は、バッテリ7の目標残容量(目標SOC)を通常値(例えば、約60%である。)よりも小さいエンジン優先値(例えば、約50%である。)に設定して走行する「エンジン優先走行モード」で、上記S16で選択された給油所まで誘導経路に沿って走行する場合に消費する単位時間当たりの燃料消費量を順次算出して累積し、自車位置から上記S16で選択された給油所まで走行する際に消費する燃料消費量を算出する。つまり、エンジン優先走行モード時における上記S16で選択された給油所まで走行する際に消費する燃料消費量を、上記S111と同様に算出する。
具体的には、CPU51は、運転者の車両操作特性や渋滞情報や規制情報から、自車位置から当該給油所まで誘導経路を走行する際の発電機6の駆動や駆動モータ5の回生に基づくバッテリ7への充電量や、駆動モータ5の駆動によるバッテリ7の消費電力量を算出し、バッテリ7の目標残容量(目標SOC)を通常値(例えば、約60%である。)よりも小さいエンジン優先値(例えば、約50%である。)に設定した場合における、バッテリ7の残容量を所定距離毎に順次算出する。また、CPU51は、この順次算出したバッテリ7の残容量から、発電機6の駆動や駆動モータ5の回生に基づくバッテリ7への充電タイミングや、駆動モータ5の駆動によるバッテリ7の消費タイミングを設定する。
また同時に、CPU51は、このバッテリ7への充電タイミングや消費タイミングに基づいて、駆動モータ5と発電機6を駆動していない場合には、運転者の車両操作特性から最小燃費運転でディーゼルエンジン4だけで誘導経路上を走行した際に、ディーゼルエンジン4が消費する単位時間毎の最小燃料消費量(ml/sec)を算出し、累積加算する。また、CPU51は、駆動モータ5とディーゼルエンジン4の両方を駆動して走行している場合には、駆動モータ5による駆動力に相当する燃料消費量を、この最小燃料消費量から減算して単位時間毎の燃料消費量を算出し、累積加算する。
更に、CPU51は、バッテリ7への充電時には、発電機6の駆動力に相当する燃料消費量を、この最小燃料消費量に加算するとともに、駆動モータ5の回生に基づくバッテリ7への充電量に相当する燃料消費量を、この最小燃料消費量から減算して単位時間毎の燃料消費量を算出し、累積加算する。そして、CPU51は、自車位置から上記S16で選択された給油所まで累積加算された総最小燃料消費量を「エンジン優先走行モード」で当該給油所まで誘導経路に沿って走行したと仮定した際に算出される燃料消費量としてRAM52に記憶する。
ここで、バッテリ7の目標残容量(目標SOC)を通常値(例えば、約60%である。)よりも小さいエンジン優先値(例えば、約50%である。)に設定した場合には、エンジン優先値と充電閾値との差が、通常走行モード時よりも小さくなって、発電機6を駆動して充電する時間が長くなり、エンジン優先走行モード時における燃料消費量を通常走行モード時における燃料消費量よりも大きくすることが可能となる。つまり、通常走行モード時に上記S16で選択された給油所までに消費する燃料消費量を、エンジン優先走行モード時には、当該給油所よりも更に手前の地点で消費することが可能となる。
そして、CPU51は、現在の燃料残量からこのエンジン優先走行モード時における燃料消費量を減算した走行後燃料残量を算出後、更に、燃料タンクの満タン容量からこの走行後燃料残量を減算して、エンジン優先走行モード時における各給油所での寒冷地用軽油の給油可能量を算出する。そして、CPU51は、エンジン優先走行モード時における各給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度を下記の式(2)で計算して、エンジン優先走行モード時の流動点温度としてRAM52に記憶する。尚、Pは現在の軽油の流動点温度(例えば、冬季用「2号」の軽油の場合には、−7.5℃である。)、Mは上記S16で選択された給油所に「エンジン優先走行モード」での到達時における走行後燃料残量、Qは上記S16で選択された給油所で販売されている寒冷地用軽油の流動点温度(例えば、寒冷地用「3号」の軽油の場合には、−20℃である。)、Nは上記S16で選択された給油所での寒冷地用軽油の給油可能量、Lは上記S16で選択された給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度、Vは燃料タンクの満タン容量である。
L=(P×M+Q×N)÷V ・・・・(2)
