JP2009192230A - 車両用二酸化炭素濃度検出装置 - Google Patents

車両用二酸化炭素濃度検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 車室内のCO2濃度を精度良く求める。
【解決手段】 受光素子21は、フィルタ30を透過した光を電気信号に変換する。受光素子22は、フィルタ30を透過した光を電気信号に変換する。フィルタ30は、二酸化炭素の共振波長λ1の光を透過させる。フィルタ31は、空気に含まれる主成分の共振波長と異なる波長λ2の光を透過させる。電子制御装置50は受光素子21の出力値Trsから日射の影響を除去した出力値Hsを求める。受光素子22の出力値Triから日射の影響を除去した出力値Hiを求める。HsからHiを引くことにより、CO2濃度を算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車室内の二酸化炭素の濃度を求める車両用二酸化炭素濃度検出装置に関する。
従来、この種の検出装置では、光源から出射される光のうち二酸化炭素の共振波長の光の強度を検出する受光素子を備え、この受光素子の出力値に基づいて車室内の空気に含まれる二酸化炭素の濃度を求めるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特表2006−521950号公報
上述の検出装置において、受光素子は、光源の出射光に加えて、車室内に入り込んだ日射を受光する場合がある。太陽光には、二酸化炭素の共振波長の光が含まれているので、受光素子の出力値には、日射の影響が含まれることになる。
したがって、受光素子の出力値は、実際の二酸化炭素の濃度を示す値より大きくなる。このため、受光素子の出力値を用いても、二酸化炭素の濃度を高精度に求めることができない。
本発明は、上記点に鑑み、車室内の二酸化炭素の濃度を高精度に求めることができる車両用二酸化炭素濃度検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明では、車室内の空気が流れる空気通路(13)を有するケーシング(10)と、
二酸化炭素の共振波長の光を含む光を前記空気通路内に向けて出射する光源(40)と、
前記空気通路を透過した前記光源の出射光のうち、前記二酸化炭素の共振波長の光の強度を電気信号に変換する第1の受光素子(21)と、
前記第1の受光素子の出力値から前記空気通路内に入った日射の影響を除くように前記第1の受光素子の出力値を補正する第1の補正手段(130)と、
前記第1の補正手段により補正された前記第1の受光素子の出力値に基づいて、前記車室内の空気に含まれる二酸化炭素の濃度を求めるCO2濃度算出手段(150)と、を備えることを特徴とする。
このように、日射の影響を除くように補正された第1の受光素子の出力値に基づいて、車室内の空気に含まれる二酸化炭素の濃度を求めるので、二酸化炭素の濃度を精度良く求めることができる。
具体的には、請求項2に係る発明では、前記光源は、前記空気の主成分の共振波長と異なる波長の光を含む光を前記空気通路内に向けて出射するものであり、
前記空気通路内を透過した前記光源の出射光のうち、前記空気の主成分の共振波長と異なる波長の光の強度を電気信号に変換する第2の受光素子(22)と、
前記第2の受光素子の出力値から前記空気通路内に入る日射の影響を除くように前記第2の受光素子の出力値を補正する第2の補正手段(140)と、を備え、
前記CO2濃度算出手段(150)は、前記第1の補正手段により補正された前記第1の受光素子の出力値と前記第2の補正手段により補正された前記第2の受光素子の出力値とに基づいて、前記車室内の空気に含まれる二酸化炭素の濃度を求めることを特徴とする。
これにより、二酸化炭素の濃度をより一層精度良く求めることができる。
請求項3に係る発明では、前記CO2濃度算出手段(150)は、前記第1の補正手段により補正された前記第1の受光素子の出力値と前記第2の補正手段により補正された前記第2の受光素子の出力値との差を、前記二酸化炭素の濃度とすることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記車室内に照射される日射量を検出する日射センサ(4)と、
