JP2009190465A - フォークリフト用のlpg容器およびフォークリフト - Google Patents
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Abstract
【課題】フォークリフトへのLPG容器本体の乗せ換え作業を不要ならしめるようにしたLPG容器を提供する。
【解決手段】フォークリフトのカウンタウェイトに配設されるLPG容器1を、このLPG容器1の容器本体2に、内部のLPGの液面レベルに追従して上下動するフロート4eを備え、LPGの充填に際して前記液面レベルが予め定められた上限レベルになると、前記フロート4eの上昇に基づいて前記容器本体1内に位置するLPG充填管4aのLPG出口を遮断するLPG過充填防止装置4を備えてなる燃料充填機構3が設けられると共に、前記容器本体1内のLPGの液面レベルの変化に追従するフロート8fの上下動に応じて作動し、前記容器本体1内のLPGの残量を示す指針を備えた液面計8が設置されてなる構成とする。
【選択図】図2
【解決手段】フォークリフトのカウンタウェイトに配設されるLPG容器1を、このLPG容器1の容器本体2に、内部のLPGの液面レベルに追従して上下動するフロート4eを備え、LPGの充填に際して前記液面レベルが予め定められた上限レベルになると、前記フロート4eの上昇に基づいて前記容器本体1内に位置するLPG充填管4aのLPG出口を遮断するLPG過充填防止装置4を備えてなる燃料充填機構3が設けられると共に、前記容器本体1内のLPGの液面レベルの変化に追従するフロート8fの上下動に応じて作動し、前記容器本体1内のLPGの残量を示す指針を備えた液面計8が設置されてなる構成とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、フォークリフト用のLPG容器およびフォークリフトに関し、より詳しくは、事業所内において使用されるフォークリフトの車体に配設され、移動式製造設備(LPG充填設備)からLPGを直接充填することを可能ならしめるようにしたフォークリフト用のLPG容器およびフォークリフトに関する。
重量物の移動に使用されるフォークリフトにおいては、エンジン駆動、モータ駆動のものがあるが、エンジン駆動のフォークリフトの中にLPG(石油液化ガス)を燃料とするものがある。LPGを燃料とするフォークリフトの場合には、一般にカウンタウェイトの上にブラケットを介してLPGボンベ(以下、ボンベを容器という)が着脱自在に配設されている。このようなLPG容器は、フォークリフトの稼動によりLPGが消費し尽くされると、LPGが充填された他のLPG容器と交換される。LPG容器は重量物であって、交換作業は重労働であるため、交換作業の労力を軽減するための種々の工夫がなされている。なお、LPG容器は、フォークリフトのキャノピーの後部支柱とカウンタウェイトとの間に配設される場合もある。
以下、LPG容器を容易に交換し得るようにした従来例に係るLPG容器ブラケットの概要を、添付図面を順次参照しながら説明する。図5はLPG容器ブラケットへLPG容器を台車ごと一体に取付けた状態を示す側面図、また図6はLPG容器ブラケットへLPG容器を積載した台車を取付ける前の状態を示す説明図である。
即ち、LPG容器ブラケット51は、フォークリフトの車体の一部を構成する後部のカウンタウェイト55の定位置から後部へ旋回、引き下げ可能な構成になっており、下端部に台車56の下の係合部57を引っ掛ける鉤部52が設けられている。前記台車56には、容器固定バンド59に設けられた固定用ピン58で前記台車56ごと前記LPG容器ブラケット51に固定するロック部53および解除ボタン54が設けられている。なお、符号67は台車56の車輪であり、また符合68は把手である。
上記従来例に係るLPG容器ブラケット51によれば、LPG容器61を載せた運搬用の台車56ごとLPG容器61を、LPG容器ブラケット51に装着することができる。
従って、作業者がLPG容器61を運搬用台車56から一旦下ろして、フォークリフトのLPG容器ブラケット51へいちいち載せ変える手間を省くことができるので、重労働となっていた力仕事をする必要がなくなる。また、台車56がフォークリフトにLPG容器61と一緒に収納されるので、載せ変えた後に台車56を片付けたりする必要がなくなり、台車56の置き場所が不要になる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−247296号公報
