JP2009190553A - コラム付けニーエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増加を抑制しつつ、ニーエアバッグの展開過程における該ニーエアバッグとキーの付属品との干渉を抑制できるようにすることを目的とする。
【解決手段】車両の前面衝突時にインフレータ52が作動し、該インフレータ52からのガスの供給を受けてニーエアバッグ14がコラムカバー22内から乗員の膝部側へ膨張展開する。このニーエアバッグ14の展開に伴い、該ニーエアバッグ14を覆っていた巻き布16が車幅方向に展開し、ロック装置32のキーシリンダ34に差し込まれたキー36の付属品であるサブキー58と、該ニーエアバッグ14との間に介在する。
【選択図】図7

Description

本発明は、コラム付けニーエアバッグ装置に関する。
ステアリングコラムを覆うステアリングコラムカバー内に、ニーエアバッグモジュールを配置したコラム付けニーエアバッグ装置が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平9−104317号公報 特開2002−37003号公報
ところで、一般に、ステアリングコラムには、キーシリンダやイグニッションスイッチと組み合わされたステアリングロック装置(以下、単に「ロック装置」という。)が設けられている。車両の使用時には、該ロック装置のキーシリンダにキーが差し込まれるが、該キーには、キーホルダやサブキー等の付属品が吊り下げられている場合がある。
しかしながら、上記した従来例に係るコラム付けニーエアバッグ装置では、このようなキーの付属品についての考慮は特になされていない。
本発明は、上記事実を考慮して、コストの増加を抑制しつつ、ニーエアバッグの展開過程における該ニーエアバッグとキーの付属品との干渉を抑制できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、ステアリングコラムの後端側及び該ステアリングコラムの側部に設けられたロック装置を覆うコラムカバー内において、前記コラムチューブの下部外周面側に折畳み収納され、インフレータからのガスの供給を受けて前記コラムカバー内から乗員の膝部側へ膨張展開可能に構成されたニーエアバッグと、前記ニーエアバッグを覆って折畳み状態に保持すると共に、該ニーエアバッグの展開に伴って車幅方向に展開し、前記ロック装置のキーシリンダに差し込まれたキーの付属品とニーエアバッグとの間に介在可能な巻き布と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、車両の前面衝突時にインフレータが作動し、該インフレータからのガスの供給を受けてニーエアバッグがコラムカバー内から乗員の膝部側へ膨張展開する。このニーエアバッグの展開に伴い、該ニーエアバッグを覆っていた巻き布が車幅方向に展開し、ロック装置のキーシリンダに差し込まれたキーの付属品と該ニーエアバッグとの間に介在する。このため、ニーエアバッグの展開過程における該ニーエアバッグとキーの付属品との干渉を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置において、前記巻き布には、車両前後方向に延び前記ニーエアバッグの展開力により破断する縦破断予定部が設けられ、該縦破断予定部から前記キー側における前記巻き布の展開中心までの長さをAとし、該展開中心から前記キーの付属品までの距離をBとすると、A>Bであることを特徴としている。
請求項2に記載のコラム付けニーエアバッグ装置では、巻き布に設けられた縦破断予定部からキー側における巻き布の展開中心までの長さAが、該展開中心からキーの付属品までの距離Bよりも大きく設定されているので、ニーエアバッグが展開する際に、巻き布が該ニーエアバッグとキーの付属品との間に安定的に介在することができる。これにより、ニーエアバッグとキーの付属品との干渉を抑制して、該ニーエアバッグの展開性を確保することができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、ニーエアバッグの展開過程における該ニーエアバッグとキーの付属品との干渉を抑制できる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載のコラム付けニーエアバッグ装置によれば、ニーエアバッグの展開性を確保することができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施の形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10は、ステアリングコラム12に設けられるニーエアバッグ装置であり、ニーエアバッグ14(図4)と、巻き布16(図4)とを有している。
