JP2009195080A - 回転電機の電気接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い信頼性を備える回転電機の電気接続構造、を提供する。
【解決手段】回転電機の電気接続構造は、モータジェネレータを収容するMG1ケース61と、MG1ケース61と組み合わされ、モータジェネレータの制御を行なうPCUを収容するMG2・インバータケース62と、MG1ケース61に設けられ、モータジェネレータの状態を検出するサーミスタおよびレゾルバに電気的に接続される低圧コネクタ部71と、MG2・インバータケース62に設けられ、PCUに電気的に接続される低圧コネクタ部76とを備える。低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、MG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせに伴って互いに接続するように構成される。
【選択図】図4
【解決手段】回転電機の電気接続構造は、モータジェネレータを収容するMG1ケース61と、MG1ケース61と組み合わされ、モータジェネレータの制御を行なうPCUを収容するMG2・インバータケース62と、MG1ケース61に設けられ、モータジェネレータの状態を検出するサーミスタおよびレゾルバに電気的に接続される低圧コネクタ部71と、MG2・インバータケース62に設けられ、PCUに電気的に接続される低圧コネクタ部76とを備える。低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、MG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせに伴って互いに接続するように構成される。
【選択図】図4
Description
この発明は、一般的には、回転電機の電気接続構造に関し、より特定的には、回転電機の制御を行なうパワー制御ユニットと一体に設けられる回転電機の電気接続構造に関する。
従来の回転電機の電気接続構造に関して、たとえば、特開2001−327116号公報には、速度制御装置と制御モータとを、コンパクトなまま一体化することを目的とした制御モータが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された制御モータにおいては、モータフレームの反出力側が延長されて筒状の拡張部が形成され、この拡張部の内部にインバータ装置が収容されている。モータ軸の回転角度を検出可能な回転センサと、インバータ装置との間が、回転角度信号が伝達されるケーブルによって連結されている。
また、特開平9−247903号公報には、制御装置を交換する必要がある場合に、交換コストを低減するとともに、交換作業を簡単に行なうことを目的とした制御装置付き電動機が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された電動機においては、スイッチング素子を有し、電動機に電力を供給するパワーユニットが、電動機の端子部に着脱可能に取り付けられている。さらに、スイッチング素子を制御する制御回路を有する制御ユニットが、パワーユニットに着脱可能に取り付けられている。電動機の端子部に対するパワーユニットの取り付け時、パワーユニットの出力端子が、電動機の端子部に設けられたモータ入力端子に嵌合される。
また、特開2004−343845号公報には、複数の電動機を個別のケース部分に内蔵する駆動装置において、各電動機に対応するインバータの駆動装置への一体化と、インバータの冷却とを両立させることを目的とした電動機内蔵駆動装置が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された駆動装置においては、結線が、ジェネレータおよびモータを収容する駆動装置ケースを貫通して設けられている。結線は、ケース内でジェネレータおよびモータの巻き線のリードに接続され、ケース外でバスバーを介してインバータに接続されている。
特開2001−327116号公報
特開平9−247903号公報
特開2004−343845号公報
上述の特許文献1では、回転センサから延出するケーブルが、モータフレーム内部を配索されてインバータ装置に接続されている。このような構成において、制御モータとインバータ装置とが、互いに組み合わされるケース体に別々に収容される場合を想定する。
この場合、制御モータの組み立て工程時に、まず、制御モータとインバータ装置との間をケーブルによって接続し、その後、制御モータを収容するケース体とインバータ装置を収容するケース体とを組み合わせる。このため、ケース体間に確保される作業隙間の分だけ、ケーブルに余分な長さを持たせておく必要がある。しかしながら、ケーブルに余分な長さを持たせると、ケース体の組み合わせ時に、ケーブルがケース体内部で弛んでしまう。この結果、ケーブルの干渉や断線が起こる懸念が生じ、電気接続の信頼性が低下する。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、高い信頼性を備える回転電機の電気接続構造を提供することである。
