JP2009192408A - 半導体集積回路、試験パターン生成方法、及び回路試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、クロックゲーティングのイネーブルロジックを構成する組合せ回路部(動作)試験用のフリップフロップを別個に必要とせずにクロックイネーブルロジック及びクロックゲーティングセルを試験可能な半導体集積回路を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体集積回路は、クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路と、組み合わせ論理回路の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号を他方の入力とする論理和機能を有するゲートと、ゲートの出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセルを含み、スキャンモード信号はスキャン試験中のスキャンフリップフロップのスキャンシフト動作時にアサートされスキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時にネゲートされる信号であることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、一般に計算機利用設計に関し、詳しくはクロックゲーティング方式の回路の設計に関する。
半導体集積回路(LSI)における低消費電力化を達成する設計手法として、クロックゲーティング方式がある。クロックゲーティング方式では、フリップフロップの状態が遷移しない場合、クロックを止めることにより、低消費電力化を図る。また、半導体集積回路設計における従来のデータ制御方式では、フリップフロップの入力部分に、そのフリップフロップ自身の出力との論理をとる。例えば、セレクタを設け、前段の回路素子から供給される信号と当該フリップフロップ自身の出力信号との何れか一方を、フリップフロップへのデータ入力として選択できるようにする。フリップフロップが状態遷移をしない動作条件にある場合には、セレクタにより当該フリップフロップ自身の出力信号をデータ入力信号として選択して取り込むことにより、フリップフロップの内部状態(格納データ)が変化しないようにする。
図1は、データ制御方式の場合の論理設計の一例を示す図である。フリップフロップ12及び13のデータ入力部分にセレクタ14及び15が設けられている。フリップフロップ10及び11の出力信号を入力とする組み合わせ論理回路16の出力信号により、セレクタ14及び15の選択動作を制御する。クロック信号CLOCKが、フリップフロップ10及び11のクロック入力端に供給されると共に、バッファ17を介してフリップフロップ12及び13のクロック入力端に供給される。組み合わせ論理回路16による論理演算により、フリップフロップ12及び13が状態遷移をしない動作条件にある場合は、セレクタ14及び15によりフリップフロップ12及び13自身の出力信号をデータ入力信号として選択するように制御する。この制御により、フリップフロップ12及び13の内部状態(格納データ)が変化しないようにする。この場合、フリップフロップ12及び13の状態遷移は起こらないが、クロック信号CLOCKが伝搬するために、クロック信号配線(クロックツリー)や各フリップフロップのクロック入力部分での電力消費が発生する。
それに対してクロックゲーティング方式では、フリップフロップが状態遷移をしない動作条件の場合には、フリップフロップへのクロック信号入力を停止することにより、フリップフロップのデータ取り込み動作自体を行わないようにする。このようにクロック信号を制御して、クロック信号に同期したデータ取り込み動作を停止させることにより、無駄な電力消費を無くすことができる。
図2は、クロックゲーティング方式を利用した論理設計の一例を示す図である。フリップフロップ12及び13のクロック入力部分にクロックゲーティングセル20が設けられている。クロックゲーティングセル20は(フリップフロップ)ラッチ21とAND回路22とを含み、クロックゲーティング動作を制御する制御信号を(フリップフロップ)ラッチ21のデータ入力Dに受け取る。クロックゲーティングセル20は、この制御信号がHIGHの時にクロック信号CLOCKをそのまま出力し、制御信号がLOWの時にクロック信号CLOCKを遮断して固定値LOWを出力する。図2の例では、フリップフロップ10及び11の出力信号を入力とする組み合わせ論理回路16の出力信号を、クロックゲーティングセル20のクロックゲーティング動作を制御する制御信号としている。組み合わせ論理回路16による論理演算により、フリップフロップ12及び13が状態遷移をしない動作条件にある場合は、クロックゲーティングセル20によりクロック信号CLOCKを遮断して、フリップフロップ12及び13のデータ取り込み動作を停止する。この制御によりフリップフロップ12及び13の内部状態(格納データ)が変化しないだけでなく、クロック信号配線(クロックツリー)やフリップフロップのクロック入力部分での電力消費を削減することができる。
一方半導体集積回路の大規模化に伴い、故障検出率の高い試験パターンを設計者がマニュアルで作成することは非常に困難になっている。従って半導体集積回路に対する試験パターン作成は、スキャン設計手法を用いて自動パターン生成ツールにより行なっているのが現状である。
