JP2009188535A - 送信装置および受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MISOシステムおよびMIMOシステムにおいて、パイロット信号送信により伝送効率が劣化するのを抑える送信装置を得ること。
【解決手段】本発明にかかる送信装置は、一定数のデータシンボルからなるデータブロックを生成するデータブロック生成部(12−1〜12−M)と、パイロットシンボルのみが配置された第1のパイロットブロックと、2つ以上の送信アンテナから同一周波数で同時に送信することがないようにパイロットシンボルが配置され、かつ特定の周波数ではパイロットシンボルのみが送信されるようにデータシンボルが配置された第2のパイロットブロックと、を生成するパイロットブロック生成部(13−1〜13−M)と、データブロックと、第1のパイロットブロックおよび第2のパイロットブロックと、に基づいてフレームを生成するフレーム生成部(14−1〜14−M)と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信装置を構成し、複数のアンテナを介して複数の信号を同時送信する送信装置および当該送信装置から送信された信号を受信する受信装置に関する。
無線通信において高品質・大容量伝送を実現する技術として、送信側の通信装置(以下、送信機と記載する)に複数のアンテナを装備し、同一時刻・同一周波数を用いて複数の信号を送信する技術が存在する。一般に、本技術は、受信側の通信装置(以下、受信機と記載する)が単一受信アンテナを具備していればMultiple−Input Single−Output(MISO)システムと呼ばれ、一方、複数受信アンテナを具備していればMultiple−Input Multiple−Output(MIMO)システムと呼ばれる。MISOシステムおよびMIMOシステムの各受信アンテナでは、複数の送信アンテナから送信された複数の送信信号の合成信号が受信される。そのため、受信機は、送受アンテナ間の伝送路を推定し、その推定結果とアンテナに入力された受信信号とを用いて、送信信号を分離する必要がある。このとき、伝送路の推定精度は、受信機における送信信号分離性能に影響を与えるため、高精度であることが望ましい。
従来のMISOシステムおよびMIMOシステムにおける伝送路推定技術として、例えば、下記非特許文献1に記載の技術が開示されている。非特許文献1に記載の技術では、送信機が、受信機との間で既知のパイロット信号を送信し、受信機は、受信したパイロット信号を参照することでアンテナ間の伝送路を推定する。このとき、同時に複数の送信アンテナから送信されたパイロット信号が互いに干渉を与えないように、送信アンテナ間のパイロット信号は、周波数領域において直交するように設計されたものを用いる。このようなパイロット信号は、受信機において、各送信アンテナから送信されたパイロット信号成分が、周波数軸上で重なり合うことなく離散的に配置されて受信されることとなる。すなわち、各送信アンテナに対応する伝送路の周波数応答が離散的に求められることになる。データ受信のためには全周波数帯域に渡る伝送路の周波数応答を知る必要があるため、上記周波数軸上で離散的に得られた伝送路の周波数応答を用いて、未知の周波数応答を補間することで送受信機間の伝送路応答を推定することができる。
J.Coon, M.Beach and J.McGeehan著 "Optimal Training Sequence for Channel Estimation in Cyclic-Prefix-Based Single-Carrier Systems with Transmit Diversity," IEEE Signal Processing Letters, Volume 11, Number 9, pages 729-732, 2004年
一般的な移動体通信を考えた場合、端末の移動に伴い送信機と受信機の間の伝送路は時々刻々と変化する。受信機で推定した伝送路推定値を実際の伝送路の変化に追従させるためには、伝送路推定用のパイロット信号を定期的に複数回送信する必要がある。ここで、非特許文献1で開示されているパイロット信号は、周波数軸上でアンテナ間のパイロット信号の直交性を保つために、結果的に非常に多くの既知信号を送信する必要がある。そして、伝送路変動に追従するために、このようなパイロット信号を複数回送信すると、データ信号以外のオーバーヘッドが増加し、伝送効率が著しく損なわれる、という問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、MISOシステムおよびMIMOシステムにおいて、パイロット信号の定期的な送信に伴って発生する伝送効率劣化を抑える送信装置および受信装置を得ることを目的とする。
また、時間変動する伝送路を受信側で高精度に推定し、良好な通信を提供する送信装置および受信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の送信アンテナを備え、一定数のシンボルからなるブロック信号に基づいて生成したフレームを送信する送信装置であって、一定数のデータシンボルからなるブロック信号であるデータブロックを生成するデータブロック生成手段と、2つ以上の送信アンテナから同一周波数で同時に送信することがないようにパイロットシンボルのみが配置されたブロック信号である第1のパイロットブロックと、2つ以上の送信アンテナから同一周波数で同時に送信することがないようにパイロットシンボルが配置され、かつ特定の周波数ではパイロットシンボルのみが送信されるようにデータシンボルが配置されたブロック信号である第2のパイロットブロックと、を生成するパイロットブロック生成手段と、前記データブロック生成手段により生成されたデータブロックと、前記パイロットブロック生成手段により生成された第1のパイロットブロックおよび第2のパイロットブロックと、に基づいて前記フレームを生成するフレーム生成手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、1フレーム当たりに複数のパイロットブロックを送信する構成とし、一部のパイロットブロックでは、パイロットシンボルに加え、受信側での伝送路推定処理に悪影響を与えない位置にデータシンボルを配置して送信することとしたので、受信側では、伝送路が時間変動するような場合でも、伝送効率が劣化するのを抑えつつ精度の高い伝送路推定値を得ることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる送信装置および受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる送信装置(以下、送信機と記載する)の実施の形態1の構成例を示す図である。また、図2は、本発明にかかる受信装置(以下、受信機と記載する)の実施の形態1の構成例を示す図である。なお、図1に示した送信機は、通信システムを構成する送信側の通信装置に搭載され、図2に示した受信機は受信側の通信装置に搭載される。また、送信側の通信装置および受信側の通信装置の双方がこれらの送信機および受信機を備えた構成であってもよい。
図1に示した本実施の形態の送信機1は、送信信号を生成する複数の送信信号生成部10−m(m=1,2,…,M)と、対応する送信信号生成部10−mにより生成された送信信号を送信するための複数の送信アンテナ17−mと、を備える。また、各送信信号生成部10−mは、同一構成となっており、符号化処理部11−mと、データブロック生成部12−mと、パイロットブロック生成部13−mと、フレーム生成部14−mと、D/A変換部15−mと、アナログ信号処理部16−mと、を備えている。
また、図2に示した本実施の形態の受信機2は、受信アンテナ21−n(n=1,…,N)、アナログ信号処理部22−n、A/D変換部23−n、ブロック抽出部24−nおよびDFT処理部25−nからなる複数の受信処理系と、伝送路推定部26と、等化処理部27と、IDFT処理部28と、信号判定部29と、DFT処理部30と、復号処理部31と、を備えている。
はじめに、図1に示した送信機1の動作を説明する。各送信信号生成部10−mは、情報ビットを入力とし、所定の処理を実行することにより、対応するアンテナ17−mを介して受信側(対向する受信機)へ送信する高周波アナログ信号を生成する。なお、各送信信号生成部10−mへの入力は、それぞれ異なる情報ビット系列とする。
符号化処理部11−mは、まず、入力された情報ビット系列に対して、受信機において当該情報ビット系列が正しく復号されたかどうかを確認するためのパリティビットを付加する。この処理には、例えば、Cyclic Redundancy Check(CRC)のような広く知られた手法が適用できる。つぎに、パリティビットが付加された情報ビット系列に対して、畳み込み符号や、ターボ符号、LDPC符号等の誤り訂正符号化を行い、符号化ビット系列を生成する。また、生成した符号化ビット系列に対して、必要に応じてインタリーブ処理を行う。以上の処理を実行して得られた符号化ビット系列は、データブロック生成部12−mおよびパイロットブロック生成部13−mに対して出力される。
データブロック生成手段を構成するデータブロック生成部12−mは、符号化処理部11−mから受け取った符号化ビット系列を送信変調シンボル系列に変換する処理を行う。ここで用いる変調方式は、例えば、BPSKやQPSK,8相PSK等のPSK変調や、16QAM,64QAM等の直交振幅変調方式等、任意の手法が適用できる。更に、送信変調シンボル系列を、あらかじめ決められたK(Kは1以上の整数)シンボルを含むデータブロックに分割した後、データブロック最後尾のK’(K’は1以上の整数)シンボルをコピーし、データブロックの先頭に付加する処理を行う。この処理によってK+K’シンボル長のデータブロックが生成される。シンボルコピーが行われたデータブロックは、フレーム生成部14−mに対して出力される。
