JP2009189415A - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡の一部が液体から突き出て洗浄及び消毒が不完全になるのを防止する。また、トップカバーの内面に付着した水滴による内視鏡の汚染を防止する。
【解決手段】トップカバー37が閉じられると、トップカバー37の内面部64が洗浄槽31の開口31a全体に対面、または嵌合する。供給ポート44から洗浄槽31内に供給された消毒液83は、連通路42を通ってサブタンク41内に流れ込み、液面検出センサ103で液面位置が検出される。液面検出センサ103の検出結果に基づいて消毒液83の供給量が制御され、消毒液83が内面部64に接触する。
【選択図】図5

Description

本発明は、内視鏡を収容する洗浄槽と、洗浄槽の上部の開口を開閉する蓋とを備えた内視鏡洗浄消毒装置に関する。
生体の体腔内の検査や治療に使用される医療機器として、内視鏡が知られている。内視鏡は、体腔内に挿入される挿入部を備えている。挿入部は、断面が円形で可撓性を有する棒状体である。挿入部の先端には、体腔内を撮影する撮影部が設けられている。挿入部内には、挿入部の先端から露呈される複数のチャンネルが設けられている。例えば、鉗子チャンネルには、患部の治療に用いられる鉗子や注射針等の処置具が挿入される。
内視鏡は、使用後に必ず洗浄、消毒されている。使用後の内視鏡は、主に挿入部の外表面と各チャンネル内に体液や汚物が付着している。体液や汚物に含まれる病原菌やウイルスは、院内感染の原因となる。内視鏡の洗浄は、水や洗剤を用いて内視鏡に付着した体液や汚物を洗い流す処理である。また、内視鏡の消毒は、消毒液中に内視鏡を浸漬させ、洗浄で除去されない病原菌やウイルスを除去し、または病原性を消失させる処理である。
内視鏡の洗浄、消毒を自動的に行うことができる内視鏡洗浄消毒装置が利用されている。内視鏡洗浄消毒装置は、洗浄槽、給水ノズル、給液ノズルを備えている。洗浄槽は、上部が開放された水槽であり、使用後の内視鏡が収容される。給水ノズルは、洗浄槽内に洗浄液である水を噴射する。給液ノズルは、内視鏡の消毒時に洗浄槽内に消毒液を供給する。水及び消毒液は、洗浄槽内に設けられた液面検出センサの検出結果に基づいて、供給量が制御されている。
内視鏡洗浄消毒装置は、洗浄槽の上部の開口を開閉するトップカバーを備えている。トップカバーは、洗浄槽に内視鏡を収容し、または取り出す際に開放され、洗浄及び消毒時に閉じられている。内視鏡の洗浄時には、洗浄槽内に噴射された水の飛沫がトップカバーの内面に付着して水滴となる。トップカバーの内面に付着した水滴には、内視鏡から洗い流された病原菌やウイルスが含まれる。消毒後の内視鏡が、トップカバーの内面に付着した水滴によって汚染されることが懸念されている。
トップカバーの内面に付着した水滴による内視鏡の汚染を防止する発明が各種なされている。例えば、特許文献1記載の内視鏡洗浄消毒装置は、トップカバーに設けられた平面部を洗浄槽内に貯えられた消毒液に接触させ、平面部を内視鏡とともに消毒している。なお、給水ノズル及び給液ノズルは、洗浄槽に貯えられた水または消毒液の逆流を防ぐため、洗浄槽内に貯えられる水または消毒液の液面よりも高い位置に設けられている。そのため、特許文献1記載のトップカバーには、給水ノズル及び給液ノズルを覆う凸部が設けられている。凸部の内面には、給液ノズルに設けられたスリットから噴出される消毒液がかけられている。
特許第3219730号公報
特許文献1記載の内視鏡洗浄消毒装置では、内視鏡の消毒が不完全になることがある。内視鏡は、挿入部が環状に屈曲されて洗浄槽内に収容されている。挿入部は、自身の弾性や振動、衝撃、洗浄液の水流等により屈曲が解消され、収容当初と異なる位置に移動することがある。例えば、挿入部の先端がトップカバーの凸部内に移動して消毒液の液面から突き出ると、その突き出た部分は、消毒液に浸漬されず、もしくは浸漬時間が短くなる。