スキャン設計手法では、スキャン試験時にスキャンチェーンを構成するすべてのスキャンフリップフロップに対してクロックを供給することがデザインルールとして要求される。従ってクロックゲーティング方式とスキャン設計手法とを併用する場合、スキャンデザインルールを満足させるために、スキャン試験時にフリップフロップに常時クロックが供給される状態とする必要がある。しかしこのように常時クロック供給状態とすると、図2の16のような、クロックゲーティングセルのイネーブルロジックを構成する組合せ回路部(常時クロックが供給されるフリップフロップを用いてクロックゲーティング動作)を試験することは不可能となるので、クロックゲーティング動作試験用のフリップフロップが別個に必要となる。
図3は、スキャン試験時に常時クロック供給状態とするとともにクロックゲーティングセルのイネーブルロジックを構成する組合せ回路部の試験用のフリップフロップを設けた構成を示す図である。図3において、図2と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図3の構成では、クロックゲーティングセル20の制御信号入力部分にOR回路23を設けてある。OR回路23の一方の入力は組み合わせ論理回路(クロックイネーブルロジック)16の出力信号であり、もう一方の入力はスキャンテスト信号SCAN_TESTである。このスキャンテスト信号SCAN_TESTは、システムの通常動作時には0であり、スキャン試験動作時には1になる信号である。この構成により、スキャン試験動作中は常時クロック信号CLOCKがフリップフロップ12及び13に供給されることになる。
また図3の構成では、組み合わせ論理回路16の出力信号をデータ入力に受け取るフリップフロップ24が、組み合わせ論理回路16の論理試験用に設けられている。これはスキャン試験動作中に常時クロック信号CLOCKが供給されるフリップフロップ12及び13では、クロックゲーティング動作を試験することができないからである。クロックゲーティング動作試験用のフリップフロップ24を別個に設けることにより、組み合わせ論理回路16が正常に動作するか否かを試験することが可能となる。
半導体集積回路内で異なるクロック制御が必要な箇所には異なるクロック制御用組み合わせ論理回路(クロックイネーブルロジック)が設けられている。各クロック制御用組み合わせ論理回路毎に上記のようなクロックゲーティング動作試験用のフリップフロップを別々に設けるのでは効率が悪いので、複数のクロック制御用組み合わせ論理回路の出力を排他的論理和で繋げてツリー構造とし、ツリーの終端に1つの試験用フリップフロップを設けるなどの工夫がなされている。しかしクロックゲーティング動作試験用のフリップフロップを設けても、クロックゲーティングセル20の(フリップフロップ)ラッチ21やAND回路22の故障等については完全には検出できないという問題がある。
特開2006−259820号公報
以上を鑑みて本発明は、クロックゲーティングのイネーブルロジックを構成する組合せ回路部(動作)試験用のフリップフロップを別個に必要とせずにクロックイネーブルロジック及びクロックゲーティングセルを試験可能な半導体集積回路を提供することを目的とする。またそのような半導体集積回路を試験するための試験パターン生成方法を提供することを目的とする。
半導体集積回路は、クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路と、該組み合わせ論理回路の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号を他方の入力とする論理和機能を有するゲートと、該ゲートの出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセルを含み、該スキャンモード信号はスキャン試験中のスキャンフリップフロップのスキャンシフト動作時にアサートされ該スキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時にネゲートされる信号であることを特徴とする。
試験パターン生成方法は、クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路と、該組み合わせ論理回路の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号を他方の入力とする論理和機能を有するゲートと、該ゲートの出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセルを含み、該スキャンモード信号はスキャン試験中のスキャンフリップフロップのスキャンシフト動作時にアサートされ該スキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時にネゲートされる信号である第1の回路を試験するために、該スキャン試験中にアサートされ該スキャン試験中以外の時にネゲートされるスキャンテスト信号を、該スキャンモード信号の代わりに該ゲートに入力し、該クロックゲーティングセルの出力クロック信号が供給されるフリップフロップのデ―タ入力部分にセレクタを設け、該組み合わせ論理回路の該出力信号を該セレクタに選択制御信号として供給し、該選択制御信号に応じて該フリップフロップの出力信号と試験対象論理回路の出力信号との何れか一方を該セレクタにより選択して該フリップフロップのデータ入力に供給するように構成する各段階により生成された第2の回路を用いて該第1の回路を試験するための試験パターンを生成することを特徴とする。