前記日射センサの出力値に基づいて、前記第1の受光素子の出力値のうち、前記空気通路内に入った前記日射の影響を示す値を求める第1の算出手段(120)と、
前記日射センサの出力値に基づいて、前記第2の受光素子の出力値のうち、前記空気通路内に入った前記日射の影響を示す値を求める第2の算出手段(125)と、を備え、
前記第1の補正手段(130)は、前記第1の受光素子の出力値から前記第1の算出手段により求められた値を引くことにより、前記第1の受光素子の出力値を補正するものであり、
前記第2の補正手段(140)は、前記第2の受光素子の出力値から前記第2の算出手段により求められた値を引くことにより、前記第2の受光素子の出力値を補正するものであることを特徴とする。
また、乗降用ドアおよび窓のいずれかが開いているときには、外気が車室内に導入されるため、車室内の二酸化炭素の濃度が十分に低くなっている。このため、上述の如く、日射の影響を加味して二酸化炭素の濃度を求める必然性が低い。
そこで、請求項5に係る発明では、当該車両における乗降用ドアと窓とがそれぞれ閉じられているか否かを判定する判定手段(110)を備え、
前記乗降用ドアと前記窓とがそれぞれ閉じられていると前記判定手段が判定したときにだけ、前記CO2濃度算出手段(150)が前記二酸化炭素の濃度を求めることを特徴とする。
本発明の窓は、開閉自在に支持され、かつ開放することにより車室内に外気を取り入れることができるものであって、サイドウインドウ以外に、サンルーフを含むものである。
請求項6に係る発明では、前記空気通路を透過した前記光源の出射光のうち、前記二酸化炭素の共振波長の光だけを透過させる第1のフィルタ(30)を備え、
前記第1の受光素子(21)は、前記第1のフィルタを透過した光の強度を電気信号に変換することを特徴とする。
請求項7に係る発明では、前記空気通路内を透過した前記光源の出射光のうち、前記空気に含まれる主成分の共振波長と異なる波長の光を透過させる第2のフィルタ(31)を備え、
前記第2の受光素子(22)は、前記第2のフィルタを透過した光の強度を電気信号に変換するものであることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、前記ケーシングは、前記第1、第2の受光素子を収納する収納室(14)と、前記収納室と前記空気通路との間に設けられ、かつ前記第1、第2のフィルタが配置されている第1、第2の貫通穴(30、31)を有し、前記第1、第2のフィルタを迂回して前記空気通路側から前記収納室側に光が入ることを妨げる遮光壁(15)と、を備えることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
図1、図2に本発明の車両用二酸化炭素濃度検出装置の一実施形態の構成を示す。図1は車両用二酸化炭素濃度検出装置1の配置を示す図であり、図2は車両用二酸化炭素濃度検出装置1の概略構成を示す図である。
車両用二酸化炭素濃度検出装置1は、図1に示すように、車室内前方側のインスメントパネル2の下側に配置されている。車両用二酸化炭素濃度検出装置1は、図2に示すように、空調装置の内外気切り替え箱3の内気導入口3aの空気上流側に配置されている。
車両用二酸化炭素濃度検出装置1は、内気取入口3aに導入される車室内空気の二酸化炭素の濃度(以下、CO2濃度という)を求める。
ここで、内外気切り替え箱3は、内気導入口3a以外に、外気を導入する外気導入口3bと、内気導入口3aおよび外気導入口3bのうち少なくとも一方を開放する切り替えドア3cとを備える。
内外気切り替え箱3は、送風機4の送風に伴って、内気導入口3aおよび外気導入口3bのうち少なくとも一方から導入する。送風機4は、内気導入口3aおよび外気導入口3bのうち少なくとも一方から導入した空気を空調装置の冷却用熱交換器(図示省略)に向けて吹き出す。
次に、車両用二酸化炭素濃度検出装置1の具体的な構成について説明する。
車両用二酸化炭素濃度検出装置1は、図2に示すように、ケーシング10、センサ20、フィルタ30、31、および光源40を備える。
ケーシング10は、車室内空気を導入する空気導入口11と車室内空気を排出する空気排出口12とを備えている。ケーシング10のうち空気取入口11と空気排出口12との間には、空気通路13が設けられている。
