JP2009190919A - 鏝塗材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】土、砂および木粉から選ばれる少なくとも1種の基材100質量部に対し、有効成分としてカラギーナンの六員環ガラクトース骨格に硫酸エステル基ならびに水酸基がエカトリアル配座した粉末状のカラギーナンの1種または2種以上を0.1〜10質量部の割合で配合した鏝塗材を用い、水練して壁面に鏝塗りすることにより課題を解決できる。
【選択図】なし
Description
また、天然海草には強烈な臭気があることからも、作業者から敬遠される要因となっている。
そのため、特許文献2に示されるように、化学糊材を使用した場合には、鏝切れの改良を行う目的から、ベントナイト、セピオライトなどの鉱物系増粘材を添加している。
しかしながら、鉱物系増粘材を添加すると、乾燥後の塗布面にクラックの発生が弊害として発生するものであった。
カラギーナンの配合量が0.1質量部を下回ると、鏝塗材に保水性が無くパサパサとした状態となり、鏝滑りが悪くなり、逆にカラギーナンの配合量が10質量部を超えると、粘りが強く鏝切れが悪くなるが、カラギーナンの配合量を前記範囲内にすることにより、鏝塗り作業性が良好で、かつ仕上げ時の鏝押さえが容易にでき、土、砂、木粉系軽量骨材を用いた場合における鏝へのべとつきを無くして鏝切れ良くし、鏝塗り作業性を著しく改善できる上、手間を要する日本壁特有の糊さし土物砂壁を容易に再現できるという顕著な効果を奏する。
合成樹脂の配合量をその樹脂固形分として1〜15質量部の割合とすることで、幅広い下地に対し、安定的に接着性を確保できるようになる上、カラギーナンの配合量が0.1質量部を下回ると、鏝塗材に保水性が無くパサパサとした状態となり、鏝滑りが悪くなり、逆にカラギーナンの配合量が10質量部を超えると、粘りが強く鏝切れが悪くなるが、カラギーナンの配合量が前記範囲内であると、鏝塗り作業性が良好で、かつ仕上げ時の鏝押さえが容易にでき、土、砂、木粉系軽量骨材を用いた場合における鏝へのべとつきを無くして鏝切れ良くし、鏝塗り作業性を著しく改善できる上、手間を要する日本壁特有の糊さし土物砂壁を容易に再現できるという顕著な効果を奏する。
化学合成糊材の配合量が、0.1質量部を下回ると、カラギーナンの配合量を減らすことができず、コスト削減に寄与することができず、逆に化学合成糊材の配合量が5質量部を超えると、化学合成糊材特有のべとつきが生じ、鏝塗作業性が悪化するが、化学合成糊材の配合量を前記範囲内とすると、カラギーナンの配合量を0.1〜3質量部の範囲内に減らすことが可能性となり、コスト削減可能になる上、鏝塗り作業性が良好で、かつ、仕上げ時の鏝押さえが容易にでき、土、砂、木粉系軽量骨材を用いた場合における鏝へのべとつきを無くして鏝切れ良くし、鏝塗り作業性を著しく改善できる上、手間を要する日本壁特有の糊さし土物砂壁を容易に再現できるという顕著な効果を奏する。
合成樹脂の配合量をその樹脂固形分として1〜15質量部の割合とすることで、幅広い下地に対し、安定的に接着性を確保することができるようになり、化学合成糊材の配合量が、0.1質量部を下回ると、カラギーナンの配合量を減らすことができず、コスト削減に寄与することができず、逆に化学合成糊材の配合量が5質量部を超えると、化学合成糊材特有のべとつきが生じ、鏝塗作業性が悪化するが、合成樹脂の配合量と化学合成糊材の配合量を前記範囲内とすると、カラギーナンの配合量を0.1〜3質量部の範囲内に減らすことが可能性となり、コスト削減可能になる上、鏝塗り作業性が良好で、かつ、仕上げ時の鏝押さえが容易にでき、土、砂、木粉系軽量骨材を用いた場合における鏝へのべとつきを無くして鏝切れ良くし、鏝塗り作業性を著しく改善できる上、手間を要する日本壁特有の糊さし土物砂壁を容易に再現できるという顕著な効果を奏する。
土としては、けいそう土、ゼオライト、セピオライト、珪石粉、クレー、炭酸カルシウムなどが使用される。これら土の粒径は、0.1mm以下である。0.1mmを超えた土を配合すると、塗膜表面がザラザラとした仕上りとなり、塗り壁独特の滑らかな塗膜を形成することが出来ず、多彩な模様付けを行うことが出来ない。
その他、天然には存在しないがラムダ(λ)カラギーナンをアルカリ処理等して得られる、シータ(θ)カラギーナンがある。カッパ(κ)カラギーナン、イオタ(ι)カラギーナン、ラムダ(λ)カラギーナンは量的に多く存在するので商業上重要であるがその他は存在が知られている程度である。
これら8種類のカラギーナンの構造式を下記の化1(國崎直道・佐野征男著:株式会社幸書房発行「食品多糖類−乳化・増粘・ゲル化の知識」2001年11月25日初版第1刷:第100頁より引用)に示す。
式中の左側がβ−D−ガラクトースユニットで六員環構造がC1型(4 C1 型)、官能基の立体配座がエカトリアル配座である。また、右側がα−D−ガラクトースユニットで六員環構造が1C型(4 C1 型)、官能基の立体配座がアキシアル配座である。カッパ(κ)カラギーナンはβ−D−ガラクトースユニットおよびα−D−ガラクトースユニットがβ−1,4結合、α−1,3結合し、高分子体を構成する。