回路試験方法は、クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路と、該組み合わせ論理回路の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号を他方の入力とする論理和機能を有するゲートと、該ゲートの出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセルを含み、該スキャンモード信号はスキャン試験中のスキャンフリップフロップのスキャンシフト動作時にアサートされ該スキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時にネゲートされる信号である第1の回路を生成し、該スキャン試験中にアサートされ該スキャン試験中以外の時にネゲートされるスキャンテスト信号を、該スキャンモード信号の代わりに該ゲートに入力し、該クロックゲーティングセルの出力クロック信号が供給されるフリップフロップのデ―タ入力部分にセレクタを設け、該組み合わせ論理回路の該出力信号を該セレクタに選択制御信号として供給し、該選択制御信号に応じて該フリップフロップの出力信号と試験対象論理回路の出力信号との何れか一方を該セレクタにより選択して該フリップフロップのデータ入力に供給するように構成することにより生成された第2の回路を用いて試験パターンを生成し、該試験パターンにより該第1の回路を試験する各段階を含むことを特徴とする。
本発明の少なくとも1つの実施例によれば、クロックゲーティングのイネーブルロジックを構成する組合せ回路部(動作)試験用のフリップフロップを別個に必要とせずにクロックイネーブルロジック及びクロックゲーティングセルを試験可能な半導体集積回路を提供することができる。またそのような半導体集積回路を試験するための試験パターン生成方法を提供することができる。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図4は、従来技術による半導体集積回路の構成と本願発明による半導体集積回路の構成とを対比して示す図である。図4において、図面左側に従来技術による半導体集積回路の構成を示し、図面右側に本発明による半導体集積回路の構成を示してある。
従来技術による半導体集積回路の構成においては、図3に示す構成と同様に、イネーブルロジック16(以下、クロックをイネーブルにするロジックを単にイネーブルロジックと呼ぶ)がOR回路23の一方の入力に供給され、OR回路23のもう一方の入力はスキャンテスト信号SCAN_TESTである。このスキャンテスト信号SCAN_TESTは、図5に示すように、システムの通常動作時には0であり、スキャン試験動作中にはスキャンシフト時及びパターン取り込み時(SCAN−PIPO時)の両方において1になる信号である。OR回路23の出力信号がクロックゲーティングセル20にイネーブル制御信号ENとして供給される。この構成により、通常動作中は適宜停止されるゲーテッドクロックGCKが後段のフリップフロップに供給され、スキャン試験動作中はゲーテッドクロックGCKが常時フリップフロップに供給されることになる。またイネーブルロジック16の出力信号を受け取る試験回路24が、イネーブルロジック16の論理試験用に設けられている。
それに対して本発明による半導体集積回路の構成においては、クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路(イネーブルロジック)30と、組み合わせ論理回路16の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号SCAN_MODEを他方の入力とする論理和機能を有するゲート31と、ゲート31の出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセル32を含む。スキャンモード信号SCAN_MODEは、図5に示されるように、スキャン試験中のスキャンフリップフロップのスキャンシフト動作時にアサートされ、スキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時(パターン取り込み時)にネゲートされる信号である。通常のシステム動作中は、スキャンモード信号SCAN_MODEはネゲートされる。なお図5に示す論理値表は正論理であり、図4のゲート31も正論理の場合はOR回路となる。しかし例えば、ゲート31の入出力共に負論理であってもよく、この場合は図4のゲート31はAND回路となる。何れの場合にしても、使用されている論理で考えたときに、ゲート31は論理和機能を有する回路であればよい。
図4に示すような本発明の構成とすることにより、スキャン試験中のスキャンシフト動作時にはクロック信号を後段のフリップフロップに常時供給して、問題なくスキャンシフト動作を実行することができる。またスキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時には、適宜停止するゲーテッドクロックを後段のフリップフロップに供給することにより、このフリップフロップの格納値を観測することでクロックゲーティング動作の試験を行なうことができる。
