JP2009196047A - ロボット、同期制御方法及びプログラム - Google Patents

ロボット、同期制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線での通信手段しか存在しない場合においても、定期的に合奏を満足する精度のタイミングの同期をとることを可能にするロボット、同期制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】基準ロボット10は複数個のLED13を所定の点灯パターンで発光させ、演奏ロボット30はCCD33によりLED13の点灯パターン周期と異なる周期でLED13の点灯パターンを取りこみLED点灯中央演算部36で点灯度を計算する。一方、基準ロボット10はLED点灯中央値演算部17で自身の点灯度を計算する。無線通信部19,38を介して、点灯度の情報を伝達し、両者の点灯度を比較して遅延時間計算部20で演奏ロボットの遅延時間を計算する。計算された遅延時間は演奏ロボットに通知され動作タイミングを修正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のロボットが同期を取って動作する場合に好適なロボット、同期制御方法及びプログラムに関する。
複数台で演奏を行う自動演奏ロボットでは、各ロボット間のタイミングの同期を取る必要がある。複数台のロボットが有線で接続されている場合は、精度よくタイミングの同期を取ることが可能である。
従来のタイミングをとる技術としては特許文献1乃至7に記載の技術がある。特許文献1に記載の技術では、受信機のローカルなシンボルクロックと送信機のシンボルクロックとの間にタイミング同期を確立する技術が開示されている。また、特許文献2に記載の技術には、発信機が二次元LED配列を点滅させ信号を発信し、受信機はCCDカメラで画像を取り込み画像処理して復号する装置が開示されている。
特開2005−523644号公報 特開2003−332900号公報 特開2000−50150号公報 特開2004−343682号公報 特開2002−78982号公報 特開平7−246284号公報 特開平5−184728号公報
しかしながら、一度タイミングを合わせたとしても、誤差により時間と共にロボット間の時刻がずれて行ってしまう。そのため、定期的にタイミングの同期を取る必要があるが、移動する演奏ロボットの場合、有線通信でNTP(Network Time Protocol)を用いると、動きに制約を持たせることになってしまう。また、無線での通信手段しか存在しない場合では、無線通信の遅延の変動のために、合奏を満足する精度でタイミングの同期を取ること自体が難しい。また、受信機により発信機のLED点滅を取り込み画像処理する場合、受信機の取り込み周期でタイミングを取ることになり、所望の精度が得られない場合がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、無線での通信手段しか存在しない場合においても、定期的に精度よく同期をとることが可能なロボット、同期制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係るロボットは、複数の発光手段を有する第1ロボットと同期をとって動作する第2ロボットであって、前記複数の発光手段の点灯パターンを所定のタイミングで取り込む画像取得手段と、前記画像取得手段が取得した発光手段の点灯パターンの点灯タイミングを計算する制御手段とを有し、前記画像取得手段の取り込み周期は、前記複数の発光手段の点灯パターン周期とは異なるものである。
本発明においては、第2ロボットが第1ロボットの点灯パターンを、当該発光パターンの点灯パターン周期とは異なる取り込み周期で取り込むことにより、画像取り込み周期より高精度なタイミングの同期を取ることができる。
また、前記画像取得手段の画像取り込み周期より、前記複数の発光手段の点灯タイミング周期が短いものとすることができる。
さらに、前記第1ロボットが前記発光手段をn(1〜N)個有する場合、前記制御手段は、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、下記から中央値MV1を求めることができる。タイミングを中央値MVにより制御することができる。
Figure 2009196047
さらにまた、前記制御手段は、前記発光手段の点灯度に応じて点灯度を0<k<1とし、前記中央値MV1を求めることができる。点灯、非点灯のみならず、半点灯を検出することで、さらに精度よくタイミングを制御することができる。
また、前記第1ロボットから送られる基準中央値MV0と、前記中央値MV1を比較し、自身の動作タイミングを修正するタイミング修正手段を更に有することができる。第2ロボットが自身でタイミング修正することができる。
さらに、前記画像取り込み周期と前記点灯パターン周期との最小公倍数が大きくなるよう前記点灯パターン周期を選択することが好ましい。最少公倍数を大きくすることで平均化効果を大きくすることができる。