この発明に従った回転電機の電気接続構造は、第1ケース体と、第2ケース体と、第1コネクタ部と、第2コネクタ部とを備える。第1ケース体は、回転電機を収容する。第2ケース体は、第1ケース体と組み合わされ、回転電機の制御を行なうパワー制御ユニットを収容する。第1コネクタ部は、第1ケース体に設けられ、回転電機の状態を検出する検出部に電気的に接続される。第2コネクタ部は、第2ケース体に設けられ、パワー制御ユニットに電気的に接続される。第1コネクタ部および第2コネクタ部は、第1ケース体と第2ケース体との組み合わせに伴って互いに接続するように構成される。
このように構成された回転電機の電気接続構造によれば、第1ケース体および第2ケース体の組み合わせと同時に、第1コネクタ部および第2コネクタ部を接続するため、回転電機およびパワー制御ユニット間を接続する配線長に余裕を持たせる必要がない。このため、第1ケース体および第2ケース体の組み合わせ時、配線の弛みが生じることを抑制できる。これにより、回転電機およびパワー制御ユニット間の電気接続の信頼性を向上させることができる。
また好ましくは、第1コネクタ部および第2コネクタ部のいずれか一方は、第1コネクタ部および第2コネクタ部のいずれか他方に嵌合される。第1コネクタ部および第2コネクタ部は、第1ケース体と第2ケース体とを近接させた場合に、第1コネクタ部および第2コネクタ部のいずれか一方を第1コネクタ部および第2コネクタ部のいずれか他方の嵌合位置に誘い込むガイド機構を含む。このように構成された回転電機の電気接続構造によれば、第1ケース体および第2ケース体の組み合わせ時、第1コネクタ部および第2コネクタ部間の位置関係に誤差が生じている場合であっても、第1コネクタ部と第2コネクタ部とを容易に接続できる。
また好ましくは、第1コネクタ部および第2コネクタ部のいずれか一方は、第1ケース体および第2ケース体のいずれか一方に固定される第1パーツと、第1パーツに対して位置ずれ可能な状態で組み合わされ、第1コネクタ部および第2コネクタ部のいずれか他方に接続される第2パーツとを含む。このように構成された回転電機の電気接続構造によれば、第1ケース体および第2ケース体の組み合わせ時、第1コネクタ部および第2コネクタ部間の位置関係に誤差が生じている場合であっても、第1コネクタ部と第2コネクタ部とを容易に接続できる。
以上説明したように、この発明に従えば、高い信頼性を備える回転電機の電気接続構造を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、ハイブリッド自動車のモータジェネレータ制御に関する構成を示す回路図である。ハイブリッド自動車は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池(バッテリ)から電力供給されるモータとを動力源とする。
図1を参照して、ハイブリッド自動車は、バッテリユニット40と、車両用駆動装置20と、図示しないエンジンとを含む。車両用駆動装置20は、電動機および発電機として機能する回転電機としてのモータジェネレータMG1,MG2と、図示しないエンジンおよびモータジェネレータMG1,MG2の間で動力を分配する動力分割機構26と、モータジェネレータMG1,MG2の制御を行なうパワー制御ユニット(PCU:Power Control Unit)21とを含む。
バッテリユニット40には端子41,42が設けられている。車両用駆動装置20にはDC端子43,44が設けられている。端子41とDC端子43との間および端子42とDC端子44との間は、それぞれケーブル6およびケーブル8によって電気的に接続されている。
バッテリユニット40は、バッテリBと、バッテリBの正極と端子41との間に接続されるシステムメインリレーSMR2と、バッテリBの負極と端子42との間に接続されるシステムメインリレーSMR3と、バッテリBの正極と端子41との間に直列に接続される、システムメインリレーSMR1および制限抵抗Rとを含む。システムメインリレーSMR1〜SMR3は、後述の制御装置30から与えられる制御信号SEに応じて導通/非導通状態が制御される。
バッテリユニット40は、バッテリBの端子間の電圧VBを測定する電圧センサ10と、バッテリBに流れる電流IBを検知する電流センサ11とを含む。バッテリBとしては、ニッケル水素、リチウムイオン等の2次電池や、燃料電池などを用いることができる。バッテリBに代わる蓄電装置として、電気二重層コンデンサ等の大容量キャパシタを用いることもできる。
PCU21は、モータジェネレータMG1,MG2にそれぞれ対応して設けられるインバータ22,14と、インバータ22,14に共通して設けられる昇圧コンバータ12と、制御装置30とを含む。
昇圧コンバータ12は、DC端子43,44間の電圧を昇圧する。昇圧コンバータ12は、一方端が端子43に接続されるリアクトル32と、昇圧用IPM(Intelligent Power Module)13と、平滑用コンデンサ33とを含む。昇圧用IPM13は、昇圧後の電圧VHを出力する昇圧コンバータ12の出力端子間に直列に接続されるIGBT素子Q1,Q2と、IGBT素子Q1,Q2にそれぞれ並列に接続されるダイオードD1,D2とを含む。平滑用コンデンサ33は、昇圧コンバータ12によって昇圧された電圧を平滑化する。
