JP2009194502A - 通信装置及び送信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】変調方式をOFDMAとする場合において、送信電力を目標値に設定し、維持することができる通信装置又は送信方法を提供する。
【解決手段】端末の通信装置と無線通信を行う基地局の通信装置又はその送信方法である場合において、端末の通信装置に対して、周波数軸・時間軸上でダウンリンクバーストの使用領域が割り当てられるサブフレームを生成し、これに基づく送信信号を出力し、増幅し、増幅後の出力に基づく送信電力を検出する。そして、ダウンリンクバーストの割り当てに基づいて送信電力の目標値を決定し、その時点において検出される送信電力が、目標値としての上限値・下限値の範囲内になるように出力を制御する。端末の通信装置又はその送信方法でも同様の制御が可能である。
【選択図】図5

Description

本発明は、変調方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続)を採用したTDD(Time Division Duplexing:時分割複信)の無線通信に関する。
OFDMAは、次世代無線通信規格の一つであるWiMAXに採用されている(非特許文献1参照。)。例えば、基地局の通信装置と複数の端末との間での送受信には、変調方式として、このOFDMAを採用した時分割の無線通信を行うことができる。この場合、基地局の通信装置から端末へのダウンリンクと、端末から通信装置へのアップリンクとが交互に行われる。ダウンリンクの下りサブフレームは、時間軸上で各端末宛の下りバーストに分割され、多重化されるとともに、周波数軸上でも論理的なサブチャネルに分割され、多重化される(非特許文献2参照。)。
IEEE規格、802.16 改訂版ワイヤレス・ブロードバンド教科書、高速IPワイヤレス編、第5章、2006年6月21日発行、株式会社インプレスR&D
上記のようなOFDMAの通信方式において、基地局の通信装置から送信する際の送信電力が適切な値に比して過大になると、端末での受信レベルが過大となる不具合が生じ、また、他の電波にも影響を与えることになって好ましくない。逆に、送信電力が過小になれば、端末は、良好な受信ができなくなる。従って、送信電力は、適切な目標値に設定され、維持されなければならない。送信電力を目標値に設定し、維持するためには、送信電力を通信装置内で検出してフィードバック制御を行うことが考えられる。
しかしながら、上記のような下りサブフレームでは、通信相手となる端末の数が時々刻々に変化し、フレームの周波数軸上のサブチャネル割当数が変化するため、それに応じて送信電力も変化する。また、端末数が変化しなくても、1端末に割り当てられる情報量が変化すると、同様に、送信電力が変化する。従って、通信装置内部で送信電力を検出しても、検出した当該送信電力が適切か否かを判断することは困難である。
一方、端末側においても、送信時に割り当てられる情報量が変化すると、送信電力が変化するので、端末の通信装置内部で送信電力を検出しても、検出した当該送信電力が適切か否かを判断することは困難である。
かかる問題点に鑑み、本発明は、変調方式をOFDMAとする場合において、送信電力を目標値に設定し、維持することができる通信装置又は送信方法を提供することを目的とする。
本発明は、1又は複数の端末の通信装置と無線通信を行う基地局の通信装置であって、前記端末の通信装置に対して、情報が時間軸と周波数軸とに多重化された下りサブフレームを生成し、これに基づく送信信号を出力する通信部と、前記送信信号を増幅する増幅器と、前記増幅器の出力に基づく送信電力を検出する電力検出部と、前記下りサブフレーム内の所定の時点におけるダウンリンクバーストの割り当てに基づいて送信電力の目標値を決定し、当該時点において前記電力検出部により検出される送信電力が、当該目標値となるように前記通信部の出力を制御する制御部とを備えたものである。
上記のように構成された通信装置では、ダウンリンクバーストの割り当てに対応した送信電力が検出され、この送信電力が所定の目標値となるように、通信部の出力が制御される。
