JP2009188430A - 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法 - Google Patents

酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009188430A
JP2009188430A JP2009125884A JP2009125884A JP2009188430A JP 2009188430 A JP2009188430 A JP 2009188430A JP 2009125884 A JP2009125884 A JP 2009125884A JP 2009125884 A JP2009125884 A JP 2009125884A JP 2009188430 A JP2009188430 A JP 2009188430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
discharge
oxide film
substrate
subjected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009125884A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5096412B2 (ja
Inventor
Yuji Eguchi
勇司 江口
Setsuo Nakajima
節男 中嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2009125884A priority Critical patent/JP5096412B2/ja
Publication of JP2009188430A publication Critical patent/JP2009188430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5096412B2 publication Critical patent/JP5096412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

【課題】 常圧下でのCVD法において、膜質・カバレージ性が良好な酸化膜を速い成膜速度で形成できるようにする。
【解決手段】 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板Sの表面に酸化膜を形成する装置において、シリコン含有ガスからなる原料ガス(A)、酸化性ガスからなる反応ガス(B)、H2Oガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源3A,3B,3Cと、放電処理部1とを備える。放電処理しない原料ガス(A)に、放電処理部1にて放電処理した反応ガス(B)を基板S表面付近で混合すると共に、放電処理した又は放電処理しないH2Oガス(C)を添加することによって、常圧下でのCVD法において、膜質・カバレージ性が良好な酸化膜を速い成膜速度で形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により酸化膜を基板表面に形成する酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法に関する。
シリコン酸化膜を成膜する方法としては、従来、TMOS[テトラメトキシシラン:
Si(OCH3)4]/[O2]系の低圧プラズマ法、またはTEOS[テトラエトキシシラン:Si(OC25)4]/[O3]系の常圧熱CVD法が主体である。しかしながら、これらの成膜方法では、良好な膜質(残存炭素及び残存OHなどの低減)と良好なカバレージ性の両立において改善すべき点がある。
このような点を考慮して、特許文献1には、TEOSと低濃度のオゾンガスとの混合ガスを基板表面において高濃度のオゾンガスと混合して、又、特許文献2には、TEOSとオゾンガスとHOガスとの混合ガスを基板表面に吹き付けて成膜を行うことにより、水分や水素または炭素などの含有量が少なくてカバレージ性の良いシリコン含有絶縁膜を得る方法が開示されている。
また、特許文献3には、TMOSと酸化性ガスとをプラズマ化して成膜を行うことにより、水分や水素または炭素などの含有量が少なくてカバレージ性の良いシリコン含有絶縁膜を得る方法が開示されている。この公報に記載の方法では、温度・圧力・高周波電力及び反応ガス流量などのパラメータの調整により、膜質・カバレージ性と成膜速度をコントロールしている。
特公平08−6181号公報 特開平08−306683号公報 特開2001−144084号公報
ところで、特許文献1及び2に記載の成膜方法では、常圧熱CVD法によるものであることから、成膜速度が遅いとともに、リーク電流値が大きいという問題がある。
一方、特許文献3に記載の成膜方法では、減圧のプロセスであることから、真空設備が必要である上、真空引きに多くの時間を要するためスループットが悪いという問題がある。 また、特許文献3には、減圧下のプロセスが示されているだけで、常圧下でのCVDに関しては開示されていない。