ステアリングコラム12は、軸心部に配置されたステアリングシャフト18と、該ステアリングシャフト18を覆うコラムチューブ20とを含んで構成されており、インストルメントパネル(図示せず)に設けられた開口部(図示せず)に挿通され、該インストルメントパネルよりも車両後方側へ突出している。ステアリングコラム12の後端部及び該ステアリングコラム12の側部に設けられたロック装置32は、コラムカバー22により覆われている。ステアリングシャフト18の後端には、車両を操舵するためのステアリングホイール(図示せず)が取り付けられるようになっている。
コラムカバー22は、例えば合成樹脂製の成形品であり、例えば車両上側のアッパカバー24と車両下側のロアカバー26とを有する分割構造とされ、該アッパカバー24及びロアカバー26を筒状に組み合わせて構成されている。このロアカバー26は、後述するエアバッグドア62を有して構成されている。コラムカバー22は、ステアリングコラム12の後端に設けられた例えばコンビネーションスイッチ28に固定されている。このコンビネーションスイッチ28には、コラムカバー22から突出する例えば複数の操作レバー30を有している。
図1,図7に示されるように、ステアリングコラム12の例えば車両右側の側部には、ロック装置32が設けられている。コラムカバー22の側部には、このロック装置32を覆うように張り出した張出し部22Aが形成されている。この張出し部22Aの後面22Bには、ロック装置32のキーシリンダ34に対してキー36を抜差し可能とするためのキー孔22Cが設けられている。このキー孔22Cは、例えばアッパカバー24とロアカバー26との合せ目38に位置している。即ち、キー孔22Cの上側の孔壁はアッパカバー24に形成され、また下側の孔壁はロアカバー26に形成されている。アッパカバー24とロアカバー26とを筒状に組み合わせることで、キー孔22Cが形成されている。
図7において、ロック装置32は、例えばキーシリンダ34やイグニッションスイッチ(図示せず)と組み合わされており、例えば環状の取付け部40を用いてコラムチューブ20に締結固定されている。この取付け部40は、例えば固定側部42と可動側部44とをピン46で連結して、該可動側部44が該ピン46を中心として回動可能に構成されている。固定側部42及び可動側部44は、夫々コラムチューブ20の外周面に沿う円弧面42A,44Aを有している。そして、固定側部42及び可動側部44における夫々ピン46側と反対側の端部同士を、ボルト48により締結することで、コラムチューブ20が取付け部40により挟持された状態となり、これによって、ロック装置32がコラムチューブ20に固定されている。
コラムチューブ20の下部外周面側には、固定ブラケット50が設けられている。具体的には、この固定ブラケット50は、コラムカバー22内において、該ステアリングコラム12の下部外周面側に、例えば溶接により固定された金属部材であり、ニーエアバッグ14の展開力を受けた際に変形が抑制されるように、車両側面視においてステアリングコラム12の軸線方向と直交する方向の荷重に対して高強度・高剛性に構成されている。なお、この荷重には、車両上方向きの荷重と、車両下方向きの荷重の双方を含む。
具体的には、固定ブラケット50は、例えばステアリングコラム12の軸方向と平行かつ車幅方向に延びる板状の一般部50Aと、該一般部50Aの車両前後方向の両端縁からステアリングコラム12の下部外周面に向かって夫々立設された一対の支持部50Bとを有している。この支持部50Bの上端50Cは、コラムチューブ20の外周面に沿う円弧形状に形成されている。固定ブラケット50は、この支持部50Bの上端50Cにおいてコラムチューブ20に溶接されている。
次に、図7において、ニーエアバッグ14は、ステアリングコラム12の後端側及び該ステアリングコラム12の側部に設けられたロック装置32を覆うコラムカバー22内において、コラムチューブ20の下部外周面側に折畳み収納され(折畳み状態について、図3,図4を参照)、図7に示されるように、インフレータ52からのガスの供給を受けてコラムカバー22内から乗員の膝部(図示せず)側へ膨張展開可能に構成されている(図6も参照)。図3から図5に示されるように、インフレータ52は、ニーエアバッグ14内に配置されており、該ニーエアバッグ14を巻き布16で覆うことで、ニーエアバッグモジュール60が構成されている。