一方、本発明は、基地局の通信装置と無線通信を行う端末の通信装置であって、少なくとも周波数軸上で割り当てられるアップリンクバーストの使用領域に基づく送信信号を出力する通信部と、前記送信信号を増幅する増幅器と、前記増幅器の出力に基づく送信電力を検出する電力検出部と、前記アップリンクバーストの使用領域に基づいて送信電力の目標値を決定し、当該使用領域内の所定の時点において前記電力検出部により検出される送信電力が、当該目標値となるように前記通信部の出力を制御する制御部とを備えたものである。
上記のように構成された通信装置では、アップリンクバーストの使用領域に基づく送信電力が検出され、この送信電力が所定の目標値となるように、通信部の出力が制御される。
また、上記通信装置において、通信部は送受信の切替信号を生成する切替信号生成部を備えており、制御部は、当該切替信号生成部が、送信を開始するための切替信号を出力した時点から所定時間後を、上記所定の時点とすることができる。
この場合、確実に、バーストの時間領域内で送信電力を検出することができる。
また、上記通信装置において、電力検出部は増幅器の出力を検出して検波する手段を備え、制御部は、検波して得た電圧が所定の範囲内に入るように通信部の出力を制御するようにしてもよい。
この場合、所定の範囲内とすることにより、目標値に幅を持たせることができるので、出力の制御が過敏に行われることを、抑制することができる。
一方、本発明は、1又は複数の端末の通信装置と無線通信を行う基地局の通信装置における送信方法であって、前記端末の通信装置に対して、情報が時間軸と周波数軸とに多重化された下りサブフレームを生成し、これに基づく送信信号を出力し、前記送信信号を増幅し、増幅後の出力に基づく送信電力を検出し、前記下りサブフレーム内の所定の時点におけるダウンリンクバーストの割り当てに基づいて送信電力の目標値を決定し、当該時点において検出される送信電力が、所定の目標値になるように出力を制御するものである。
上記のような送信方法では、ダウンリンクバーストの割り当てに対応した送信電力が検出され、この送信電力が所定の目標値となるように、通信部の出力が制御される。
また、本発明は、基地局の通信装置と無線通信を行う端末の通信装置における送信方法であって、少なくとも周波数軸上で割り当てられるアップリンクバーストの使用領域に基づく送信信号を出力し、前記送信信号を増幅し、増幅後の出力に基づく送信電力を検出し、前記アップリンクバーストの使用領域に基づいて送信電力の目標値を決定し、当該使用領域内の所定の時点において前記電力検出部により検出される送信電力が、当該目標値となるように出力を制御するものである。
上記のような送信方法では、アップリンクバーストの使用領域に基づく送信電力が検出され、この送信電力が所定の目標値となるように、通信部の出力が制御される。
本発明の通信装置又は送信方法によれば、変調方式をOFDMAとする場合において、送信電力を目標値に設定し、維持することができる。
以下、本発明の実施形態に係る通信装置及び送信方法について、図面を参照して説明する。図1は、例えば基地局1に設置された通信装置2と、アンテナ301を有する1又は複数の(1台のみ図示。)端末側の通信装置3とが、上り/下りの無線通信を行う状態を示す図である。通信方式はTDDが使用され、変調方式はOFDMAが採用される。
図2は、基地局1の通信装置2から送信される基地局送信信号(DL:ダウンリンク)、端末の通信装置3から基地局1の通信装置2に送信される端末送信信号(UL:アップリンク)、及び、基地局1の通信装置2におけるTDD制御を示す図である。通信装置2におけるダウンリンクの送信とアップリンクの受信とは交互に行われ、アップリンクと次のダウンリンクとの間には受信から送信への切替用ギャップRTGが、また、ダウンリンクと次のアップリンクとの間には送信から受信への切替用ギャップTTGが設けられる。切替信号は、これらのギャップRTG,TTGの範囲内で出力される。
《基地局の通信装置に関する実施形態》
図3は、基地局における、通信装置2の内部回路の主要部を示す回路図である。図において、送受信用のアンテナ201には切替器202(例えば半導体スイッチング素子を用いて構成される。)が接続されており、2つの電路Ls、Lrのうち、いずれか一方の電路とアンテナ201とを接続することができる。電路Lrは受信用の電路であり、増幅器203(パワーアンプ)を介して通信部204内の無線部205に接続されている。無線部205は、アッテネータ(減衰器)206を内蔵しており、設定された減衰率で入出力を減衰させることができる。