トップカバーの凸部の内面に消毒液をかけても、十分な消毒効果が得られないことが考えられる。例えば、給液ノズルから噴出される消毒液の噴出圧が低い場合、凸部の内面に付着した水滴を十分に洗い流すことができない。また、凸部の内面と消毒液との接触時間は、消毒液中に浸漬する場合に比べて短くなる。
本発明の目的は、内視鏡の一部が液体から突き出て消毒が不完全になるのを防止することにある。また、本発明の別の目的は、トップカバーの内面に付着した水滴による内視鏡の汚染を防止することにある。
本発明の内視鏡洗浄消毒装置は、洗浄槽の上部の開口を開閉する蓋の内面部を、洗浄槽の開口全体に対面または嵌合させている。また、消毒液が流動可能な連通路によって洗浄槽と接続されたサブタンクを設けている。サブタンク内には、消毒液の液面を検出する液面検出手段を設け、制御手段は、液面検出手段の検出結果に基づいて給液手段による消毒液の供給量を制御している。そして、少なくとも消毒液を内面部に接触させている。
給液手段による消毒液の供給をサブタンク内で行ってもよい。洗浄槽の開口全体に蓋の内面部を対面または嵌合させると、洗浄槽内に設けられた給液手段は、液体中に水没する。そのため、給液手段には、液体の逆流を防止する手段を設けなければならない。本発明は、サブタンク内に消毒液を供給するので、液体に水没しないように給液手段を設けることができ、逆流防止手段が不要となる。
また、消毒液の液面と内面部との間に生じた気泡を洗浄槽の外に排出する気泡排出手段を設けてもよい。気泡内では内視鏡及び蓋が消毒液に接触しないので、その部分の消毒が不完全になることが考えられる。本発明は、気泡を洗浄槽の外に排出するので、内視鏡及び蓋を確実に消毒液に接触させることができる。なお、気泡を洗浄槽の外に排出しやすくするため、内面部を消毒液の液面に対して傾斜させてもよい。
サブタンクは、内視鏡を構成する小物部品を収容して洗浄、消毒を行う小物部品洗浄槽として兼用してもよい。これにより、サブタンク内の空間を有効に利用することができる。また、洗浄槽内に小物部品を収容しなので、洗浄槽内の内視鏡収容スペースを広くし、あるいは洗浄槽を小型化することができる。
本発明によれば、蓋の内面部を洗浄槽内の開口全体に対面または嵌合させて消毒液に接触させているので、内視鏡が消毒液の外に突き出るのを防止することができる。また、蓋の内面部は、内視鏡と一緒に消毒されるので、蓋に付着した水滴による内視鏡の汚染を防止することができる。また、連通路によって接続されたサブタンク内で消毒液の液面を検出するので、開口全体が蓋の内面部に覆われた洗浄槽であっても消毒液の供給量を適切に制御することができる。
図1に示す内視鏡10は、本発明の内視鏡洗浄消毒装置によって洗浄、消毒される内視鏡の一例である。内視鏡10は、生体の体腔内に挿入される挿入部11と、挿入部11を操作する操作部12とを備えている。
挿入部11は、断面が円形の棒状体であり、可撓性を有している。挿入部11の先端には、体腔内を照明する照明部と、体腔内を撮影する撮影部(図示せず)とが設けられている。挿入部11内には、挿入部11の先端から一端が露呈されている送気・送水チャンネル15、及び鉗子チャンネル16が設けられている。鉗子チャンネル16には、吸引チャンネル17が接続されている。
操作部12には、鉗子口20、送気・送水ボタン21、吸引ボタン22が設けられている。鉗子口20には、使用時に取り外される鉗子口キャップ23が嵌合されている。送気・送水ボタン21及び吸引ボタン22は、装着口12a,12bに着脱自在に取り付けられている。鉗子口キャップ23、送気・送水ボタン21及び吸引ボタン22は、内視鏡10の洗浄時に操作部12から取り外される。
操作部12に接続されたユニバーサルコード25及びコネクタ部26内には、送気・送水チャンネル15及び吸引チャンネル17と、照明部及び撮影部の配線が組み込まれている。コネクタ部26には、配線を光源装置やビデオプロセッサに接続する接点部が設けられている。内視鏡10の洗浄時には、コネクタ部26の接点部を隠して防水する防水キャップ27(図3参照)が装着される。