パイロットブロック生成手段を構成する各パイロットブロック生成部13−mは、後述する処理によって、送信機1と受信機2の間の伝送路を推定するために送信されるパイロットブロックを生成する。生成されたパイロットブロックは、フレーム生成部14−mに対して出力される。
フレーム生成手段を構成するフレーム生成部14−mは、データブロック生成部12−mから受け取ったデータブロックおよびパイロットブロック生成部13−mから受け取ったパイロットブロックを用いて、フレームを生成する。具体的には、あらかじめ定められた形式に則ってデータブロックおよびパイロットブロックを並べ替える。ここで、図3は、フレーム生成部14−mが生成するフレームの一例を示す図である。具体的には、第1のパイロットブロック40、データブロック41〜44および第2のパイロットブロック45を含んだ構成、すなわち、フレーム内に4つのデータブロックと2つのパイロットブロックを有する場合の構成例を示している。生成されたフレームはD/A変換部15−mに対して出力される。
D/A変換部15−mは、フレーム生成部14−mから受け取ったフレームをアナログ信号に変換し、アナログ信号処理部16−mに対して出力する。アナログ信号処理部16−mは、D/A変換部15−mから受け取ったアナログ信号に対し、アップコンバート等のアナログ信号処理を実行し、その結果得られた高周波アナログ送信信号を送信アンテナ17−mに対して出力する。送信アンテナ17−mは、アナログ信号処理部16−mから受け取った高周波アナログ送信信号を送信する。
次に、パイロットブロック生成部13−mの処理内容について説明する。図4は、パイロットブロック生成部13−mの構成例を示す図である。図4に示したパイロットブロック生成部13−mは、データシンボル生成部131、DFT処理部132、0挿入部133、IDFT処理部134、切り替え器135、パイロットシンボル生成部136および多重化処理部137を備えている。
パイロットブロック生成部13−mの動作は、生成するパイロットブロックがフレーム内のどの位置に配置するためのものかによって異なる。以下、図3に例示したフレームを用いて、具体的に説明する。図3に例示したフレームでは、第1のパイロットブロック40および第2のパイロットブロック45の2つのパイロットブロックが存在する。パイロットブロック生成部13−mは、第1のパイロットブロック40を生成する場合は、切り替え器135を切り離し、パイロットシンボル生成部136および多重化処理部137を用いた処理を行う。一方、第2のパイロットブロック45を生成する場合は、切り替え器135を接続し、後述するデータシンボル生成部131〜IDFT処理部134までの一連の処理と、パイロットシンボル生成部136と、多重化処理部137と、を用いて処理を行う。
まず、パイロットブロック生成部13−mが第1のパイロットブロック40を生成する場合の動作例を説明する。図5は、図3で示した第1のパイロットブロック40の構成例を示す図である。図5は、送信アンテナ数を2(M=2)と仮定し、横軸に周波数を表している。図5において、50および51は、送信アンテナ#1から送信する信号成分を、52および53は、送信アンテナ#2から送信する信号成分を、それぞれ示している。ただし、信号成分50〜53は、送信機1と受信機2の間で既知の信号(パイロットシンボル)であり、異なる送信アンテナから同一の周波数成分(チャネル)に対して同時にパイロットシンボルが送信されることがないように設計されている。
パイロットブロック生成部13−mのパイロットシンボル生成部136は、周波数応答として、図5に例示した構造を持つ既知信号ブロック(第1のパイロットブロック40)を生成する。多重化処理部137は、パイロットシンボル生成部136により生成された既知信号ブロックの最後尾のK’シンボルをコピーし、当該既知信号ブロックの先頭に付加する。
たとえば、図5に示した送信アンテナ#1に送信機1のアンテナ17−1(図1参照)が対応し、送信アンテナ#2にアンテナ17−2(図示せず)が対応する場合、送信機1のパイロットブロック生成部13−1のパイロットシンボル生成部136が図5に示した第1のパイロットブロック40の送信アンテナ#1(=送信アンテナ17−1)から送信するパイロットシンボル(信号成分50および51)を生成する。また、パイロットブロック生成部13−2(図示せず)のパイロットシンボル生成部136が図5に示した第1のパイロットブロック40の送信アンテナ#2(=送信アンテナ17−2)から送信するパイロットシンボル(信号成分52および53)を生成する。
次に、パイロットブロック生成部13−mが第2のパイロットブロック45を生成する場合の動作例を説明する。図6は、図3に示した第2のパイロットブロック45の構成例を示す図である。図6は、図5と同様に送信アンテナ数を2(M=2)と仮定し、横軸に周波数を表している。図6において、60および61,64および65は、送信アンテナ#1から送信する信号成分を、62および63は、送信アンテナ#2から送信する信号成分を、それぞれ示している。ここで、信号成分60〜63は、送信機1と受信機2の間で既知の信号(パイロットシンボル)であり、一方、信号成分64および65は、送信機1から受信機2へ送信するデータ信号(データシンボル)である。図6の例では、既知の信号成分60および61は周波数軸上で送信アンテナ#2から送信される既知の信号成分62および63と重なり合わないように配置されているが、その他の信号成分(データシンボルである信号成分64および65)に関しては、送信アンテナ間で重なり合う配置となっている。
パイロットシンボル生成部136は、図6に例示された信号のうち、パイロットシンボル(信号成分60〜63)を生成する。すなわち、上述した第1のパイロットブロックを生成する場合と同様の処理を行う。より詳細には、送信アンテナ#1に対応するパイロットシンボル生成部(送信アンテナ#1に接続されたパイロットブロック生成部のパイロットシンボル生成部)が信号成分60および61を生成し、送信アンテナ#2に対応するパイロットシンボル生成部が信号成分62および63を生成する。
一方、データシンボル生成部131、DFT処理部132、0挿入部133およびIDFT処理部134では、信号成分64および65を生成する。ここで、図6に示した第2のパイロットブロック45は、送信アンテナ#1のみからデータシンボル(信号成分64および65)が送信される構成となっており、送信アンテナ#2はデータシンボルを送信しない。すなわち、送信アンテナ#2からは図5に示した第1のパイロットブロック40を送信する場合と同じ構成のブロックが送信される。したがって、この例では、データシンボルを送信する送信アンテナ#1に対応するパイロットブロック生成部のみが、以下に示す処理を実行し、送信アンテナ#2に対応するパイロットブロック生成部では、上述した第1のパイロットブロック40を生成する場合と同様の動作を行う。
以下、送信アンテナ#1に送信機1の送信アンテナ17−1が対応するものとし、送信アンテナ17−1に接続されたパイロットブロック生成部13−1が第2のパイロットブロック45に含まれるデータシンボル(信号成分64および65)を生成する動作を説明する。
パイロットブロック生成部13−1のデータシンボル生成部131は、図1の符号化処理部11−1から受け取った符号化ビット系列を送信変調シンボル系列に変換し、得られた送信変調シンボル系列をDFT処理部132に対して出力する。ここで用いる変調方式は、例えば、BPSKやQPSK,8相PSK等のPSK変調や、16QAM,64QAM等の直交振幅変調方式等、任意の手法が適用できる。
DFT処理部132は、データシンボル生成部131から受け取った送信変調シンボル系列に対して、DFT(Discrete Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号に変換する。このとき、DFTのサイズは、パイロットブロックに多重するデータ信号のサイズと等しいサイズを用いる。図6に示したパイロットブロック(第2のパイロットブロック45)を生成する場合、DFT処理部132は、2シンボルの送信変調シンボルに対して2サンプルのDFTを実行し、離散周波数軸上で2シンボル分のデータ信号成分を得る。DFT後の信号は0挿入部133に対して出力される。0挿入部133は、受け取ったデータ信号成分に対して0を挿入する。具体的には、データ信号成分を配置しない離散周波数成分に相当する位置に0を挿入し、その結果得られた信号をIDFT処理部134に対して出力する。IDFT処理部134は、0挿入部133から受け取った信号に対してパイロットブロック生成に必要なサイズのIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)を実行し、入力信号を時間領域信号へ変換する。変換処理実行して得られた時間領域信号は、切り替え器135を介して多重化処理部137へ出力される。
多重化処理部137は、上述したパイロットシンボル生成部136からの入力信号(パイロットシンボルである信号成分60および61に相当)と、上記データシンボル生成部131〜IDFT処理部134までの一連の処理を経て生成されたデータ信号成分を足し合わせ、さらに、最後尾のK’シンボルをコピーしてブロック先頭に付加したのち、第2のパイロットブロック45内の送信アンテナ#1から送信する信号として出力する。