リアクトル32の他方端は、IGBT素子Q1のエミッタおよびIGBT素子Q2のコレクタに接続されている。ダイオードD1のカソードは、IGBT素子Q1のコレクタと接続され、ダイオードD1のアノードは、IGBT素子Q1のエミッタと接続されている。ダイオードD2のカソードは、IGBT素子Q2のコレクタと接続され、ダイオードD2のアノードは、IGBT素子Q2のエミッタと接続されている。
インバータ14は、車輪を駆動するモータジェネレータMG2に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。インバータ14は、回生制動に伴い、モータジェネレータMG2において発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき、昇圧コンバータ12は、降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。
インバータ14は、走行用IPM18を構成するU相アーム15、V相アーム16およびW相アーム17を含む。U相アーム15,V相アーム16およびW相アーム17は、昇圧コンバータ12の出力ライン間に並列に接続されている。
U相アーム15は、直列接続されたIGBT素子Q3,Q4と、IGBT素子Q3,Q4とそれぞれ並列に接続されるダイオードD3,D4とを含む。ダイオードD3のカソードは、IGBT素子Q3のコレクタと接続され、ダイオードD3のアノードは、IGBT素子Q3のエミッタと接続されている。ダイオードD4のカソードは、IGBT素子Q4のコレクタと接続され、ダイオードD4のアノードは、IGBT素子Q4のエミッタと接続されている。
V相アーム16は、直列接続されたIGBT素子Q5,Q6と、IGBT素子Q5,Q6とそれぞれ並列に接続されるダイオードD5,D6とを含む。ダイオードD5のカソードは、IGBT素子Q5のコレクタと接続され、ダイオードD5のアノードは、IGBT素子Q5のエミッタと接続されている。ダイオードD6のカソードは、IGBT素子Q6のコレクタと接続され、ダイオードD6のアノードは、IGBT素子Q6のエミッタと接続されている。
W相アーム17は、直列接続されたIGBT素子Q7,Q8と、IGBT素子Q7,Q8とそれぞれ並列に接続されるダイオードD7,D8とを含む。ダイオードD7のカソードは、IGBT素子Q7のコレクタと接続され、ダイオードD7のアノードは、IGBT素子Q7のエミッタと接続されている。ダイオードD8のカソードは、IGBT素子Q8のコレクタと接続され、ダイオードD8のアノードは、IGBT素子Q8のエミッタと接続されている。
各相アームの中間点は、モータジェネレータMG2の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、モータジェネレータMG2は、三相の永久磁石同期モータであり、U,V,W相の3つのコイルは各々一方端が中性点に共に接続されている。U相コイルの他方端は、IGBT素子Q3,Q4の接続ノードに接続されている。V相コイルの他方端は、IGBT素子Q5,Q6の接続ノードに接続されている。W相コイルの他方端は、IGBT素子Q7,Q8の接続ノードに接続されている。
電流センサ25は、モータジェネレータMG1に流れる電流をモータ電流値MCRT1として検出し、モータ電流値MCRT1を制御装置30に出力する。電流センサ24は、モータジェネレータMG2に流れる電流をモータ電流値MCRT2として検出し、モータ電流値MCRT2を制御装置30に出力する。
インバータ22は、昇圧コンバータ12に対してインバータ14と並列的に接続される。インバータ22は、モータジェネレータMG1に対して昇圧コンバータ12の出力する直流電圧を三相交流に変換して出力する。インバータ22は、昇圧コンバータ12から昇圧された電圧を受けてたとえばエンジンを始動させるためにモータジェネレータMG1を駆動する。
また、インバータ22は、エンジンのクランクシャフトから伝達される回転トルクによってモータジェネレータMG1で発電された電力を昇圧コンバータ12に戻す。このとき、昇圧コンバータ12は降圧回路として動作するように制御装置30によって制御される。なお、インバータ22の内部の構成はインバータ14と同様であるため、詳細な説明は繰返さない。
モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2には、サーミスタ53およびレゾルバ54が取り付けられている。サーミスタ53は、駆動に伴って発熱するモータジェネレータMG1,MG2の温度を検出し、その検出した結果をサーミスタ出力値TEM1,TEM2として制御装置30に出力する。レゾルバ54は、モータジェネレータMG1,MG2の磁石位置を検出し、その検出した結果をレゾルバ出力値REV1,REV2として制御装置30に出力する。
制御装置30は、トルク指令値TR1,TR2、レゾルバ出力値REV1,REV2、サーミスタ出力値TEM1,TEM2、電圧VB,VL,VH、電流IBの各値、モータ電流値MCRT1,MCRT2および起動信号IGONを受ける。