式中の左側がβ−D−ガラクトースユニット、右側がα−D−ガラクトースユニットでいずれもガラクトース骨格の六員環構造はβ−D−ガラクトースユニット、α−D−ガラクトースユニットともC1型のみ(4 C1 型)で、官能基の立体配座はエカトリアル配座である。
ラムダ(λ)カラギーナンのβ−D−ガラクトースユニットはC−2位に硫酸エステル基(−OSO3 -)、C−4位、C―6位に水酸基(−OH基)を、α−D−ガラクトースユニットはC−2位、C−6位に硫酸エステル基、C−3位に水酸基を有するが、いずれも立体配座はエカトリアル配座である。
すなわち、ガラクトース六員環骨格にエカトリアル配座した硫酸エステル基、水酸基は六員環の同一平面上の水平方向に突き出ており、相互に反発し合い安定化しているため、分子間の相互作用が弱く、らせん構造は形成しない。よって水溶液は金属イオンとの架橋反応を生じず、ゲル化しないで増粘性を示す。
他のミュー(μ)カラギーナン、ニュー(ν)カラギーナン、クサイ(ξ)カラギーナン、パイ(π)カラギーナンについても同様な理由により、水溶液は金属イオンによりゲル化しない。
シータ(θ)カラギーナンは、カッパ(κ)カラギーナン、イオタ(ι)カラギーナンと同様に式中の左側が、β−D−ガラクトースユニットで六員環構造がC1型(4 C1 型)、右側が、α−D−ガラクトースユニットで六員環構造が1C型(4 C1 型)であるが、官能基の立体配座はいずれも、エカトリアル配座である。
すなわち、シータ(θ)カラギーナンの、β−D−ガラクトースユニットは、C−2位に硫酸エステル基、C−4位、C―6位に水酸基が、α−D−ガラクトースユニットは、C−2位に硫酸エステル基を有するが、いずれも立体配座はエカトリアル配座である。
すなわち、ガラクトース六員環骨格に、エカトリアル配座した硫酸エステル基、水酸基は六員環の同一平面上の水平方向に突き出ており、相互に反発し合い安定化しているため、分子間の相互作用が弱く、らせん構造は形成しない。よって水溶液は金属イオンとの架橋反応を生じず、ゲル化しないで増粘性を示す。
溶液を濃縮後、アルコールを添加するアルコール沈殿法か、カリウムイオンのような金属イオンを添加する加圧脱水法(ゲルプレス法)により、ゲル化した不溶解分とを分離することでゲル化するカッパ(κ)カラギーナン、イオタ(ι)カラギーナンとゲル化しないラムダ(λ)カラギーナン、ミュー(μ)カラギーナン、ニュー(ν)カラギーナン、クサイ(ξ)カラギーナン、パイ(π)カラギーナンに分離される。
食品用途にはこれを粉末化したものが目的に応じて使用される。シータ(θ)カラギーナンはラムダ(λ)カラギーナンをアルカリ処理等して得られる。
またその配合量は、基材100質量部に対して、樹脂固形分として1〜15質量部の割合で配合することで、幅広い下地に対し、安定的に接着性を確保することができるようになる。
合成樹脂の配合量が1質量部を下回ると、その添加効果は明確なものとならない。逆に、合成樹脂の配合量が15質量部を超えると、鏝塗作業における材料の鏝離れが悪くなり作業性が悪化する。
化学合成糊材の配合量が、0.1質量部を下回ると、カラギーナンの配合量を減らすことができず、コスト削減に寄与することができない。逆に、化学合成糊材の配合量が5質量部を超えると、合成糊材特有のべとつきが生じ、鏝塗作業性が悪化する。
すさは、基材100質量部に対し、1〜15質量部の割合で配合される。1質量部を下回ると、すさを配合したことによる作用が発現できず、逆に15質量部を超えると、すさを配合したことによる効果に変化は見られず、塗面の風合を損ねる。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー、800gと、粒径が0.5mm〜1mmの珪砂、3200gを混合して基材を作製した。基材4000gに対し、ラムダ(λ)カラギーナンを50gの割合で添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材4050gを調製した。鏝塗材4050gに対し、水3000gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布したところ、鏝切れ、鏝押えなどの塗り及び仕上げ作業性は良好であった。
実施例1におけるラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにカッパ(κ)カラギーナン50gを用いた以外は、実施例1と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布したところ、壁面用塗材がゼリー状に固まっており、鏝塗りできる状態ではなかった。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー、800gと、粒径が0.5mm〜1mmの珪砂、3200gを混合して基材を作製した。基材4000gに対し、ラムダ(λ)カラギーナンを50g、パルプ100gの割合で添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材4150gを調製した。鏝塗材4150gに対し、水3500gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表1に示したとおりであった。