図6は、クロックゲーティング動作の試験について説明するための図である。図6において、図4と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。図6において、クロック信号CLKをゲーティングすることによりクロックゲーティングセル32が出力するゲーテッドクロックGCKは、後段のフリップフロップ41のクロック入力に供給される。フリップフロップ41のデータ入力には、組み合わせ論理回路40の出力信号が供給される。組み合わせ論理回路40の出力の故障を見つけるためには、組み合わせ論理回路40の出力が本来0であるのにフリップフロップ41に1が取り込まれてしまうという故障(1故障)及び、組み合わせ論理回路40の出力が本来1であるのにフリップフロップ41に0が取り込まれてしまうという故障(0故障)を検出すればよい。この場合、ゲーテッドクロックGCKを供給するために、イネーブルロジック30の出力を1に設定する必要がある。
これに対して、イネーブルロジック30の出力の故障については、単純に検出することはできない。上記の0故障又は1故障のような0/1の縮退故障ではなく、ゲーテッドクロックGCKが本来はON状態(活性化状態)であるのにOFF状態(非活性化状態:遮断状態)であるというOFF故障と、ゲーテッドクロックGCKが本来はOFF状態であるのにON状態であるというON故障とを検出するような、新たな故障検出方法を用いる必要がある。またその際、フリップフロップ41の格納値を観測することによりON故障とOFF故障とを検出することになるが、これらを検出するためには、クロック入力により格納値が反転するようなデータ入力をフリップフロップ41に与えておく必要がある。即ち、フリップフロップ41の現在の格納値が0であるならデータ入力を1に設定し、現在の格納値が1であるならデータ入力を0に設定しておくといった作業が必要になる。
従って、イネーブルロジック30の故障検出と組み合わせ論理回路40の故障検出とは同時に実行することができず、更にはそれぞれの故障検出を異なる故障検出方式により実現しなければならない。従って、テストパターンの生成が容易ではなくなると共に、テストパターン数が多くなり、テストパターンの効率が悪くなってしまう。以上を鑑みて、本発明では、効率の良いテストパターンを容易に生成可能なテストパターン生成方法を提供する。
図7は、本発明によるテストパターン生成方法を含む回路試験方法の一例を示すフローチャートである。まず論理設計によりCGC(クロックゲーティングセル)を含むネットリスト50が得られる。このネットリスト50は、試験目的のための観測用試験回路が全く含まれていない状態のネットリストである。
ステップS1で、DFT(Design For Test)挿入処理が行なわれる。このDFT処理により、試験目的のための観測用試験回路が挿入され、DFT挿入後ネットリスト51が生成される。
次にステップS2で、第1のネットリスト変更処理を実行し、DFT挿入後ネットリスト51から第1のネットリスト52を生成する。図8は、第1のネットリスト変更処理を説明するための図である。図面左側に示す回路がDFT挿入後ネットリスト51に相当し、図面右側に示す回路が第1のネットリスト52に相当する。図面左側に示すようにORゲート31の一方の入力に供給されるスキャンテスト信号SCAN_TESTを、図面右側に示すようにスキャンモード信号SCAN_MODEに変更する。このように、クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路30と、組み合わせ論理回路の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号を他方の入力とする論理和機能を有するゲート31と、ゲート31の出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセル32を含む第1の回路を第1のネットリストとして生成する。この第1の回路が、実際に設計され製造されることになる半導体集積回路である。
図7に戻りステップS3で、第2のネットリスト変更処理を実行し、DFT挿入後ネットリスト51から第2のネットリスト53を生成する。図9は、第2のネットリスト変更処理を説明するための図である。図面上側に示す回路がDFT挿入後ネットリスト51に相当し、図面下側に示す回路が第2のネットリスト53に相当する。第2のネットリスト53では、図8の右側に示す第1のネットリスト52のスキャンモード信号の代わりに、スキャン試験中にアサートされ該スキャン試験中以外の時にネゲートされるスキャンテスト信号SCAN_TESTをゲート31に入力する。またクロックゲーティングセル32の出力クロック信号GCKが供給されるフリップフロップ41及び42のデ―タ入力部分にセレクタ43及び44を設け、イネーブルロジック30の出力信号をセレクタ43及び44に選択制御信号(S端子入力信号)として供給する。また、この選択制御信号に応じて各フリップフロップ(41及び42)の出力信号(I0端子入力信号)と試験対象論理回路の出力信号(I1端子入力信号)との何れか一方をセレクタにより選択して、フリップフロップのデータ入力に供給するように構成する。このようにして生成された回路(第2のネットリスト53)を用いて、第1のネットリスト52の回路を試験するための試験パターンを生成することになる。
図7に戻りステップS4で、スキャン設計ルールをチェックする。次にステップS5で、ATPG(自動パターン生成)ツールによりテストパターン54を生成する。このテストパターン54は、試験対象の回路に試験目的で印加する入力ビットパターンと、この入力ビットパターンに応答して試験対象の回路が出力する出力ビットパターンの期待値パターンとを含む。