つづいて、図2に示した受信機2の動作を説明する。送信機1から送信された高周波アナログ信号は、アンテナ21−n(n=1,…,N)で受信された後、アナログ信号処理部22−nにおいてベースバンド信号へ変換される。その後、A/D変換部23−nにおいてディジタル信号へ変換される。以下、A/D変換部23−nの出力を単に受信信号系列と表記することにする。
N系統の受信信号系列は、それぞれ、対応するブロック抽出部24−nに入力される。ブロック抽出部24−nでは、図1に示した送信機1のデータブロック生成部12−mで生成されたデータブロックおよびパイロットブロック生成部13−mで生成されたパイロットブロックに対して、各ブロックの先頭のK’シンボル(先頭に付加された、ブロック最後尾のK’シンボルのコピー)を除去し、1ブロック当たりKシンボルを包含するブロック信号を抽出する。抽出した1ブロック当たりKシンボルのブロック信号は、それぞれ、DFT処理部25−nに対して出力される。
DFT処理部25−nは、ブロック抽出部24−nから受け取ったブロック信号に対してブロックサイズKと等しいサイズのDFT処理を実行し、ブロック信号を周波数領域の受信信号に変換する。周波数領域の受信信号は、伝送路推定部26および等化処理部27に対して出力される。伝送路推定部26は、後述する処理を実行して各送信アンテナと各受信アンテナとの間の伝送路の周波数応答を推定し、その結果得られた伝送路推定値を等化処理部27へ出力する。等化処理部27は、伝送路推定部26から受け取った伝送路推定値およびDFT処理部15−nから受け取った周波数領域の受信信号に基づいて、送信信号の周波数応答の推定値を得る。具体的には、伝送路推定部26から受け取った伝送路推定値を用い、DFT処理部15−nから受け取った周波数領域の受信信号に対して、無線伝送路を通過して歪んだ送信信号を等化する処理および合成受信された各送信アンテナから送信されたデータ信号成分を分離する処理を行うことにより、送信信号の周波数応答の推定値を得る。等化処理部27で得られた送信信号の周波数応答の推定値は、IDFT処理部28に対して出力される。
IDFT処理部28は、等化処理部27から受け取った、送信信号の周波数応答の推定値に対してIDFTを行い、送信信号の推定値を得る。送信信号の推定値は信号判定部29に対して出力される。
信号判定部29は、IDFT処理部28から受け取った送信信号の推定値と、信号送信に用いられている変調方式によって定まる信号点配置とに基づき、シンボル単位の送信信号の推定値をビット単位の推定値に変換し、復号処理部31へ受け渡す。このときのビットへの変換方法は、ビットに対する信頼度情報も持つ軟判定が望ましいが、信頼度情報を持たない硬判定でも良い。更に、信号判定部29は、上記IDFT処理部28から受け取った送信信号の推定値を参照して、送信信号のシンボル単位の仮判定値を算出し、DFT処理部30に対して出力する。この処理では、例えば、送信信号の推定値と、信号送信に用いられている変調方式によって定まる信号点配置とを比較し、送信信号の推定値の最近傍に存在する信号点を、送信信号の仮判定値として出力する。
DFT処理部30は、信号判定部29から受け取った、送信信号の仮判定値に対してDFTを実行し、送信信号の仮判定値の周波数応答を計算し、伝送路推定部26に対して出力する。伝送路推定部26は、DFT処理部30から送信信号の仮判定値の周波数応答を受け取った場合、それに基づいて、送信アンテナと受信アンテナの間の伝送路の周波数応答を推定し、伝送路推定値を算出する。なお、伝送路推定部26の詳細処理については後述する。
次に、等化処理部27の処理について説明する。等化処理部27は、伝送路推定部26から受け渡される伝送路推定値を用い、DFT処理部24−1〜24−Nから受け取った周波数領域の受信信号に対して、無線伝送路を通過して歪んだ送信信号を等化する処理および、合成受信された各送信アンテナから送信されたデータ信号成分を分離する処理を行い、送信信号の周波数応答を推定する。ここで、周波数kにおける送信信号成分をM×1次元の列ベクトルSで表し、また、周波数kにおける送信アンテナと受信アンテナとの間の伝送路の周波数応答をN×M次元の行列Hで表し、更に、周波数kにおける、周波数領域の受信信号をN×1次元の列ベクトルXで表した場合、列ベクトルXは次式(1)のように定式化できる。
X = HS+N …(1)
ただし、上式(1)のNは、受信機において混入する雑音成分の周波数kにおける周波数応答を表すN×1次元の列ベクトルである。等化処理部27は、伝送路の周波数応答Hの影響を除去し、信号成分Sを推定する。信号成分Sの推定値をM×1次元列ベクトルYで表すものとすると、列ベクトルYは、例えば、次式(2)で示したように、M×N次元重み行列Wを列ベクトルXに乗算することで達成できる。
Y = WX …(2)
上式(2)のWの決定方法には、例えば広く知られているZF(Zero−Forcing)規範に従う係数決定方法や、MMSE(Minimum Mean Square Error)規範に従う係数決定方法を用いることができる。例えば、MMSE規範に従う係数決定方法を用いた場合、Wは次式(3)のように求めることができる。
W = (HHH+G)-1H …(3)
ただし、HHはHの転置行列に対して複素共役をとった行列であり、Gは対角要素に平均雑音電力を持つ対角行列を表す。
以上の処理を、必要な全周波数帯に渡って実行すると、最終的に、各送信アンテナから送信されている信号の周波数応答の推定値を全て求めることができる。送信信号の周波数応答の推定値はIDFT処理部28に対して出力される。
以下に、伝送路推定部26が伝送路推定値を算出する処理について説明する。伝送路推定部26では、周波数領域の受信信号をDFT処理部24−nから受け取ると、それを用いて、等化処理部27が処理を行うために必要な送信機と受信機の間の伝送路推定値を算出する。図7は、伝送路推定部26の構成例を示す図である。図7に示したように、伝送路推定部26は、各受信アンテナに対応した伝送路推定処理部26−nを備えている。また、各伝送路推定処理部は、同じ構成をとっており、切り替え器261と、メモリ262と、第1のパイロットブロック処理部を263と、第2のパイロットブロック処理部264と、切り替え器265と、推定値補間処理部266と、を備えている。なお、伝送路推定処理部26−1〜26−Nは、同一の処理を異なる受信アンテナ経由で受信した信号に対して行う。
伝送路推定部26−nの動作は、フレーム内のどのパイロットブロックを処理対象とするかによって処理内容が異なる。具体的には、図3に示した第1のパイロットブロック40を処理対象とした場合、各第1のパイロットブロック処理部263が第1の伝送路推定手段としての処理を行い、第2のパイロットブロック45を処理対象とした場合には、各第2のパイロットブロック処理部264が第2の伝送路推定手段としての処理を行う。よって、第1のパイロットブロック40を処理対象とした場合、切り替え器261および265は第1のパイロットブロック処理部263による処理を選択し、第2のパイロットブロック40を処理対象とした場合、切り替え器261および265は第2のパイロットブロック処理部264による処理を選択する。また、メモリ262には、第1のパイロットブロック40および第2のパイロットブロック45において伝送されている既知信号に対して、その周波数応答の複素共役をとった信号が保持されており、第1のパイロットブロック処理部263および第2のパイロットブロック処理部264へ出力されている。
はじめに、第1のパイロットブロック40を処理対象とした場合の伝送路推定部26−nの動作、すなわち、第1の伝送路推定手段としての動作を説明する。図8は、第1のパイロットブロック処理部263の構成例を示す図であり、この第1のパイロットブロック処理部263は、信号抽出部631、乗算器632および周波数補間処理部633を備えている。伝送路推定処理部26−nに対して周波数領域の受信信号が入力されると、当該入力信号は切り替え器261を通過して第1のパイロットブロック263に渡される。そして、周波数領域の受信信号を受け取った第1のパイロットブロック処理部263では、信号抽出部631が第1のパイロットブロック40に関する部分のみを取り出し、取り出した信号を乗算器632に対して出力する。乗算器632では、信号抽出部631から受け取った第1のパイロットブロック40に関する周波数領域の受信信号と、メモリ262からの入力である第1のパイロットブロック40に関する既知信号の周波数応答の複素共役をとった信号を乗算し、第1のパイロットブロック40に含まれる既知信号(パイロットシンボル)が送られた離散周波数における伝送路推定値を得る。この処理について図5を用いて具体的に説明する。第1のパイロットブロック40では、信号成分50〜53が伝送されている。この第1のパイロットブロック40に対して既知信号の周波数応答の複素共役を乗算すると、送信アンテナ#1に関しては信号成分50および51が伝送されていた離散周波数についての伝送路推定値がそれぞれ得られ、送信アンテナ#2に関しては信号成分52および53が伝送されていた離散周波数についての伝送路推定値が得られる。得られた伝送路推定値は、周波数補間処理部633に渡される。
上述したように、周波数補間処理部633へ入力される伝送路推定値は、離散周波数軸上で離れた位置での伝送路推定値しか得られていない。そこで、周波数補間処理部633では、全周波数に渡る伝送路推定値を得るために、乗算器632から受け取った伝送路推定値に対して各送信アンテナについての伝送路推定値を離散周波数軸上で補間する処理を行う。ここで用いる補間手段には線形補間や二次補間等の任意の技術を適用可能である。周波数補間処理を実行して得られた信号(伝送路推定値)は切り替え器265を介して推定値補間処理部266に渡される。推定値補間処理部266は、切り替え器265を介して受け取った第1のパイロットブロック処理部263による伝送路推定結果を、初期伝送路推定値として保持するとともに、等化処理部200に対して当該初期伝送路推定値を出力する。