ここで、本発明者等は、常圧下でのCVDとして、常圧プラズマを用いてTMOS/
2系ガスでCVD法による成膜を実験的に行ったところ、TEOS/O3系の常圧熱CVD法と比べて成膜速度・膜質は改善されたものの、依然として十分に満足できるような結果は得られなかった。これは、プラズマの発生方法が低圧と異なることがあり、低圧でのプラズマCVDのパラメータをそのまま常圧下の処理に適用できないことによる。特に、電圧印加側の電極にかける数百kHzの高周波電力により、膜質・膜のストレスを抑制することは常圧下では困難であることが要因と考えられる。
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、常圧下でのCVDにおいて、膜質・カバレージ性が良好な酸化膜を速い成膜速度で形成することが可能な酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者等は、種々研究、実験を重ねた結果、常圧下でのプラズマCVD法においては、TMOS/O2 を同時にプラズマ中に投入した場合でも、ある程度の効果は期待できるが、TMOSをプラズマ中に投入せずに、放電処理したO2 と基板表面付近で混合することにより、膜質・カバレージ性及び成膜速度を高めることができることを見出した。
ここで、必ずしも原理、作用の詳細は明確ではないが、原料ガスであるTMOSが励起したO2ガスに囲まれ、外部に逃げることができ難くなるため、上述した効果が得られると考えられる。
また、本発明者等は、さらに種々研究、実験を重ねた結果、常圧下でのプラズマCVD法においては、TMOSをプラズマ中に投入せずに、放電処理したO2と基板表面付近で混合するとともに、放電処理したHOガス又は放電処理しないHOガスを添加することにより、膜質・カバレージ性及び成膜速度をより高めることができることを見出した。
なお、HOを添加した際の詳しい反応機構については不明な部分が多いが、HOが活性な酸素種と出会うことにより、酸化力が非常に強いとされているOHラジカルが生成されること、あるいはTMOS(MTMOS(メチルトリメトキシシラン:CH3Si(OCH3)3)も含む)が、HOとの反応性が非常に高いSiOCH3基を有することがポイントになっていると考えられる。
本発明は、以上のような点に着目し、放電処理しないTMOS又はMTMOS等の原料ガスに、放電処理したO2又はN2O等の反応ガスを基板表面付近で混合するとともに、放電処理したHOガス又は放電処理しないHOガスを添加することにより、膜質・カバレージ性がともにより良好な酸化膜を速い成膜速度で形成することが可能な装置及び方法を実現している。
その具体的な構成を以下に示す。
本発明の酸化膜形成装置は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する装置であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源と、放電処理部を備え、前記3成分のプロセスガスのうち、反応ガス(B)を放電処理部にて放電処理を行い、その放電処理をした反応ガス(B)に、原料ガス(A)及びHOガス(C)を放電処理せずに、基板表面付近で混合するように構成されていることによって特徴づけられる。
本発明の酸化膜形成装置は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する装置であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源と、放電処理部を備え、前記3成分のプロセスガスのうち、反応ガス(B)とHOガス(C)とをそれぞれ個別の放電処理部にて放電処理を行い、それら放電処理をした反応ガス(B)及びHOガス(C)に、原料ガス(A)を放電処理せずに、基板表面付近で混合するように構成されていることによって特徴づけられる。
本発明の酸化膜形成装置は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する装置であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源と、放電処理部を備え、前記3成分のプロセスガスのうち、反応ガス(B)とHOガス(C)とを混合した混合ガスを放電処理部にて放電処理を行い、その放電処理をした混合ガスに、原料ガス(A)を放電処理せずに、基板表面付近で混合するように構成されていることによって特徴づけられる。
本発明の酸化膜形成装置は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する装置であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源と、放電処理部を備え、前記3成分のプロセスガスのうち、反応ガス(B)を放電処理部にて放電処理を行い、その放電処理をしたプ反応ガス(B)に、原料ガス(A)とHOガス(C)との混合ガスを放電処理せずに、基板表面付近で混合するように構成されていることによって特徴づけられる。