ステップS6で、論理シミュレーションを実行する。この論理シミュレーションでテストパターン54を使用することにより、第1のネットリスト52の回路のタイミング検証等の試験を行なう。また図7には示されていないが、タイミング検証等の試験による全ての検証が済んだ後に、第1のネットリスト52に基づいて実際の半導体集積回路を製造する。この製造後の半導体集積回路に対しても、テストパターン54を使用してスキャン試験を実行する。
ステップS5でATPG(自動パターン生成)ツールによりテストパターン54を生成する際には、故障検出可能なノードと検出可能な故障とをリストアップした故障検出表55も同時に出力される。ステップS7で、故障検出表55に基づいて補正処理をすることにより、故障検出率を示す故障検出率リスト56を生成する。
以下に、上記ステップS7での補正処理について説明する。この補正処理では、総故障数からセレクタに関する故障数を減算することにより試験パターンの故障検出率を補正する。具体的には、ATPGツールに読み込ませたネットリストの総故障数をS0とし、第2のネットリスト変更処理(図7のステップS3)で追加したセレクタの数をnとすると、実際の総故障数Sは、
S=S0-n*{(セレクタI0端子の0と1の故障)+(セレクタI1端子の0と1の故障)+(セレクタS端子の0と1の故障)+(セレクタY端子の0と1の故障)}
となる。即ち、S=S0-n*8となる。
また検出された故障から、第2のネットリスト変更処理で追加したセレクタ部の故障を引く。更に、各クロックゲーティングセルが駆動するフリップフロップの前段のセレクタのS端子のいずれかの1故障が見つかっていれば、クロックゲーティングセル前段のORゲート(例えば図9の31)のB端子の1故障、A端子の1故障、X端子の1故障、及びクロックゲーティングセル32のCEN入力の1故障が見つかったことと等価とする。更に同様に、各クロックゲーティングセル32が駆動するフリップフロップの前段のセレクタのS端子のいずれかの0故障が見つかっていれば、クロックゲーティングセル32前段のORゲートのB端子の0故障が見つかったことと等価とする。なおここで、1故障とは本来0である筈なのに1が検出される故障であり、0故障とは本来1である筈なのに0が検出される故障である。
図10は、本発明によるテストパターン生成方法及び故障検出率補正処理を含む回路試験方法を実行する装置の構成を示す図である。
図10に示されるように、本発明による回路試験方法を実行する装置は、例えばパーソナルコンピュータやエンジニアリングワークステーション等のコンピュータにより実現される。図10の装置は、コンピュータ510と、コンピュータ510に接続されるディスプレイ装置520、通信装置523、及び入力装置よりなる。入力装置は、例えばキーボード521及びマウス522を含む。コンピュータ510は、CPU511、RAM512、ROM513、ハードディスク等の二次記憶装置514、可換媒体記憶装置515、及びインターフェース516を含む。
キーボード521及びマウス522は、ユーザとのインターフェースを提供するものであり、コンピュータ510を操作するための各種コマンドや要求されたデータに対するユーザ応答等が入力される。ディスプレイ装置520は、コンピュータ510で処理された結果等を表示すると共に、コンピュータ510を操作する際にユーザとの対話を可能にするために様々なデータ表示を行う。通信装置523は、遠隔地との通信を行なうためのものであり、例えばモデムやネットワークインターフェース等よりなる。
本発明による回路試験方法は、コンピュータ510が実行可能なコンピュータプログラムとして提供される。このコンピュータプログラムは、可換媒体記憶装置515に装着可能な記憶媒体Mに記憶されており、記憶媒体Mから可換媒体記憶装置515を介して、RAM512或いは二次記憶装置514にロードされる。或いは、このコンピュータプログラムは、遠隔地にある記憶媒体(図示せず)に記憶されており、この記憶媒体から通信装置523及びインターフェース516を介して、RAM512或いは二次記憶装置514にロードされる。
キーボード521及び/又はマウス522を介してユーザからプログラム実行指示があると、CPU511は、記憶媒体M、遠隔地記憶媒体、或いは二次記憶装置514からプログラムをRAM512にロードする。CPU511は、RAM512の空き記憶空間をワークエリアとして使用して、RAM512にロードされたプログラムを実行し、適宜ユーザと対話しながら処理を進める。なおROM513は、コンピュータ510の基本動作を制御するための制御プログラムが格納されている。
上記コンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータ510が、上記各実施例で説明されたように回路試験方法を実行する。なおこの場合、図7に示すネットリスト50、DFT挿入後ネットリスト51、第1のネットリスト52、第2のネットリスト53、テストパターン54、故障検出表55、及び故障検出率リスト56は、RAM512や二次記憶装置514に格納されることになる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