図2に示す内視鏡洗浄消毒装置(以下、装置と呼ぶ)28は、使用後の内視鏡10を収容して洗浄、消毒する装置である。装置28は、箱状の装置本体30を備えている。装置本体30の上面には、使用後の内視鏡10が収容される洗浄槽31が設けられている。洗浄槽31は、上部が開放された水槽であり、例えばステンレス等の耐熱性、耐蝕性等に優れた金属板で形成されている。
装置本体30の上面手前には、操作パネル33、および表示パネル34が配されている。操作パネル33は、内視鏡10の洗浄、消毒に関する各種設定や、洗浄及び消毒の開始または停止等を指示するための多数のボタンからなる。表示パネル34には、例えば液晶ディスプレイ(LCD)が用いられ、各種設定画面、各工程の残り時間、トラブル発生時の警告メッセージ等が表示される。
装置本体30の上面には、洗浄槽31の上部の開口31aを開閉するトップカバー37が設けられている。トップカバー37は、例えばプラスチックで形成された矩形の板状体であり、装置本体30の上面に設けられたヒンジ38に一辺が軸支されている。詳しくは図示しないが、トップカバー37には、閉じ位置でロックするためのロック機構が設けられている。
装置本体30の一方の側面には、箱状のサブタンク収容部40が設けられている。サブタンク収容部40の中には、サブタンク41が内蔵されている。サブタンク41は、例えば密閉された箱状の水槽であり、耐熱性、耐蝕性に優れた金属板で形成されている。サブタンク41は、消毒液が流動可能な連通路42によって洗浄槽31と接続されている。連通路42は、洗浄槽31とサブタンク41の近接する側面の間に設けられている。
サブタンク41は、洗浄槽31に供給される洗浄液または消毒液の供給量の調節に用いられる。本実施形態では、洗浄槽31の開口31a全体がトップカバー37によって覆われるので、従来の内視鏡洗浄消毒装置のように、洗浄槽31内で洗浄液または消毒液の液面を検出して供給量を制御することができないからである。
図3に示すように、洗浄槽31の内側面31bには、内視鏡10の洗浄、消毒に用いる液体を洗浄槽31内に供給する供給ポート44が設けられている。供給ポート44には、洗浄槽31内に突出された、給水ノズル45、洗剤供給ノズル46、消毒液供給ノズル47が設けられている。
給水ノズル45は、洗浄槽31内に水を供給する。洗剤供給ノズル46は、洗浄槽31内に洗剤(例えば、液状酵素洗剤等)を供給する。消毒液供給ノズル47は、洗浄槽31内に消毒液(例えば、グルタールアルデヒトや過酢酸、オルトフタルアルデヒト等)を供給する。内視鏡10に付着している体液や汚物は、水と洗剤とが混合された洗浄液により洗い流される。洗浄液で洗い流されなかった病原菌やウイルスは、消毒液により除去され、または病原性が消失される。
洗浄槽31の内側面31cには、チャンネル洗浄ポート49が設けられている。チャンネル洗浄ポート49は、内視鏡10の送気・送水チャンネル15、鉗子チャンネル16及び吸引チャンネル17内の洗浄、消毒に用いられる。チャンネル洗浄ポート49には、送気・送水チャンネル用カプラ50、吸引チャンネル用カプラ51、鉗子チャンネル用カプラ52が設けられている。
洗浄槽31に収容された内視鏡10は、柔軟性を有するチューブ54〜56によって、装着口12a,12b及び鉗子口20と、各カプラ50〜52とが接続される。各カプラ50〜52からは、水、洗浄液、消毒液、アルコール、及び圧縮エア等の気体及び液体が、送気・送水チャンネル15、及び鉗子チャンネル16及び吸引チャンネル17内に供給される。
供給ポート44の近傍には、内視鏡10の気密試験に用いられる気密試験ポート58が設けられている。気密試験ポート58には、圧縮エアを供給するチューブカプラ58aが設けられている。チューブカプラ58aには、柔軟性を有するチューブが装着される。チューブは、コネクタ部13に装着された防水キャップ27に接続される。