本発明にかかる他のロボットは、n(1〜N)個の発光手段と、第2ロボットにより、前記複数の発光手段の点灯パターンを取りこみ、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から求めた中央値MV1が入力されるデータ取得手段と、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、下記数式から基準中央値MV0を求める基準値算出手段と、前記中央値と、前記基準中央値とに基づき、前記第2ロボット及び/又は自身の動作タイミングを修正する制御手段とを有することができる。
Figure 2009196047
本発明にかかる同期制御方法は、第1ロボットが有する複数の発光手段の点灯タイミングにより当該第1ロボットと同期をとって動作する第2ロボットの同期制御方法であって、前記第1ロボットの複数の発光手段により所定のパターンを所定の点灯パターン周期で点灯させる点灯工程と、前記第2ロボットが前記発光手段の点灯パターンを前記点灯パターン周期とは異なる周期で取り込む点灯パターン取り込み工程と、前記第2ロボットが取り込んだ点灯パターンから求めたタイミングと、前記第1ロボットが自身の発光手段の点灯パターンから求めた基準タイミングとに基づき、前記第1ロボット及び/又は前記第2ロボットの動作タイミングを修正する同期修正工程とを有するのである。
本発明においては、第2ロボットが第1ロボットの発光手段の点灯パターンを解析してタイミングの制御を行う。この際、点灯タイミング周期と、画像取り込み周期とが異なるため、たとえば画像取り込み周期以上の精度で同期制御することができる。
また、前記第2ロボットの点灯パターン取り込み周期より、前記第1のロボットの点灯パターン周期の方が短いものとすることができる。発光手段の点灯周期を早めて高精度の同期制御を実現する。
さらに、前記第1ロボットの発光手段は、n(1〜N)個であって、前記第2ロボットが前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から中央値MV1を求める中央値算出工程と、前記第1ロボットが前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から基準中央値MV0を求める基準中央値算出工程とを有し、前記同期修正工程では、前記中央値MV1と、前記基準中央値MV0とに基づき、前記第1ロボットと前記第2ロボットが同期するよう制御することができる。
Figure 2009196047
さらにまた、前記第1ロボット及び第2ロボットは、前記発光手段の点灯度に応じて点灯度を0<k<1とし、それぞれ前記中央値及び前記基準中央値を求めることができる。これにより、たとえば点灯周期以下の精度で同期制御をすることができる。
本発明にかかる同期制御方法は、第1ロボットが有する複数の発光手段により当該第1ロボットと同期をとって動作する第2ロボットの同期制御方法であって、前記複数の発光手段を所定のタイミングで取り込む画像取得工程と、前記画像取得工程にて取得した発光手段の点灯パターンを計算する制御工程とを有し、前記画像取得工程での取り込み周期は、前記複数の発光手段の点灯パターン周期とは異なるものである。
本発明にかかる同期制御方法は、第1ロボットが有するn(1〜N)個の発光手段により当該第1ロボットと第2ロボットとが同期をとる同期制御方法であって、前記第2ロボットにより、n(1〜N)個の発光手段の点灯パターンを取りこみ、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から求めた中央値MV1が入力されるデータ取得工程と、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、下記数式から基準中央値MV0を求める基準値算出工程と、前記中央値MV1と、前記基準中央値MV0とに基づき、前記第2ロボット及び/又は自身の動作タイミングを修正する制御工程とを有するものである。
Figure 2009196047
また、本発明に係るプログラムは、上述した同期制御処理をコンピュータに実行させるものである。
本発明によれば、無線での通信手段しか存在しない場合においても、定期的に合奏を満足する精度のタイミングの同期をとることを可能にするロボット、同期制御方法及びプログラムを提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、複数のロボットが協調して楽器などを演奏する際に互いにタイミングをとるための同期制御方法に適用したものである。
本実施の形態においては、複数台の自動演奏ロボットシステムにおいて、演奏ロボットは、基準となる基準ロボットのLED等の点滅状態(点灯パターン)を画像認識し、基準ロボットの点滅情報と画像認識結果との差から、基準ロボットとの時間のずれを把握する。演奏ロボットがそのタイミングのずれを補正して演奏を実施することにより、複数台の自動演奏ロボットの演奏タイミングを一致させるものである。
