JP2009193332A - バーコード読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アドオンバーコードの読み落しが生じないバーコード読取装置を提供する。
【解決手段】 アドオンバーコードがメインバーコードに付加されているかを判断し(S64)、アドオンバーコードが付加されている場合には(S64:Yes)、メインバーコード及びアドオンバーコードを読み取りコンピュータへ出力する(S70)。他方、読み取った画像にはアドオンバーコードが付加されていない場合には(S64:No)、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っているか否かを判断し(S80)、バーコード読取装置を近づける操作を行っていない場合に(S80:No)、メインバーコードのみを読み取りコンピュータへ出力する(S86)。そして、バーコード読取装置を近づける操作を行っている限り(S80:Yes)、アドオンバーコードが付加されているかの判断を続ける(S120)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、商品などに印刷され或いは貼付けられているバーコードラベルからバーコードを読み取るバーコード読取装置に関し、特にアドオンバーコードを付加したバーコードを読み取り可能なバーコード読取装置に関するものである。
例えば、小売店のチェックアウト業務、在庫管理、生産ラインにおける工程管理など、各種の用途にバーコード認識技術が利用されている。通常、小売店で販売される商品には、EAN−13、EAN−8、UPC−A、UPC−EなどのWPC(ワールド・プロダクト・コード)系バーコードを適用する場合が多い。これらのWPC系のバーコードには、メインバーコードの右側にアドオン(Add-On)バーコードを付加したバーコードが印刷されていることがある。このようなアドオンバーコード付きのバーコードをデコードするためには、通常のバーコードをデコードする機能に加えてアドオンバーコードをデコードする機能が必要となる。
特開2003−22416号公報
WPCバーコードは、その規格上、アドオンバーコードが付加されているか否かに拘らず、常に同じバーコード構造を取るため、メイン側のバーコードをデコードしただけでは、アドオンバーコードが付加されているか否かの判別をすることができない。そこで、従来のバーコード読取装置では、メイン側のバーコードをデコードした後、常に一定時間、アドオン側のバーコードの検出を実行していた。しかしながら、メイン側のバーコードをデコードした後、常に一定時間、アドオン側のバーコードの検出を実行する方法では、アドオンバーコードが付加されていない場合でも、必要のないアドオンバーコードの検出を行うため、読取処理に時間がかかる。
このため、特許文献1で、メインバーコードのデコードが可能になったときに、当該メインバーコードと共にアドオンバーコードの一部が撮像された場合には、アドオンバーコードが読み取れるまで待機することで、アドオンバーコードの読み落しを無くすと共に、アドオンバーコードが付加されていないバーコードは直ちに読み取り結果を出力できるバーコード読取装置を本願出願人は提案した。
ここで、バーコード読取装置は、光学系部品の改良により、読み取りの範囲(読取口からバーコードまで距離)が広くなり、離れた位置からでもバーコードの読み取りが可能になっている。このため、特許文献1のバーコード読取装置では、読取口をバーコードに近づける操作中に、受光素子にアドオンバーコードの一部が掛かる前にメインバーコードのデコードができた場合に、アドオンバーコードの読み落しが生じることがある。同様に、アドオンバーコード付きのバーコードに慣れていない使用者が、メインバーコード側からアドオンバーコード側に水平方向へバーコード読取装置の読取口をずらしながら読み取りを行った場合にも、受光素子にアドオンバーコードの一部が掛かる前にメインバーコードのデコードができきてしまい、アドオンバーコードの読み落しが生じることがある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、アドオンバーコードが付加されていないバーコードの読取処理速度を低下させること無く、アドオンバーコードの読み落しが生じないバーコード読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、メインバーコードと、このメインバーコードに付加されたアドオンバーコードとを読み取るバーコード読取装置であって、
メインバーコードを読み取った画像からアドオンバーコードがメインバーコードに付加されているかを判断するアドオンバーコード判断手段(S64)と、
前記アドオンバーコード判断手段によりアドオンバーコードが付加されていると判断された場合に(S64:Yes)、メインバーコード及びアドオンバーコードの読み取りを行うメイン・アドオンバーコードデコード手段(S16、S68)と、
前記アドオンバーコード判断手段によりアドオンバーコードが付加されていないと判断された場合に(S64:No)、読み取った複数回の画像から、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っているか否かを判断する近接方向操作判断手段(S110)と、
前記近接方向操作判断手段により、バーコード読取装置を近づける操作を行っていないと判断された場合に(S110:Yes)、メインバーコードのみの読み取りを行うメインバーコードデコード手段(S16、S86)と、
前記近接方向操作判断手段により、バーコード読取装置を近づける操作を行っていると判断された場合に(S110:No)、再度、前記アドオンバーコード判断手段によりアドオンバーコードが付加されているかを判断させる再判断手段(S120)とを備えることを技術的特徴とする。