従って、作業者がLPG容器61を運搬用台車56から一旦下ろして、フォークリフトのLPG容器ブラケット51へいちいち載せ変える手間を省くことができるので、重労働となっていた力仕事をする必要がなくなる。また、台車56がフォークリフトにLPG容器61と一緒に収納されるので、載せ変えた後に台車56を片付けたりする必要がなくなり、台車56の置き場所が不要になる(例えば、特許文献1参照。)。
上記引用文献1に開示されている従来例に係る「台車兼用LPG容器ブラケット」によれば、上記のとおり、力仕事(重労働)をする必要がなくなり、また台車の置き場所が不要になるので、極めて優れていると考えられる。しかしながら、この従来例においては、未だに後述するような解決すべき課題がある。
(1)LPG容器が交換されるため、フォークリフトのエンジンに燃料であるLPGを供給するための燃料供給管の接続、切り離し作業が必要であるのに加えて、接続部からのLPG漏れ確認を接続の都度行わなければならず、極めて面倒である。
(2)LPGを補給するために、LPG容器をフォークリフトの稼動場所とLPG充填設備(第1種製造所)との間で往復運搬しなければならない。
(3)フォークリフトを能率よく稼動させるために、フォークリフトに取付けられているLPG容器の他に、スペアのLPG容器が必要になる。
(4)LPG容器の重量は、このLPG容器の容量が、例えば36リットル(15kg)である場合、LPG充填後の全重量は35kgにもなる。従って、LPG容器の台車への乗せ変え作業は殆ど男性に限られる。
(1)LPG容器が交換されるため、フォークリフトのエンジンに燃料であるLPGを供給するための燃料供給管の接続、切り離し作業が必要であるのに加えて、接続部からのLPG漏れ確認を接続の都度行わなければならず、極めて面倒である。
(2)LPGを補給するために、LPG容器をフォークリフトの稼動場所とLPG充填設備(第1種製造所)との間で往復運搬しなければならない。
(3)フォークリフトを能率よく稼動させるために、フォークリフトに取付けられているLPG容器の他に、スペアのLPG容器が必要になる。
(4)LPG容器の重量は、このLPG容器の容量が、例えば36リットル(15kg)である場合、LPG充填後の全重量は35kgにもなる。従って、LPG容器の台車への乗せ変え作業は殆ど男性に限られる。
従って、本発明の目的は、フォークリフトの車体に配設されたLPG容器に、移動式製造設備(LPG充填設備)から直にLPGを充填し得るようにすることにより、フォークリフトへのLPG容器の乗せ換え作業を不要ならしめるようにしたフォークリフト用のLPG容器およびフォークリフトを提供することである。
LPG容器に移動式製造設備(LPG充填設備)からLPGを直接充填し得るようにすることができれば、上記課題を解決することができるが、石油液化ガス保安規則の関係上、今までは実施することができなかった。しかしながら、下記のような背景から、LPGを直接充填することが可能になった。即ち、容器にLPGを充填する場合、質量管理で充填する方法と、容積管理で充填する方法とがあるが、後者の容積管理で充填する方法は、第1種製造所(知事より可搬型の小型容器に充填する作業が認可された第1製造者の事業所)以外で行われていた。
容積管理で充填する方法の例として、容器を定位置に設置し、移動式製造設備または充填設備(例えば、タンクローリー車)を前記容器の設置場所まで移動させて充填するバルク供給方式があるが、このバルク供給方式は1985年頃から普及が始まり、今日に至っている。普及当時は、ほぼ大容量の容器に限られていたが、1997年にバルク供給方式で小容量の容器および貯槽への充填を認める法律が制定され、今日のバルク供給方式の主流になっている。
このバルク供給方式における容器および貯槽へのLPGの充填量を、これら容器および貯槽の容積の85%以内に制限できる機能を備えた付属品を付設することにより管理されており、事業所内に設置する移動式充填設備(LPG容器が配設されたフォークリフトにLPGを充填できる設備)への供給手段として、前記タンクローリー車を使用できる環境が整ってきたという背景の下に、本願発明をなすに至ったものである。