空気通路13には、送風機4の送風に伴って、矢印aの如く、内外気切り替え箱3の内気導入口3aに向かって車室内空気が流れる。
ケーシング10には、センサ20を収納する収納室14が設けられている。収納室14と空気通路13とは、壁15によって隔離されている。壁15には、収納室14と空気通路13との間を貫通する開口部15a、15bが設けられている。
フィルタ30は、開口部15aに嵌め込まれている。フィルタ30は、二酸化炭素の共振波長λ1の光を透過させる第1のフィルタを構成している。共振波長λ1は、4.2μmである。
フィルタ31は、開口部15bに嵌め込まれている。フィルタ31は、空気に含まれる主成分(窒素、二酸化炭素、酸素)の各共振波長と異なる波長λ2の赤外光を透過させる第2のフィルタを構成している。本実施形態の波長λ2として、3.9μmの波長が用いられている。
センサ20は、受光素子21、22から構成されている。受光素子21は、フィルタ30を透過した光を電気信号に変換する第1の受光素子を構成している。受光素子22は、フィルタ31を透過した光を電気信号に変換する第2の受光素子を構成している。
光源40は、ケーシング10内のうち空気通路13に対して壁15と反対側に配置されている。光源40は、少なくともλ1、λ2の波長の赤外光を含む光をフィルタ30、31に向けて出射する。
これにより、フィルタ30、31には、空気通路13を通過した光源40の出射光が到達する。光源40は、支持部材41を介してケーシング10に対して支持されている。壁15は、光源40の出射光がフィルタ30、31を迂回して受光素子21、22に到達することを妨げる遮光壁を構成する。
次に、本実施形態の車両用二酸化炭素濃度検出装置1の電気的構成について説明する。図3は、車両用二酸化炭素濃度検出装置1の電気的構成を示す図である。
車両用二酸化炭素濃度検出装置1は、図3に示すように、電子制御装置50、警告ランプ51、およびセンサS1、S2、S3を備えている。
電子制御装置50は、マイクロコンピュータ、メモリ、周辺回路等から構成され、受光素子21の出力値Trs、受光素子22の出力値Tri、および日射センサ4の出力値Tsに基づいてCO2濃度を求め、この求めたCO2濃度が異常に高いときには乗員に警告する処理を実行する。
日射センサ4は、図1に示すように、インスメントパネル2の上側に配置されている。日射センサ4は、フロントウインドウ5aおよびサイドウインドウ5bを介して車室内に入射される光のうち赤外光の強度を日射量Tsとして検出する。
本実施形態の日射センサ4により検出できる光の波長は、上述の波長λ1、波長λ2よりも短い波長が設定されている。
光源40は、波長λ1、λ2の赤外光を含む赤外光を出射する赤外線ダイオードである。光源40は、電子制御装置50により制御されて点灯する。
サーボモータ60は、電子制御装置50により制御されて、内外気切り替え箱3の切り替えドア3cを駆動する。
センサS1、S2、S3は、当該車両のサイドウインドウ、乗降用ドア、サンルーフ等が開いているか否かを検出するセンサである。本実施形態のセンサS1、S2、S3は、当該車両のサイドウインドウ、乗降用ドア、サンルーフ等の開閉に伴って、オン、オフするスイッチである。
警告ランプ51は、インスメントパネル2に乗員に向けて配置されている。警告ランプ51は、電子制御装置50により制御されて、点灯する。
次に、電子制御装置50の処理について具体的に説明する。
図4は電子制御装置50の制御処理を示すフローチャートである。電子制御装置50は、図4のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを繰り返し実行する。コンピュータプログラムの実行がイグニッションスイッチIGのオンに伴って開始される。
まず、ステップ100において、日射センサ4の出力値Ts、受光素子21の出力値Trs、受光素子22の出力値Triをそれぞれ読み込む。
次に、ステップ110において、センサS1、S2、S3の検出に応じて、当該車両のサイドウインドウ、サンルーフ、乗降用ドアのいずれかが開いているか否かを判定する。
このとき、サイドウインドウ、サンルーフ、乗降用ドアの全てが閉じているときには、ステップ110においてNOと判定してステップ120に進む。