請求項1のバーコード読取装置では、アドオンバーコードがメインバーコードに付加されているかを判断し、アドオンバーコードが付加されている場合には、メインバーコード及びアドオンバーコードの読み取りを行う。他方、読み取った画像にはアドオンバーコードが付加されていない場合には、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っているか否かを判断し、バーコード読取装置を近づける操作を行っていない場合に、メインバーコードのみの読み取りを行う。そして、バーコード読取装置を近づける操作を行っている限り、アドオンバーコードが付加されているかの判断を続ける。このため、バーコード読取装置の読取口をバーコードに向けて近づけている最中に、アドオンバーコードが付加されているバーコードに対してメインバーコードのみの画像を取り込んだ場合にも、アドオンバーコードが読み取れる状態になるまで待機でき、アドオンバーコードの読み飛ばしが無くなる。他方、バーコード読取装置の読取口をバーコードに向けて近づけていない場合には、アドオンバーコードが付加されていないと判断することで、アドオンバーコードが読み取り可能になるまでの待機時間が無くなり、直ちにメインバーコードのデコード結果を出力できる。
請求項2のバーコード読取装置では、メインバーコードを読み取った画像にアドオンバーコードが付加されていない場合には、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っているか否かを判断し、バーコード読取装置を近づける操作を行っていない場合に、更に、バーコード読取装置をバーコードに対して水平方向へ移動させる操作を行っているか否かを判断する。そして、バーコード読取装置を水平方向へ移動させる操作を行っていない場合に、メインバーコードのみの読み取りを行う。他方、バーコード読取装置を水平方向へ移動させる操作を行っている限り、アドオンバーコードが付加されているかの判断を続ける。このため、バーコード読取装置の読取口をバーコードに対向するよう水平方向に移動している最中に、アドオンバーコードが付加されているバーコードに対してメインバーコードのみの画像を取り込んだ場合にも、アドオンバーコードが読み取れる状態になるまで待機でき、アドオンバーコードの読み飛ばしが無くなる。他方、バーコード読取装置の読取口を水平に移動していない場合には、アドオンバーコードが付加されていないと判断することで、アドオンバーコードが読み取り可能になるまでの待機時間が無くなり、直ちにメインバーコードのデコード結果を出力できる。
請求項3のバーコード読取装置では、メインバーコードの所定部位の幅に対応するバーコード読取装置からメインバーコードまでの距離のデータを保持する。そして、読み取った画像におけるメインバーコードの所定部位の幅を測定し、測定された幅と、保持された距離のデータとから、バーコード読取装置からメインバーコードまでの距離を求め、以前に読み取った画像から求めたメインバーコードまでの距離と、今回読み取った画像から求めたメインバーコードまでの距離との差が、記憶された閾値より大きい場合に、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っていると判断する。このため、バーコード読取装置をバーコードに対して近づけていることを正確に検出することができる。
請求項4のバーコード読取装置では、以前に読み取った画像から求めたメインバーコードの特定部位の位置と、今回読み取った画像から求めたメインバーコードの特定部位の位置との差が、記憶された閾値より大きい場合に、バーコード読取装置をバーコードに対して水平方向へ移動させる操作を行っていると判断する。このため、バーコード読取装置をバーコードに対して水平方向へ移動させていること正確に検出することができる。
請求項5のバーコード読取装置では、バーコード読取装置の移動操作中かを判断するための閾値を登録することができるため、バーコードの種類に対応させた閾値を設定することで、種々のバーコードを迅速に読み取ることができる。
請求項5のバーコード読取装置では、バーコード読取装置を近づける操作を行っていると判断された場合に、操作中を報知することで、アドオンバーコードがデコード可能になるまで待機状態にあることを操作者に知らしめることが可能になる。
請求項7のバーコード読取装置では、バーコード読取装置を水平方向へ移動させる操作を行っていると判断された場合に、操作中を報知することで、アドオンバーコードがデコード可能になるまで待機状態にあることを操作者に知らしめることが可能になる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係るバーコード読取装置の構成を図1及び図2を参照して説明する。図1はバーコード読取装置10の断面を示している。バーコード読取装置10は握り部を兼用する操作部12、例えば液晶からなる表示部14などを備えている。操作部12には、例えば複数のキースイッチ16が設けられ、これらキースイッチ16により、動作内容を指示するようになっている。この操作部12には、キースイッチ16に加えて、読取り開始を指示するためのトリガースイッチ18が設けられている。
バーコード読取装置10の筐体60内にはプリント配線基板20が固定されており、そのプリント配線基板20の一方の面にキースイッチ16がマトリクス状に搭載されている。また、プリント配線基板20の他方の面には受光素子で有るCCDを直線的に配列したラインセンサ32が立設して実装されている。
筐体60の前端に形成された開口部(読取口)62には光学系ユニット30が配設されており、筐体60内において光学系ユニット30の光軸上となる位置に反射鏡34が配設されていると共に、反射鏡34により折曲げられた光軸上にラインセンサ32が位置している。検出対象物は光学系ユニット30及び反射鏡34を介してラインセンサ32に結像されるようになっている。
読取口62近傍のプリント配線基板22の中央には孔22aが形成されており、その孔22aの周囲に複数の照明用LED38が搭載されている。プリント配線基板22に形成された孔22aにはレンズユニット36が装着されている。このレンズユニット36は、検出対象物からの反射光を集光する結像レンズ36aと、照明用LED38からの光を正面に投光するための集光レンズ36bとを一体にして形成されている。
次に、第1実施形態に係るバーコード読取装置の回路構成を図2のブロック図を参照して説明する。