無線部205の出力はアッテネータ206を介して増幅器208(パワーアンプ)に与えられ、この増幅器208の出力端子が、送信用の電路Lsに接続されている。電路Lsには方向性結合器209が設けられており、その出力側には増幅・検波器210,211が設けられている。これらの方向性結合器209及び増幅・検波器210,211は、増幅器208の出力に基づく送信電力を検波電圧の形で検出する電力検出部212を構成している。方向性結合器209は、増幅器208から出力される電力を増幅・検波器211側に出力し、アンテナ201からの反射波の電力を増幅・検波器210側へ出力する。増幅・検波器210,211の出力は、A/Dコンバータ213,214でディジタル信号化された後、制御部215に入力される。
制御部215は、アッテネータ206の減衰率を制御することができる。通信部204は、無線部205の他、切替信号生成部207を備えている。この切替信号生成部207は送信/受信の切替をするための切替信号を生成し、制御部215に提供する。また、切替信号生成部207は切替信号を切替器202に送って、電路Lr,Lsのいずれか一方を選択させる。
通信装置2は、前述のように、TDD制御により、送信(ダウンリンク)と受信(アップリンク)とを交互に繰り返している。受信時は、切替器202が電路Lrを選択しており、端末の通信装置3からの送信信号はアンテナ201で受信された後、増幅器203で増幅され、通信部204内の無線部205に提供される。一方、送信時は、切替器202が電路Lsを選択しており、無線部205により生成される送信信号はアッテネータ206を介して出力された後、増幅器208で増幅され、アンテナ201から送信される。
図4の(a)は、基地局1からの送信(ダウンリンク)時に、無線部205から送信される信号を時間軸対周波数軸上で見た下りサブフレームの一例を示す図であり、横軸が時間、縦軸が周波数を表している。この図は、ある下りサブフレームと、その次の下りサブフレームとを示している。なお、2つの下りサブフレーム間には、アップリンクの上りサブフレームが存在するが、ここでは省略して、下りサブフレームのみを示している。
下りサブフレームは、先頭のプリアンブルと、次のDLマップ(ダウンリンクマップ)と、各端末宛(N台)の情報であるDLバースト(ダウンリンクバースト)とによって構成されている(この例ではN=6であり、DLバーストは、#1〜#6である。)。DLバースト#1〜#6は、図示のように、時間軸と周波数軸とに多重化されて生成された6つの領域に割り当てられている。そして、どの領域に何を割り当てるかの情報が、DLマップに記載されている。また、DLバースト#1には、ULマップ(アップリンクマップ)が含まれている。ULマップには、アップリンクの際に、各端末が使用するULバースト領域の情報が記載されている。
図4の(a)に示す下りサブフレームに基づく送信信号は、図3の無線部205(アッテネータ206を含む。)から出力され、増幅器208で増幅される。増幅器208の出力する電力は、方向性結合器209により検出され、増幅・検波器211で検波され、検波電圧となって、A/Dコンバータ214でディジタル信号化された後、制御部215に入力される。なお、制御部215は、ディジタル信号を受け取るタイミングをA/Dコンバータ214に指示することができる。また、反射波の電力も同様に、方向性結合器209により検出され、増幅・検波器210で検波され、検波電圧となって、A/Dコンバータ213でディジタル信号化された後、制御部215に入力される。制御部215は、2つの検波電圧に基づいて送信電力に相当する検波電圧を求める。なお、2つの検波電圧の比に基づいて、アンテナ201の異常を検出することも可能である。
図4の(b)は、(a)の下りサブフレームに基づく送信電力(検波電圧)を示すグラフである。図示のように、下りサブフレームに対応する時間帯における送信電力の波形は、下りサブフレームの周波数軸における輪郭線の形態を、ほぼそのまま反映したものとなる。なお、2つの下りサブフレーム間は送信のタイミングではないが、過渡的に残留電圧が尾を引いて低下する波形となる。