洗浄槽31の底面31dには、小物洗浄かご60が取り付けられている。小物洗浄かご60は、例えば上部が開口された長方形状のかごであり、内視鏡10の操作部12から取り外された送気・送水ボタン21、吸引ボタン22、鉗子口キャップ61等の小物部品が収容される。また、底面31dの角部には、廃液口62が設けられている。廃液口62は、洗浄槽31から使用済みの水、洗浄液、消毒液を排出する。
トップカバー37の内面37aには、厚み方向に突出された平板状の内面部64が設けられている。内面部64の外周には、ゴムやエラストマー等で形成された防水パッキン65が設けられている。図4に示すように、トップカバー37が閉じられると、防水パッキン65が洗浄槽31の上面外周に設けられた縁部31eに当接して洗浄槽31内が密閉される。内面部64は、洗浄槽31の開口31a全体に対面し、または開口31aに緩く嵌合する大きさを有している。内面部64の平面部分64aは、トップカバー37が閉じられたときに略水平に配置される。
図5は、装置本体30内の配管系統を示している。洗浄槽31の下面には、ラバーヒータ67が取り付けられている。ラバーヒータ67は、洗浄槽31を介して、洗浄槽31内に貯えられた洗浄液または消毒液を加熱する。洗浄槽31内には、上述の供給ポート44等の他に、洗浄液または消毒液の温度を計測する温度センサ(TE)68が設けられている。
給水ノズル45には、水、洗浄液、消毒液が流される給液路70が接続されている。給液路70には、洗浄槽31内に貯えられた液体の逆流を防止する逆止弁71が設けられている。
給液路70の他端は、電動三方弁73の一端に接続されている。電動三方弁73の他端には、給水路74が接続されている。給水路74は、装置本体30の外部に露呈されて水道水の蛇口に接続されている。給水路74には、蛇口に接続される側から電磁弁75、ウォータフィルタ(以下、WFと省略する)76が設けられている。電磁弁75は、給水路74に対する水道水の供給/停止を切り換える。WF76は、水道水に含まれる異物や細菌を捕捉する。電動三方弁73は、洗浄槽31内に水を供給する際に、給液路70と給水路74とを接続する。
洗剤供給ノズル46には、洗剤78を供給する洗剤供給路79が接続されている。洗剤供給路79の他端は、洗剤78が収容された洗剤タンク80に接続されている。洗剤供給路79には、洗剤タンク80側からウォータポンプ(以下、WPと省略する)81と、逆止弁82設けられている。WP81は、洗剤タンク80内の洗剤78を吸引する。逆止弁82は、液体の逆流を防止する。
消毒液供給ノズル47には、消毒液83を供給する消毒液供給路84が接続されている。消毒液供給路84の他端は、消毒液83が収容された消毒液タンク85に接続されている。消毒液供給路84には、消毒液タンク85側からWP86及び逆止弁87が設けられている。WP86は、消毒液タンク85内の消毒液83を吸引する。逆止弁87は、液体の逆流を防止する。消毒液タンク85には、使用済みの消毒液83を排出する排出路85aが設けられている。
廃液口62には、下流側で分岐された廃液路90が接続されている。分岐された一方の第1廃液路91は、内視鏡10の洗浄で使用された洗浄液、水をWP92によって装置本体30の外に排出する。他方の第2廃液路93は、内視鏡10の消毒に使用された消毒液83を消毒液タンク85に戻す。消毒液83は、数回の使用では消毒効果が消失しないので、消毒液タンク85に戻されて繰り返し使用される。第1廃液路91及び第2廃液路93は、各々に設けられた電磁弁94、95の開閉により切り換えられる。