図3,図7において、インフレータ52は、図示しないエアバッグECUからの点火電流により作動して、ニーエアバッグ14に対してガスを供給可能なガス供給源であり、例えば略円筒形に構成され、ニーエアバッグ14内に収納されている。このインフレータ52としては、ガス発生剤封入タイプのものを用いてもよいし、高圧ガス封入タイプのものを用いてもよい。
インフレータ52の構成例について簡単に説明すると、ガス発生剤封入タイプの場合には、周面に複数のガス噴出孔52A(図7)が形成された有底円筒形のハウジングと、このハウジング内に配設され燃焼することによりガスを発生するガス発生剤と、このガス発生剤の燃焼後の砕片を除去するフィルタと、ハウジングの開口側の端部に装着されてガス発生剤を燃焼させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成されている。
一方、高圧ガス封入タイプの場合には、有底円筒形のハウジングと、このハウジング内に配設された圧力隔壁と、この圧力隔壁及びハウジングによって隔成された室内に封入されたアルゴン・ヘリウム等の混合ガスと、圧力隔壁の近傍に移動可能に配置され移動することにより圧力隔壁を破断させる移動部材と、ハウジングの開口側の端部に装着されて移動部材を移動させる電気着火式の点火装置と、を含んで構成されている。コラム付けニーエアバッグ装置10では、ニーエアバッグ14が比較的小さくガス容量も少なくてよいことから、高圧ガス封入タイプのインフレータが用いられる場合が多い。
このインフレータ52は、ニーエアバッグ14内における車両後方端に位置すると共に、車幅方向に沿って配置されている。補足すると、インフレータ52の軸線が、車幅方向と略平行となるように設定されている。図7に示されるように、インフレータ52のガス噴出孔52Aは、例えば長手方向の中央部に配置されている。なお、インフレータ52の配置や、該インフレータ52におけるガス噴出孔52Aの位置は、これに限られるものではなく、例えばガス噴出孔52Aをインフレータ52の端部に設けたり、またインフレータ52をコラムチューブ20の真下に配置し、該インフレータ52の軸線がコラムチューブ20の軸線と略平行となるように設定してもよい。
図3に示されるように、インフレータ52からは、ニーエアバッグ14及び固定ブラケット50(図7)を貫通する長さの、例えば一対のスタッドボルト54,55が立設されている。このスタッドボルト54を固定ブラケット50に車両下側から通した上で、ナット56を車両上方側から締結することで、ニーエアバッグモジュール60が固定ブラケット50に固定されている。
次に、図2から図5において、巻き布16は、ニーエアバッグ14を覆って折畳み状態に保持すると共に、該ニーエアバッグ14の展開に伴って車幅方向に展開し、ロック装置32のキーシリンダ34に差し込まれたキー36の付属品、例えばサブキー58とニーエアバッグ14との間に介在可能に構成されている。このサブキー58は、例えばリング66を介してキー36に取り付けられている。なお、キー36の付属品は、サブキー58には限られず、キーホルダ等(図示せず)であってもよい。また巻き布16は、例えばニーエアバッグ14と同等の材質で構成されているが、これ以外の材質として例えば不織布や紙素材を用いてもよい。
図2,図3に示されるように、巻き布16は、ニーエアバッグ14を覆う前の展開状態において、例えば略十字形に形成されている。また巻き布16には、例えばニーエアバッグ14の展開力により夫々破断する縦破断予定部16A及び横破断予定部16B,16Cが設けられている。これらの縦破断予定部16A及び横破断予定部16B,16Cは、例えばミシン目として構成されている。
具体的には、縦破断予定部16Aは、巻き布16のうち、ニーエアバッグ14の車両下側部14Dを覆う部位の例えば車幅方向略中央部において、車両前後方向に延びている。また横破断予定部16B,16Cは、巻き布16のうち、ニーエアバッグ14の車両下側部を覆う部位の例えば車両前側端及び車両後側端において、夫々車幅方向に延びている。換言すれば、横破断予定部16B,16Cの離間距離は、ニーエアバッグ14の前後寸法に対応している。縦破断予定部16Aは、例えば前後の横破断予定部16B,16Cと夫々交差する位置まで延設されている。