ステップ120において、受光素子21の出力値Trsのうち、空気通路13内に入る日射の影響を示す値を算出する。以下、受光素子21の出力値Trsのうち、日射の影響を示す値を補正値ΔKsとする。
本実施形態では、日射センサ4により検出できる光の波長は、上述の如く、波長λ1よりも短いものの、日射センサ4の出力値に基づいて、受光素子21の出力値Trsに含まれる日射の影響を特定できるとして、図5の特性図に基づいて、補正値ΔKsを求める。
図5は、日射量Tsと補正値ΔKsとの間の関係を示す特性図である。例えば、日射量Tsが所定値TS1未満であるときには、補正値ΔKsを最小値(=零)とし、日射量Tsが所定値TS2以上であるときには、補正値ΔKsを最大値とする。
さらに、日射量Tsが所定値TS1以上で、かつ所定値TS2未満であるときには、日射量Tsが大きくなるほど補正値ΔKsが最小値から最大値まで徐々に大きくなるように設定されている。
次に、ステップ125において、受光素子22の出力値Triのうち、空気通路13内に入る日射の影響を示す値(以下、補正値という)ΔKiを算出する。
本実施形態では、日射センサ4により検出できる光の波長は、上述の如く、波長λ2よりも短いものの、日射センサ4の出力値に基づいて、受光素子22の出力値Triに含まれる日射の影響を特定できるとして、図6の特性図に基づいて、補正値ΔKiを求める。
図6は、日射量Tsと補正値ΔKiとの間の関係を示す特性図である。例えば、日射量Tsが所定値TS1未満であるときには、補正値ΔKiを最小値(=零)とし、日射量Tsが所定値TS2以上であるときには、補正値ΔKiを最大値とする。
さらに、日射量Tsが所定値TS1以上で、かつ所定値TS2未満であるときには、日射量Tsが大きくなるほど補正値ΔKiが最小値から最大値まで徐々に大きくなるように設定されている。
次のステップ130において、受光素子21の出力値Trsから補正値ΔKsを引くことにより、受光素子21の出力値Trsのうち日射の影響を除いた出力値Hsを求める。このことにより、受光素子21が検出した共振波長λ1の光のうち、日射の影響を除いた光の強度を推定することになる。
次のステップ140において、受光素子22の出力値Triから補正値ΔKiを引くことにより、受光素子21の出力値Triのうち日射の影響を除いた出力値Hiを求める。このことにより、受光素子22が検出した波長λ2の光のうち、日射の影響を除いた光の強度を推定することになる。
次のステップ150において、出力値Hsから出力値Hiを引くことによりCO2濃度Cs(=Hs−Hi)を求める。
ここで、本実施形態においてCO2濃度を求めるメカニズムについて説明する。
波長λ1の赤外光は、空気通路13を通過する際に、二酸化炭素を共振させることにより、減衰する。
このため、空気通路13を通過する際の共振波長λ1の赤外光の減衰量は、二酸化炭素の濃度が高いほど、大きくなる。したがって、空気通路13内の空気に含まれるCO2濃度が高くなるほど、受光素子21の出力値Trsは小さくなる。
波長λ2は、上述の如く、空気に含まれる主成分の各共振波長と異なる波長である。このため、共振波長λ2の赤外光は、空気通路13を通過する際に、前記主成分の濃度以外の他の要因(例えば、空気中の塵など)で減衰することになる。
ここで、他の要因は、共振波長λ1の赤外光の減衰と共振波長λ2の赤外光の減衰とで共通するものとする。このため、出力値HiをCO2濃度を求める際の基準値として、この基準値と出力値Hsとの差をCO2濃度Csとして求めることができる。
次のステップ160において、CO2濃度Csが基準濃度Kよりも高いか否かを判定する。CO2濃度Csが基準濃度Kよりも高いとき、YESと判定して、ステップ170に進んで、警告ランプ51を点灯させる。このことにより、乗員に対してCO2濃度が異常に高い旨を警告することができる。
次のステップ180において、サーボモータ60を介して切り替えドア3cを制御して、外気導入口3bを開放させる。このことにより、外気導入口3bを介して車室内に車室外空気を導入することができる。これにより、車室内のCO2濃度を低下させることができる。