図4の(c)は、下りサブフレームを送信するタイミングを示すタイムチャートである。この信号は、切替信号生成部207(図3)から出力されるものであり、信号の立ち上がり及び立ち下がりがそれぞれ、受信から送信への切替信号及び送信から受信への切替信号となる。図示のように、切替信号が出力されるタイミングは、下りサブフレームの開始・終了のタイミングとは僅かにずれている。
次に、図5の(a)は、下りサブフレームの他の例を示す図である。この下りサブフレームは、図4の(a)と同様に、先頭のプリアンブルと、次のDLマップと、各端末宛の情報であるDLバーストとによって構成されているが、通信相手となる端末数がM台に減少している(M<N)。ここで、例えばM=3であり、DLバーストは、#1〜#3の3個となっている。DLバーストの数がNからMに減少したことにより、DLマップ及びDLバーストの時間帯における周波数軸でのサブフレームの輪郭線は、二点鎖線の位置から実線の位置まで下がっている。
図5の(b)は、(a)の下りサブフレームに基づく送信電力(検波電圧)を示すグラフである。図示のように、下りサブフレームに対応する時間帯における送信電力の波形は、下りサブフレームの周波数軸における輪郭線の形態を、ほぼそのまま反映したものとなる。従って、N台のときと比較すれば、M台のときのDLマップ及びDLバーストの時間帯における送信電力は、低下する。
図5の(c)は、図4の(c)に示したものと同様の、下りサブフレームを送信するタイミングを示すタイムチャートである。
図4及び図5より明らかなように、送信電力はDLバーストの割り当てによって変化する。しかし、DLバーストの使用領域に関する情報は、DLマップに含まれている。そこで、制御部215は無線部205からDLマップの情報を取得し、DLバーストの時間領域内で、任意のバーストの使用領域の構成時点を、送信電力の検出タイミングとすることができる。
例えば、図4の(c)における受信から送信への切替信号を起点として、そこから所定時間Δtの経過時の送信電力は、DLバースト#1及び#2の信号出力に対応したものとなるので、演算により送信電力の目標値を求めることができる。また、図5の(c)における受信から送信への切替信号を起点として、そこから所定時間Δtの経過時の送信電力は、DLバースト#1のみの信号出力に対応したものとなるので、演算により送信電力の目標値を求めることができる。
このようにして、端末数や情報量に応じて、出力されるべき送信電力の目標値を求めることができる。そして、この送信電力の目標値を検波電圧に換算し、かつ、一定の幅を持たせて、その上限をVH、下限をVLとする。
図6は、制御部215によって実行される、送信電力の制御の一例を示すフローチャートである。図において、処理が開始されると、制御部215は、検波電圧Vを測定する(ステップS1)。続いて制御部215は、検波電圧が、上限値VHより大きいか否かを判断する(ステップS2)。ここで、判断結果が「NO」すなわち、検波電圧Vが上限値以下であれば、制御部215は、続いて、検波電圧Vが、下限値VLより小さいか否かを判断する(ステップS3)。ここで「NO」すなわち、検波電圧Vが下限値以上であれば、検波電圧は目標値の範囲内にあるので正常と判断し、引き続き、制御部215は、ステップS1〜S3を繰り返す。
一方、ステップS2において検波電圧Vが、上限値VHより大きい場合には、制御部215はまず、アッテネータ206の減衰率の設定が上限にあるか否かを判断し(ステップS4)、上限でなければ、アッテネータ206の減衰率を一定値だけ上げることにより、通信部204を、その出力が大きくなる方向へ制御する(ステップS5)。そして、制御部215は再び、検波電圧Vを測定し(ステップS1)、ステップS2の判断を行う。こうして、V≦VHの関係が満たされるまで、減衰率を下げ続ける処理が繰り返される。
また、ステップS3において検波電圧Vが、下限値VLより小さい場合には、制御部215はまず、アッテネータ206の減衰率の設定が下限にあるか否かを判断し(ステップS6)、下限でなければ、アッテネータ206の減衰率を一定値だけ下げることにより、通信部204を、その出力が小さくなる方向へ制御する(ステップS7)。そして、制御部215は再び、検波電圧Vを測定し(ステップS1)、ステップS3の判断を行う。こうして、V≧VLの関係が満たされるまで、減衰率を上げ続ける処理が繰り返される。