つぎに、第2のパイロットブロック45を処理対象とした場合の伝送路推定部26−nの動作、すなわち、第2の伝送路推定手段としての動作を説明する。図9は、第2のパイロットブロック処理部264の構成例を示す図であり、この第2のパイロットブロック処理部264は、レプリカ減算部641、レプリカ生成部642、信号抽出部643、乗算器644および周波数補間処理部645を備えている。
図6に示したように。第2のパイロットブロック45は、パイロットシンボル(信号成分60〜63)とデータシンボル(信号成分64および65)の双方を伝送している。そのため、第2のパイロットブロック処理部264は、第1のパイロットブロック処理部263とは異なり、等化処理部27(図2参照)と信号をやりとりしながら、既知信号(パイロットシンボル)を用いた伝送路推定とデータ判定を実行する。
伝送路推定処理部26−nに対して周波数領域の受信信号が入力され、当該入力信号が切り替え器261を通過して第2のパイロットブロック264に渡された場合、周波数領域の受信信号を受け取った第2のパイロットブロック処理部264では、レプリカ減算部641およびレプリカ生成部642は、初回の処理では何も行なわず、レプリカ減算部641に入力された受信信号を信号抽出部643へ渡す。
信号抽出部643は、受け取った周波数領域の受信信号から、送信アンテナ#1においてパイロットシンボルが送信されている離散周波数の受信信号を抽出し、抽出した信号を乗算器644へ出力する。乗算器644は、信号抽出部643により抽出された信号に対して、メモリ262から取得した、送信アンテナ#1から伝送された既知信号の周波数応答の複素共役信号、を乗算する。以上の処理を図6に示した第2のパイロットブロック45を用いて説明すると、受信信号からパイロットシンボル(信号成分60および61)が伝送されている離散周波数成分のみを抽出し、それぞれ、メモリ262から読み出した、信号成分60および61で伝送されている既知信号の周波数応答の複素共役信号、を乗算する。この処理によって、信号成分60および61が伝送されている離散周波数における送信アンテナ#1の伝送路推定値を得ることが出来る。乗算器644の処理結果である伝送路推定値は周波数補間処理部645に渡される。
周波数補間処理部645では、図8示した第1のパイロットブロック処理部263を構成している周波数補間処理部633と同様の処理を行う。すなわち、全周波数に渡る伝送路推定値を得るために、乗算器644から受け取った、周波数軸上で離散的に得られた送信アンテナ#1の伝送路推定値に対して、任意の補間方法で離散周波数軸上の補間処理を行う。周波数補間処理部645の処理結果として得られた、送信アンテナ#1についての伝送路推定値は、切り替え器265を介して推定値補間処理部266に渡される。
第2のパイロットブロック処理部264(周波数補間処理部645)から送信アンテナ#1についての伝送路推定値を受け取った推定値補間処理部266は、当該伝送路推定値を受け取った時点では、上述したように、第1のパイロットブロック処理部263の処理結果である、第1のパイロットブロック40における、各送信アンテナについての伝送路推定値を保持している。そして、推定値補間処理部266は、第2のパイロットブロック処理部264から、第2のパイロットブロック45における、送信アンテナ#1についての伝送路推定値を受け取った後、第2のパイロットブロック処理部264から入力された送信アンテナ#1についての伝送路推定値と、第1のパイロットブロック処理部263から入力され、推定値補間処理部266で記憶していた送信アンテナ#2についての伝送路推定値と、を等化処理部27へ出力する。
等化処理部27は、推定値補間処理部266から各送信アンテナ(ここでは送信アンテナ#1および#2)についての伝送路推定値を受け取った場合、所定の等化処理を第2のパイロットブロック45に対して実行し、第2のパイロットブロック45において送信アンテナ#1から送信されたデータシンボル(信号成分64および65)を判定する。等化処理部27にて判定されたデータシンボルは、上述したIDFT処理部28、信号判定部29およびDFT処理部30における各処理を経てレプリカ生成部642に渡される。なお、DFT処理部30からは、第2のパイロットブロック45にて送信アンテナ#1から送信されたデータシンボルの周波数応答が出力される。
第2のパイロットブロック処理部264における二回目以降の処理では、レプリカ生成部642は、DFT処理部30から受け取った信号(第2のパイロットブロック45にて送信アンテナ#1から送信されたデータシンボルの周波数応答)と、推定値補間処理部266から受け取った送信アンテナ#1についての伝送路推定値と、を用いて、第2のパイロットブロック45にて送信アンテナ#1から送信されたデータシンボルの周波数領域におけるレプリカを生成する。具体的には、図6の信号成分64および65を再生するような処理を行う。レプリカ生成部642は、生成した周波数領域のレプリカをレプリカ減算部641へ出力する。
レプリカ減算部641は、スイッチ261を介して受け取った周波数領域の受信信号から、レプリカ生成部642から受け取った周波数領域のレプリカを減算し、レプリカ減算後の受信信号を信号抽出部643へ渡す。レプリカ生成部642が第2のパイロットブロック45(図6参照)の信号成分64および65を正しく再生していた場合、信号抽出部643に渡される信号は、データシンボル(信号成分64および65)が完全に除去されて、パイロットシンボル(信号成分60〜63)のみ残留した、送信アンテナ#1と送信アンテナ#2の信号成分が互いに干渉を与えないような形になっている。
周波数領域の受信信号からデータシンボルの成分が除去された後の信号をレプリカ減算部641から受け取った信号抽出部643は、第2のパイロットブロック45における送信アンテナ#2についての伝送路推定を実行するために、第2のパイロットブロック45のアンテナ#2に対応するパイロットシンボル(信号成分62および63)が配置されている離散周波数の信号を抽出し、抽出した信号を乗算器644へ出力する。乗算器644は、信号抽出部643により抽出された信号(信号成分62および63が配置されている離散周波数の信号)に対して、メモリ262から取得した、送信アンテナ#2から伝送された既知信号の周波数応答の複素共役信号(信号成分62および63の周波数応答の複素共役信号)、をそれぞれ乗算し、得られた信号を周波数補間処理部645へ出力する。この周波数補間処理部645へ出力した信号は、送信アンテナ#2に対する伝送路に関する信号成分62および63が配置されていた周波数位置の伝送路の周波数応答に相当する。
周波数補間処理部645は、乗算器644から受け取った信号に対して周波数軸上の補間処理を行い、全周波数帯に渡る第2のパイロットブロック45における送信アンテナ#2についての伝送路推定値を得る。得られた伝送路推定値は、推定値補間処理部266に渡される。
以上の第1のパイロットブロック処理部263における処理および第2のパイロットブロック処理部264における処理が終了すると、推定値補間処理部266は、第1のパイロットブロック40における各送信アンテナについての伝送路推定値および第2のパイロットブロック45における各送信アンテナについての伝送路推定値を保持している状態となる。最後に、推定値補間処理部266は、第1のパイロットブロックと第2のパイロットブロックとの間で送信されているデータブロックについての伝送路推定値を求める。すなわち、伝送路推定値算出手段としての処理を行う。具体的には、送信アンテナ毎に、第1のパイロットブロックにおいて推定された伝送路推定値と第2のパイロットブロックにおいて推定された伝送路推定値とを用いた補間処理を行う。補間方法としては、線形補間や二次補間等、広く知られた手法が適用可能である。この処理によって、フレーム全体についての伝送路推定値が得られる。伝送路推定部26は、フレーム全体についての伝送路推定値が得られると、それを最終的な伝送路推定値として、等化処理部27へ出力する。
等化処理部27は、伝送路推定部26から最終的な伝送路推定値(フレーム全体についての伝送路推定値)を受け取ると、それを用いて上述した等化処理を行い、全てのデータブロックについての送信信号の周波数応答を推定する。
等化処理部27により推定された、全てのデータブロックに対する送信信号の周波数応答は、上述したIDFT処理部28における処理信号判定部29における処理が実行された後、復号処理部31へ渡され、復号処理部31は、所定の誤り訂正復号化を行い、情報ビット系列を復号する。
このように、本実施の形態では、送信機が1フレーム当たりに複数のパイロットブロックを送信する構成とし、更に、一部のパイロットブロックでは、受信機での伝送路推定精度が劣化しないように考慮しつつ既知信号とデータ信号を多重して送信することとした。また、受信機は、複数のパイロットブロックにおいて伝送路推定を実行し、得られた伝送路推定結果をパイロットブロック間で補間し、フレーム全体の伝送路推定結果を得ることとした。これにより、伝送路が時間変動するような場合でも精度の高い伝送路推定値を得ることができ、良好な通信品質を達成することができる。さらに、パイロットブロックにデータ信号が多重されていることによって、伝送効率の劣化を抑えることができ、大容量な通信を実現できる。