本発明の酸化膜形成方法は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する方法であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを使用し、それら3成分のプロセスガスのうち、反応ガス(B)を放電処理し、その放電処理をした反応ガス(B)に、放電処理をしていない原料ガス(A)及びHOガス(C)を基板表面付近で混合することによって特徴づけられる。
本発明の酸化膜形成方法は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する方法であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを使用し、それら3成分のプロセスガスのうち、反応ガス(B)とHOガス(C)とをそれぞれ個別に放電処理し、それら放電処理をした反応ガス(B)及びHOガス(C)に、放電処理をしていない原料ガス(A)を基板表面付近で混合することによって特徴づけられる。
本発明の酸化膜形成方法は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する方法であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを使用し、それら3成分のプロセスガスのうち、反応ガス(B)とHOガス(C)とを混合した混合ガスを放電処理し、その放電処理をした混合ガスに、放電処理をしていない原料ガス(A)を基板表面付近で混合することによって特徴づけられる。
本発明の酸化膜形成方法は、大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する方法であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを使用し、それら3成分のプロセスガスのうち、反応ガス(B)を放電処理し、その放電処理をした反応ガス(B)に、放電処理をしていない原料ガス(A)とHOガス(C)との混合ガスを基板表面付近で混合することによって特徴づけられる。
本発明の酸化膜形成装置及び方法において、前記原料ガス(A)としては、TMOS、MTMOS等のシリコン含有ガスを使用することができる。
また、前記反応ガス(B)としては、O2 、N2O等の酸化性ガスを使用することができる。
本発明の酸化膜形成装置及び方法において、CVD法に使用するプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)の量がプロセスガス全体の50重量%以上であり、かつ前記原料ガス(A)と前記HO(C)との重量比[原料ガス(A)/HOガス(C)]が1/100〜1/0.02であることが好ましい。
反応ガス(B)のO2またはN2Oが50重量%よりも少ないと膜質が低下する。また、重量比[原料ガス(A)/HOガス(C)]が1/100よりも少ない場合、すなわち、原料ガス(A)に対してHOガス(C)を多くしても膜質を良くする効果が飽和してしまう。一方、重量比[原料ガス(A)/HOガス(C)]が1/0.02よりも大きいと膜質向上の効果が見られない。
本発明の酸化膜形成装置及び方法において、前記3成分のプロセスガスの供給総量が1〜300SLMであることが好ましい。プロセスガスの供給総量がこの範囲よりも少ないと成膜速度が遅くなる。また、その範囲よりも多いとガス流が乱れ、均一な成膜ができなくなる。
本発明の酸化膜形成装置及び方法において、さらに、TMP、TEP等のリン含有ガス又はTMB、TEB等のボロン含有ガス(D)というプロセスガスを原料ガス(A)と混合して使用してもよい。
TMP、TEP等のリン含有ガス、TMB、TEB等のボロン含有ガス(D)を混合すれば、Pドープシリコン酸化膜、Bドープシリコン酸化膜、B,Pドープシリコン酸化膜等を形成することができる。これらの酸化膜は、非ドープのシリコン酸化膜に比較して応力を大幅に低減することができるため、厚膜を形成する場合に極めて有効である。また、イオンのゲッタリング効果を奏するため、保護膜としても有効である。
本発明の酸化膜形成装置において、前記放電処理部と基板載置部に載置された基板表面との距離は0.5〜30mmであることが好ましい。
本発明の酸化膜形成装置において、基板を載置する基板載置部と前記放電処理部とを相対的に一方向に又は両方向に移動させることにより、基板を相対的に片道搬送又は往復搬送できるようにするとともに、その基板搬送経路の途中に放電処理しないプロセスガスのガス噴出口を配置し、そのガス噴出口の基板搬送方向に対して前方部及び後方部に放電処理したプロセスガスのガス噴出口を配置する構成としてもよい。
ここで、基板載置部が移動する構成としてもよく、放電処理部が移動する構成としてもよく、それら両者が移動する構成としてもよい。
そして、基板搬送方向に対して前方部及び後方部に配置したガス噴出口から噴出される放電処理したプロセスガスは、同一のプロセスガスであってもよい。
さらに、前記放電処理したプロセスガスのガス噴出口の基板搬送方向に対してさらに前方部及び後方部に、反応後のガスを排出する排気機構の排気口を配置するのが好ましい。