その後、S116において、CPU51は、上記S115で算出したエンジン優先走行モード時における当該給油所で給油後燃料(軽油)の流動点温度と、上記S112でRAM52から読み出した目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温とを比較して、エンジン優先走行モード時における当該給油所で給油後の燃料が凍結するか否かを判定する判定処理を実行する。つまり、上記S115で算出したエンジン優先走行モード時における上記S16で選択された給油所で給油後燃料(軽油)の流動点温度が、上記S112でRAM52から読み出した目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温以下であるか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、エンジン優先走行モード時における当該給油所で給油後の燃料が凍結しないと判定された場合、つまり、エンジン優先走行モード時における当該給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度が、目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温以下である場合には(S116:NO)、CPU51は、S117の処理に移行する。S117において、CPU51は、車両制御ECU9のCPU21に対して、バッテリ7の目標残容量(目標SOC)をエンジン優先値(例えば、約50%である。)に設定した「エンジン優先走行モード」で走行するように指示した後、即ち、自車両の走行モードを「エンジン優先走行モード」に設定した後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
一方、エンジン優先走行モード時における上記S16で選択された給油所で給油後の燃料が凍結すると判定された場合、つまり、エンジン優先走行モード時における当該給油所で給油後の燃料(軽油)の流動点温度が、目的地の気温、望ましくは、目的地の予想最低気温よりも高い場合には(S116:YES)、CPU51は、S118の処理に移行する。S118において、CPU51は、液晶ディスプレイ15に目的地までの上記S16で選択された給油所で給油しても燃料が凍結する旨を表示すると共に、スピーカ16を介して目的地までの上記S16で選択された給油所で給油しても燃料が凍結する旨を音声案内後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、CPU51は、寒冷地にある目的地までの誘導経路沿いにおいて、ユーザが選択した寒冷地用軽油を給油可能な給油所まで走行して給油した後の燃料が、当該目的地で凍結しない場合には、通常走行モードに設定する。これにより、ユーザは選択した給油所で寒冷地用軽油を適切に給油して、燃料の凍結を防止することが可能となる。
また、ユーザが選択した寒冷地用軽油を給油可能な給油所まで、通常走行モードで走行して給油した後の燃料が目的地で凍結する場合には、通常走行モードよりも燃料消費量が多いエンジン優先走行モードに設定する。これにより、ユーザは選択した給油所で寒冷地用軽油を適切に給油して、燃料の凍結を防止することが可能となる。
更に、エンジン優先走行モードに設定して、ユーザが選択した寒冷地用軽油を給油可能な給油所まで走行しても、この給油所で給油後の燃料が目的地で凍結することを運転者に確実に案内することが可能となる。つまり、出発前に燃料残量を現在よりも減少させて出発する必要があることを運転者に確実に案内することが可能となる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、上記ステップ115において、バッテリ7の目標残容量(目標SOC)を通常値(例えば、約60%である。)よりも小さい複数のエンジン優先値(例えば、約54%、51%、48%、45%の4種類である。)のそれぞれについて、ユーザが選択した給油所で給油する寒冷地用軽油の給油可能量を算出して、上記式(2)によって当該給油所で給油後の燃料の流動点温度を算出するようにしてもよい。そして、上記ステップ116において、各エンジン優先値について算出された給油後の燃料の流動点温度について判定し、給油後の燃料が凍結しない最も大きいエンジン優先値を、エンジン優先走行モード時のバッテリ7の目標残容量(目標SOC)に設定するようにしてもよい。これにより、当該給油所に到着したときのバッテリ7の残容量を多くすることが可能となる。
また、例えば、上記S118において、CPU51は、燃料が凍結する旨を案内すると共に、通常走行モードで走行して給油した後の燃料が目的地で凍結しないように、出発前に燃料残量を現在よりも減少させる量を算出して、運転者に案内するようにしてもよい。これにより、運転者は、現在の燃料残量を案内された量以上抜き取った後、通常走行モードで寒冷地の給油所まで走行して給油することによって、給油後の燃料の凍結を確実に防止することが可能となる。
また、例えば、エンジン優先走行モード時における充電閾値を、通常走行モード時における充電閾値よりも大きくしてもよい。これにより、このエンジン優先走行モード時における目標SOC、即ち、エンジン優先値と充電閾値との差が、通常走行モード時よりも更に小さくなって、発電機6を駆動して充電する時間が長くなり、エンジン優先走行モード時における燃料消費量を通常走行モード時における燃料消費量よりも更に大きくすることが可能となる。つまり、通常走行モード時に上記S16で選択された給油所までに消費する燃料消費量を、エンジン優先走行モード時には、当該給油所よりも更に手前の地点で消費することが可能となる。