図1は、タイミングの基準を生成する基準ロボットと、それ以外の演奏ロボットを示す模式図である。基準ロボット10は、複数の発光手段として、例えばLED13を10個有する。演奏ロボット30A、30B、30C、30D等(以下、特に区別が必要ない場合は、演奏ロボット30という。)は、LEDの点灯パターンを認識するためにCCDカメラ33を有している。これらのロボット10、30は、無線通信50により無線通信可能に構成されている。
図2は、基準ロボット10及び演奏ロボット30を示す図である。演奏ロボット30は、複数のLEDを所定のタイミングで取り込む画像取得手段としてのCCDカメラ33と、CCDカメラ33が取得したLEDの点灯パターン(点灯パターン)を計算する制御手段としてのLED点灯中央値演算部36とを有する。ここで、CCDカメラ33の取り込み周期は、LEDの点灯パターン周期とは異なるものとなっている。特に、本実施の形態においては、CCDカメラ33の取り込み周期よりLEDの点灯パターン周期が短い。
例えば基準ロボット10がLED13をn(1〜N)個有する場合、LED点灯中央値演算部36は、LEDが点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、下記(1)から中央値MV1を求める。
Figure 2009196047
なお、詳細は後述するが、本実施の形態にかかるLED点灯中央値演算部36は、LEDの点灯度に応じて点灯度kを0、0<k<1、1の3つに分類し、中央値MV1を求める。
基準ロボット10は、n(1〜N)個のLED13と、演奏ロボット30が式(1)から求めた中央値が入力されるデータ取得手段としての無線通信部19と、LEDが点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、数式(1)から基準中央値を求める基準値算出手段としてのLED点灯中央値演算部17と、演奏ロボット30からの中央値と、自身で計算した基準中央値とに基づき、演奏ロボット30が同期がとれるよう制御する制御手段としての遅延時間計算部20とを有する。基準中央値は、下記(2)により求める。
Figure 2009196047
次に、ロボットの構成について更に具体的に説明する。基準ロボット10は、LED13、LED点灯中央値演算部17、無線通信部19及び遅延時間計算部20の他、タイマ11、LED制御部12、仮想画像処理部14、及び計算結果保存部18を有する。演奏ロボット30は、CCDカメラ33、及びLED点灯中央値演算部36の他、タイマ31、CCD制御部32、フレーム画像34、画像処理部35、計算結果保存部37、及び無線通信部38を有する。
基準ロボット10は、タイマ11のタイミングを基にLED制御部12を介してLED13の点灯パターンを制御する。演奏ロボット30は、基準ロボット10のLED13を、CCDカメラ33を用いてフレーム画像34として取得する。フレーム画像34の取得タイミングは、基準ロボット10のタイマ11より、無線通信部19、38を介してCCD制御部32に計測開始指令が伝えられた後、演奏ロボットのタイマ31によって決定される。
次に、画像処理部35は、フレーム画像34からLEDの点灯パターンを認識する。そして、LED点灯中央値演算部36は、画像処理部35にて認識されたLEDの点灯パターンから、後述する方法にて点灯しているLED番号の中央値を算出する。算出したLED点灯中央値が計算結果保存部37に記憶される。
基準ロボット10には、実際にLED13の画像を取得するCCDカメラは備えていないが、自身が制御しているLEDの点灯パターンは認識している。よって、仮想的にLED13を計測したものとして内部的に演奏ロボット30と同様の演算処理を行う。具体的には、仮想画像処理部14にて仮想的にLED13の画像を取得したとして内部演算によりLEDの点灯バターンから点灯しているLED番号の中央値を算出する、算出したLED点灯中央値は、計算結果保存部18に記憶される。
画像収集時間が経過した後、演奏ロボット30の計算結果保存部37に保存されているLED点灯中央値は、無線通信部38、19を介して基準ロボット10に転送される。基準ロボット10の計算結果保存部18に保存されているLED点灯中央値と、受け取った演奏ロボットのLED点灯中央値とを用いて遅延時間計算部20にて演奏ロボット30の遅延時間を計算する。以上により、無線通信環境においてもバラツキのないタイミングの同期が可能になる。
基準ロボット10で算出された遅延時間は、演奏ロボット30に通知される。これにより、演奏ロボット30は、自身の動作タイミングを修正することができる。または、基準ロボット10は、遅延時間を考慮して、演奏ロボット30に動作開始命令等を出すようにしてもよい。なお、本実施の形態においては、基準ロボット10は、演奏ロボット30から中央値を入力され、遅延時間を算出するものとして説明するが、基準ロボット10が演奏ロボットに中央値を送信するようにしてもよい。この場合、基準ロボット10から送られる基準中央値MV0と、自身が算出した中央値MV1とにより遅延時間を求め、自身の動作タイミングを修正することができる。さらに、基準ロボット10の点灯パターンは予め決められたものであり、この点灯パターンに基づき、演奏ロボット30が基準中央値MV0を算出するようにしてもよい。又は、演奏ロボット30に予め定められた基準中央値MV0を入力するようにしてもよい。