以上の特徴を有する本発明の酸化膜形成装置及び方法は、半導体装置においてシリコン含有絶縁膜(シリコン酸化膜)を形成するのに有効に利用することができる。
次に、本発明を更に詳しく説明する。
まず、本発明で言う大気圧近傍の圧力下とは、1.333×104〜10.664×
104Paの圧力下を指す。中でも、圧力調整が容易で、装置構成が簡便になる9.331×104〜10.397×104Paの範囲が好ましい。
本発明において、酸化膜を形成する基板は加熱した状態でCVD処理を行う。基板の加熱温度は100〜500℃が好ましい。
本発明に用いる放電処理部としては、一対の電極間に電界を印加することによりグロー放電プラズマを発生させる放電装置等を挙げることができる。
前記プラズマを発生させる電極の材質としては、例えば、鉄、銅、アルミニウム等の金属単体、ステンレス、真鍮等の合金あるいは金属間化合物等などが挙げられる。電極は、電界集中によるアーク放電の発生を避けるために、プラズマ空間(電極間)の距離が一定となる構造であることが好ましい。より好ましくは平行平板型の対向電極である。
また、プラズマを発生させる電極(対向電極)は、一対のうち少なくとも一方の対向面に固体誘電体が配置されている必要がある。この際、固体誘電体と設置される側の電極が密着し、かつ、接する電極の対向面を完全に覆うようにすることが好ましい。固体誘電体によって覆われずに電極同士が直接対向する部位があると、そこからアーク放電が生じやすくなる。
上記固体誘電体の形状は、板状、シート状もしくはフィルム状のいずれであってもよい。固体誘電体の厚みは、0.01〜4mmであることが好ましい。固体誘電体の厚みが厚すぎると放電プラズマを発生するのに高電圧を要することがあり、薄すぎると電圧印加時に絶縁破壊が起こり、アーク放電が発生することがある。なお、固体誘電体は溶射法にて電極表面にコーティングされた膜であってもよい。
上記固体誘電体としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック、ガラス、二酸化珪素、酸化アルミニウム、二酸化ジルコニウム、二酸化チタン等の金属酸化物、チタン酸バリウム等の複酸化物等が挙げられる。
また、固体誘電体は、比誘電率が2以上(25℃環境下、以下同じ)であることが好ましい。比誘電率が2以上の固体誘電体の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン、ガラス、金属酸化膜等を挙げることができる。さらに高密度の放電プラズマを安定して発生させるためには、比誘電率が10以上の固体誘電体を用いることが好ましい。比誘電率の上限は特に限定されるものではないが、現実の材料では18,500程度のものが知られている。上記比誘電率が10以上である固体誘電体としては、例えば、酸化チタニウム5〜50重量%、酸化アルミニウム50〜95重量%で混合された金属酸化物被膜、または、酸化ジルコニウムを含有する金属酸化物被膜からなるものを挙げることができる。
本発明において電極間の距離は、固体誘電体の厚さ、印加電圧の大きさ、プラズマを利用する目的等を考慮して適宜決定されるが、0.1〜5mmであることが好ましい。電極間の距離が0.1mm未満であると、電極間の間隔を置いて設置するのに充分でないことがあり、一方、5mmを超えると、均一な放電プラズマを発生させにくい。さらに好ましくは、放電が安定しやすい0.5〜3mmの間隔である。
上記電極間には、高周波、パルス波、マイクロ波等の電界が印加され、プラズマを発生させるが、パルス電界を印加することが好ましく、特に、電界の立ち上がり及び/又は立ち下がり時間が10μs以下であるパルス電界が好ましい。10μsを超えると放電状態がアークに移行しやすく不安定なものとなり、パルス電界による高密度プラズマ状態を保持しにくくなる。また、立ち上がり時間及び立ち下がり時間が短いほどプラズマ発生の際のガスの電離が効率よく行われるが、40ns未満の立ち上がり時間のパルス電界を実現することは、実際には困難である。立ち上がり時間及び立ち下がり時間のより好ましい範囲は50ns〜5μsである。なお、ここでいう立ち上がり時間とは、電圧(絶対値)が連続して増加する時間、立ち下がり時間とは、電圧(絶対値)が連続して減少する時間を指すものとする。
上記パルス電界の電界強度は、10〜1000kV/cmであり、好ましくは20〜300kV/cmである。電界強度が10kV/cm未満であると処理に時間がかかりすぎ、1000kV/cmを超えるとアーク放電が発生しやすくなる。
上記パルス電界の周波数は、0.5kHz以上であることが好ましい。0.5kHz未満であるとプラズマ密度が低いため処理に時間がかかりすぎる。上限は特に限定されないが、常用されている13.56MHz、試験的に使用されている500MHzといった高周波帯でも構わない。負荷との整合性のとり易さや取扱い性を考慮すると、500kHz以下が好ましい。このようなパルス電界を印加することにより、処理速度を大きく向上させることができる。