データ制御方式の場合の論理設計の一例を示す図である。 クロックゲーティング方式を利用した論理設計の一例を示す図である。 スキャン試験時に常時クロック供給状態とするとともにクロックゲーティングセル試験用のフリップフロップを設けた構成を示す図である。 従来技術による半導体集積回路の構成と本願発明による半導体集積回路の構成とを対比して示す図である。 スキャンテスト信号とスキャンモード信号との真理値表である。 クロックゲーティング動作の試験について説明するための図である。 本発明によるテストパターン生成方法を含む回路試験方法の一例を示すフローチャートである。 第1のネットリスト変更処理を説明するための図である。 第2のネットリスト変更処理を説明するための図である。 本発明によるテストパターン生成方法及び故障検出率補正処理を含む回路試験方法を実行する装置の構成を示す図である。
符号の説明
10,11,12,13 フリップフロップ
14,15 セレクタ
16 組み合わせ回路
20 クロックゲーティングセル
21 (フリップフロップ)ラッチ
22 AND回路
23 OR回路
24 クロックゲーティング動作試験用のフリップフロップ
30 イネーブルロジック
31 ORゲート
32 クロックゲーティングセル
40 組み合わせ論理回路
41 フリップフロップ
42 フリップフロップ
43,44 セレクタ
510 コンピュータ
511 CPU
512 RAM
513 ROM
514 二次記憶装置
515 可換媒体記憶装置
516 インターフェース
520 ディスプレイ装置
521 キーボード
522 マウス
523 通信装置

Claims (5)

  1. クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路と、
    該組み合わせ論理回路の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号を他方の入力とする論理和機能を有するゲートと、
    該ゲートの出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセル
    を含み、該スキャンモード信号はスキャン試験中のスキャンフリップフロップのスキャンシフト動作時にアサートされ該スキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時にネゲートされる信号であることを特徴とする半導体集積回路。
  2. クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路と、該組み合わせ論理回路の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号を他方の入力とする論理和機能を有するゲートと、該ゲートの出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセルを含み、該スキャンモード信号はスキャン試験中のスキャンフリップフロップのスキャンシフト動作時にアサートされ該スキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時にネゲートされる信号である第1の回路を試験するために、
    該スキャン試験中にアサートされ該スキャン試験中以外の時にネゲートされるスキャンテスト信号を、該スキャンモード信号の代わりに該ゲートに入力し、
    該クロックゲーティングセルの出力クロック信号が供給されるフリップフロップのデ―タ入力部分にセレクタを設け、
    該組み合わせ論理回路の該出力信号を該セレクタに選択制御信号として供給し、
    該選択制御信号に応じて該フリップフロップの出力信号と試験対象論理回路の出力信号との何れか一方を該セレクタにより選択して該フリップフロップのデータ入力に供給するように構成する
    各段階により生成された第2の回路を用いて該第1の回路を試験するための試験パターンを生成することを特徴とする試験パターン生成方法。
  3. 総故障数から該セレクタに関する故障数を減算することにより該試験パターンの故障検出率を補正する段階を更に含むことを特徴とする請求項2記載の試験パターン生成方法。
  4. クロックイネーブルロジックを演算する組み合わせ論理回路と、該組み合わせ論理回路の出力信号を一方の入力としスキャンモード信号を他方の入力とする論理和機能を有するゲートと、該ゲートの出力信号を制御信号入力とするクロックゲーティングセルを含み、該スキャンモード信号はスキャン試験中のスキャンフリップフロップのスキャンシフト動作時にアサートされ該スキャン試験中のスキャンフリップフロップのデータ取り込み動作時にネゲートされる信号である第1の回路を生成し、
    該スキャン試験中にアサートされ該スキャン試験中以外の時にネゲートされるスキャンテスト信号を、該スキャンモード信号の代わりに該ゲートに入力し、該クロックゲーティングセルの出力クロック信号が供給されるフリップフロップのデ―タ入力部分にセレクタを設け、該組み合わせ論理回路の該出力信号を該セレクタに選択制御信号として供給し、該選択制御信号に応じて該フリップフロップの出力信号と試験対象論理回路の出力信号との何れか一方を該セレクタにより選択して該フリップフロップのデータ入力に供給するように構成することにより生成された第2の回路を用いて試験パターンを生成し、
    該試験パターンにより該第1の回路を試験する
    各段階を含むことを特徴とする回路試験方法。
  5. 総故障数から該セレクタに関する故障数を減算することにより該試験パターンの故障検出率を補正する段階を更に含むことを特徴とする請求項4記載の回路試験方法。
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