次に、LED点灯中央値の求め方について説明する。図3は、LED13の点灯パターンを示す図である。図3(a)に示すように、LEDはLED1〜LED10まで10個あるとする。それぞれ点滅期間T1(5msec)、200Hzの点灯パターン周期とし、図3(b)に示すように、LED1から順次点滅するものとする。LED10が点灯したら再びLED1から点灯する。したがって、図3(b)に示すように、LEDの点灯番号が、1、2、3・・・、9、10、1、2・・・となる。
これに対し、画像取り込み周期T2は、区間A、B、C、Dで示すように、33.3msen、30Hzとする。ここで、上述したように、本実施の形態においては、点灯度kを点灯(k=1)、非点灯(k=0)のみならず、半点灯(k=0.5)についても検出可能の構成となっている。点灯(k=1)は、T1間点灯していた明るさを検出した結果を示す。非点灯(k=0)は、T2間、全く点灯していないことを示す。半点灯(k=0.5)は、T1間点灯した明るさまでには満たない明るさで点灯していたことを示す。
図4は、点灯結果を示す図である。例えば区間Aでは、LED1〜LED6までが点灯(k=1)、LED7が半点灯(k=0.5)、LED8〜LED10が非点灯(k=0)を検出したとする。この場合、
区間Aについて
中央値MV1
=(1×1+2×1+3×1+4×1+5×1+6×1+7×0.5+8×0+9×0+10×0)/6.5
=3.77
ここで、区間Bについては、LED1〜LED3までが点灯(k=1)、LED4が半点灯(k=0.5)、LED5、6が非点灯(k=0)、LED7が半点灯(k=0.5)、LED8〜LED10が点灯(k=1)を検出したとする。すなわち、LED10からLED1への点灯移行を含んでいる。この場合は、MVの値が連続性を有するように、LED番号1〜10のうち7以降に−10を加える。図3に示すように、区間BではLED7の途中点滅から始まり、LED4の途中点滅までである。したがって、LED7、LED4は半点灯(k=0.5)である。
中央値MV1=(1×1+2×1+3×1+4×0.5+5×0+6×0+(7−10)×0.5+(8−10)×1+(9−10)×1+(10−10)×1)/7
=(1+2+3+2+0+0−1.5−2−1+0)/7
=0.5
同様に、区間Cの中央値MV1=(1×0+2×0+3×0+4×0.5+5×1+6×1+7×1+8×1+9×1+10×1)/6.5=7.23
区間Dの中央値MV1=(1×1+2×1+3×1+4×1+5×1+6×1+7×0.5+8×0+9×0+10×0)/6.5=3.77
こうして演奏ロボット30において、点灯しているLED番号の中央値を求めることができる。
これに対し、基準ロボット10は、自身で点灯タイミングを制御しているため、正確な半点灯状態を計算することができる(*6)。すなわち、演奏ロボット30は、点灯より弱い場合は、一律にk=0.5としているが、基準ロボット10は、次のように認識することができるものとする。
(*1):0.667
(*2):0.333
(*3):0.333
(*4):0.667
(*5):0.667
これらの値を用いて基準中央値MV0を計算すると、区間a、b、c、dでは、それぞれ3.85、0.50、7.15、3.85と求めることができる。
次に、こうして求まった中央値及び基準中央値からタイミングを修正する方法について説明する。図5は、基準ロボットと演奏ロボットのタイミング修正を説明する図である。基準ロボット10のLED点灯中央値演算部17にて算出された区間a〜dの各基準中央値MV0は、8.35、0.50、7.15、3.85であったとする。これに対し、演奏ロボット30Aで検出された各区間a〜dの中央値MV1は、4.50、1.00、7.50、4.50であったとする。また、演奏ロボット30Bで検出された各区間a〜dの中央値MV1は、2.0、8.50、5.50、2.00であったとする。
先ず、図5に示すように、各区間のΔMV(MV1−MV0)を求める。ここで、各演奏ロボットのLED点灯中央値(MV1)−基準ロボットのLED点灯中央値(MV0)の値が±5(=N/2)となるよう±10(=N)で調整する。
各区間のΔMVを算出したらその平均ΔMV_aveを求める。この平均ΔMV_aveに点灯パターン変更周期T1を乗算すると、基準ロボットに対する遅延時間推定値T3eが求まる。本例では、演奏ロボット30Aは2.5msec、演奏ロボット30Bは−9.17msecの遅延推定時間を有する。基準ロボット10は、この遅延時間推定値に基づき、演奏ロボットに指示するタイミングを修正したり、又は演奏ロボットに遅延時間を知らせたりする。演奏ロボットは、当該通知に基づき、自身の動作タイミングを修正することができる。