また、上記パルス電界における1つのパルス継続時間は、200μs以下であることが好ましく、より好ましくは3〜200μsである。200μsを超えるとアーク放電に移行しやすくなる。ここで、1つのパルス継続時間とは、ON/OFFの繰り返しからなるパルス電界における、1つのパルスの連続するON時間を言う。
本発明において使用するプロセスガスは、少なくとも、原料ガス(A)/反応ガス(B)の2成分を必須とする。さらに、HOガス(C)を添加して、3成分とすれば、より好ましい。
原料ガス(A)としては、TMOS、MTMOS等のシリコン含有ガスを使用することができる。また、反応ガス(B)としては、O2、N2O等の酸化性ガスを使用することができる。
これら原料ガス(A)/反応ガス(B)/HOガス(C)は、いずれも、希釈ガスで希釈して用いてもよい。特に、TMOS、MTMOS、HOは常温常圧で液体であるので、加熱等により気化させた後は、希釈ガスをキャリアとして導入することが好ましい。希釈ガスとしては、例えばN2、Ar、He等の不活性ガス、希ガスなどを挙げることができる。なお、ガス生成方式がバブリングであれば、当然希釈されることになる。
本発明において、CVDに使用するプロセスガスの全体のうち、反応ガス(B)が50重量%以上であり、かつ、原料ガス(A)とHOガス(C)との重量比(原料ガス(A)/HOガス(C))が1/100〜1/0.02であることが好ましい。
本発明において、希釈ガスを含めたプロセスガス(CVDに使用するガス;雰囲気調整用のガス等は除く)のトータル量(供給総量)は、例えば2.3インチウェーハから1200mm□の基板を対象とする場合、1〜300SLMとすることが好ましい。
さらに、TMP(トリメチルフォスフェート:PO(OCH)、TEP(トリエチルフォスフェート:PO(OCHCH)等のリン含有ガス、又は、TMB(トリメチルボレート:B(OCH)、TEB(トリエチルボレート:
B(OCHCH)等のボロン含有ガス(D)というプロセスガスを原料ガス(A)と混合して使用してもよい。
TMP、TEP等のリン含有ガス、TMB、TEB等のボロン含有ガス(D)を混合すれば、Pドープシリコン酸化膜、Bドープシリコン酸化膜、B,Pドープシリコン酸化膜等を形成することができる。これらの酸化膜は、非ドープのシリコン酸化膜に比較して応力を大幅に低減することができるため、厚膜を形成する場合に極めて有効である。また、イオンのゲッタリング効果を奏するため、保護膜としても極めて有効である。
本発明の実施形態の構成を模式的に示す図である。 本発明の他の実施形態の構成を模式的に示す図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す図である。 本発明の更に別の実施形態の構成を模式的に示す図である。 本発明の更に別の実施形態の構成を模式的に示す図である。 本発明の更に別の実施形態の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に用いる放電処理部の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態に用いるガス導入部の構成を模式的に示す図である。 本発明の実施例に用いる装置構成を模式的に示す図である。 カバレージ性の評価方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は本発明の実施形態の構成を模式的に示す図である。
図1に示す酸化膜形成装置は、放電処理部1、2つのガス導入部2,2、及び3成分のプロセスガスを供給するためのプロセスガス供給源(TMOS)3A,プロセスガス供給源(O2)3B,プロセスガス供給源(HO)3Cなどを備えている。
放電処理部1、ガス導入部2,2の各部は、放電処理部1、ガス導入部2、ガス導入部2の順番で一方向に互いに隣接した状態で連設されており、各部のガス噴出口1b,2b(図7、図8参照)から噴き出したプロセスガスは基板Sの表面付近で混合するようになっている。
放電処理部1は、図7に示すように、電圧印加電極11と接地電極12からなる対向電極10を備えている。対向電極10は、紙面に対して垂直方向に延長する長尺板状を呈し、その長さは、横切って搬送される基板Sの幅よりも大としてある。
対向電極10の電圧印加電極11と接地電極12とは、所定の間隔をあけて互いに平行となるように対向配置されており、これら電圧印加電極11と接地電極12との間に放電空間Dが形成される。
電圧印加電極2及び接地電極3の各表面はそれぞれ固体誘電体(図示せず)によって被覆されている。
対向電極1における放電空間Dの一端側にガス導入口1aが設けられ、他端側にガス噴出口1bが設けられており、そのガス導入口1aを通じて電圧印加電極11と接地電極12との間にプロセスガスを供給することができる。
そして、ガス供給状態で電圧印加電極11と接地電極12との間に電源13からの電界(パルス電界)を印加することにより、電圧印加電極11と接地電極12との間にグロー放電プラズマ(常圧プラズマ)が発生し、プロセスガスが放電処理される。
その放電処理されたプロセスガスはガス噴出口1bから基板Sに向けて噴き出す。このガス噴出口1bは、搬送される基板Sを横切るスリット状に形成されており、その長さは、対向電極10の長さと略同一としてある。