バーコード読取装置10にはメモリ35、制御回路40、キースイッチ16、トリガースイッチ18、液晶表示器14等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系が収容されている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、制御回路40、キースイッチ16、トリガースイッチ18、LED43、ブザー44、液晶表示器14、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、その名の通り、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40およびメモリ35を中心に構成されるもので、光学系によって撮像された画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。また制御回路40は、当該バーコード読取装置10の全体システムに関する制御も行っている。
光学系のラインセンサ32から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データは、制御回路40へ入力される。
制御回路40は、バーコード読取装置10全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。この制御回路40には、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)と接続可能に構成されており、本実施形態の場合、キースイッチ16、トリガースイッチ18、LED43、ブザー44、液晶表示器14、通信インタフェース48等が接続されている。制御回路40は、バーコードを読み取った結果を、通信インタフェース48を介して図示しない上位機器(例えばコンピュータ)側へ出力するよう構成されている。
次に、第1実施形態での読み取りの対象となるバーコードの構成について説明する。アドオンバーコードを付加したWPC系バーコードの一例を図10に示す。同図において、右側のバーコードaをメインバーコードといい、右側に付加するバーコードをアドオンバーコードbという。このうち、メインバーコードの左右両側には、ガイドパターンが存在し、アドオンバーコードには、左側にだけガイドバーパターンが存在する。
図10の例では、ガイドバーパターンは、メインバーコードaについては左右両側に存在し、左右両側に下の方に長く突出した2本の黒いバー(以下、黒バー)と、これらに挟まれた1本の白いバー(以下、白バー)の合計3本のバーでガードバーが構成されている。アドオンバーコードbについては、ガイドバーパターンは、左側にだけ存在し、左側2本の黒バーと、これらに挟まれた白バーの3本のバーの合計3本のバーによってガイドバーが構成されている。なお、第1実施形態では、黒バー間の空白部分を白バーとし、1本のバーとして数える。
そして、メインバーコードaにおいて、右側のガードバーパターンに隣接する白バーを含めて当該白バーから左に向かって4本目の黒バーまでが最終キャラクタであり、アドオンバーコードbにおいて、左側のガードバーパターンに隣接する白バーを含めて当該白バーから右に向かって4本目の黒バーまでが第1キャラクタである。
第1実施形態では、メイン側のバーコードをデコードした後、そのメイン側のバーコードの右端から左に向かって一定本数のバーの幅を求めて予め設定された式により基準値を演算すると共に、アドオン側のバーコードの左端から右に向かって一定本数のバーの幅を求めて予め設定された式により比較値を演算し、比較値が基準値に対して所定の範囲内にあるとき、メインバーコードにアドオンバーコードが付加されていると判断する。このため、偶然にアドオンバーコードの第1キャラクタが存在する位置に、メイン側のバーコードの最終キャラクタに似た縞模様が存在していた場合、これをアドオンバーコードと判断する確率は極く低くなるので、その縞模様をアドオンバーコードとしてデコードするようなことはほとんどなく、アドオンバーコードが存在していない場合に、デコードデータを転送するまでに要する時間を短縮できる。
更に第1実施形態では、基準値を求めるために定められたバー本数および比較値を求めるために定められたバー本数は、メインバーコードおよびアドオンバーコードの並び構成を基に、メインバーコードの一定本数のバーの幅を式に当てはめて求めた基準値と、アドオン側の一定本数のバーの幅を式に当てはめて求めた比較値との差が、最小幅のバーの幅以下となる本数に定められている。この基準値および比較値を求めるためのバーの一定本数について、以下に具体的に記載する。
A.ガードバーパターンが黒、白、黒の3本のバーによって構成されるEAN−8、EAN−13、UPC−A
(1)アドオンバーコード2桁の場合
(i)メインバーコードとアドオンバーコードの双方共に3本目(ガードバー部分とキャラクタとの境目)まで
(ii)メインバーコードとアドオンバーコードの双方共に7本目(1キャラクタと2キャラクタとの境目)まで
(2)アドオンバーコード5桁の場合
(i)メインバーコードとアドオンバーコードの双方共に3本目(ガードバー部分とキャラクタとの境目)まで
(ii)メインバーコードとアドオンバーコードの双方共に7本目(1キャラクタと2キャラクタとの境目)まで
(iii)メインバーコードが19本目までとアドオンバーコードが21本目まで
B.ガードバーパターンが黒、白、黒、白、黒、白の6本のバーによって構成されるUPC−E
(1)アドオンバーコード2桁の場合
(i)メインバーコードが3〜5本目までとアドオンバーコードが3本目(ガードバーと1キャラクタとの境目)まで。特にメインバーコードが4本目までを採用すると、規格上の合計幅がアドオンバーコードと同幅になる。
(ii)メインバーコードが9本目までとアドオンバーコードが7本目(1キャラクタ目と2キャラクタ目との境界)まで
(2)アドオンバーコード5桁の場合
(i)メインバーコードが3〜5本目までとアドオンバーコードが3本目(ガードバーと1キャラクタとの境目)まで
(ii)メインバーコードが9本目までとアドオンバーコードが7本目(1キャラクタ目と2キャラクタ目との境界)まで
(iii)メインバーコードとアドオンバーコードの双方共に13本目(ガードバー部分とキャラクタとの境目)まで
(iv)メインバーコードが17本目までとアドオンバーコードが15本目、ただし、アドオンバーコードの15本目は減算する。
このように基準値および比較値を求めるためのバーの本数を設定すれば、メインバーコード側から求められる基準値とアドオンバーコード側から求められる比較値とが、バーの最小幅(1モジュール)以下の差でほぼ一致するので、精度の高い比較位置を得ることができる。