従って、本発明の請求項1に係るフォークリフト用のLPG容器が採用した主たる手段の特徴とするところは、フォークリフトの車体に配設され、前記フォークリフトを作動させるエンジンに供給されるLPGが充填される容器本体を備えてなるフォークリフト用のLPG容器において、前記容器本体に、この容器本体内のLPGの液面レベルに追従して上下動するフロートを備え、LPGの充填に際して前記液面レベルが予め定められた上限レベルになると、前記フロートの上昇に基づいて前記容器本体内に位置するLPG充填管のLPG出口を遮断するLPG過充填防止装置を備えてなる燃料充填機構が設けられると共に、前記容器本体内のLPGの液面レベルの変化に追従するフロートの上下動に応じて作動し、前記容器本体内のLPGの残量を示す指針を備えた液面計が設置されてなるところにある。
本発明の請求項2に係るフォークリフト用のLPG容器が採用した主たる手段の特徴とするところは、請求項1に記載のフォークリフト用のLPG容器において、前記LPG過充填防止装置の前記LPG充填管の上流側に安全弁が付設されてなるLPG充填弁が設けられると共に、前記容器本体に設けられ、前記エンジンに燃料供給ラインを介してLPGを供給する燃料供給機構に、液状のLPGを抜き出す開閉弁が設けられてなるとことにある。
本発明の請求項3に係るフォークリフト用のLPG容器が採用した主たる手段の特徴とするところは、請求項2に記載のフォークリフト用のLPG容器において、前記燃料充填機構の前記LPG充填弁に、LPG充填設備に一端側が接続されてなるLPG供給ホースが着脱自在に接続されるクイックカプラが設けられ、前記燃料供給機構の前記容器本体内側に、前記開閉弁にLPGを供給するサイホンが設けられると共に、前記液面計は前記フォークリフトの運転の前側のインストルメントパネルに取付けられてなる燃料残量計に液面レベル信号を送信する信号送信線が接続されるように構成されてなるところにある。
本発明の請求項4に係るフォークリフトが採用した主たる手段の特徴とするところは、前記請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載のフォークリフト用のLPG容器が、車体に配設されてなるところにある。
本発明の請求項1乃至3に係るフォークリフト用のLPG容器および本発明の請求項4に係るフォークリフトによれば、LPG容器の容器本体に、この容器本体内のLPGの液面レベルが予め定められた上限レベルになると、この容器本体内に位置するLPG充填管のLPG出口を遮断するLPG過充填防止装置を備えてなる燃料充填機構、および容器本体内のLPGの残量を示す指針を備えた液面計が設けられている。従って、フォークリフトの車体に配設されたLPG容器の容器本体に移動式充填設備から直に充填することができるから、下記の効果を得ることができる。
(1)フォークリフトのエンジンにLPGを供給するための燃料供給ラインの接続、切り離し作業が不要であるのに加えて、LPG漏れ確認を定期点検で済ますことができるので、フォークリフトのランニングコストの低減が可能になり、また接続不備によるLPG漏れの危険性が減少するので、安全性の向上に寄与することができる。
(2)LPGを補給するために、LPG容器をフォークリフトの稼動場所とLPG充填場所(第1種製造所)との間で往復運搬する必要がない。
(3)フォークリフトに配設したまま使用するため、スペアを用意する必要がない。
(4)LPG容器の乗せ変え作業が不要であるから、女性もフォークリフトを使用する職場に従事することができる。
(5)燃料補給の容易化により、LPGを燃料とするフォークリフトの稼動台数の拡大が期待され、結果的に環境悪化の抑制に寄与することができる。
(2)LPGを補給するために、LPG容器をフォークリフトの稼動場所とLPG充填場所(第1種製造所)との間で往復運搬する必要がない。
(3)フォークリフトに配設したまま使用するため、スペアを用意する必要がない。
(4)LPG容器の乗せ変え作業が不要であるから、女性もフォークリフトを使用する職場に従事することができる。
(5)燃料補給の容易化により、LPGを燃料とするフォークリフトの稼動台数の拡大が期待され、結果的に環境悪化の抑制に寄与することができる。
本発明の請求項2に係るフォークリフト用のLPG容器によれば、何らかの予期し得ない原因により容器本体内の内圧が上昇したとしても、LPG充填弁に付設された安全弁からLPGが大気中に放出されるので、LPG容器の圧力異常上昇に起因する事故を未然に防止することができる。また、開閉弁を開閉することにより、フォークリフトのエンジンにLPGを供給する一方、エンジンへのLPGの供給を停止することができる。