なお、ステップS4において減衰率が上限にある場合や、ステップS6において減衰率が下限にある場合には、制御部215は、通信部204に対して、送信を停止させる処理を行う(ステップS8)。
以上の処理により、基地局1の通信装置2において実際に検出される送信電力が、目標値としての上限値・下限値の間になるような制御が行われる。従って、変調方式をOFDMAとする場合において、送信電力を目標値に設定し、維持することができる通信装置又は送信方法を提供することができる。
また、目標値を上限値・下限値の範囲内とすることにより、目標値に幅を持たせることができるので、出力の制御が過敏に行われることを、抑制することができる。
《端末の通信装置に関する実施形態》
図7は、端末における、通信装置3の内部回路の主要部を示す回路図である。図において、通信装置3の回路構成は、図3における通信装置2と同様であり、図3における符号201〜215の要素が、そのまま、図7における符号301〜315の要素に対応している。回路の動作も同様である。
通信装置3は、基地局の通信装置2からの下りサブフレームを受信するとともに、基地局の通信装置2から許可を受けたタイミング及び送信条件で、アップリンクの送信を行う。図7において、受信時は、切替器302が電路Lrを選択しており、基地局の通信装置2からの送信信号はアンテナ301で受信された後、増幅器303で増幅され、通信部304内の無線部305に提供される。一方、送信時は、切替器302が電路Lsを選択しており、無線部305により生成される送信信号はアッテネータ306を介して出力された後、増幅器308で増幅され、アンテナ301から送信される。
図8の(a)は、通信を行う端末が複数台(例えば5台以上)あるとして、各端末の通信装置3から基地局の通信装置2への送信(アップリンク)時に、無線部305から送信される信号を、基地局の通信装置2において、時間軸対周波数軸上で見た上りサブフレーム(実線)の一例を示す図であり、横軸が時間、縦軸が周波数を表している。なお、二点鎖線は下りサブフレームを表している。
上りサブフレームは、周波数軸上に多重化されており、周波数が最も高い領域にサブチャンネル数の情報領域があり、その下に、各端末の通信装置3からの情報であるULバースト(アップリンクバースト)が存在する(この例では、ULバーストは、#1〜#5である。)。ULバースト#1〜#5は、図示のように、周波数軸上に多重化されて生成された5つの領域に割り当てられている。なお、これは基本的な領域割り当ての一例であり、さらに時間的にも多重化された領域割り当てが行われる場合もある。
同様に、図8の(b)は、サブチャンネル数の領域と、ULバースト#1〜#4とによって構成される上りサブフレームを表している。
一方、図9の(a)は、横軸を時間、縦軸を周波数として、図8の(b)におけるULバースト#1(上りサブフレームの一部)を、送信側すなわち端末の通信装置3において見た図である。このULバースト#1に基づく送信信号は、図7の無線部305(アッテネータ306を含む。)から出力され、増幅器308で増幅される。増幅器308の出力する電力は、方向性結合器309により検出され、増幅・検波器311で検波され、検波電圧となって、A/Dコンバータ314でディジタル信号化された後、制御部315に入力される。なお、制御部315は、ディジタル信号を受け取るタイミングをA/Dコンバータ314に指示することができる。また、反射波の電力も同様に、方向性結合器309により検出され、増幅・検波器310で検波され、検波電圧となって、A/Dコンバータ313でディジタル信号化された後、制御部315に入力される。制御部315は、2つの検波電圧に基づいて送信電力に相当する検波電圧を求める。
図9の(b)は、(a)のULバースト#1に基づく送信電力(検波電圧)を示すグラフである。図示のように、ULバースト#1に対応する時間帯における送信電力の波形は、ULバースト#1の周波数軸における幅(高さ)に、ほぼ比例したものとなる。なお、ULバースト#1の終了後は送信のタイミングではないが、過渡的に残留電圧が尾を引いて低下する波形となる。