なお、第2のパイロットブロック45の構成は、上述した構成に限定されず、例えば、図6で示した送信アンテナ#1に対してデータ信号を多重したパイロットブロック構成の代わりに送信アンテナ#2にデータ信号を多重する構成のパイロットブロックを用いても良い。また、データ信号は複数の送信アンテナの信号に対して多重しても良い。また、第2のパイロットブロック45に存在する既知信号とデータ信号の比率や、各信号成分の配置パターンに関する制限はない。一例として、アンテナ数を3とし、データ信号を複数の送信アンテナの信号に対して多重する場合の第2のパイロットブロックの構成例を図10に示す。
図10に示した構成の第2のパイロットブロックでは、各送信アンテナから送信するパイロットシンボルを周波数軸上で重ならないように配置し、さらに、アンテナ#1についてはパイロットシンボルを送信しない位置(周波数成分)にデータシンボルを配置している。また、送信アンテナ#2については、送信アンテナ#1および送信アンテナ#2がパイロットシンボルを送信しない位置にデータシンボルを配置し、送信アンテナ#3については、パイロットシンボルのみを配置している。なお、第1のパイロットブロックでは、上述したアンテナ数が2の場合と同様に、各送信アンテナから送信されるパイロットシンボルが周波数軸上で重ならないように、パイロットシンボルのみを配置する。
ここで、図10に示した第2のパイロットブロックを使用した場合の受信機の伝送路推定動作を簡単に説明する。受信機では、送信アンテナ数が2の場合と同様に、まず、第1のパイロットブロックを用いて伝送路推定を行い、第1のパイロットブロックにおける各送信アンテナについての伝送路推定値を得る。次に、第2のパイロットブロックを用いて伝送路推定を行う。第2のパイロットブロックを用いた伝送路推定では、最初に送信アンテナ#1との間の伝送路を推定し、さらに、推定結果に基づいて送信アンテナ#1から送信されたデータシンボルを再生(レプリカを生成)する。そして、受信信号からレプリカを減算し、その結果得られた信号を用いて送信アンテナ#2との間の伝送路を推定し、さらに、推定結果に基づいて送信アンテナ#2から送信されたデータシンボルを再生する。そして、上記「受信信号から送信アンテナ#1から送信されたデータシンボルのレプリカを減算した信号」から、送信アンテナ#2から送信されたデータシンボルのレプリカを減算し、その結果得られた信号を用いて送信アンテナ#3との間の伝送路を推定する。その後、送信アンテナ数が2の場合と同様に、補間処理を実行して、第2のパイロットブロックにおける各送信アンテナについての伝送路推定値を得る。最後に、第1のパイロットブロックに基づいて得られた伝送路推定値と第2のパイロットブロックに基づいて得られた伝送路推定値とを用いて補間処理を実行して、フレーム全体についての伝送路推定値を得る。
同様に、送信アンテナの数が4以上の場合についても拡張可能である。すなわち、第1のパイロットブロックでは、各送信アンテナから送信されるパイロットシンボルが周波数軸上で重ならないように、パイロットシンボルのみを配置し、第2のパイロットブロックでは、送信アンテナ#1〜#mのパイロットシンボルを配置していない位置(周波数成分)に対して、送信アンテナ#mから送信するデータシンボルを配置する。
このようにすることにより、受信機は、第2のパイロットブロックにおける各送信アンテナについての伝送路推定を高精度に行うことができ、さらに、フレーム全体についての伝送路推定を高精度に行うことができる。
なお、送信アンテナの番号(#1,#2,#3,…)は説明の便宜上使用しているものであり、この番号が各アンテナの物理的な位置関係等を示すものではない。
また、本実施の形態で使用した第1のパイロットブロックおよび第2のパイロットブロックの構成(図5、図6および図10参照)では、各周波数成分において、いずれか一つの送信アンテナからパイロットシンボルが必ず送信されるようにしているが、パイロットシンボルを送信しない周波数成分が含まれる構成としてもよい。
また、フレーム内にパイロットブロックを配置する方法は図3に示した例に限らず、例えば、フレーム内に3個以上のパイロットブロックを有する構成も考えられる。この場合、フレーム内に配置する第1のパイロットブロック40と第2のパイロットブロック45との比率は、状況に応じて任意の個数に設定できる。例えば、第2のパイロットブロック45のようなデータシンボルを含んだパイロットブロックの数を多くすることにより、データの伝送容量を高く保つことができる。
また、図1に示した送信機1では、符号化処理部をM個用意する構成を用いたが、アンテナ数分のデータをまとめて符号化処理を行う構成とすることもできる。
また、第2のパイロットブロック45に多重するデータ信号の変調方式は、データブロック41〜44に対して使用する変調方式と必ずしも同一である必要は無く、例えば、第2のパイロットブロック45において多重するデータ信号は、データブロック41〜44で使用している変調方式より1シンボル当たりのビット数が少ない変調方式とすることができる。これによって、第2のパイロットブロック45に多重されたデータ信号の検出誤りを低く抑えることができ、その結果、第2のパイロットブロック45における伝送路推定精度が向上する。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2について説明する。実施の形態1の送信機1が備えるパイロットブロック生成部13−m(m=1,…,M)は、図4に示したようにDFTおよびIDFTを利用する構成としたが、本実施の形態の送信機では、パイロットブロック生成部を図11に例示した構成とする。すなわち、本実施の形態のパイロットブロック生成部13a−mは、実施の形態1のパイロットブロック生成部13−mのDFT処理部132、0挿入部133およびIDFT処理部134に代えて、データ複製部138および位相回転部139を備えた構成をとる。その他の部分についてはパイロットブロック生成部13−mと同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。なお、本実施の形態の受信機の構成は、実施の形態1の受信機2と同様である。
本実施の形態のパイロットブロック生成部13a−mでは、データシンボル生成部131の処理結果である送信変調シンボル系列がデータ複製部138に渡される。データ複製部138は、ブロック全体のサイズとパイロットブロックに多重するデータ信号のサイズとを参照し、ブロックサイズと等しい繰り返しシンボル系列を作成するように送信変調シンボルをコピーする。図12を用いてこの処理を説明する。図12は、第2のパイロットブロック45の構成例を示しており、100および101は送信アンテナ#1から送信される既知信号成分を、102および103は送信アンテナ#2から送信される既知信号成分を、104および105は送信アンテナ#1から送信されるデータ信号成分をそれぞれ示している。図12では、ブロックサイズは8で、データ信号成分104および105は、それぞれ3単位分の離散周波数を占有している。アンテナ#1から送信する信号を生成するデータ複製部138では、はじめに、データシンボル生成部131から受け取った送信変調シンボルのうち4シンボル分(ここでは、説明の便宜上、D0,D1,D2,D3と表す)を取り出して複製することで、全体の系列長が8であり、繰り返し回数が2である繰り返しシンボル系列(D0,D1,D2,D3,D0,D1,D2,D3)を生成して位相回転部139へ渡す。位相回転部139は、図12に示した送信アンテナ#1における既知信号配置を参照し、入力された繰り返しシンボル系列の周波数応答が、既知信号を配置する周波数位置に重ならないように位相回転を与える処理を行い、切り替え器135を通じて多重化処理部137へ出力する。多重化処理部137へ受け渡される信号の周波数応答のイメージ図を図13に例示する。図13の110〜113が、上述した処理で生成されるデータ信号成分に相当する。
図12と図13を比較すると、図13で114および115を付して示した周波数位置には既知信号が配置されていないため、これらの位置に対してデータ(送信変調シンボル)を更に配置することができる。そのため、データ複製部138は、データシンボル生成部131から受け取った送信変調シンボルから更に2シンボル分(説明の便宜上、D0’,D1’と表す)を取り出して複製することで、全体の系列長が8であり、繰り返し回数が4である繰り返しシンボル系列(D0’,D1’,D0’,D1’,D0’,D1’,D0’,D1’)を生成して位相回転部139へ渡す。位相回転部139では、送信アンテナ#1における既知信号配置と、図13に例示した、先の処理でデータ信号成分(D1,D2,D3,D4)が配置済みである周波数位置とを参照して、入力された繰り返しシンボル系列の周波数応答が、既知信号およびデータ信号成分(D1,D2,D3,D4)を配置済みの周波数位置に重ならないように位相回転を与える処理を行い、その結果得られた信号を多重化処理部137へ出力する。
最終的に、多重化処理部137は、パイロットシンボル生成部136および位相回転部139から入力された全ての信号を合成し、ブロック最後尾のK’シンボルをコピーしてブロック先頭に付加した後、第2のパイロットブロックとして出力する。