本発明の請求項3に係るフォークリフト用のLPG容器によれば、移動式充填設備のLPG供給ホースをクイックカプラに簡単に接続し、かつ切り離すことができるので、容器本体へのLPGの充填作業が容易になる。また、エンジンにLPGを供給する燃料供給ラインが接続される燃料供給機構の開閉弁にはサイホンからLPGが供給されるように構成されているので、容器本体内のLPGの液面レベルが低下しても確実にエンジンにLPGを供給することができる。さらに、運転者は、フォークリフトを運転しながらインストルメントパネルに取付けられてなる燃料残量計により、LPG容器の容器本体内のLPGの残量を視認することができるので、ガス欠になるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るLPG容器、およびLPG容器が配設されたフォークリフトを、添付図面を順次参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態に係るLPG容器が配設されてなるフォークリフトの模式的側面図、図2は本発明の実施の形態に係るLPG容器の全体構成説明図、図3(a)は図2のA矢視図(但し、クイックカプラ、および安全弁が付設されてなるLPG充填弁省略)、図3(b)は図2のB矢視図、図4は容器本体内のLPGの残量を示す液面計の拡大図である。
図1に示す符号20は、本発明の実施の形態に係るLPG容器1が配設されてなるフォークリフトである。このフォークリフト20の車体21の一部を構成する後部のカウンタウェイト22上に、取付けブラケット装置30を介して、後述する構成になるLPG容器1が取付けられている。前記取付けブラケット装置30は、前記カウンタウェイト22上に機械的締結手段により固着されてなる樋状の容器載置台31と、この容器載置台31のフォークリフト20の前側の上端に、周知のヒンジ32を介して回動可能に取付けられ、LPG容器1の上側外周を締付ける半円状のカバー33と、このカバー33を、前記容器載置台31のフォークリフト20の後側に固定する、周知のパチン錠34とから構成されている。つまり、前記LPG容器1は取付けブラケット装置30によって抱着されるように構成されている。
なお、本発明の実施の形態における取付けブラケット装置30は、従来の交換式のLPG容器を取付ける取付けブラケット装置と同構成になるものである。従って、本発明の実施の形態に係るLPG容器1をそのまま取付けることができるので、ブラケット装置を改造する必要がないから、LPG容器の変更にそれほど費用がかかるようなことがなく、また短期間で変更することができる。勿論、取付けブラケット装置は、専用のものであっても良く、取付けブラケット装置の構成に限定されるものではない。また、本実施の形態の場合、上記のとおり、LPG容器1はフォークリフト20の車体21の一部を構成する後部のカウンタウェイト22上に配設されている。しかしながら、LPG容器1の配設位置は、特にカウンタウェイト上に限定されるものではない。例えば、LPG容器1を、キャノピーの後部支柱とカウンタウェイトとの間に配設することができる。
前記LPG容器1は、図2および図3に示すように構成されている。即ち、このLPG容器1は、長手方向の両端側に膨出部を有し、これら膨出部の間に円胴部(円胴部の外周は溶接接合により一体的に構成されている)を有する容器本体2を備えている。この容器本体2の膨出部のそれぞれにボス2aが溶接され、膨出部の図2における左側の一方に、上側と端部側が開口する略半円弧状のプロテクタ2cが設けられると共に、膨出部の図2における右側の他方に、円筒状のスカート2bが設けられている。前記プロテクタ2c側のボス2aにはフランジを介して、後述する構成になる燃料充填機構3が取付けられると共に、この燃料充填機構3から外側にずれた偏心した位置に燃料供給機構7が取付けられている。また、前記スカート2b側のボス2aにはフランジを介して、後述する構成になる液面計8が取付けられている。
前記燃料充填機構3は、後述する構成になるLPG過充填防止装置4と、このLPG過充填防止装置4の容器本体2からの突出端に設けられた図示しないネジに螺着され、下側に安全弁5aが付設されてなるLPG充填弁5と、このLPG充填弁5の図示しないネジに螺着され、図示しない移動式充填設備(LPG充填設備)に一端側が接続されてなるLPG供給ホースの他端側が着脱自在に接続される、周知の構成になるクイックカプラ6とから構成されている。