なお、基準ロボットに対する遅延時間真値T3rが演奏ロボット30A,30Bでそれぞれ3.20msec、−7.80msecであったとすると、推定誤差ΔT3(=T3e−T3r[ms])は、それぞれ-0.70、−1.27msecとなる。
ここで、本実施の形態においては、LEDの点滅周期と、画像取り込み周期とが異なる。次に、点滅周期と画像取り込み周期が異なることによる効果について説明する。LED点灯状態周波数F1と、画像取り込み周波数F2の最大公約数の周波数で同じ計測パターンを繰り返す。よってそれ以上計測をして平均化をしても平均化効果が得られない。より平均化効果を得るために、LED点灯状態周波数F1と画像取り込み周波数の最大公約数が小さくなるように(画像取り込み周期と点灯パターン周期との最小公倍数が大きくなるように)、F1とF2を選択することが好ましい。
上述の例では、下記のようになる。
LED点灯状態変更周波数F1:200Hz
画像取り込み周波数F2:30Hz
F1とF2の最大公約数F3:10Hz
F3の周期=画像収集時間:100ms
何枚の画像で同じパターンを繰り返すか(F2/F3):3枚
次に、ロボット10、30の動作について説明する。図6は、ロボット間の同期制御方法を示すフローチャートである。先ず、基準ロボット10の動作(ステップS1〜ステップS9)について説明する。
先ず、基準ロボット10は、LEDの点灯パターンの制御を開始する(ステップS1)。次に、各演奏ロボット30に計算開始指令を送信する(ステップS2)。そして、自身のLED点灯パターンを仮想的に画像取り込み周期(T2)で取得したものとし、そのLED点灯中央値(MV0)を計算し(ステップS3)、LED点灯中央値(MV0)を計算結果保存部18に保存する(ステップS4)。
ここで、画像収集時間(T_S)を経過していなければ、ステップS3、4の処理を繰り返す(ステップS5)。画像収集時間(T_S)を経過した場合、LEDを全て消灯する(ステップS6)。そして、各演奏ロボット30から各区間での各LED点灯中央値MV1を受け取り、自己のLED点灯基準中央値MV0との差(ΔMV)を計算する(ステップS7)。
演奏ロボット30のLED点灯中央値差(ΔVM)=演奏ロボット30のLED点灯中央値(MV1)−基準ロボット10のLED点灯中央値(MV0))
これを各演奏ロボット30の各区間毎に行う。各演奏ロボット30の区間毎のLED点灯中央値差を全区間で平均化し、各演奏ロボットのLED点灯中央値差平均値(ΔMV_ave)を計算する(ステップS8)。
次に、各演奏ロボットのLED点灯中央値差平均値(ΔMV_ave)より、各演奏ロボットの遅延時間を計算する(ステップS9)
遅延時間(T3e)=LED点灯中央値差平均値(ΔMV_ave)×LED点灯パターン変更周期(T1)
次に、演奏ロボット30の動作(ステップS11〜S16)について説明する。演奏ロボット30は、基準ロボット10より計測開始指令受信後、各演奏ロボットの画像取得周期にて画像を取り込む(ステップS11)。このとき画像データより各LEDの点灯状況を画像処理により判別する(ステップS12)。そして、各LEDの点灯状況から、上述した方法でLED点灯中央値(MV1)を算出し(ステップS13)、計算結果保存部18にLED点灯中央値(MV1)を保存する(ステップS14)。
そして、画像収集時間(T_S)を経過していなければステップS11〜S14の処理を繰り返す(ステップS15)。一方、画像収集時間(T_S)を経過した場合、保存しておいた全区間のLED点灯中央値(MV1)を基準ロボット10に送信する。
本実施の形態においては、基準ロボットが所持するLEDの点灯パターンを演奏ロボットが撮影し、その点灯中央値MV1を計算する。そして、これを基準ロボット10に送る。基準ロボット10は、自身のLED点灯タイミングから正しい点灯基準中央値MV0を保持している。これらの点灯中央値を比較し、求めた点灯中央値差により、演奏ロボットのタイミングを基準ロボットと合わせることができる。なお、本実施の形態においては、演奏ロボットが点灯中央値を演算して基準ロボットに送るものとして説明したが、LEDの点灯パターンをCCDカメラで取得し、その結果をそのまま基準ロボットに送信してもよいことは勿論である。
さらに、本実施の形態においては、LEDの点灯パターン周期と、演奏ロボットの画像取り込み周期が異なる。すなわち、画像取り込み周期が30Hzであり、LED点灯パターンは200Hzと早い。このように、画像取り込み周期より短周期のLED点灯パターン変更周期とすることで、画像取り込み周期よりも高精度な時間間隔でタイミングを合わせることができる。基準ロボットと演奏ロボットのタイミングのずれを検出したら、当該ずれに応じて演奏ロボットは自身の動作タイミングを修正することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