廃液口62には、洗浄槽31に貯えられた洗浄液、消毒液83、水を循環させる循環路97も接続されている。循環路97には、洗浄槽31内の液体を吸引するWP98が設けられている。循環路97は、WP98の下流側で第1循環路99と第2循環路100とに分岐されている。第1循環路99は、電動三方弁73接続されている。電動三方弁73は、洗浄槽31内に貯えられた水、洗浄液、消毒液83を循環させる際に、給液路70と第1循環路99とを接続する。
第2循環路100は、上述したチャンネル洗浄ポート49の各カプラ50〜52に接続されている。第2循環路100に流された洗浄液、消毒液83、水は、チャンネル洗浄ポート49の各カプラ50〜52、チューブ54〜56を経て、送気、送水チャンネル15、鉗子チャンネル16及び吸引チャンネル17を洗浄、消毒する。
チャンネル洗浄ポート49には、第2循環路100の他、各チャンネル内に送風して水滴を除去する送気路、各チャンネル内にアルコールを流して乾燥させるアルコール供給路等が接続されている。なお、図面の煩雑化を防ぐため、図5には、チャンネル洗浄ポート49及び気密試験ポート58と、これらに接続されている各種供給路を図示していない。
サブタンク41内には、洗浄液または消毒液83の液面を検出する液面検出センサ103が設けられている。液面検出センサ103には、例えば液面に応じてフロートが上下動するフロート式レベルセンサが用いられている。洗浄槽31とサブタンク41は、連通路42によって接続されているので、両者に貯えられる洗浄液または消毒液83の液面位置は等しくなる。そのため、液面検出センサ103でサブタンク41内の洗浄液または消毒液83の液面を検出することにより、洗浄槽31内の液面位置を知ることができる。
サブタンク41は、その深さ方向が洗浄槽31の上面よりも高くなるように形成されている。これは、消毒液83がトップカバー37の内面部64に接触するように供給されるのを確実に検出するためである。
サブタンク41の側面上部には、洗浄槽31及びサブタンク41内の空気を装置本体30外に排気する排気通路105が設けられている。排気通路105には、有害な消毒液蒸気の流出を防止するエアフィルタ(AF)106が設けられている。サブタンク41の底面41aには、廃液口107が設けられている。廃液口107には、廃液路90に接続されたサブ廃液路108が接続されている。
図6に示すように、装置28は、装置全体を統括的に制御するCPU110と、制御プログラムや各種データが記憶されたROM111と、ROM111から読み出された制御プログラムの実行領域であるRAM112とを備えている。CPU110には、表示パネル34を駆動するLCDドライバ113、各電磁弁を駆動する弁ドライバ114、電動三方弁73を駆動するモータドライバ115、各WPを駆動するWPドライバ116、ラバーヒータ67を駆動するヒータドライバ117等が接続されている。
図7のフローチャートを参照して、内視鏡洗浄消毒装置28による内視鏡10の洗浄、消毒工程を説明する。内視鏡10は、検査終了後すぐにシンク等で水洗い(予備洗浄)され、付着している汚物等が乾燥して落ちにくくなる前に洗い流される。なお、予備洗浄後すぐに内視鏡10の洗浄を行えるように、装置28の電源をオンしておくことが好ましい。
内視鏡10の操作部12から送気・送水ボタン21、吸引ボタン22、鉗子口キャップ61等の小物部品が取り外され、小物洗浄かご60に収容される。操作部12は、装着口12a,12bがチャンネル洗浄ポート49に対面し、かつ洗浄槽31の長手方向に沿うように洗浄槽31内に収容される。挿入部11は、環状に巻かれて内側面31cと小物洗浄かご60の間に載置される。コネクタ部13は、ユニバーサルコード14が屈曲されて内側面31fと小物洗浄かご60との間に載置される。
チャンネル洗浄ポート49の送気・送水チャンネル用カプラ50、吸引チャンネル用カプラ51、鉗子チャンネル用カプラ52には、チューブ54〜56がそれぞれ取り付けられる。チューブ54〜56は、内視鏡10の送気・送水ボタンの装着口12a、吸引ボタンの装着口12b、鉗子口20にそれぞれ接続される。内視鏡10の洗浄槽31への収容後、トップカバー37が閉じられる。トップカバー37の内面部64は、洗浄槽31の開口31a全体に対面し、または緩く嵌合する。