なお、チクソ性とは水を加え混練物とした際に鏝塗材が静置しているときは高粘度で、鏝塗り作業の際には鏝によりせん断力を与えられ低粘度に変化し鏝塗り作業をしやすくする特性を表す。
さらに、日本工業規格JIS A 6909(建築用仕上塗材)の試験方法に基づき、壁面用塗材の接着強度を測定したところ、その結果は表1に示したとおりであった。
実施例2における、ラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにCMC50gを用いた以外は、実施例2と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果、並びに接着強度は表1に示したとおりであった。
実施例2における、ラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにMC50gを用いた以外は、実施例2と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果、並びに接着強度は表1に示したとおりであった。
実施例2における、ラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにHEC50gを用いた以外は、実施例2と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果、並びに接着強度は表1に示したとおりであった。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー、800gと、粒径が0.5〜1mmの珪砂、3200gを混合して基材を作製した。基材4000gに対し、ラムダ(λ)カラギーナンを50g、パルプ100g、合成樹脂としてアクリル系の粉末(樹脂固形分95%)200gを添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材4350gを調製した。
鏝塗材4350gに対し、水3700gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表2に示したとおりであった。
実施例3における、ラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにCMC50gを用いた以外は、実施例3と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表2に示したとおりであった。
実施例3における、ラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにMC50gを用いた以外は、実施例3と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表2に示したとおりであった。
実施例3における、ラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにHEC50gを用いた以外は、実施例3と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表2に示したとおりであった。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー400gと、粒径が0.5mm〜1mmの木粉500gを混合して基材を作成した。基材900gに対し、ラムダ(λ)カラギーナンを50g、合成樹脂としてアクリル系の粉末(樹脂固形分95%)100gを添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材1050gを調製した。
鏝塗材1050gに対し、水3800gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表3に示したとおりであった。
実施例4における、ラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにCMC50gを用いた以外は、実施例4と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表3に示したとおりであった。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー、1000gと、粒径が0.05mm〜0.1mmのけいそう土500gと、粒径が0.5〜1mmの珪砂、2500gを混合して基材を作製した。基材4000gに対し、ラムダ(λ)カラギーナンを50g、合成樹脂としてアクリル系の粉末(樹脂固形分95%)200gを添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材4250gを調製した。