このように、本実施の形態では、簡単な信号の複製と位相回転を与える構成を用いて、データシンボルが配置された所望のパイロットブロック(第2のパイロットブロック)を生成することとした。これにより、上述した実施の形態1と比較して送信機の構成を単純化しつつ実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、送信機が備える複数のパイロットブロック生成部は、すべて同一の構成を用いる必要は無く、実施の形態1で示した構成(図4参照)および図11に例示した本実施の形態で示した構成の両方が混在するようにしてもよい。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3について説明する。図14は、実施の形態3の送信機の構成例を示す図である。また。図15は、実施の形態3の受信機の構成例を示す図である。
図14に示した送信機1bは、複数の送信信号生成部10b−m(m=1,2,…,M)と、複数の送信アンテナ17−mと、を備える。また、各送信信号生成部10b−mは、同一の構成であり、また、上述した実施の形態1の送信機1が備える送信信号生成部10−mを変形した構成となっている。具体的には、実施の形態1の送信信号生成部10−mのデータブロック生成部12−mおよびパイロットブロック生成部13−mに代えて、データブロック生成部12b−mおよびパイロットブロック生成部13b−mを備えた構成をとる。なお、その他の部分については送信信号生成部10−mと同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。
また、図15に示した受信機2bは、実施の形態1で示した受信機2の伝送路推定部16に代えて伝送路推定部16bを備えた構成をとる。なお、その他の部分については受信機2と同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の送信機1bが実施の形態1の送信機1と異なる点は、図3に示したフレームに代えて、図16に例示したフレームを送信する点である。図16に例示したフレームは、実施の形態1で使用したフレーム(図3参照)の第2のパイロットブロック45に代えて低レートデータブロック140を含んだ構成となっている。この低レートデータブロック140以外の部分は図3で示したフレームと同じであるため、図16では図3と同じ符号を付している。なお、低レートデータブロック140は、データブロック41〜44より伝送容量が低いデータブロックである。低レートデータブロック140の構成としては、例えば、図17に示すようなものを用いることができる。図17において、150および151はそれぞれ送信アンテナ#1から送信されるデータ信号成分を、152および153はそれぞれ送信アンテナ#2から送信されるデータ信号成分を表している。
図18は、データブロック生成部12b−mの構成例を示す図である。データブロック生成部12b−mで特徴的な点は、通常のデータブロック(データブロック41〜44に相当)のみならず、あらかじめ定められた値だけ伝送容量が低いデータブロック(低レートデータブロック140に相当)を生成する点にある。図18に示したデータブロック生成部12b−mは、選択部121、データシンボル生成部122、DFT処理部123、0挿入部124、IDFT処理部125、複製部126、通常データブロック生成部127および第2の選択部128を備える。ここで、データシンボル生成部122、DFT処理部123、0挿入部124およびIDFT処理部125は、実施の形態1の送信機1が備えるパイロットブロック生成部13−m(図4参照)を構成するデータシンボル生成部131、DFT処理部132、0挿入部133およびIDFT処理部134と同一の処理を実行する。そのため、これらの部分についての説明は省略する。
データブロック生成部12b−mの選択部121は、入力された信号の出力経路を切り替える。複製部126は、IDFT処理部125から受け取った信号系列の最後尾のK’シンボル分をコピーして当該信号系列の先頭に付加する。通常データブロック生成部127は、実施の形態1の送信機1が備えるデータブロック生成部12−m(図1参照)と同一の処理を実行してデータブロックを生成する。なお、本実施の形態では、通常データブロック生成部127により生成されたデータブロックを通常データブロックと呼ぶ。第2の128は、複製部126から受け取った複数の入力信号の中から出力する信号を選択する。
データブロック生成部12b−mでは、通常のデータブロック(図16のデータブロック41〜44に相当)を生成する場合、選択部121が、符号化処理部11−mからの入力信号を通常データブロック生成部127へ出力する。通常データブロック生成部127は、選択部121から受け取った入力信号に基づいて通常データブロックを生成し、第2の選択部128に対して出力する。第2の選択部128は、通常データブロック生成部127から受け取った通常データブロックがフレーム生成部14−mへ出力されるように信号経路を切り替える。
一方、低レートデータブロック(図16の140に相当)を生成する場合、選択部121が、符号化処理部11−mからの入力信号をデータシンボル生成部122へ出力する。データシンボル生成部122からIDFT処理部125までの一連の処理を実行して得られた信号は、IDFT処理部125から複製部126へ出力され、複製部126は、受け取った信号系列の最後尾のK’シンボル分のコピーを信号系列の先頭に付加する。その結果得られた信号は第2の選択部128に対して出力され、第2の選択部128は、複製部126から受け取った信号がフレーム生成部14−mへ出力されるように、信号経路を切り替える。
なお、データブロック生成部12b−m内のDFT処理部123、0挿入部124およびIDFT処理部125の構成については、実施の形態1で示したパイロットブロック生成部13−m(図4参照)と同様に、データシンボルに対する複製および位相回転を利用した構成に置き換えることができる。すなわち、DFT処理部123、0挿入部124およびIDFT処理部125に代え、図11に示したパイロットブロック生成部13a−mのデータ複製部138および位相回転部139と同様の構成を利用して実現することも可能である。
パイロットブロック生成部13b−mは、実施の形態1で説明したパイロットブロック生成部13−m(図4参照)とは異なり、図3の第1のパイロットブロック40に相当するパイロットブロックを生成する機能のみ有する。たとえば、パイロットブロック生成部13b−mは、パイロットブロック生成部13−mに含まれるパイロットシンボル生成部136および多重化処理部137を備える。
送信信号生成部10b−mでは、データブロック生成部12b−mが通常データブロックおよび低レートデータブロックを生成し、パイロットブロック生成部13b−mがパイロットブロックを生成した後、フレーム生成部14−mが各ブロックをフレーム内の規定された位置(図16に示す位置)に配置し、その結果得られた信号をD/A変換部15−mへ出力する。以後、所定の処理を実行した後、最終的に送信アンテナ17−mを介して信号が送信される。
次に、本実施の形態の受信機2bの動作について説明する。ここでは、一例として、図16に示した構成のフレームを受信する場合の動作について説明する。また、図16に示したフレームに含まれる低レートデータブロック140は図17に示した構成であるものとする。
上述したように、本実施の形態の受信機2bは、実施の形態1の受信機1が備える伝送路推定部26に代えて図19に例示した構成の伝送路推定部26bを備える。そのため、本実施の形態では、実施の形態1の受信機1と動作が異なる点についてのみ詳細に説明する。
ここでまず、伝送路推定部26bの構成について説明する。図19は、実施の形態3の伝送路推定部26bの構成例を示す図である。この伝送路推定部26bは、各受信アンテナ21−n(n=1,…,N)に対応した複数の伝送路推定処理部26b−nにより構成される。また、伝送路推定部26b−nは、上述した実施の形態1で示した伝送路推定処理部26−nの第2のパイロットブロック処理部264および推定値補間処理部266に代えて、低レートデータブロック処理部267および推定値補間処理部266bを備えた構成をとる。なお、その他の部分については、伝送路推定処理部26−nと同様であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。また、実施の形態1の伝送路推定部26を構成する伝送路推定処理部26−nと同様に、各伝送路推定処理部26b−nは、同一の処理を異なる受信アンテナ経由で受信した信号に対して行う。
つぎに、受信機2bによる受信動作を説明する。アンテナ21−nにて受信した信号は、アナログ信号処理部22−nに渡される。アナログ信号処理部22−n、A/D変換部23−n、ブロック抽出部24−nおよびDFT処理部25−nは、実施の形態1で示した処理をそれぞれ実行し、DFT処理部25−nは、処理を実行して得られた周波数領域の受信信号を伝送路推定部26bおよび等化処理部27に対して出力する。
伝送路推定部26bでは、まず、第1のパイロットブロック40に対する処理、すなわち、第1の伝送路推定処理手段としての動作を実行する。具体的には、各伝送路推定処理部26b−nの第1のパイロットブロック処理部263が実施の形態1で示した処理を実行して第1のパイロットブロック40についての伝送路推定値を得る。得られた伝送路推定値は、切り替え器265を介して推定値補間処理部266bに渡され、推定値補間処理部266bは、受け取った伝送路推定値を保持するとともに、等化処理部27に対して当該伝送路推定値を出力する。
この処理に伴い、等化処理部27は、受け取った伝送路推定値に基づいて、低レートデータブロック140に対する等化処理を行う。また、等化処理により得られた送信信号の周波数応答の推定値は、IDFT処理部28に渡され、IDFT処理部28、信号判定部29およびDFT処理部30は、実施の形態1で示した処理をそれぞれ実行する。DFT処理部30は、処理を実行して得られた周波数応答を伝送路推定部26bに対して出力する。なお、この伝送路推定部26bに対して出力される周波数応答は、低レートデータブロック140において伝送されているデータ信号の推定値の周波数応答である。