操作パネル33が操作され、内視鏡10の洗浄処理が開始される。CPU110は、弁ドライバ114を制御して電磁弁75を開く。また、モータドライバ115を制御して電動三方弁73切り換え、給液路70と給水路74とを接続させる。水道管からの水圧によって給水路74を流れた水は、WF76により清浄化される。給水路74を経て給液路70に流れた水は、給水ノズル45から洗浄槽31内に噴射される。
CPU110は、洗浄槽31への給水開始と同時にWP81を駆動させ、洗剤供給ノズル46から所定量の洗剤78を洗浄槽31内に吐出させる。これにより、洗浄槽31内には、水と洗剤78とが混合された洗浄液が生成される。
洗浄液は、連通路42を通ってサブタンク41内に流れ込む。サブタンク41内の洗浄液の液面が連通路42よりも高くなったときに、洗浄槽31とサブタンク41内の洗浄液は液面の高さが等しくなる。洗浄槽31内の洗浄液の量は、液面検出センサ103により検出される。CPU110は、洗浄液の液面が所定位置に達したときに電磁弁75を閉じて給水を停止させる。
CPU110は、ヒータドライバ117を制御してラバーヒータ67を駆動させる。ラバーヒータ67の熱は、洗浄槽31を介して洗浄液に伝達される。洗浄液の温度は、温度センサ68により検出される。CPU110は、洗浄液が所定の温度を保つようにラバーヒータ67を制御する。
CPU110は、電動三方弁73を切り換えて給液路70と第1循環路99とを接続し、WP98を駆動させる。廃液口62に排出された洗浄液は、循環路97、第1循環路99、給液路70を流れ、給水ノズル45によって内視鏡10に向けて噴射される。内視鏡10の外表面に付着した体液や汚物は、噴射された洗浄液の衝撃と、循環時の渦流によって洗い流される。洗浄液の循環により洗剤の濃度勾配が平準化されるため、洗浄槽31内の全域で同じ洗浄力を得ることができる。
また、循環路97を流れた洗浄液は、第2循環路100、チャンネル洗浄ポート49等を経て内視鏡10内に供給される。内視鏡10内に供給された洗浄液は、送気・送水チャンネル15、鉗子チャンネル16及び吸引チャンネル17内を洗浄する。
CPU110は、所定時間の経過後に電磁弁94を開いてWP92を駆動させる。洗浄に使用された洗浄液は、廃液口62、廃液路90、第1廃液路91を流れて装置本体30の外に排出される。なお、循環路97等の内部に洗浄液が残らないようにするため、WP98は洗浄液の排出終了後に駆動が停止される。
洗浄液を内視鏡10から除去するため、水によるすすぎが実施される。CPU110は、洗浄槽31内に所定量の水を供給し、この水を循環させて内視鏡10の外表面と各チャンネル内に付着した洗浄液を除去する。水の供給、すすぎ後の水の排出は、洗浄時と同じなので詳しい説明は省略する。
CPU110は、WP86を駆動させ、洗浄槽31内に消毒液83を供給する。CPU110は、液面検出センサ103により洗浄槽31内の消毒液83の液面位置を検出する。CPU110は、消毒液83の液面位置がトップカバー37の内面部64に接触する位置になったときに、WP86を停止させる。
CPU110は、ラバーヒータ67及び温度センサ68を用いて消毒液83を所定の温度まで加熱する。CPU110は、消毒液83の加熱後、WP98を駆動させ、洗浄槽31内と、各チャンネル内で消毒液83を循環させる。内視鏡10の外表面と各チャンネルは、消毒液83に浸漬されて消毒される。CPU110は、所定時間の経過後に電磁弁95を開き、消毒液83を消毒液タンク85に戻す。
内視鏡10の消毒中に、消毒液83の循環流、または何らかの振動、衝撃等によって、内視鏡10が洗浄槽31内で動き、挿入部11が巻き緩んでしまうことがある。本発明では、洗浄槽31の開口31a全体にトップカバー37の内面部64が対面し、消毒液83が内面部64に接触しているので、挿入部11が消毒液83の外に突き出ることはない。