鏝塗材4250gに対し、水2500gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表4に示したとおりであった。
実施例5における、ラムダ(λ)カラギーナン50gの代わりにCMC50gを用いた以外は、実施例5と同様の方法により混合して壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表4に示したとおりであった。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー800gと、粒径が0.5mm〜1mmの珪砂3200gを混合して基材を作製した。基材4000gに対し、ラムダ(λ)カラギーナンを10g、化学合成糊料としてCMCを30gを添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材4040gを調製した。鏝塗材4040gに対し、水2800gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布したところ、鏝切れ、鏝押えなどの塗り及び仕上げ作業性は良好であった。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー800gと、粒径が0.5mm〜1mmの珪砂3200gを混合して基材を作製した。基材4000gに対し、ラムダ(λ)カラギーナンを10g、化学合成糊料としてCMCを30g、合成樹脂としてアクリル系の粉末(樹脂固形分95%)200gを添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材4240gを調製した。鏝塗材4240gに対し、水3000gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布したところ、鏝切れ、鏝押えなどの塗り及び仕上げ作業性は良好であった。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー180gと、粒径が0.05mm〜0.1mmのゼオライト300gと、粒径が0.5mm〜1mmの木粉270gを混合して基材を作成した。基材750gに対し、パルプ100g、ラムダ(λ)カラギーナン50gを添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材900gを調製した。鏝塗材900gに対し、水2200gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表5に示したとおりであった。
粒径が0.05mm〜0.1mmのクレー500gと、粒径が0.5mm〜1mmの木粉350gを混合して基材を作成した。基材850gに対し、パルプ150g、粘度及びチクソ性を考慮して配合したMC24gとHEC16gの配合品40g、ラムダ(λ)カラギーナン10gを添加し、リボンブレンダーに投入して、2分間撹拌混合し均一組成物として取り出し、鏝塗材1050gを調製した。鏝塗材1050gに対し、水3000gを加え、撹拌混合機を用いて均一に水練りして、壁面用塗材を調製した。この壁面用塗材を金鏝を用いて石膏プラスター下地の壁面に塗布し、チクソ性、鏝切れ、鏝押えの3項目について評価した結果は表6に示したとおりであった。
Claims (5)
- 土、砂および木粉から選ばれる少なくとも1種の基材100質量部に対し、有効成分としてカラギーナンの六員環ガラクトース骨格に硫酸エステル基ならびに水酸基がエカトリアル配座した粉末状のカラギーナンの1種または2種以上を0.1〜10質量部の割合で配合したことを特徴とする鏝塗材。
- 土、砂および木粉から選ばれる少なくとも1種の基材100質量部に対し、合成樹脂を樹脂固形分1〜15質量部、カラギーナンの六員環ガラクトース骨格に硫酸エステル基ならびに水酸基がエカトリアル配座した粉末状のカラギーナンの1種または2種以上を0.1〜10質量部の割合で配合したことを特徴とする鏝塗材。
- 土、砂および木粉から選ばれる少なくとも1種の基材100質量部に対し、CMC、MC、HECから選ばれる少なくとも1種の化学合成糊材を0.1〜5質量部、カラギーナンの六員環ガラクトース骨格に硫酸エステル基ならびに水酸基がエカトリアル配座した粉末状のカラギーナンの1種または2種以上を0.1〜3質量部の割合で配合したことを特徴とする鏝塗材。
- 土、砂および木粉から選ばれる少なくとも1種の基材100質量部に対し、合成樹脂を樹脂固形分1〜15質量部、CMC、MC、HECから選ばれる少なくとも1種の化学合成糊材を0.1〜5質量部、カラギーナンの六員環ガラクトース骨格に硫酸エステル基ならびに水酸基がエカトリアル配座した粉末状のカラギーナンの1種または2種以上を0.1〜3質量部の割合で配合したことを特徴とする鏝塗材。
- 基材として土を配合し、土の全部または一部にけいそう土および/またはゼオライトを配合したことを特徴と請求項1乃至4の何れか一つに記載の鏝塗材。
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