また、上述のステップ110において、サイドウインドウ、乗降用ドア、サンルーフのいずれかが開いているときには、NOと判定して、ステップ100に戻る。これは、サイドウインドウ、乗降用ドア、サンルーフのいずれかが開いているときには、車室内のCO2濃度が車室外空気のCO2濃度と同等で十分に低いと判定されるからである。
以上説明した本実施形態によれば、受光素子21の出力値Trsから日射の影響を除去した出力値Hsを求める。受光素子22の出力値Triから日射の影響を除去した出力値Hiを求める。
そして、出力値Hsから出力値Hiを引くことにより、CO2濃度を算出するため、CO2濃度を精度良く求めることができる。
本実施形態では、日射センサ4の出力値TSに基づいて、受光素子21の出力値Trsのうち日射の影響を示す補正値ΔKsを推定するので、補正値ΔKsを精度良く推定ができる。
加えて、日射センサ4の出力値TSに基づいて、受光素子22の出力値Triのうち日射の影響を示す補正値ΔKiを推定するので、補正値ΔKiを精度良く推定することができる。
このように求められた補正値ΔKs、ΔKiを用いているので、精度良く、CO2濃度Csを求めることができる。
上述の実施形態では、出力値Hsから出力値Hiを引くことにより、CO2濃度を算出した例について説明したが、これに代えて、出力値Hsに対する出力値Hiの比率(=Hs/Hi)をCO2濃度として算出してもよい。
上述の実施形態では、2つの受光素子21、22を用いてCO2濃度を求めた例を示したが、これに限らず、1つの受光素子21だけを用いてCO2濃度を求めてもよい。
この場合、空気通路13を透過する前の光源40の出射光に含まれるλ1の波長の赤外光の強度を予め求めておき、この赤外光の強度と、上述の出力値Hsとの差をCO2濃度とする。
上述の実施形態では、日射センサ4の出力値TSから補正値ΔKs、ΔKiを算出した例について説明したが、これに限らず、日付と時刻とから車室内に入射する日射の角度を求め、この日射の角度から補正値ΔKs、ΔKiを算出してもよい。
上述の実施形態では、光源40として赤外線ダイオードを用いた例を示したが、これに限らず、光源40としてはハロゲンランプ等の各種の光源を用いることができる。
上述の実施形態において、受光素子21の出力値Trsから日射の影響を除いた出力値Hsを求めた例を示したが、これに加えて、出力値Hsに対して受光素子21の経年劣化を加味して出力値Hsを補正してもよい。
また、受光素子22の出力値Triに対して受光素子22の経年劣化を加味して出力値Triを補正してもよい。
上述の実施形態では、受光素子21以外にフィルタ30を用いて、受光素子21がフィルタ30を透過した共振波長λ1の光を受光する例を示したが、これに代えて、受光素子21として共振波長λ1だけを選択的に受光する受光素子を用いてもよい。受光素子22として波長λ2だけを選択的に受光する受光素子を用いてもよい。
上述の実施形態では、日射センサ4としては、赤外光を検出するセンサを用いて、このセンサ4の出力値を用いて補正値ΔKs、ΔKiを算出した例を示したが、これに代えて、日射センサ4としては、可視光、或いは紫外光を検出するセンサを用いて、このセンサ4の出力値を用いて補正値ΔKs、ΔKiを算出してもよい。
本発明の一実施形態の車両用二酸化炭素濃度検出装置の配置を示す図である。 上述の実施形態の車両用二酸化炭素濃度検出装置の構成を示す図である。 上述の実施形態の車両用二酸化炭素濃度検出装置の電気的構成を示す図である。 上述の実施形態の電子制御装置の制御処理を示すフローチャートである。 電子制御装置の制御処理に用いられる日射量Tsと補正値ΔKsとの間の関係を示す図である。 電子制御装置の制御処理に用いられる日射量Tsと補正値ΔKiとの間の関係を示す図である。
符号の説明
4 日射センサ
20 CO2センサ
21 受光素子
22 受光素子
30 フィルタ
31 フィルタ
40 警告ランプ
50 電子制御装置

Claims (8)

  1. 車室内の空気が流れる空気通路(13)を有するケーシング(10)と、
    二酸化炭素の共振波長の光を含む光を前記空気通路内に向けて出射する光源(40)と、
    前記空気通路を透過した前記光源の出射光のうち、前記二酸化炭素の共振波長の光の強度を電気信号に変換する第1の受光素子(21)と、