第1実施形態では、アドオン側のバーコードの左端から右に向かって一定本数未満の数のバーの幅を加算した値が、基準値に対して所定の範囲を越えたとき、アドオンバーコードは付加されていないと判断する。この構成によれば、アドオン側のバーコード(に似たもの)の一部分しかバーコード読取装置の読取口に入っていない場合、その一部分に異常に幅の広いバー(に似た部分)が存在するようなときには、アドオンバーコードではないと判断するので、アドオンバーコードでないものを、早くアドオンバーコードでないと判断することができる。
更に、第1実施形態では、アドオンバーコードが無いと判断した際も、更に、アドオンバーコードの読み落しが無いかの判断を行う。即ち、図12(A)に示すように、離れた位置からバーコード読取装置10の読取口62をバーコードに近づけていく操作を行っている最中において、バーコードのメインバーコードaのみがデコードされ、この時点でアドオンバーコードbがメインバーコードaを撮像した画像中に掛かっていない場合がある。このような時では、上述した処理のみでは、アドオンバーコードbの読み落しが発生する。同様に、図12(B)に示すよう、バーコード読取装置の操作に慣れない操作者が、読取口62をバーコードに沿って水平方向(バーに対する垂直方向)へ移動させながらバーコードの読み取りを試みた場合、読取口62にメインバーコードaのみが入ってしまい、アドオンバーコードbの読み落しが発生する。係るアドオンバーコードの読み落しを防止するため、メインバーコードをデコードした画像からアドオンバーコードが無いと判断した際も、更に、バーコード読取装置の近接方向、水平方向への操作によって、アドオンバーコードを読み落していないかの判断を行う。
引き続き、バーコードを読み取る場合の制御回路40の作用を図3〜図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。ここで、読取対象となるメイン側のバーコードは、WPC系バーコードで、EAN−13、EAN−8、UPC−A、UPC−Eの4種類であるとする。
読み取るべきバーコードに読取口62を当ててトリガースイッチ18により読取動作をスタートさせる。すると、照明用LED38が点灯してバーコード(ラベル)を照明し、その反射光が結像レンズ36aによってCCDラインセンサ32に結像される(図3に示すS12)。そして、制御回路40は、CCDラインセンサ32が受光したバーコードの画像を2値化してメモリ35のRAMに記憶させ(S14)、その後、2値化データに基づいてメイン側に位置するバーコードをデコードしてメモリ35内のRAMに記憶する(S16)。
次に、制御回路40は、デコードしたメイン側のバーコードの種類を判別し(S18)、ガードバーの本数が2本であるもの、すなわちUPC−A、EAN−8、EAN−13である場合には、右端から7本目までの各バーの幅B1〜B7を求め、基準値Xを予め設定された次の(1)式によって求める(S20)。また、ガードバーの本数が6本であるもの、すなわちUPC−Eである場合には、右端から10本目までの各バーの幅B1〜B10を求め、基準値Xを予め定められた次の(2)式によって求める(S22)。
X=B7+B6+B5+B4+B3+B2+B2+B1…(1)
X=B10+B9+B8+B7+B6+B5+B4+B3+B2−B1…(2)
なお、上記(1)式、(2)式において、Bに付した添字の数字は右端からの並び順を示すもので、1が右端のバー、以下、2、3、……が右端から2番目、3番目、……のバーを示す。
これら(1)式および(2)式の意味は次の通りである。まず、この実施形態では、アドオンバーコードが付加されているか否かの判断を、メイン側のバーコードの一定本数のバーの幅を求めてこれを予め設定された式に当てはめて基準値Xを演算すると共に、アドオン側のバーコードの一定本数のバーの幅を求めてこれを予め設定された式に当てはめて比較値Zを演算し、そして、比較値Zが基準値Xに対して一定範囲、例えば基準値Xの80%〜120%の範囲内にあるか否かによって行うように構成している。
バーコードにおいては、幅の異なる複数種のバーが使用されているが、そのうちの最小の幅を1モジュールと呼ぶ。図8、図9に示すように、アドオンバーコードbでは、左端から右に向かって7本目まで(ガイドバー部分および第1キャラクタ部分)のバーの幅の合計値は11モジュールに定められている。
一方、メインバーコードaにおいて、ガードバーパターンが3本のバーから構成されているUPC−A、EAN−8およびEAN−13では、図8に示すように、ガイドバーパターンおよび最終キャラクタは合計7本のバーで構成され、その7本のバーの合計幅は10モジュールに定められ、且つガードバーパターンの各バーの幅は1モジュールに定められているので、上記(1)式のように、7本のバーの幅を合計し、更に1モジュール幅である1本のガイドバー(例えば、右端から2番目のバー)の幅を加算することによって11モジュールの幅を得ることができる。
また、ガードバーパターンの本数が6本であるUPC−Eでは、図9に示すように、ガイドバーパターンおよび最終キャラクタは合計10本のバーで構成され、その10本のバーの合計幅は13モジュールに定められ、且つガイドバーパターン各バーの幅は1モジュールに定められているので、上記(2)式のように、10本のバーの幅を合計し、1モジュール幅である1本のガイドバー(例えば、右端のバー)の幅を加算することによって11モジュールの幅を得ることができる。以上のことから、アドオン側のバーコードの左端から7本目までのバーの幅の加算値Yを基準値Xと比較することによって、アドオンバーコードの付加の有無を判断できるものである。
Xの値を演算した後、制御回路40は、メイン側のバーコードとアドオン側のバーコードとの間に存在するギャップ幅Gを求め(S24)、そのギャップ幅Gと基準値Xとを比較し、GがXに対してその120%(ほぼ13.2モジュール)以内と定められた許容範囲に入っているか否かを判断する(S26)。
なお、アドオンバーコードが付加されていない場合、CCDラインセンサ32はメイン側のバーコードの右側を白として読み取るので、制御回路40はメイン側のバーコードの右側の広い白部分(読取口62の右端まで)をギャップと判断してその幅を演算する。
ギャップ幅Gが許容範囲から外れている場合には、制御回路40は、S26:Noと判断してアドオンバーコードは付加されていないと判断し(図5に示すS76)、そして、後述するS76〜S82のバーコード読取装置を操作中かの判断を経て、メイン側のデコードデータを上位機器に転送し(S86)、エンドとなる。