ここで、トルク指令値TR1,レゾルバ出力値REV1、サーミスタ出力値TEM1およびモータ電流値MCRT1は、モータジェネレータMG1に関するものであり、トルク指令値TR2,レゾルバ出力値REV2、サーミスタ出力値TEM2およびモータ電流値MCRT2は、モータジェネレータMG2に関するものである。電圧VBは、バッテリBの電圧であり、電流IBは、バッテリBに流れる電流である。電圧VLは、昇圧コンバータ12の昇圧前電圧であり、電圧VHは、昇圧コンバータ12の昇圧後電圧である。
制御装置30は、昇圧コンバータ12に対して昇圧指示を行なう制御信号PWU,降圧指示を行なう制御信号PWDおよび動作禁止を指示する信号CSDNを出力する。
制御装置30は、インバータ14に対して昇圧コンバータ12の出力である直流電圧をモータジェネレータMG2を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI2と、モータジェネレータMG2で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC2とを出力する。制御装置30は、インバータ22に対して直流電圧をモータジェネレータMG1を駆動するための交流電圧に変換する駆動指示PWMI1と、モータジェネレータMG1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇圧コンバータ12側に戻す回生指示PWMC1とを出力する。
続いて、図1中の車両用駆動装置20の構造について説明する。図2は、ハイブリッド自動車のエンジンルームを示す平面図である。
図2を参照して、ハイブリッド自動車の車両前方には、エンジン52を搭載するエンジンルーム51が設けられている。車両用駆動装置20は、エンジンルーム51に収容されている。車両用駆動装置20は、エンジン52に対して車両幅方向に隣り合って設けられている。エンジン52に隣接する位置には、モータジェネレータMG1が配置されている。モータジェネレータMG1に対してエンジン52の反対側には、モータジェネレータMG2が配置されている。エンジン52、モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2は、車両幅方向に並ぶ。モータジェネレータMG1とモータジェネレータMG2との間には、動力分割機構26が配置されている。
モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2の回転中心となる軸が、それぞれ回転軸201および回転軸202として表されている。回転軸201と回転軸202とは、互いに平行に車両幅方向に延びる。モータジェネレータMG1は、回転軸201とエンジン52のクランクシャフトとが同軸になるように配置されている。モータジェネレータMG2は、回転軸202が回転軸201よりも車両後方にオフセットされるようにモータジェネレータMG1に対して位置決めされている。このような構成により、モータジェネレータMG2の車両前方に空間が形成され、この空間にPCU21が配置されている。
車両用駆動装置20は、モータジェネレータMG1,MG2と、動力分割機構26と、PCU21とを収容するモータケース60を含む。モータケース60は、アルミニウム等の金属から形成されている。
モータケース60は、MG1ケース61およびMG2・インバータケース62から構成されている。MG1ケース61は、モータジェネレータMG1を収容する。MG2・インバータケース62は、モータジェネレータMG2およびPCU21を収容する。MG1ケース61は、エンジン52から車両幅方向に筒状に延びる形状を有する。MG2・インバータケース62は、MG1ケース61と車両幅方向に隣り合って配置され、MG1ケース61と組み合わされている。
モータケース60内には、モータジェネレータMG1,MG2を収容する空間56と、PCU21を収容する空間57とが形成されている。MG2・インバータケース62は、空間56と空間57とを区画する壁部64を含む。MG1ケース61は、壁部64と向い合わせに配置される壁部63を含む。壁部63および壁部64は、MG1ケース61とMG2・インバータケース62とが互いに組み合わされる位置に設けられている。
モータケース60内には、モータジェネレータMG1に取り付けられた図1中のサーミスタ53およびレゾルバ54と、PCU21を構成する制御装置30との間を電気的に接続するための配線としてのワイヤーハーネス66が配索されている。ワイヤーハーネス66は、モータジェネレータMG1の状態を表わす信号を、モータジェネレータMG1から制御装置30に送る信号線である。ワイヤーハーネス66は、モータジェネレータMG1が配置される空間56と、PCU21が配置される空間57との間に渡って設けられている。ワイヤーハーネス66は、空間56と空間57との間において低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76によって中継されている。
図3は、図2中のモータケースの分解組み立て図である。図中には、図2中の矢印IIIに示す方向から見たモータケース60が示されている。図4は、図3中の2点鎖線IVで囲まれた位置のモータケースを拡大して示す側面図である。