消毒終了後、内視鏡10から消毒液83を除去するため、すすぎが2回行われる。CPU110は、すすぎの終了後に内視鏡10の各チャンネル内に送風して水滴を除去し、次いで、各チャンネル内にアルコールを流して乾燥させる。
内視鏡10の洗浄、消毒の完了後、トップカバー37が開放されて洗浄槽31から内視鏡10が取り出される。トップカバー37の内面部64には、すすぎ時の水滴が付着しているが、内面部64は、内視鏡10とともに消毒されているので、水滴により内視鏡10が再び汚染されることはない。
上記実施形態では、洗浄槽31の内側面に供給ポート44を設けているが、図8に示すように、サブタンク41内に供給ポート44を設けてもよい。サブタンク41内に供給ポート44を設けることにより、各ノズル45〜47が液体中に水没しない位置に配置することができるので、給液路70、供給路79、84の逆止弁が不要となる。
図9に示すように、洗浄槽31内に貯えられた消毒液83の液面と、トップカバー37の内面部64との間に気泡120が生じることがある。内視鏡10及び内面部64の気泡120に接する部分は、消毒液83に接触する時間が短くなるので、消毒が不完全になる可能性がある。
上記問題を解決するため、洗浄槽31の縁部31eに、気泡120を洗浄槽31の外に排出する気泡排出口121を設けてもよい。気泡120は、洗浄槽31、トップカバー37、防水パッキン65によって囲まれた領域に移動すると、内部の気体が気泡排出口121から洗浄槽31の外に排出されて消滅する。気泡排出口121には、サブタンク41に接続された排気路122が設けられているので、気泡120内の気体が装置28の外に流れ出ることはない。なお、排気路122内に消毒液83が流れ込むことがあるので、排気路122には、廃液路90に接続されるドレンを設けることが好ましい。
なお、トップカバー37の内面部64は、平面部分64aが消毒液83の液面と平行、すなわち水平にされているので、気泡120が気泡排出口121に向けて流れていかないことも考えられる。そこで、図10に示すように、気泡排出口121に近接する部分が最も高くなるように内面部64を傾斜させてもよい。気泡120は、その浮力により内面部64に沿って移動し、気泡排出部121から排出される。
サブタンク41は、洗浄槽31内の液量調節及び液面検出以外の用途にも使用可能である。例えば、サブタンク41は、内視鏡10の小物部品の洗浄、消毒を行う小物部品洗浄槽として兼用してもよい。
図11に示すように、サブタンク41の上部に開閉可能なトップカバー130を設け、サブタンク41内に送気・送水ボタン21、吸引ボタン22、鉗子口キャップ23等の小物部品が収容可能な小物洗浄かご131を設置する。サブタンク41の下面には、サブタンク41内に貯えられた液体を振動させる振動付与手段として、例えば超音波振動子132を設ける。洗浄工程時に超音波振動子132を作動させ、サブタンク41内の洗浄液を振動させて小物部品を洗浄する。同様に、消毒工程時にも超音波振動子132を作動させ、消毒液中に浸漬された小物部品を消毒する。
従来、超音波振動により洗浄槽31内の洗浄液を振動させて内視鏡10の洗浄を行う場合、複数個(例えば、8個)の超音波振動子が必要であった。しかし、サブタンク41は、洗浄槽31に比べて洗浄液の容量が少ないので、1、2個の超音波振動子132で洗浄液を振動させることができ、小物部品の洗浄、消毒に好適である。
サブタンク41を小物部品洗浄槽として兼用することで、サブタンク41内の空間を有効に利用することができる。また、洗浄槽31内に小物洗浄かご60を設ける必要がないので、内視鏡10の収容スペースが広くなる。これにより、挿入部11やユニバーサルコード25等の重なりが少なくなり、内視鏡10と消毒液83との接触が少なくなる接液不良を解消することができる。なお、小物洗浄かご60のスペース分だけ洗浄槽31を小型化してもよい。