例えば、上述の実施の形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではなく、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の伝送媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。
タイミングの基準を生成する基準ロボットと、それ以外の演奏ロボットを示す模式図である。 本発明の実施の形態にかかる基準ロボット及び演奏ロボットを示す図である。 本発明の実施の形態におけるLEDの点灯パターンを示す図である。 LEDの点灯結果を示す図である。 基準ロボットと演奏ロボットのタイミング修正を説明する図である。 本発明の実施の形態にかかる基準ロボットと演奏ロボットの同期制御方法を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 基準ロボット
11 タイマ
12 LED制御部
13 LED
14 仮想画像処理部
17 LED点灯中央値演算部
18 計算結果保存部
19 無線通信部
20 遅延時間計算部
30、30A、30B、30C 演奏ロボット
31 タイマ
32 CCD制御部
33 CCD
34 フレーム画像
35 画像処理部
36 LED点灯中央値演算部
37 計算結果保存部
38 無線通信部
50 無線通信

Claims (18)

  1. 複数の発光手段を有する第1ロボットと同期をとって動作する第2ロボットであって、
    前記複数の発光手段の点灯パターンを所定のタイミングで取り込む画像取得手段と、
    前記画像取得手段が取得した発光手段の点灯パターンの点灯タイミングを計算する制御手段とを有し、
    前記画像取得手段の取り込み周期は、前記複数の発光手段の点灯パターン周期とは異なる、ロボット。
  2. 前記画像取得手段の画像取り込み周期より、前記複数の発光手段の点灯タイミング周期が短い
    ことを特徴とする請求項1記載のロボット。
  3. 前記第1ロボットが前記発光手段をn(1〜N)個有する場合、
    前記制御手段は、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、下記から中央値MV1を求めることを特徴とする請求項1又は2記載のロボット。
    Figure 2009196047
  4. 前記制御手段は、前記発光手段の点灯度に応じて点灯度を0<k<1とし、前記中央値MV1を求める
    ことを特徴とする請求項3記載のロボット。
  5. 前記第1ロボットから送られる基準中央値MV0と、前記中央値MV1を比較し、自身の動作タイミングを修正するタイミング修正手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項3記載のロボット。
  6. 前記画像取り込み周期と前記点灯パターン周期との最小公倍数が大きくなるよう前記点灯パターン周期を選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載のロボット。
  7. n(1〜N)個の発光手段と、
    第2ロボットにより、前記複数の発光手段の点灯パターンを取りこみ、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から求めた中央値MV1が入力されるデータ取得手段と、
    前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、下記数式から基準中央値MV0を求める基準値算出手段と、
    前記中央値と、前記基準中央値とに基づき、前記第2ロボット及び/又は自身の動作タイミングを修正する制御手段とを有する、ロボット。
    Figure 2009196047
  8. 前記画像取得手段の画像取り込み周期より、前記複数の発光手段の点灯パターン周期が短い
    ことを特徴とする請求項7記載のロボット。
  9. 前記制御手段は、前記発光手段の点灯度に応じて点灯度を0<k<1とし、前記中央値を求める
    ことを特徴とする請求項8記載のロボット。
  10. 第1ロボットが有する複数の発光手段の点灯タイミングにより当該第1ロボットと同期をとって動作する第2ロボットの同期制御方法であって、
    前記第1ロボットの複数の発光手段により所定のパターンを所定の点灯パターン周期で点灯させる点灯工程と、
    前記第2ロボットが前記発光手段の点灯パターンを前記点灯パターン周期とは異なる周期で取り込む点灯パターン取り込み工程と、
    前記第2ロボットが取り込んだ点灯パターンから求めたタイミングと、前記第1ロボットが自身の発光手段の点灯パターンから求めた基準タイミングとに基づき、前記第1ロボット及び/又は前記第2ロボットの動作タイミングを修正する同期修正工程とを有する同期制御方法。
  11. 前記第2ロボットの点灯パターン取り込み周期より、前記第1のロボットの点灯パターン周期の方が短い
    ことを特徴とする請求項10記載の同期制御方法。
  12. 前記第1ロボットの発光手段は、n(1〜N)個であって、