図3および図4を参照して、低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、それぞれ壁部63および壁部64に設けられている。本実施の形態では、車両用駆動装置20の組み立て工程時、MG1ケース61を矢印101に示す方向に移動させてMG2・インバータケース62と組み合わせる。低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、このMG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせに伴って互いに接続されるように構成されている。
なお、車両用駆動装置20の組み立て工程は、上記に限らず、MG2・インバータケース62を移動させてMG1ケース61と組み合わせてもよいし、MG1ケース61およびMG2・インバータケース62の両方を移動させて互いを組み合わせてもよい。
低圧コネクタ部71,76の構造についてさらに詳細に説明すると、低圧コネクタ部71は、第1パーツとしての基部73と、第2パーツとしての嵌合部72とを含む。低圧コネクタ部76は、基部78と嵌合部77とを含む。基部73と嵌合部72とは、別パーツとして設けられており、互いに組み合わされている。基部78と嵌合部77とは、一体に形成されている。基部73および基部78は、ボルトなどの締結部材を用いて、壁部63および壁部64にそれぞれ固定されている。嵌合部72は、基部73から壁部64に向けて突出するように設けられ、嵌合部77は、基部78から壁部63に向けて突出するように設けられている。PCU21を収容する空間57への液体の浸入を防ぐため、基部78と壁部64との取り付け面には、シール部材79が配置されている。
嵌合部77には、嵌合部72が挿入される開口部89が形成されている。低圧コネクタ部71は、第1端子としての複数のピン91を含む。複数のピン91は、嵌合部72に内蔵されている。低圧コネクタ部76は、第2端子としての複数のピン孔92を含む。複数のピン孔92は、開口部89に配置されている。車両用駆動装置20の組み立て工程時、嵌合部72が開口部89に挿入されることにより、低圧コネクタ部71が低圧コネクタ部76に嵌合される。これに伴って、ピン91がピン孔92に挿入され、ワイヤーハーネス66が中継される。なお、低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76に上記嵌合構造が入れ替わって設けられ、低圧コネクタ部76が低圧コネクタ部71に嵌合される構成としてもよい。
本実施の形態では、MG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせに伴い互いに接続される低圧コネクタ部71,76を設けたことにより、ワイヤーハーネス66の長さに余裕を持たせておく必要がない。このため、ワイヤーハーネス66がモータケース60内部で弛むということがなくなり、ワイヤーハーネス66と他部品との干渉を防ぐことができる。特にモータジェネレータMG1,MG2に動力を供給するパワーケーブルと比較して、信号線であるワイヤーハーネス66は、直径が小さく断線し易い。このため、ワイヤーハーネス66と他部品との干渉を防ぐことにより、ワイヤーハーネス66の断線をより確実に防ぐことができる。
また、本実施の形態では、MG1ケース61およびMG2・インバータケース62の組み合わせと、低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76の接続とが同時に完了するため、車両用駆動装置20の組み立て時の効率を向上させることができる。
図5は、図4中のMG1ケースとMG2・インバータケースとの組み合わせ時の低圧コネクタの挙動を示す側面図である。図5を参照して、低圧コネクタ部71,76は、MG1ケース61をMG2・インバータケース62に対して近接させた場合に、低圧コネクタ部71を低圧コネクタ部76の嵌合位置に誘い込むガイド機構を含む。
その構造について説明すると、低圧コネクタ部76の嵌合部77は、傾斜部88を含む。傾斜部88は、開口部89を規定する内壁に形成されており、開口部89の開口面積がその開口端に向かうほど増大するように傾斜して形成されている。低圧コネクタ部71の嵌合部72は、面取り部87を含む。面取り部87は、嵌合部72の先端が面取りされて形成されており、傾斜部88に対応する傾斜を有する。
また、低圧コネクタ部71の嵌合部72は、基部73に対して位置ずれ可能な状態で組み合わされている。
その構造について説明すると、嵌合部72は、基部73に向けて延出する鍵状部82を含む。基部73には、挿入孔81が形成されている。基部73は、挿入孔81の開口面積を狭めるように設けられた係止部83を含む。鍵状部82は、矢印101に示すMG1ケース61の移動方向に直交する平面内で嵌合部72の移動を許容する形態で挿入孔81に挿入されている。鍵状部82が係止部83に係止されることにより、鍵状部82が挿入孔81に挿入された状態に保持される。