次に、図9の(c)は、横軸を時間、縦軸を周波数として、ULバースト#1が、(a)よりも大きな領域に割り当てられた場合を示す図である。なお、この例は、領域が、隣接する周波数帯まで拡大したものであるが、1つの端末に対して複数の領域が、互いに隣接しない周波数帯に割り当てられる場合も同様である。
そして、図9の(d)は、(c)のULバースト#1に基づく送信電力(検波電圧)を示すグラフである。図示のように、(c)のULバースト#1に対応する時間帯における送信電力の波形は、ULバースト#1の周波数軸における幅(高さ)に、ほぼ比例したものとなる。なお、ULバースト#1の終了後は送信のタイミングではないが、過渡的に残留電圧が尾を引いて低下する波形となる。
図9の(e)は、上りサブフレームを送信するタイミングを示すタイムチャートである。この信号は、切替信号生成部307(図7)から出力されるものであり、信号の立ち上がり及び立ち下がりがそれぞれ、受信から送信への切替信号及び送信から受信への切替信号となる。図示のように、切替信号が出力されるタイミングは、上りサブフレームの開始・終了のタイミングとは僅かにずれている。
図9の(a)〜(d)より明らかなように、送信電力はDLバーストの割り当てによって変化する。そこで、例えば、図9の(e)における受信から送信への切替信号を起点として、そこから所定時間Δtの経過時の送信電力は、(b)又は(d)に示すようにDLバースト#1の信号出力に対応したものとなるので、演算により送信電力の目標値を求めることができる。これにより、割り当てられた情報の領域に応じて、出力されるべき送信電力の目標値を求めることができる。そして、この送信電力の目標値を検波電圧に換算し、かつ、一定の幅を持たせて、その上限をVH、下限をVLとする。その後の送信電力の制御は、前述の、図6に示した処理と同様である。
このような処理により、端末の通信装置3において実際に検出される送信電力が、目標値としての上限値・下限値の間になるような制御が行われる。従って、変調方式をOFDMAとする場合において、送信電力を目標値に設定し、維持することができる通信装置又は送信方法を提供することができる。
また、目標値を上限値・下限値の範囲内とすることにより、目標値に幅を持たせることができるので、出力の制御が過敏に行われることを、抑制することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
基地局の通信装置と、アンテナを有する1又は複数の(1台のみ図示。)端末の通信装置とが、無線通信を行う状態を示す図である。 基地局の通信装置から送信される信号、端末から通信装置に送信される信号、及び、通信装置におけるTDD制御を示す図である。 基地局における通信装置の内部回路の主要部を示す回路図である。 (a)は、下りサブフレームの一例を示す図であり、(b)は、(a)の下りサブフレームに基づく送信電力(検波電圧)を示すグラフである。また、(c)は、下りサブフレームを送信するタイミングを示すタイムチャートである。 (a)は、下りサブフレームの他の例を示す図であり、(b)は、(a)の下りサブフレームに基づく送信電力(検波電圧)を示すグラフである。また、(c)は、下りサブフレームを送信するタイミングを示すタイムチャートである。 制御部によって実行される、送信電力の制御の一例を示すフローチャートである。 端末における通信装置の内部回路の主要部を示す回路図である。 複数台の各端末の通信装置から基地局の通信装置への送信(アップリンク)時に送信される信号を、基地局の通信装置において、時間軸対周波数軸上で見た上りサブフレーム(実線)の2つの例((a)、(b))を示す図であり、横軸が時間、縦軸が周波数を表している。 (a)は、横軸を時間、縦軸を周波数として、図8の(b)におけるULバースト#1(上りサブフレームの一部)を、送信側すなわち端末の通信装置において見た図である。(b)は、(a)のULバースト#1に基づく送信電力(検波電圧)を示すグラフである。(c)は、横軸を時間、縦軸を周波数として、ULバースト#1が、(a)よりも大きな領域に割り当てられた場合を示す図である。(d)は、(c)のULバースト#1に基づく送信電力(検波電圧)を示すグラフである。(e)は、上りサブフレームを送信するタイミングを示すタイムチャートである。