ところで、本発明の実施の形態においては、上記のとおり、安全弁5aはLPG充填弁5に付設され、このLPG充填弁5と一体的に構成されている。しかしながら、安全弁5のみを容器本体2に取付ける構成にすることができるので、上記一体構成に限定されるものではない。
前記LPG過充填防止装置4は、フランジを介して前記ボス2aに取付けられ、容器本体2の内部に位置し、水平部分と垂直部分とからなるL字型のLPG充填管4aを備えている。このLPG充填管4aの上端部に水平な支点ピン4cが設けられており、この支点ピン4cにより、このLPG充填管4aの上端部内側に設けられた図示しない弁座に弁体を押圧してLPG出口を閉塞することにより、容器本体2内へのLPGの充填を停止させる弁体作動部材4bが回動可能に支持されている。この弁体作動部材4bの容器本体2の内部側には斜め下向きに折り曲げ掲載されてなるアーム4dが突設されており、このアーム4dの遊端側にフロート4eが固着されている。
つまりこのLPG過充填防止装置4は、LPGの充填に際して容器本体2内のLPGの充填量が少なく、その液面レベルが低いときにはLPGの充填を許容する一方、液面レベルが予め定められた上限レベルになると、前記フロート4eの上昇に基づいて弁座に弁体を押圧してLPG出口を閉塞することにより、LPGの充填を停止させる働きをするものである。なお、LPG過充填防止装置4の作動によりLPGの充填が停止すると、前記LPGの充填弁5が閉弁されると共に、前記LPG供給ホースの他端側が前記クイックカプラ6から外され、LPG充填設備からのLPG充填作業が停止される。
前記燃料供給機構7は、上記のとおり、前記燃料充填機構3から外側にずれた偏心した位置に設けられており、後述するように構成されている。即ち、図3(a)に示すように、容器本体2のプロテクタ2c側の膨出部から突出し、前記不フォークリフト20の図示しないエンジンにLPGを供給する燃料供給ライン9が接続される開閉弁7aを備えている。この開閉弁7aには、図2に示すように、斜め下方に折り曲げ形成され、先端が容器本体2内の最低位位置に届くサイホン7bから容器本体2内のLPGが供給されるように構成されている。
前記液面計8は、前記容器本体2のスカート2b側のボス2aにフランジを介して取付けられ、容器本体2内のLPGの残量を示す指針を有する液面計本体8aを備えている。
この液面計本体8aの指針は、前記容器本体2内に位置する軸支持筒体8bの径方向の中心位置に設けられてなる、図示しない指針作動軸の一端側に嵌着されており、可逆自在に回転されるように構成されている。この指針作動軸の他端側は、ギヤケース8c内に設けられてなる、図示しないギヤ機構のギヤに連結されている。つまり、指針は前記ギヤ機構のギヤの回転により回転されるように構成されている。そして、前記ギヤ機構には、一端側にフロート8fが取付けられ、他端側にバランスウェイト8gが取付けられてなるアーム8eの回動が始点ピン8dを介して伝達されるように構成されている。
この液面計本体8aの指針は、前記容器本体2内に位置する軸支持筒体8bの径方向の中心位置に設けられてなる、図示しない指針作動軸の一端側に嵌着されており、可逆自在に回転されるように構成されている。この指針作動軸の他端側は、ギヤケース8c内に設けられてなる、図示しないギヤ機構のギヤに連結されている。つまり、指針は前記ギヤ機構のギヤの回転により回転されるように構成されている。そして、前記ギヤ機構には、一端側にフロート8fが取付けられ、他端側にバランスウェイト8gが取付けられてなるアーム8eの回動が始点ピン8dを介して伝達されるように構成されている。
前記液面計本体8aには、信号送信線接続ヘッド8a′が設けられており、この信号送信線接続ヘッド8a′から、前記容器本体2内のLPGの液面レベルが液面レベル信号として出力されるように構成されている。この信号送信線接続ヘッド8a′から出力される液面レベル信号は、図示しない信号送信線を介して、フォークリフト20のインストルメントパネル23に設けられてなる燃料残量計24(図1参照)に送信されるように構成されている。
以下、本発明の実施の形態に係るLPG容器1の作用態様を説明する。即ち、本発明の実施の形態に係るフォークリフト用のLPG容器1では、このLPG容器1の容器本体2に、この容器本体2内のLPGの液面レベルが予め定められた上限レベルになると、この容器本体2内に位置するLPG充填管4aのLPG出口を遮断するLPG過充填防止装置4を備えてなる燃料充填機構3、および容器本体2内のLPGの残量を示す指針を備えた液面計8が設けられている。従って、本発明の実施の形態に係るLPG容器1によれば、フォークリフト20に配設されたLPG容器1の容器本体2にLPG充填設備である移動式充填設備から直に充填することができるから、下記の効果を得ることができる。