ギャップ幅Gが許容範囲内にある場合には、制御回路40は、S26:Yesと判断し、次にアドオン側に1本目のバーが存在するか否かを判断する(S32)。1本目のバーが存在しない場合には、制御回路40は、S32:Noとなって上記S76〜S86を順に実行しエンドとなる。
1本目のバーが存在する場合には、制御回路40は、S32:Yesとなり、アドオン側のバー幅の加算値Yを0にセットし(S34)、Yに1本目のバーの幅b1を加算する(S36)。次いで、制御回路40は、アドオン側に2本目のバーが存在するか否かを判断し(図4に示すS38)、存在する場合には、バー幅の加算値Yに2本目のバーの幅b2を加算する(S40)。以下、3本目以降、7本目までのバーの存在を逐次判断し(S42、46、52、56、60)、いずれのバーも存在する場合、順次バーの幅を累計して行き(S44、50、54、58、62)、そして、7本目までのバーの幅の加算値Y(比較値Z)と基準値Xとを比較し、YがXの80%〜120%と定められた許容範囲に入っているか否かを判断する(図5に示すS64)。
7本のバーの幅の加算値Yが上記許容範囲内にある場合には(S64:Yes)、制御回路40は、アドオンバーコードが存在すると判定し(S66)、そして、アドオンバーコードをデコードしてメモリ35のRAMに記憶し(S68)、次いでメインバーコードおよびアドオンバーコードのデコードデータを上位機器(コンピュータ)に転送し(S70)、エンドとなる。
また、7本のバーの幅の加算値Yが上記許容範囲から外れていた場合には(S64:No)、制御回路40は、アドオンバーコードではないと判定し(S76)、次いで、後述するS78〜S82でのバーコード読取装置操作中かの判断処理を経て、メイン側のバーコードのデコードデータを上位機器に転送し(S86)、エンドとなる。
一方、2本目以降のバーが存在するか否かを判断するステップにおいて、存在していないと判断した場合(S38、S42、S46、S52、S56、S60の各ステップ:No)、制御回路40は、S72に移行し、ここで加算値Yが基準値Xの120%以下であるか否かを判断し、Xの120%を越えている場合(S72:No)には、前述のS76に移行してアドオンバーコードではないと判定した後、後述するS78〜S82でのバーコード読取装置操作中かの判断処理を経て、メイン側のバーコードのデコードデータを転送し(S86)、エンドとなる。
バーの幅の加算値Yが基準値Xの120%以内にある場合には(S72:Yes)、制御回路40は、S74に移行し、ここでブザー44を鳴動させる。
引き続き、S76で上述した画像からアドオンバーコード無しと判断した後、更に、図12(A)を参照して上述したように読取口をバーコードに近接させる最中にメインバーコードのみをデコードしたのでは無いかの判断を行う。この判断のため、先ず、ラインセンサ32の読み取り視野(操作ライン)1mmのバー幅値を算出する(S78)。
ここでは、図13中に示すW:メインバーコードを構成するバー幅の測定値、D:寸法1.0倍と想定したラベル幅とし、(3)式により算出する。
操作ライン1mmのバー幅値=W/D …(3)
ここで、寸法1.0倍とは、規格値を縮小拡大せずに使用している場合を意味し、0.8倍まで縮小している場合には、寸法0.8倍と呼ぶ。例えばEAN−13/UPC−Aで寸法1.0倍の場合には34.1mmで(4)式になる。なお、EAN−8では22.1mm、UPC−Eでは18.0mmになる。
操作ライン1mmのバー幅値=W/34.1mm …(4)
なお、第1実施形態では、予め読み取り深度(読取口からバーコードまでの距離)と、操作ライン1mmのバー幅値との例えば下記のような対応関係が深度データ[深度とバー幅の関係表W100_?]としてメモリ35に保持されている。
距離00mm:操作ライン1mmのバー幅値:511(センサの出力波形を測定した値)
距離10mm:操作ライン1mmのバー幅値:456(センサの出力波形を測定した値)
距離20mm:操作ライン1mmのバー幅値:421(センサの出力波形を測定した値)
引き続き、算出した操作ライン1mmのバー幅値に基づき、バーコード読取装置をバーコードに向けて近接させる操作を行っているかを判断する(S100)。S100の深度で操作中の判断処理(1)での処理について、当該処理のサブルーチンを示す図6を参照して説明する。
先ず、S78で算出した1mmのバー幅値から、メモリ35に保持されている操作ライン1mmのバー幅値と取り深度との深度データ[深度とバー幅の関係表W100_?]から深度[H?]を求める(S102)。そして、操作を開始したところであるか(メインバーコードのデコードの1回目)を判断する(S104)。深度Hを1回しか求めていない場合には(S104:Yes)、近接方向への操作中かの判断が不可能であるため、操作開始の登録を行い(S114)、上記S102で求めた距離[H?]をメモリに距離[H_B]としてバックアップし(S116)、現在の時間、デコードを行った回数を初期化し(S118)、1回目のデコードは、操作中か否か不明であるため操作中であると仮に判断し、図5のS76でのアドオンバーコード無しの判定を無効にする(S120)。これにより、再度、スタートに戻り、再度S12での光学的読取動作実行からの処理を開始する。
ここで、2回目以降のデコードの場合には(S104:No)、前回の比較から一定時間(或いはデコードの一定回数)経過したかを判断する(S106)。即ち、デコードは短い周期で繰り返されているため、デコード毎に深度を比較すると正確な判断が行いえないため、一定時間経過するまでは(S106:No)、S120へ移行し、アドオンバーコード無しの判定を無効にする。他方、深度の算出を行ったデコードから一定時間が経過(或いは一定回数のデコードの繰り返し)したら(S106:Yes)、今回の深度[H?]から前回の深度[H_B]を減算し、移動距離を求める(S108)。そして、移動距離(絶対値)が所定閾値ZZよりも小さいかを判断する(S110)。ここで、移動距離として絶対値を用いるのは、バーコードへ近づける場合と共に遠ざける場合も操作中と判断するためである。ここで、移動距離(絶対値)が所定閾値ZZよりも大きい場合は(S110:No)、バーコード読取装置をバーコードに向けて、或いは、離れる方向へ操作中であるためS116へ移行し、S116、S118の処理を経て、アドオンバーコード無しの判定を無効にする(S120)。他方、で、移動距離(絶対値)が所定閾値ZZよりも小さい場合は(S110:Yes)、バーコード読取装置を上下に操作中していないと判断する(S112)。