低レートデータブロック140において伝送されているデータ信号の推定値の周波数応答が得られると、伝送路推定部26bでは、つぎに、低レートデータブロック140に対する処理、すなわち、第2の伝送路推定処理手段としての動作を実行する。具体的には、DFT処理部30から上記周波数応答を受け取った場合、伝送路推定部26bの低レートデータブロック処理部267が、切り替え器261を介して受け取った周波数領域の受信信号に対して、当該周波数応答(低レートデータブロック140において伝送されているデータ信号の推定値の周波数応答)の複素共役を乗算することにより、低レートデータブロックについての伝送路推定値を算出する。すなわち、低レートデータブロック(図17参照)に含まれるデータ信号成分150〜153に対して、対応するデータ信号の推定値の周波数応答の複素共役を乗算する。
これにより、送信アンテナ#1についてのデータ信号成分150および151が配置された周波数位置の伝送路推定値が求まり、送信アンテナ#2についてのデータ信号成分152および153が配置された周波数位置の伝送路推定値が求まることになる。低レートデータブロック処理部267は、さらに、得られた伝送路推定値に対してアンテナ毎に周波数補間を行う。補間処理を実行して得られた伝送路推定値は、切り替え器265を介して推定値補間処理部266bに渡される。
推定値補間処理部266b(伝送路推定値算出手段に相当)は、第1のパイロットブロック40と低レートデータブロック140との間で送信されている通常データブロックについての伝送路推定値、すなわちフレーム全体についての伝送路推定値を求めるため、第1のパイロットブロック40において推定された、各送信アンテナについての伝送路推定値と、低レートデータブロック140において推定された各送信アンテナについての伝送路推定値と、を用いて、補間処理を行う。補間方法としては、線形補間や二次補間等、広く知られた手法が適用可能である。
伝送路推定部26は、フレーム全体についての伝送路推定値が得られると、それを最終的な伝送路推定値として、等化処理部27へ出力する。
等化処理部27は、伝送路推定部26から最終的な伝送路推定値(フレーム全体についての伝送路推定値)を受け取ると、それを用いて各通常データブロックの等化処理を行う。
このように、本実施の形態では、送信機が、上記実施の形態1および2で使用していた、伝送路を推定するための第2のパイロットブロック、に代えて低レートデータブロックを伝送することとした。また、受信機は、低レートデータブロックに対する等化処理をはじめに行い、そこで得られたデータ信号に基づいて、通常データブロックに対する伝送路推定を実行することとした。これにより、伝送路が時間変動するような場合でも精度の高い伝送路推定値を得ることができ、良好な通信品質を達成することができる。さらに、伝送効率の劣化を抑えることができ、大容量な通信を実現できる。
なお、本実施の形態では、低レートデータブロックの構成として、図17に例示したものを用いることとしたが、低レートデータブロックの構成はこれに限らず、例えば図20のように、よりデータ信号成分を多く配置した構成にしてもよい。また、当然のことながら、送信アンテナ#1より送信アンテナ#2に多くのデータ信号成分を配置するようにしてもよいし、より一般的にM本の送信アンテナの場合では、データ信号配置に関して更に多くの組み合わせが可能である。
また、低レートデータブロックに用いる変調方式は、通常データブロックと同じである必要は無く、伝送路推定精度を高めることを目的として、より伝送ビット数が少ない変調方式としてもよい。
実施の形態4.
つづいて、実施の形態4について説明する。本実施の形態では、3つのパイロットブロックを含んだフレームを使用する場合の送受信動作について説明する。図21は、実施の形態4で使用するフレームの構成例を示す図である。図21において、実施の形態1で示したフレーム(図3参照)と同じ要素は、同一の番号を付してその説明を省略する。図21において190は第3のパイロットブロックを示す。なお、送信機および受信機の構成は、上述した実施の形態1の送信機1および受信機2と同一であり、本実施の形態と実施の形態1との違いは、送信するフレームの構成、パイロットブロックの構成および受信機がパイロットブロックに対して実行する処理の流れが異なる。そのため、実施の形態1と同様の部分については説明を省略する。
図22は、第3のパイロットブロック190の構成例を示す図である。図22において201および202は、送信アンテナ#2から送信するデータ信号成分(データシンボル)を示している。図22と図6を比較すると、第3のパイロットブロック190では、第2のパイロットブロック45とは逆の送信アンテナにデータ信号成分を多重していることがわかる。
本実施の形態の受信機が図21に示したフレームを受信する場合、実施の形態1の受信機1が図3に示したフレームを受信する場合と同様に、第1のパイロットブロック40に対する処理および第2のパイロットブロック45に対する処理を実行する。そして、第2のパイロットブロック45に対する処理が終了すると、さらに、第3のパイロットブロック190に対して、伝送路推定部26を構成する伝送路推定処理部26−nの第2のパイロットブロック処理部が、第2のパイロットブロック45に対して実行した処理と同じ処理を、送信アンテナ#2から順に実行する。最終的に、推定値補間処理部266には、第1のパイロットブロック40における各送信アンテナについての伝送路推定値と、第2のパイロットブロック45における各送信アンテナについての伝送路推定値と、第3のパイロットブロック190における各送信アンテナについての伝送路推定値と、を保持している状態となる。
この状態において、推定値補間処理部266は、フレーム全体の伝送路推定値を得るために、まず、第1のパイロットブロック40において推定された、各送信アンテナについての伝送路推定値と、第2のパイロットブロック45において推定された各送信アンテナについての伝送路推定値と、を用いて、補間処理を行う。そして、第2のパイロットブロック45において推定された、各送信アンテナについての伝送路推定値と、第3のパイロットブロック190において推定された各送信アンテナについての伝送路推定値と、を用いて、補間処理を行う。補間方法としては、線形補間や二次補間等、広く知られた手法が適用可能である。伝送路推定部26は、フレーム全体についての伝送路推定値が得られると、それを最終的な伝送路推定値として、等化処理部27へ出力する。
このように本実施の形態では、フレーム内にデータ多重方法の異なる複数のパイロットブロックを配置することとした。これにより、送信アンテナ間で伝送路推定精度が均質化され、特定の送信アンテナについてのみ極端に通信品質が劣化するのを防止できる。
なお、各パイロットブロックの配置順、フレーム内に挿入する位置やデータ多重の方法等はこれに限定されず、他の方法を用いても良い。また、図21では、第1のパイロットブロックと、第2のパイロットブロックと、第3のパイロットブロックとを有するフレーム構成としたが、実施の形態3で説明した低レートデータブロックを混在させる構成としてもよい。
以上のように、本発明にかかる送信装置および受信装置は、移動体通信など、送信装置と受信装置との間の伝送路状態が時々刻々と変動する無線通信に有用であり、特に、伝送効率の劣化を抑えつつ高精度な伝送路推定を実現するシステムを実現する場合に適している。
本発明にかかる送信装置(送信機)の実施の形態1の構成例を示す図である。 本発明にかかる受信装置(受信機)の実施の形態1の構成例を示す図である。 実施の形態1で使用するフレームの構成例を示す図である。 実施の形態1の送信装置のパイロットブロック生成部の構成例を示す図である。 第1のパイロットブロックの構成例を示す図である。 第2のパイロットブロックの構成例を示す図である。 実施の形態1の送信装置の伝送路推定部の構成例を示す図である。 伝送路推定部の第1のパイロットブロック処理部の構成例を示す図である。 伝送路推定部の第2のパイロットブロック処理部の構成例を示す図である。 第2のパイロットブロックの構成例を示す図である。 実施の形態2の送信装置のパイロットブロック生成部の構成例を示す図である。 実施の形態2で使用する第2のパイロットブロックの構成例を示す図である。 実施の形態2の送信装置によるパイロットブロック生成処理を説明するための図である。 本発明にかかる送信装置の実施の形態3の構成例を示す図である。 本発明にかかる受信装置の実施の形態3の構成例を示す図である。 実施の形態3で使用するフレームの構成例を示す図である。 実施の形態3で使用する低レートデータブロックの構成例を示す図である。 実施の形態3の送信装置のデータブロック生成部の構成例を示す図である。 実施の形態3の受信装置の伝送路推定部の構成例を示す図である。 実施の形態3で使用する低レートデータブロックの構成例を示す図である。 実施の形態4で使用するフレームの構成例を示す図である。 第3のパイロットブロックの構成例を示す図である。
符号の説明
1、1b 送信装置(送信機)
2、2b 受信装置(受信機)
10−1〜10−M、10b−1〜10b−M 送信信号生成部
11−1〜11−M 符号化処理部
12−1〜12−M、12b−1〜12b−M データブロック生成部
13−1〜13−M、13b−1〜13b−M パイロットブロック生成部
14−1〜14−M フレーム生成部
15−1〜15−M D/A変換部
16−1〜16−M、22−1〜22−N アナログ信号処理部