(1)フォークリフト20のエンジンにLPGを供給するための燃料供給ライン9の接続、切り離し作業が不要であるのに加えて、LPG漏れ確認を定期点検で済ますことができるので、フォークリフト20のランニングコストの低減が可能になり、また接続不備によるLPG漏れの危険性が減少するので、安全性の向上に寄与することができる。
(2)LPG補給のために、LPG容器1をフォークリフト20の稼動場所とLPG充填設備(第1種製造所)との間で往復運搬する必要がない。
(3)フォークリフト20に配設したまま使用するため、スペアを用意する必要がない。
(4)LPG容器1の乗せ変え作業が不要であるから、女性もフォークリフトを使用する職場に従事することができる。
(5)燃料補給の容易化により、LPGを燃料とするフォークリフトの稼動台数の拡大が期待され、結果的に環境悪化の抑制に寄与することができる。
(2)LPG補給のために、LPG容器1をフォークリフト20の稼動場所とLPG充填設備(第1種製造所)との間で往復運搬する必要がない。
(3)フォークリフト20に配設したまま使用するため、スペアを用意する必要がない。
(4)LPG容器1の乗せ変え作業が不要であるから、女性もフォークリフトを使用する職場に従事することができる。
(5)燃料補給の容易化により、LPGを燃料とするフォークリフトの稼動台数の拡大が期待され、結果的に環境悪化の抑制に寄与することができる。
また、本発明の実施の形態に係るLPG容器1によれば、何らかの予期し得ない原因により容器本体2の内圧が上昇したとしても、LPG充填弁5に付設された安全弁5aからLPGが大気中に放出されるので、LPG容器1の圧力異常上昇に起因する事故を未然に防止することができる。また、開閉弁を開閉することにより、フォークリフトのエンジンへのLPGの供給、またはエンジンへのLPGの供給の停止をすることができる。
また、本発明の実施の形態に係るLPG容器1によれば、LPG充填設備である移動式充填設備のLPG供給ホースの先端をクイックカプラ6に簡単に接続し、かつ切り離すことができるので、容器本体2へのLPGの充填作業が容易になる。また、エンジンにLPGを供給する燃料供給ライン9が接続される燃料供給機構7の開閉弁7aにはサイホン7bからLPGが供給されるように構成されているので、容器本体2内のLPGの液面レベルが低下しても確実にエンジンにLPGを供給することができる。
さらに、本発明の実施の形態に係るLPG容器1によれば、フォークリフト20の運転者は、このフォークリフト20を運転しながらインストルメントパネル23に取付けられてなる燃料残量計24により、LPG容器1の容器本体2内のLPGの残量を視認することができるので、フォークリフト20がガス欠になるのを防止することができる。
なお、上記実施の形態に係るLPG容器1は本発明の1具体例に過ぎないものである。
従って、LPG容器1の公正は、上記実施の形態に係る構成に限定されるものではなく、また本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。
従って、LPG容器1の公正は、上記実施の形態に係る構成に限定されるものではなく、また本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。
1…LPG容器,2…容器本体,2a…ボス,2b…スカート,2c…プロテクタ
3…燃料充填機構
4…LPG過充填防止装置,4a…LPG充填管,4b…弁体作動部材,4c…支点ピン,4d…アーム,4e…フロート
5…LPG充填弁,5a…安全弁
6…クイックカプラ
7…燃料供給機構,7a…開閉弁,7b…サイホン
8…液面計,8a…液面計本体,8a′…信号送信線接続ヘッド,8b…軸支持筒体,8c…ギヤケース,8d…支点ピン,8e…アーム,8f…フロート,8g…バランスウェイト
9…燃料供給ライン
20…フォークリフト,21…車体,22…カウンタウェイト,23…インストルメントパネル,24…燃料残量計
30…取付けブラケット装置,31…容器載置台,32…ヒンジ,33…カバー,34…パチン錠
3…燃料充填機構