深度で操作中の判断処理(1)での処理について、更に、図13(B)を参照して具体的に説明する。
ここで、深度P1は、バーコード読取装置10をバーコードに近づけて行き、メインバーコードのデコードが成功した位置(深度)を示している。深度P2は、上述したS106での一定時間経過後に、メインバーコードのデコードが成功した位置(深度)を示している。ここでは、深度P1と深度P2との差が、所定閾値ZZよりも大きくなるため、アドオンバーコード無しの判定が無効となり、深度P3で、メインバーコードとアドオンバーコードとのデコードが成功するまで、デコード結果のコンピュータへの出力が待機されることになる。
S100での深度(近接、離れ方向)で操作中の判断処理(1)後、図5のS80での操作中かの判断が成される。ここで、深度方向への操作中は(S80:Yes)、操作中であることをブザー44の鳴動、LED43の点灯により操作者に告知し、アドオンバーコードの読み取りができるまで待機していることを知らしめる。
他方、深度方向への操作中でない場合は(S80:No)、図12(B)を参照して上述した、水平方向に読取口を移動させることでアドオンバーコードを読み落していないかの判断を行う(位置で操作中の判定処理(2):S200)。
S200の位置で操作中の判断処理(2)での処理について、当該処理のサブルーチンを示す図7を参照して説明する。先ず、S78で算出した1mmのバー幅値から、上記S102で求めた深度[H?]に基づき、読み取り位置(読み取り操作ラインの端からラベル(バーコード)までの距離[W?]を算出する(S202)。そして、操作を開始したところであるか(メインバーコードのデコードの1回目)を判断する(S204)。距離[W?]を1回しか求めていない場合には(S204:Yes)、水平方向への操作中かの判断が不可能であるため、操作開始の登録を行い(S214)、上記S202で求めた距離[W?]をメモリに距離[W_B]としてバックアップし(S216)、現在の時間、デコードを行った回数を初期化し(S218)、1回目のデコードは、操作中か否か不明であるため操作中であると仮に判断し、図5のS76でのアドオンバーコード無しの判定を無効にする(S220)。これにより、再度、スタートに戻り、再度S12での光学的読取動作実行からの処理を開始する。
ここで、2回目以降のデコードの場合には(S204:No)、前回の比較から一定時間(或いはデコードの一定回数)経過したかを判断する(S206)。即ち、デコードは短い周期で繰り返されているため、デコード毎に移動距離[W?]を比較すると正確な判断が行いえないため、一定時間経過するまでは(S206:No)、S220へ移行し、アドオンバーコード無しの判定を無効にする。他方、深度の算出を行ったデコードから一定時間が経過(或いは一定回数のデコードの繰り返し)したら(S206:Yes)、今回の距離[W?]から前回の距離[W_B]を減算し、移動距離を求める(S208)。そして、移動距離(絶対値)が所定閾値YYよりも小さいかを判断する(S210)。ここで、移動距離として絶対値を用いるのは、バーコードに沿って、左右方向のいずれから近づける場合にも操作中と判断するためである。ここで、移動距離(絶対値)が所定閾値YYよりも大きい場合は(S210:No)、バーコード読取装置を水平方向へ操作中であるため、S216へ移行し、S216、S218の処理を経て、アドオンバーコード無しの判定を無効にする(S220)。他方、移動距離(絶対値)が所定閾値YYよりも小さい場合は(S210:Yes)、バーコード読取装置を左右に操作中していないと判断する(S212)。
当該位置で操作中の判断処理(2)の処理後、図5に示すS82で更に水平方向への操作中かを判断し、水平方向への操作中は(S82:Yes)、S84へ移行し、ブザー44の鳴動、LED43の点灯する。一方、水平方向への操作中でない場合には(82:No)、S76でのアドオンバーコードでないとの判断を生かし、メインバーコードのデコード結果をコンピュータ側へ出力する(S86)。
ここで、位置で操作中の判断処理(2)での処理について、更に、図14を参照して具体的に説明する。
ここで、図14(A)に示す位置P4は、バーコード読取装置10を図左方向からバーコードへ水平に近づけて行き、メインバーコードのデコードが成功した位置を表している。図14(B)に示す位置P5は、上述したS206での一定時間経過後に、メインバーコードのデコードが成功した位置を表している。ここでは、位置P4と位置P5との差が、所定閾値YYよりも大きくなるため、アドオンバーコード無しの判定が無効となり、図14(C)に示す位置P6で、メインバーコードとアドオンバーコードとのデコードが成功するまで、デコード結果のコンピュータへの出力が待機されることになる。
第1実施形態のバーコード読取装置10では、アドオンバーコードがメインバーコードに付加されているかを判断し(S64)、アドオンバーコードが付加されている場合には(S64:Yes)、メインバーコード及びアドオンバーコードを読み取りコンピュータへ出力する(S70)。他方、読み取った画像にはアドオンバーコードが付加されていない場合には(S64:No)、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っているか否かを判断し(S110)、バーコード読取装置を近づける操作を行っていない場合に(S110:Yes)、メインバーコードのみを読み取りコンピュータへ出力する(S86)。そして、バーコード読取装置を近づける操作を行っている限り(S110:No)、アドオンバーコードが付加されているかの判断を続ける(S120)。このため、バーコード読取装置の読取口をバーコードに向けて近づけている最中に、アドオンバーコードが付加されているバーコードに対してメインバーコードのみの画像を取り込んだ場合にも、アドオンバーコードが読み取れる状態になるまで待機でき、アドオンバーコードの読み飛ばしが無くなる。他方、バーコード読取装置の読取口をバーコードに向けて近づけていない場合には、アドオンバーコードが付加されていないと判断することで、アドオンバーコードが読み取り可能になるまでの待機時間が無くなり、直ちにメインバーコードのデコード結果を出力できる。