17−1〜17−M 送信アンテナ
21−1〜21−N 受信アンテナ
23−1〜23−N A/D変換部
24−1〜24−N ブロック抽出部
25−1〜25−N、30、123、132 DFT処理部
26、26b 伝送路推定部
26−1〜26−N、26b−1〜26b−N 伝送路推定処理部
27 等化処理部
28、125、134 IDFT処理部
29 信号判定部
31 復号処理部
121 選択部
126 複製部
127 通常データブロック生成部
128 第2の選択部
122、131 データシンボル生成部
124、133 0挿入部
135、261、265 切り替え器
136 パイロットシンボル生成部
137 多重化処理部
138 データ複製部
139 位相回転部
262 メモリ
263 第1のパイロットブロック処理部
264 第2のパイロットブロック処理部
266、266b 推定値補間処理部
267 低レートブロック処理部
631、643 信号抽出部
632、644 乗算器
633、645 周波数補間処理部
641 レプリカ減算部

Claims (16)

  1. 複数の送信アンテナを備え、一定数のシンボルからなるブロック信号に基づいて生成したフレームを送信する送信装置であって、
    一定数のデータシンボルからなるブロック信号であるデータブロックを生成するデータブロック生成手段と、
    2つ以上の送信アンテナから同一周波数で同時に送信することがないようにパイロットシンボルのみが配置されたブロック信号である第1のパイロットブロックと、2つ以上の送信アンテナから同一周波数で同時に送信することがないようにパイロットシンボルが配置され、かつ特定の周波数ではパイロットシンボルのみが送信されるようにデータシンボルが配置されたブロック信号である第2のパイロットブロックと、を生成するパイロットブロック生成手段と、
    前記データブロック生成手段により生成されたデータブロックと、前記パイロットブロック生成手段により生成された第1のパイロットブロックおよび第2のパイロットブロックと、に基づいて前記フレームを生成するフレーム生成手段と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記複数の送信アンテナをアンテナ#1〜アンテナ#M(Mは2以上の整数)とした場合、
    前記パイロットブロック生成手段は、前記第2のパイロットブロックとして、前記アンテナ#1〜アンテナ#Mのいずれか一つであるアンテナ#m(m=1,…,M)から送信されるデータシンボルが、アンテナ#1〜アンテナ#mからパイロットシンボルが送信される周波数とは異なる周波数に配置されたブロック信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記パイロットブロック生成手段は、
    前記第2のパイロットブロックを生成するにあたり、離散フーリエ変換および逆離散フーリエ変換を利用して、送信データシンボル系列を当該第2のパイロットブロック内の所望の位置へ配置することを特徴とする請求項1または2に記載の送信装置。
  4. 前記パイロットブロック生成手段は、
    前記第2のパイロットブロックを生成するにあたり、送信データシンボル系列の複製処理と、当該複製処理を実行して得られた信号に対して位相回転を与える処理と、を利用して当該送信データシンボル系列を当該第2のパイロットブロック内の所望の位置へ配置することを特徴とする請求項1または2に記載の送信装置。
  5. 前記データブロック内のデータシンボルと前記第2のパイロットブロック内のデータシンボルとで異なる変調方式を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の送信装置。
  6. 前記フレーム生成手段は、前記第2のパイロットブロックを複数含んだフレームを生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の送信装置。
  7. 複数の送信アンテナを備え、一定数のシンボルからなるブロック信号に基づいて生成したフレームを送信する送信装置であって、
    利用可能なすべての周波数に対してデータシンボルが割り当てられたブロック信号である通常データブロックと、利用可能な周波数の一部に対してデータシンボルが割り当てられたブロック信号である低レートデータブロックと、を生成するデータブロック生成手段と、
    2つ以上の送信アンテナから同一周波数で同時に送信することがないようにパイロットシンボルのみが配置されたブロック信号であるパイロットブロックを生成するパイロットブロック生成手段と、
    前記データブロック生成手段により生成された通常データブロックおよび低レートデータブロックと、前記パイロットブロック生成手段により生成されたパイロットブロックと、に基づいて前記フレームを生成するフレーム生成手段と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  8. 前記データブロック生成手段は、
    前記低レートデータブロックを生成するにあたり、離散フーリエ変換および逆離散フーリエ変換を利用して、送信データシンボル系列を当該低レートデータブロック内の所望の位置へ配置することを特徴とする請求項7に記載の送信装置。
  9. 前記データブロック生成手段は、
    前記低レートデータブロックを生成するにあたり、送信データシンボル系列の複製処理と、当該複製処理を実行して得られた信号に対して位相回転を与える処理と、を利用して、当該送信データシンボル系列を当該低レートデータブロック内の所望の位置へ配置することを特徴とする請求項7に記載の送信装置。
  10. 前記通常データブロック内のデータシンボルと前記低レートデータブロック内のデータシンボルとで異なる変調方式を用いることを特徴とする請求項7、8または9に記載の送信装置。
  11. 請求項1〜6のいずれか一つに記載の送信装置により生成されたフレームを受信する受信装置であって、
    前記第1のパイロットブロックに含まれるパイロットシンボルに基づいて、当該第1のパイロットブロックにおける前記複数のアンテナとの間のそれぞれの伝送路を推定する第1の伝送路推定手段と、
    前記第2のパイロットブロックに含まれる、パイロットシンボルのみが送信された周波数の信号、に基づいて当該パイロットシンボルの送信元のアンテナとの間の伝送路を推定し、さらに、当該推定結果に基づいて、当該第2のパイロットブロックにおける当該送信元アンテナ以外のアンテナとの間のそれぞれの伝送路を推定する第2の伝送路推定手段と、
    前記第1の伝送路推定処理手段による伝送路推定結果である第1の伝送路推定値と、前記第2の伝送路推定処理手段による伝送路推定結果である第2の伝送路推定値と、に基づいて、前記フレーム全体についての伝送路推定値を算出する伝送路推定値算出手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  12. 前記第2の伝送路推定手段は、
    前記パイロットシンボルの送信元のアンテナとの間の伝送路推定値に基づいて、当該パイロットシンボルが送信されてきた周波数とは異なる周波数により当該送信元アンテナから送信されてきたデータシンボルを再生し、当該再生したデータシンボルを前記第2のパイロットブロックから減算し、その結果得られた信号に基づいて、当該送信元アンテナ以外のアンテナとの間のそれぞれの伝送路を推定することを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
  13. 前記伝送路推定値算出手段は、前記第1の伝送路推定値および前記第2の伝送路推定値を用いた補間処理を実行することにより前記フレーム全体についての伝送路推定値を算出することを特徴とする請求項11または12に記載の受信装置。
  14. 請求項7〜10のいずれか一つに記載の送信装置により生成されたフレームを受信する受信装置であって、
    前記第1のパイロットブロックに含まれるパイロットシンボルに基づいて、当該第1のパイロットブロックにおける前記複数のアンテナとの間のそれぞれの伝送路を推定する第1の伝送路推定手段と、
    前記第1の伝送路推定処理手段による伝送路推定処理により得られた伝送路推定値に基づいて、前記低レートデータブロックにおける前記複数のアンテナとの間のそれぞれの伝送路を推定する第2の伝送路推定手段と、
    前記第1の伝送路推定処理手段による伝送路推定結果である第1の伝送路推定値と、前記第2の伝送路推定処理手段による伝送路推定結果である第2の伝送路推定値と、に基づいて、前記フレーム全体についての伝送路推定値を算出する伝送路推定値算出手段と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  15. 前記第2の伝送路推定手段は、前記第1の伝送路推定処理手段による伝送路推定処理により得られた伝送路推定値に基づいて前記低レートデータブロックにて送信されたデータシンボルの推定値の周波数応答を算出し、さらに、当該算出した周波数応答に基づいて当該低レートデータブロックにおける前記複数のアンテナとの間のそれぞれの伝送路を推定することを特徴とする請求項14に記載の受信装置
  16. 前記伝送路推定値算出手段は、前記第1の伝送路推定値および前記第2の伝送路推定値を用いた補間処理を実行することにより前記フレーム全体についての伝送路推定値を算出することを特徴とする請求項14または15に記載の受信装置。
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