図2,図3に示されるように、巻き布16のうち、横破断予定部16Bより車両前方側に位置する前部領域16Fは、ニーエアバッグ14の車両前方側の側部14F及び上部14Uを覆うように設定されている。この前部領域16Fの前端部には、インフレータ52のスタッドボルト54,55が通される貫通孔16D,16Eが形成されている。
また巻き布16のうち、横破断予定部16Cよりも車両後方側に位置する後部領域16Rは、ニーエアバッグ14の車両後方側の側部14Rと、上部14Uの一部とを覆うように設定されている。この後部領域16Rの後端部には、インフレータ52のスタッドボルト54,55が通される貫通孔16D,16Eが形成されている。
更に、巻き布16のうち、縦破断予定部16Aより車幅方向右側に位置する右部領域16Gは、ニーエアバッグ14の車両下側部14Dの一部(略右半分)と、車幅方向右側の側部14Gと、上部14Uの一部とを覆うように設定されている。この右部領域16Gにおける車幅方向右側端部の後端部には、インフレータ52のスタッドボルト54が通される貫通孔16Dが形成されている。
また、巻き布16のうち、縦破断予定部16Aより車幅方向左側に位置する左部領域16Hは、ニーエアバッグ14の車両下側部14Dの一部(略左半分)と、車幅方向左側の側部14Hと、上部14Uの一部とを覆うように設定されている。この左部領域16Hにおける車幅方向左側端部の後端部には、インフレータ52のスタッドボルト55が通される貫通孔16Eが形成されている。
図4に示されるように、巻き布16の上にニーエアバッグ14を配置し、前部領域16F、後部領域16R、右部領域16G及び左部領域16Hを夫々ニーエアバッグ14の側部14H側に巻き付けるようにし、各貫通孔16D,16Eにスタッドボルト54,55を夫々通すことで、図5に示されるように、ニーエアバッグ14が巻き布16により覆われた状態となる。なお、前部領域16F、後部領域16R、右部領域16G及び左部領域16Hの重ね方は任意である。
図5において、縦破断予定部16Aからキー36側(図7参照)における巻き布16の展開中心16Jまでの長さをAとし、図7に示されるように、該展開中心16Jからキー36の付属品であるサブキー58までの距離をBとすると、A>Bとなるように縦破断予定部16A(図5)の位置が設定されている。ここで、長さAは、縦破断予定部16Aから展開中心16Jまでの直線距離ではなく、折畳み状態のニーエアバッグ14の車両下側部14D及び車幅方向右側の側部14Gに沿った巻き布16自体の長さである。
図1において、コラムカバー22におけるロアカバー26の下壁部26D及び側壁部26Sには、ニーエアバッグ14(図6)の展開時にその展開力によって展開するエアバッグドア62が設けられている。具体的には、ロアカバー26には、エアバッグドア62として、例えば前側ドア部62F、サイドドア部62S及び後側ドア部62Rが、ロアカバー26と一体的に設けられている。ロアカバー26の下壁部26Dにおける前側ドア部62Fと後側ドア部62Rとの境界には、車幅方向に延びる横破断予定部64が形成されている。
前側ドア部62Fは、ロアカバー26における例えば下壁部26Dに設定され、前側ドア部62Fの前縁には、ヒンジ部68が形成されている。また前側ドア部62Fの両側部、例えばサイドドア部62Sとの境界部には、車両前後方向に延びる縦破断予定部70が夫々形成されている。これにより、前側ドア部62Fは、ニーエアバッグ14の展開時に横破断予定部64及び縦破断予定部70が破断することで、ヒンジ部68を中心として車両下方かつ車両前方側へ展開するようになっている。
サイドドア部62Sは、ロアカバー26における例えば左右の側壁部26Sに夫々設定され、左右のサイドドア部62Sの前縁には、ヒンジ部72が夫々設定されている。サイドドア部62Sの上縁には、車両前後方向に延びると共に、ヒンジ部72の上端に連なる破断予定部74が形成されている。この破断予定部74は、例えばコラムカバー22における張出し部22Aの車両下側に近接して配置されている。サイドドア部62Sの後縁は、後側ドア部62Rと隣接しており、その境界部には破断予定部76が形成されている。これにより、サイドドア部62Sは、ニーエアバッグ14の展開時に、縦破断予定部70、破断予定部74,76が夫々破断することで、ヒンジ部72を中心として、コラムカバー22の車幅方向両側に夫々展開するようになっている。