    前記第1の受光素子の出力値から前記空気通路内に入った日射の影響を除くように前記第1の受光素子の出力値を補正する第1の補正手段(130)と、
    前記第1の補正手段により補正された前記第1の受光素子の出力値に基づいて、前記車室内の空気に含まれる二酸化炭素の濃度を求めるCO2濃度算出手段(150)と、
    を備えることを特徴とする車両用二酸化炭素濃度検出装置。
  2. 前記光源は、前記空気の主成分の共振波長と異なる波長の光を含む光を前記空気通路内に向けて出射するものであり、
    前記空気通路内を透過した前記光源の出射光のうち、前記空気の主成分の共振波長と異なる波長の光の強度を電気信号に変換する第2の受光素子(22)と、
    前記第2の受光素子の出力値から前記空気通路内に入る日射の影響を除くように前記第2の受光素子の出力値を補正する第2の補正手段(140)と、を備え、
    前記CO2濃度算出手段(150)は、前記第1の補正手段により補正された前記第1の受光素子の出力値と前記第2の補正手段により補正された前記第2の受光素子の出力値とに基づいて、前記車室内の空気に含まれる二酸化炭素の濃度を求めることを特徴とする請求項1に記載の車両用二酸化炭素濃度検出装置。
  3. 前記CO2濃度算出手段(150)は、前記第1の補正手段により補正された前記第1の受光素子の出力値と前記第2の補正手段により補正された前記第2の受光素子の出力値との差を、前記二酸化炭素の濃度とすることを特徴とする請求項2に記載の車両用二酸化炭素濃度検出装置。
  4. 前記車室内に照射される日射量を検出する日射センサ(4)と、
    前記日射センサの出力値に基づいて、前記第1の受光素子の出力値のうち、前記空気通路内に入った前記日射の影響を示す値を求める第1の算出手段(120)と、
    前記日射センサの出力値に基づいて、前記第2の受光素子の出力値のうち、前記空気通路内に入った前記日射の影響を示す値を求める第2の算出手段(125)と、を備え、
    前記第1の補正手段(130)は、前記第1の受光素子の出力値から前記第1の算出手段により求められた値を引くことにより、前記第1の受光素子の出力値を補正するものであり、
    前記第2の補正手段(140)は、前記第2の受光素子の出力値から前記第2の算出手段により求められた値を引くことにより、前記第2の受光素子の出力値を補正するものであることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用二酸化炭素濃度検出装置。
  5. 当該車両における乗降用ドアと窓とがそれぞれ閉じられているか否かを判定する判定手段(110)を備え、
    前記乗降用ドアと前記窓とがそれぞれ閉じられていると前記判定手段が判定したときにだけ、前記CO2濃度算出手段(150)が前記二酸化炭素の濃度を求めることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用二酸化炭素濃度検出装置。
  6. 前記空気通路を透過した前記光源の出射光のうち、前記二酸化炭素の共振波長の光だけを透過させる第1のフィルタ(30)を備え、
    前記第1の受光素子(21)は、前記第1のフィルタを透過した光の強度を電気信号に変換することを特徴とする請求項2ないし5いずれか1つに記載の車両用二酸化炭素濃度検出装置。
  7. 前記空気通路内を透過した前記光源の出射光のうち、前記空気に含まれる主成分の共振波長と異なる波長の光を透過させる第2のフィルタ(31)を備え、
    前記第2の受光素子(22)は、前記第2のフィルタを透過した光の強度を電気信号に変換するものであることを特徴とする請求項6に記載の車両用二酸化炭素濃度検出装置。
  8. 前記ケーシングは、前記第1、第2の受光素子を収納する収納室(14)と、前記収納室と前記空気通路との間に設けられ、かつ前記第1、第2のフィルタが配置されている第1、第2の貫通穴(30、31)を有し、前記第1、第2のフィルタを迂回して前記空気通路側から前記収納室側に光が入ることを妨げる遮光壁(15)と、を備えることを特徴とする請求項7に記載の車両用二酸化炭素濃度検出装置。
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