MG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせ時、低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76間の位置関係がずれている場合を想定する。本実施の形態では、MG1ケース61をMG2・インバータケース62に対して近接させると、面取り部87が傾斜部88に対して摺接する。これに伴って、嵌合部72が矢印102に示す方向に位置を修正しながら開口部89に嵌合され、低圧コネクタ部76の嵌合位置へと導かれる。このような構成により、組み立て工程の自動化に際しても、MG2・インバータケース62に対するMG1ケース61の組み付け誤差を吸収し、低圧コネクタ部71を低圧コネクタ部76に円滑に接続することができる。
なお、上記の位置ずれ機構は、低圧コネクタ部71および低圧コネクタ76のいずれに設けられてもよい。
この発明の実施の形態における回転電機の電気接続構造は、回転電機としてのモータジェネレータMG1を収容する第1ケース体としてのMG1ケース61と、MG1ケース61と組み合わされ、モータジェネレータMG1の制御を行なうパワー制御ユニットとしてのPCU21を収容する第2ケース体としてのMG2・インバータケース62と、MG1ケース61に設けられ、モータジェネレータMG1の状態を検出する検出部としてのサーミスタ53およびレゾルバ54に電気的に接続される低圧コネクタ部71と、MG2・インバータケース62に設けられ、PCU21に電気的に接続される第2コネクタ部としての低圧コネクタ部76とを備える。低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、MG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせに伴って互いに接続するように構成される。
このように構成された、この発明の実施の形態における回転電機の電気接続構造によれば、MG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせ時、ワイヤーハーネス66と他部品との干渉を防ぐことにより、モータジェネレータMG1およびPCU21間の電気接続の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、代表的にモータジェネレータMG1とPCU21との間を接続するワイヤーハーネス66を例に挙げて説明したが、モータジェネレータMG2とPCU21との間を接続するワイヤーハーネスにも同様の構造が採られている。本発明における検出部は、サーミスタ53およびレゾルバ54に限られず、たとえば電流センサや漏電を検出するためのセンサなどであってもよい。
また、本実施の形態では、内燃機関とバッテリとを動力源とするハイブリッド自動車に本発明を適用したが、これに限定されず、燃料電池とバッテリとを動力源とする燃料電池ハイブリッド自動車(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)、または電気自動車(EV:Electric Vehicle)に本発明を適用することもできる。本実施の形態におけるハイブリッド自動車では、燃費最適動作点で内燃機関を駆動するのに対して、燃料電池ハイブリッド自動車では、発電効率最適動作点で燃料電池を駆動する。また、バッテリの使用に関しては、両方のハイブリッド自動車で基本的に変わらない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
21 PCU、53 サーミスタ、54 レゾルバ、61 MG1ケース、62 MG2・インバータケース、71,76 低圧コネクタ部、72,77 嵌合部、73,78 基部、81 挿入孔、82 鍵状部、87 面取り部、88 傾斜部、MG1,MG2 モータジェネレータ。
Claims (3)
- 回転電機を収容する第1ケース体と、
前記第1ケース体と組み合わされ、前記回転電機の制御を行なうパワー制御ユニットを収容する第2ケース体と、
前記第1ケース体に設けられ、前記回転電機の状態を検出する検出部に電気的に接続される第1コネクタ部と、
前記第2ケース体に設けられ、前記パワー制御ユニットに電気的に接続される第2コネクタ部とを備え、
前記第1コネクタ部および前記第2コネクタ部は、前記第1ケース体と前記第2ケース体との組み合わせに伴って互いに接続するように構成される、回転電機の電気接続構造。 - 前記第1コネクタ部および前記第2コネクタ部のいずれか一方は、前記第1コネクタ部および前記第2コネクタ部のいずれか他方に嵌合され、
前記第1コネクタ部および前記第2コネクタ部は、前記第1ケース体と前記第2ケース体とを近接させた場合に、前記第1コネクタ部および第2コネクタ部のいずれか一方を前記第1コネクタ部および第2コネクタ部のいずれか他方の嵌合位置に誘い込むガイド機構を含む、請求項1に記載の回転電機の電気接続構造。 - 前記第1コネクタ部および前記第2コネクタ部のいずれか一方は、前記第1ケース体および前記第2ケース体のいずれか一方に固定される第1パーツと、前記第1パーツに対して位置ずれ可能な状態で組み合わされ、前記第1コネクタ部および前記第2コネクタ部のいずれか他方に接続される第2パーツとを含む、請求項1または2に記載の回転電機の電気接続構造。
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