後側ドア部62Rは、前側ドア部62F及びサイドドア部62Sの車両後方側に隣接して、ロアカバー26における下壁部26Dから左右の側壁部26Sに夫々回り込んで形成され全体として断面略U字形となっている。ロアカバー26の下壁部26Dにおける後側ドア部62Rの後縁には、ヒンジ部78が設定されている。ロアカバー26の側壁部26Sにおける後側ドア部62Rの後縁には、破断予定部80が形成されている。この破断予定部80は、上端側において破断予定部74,76に連なり、下端においてヒンジ部78に連なっている。これにより、後側ドア部62Rは、ニーエアバッグ14の展開時に、横破断予定部64,76,80が夫々破断することで、ヒンジ部78を中心として、車両下方かつ車両後方側へ展開するようになっている。
なお、ヒンジ部68,72,78は、何れもロアカバー26に一体的に形成されたインテグラルヒンジである。また横破断予定部64、縦破断予定部70及び破断予定部74,76,80は、コラムカバー22の見栄えを考慮して、ロアカバー26の内面に、例えば溝状の薄肉部として構成されており、ニーエアバッグ14の展開力により破断するように肉厚が設定されている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図7において、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10では、図示しない前突センサからの信号に基づいてエアバッグECUが前面衝突の発生を判定すると、該エアバッグECUからインフレータ52に作動電流が流される。インフレータ52は、該作動電流を受けて作動して、ガス噴出孔52Aから多量のガスを噴出させる。このガスがニーエアバッグ14へと供給されることで、該ニーエアバッグ14が膨張展開し始める。
すると、コラムカバー22のロアカバー26に設けられたエアバッグドア62が、ニーエアバッグ14の展開力により展開し、ロアカバー26に開口部82(図6,図7)が形成される。具体的には、図1において、ロアカバー26における横破断予定部64及び縦破断予定部70が破断することで、エアバッグドア62における前側ドア部62Fが、ヒンジ部68を中心として車両下方かつ車両前方側へ展開する。これに加えて、破断予定部74,76,80が夫々破断することで、エアバッグドア62におけるサイドドア部62Sが、ヒンジ部72を中心として、コラムカバー22の車幅方向両側に夫々展開すると共に、後側ドア部62Rが、ヒンジ部78を中心として、車両下方かつ車両後方側へ展開する。これにより、ロアカバー26に開口部82が形成される。ニーエアバッグ14は、この開口部82を通じて、コラムカバー22内から乗員の膝部(図示せず)側へ膨張展開して行く。
このとき、本実施形態に係るコラム付けニーエアバッグ装置10では、ニーエアバッグ14の展開に伴い、該ニーエアバッグ14を覆っていた巻き布16が車幅方向に展開し、ロック装置32のキーシリンダ34に差し込まれたキーの付属品と該ニーエアバッグ14との間に介在する。具体的には、図5において、ニーエアバッグ14の展開時に、その展開力により、巻き布16の縦破断予定部16A及び横破断予定部16B,16Cが夫々破断する。これにより、図6,図7に示されるように、巻き布16の右部領域16Gが、展開中心16Jを中心として車幅方向右側へ展開し、また巻き布16の左部領域16Hが、展開中心(図示せず)を中心として車幅方向左側へ展開する。
図5において、縦破断予定部16Aからキー36側(図7参照)における巻き布16の展開中心16Jまでの長さをAとし、図7において、該展開中心16Jからキー36の付属品であるサブキー58までの距離をBとすると、A>Bとなるように縦破断予定部16A(図5)の位置が設定されている。このため、図6,図7に示されるように、巻き布16の右部領域16Gが、ロック装置32のキーシリンダ34に差し込まれたキー36の付属品であるサブキー58と、ニーエアバッグ14との間に安定的に介在することができる。これにより、ニーエアバッグ14の展開過程における該ニーエアバッグ14とサブキー58との干渉を抑制して、該ニーエアバッグ14の展開性を確保することができる。