第1実施形態のバーコード読取装置10では、メインバーコードを読み取った画像にアドオンバーコードが付加されていない場合には(S64:No)、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っているか否かを判断し(S110)、バーコード読取装置を近づける操作を行っていない場合に(S110:Yes)、更に、バーコード読取装置をバーコードに対して水平方向へ移動させる操作を行っているか否かを判断する(S210)。そして、バーコード読取装置を水平方向へ移動させる操作を行っていない場合に(S210:Yes)、メインバーコードのみを読み取りコンピュータへ出力する(S86)。他方、バーコード読取装置を水平方向へ移動させる操作を行っている限り(S210:No)、アドオンバーコードが付加されているかの判断を続ける(S220)。このため、バーコード読取装置の読取口をバーコードに対向するよう水平方向に移動している最中に、アドオンバーコードが付加されているバーコードに対してメインバーコードのみの画像を取り込んだ場合にも、アドオンバーコードが読み取れる状態になるまで待機でき、アドオンバーコードの読み飛ばしが無くなる。他方、バーコード読取装置の読取口を水平に移動していない場合には、アドオンバーコードが付加されていないと判断することで、アドオンバーコードが読み取り可能になるまでの待機時間が無くなり、直ちにメインバーコードのデコード結果を出力できる。
また、第1実施形態では、図11(A)に示すように、アドオンバーコードが付随されていたが、そのアドオンバーコードが読取口62内に完全に入っておらず、右側部分のバーを光学的に読み取ることができなかった場合には、S38、S42、S46、S52、S56、S60のいずれか:Noと判断される可能性がある。そこで、上記のようにブザー44を鳴動させれば、使用者は、ブザー音をバーコードが読取口62から外れていることの注意報と理解し、読取口62の中にメインバーコードとアドオンバーコードとが入るようにバーコード読取装置10を動かし、そしてトリガースイッチ18により読取動作を再スタートさせるようになる。これにより、上述のようにしてメインバーコードとアドオンバーコードとを上位機器(コンピュータ)に転送することができる。
このように第1実施形態によれば、アドオン側の7本のバーの幅の加算値Y(比較値Z)が、メイン側のバーコードの11モジュール分の基準値Xを基準にした許容範囲内に入っているか否かによってアドオンバーコードが付随されているか否かを判断するので、事前にアドオンバーコードの付随の有無を判別する運用ルールを取り交わす必要がなく、バーコード情報だけに基づいてアドオンバーコードの存在の有無を早く判断できる。また、アドオンバーコードの付加の有無を判別せずに、常に一定時間をかけてアドオン側に対してデコード処理を実施するものに比べて、特に、アドオンバーコードが付加されていない場合の読取処理速度を早くすることができる。
また、基準値Xをメイン側のバーコードの右側のガードバーパターンと最終キャラクタとを含む一定本数のバーの幅から求め、比較値Z(加算値Y)をアドオン側の左側のガードバーパターンと第1キャラクタとを含む一定本数のバーの幅から求めるので、最終キャラクタと第1キャラクタとを比較するものに比べ、隣どうしの距離的に近い、より多くのバーからXとYとを求めることとなり、バーコードラベルを貼り付けてある部分が膨らんで湾曲していたりしていても、バーコードラベルの湾曲によるバー幅変化の影響を最小限に止めてアドオンバーコードの付加の有無をより正確に判断することができる。
また、図11(B)に示すように、アドオン側のバーコードは、左端のバーの幅が極端に幅広く、このようなものはアドオンバーコードではない。ところが、メイン側のバーコードの最終キャラクタの幅とアドオン側の第1キャラクタの幅とを比較する従来方法では、左端の幅広のバーの幅は考慮しないので、図11(B)の場合、右側の縞模様をアドオンバーコードと誤判断してしまう。
これに対し、第1実施形態では、アドオン側のバーコードの左端から7本目までのバーの幅の加算値Yを基準値Xと比較するので、図11(B)の右側の縞模様はアドオンバーコードではないと正しく判断し、無駄なデコード処理のために多くの時間を費やすことを防止できる。
また、図11(C)のように、メイン側のバーコードと、その右側に存在するバーコードとの間には大きなギャップが存在しており、このような大きなギャップを存しているバーコードはアドオンバーコードではない。第1実施形態では、メイン側のバーコードとアドオン側のバーコードとの間のギャップ幅GがXと比較して広過ぎる場合、アドオンバーコードではないと判断するので、無駄なデコード処理のために多くの時間を費やすことを防止できる。
このことに関連して、図11(D)に示すように、一つのバーコードの下側に、アドオンバーコード付きバーコードが存在するとして、読取口62を斜めに当てて同図にLで示す線に沿って光学的に読み取りを行ってしまった場合、従来では、上段のバーコードにアドオンバーコードが付加されているとしてデコードしてしまうが、第1実施形態では、ギャップが広過ぎるとしてアドオンバーコードではないと判断できる。
また、第1実施形態では、アドオン側のバーの幅を左側1本目から順次累計して行き、7本目のバーに至るまでの途中で、その加算値Yが許容範囲を越えたとき、アドオンバーコードでないと判定するので、以後のアドオンバーコードの有無を判断するための処理を省略することができる。
なお、上述した閾値ZZ、YYの値は、メモリ35に登録、切り換えが出来るように構成されている。バーコードの種類に対応させた閾値を設定することで、種々のバーコードを迅速に読み取ることができる。
第1実施形態では、距離(深度)をメインバーコード全体の長さに基づいて決定したが、メインバーコードの一部、例えば、上述した基準値Xに基づき求めることも可能である。更に、上述した第1実施形態では、予め深度と操作ライン1mmのバー幅値との対応関係をメモリに保持したが、対応関係を保持せず、例えば、基準値Xの画像上での大きさの変化に基づき、近接方向への操作を検出することも可能である。
更に、第1実施形態では、距離を予め求め、位置の変化距離を算出したが、メインバーコードの特定部位のラインセンサの画像上での変化量から水平方向への操作を検出することも可能である。