    前記第2ロボットが前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から中央値MV1を求める中央値算出工程と、
    前記第1ロボットが前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から基準中央値MV0を求める基準中央値算出工程とを有し、
    前記同期修正工程では、前記中央値MV1と、前記基準中央値MV0とに基づき、前記第1ロボットと前記第2ロボットが同期するよう制御する
    ことを特徴とする請求項10又は11記載の同期制御方法。
    Figure 2009196047
  13. 前記第1ロボット及び第2ロボットは、前記発光手段の点灯度に応じて点灯度を0<k<1とし、それぞれ前記中央値及び前記基準中央値を求める
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項記載の同期制御方法。
  14. 第1ロボットが有する複数の発光手段により当該第1ロボットと同期をとって動作する第2ロボットの同期制御方法であって、
    前記複数の発光手段を所定のタイミングで取り込む画像取得工程と、
    前記画像取得工程にて取得した発光手段の点灯パターンを計算する制御工程とを有し、
    前記画像取得工程での取り込み周期は、前記複数の発光手段の点灯パターン周期とは異なる、同期制御方法。
  15. 第1ロボットが有するn(1〜N)個の発光手段により当該第1ロボットと第2ロボットとが同期をとる同期制御方法であって、
    前記第2ロボットにより、n(1〜N)個の発光手段の点灯パターンを取りこみ、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から求めた中央値MV1が入力されるデータ取得工程と、
    前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、下記数式から基準中央値MV0を求める基準値算出工程と、
    前記中央値MV1と、前記基準中央値MV0とに基づき、前記第2ロボット及び/又は自身の動作タイミングを修正する制御工程とを有する、同期制御方法。
    Figure 2009196047
  16. 第1ロボットが有する複数の発光手段により当該第1ロボットと同期をとって動作する第2ロボットの同期制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記第1ロボットの複数の発光手段により所定のパターンを所定の点灯パターン周期で点灯させる点灯工程と、
    前記第2ロボットが前記発光手段の点灯パターンを前記点灯パターン周期とは異なる周期で取り込む点灯パターン取り込み工程と、
    前記第2ロボットが取り込んだ点灯パターンから求めたタイミングと、前記第1ロボットが自身の発光手段の点灯パターンから求めた基準タイミングとに基づき、前記第1ロボット及び/又は前記第2ロボットの動作タイミングを修正する同期修正工程とを有するプログラム。
  17. 第1ロボットが有する複数の発光手段により当該第1ロボットと同期をとって動作する第2ロボットの同期制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記複数の発光手段を所定のタイミングで取り込む画像取得工程と、
    前記画像取得工程にて取得した発光手段の点灯パターンを計算する制御工程とを有し、
    前記画像取得工程での取り込み周期は、前記複数の発光手段の点灯パターン周期とは異なる、プログラム。
  18. 第1ロボットが有するn(1〜N)個の発光手段により当該第1ロボットと第2ロボットとが同期をとる同期制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記第2ロボットにより、n(1〜N)個の発光手段の点灯パターンを取りこみ、前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0として下記数式から求めた中央値MV1が入力されるデータ取得工程と、
    前記発光手段が点灯している場合は点灯度k=1、点灯していない場合は点灯度k=0とし、下記数式から基準中央値MV0を求める基準値算出工程と、
    前記中央値MV1と、前記基準中央値MV0とに基づき、前記第2ロボット及び/又は自身の動作タイミングを修正する制御工程とを有する、プログラム。
    Figure 2009196047
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JP2012196381A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Nec Corp ロボット制御システム及びロボット制御方法

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