特に、本実施形態では、従来からニーエアバッグ14の被覆材として用いられている巻き布を改良して用いることで、ニーエアバッグ14とサブキー58との干渉を抑制しているので、新たな部品を必要とすることがなく、コストの増加を抑制することができる。ニーエアバッグ14とキー36の付属品(サブキー58)との干渉を抑制するために、エアバッグドア62をニーエアバッグ14とサブキー58との間に介在させるという手法も考えられるが、本実施形態では、エアバッグドア62の形状やキーシリンダ34の配置等により、該エアバッグドア62で対応することが難しい場合にも、比較的容易に対応することができる。
(変形例)
巻き布16における縦破断予定部16Aについては、例えば図8,図9に示されるように、巻き布16のうちニーエアバッグ14の車両下側部14Dを覆う部位の車幅方向左寄りに設け、展開中心16Jまでの長さAがより長くなるように設定してもよい。このように縦破断予定部16Aの位置を設定することで、ニーエアバッグ14の展開時に、ロック装置32側に展開する巻き布16がより長くなる。これにより、ロック装置32のキーシリンダ34に差し込まれたキー36の付属品であるサブキー58と、ニーエアバッグ14との間への巻き布16の介在性を高め、該サブキー58とニーエアバッグ14との干渉をより安定的に抑制することができる。
なお、ここで縦破断予定部16Aを車幅方向左寄りとしたのは、ロック装置32がステアリングコラム12の車両右側の側部に設けられているためである。従って、ロック装置32がステアリングコラム12の車両左側の側部に設けられている場合には、縦破断予定部16Aを車幅方向右寄りに設定してもよい。
(他の実施形態)
上記実施形態においては、エアバッグドア62として、前側ドア部62F、サイドドア部62S及び後側ドア部62Rが設けられているものとしたが、エアバッグドア62の構成は、これに限られるものではない。またエアバッグドア62が、コラムカバー22におけるロアカバー26と一体的に形成されているものとしたが、これに限られず、別体のエアバッグドアをコラムカバー22に組み付けるように構成してもよい。
また図2等に示されるように、上記実施形態では、巻き布16の縦破断予定部16Aが直線的に形成されているが、これに限られず、例えば波形に形成されていてもよい。
コラム付けニーエアバッグ装置を有するステアリングコラムを示す斜視図である。 巻き布を示す展開図である。 折畳み状態のニーエアバッグと、巻き布とを示す分解斜視図である。 ニーエアバッグに対する巻き布の巻付け方を示す斜視図である。 ニーエアバッグを巻き布で覆うことで構成されるニーエアバッグモジュールを示す拡大斜視図である。 ニーエアバッグの展開に伴い、巻き布がサブキーと該ニーエアバッグとの間に介在している状態を示す斜視図である。 ニーエアバッグの展開に伴い、巻き布がサブキーと該ニーエアバッグとの間に介在している状態を示す断面図である。 図8及び図9は、本実施形態の変形例に係り、図8は、縦破断予定部が車幅方向左寄りに設定された巻き布を示す展開図である。 ニーエアバッグを巻き布で覆うことで構成されるニーエアバッグモジュールを示す拡大斜視図である。
符号の説明
10 ニーエアバッグ装置
12 ステアリングコラム
14 ニーエアバッグ
16 巻き布
16A 縦破断予定部
22 コラムカバー
32 ロック装置
34 キーシリンダ
36 キー
52 インフレータ
58 サブキー(キーの付属品)
A 縦破断予定部からキー側における巻き布の展開中心までの長さ
B 巻き布の展開中心からキーの付属品までの距離

Claims (2)

  1. ステアリングコラムの後端側及び該ステアリングコラムの側部に設けられたロック装置を覆うコラムカバー内において、前記コラムチューブの下部外周面側に折畳み収納され、インフレータからのガスの供給を受けて前記コラムカバー内から乗員の膝部側へ膨張展開可能に構成されたニーエアバッグと、
    前記ニーエアバッグを覆って折畳み状態に保持すると共に、該ニーエアバッグの展開に伴って車幅方向に展開し、前記ロック装置のキーシリンダに差し込まれたキーの付属品とニーエアバッグとの間に介在可能な巻き布と、
    を有することを特徴とするコラム付けニーエアバッグ装置。
  2. 前記巻き布には、車両前後方向に延び前記ニーエアバッグの展開力により破断する縦破断予定部が設けられ、
    該縦破断予定部から前記キー側における前記巻き布の展開中心までの長さをAとし、該展開中心から前記キーの付属品までの距離をBとすると、
    A>Bであることを特徴とする請求項1に記載のコラム付けニーエアバッグ装置。
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