本実施例に係るハイブリッド車両の車両制御システムの概略構成図である。 車両制御システム3の制御系を模式的に示すブロック図である。 データ記録部に格納される軽油特性データテーブルの一例を示す図である。 ナビゲーション装置のナビゲーションECUが実行する処理であって、寒冷地にある目的地まで適切な走行モードで走行するように設定する寒冷地走行モード設定処理を示すメインフローチャートである。 図4の「走行モード設定処理」のサブ処理を示すサブフロチャートである。
符号の説明
1 ナビゲーション装置
2 車両
3 車両制御システム
4 ディーゼルエンジン
5 駆動モータ
9 車両制御ECU
13 残燃料検出センサ
15 液晶ディスプレイ
16 スピーカ
21、51 CPU
22、52 RAM
23、53 ROM
33 ナビゲーションECU
34 操作部
38 通信モジュール
46 車両操作履歴DB
47 地図情報DB

Claims (6)

  1. モータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両の走行制御装置において、
    目的地が寒冷地であるか否かを判定する寒冷地判定手段と、
    前記目的地が寒冷地であると判定された場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所を検索する給油所検索手段と、
    前記給油所に到着した場合の燃料残量を算出する燃料残量算出手段と、
    前記燃料残量に基づいて前記ハイブリッド車両の走行モードを設定するように制御する走行モード制御手段と、
    を備えたことを特徴とするハイブリッド車両の走行制御装置。
  2. 前記走行モード制御手段は、
    前記給油所に到着した場合の寒冷地用燃料の給油可能量を算出する給油可能量算出手段と、
    前記燃料残量と前記給油可能量とに基づいて給油後の燃料の流動点温度を算出する流動点温度算出手段と、
    を有し、
    該走行モード制御手段は、前記流動点温度に基づいて前記走行モードを設定するように制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の走行制御装置。
  3. 前記走行モードは、通常走行モードと当該通常走行モードよりも燃料消費量が多いエンジン優先走行モードとを含み、
    前記目的地の気温を取得する気温取得手段と、
    前記流動点温度と前記気温とを比較して前記目的地において前記通常走行モードで走行した場合の給油後の燃料が凍結するか否かを判定する凍結判定手段と、
    前記走行モード制御手段は、前記給油後の燃料が凍結しないと判定された場合には、前記走行モードを通常走行モードに設定するように制御し、前記給油後の燃料が凍結すると判定された場合には、前記走行モードを前記エンジン優先走行モードに設定するように制御することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の走行制御装置。
  4. 前記エンジン優先走行モードで前記給油所に到着した場合の寒冷地用燃料のエンジン優先給油可能量を算出するエンジン優先給油可能量算出手段と、
    前記燃料残量と前記エンジン優先給油可能量とに基づいて給油後の燃料の流動点温度を算出するエンジン優先流動点温度算出手段と、
    前記エンジン優先流動点温度算出手段を介して算出された流動点温度と前記気温とを比較して前記目的地において前記給油所で給油後の燃料が凍結するか否かを判定するエンジン優先凍結判定手段と、
    前記エンジン優先凍結判定手段を介して前記給油後の燃料が凍結すると判定された場合には、前記燃料が凍結する旨を運転者に対して案内するように制御する案内制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の走行制御装置。
  5. モータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両の走行制御方法において、
    目的地が寒冷地であるか否かを判定する寒冷地判定工程と、
    前記寒冷地判定工程で目的地が寒冷地であると判定された場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所を検索する給油所検索工程と、
    前記給油所検索工程で検索した給油所に到着した場合の燃料残量を算出する燃料残量算出工程と、
    前記燃料残量算出工程で算出した燃料残量に基づいて前記ハイブリッド車両の走行モードを設定するように制御する走行モード制御工程と、
    を備えたことを特徴とするハイブリッド車両の走行制御方法。
  6. コンピュータに、
    目的地が寒冷地であるか否かを判定する寒冷地判定工程と、
    前記寒冷地判定工程で目的地が寒冷地であると判定された場合に、寒冷地用燃料の給油可能な給油所を検索する給油所検索工程と、
    前記給油所検索工程で検索した給油所に到着した場合の燃料残量を算出する燃料残量算出工程と、
    前記燃料残量算出工程で算出した燃料残量に基づいてモータとディーゼルエンジンを併用して駆動源とするハイブリッド車両の走行モードを設定するように制御する走行モード制御工程と、
    を実行させるためのプログラム。
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