上記各実施形態では、消毒液83をトップカバー37の内面部64に接触させたが、洗浄液またはすすぎ用の水も内面部64に接触させてもよい。これにより、内面部64を毎回洗浄することができる。
また、サブタンク41をサブタンク収容部40に収容しているが、サブタンク41を装置本体30の側面、または背面等に直接取り付けてもよい。サブタンク41を装置本体30内に内蔵してもよい。
連通路42を1本としているが、複数本の連通路を設けてもよい。また、サブタンク41も1個に限定されず複数個設けてもよい。洗浄液または消毒液83の加熱をサブタンク41内で行ってもよい。また、洗浄槽31とサブタンク41のトップカバー37、130は、一体に設けてもよい。
内視鏡の構成例を示す平面図である。 本発明の内視鏡洗浄消毒装置の外観形状を示す斜視図である。 洗浄槽の構成を示す平面図である。 トップカバーを閉じた状態を示す断面図である 装置本体内の概略的な配管系統を示す配管図である。 内視鏡洗浄消毒装置の電気的構成の一部を示すブロック図である。 内視鏡の洗浄、消毒手順を示すフローチャートである。 サブタンク内に供給ポートを設けた実施形態の配管図である。 気泡排出口を設けた実施形態の配管図である。 トップカバーの内面部を傾斜させた実施形態の配管図である。 サブタンクを小物部品洗浄槽として兼用した実施形態の配管図である。
符号の説明
10 内視鏡
11 挿入部
12 操作部
28 内視鏡洗浄消毒装置
30 装置本体
31 洗浄槽
31a 開口
37 トップカバー
41 サブタンク
42 連通路
44 供給ポート
64 内面部
83 消毒液
103 液面検出センサ
110 CPU
120 気泡
121 気泡排出口

Claims (5)

  1. 内視鏡を収容する洗浄槽と、前記洗浄槽の上部の開口を開閉する蓋と、前記洗浄槽内に消毒液を供給する給液手段とを有し、前記洗浄槽に貯えられた前記消毒液中に前記内視鏡を浸漬させて前記内視鏡を消毒する内視鏡洗浄消毒装置において、
    前記蓋が閉じられたときに前記洗浄槽の開口全体に対面、または嵌合する前記蓋の内面部と、
    前記消毒液が流動可能な連通路によって前記洗浄槽と接続されたサブタンクと、
    前記サブタンク内で前記消毒液の液面を検出する液面検出手段と、
    前記液面検出手段の検出結果に基づいて前記給液手段による前記消毒液の供給量を制御し、少なくとも前記消毒液を前記内面部に接触させる制御手段とを備えたことを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
  2. 前記給液手段は、前記サブタンク内に前記消毒液を供給することを特徴とする請求項1記載の内視鏡洗浄消毒装置。
  3. 前記消毒液の液面と前記内面部との間に生じた気泡を前記洗浄槽の外に排出する気泡排出手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡洗浄消毒装置。
  4. 前記内面部は、前記消毒液の液面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の内視鏡洗浄消毒装置。
  5. 前記サブタンクは、前記内視鏡を構成する小物部品を収容して洗浄、消毒を行う小物部品洗浄槽として兼用されることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の内視鏡洗浄消毒装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022244245A1 (ja) * 2021-05-21 2022-11-24 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡リプロセッサ

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