符号の説明
1:基地局、2:通信装置、3:端末、201:アンテナ、202:切替器、203:増幅器、204:通信部、205:無線部、206:アッテネータ、207:切替信号生成部、208:増幅器、209:方向性結合器、210:増幅・検波器、211:増幅・検波器、212:電力検出部、213:A/Dコンバータ、214:A/Dコンバータ、215:制御部、301:アンテナ、302:切替器、303:増幅器、304:通信部、305:無線部、306:アッテネータ、307:切替信号生成部、308:増幅器、309:方向性結合器、310:増幅・検波器、311:増幅・検波器、312:電力検出部、313:A/Dコンバータ、314:A/Dコンバータ、315:制御部

Claims (6)

  1. 1又は複数の端末の通信装置と無線通信を行う基地局の通信装置であって、
    前記端末の通信装置に対して、情報が時間軸と周波数軸とに多重化された下りサブフレームを生成し、これに基づく送信信号を出力する通信部と、
    前記送信信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力に基づく送信電力を検出する電力検出部と、
    前記下りサブフレーム内の所定の時点におけるダウンリンクバーストの割り当てに基づいて送信電力の目標値を決定し、当該時点において前記電力検出部により検出される送信電力が、当該目標値となるように前記通信部の出力を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 基地局の通信装置と無線通信を行う端末の通信装置であって、
    少なくとも周波数軸上で割り当てられるアップリンクバーストの使用領域に基づく送信信号を出力する通信部と、
    前記送信信号を増幅する増幅器と、
    前記増幅器の出力に基づく送信電力を検出する電力検出部と、
    前記アップリンクバーストの使用領域に基づいて送信電力の目標値を決定し、当該使用領域内の所定の時点において前記電力検出部により検出される送信電力が、当該目標値となるように前記通信部の出力を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする通信装置。
  3. 前記通信部は送受信の切替信号を生成する切替信号生成部を備えており、前記制御部は、当該切替信号生成部が、送信を開始するための切替信号を出力した時点から所定時間後を、前記所定の時点とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記電力検出部は前記増幅器の出力を検出して検波する手段を備え、前記制御部は、検波して得た電圧が所定の範囲内に入るように前記通信部の出力を制御する請求項1又は2記載の通信装置。
  5. 1又は複数の端末の通信装置と無線通信を行う基地局の通信装置における送信方法であって、
    前記端末の通信装置に対して、情報が時間軸と周波数軸とに多重化された下りサブフレームを生成し、これに基づく送信信号を出力し、
    前記送信信号を増幅し、
    増幅後の出力に基づく送信電力を検出し、
    前記下りサブフレーム内の所定の時点におけるダウンリンクバーストの割り当てに基づいて送信電力の目標値を決定し、当該時点において検出される送信電力が、所定の目標値になるように出力を制御する
    ことを特徴とする送信方法。
  6. 基地局の通信装置と無線通信を行う端末の通信装置における送信方法であって、
    少なくとも周波数軸上で割り当てられるアップリンクバーストの使用領域に基づく送信信号を出力し、
    前記送信信号を増幅し、
    増幅後の出力に基づく送信電力を検出し、
    前記アップリンクバーストの使用領域に基づいて送信電力の目標値を決定し、当該使用領域内の所定の時点において前記電力検出部により検出される送信電力が、当該目標値となるように出力を制御する
    ことを特徴とする送信方法。
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