上述した第1実施形態では、バーコード専用のバーコード読取装置に本発明の構成を適用した例を挙げたが、バーコード等の一次元コードと共に二次元コードも読み取り可能な光学情報読取装置に本願発明の構成を適用可能であることは言うまでもない。
本発明の第1実施形態に係るバーコード読取装置の構成を示す断面図である。 第1実施形態のバーコード読取装置の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態のバーコード読取装置での処理を示すフローチャートである。 第1実施形態のバーコード読取装置での処理を示すフローチャートである。 第1実施形態のバーコード読取装置での処理を示すフローチャートである。 深度で操作中の判断処理(1)でのサブルーチン処理を示すフローチャートである。 位置で操作中の判断処理(2)でのサブルーチン処理を示すフローチャートである。 ガードバーパターンの一例を示す図である。 ガードバーパターンの他の例を示す図である。 アドオンバーコード付きバーコードの一例を示す図である。 図11(A)はアドオンバーコードの一部が読取口から外れた状態を示す図であり、図11(B)はアドオンバーコード側のバーコードの左端のバーが異常に太い状態を示す図であり、図11(C)はメインバーコードとアドオンバーコードとが離れ過ぎている状態を示す図であり、図11(D)はバーコードが二段に印刷されている状態を示す図である。 バーコード読取装置の操作中に生じ得るアドオンバーコードの読み落しの説明図である。 深度で操作中の判断処理(1)の説明図である。 位置で操作中の判断処理(2)の説明図である。
符号の説明
10 バーコード読取装置
32 ラインセンサ
35 メモリ
40 制御回路
62 読取口
S14
S16、S68 メイン・アドオンバーコードデコード手段
S16、S86 メインバーコードデコード手段
S64 アドオンバーコード判断手段
S110 近接方向操作判断手段
S120 再判断手段
S220 再判断手段

Claims (7)

  1. メインバーコードと、このメインバーコードに付加されたアドオンバーコードとを読み取るバーコード読取装置であって、
    メインバーコードを読み取った画像からアドオンバーコードがメインバーコードに付加されているかを判断するアドオンバーコード判断手段と、
    前記アドオンバーコード判断手段によりアドオンバーコードが付加されていると判断された場合に、メインバーコード及びアドオンバーコードの読み取りを行うメイン・アドオンバーコードデコード手段と、
    前記アドオンバーコード判断手段によりアドオンバーコードが付加されていないと判断された場合に、読み取った複数回の画像から、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っているか否かを判断する近接方向操作判断手段と、
    前記近接方向操作判断手段により、バーコード読取装置を近づける操作を行っていないと判断された場合に、メインバーコードのみの読み取りを行うメインバーコードデコード手段と、
    前記近接方向操作判断手段により、バーコード読取装置を近づける操作を行っていると判断された場合に、再度、前記アドオンバーコード判断手段によりアドオンバーコードが付加されているかを判断させる再判断手段とを備えることを特徴とするバーコード読取装置。
  2. 読み取った複数回の画像から、バーコード読取装置をバーコードに対して水平方向へ移動させる操作を行っているか否かを判断する水平方向操作判断手段を備え、 前記近接方向操作判断手段によりバーコード読取装置を近づける操作を行っていないと判断された場合において:
    前記水平方向操作判断手段により、バーコード読取装置を水平方向へ移動させる操作を行っていないと判断された場合に、前記メインバーコードデコード手段がメインバーコードのみの読み取りを行い;
    前記水平方向操作判断手段により、バーコード読取装置を水平方向へ移動させる操作を行っていると判断された場合に、前記再判断手段が、再度、前記アドオンバーコード判断手段によりアドオンバーコードが付加されているかを判断させる;ことを特徴とする請求項1のバーコード読取装置。
  3. 前記近接方向操作判断手段は、
    読み取った画像におけるメインバーコードの所定部位の幅を測定する幅測定手段と、
    メインバーコードの所定部位の幅に対応するバーコード読取装置からメインバーコードまでの距離のデータを保持する記憶手段と、
    前記幅測定手段により測定された幅と、前記記憶手段に保持された距離のデータとから、バーコード読取装置からメインバーコードまでの距離を求める距離測定手段と、
    以前に読み取った画像から求めたメインバーコードまでの距離と、今回読み取った画像から求めたメインバーコードまでの距離との差が、記憶された閾値より大きい場合に、バーコード読取装置をバーコードに対して近づける操作を行っていると判断する近接操作判断手段とから成ることを特徴とする請求項1のバーコード読取装置。
  4. 前記水平方向操作判断手段は、
    以前に読み取った画像から求めたメインバーコードの特定部位の位置と、今回読み取った画像から求めたメインバーコードの特定部位の位置との差が、記憶された閾値より大きい場合に、バーコード読取装置をバーコードに対して水平方向へ移動させる操作を行っていると判断する水平操作判断手段から成ることを特徴とする請求項2のバーコード読取装置。
  5. 前記閾値を登録する登録手段を備えることを特徴とする請求項3又は請求項4のバーコード読取装置。
  6. 前記近接方向操作判断手段により、バーコード読取装置を近づける操作を行っていると判断された場合に、操作中を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項3のバーコード読取装置。
  7. 前記水平方向操作判断手段により、バーコード読取装置を水平方向へ移動させる操作を行っていると判断された場合に、操作中を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項2又は請求項4のバーコード読取装置。
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