4…LPG過充填防止装置,4a…LPG充填管,4b…弁体作動部材,4c…支点ピン,4d…アーム,4e…フロート
5…LPG充填弁,5a…安全弁
6…クイックカプラ
7…燃料供給機構,7a…開閉弁,7b…サイホン
8…液面計,8a…液面計本体,8a′…信号送信線接続ヘッド,8b…軸支持筒体,8c…ギヤケース,8d…支点ピン,8e…アーム,8f…フロート,8g…バランスウェイト
9…燃料供給ライン
20…フォークリフト,21…車体,22…カウンタウェイト,23…インストルメントパネル,24…燃料残量計
30…取付けブラケット装置,31…容器載置台,32…ヒンジ,33…カバー,34…パチン錠
Claims (4)
- フォークリフトの車体に配設され、前記フォークリフトを作動させるエンジンに供給されるLPGが充填される容器本体を備えてなるフォークリフト用のLPG容器において、前記容器本体に、この容器本体内のLPGの液面レベルに追従して上下動するフロートを備え、LPGの充填に際して前記液面レベルが予め定められた上限レベルになると、前記フロートの上昇に基づいて前記容器本体内に位置するLPG充填管のLPG出口を遮断するLPG過充填防止装置を備えてなる燃料充填機構が設けられると共に、前記容器本体内のLPGの液面レベルの変化に追従するフロートの上下動に応じて作動し、前記容器本体内のLPGの残量を示す指針を備えた液面計が設置されてなることを特徴とするフォークリフト用のLPG容器。
- 前記LPG過充填防止装置の前記LPG充填管の上流側に安全弁が付設されてなるLPG充填弁が設けられると共に、前記容器本体に設けられ、前記エンジンに燃料供給ラインを介してLPGを供給する燃料供給機構に、液状のLPGを抜き出す開閉弁が設けられてなることを特徴とする請求項1に記載のフォークリフト用のLPG容器。
- 前記燃料充填機構の前記LPG充填弁に、LPG充填設備に一端側が接続されてなるLPG供給ホースが着脱自在に接続されるクイックカプラが設けられ、前記燃料供給機構の前記容器本体内側に、前記開閉弁にLPGを供給するサイホンが設けられると共に、前記液面計は前記フォークリフトの運転の前側のインストルメントパネルに取付けられてなる燃料残量計に液面レベル信号を送信する信号送信線が接続されるように構成されてなることを特徴とする請求項2に記載のフォークリフト用のLPG容器。
- 前記請求項1乃至3のうちの何れか一つの項に記載のフォークリフト用のLPG容器が、車体に配設されてなることを特徴とするフォークリフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008030668A JP2009190465A (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | フォークリフト用のlpg容器およびフォークリフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008030668A JP2009190465A (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | フォークリフト用のlpg容器およびフォークリフト |
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JP2009190465A true JP2009190465A (ja) | 2009-08-27 |
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JP (1) | JP2009190465A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011079493A (ja) * | 2009-10-09 | 2011-04-21 | Toyota Motor Corp | 燃料タンク |
-
2008
- 2008-02-12 JP JP2008030668A patent/JP2009190465A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011079493A (ja) * | 2009-10-09 | 2011-04-21 | Toyota Motor Corp | 燃料タンク |
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