なお、図7に示す放電処理部1では、2枚の電極からなる対向電極を設けているが、これに限られることなく、3枚もしくはそれ以上の電極からなる対向電極を備えた放電処理部を用いてもよい。
ガス導入部2は、図8に示すように、所定の間隔をあけて互いに平行となるように対向配置された一対の対向平板21,22を備えており、一対の対向平板21,22間にガス通過路20が形成されている。ガス通過路20の一端側である入口側と他端側である出口側がそれぞれガス導入口2aとガス噴出口2bとなっており、そのガス導入口2aからガス通過路20内に供給されたプロセスガスは、ガス通過路20内でガス流れが整えられた後に、ガス噴出口2bから基板Sに向けて噴き出す。なお、ガス導入部2では放電処理は行わない。
ガス通過路20は、必ずしも対向平板21,22で画成される必要はない。筒体によって画成されてもよいし、図9における二つの放電処理部1,1の内側電極によって画成されてもよい。内側電極をともに、電圧印加電極11,又は接地電極12に統一しておけば、ガス導入部2で放電は生じない。又、内側電極は電圧印加電極とする方が、漏電対策が容易で好ましい。
そして、この実施形態においては、図1に示すように、放電処理部1のガス導入口1aにプロセスガス供給源(O2)3Bが接続され、各ガス導入部2,2のガス導入口2aにそれぞれプロセスガス供給源(TMOS)3A及びプロセスガス供給源(HO)3Cが接続されており、プロセスガス供給源3BからのO2を放電処理部1にて放電処理を行い、その放電処理をしたO2と、プロセスガス供給源3A,3Cから供給され各ガス導入部2を通過したTMOS及びHO(いずれも放電処理なし)とを、基板Sの表面付近で混合することにより、基板Sの表面にシリコン酸化膜(SiO2)を形成する。
このように、この実施形態によれば、O2を放電処理したガスに、放電処理をしていないTMOS及びH2Oを混合しているので、膜質・カバレージ性がともに良好なシリコン酸化膜を速い成膜速度で形成することができる。
<実施形態2>
図2は本発明の他の実施形態の構成を模式的に示す図である。
図2に示す酸化膜形成装置は、2つの放電処理部1,1、ガス導入部2、及び3成分のプロセスガスを供給するためのプロセスガス供給源(TMOS)3A,プロセスガス供給源(O2)3B,プロセスガス供給源(HO)3Cなどを備えている。
放電処理部1,1及びガス導入部2の各部は、放電処理部1、ガス導入部2、放電処理部1の順番で一方向に互いに隣接した状態で連設されており、各部のガス噴出口1b,2b(図7、図8参照)から噴き出したプロセスガスは基板Sの表面付近で混合するようになっている。
放電処理部1及びガス導入部2には、前記した実施形態1と同様に、図7及び図8に示す構造のものが使用されている。
そして、この実施形態においては、各放電処理部1,1のガス導入口1aにそれぞれプロセスガス供給源(O2)3B及びプロセスガス供給源(HO)3Cが接続され、ガス導入部2のガス導入口2aにプロセスガス供給源(TMOS)3Aが接続されており、各プロセスガス供給源3B,3CからのO2とHOとをそれぞれ個別の放電処理部1,1にて放電処理を行い、それら放電処理をしたO2と及びHOと、プロセスガス供給源3Aから供給されガス導入部2を通過したTMOS(放電処理なし)とを、基板Sの表面付近で混合することにより、基板Sの表面にシリコン酸化膜(SiO2)を形成する。
このように、この実施形態によれば、O2とHOとを個別に放電処理し、それら放電処理をしたガスに、放電処理をしていないTMOSを混合しているので、膜質・カバレージ性がともに良好なシリコン酸化膜を速い成膜速度で形成することができる。
<実施形態3>
図3は本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す図である。
図3に示す酸化膜形成装置は、放電処理部1、ガス導入部2、プロセスガス(TMOS)を供給するプロセスガス供給源3A、及び、2成分のプロセスガスを混合した混合ガス(O2+HO)を供給する混合ガス供給源3BCなどを備えている。
放電処理部1とガス導入部2とは一方向に互いに隣接した状態で連設されており、各部のガス噴出口1b,2b(図7、図8参照)から噴き出したプロセスガスは基板Sの表面付近で混合するようになっている。
放電処理部1及びガス導入部2には、前記した実施形態1と同様に、図7及び図8に示す構造のものが使用されている。
そして、この実施形態においては、放電処理部1のガス導入口1aに混合ガス供給源3BCが接続され、ガス導入部2のガス導入口2aにプロセスガス供給源3Aが接続されており、混合ガス供給源3BCからの混合ガス(O2+HO)を放電処理部1にて放電処理を行い、その放電処理をした混合ガス(O2+HO)と、プロセスガス供給源3Aから供給されガス導入部2を通過したTMOS(放電処理なし)とを、基板Sの表面付近で混合することにより、基板Sの表面にシリコン酸化膜(SiO2)を形成する。
このように、この実施形態によれば、O2とHOとの混合ガスを放電処理し、その放電処理をした混合ガスに、放電処理をしていないTMOSを混合しているので、膜質・カバレージ性がともに良好なシリコン酸化膜を速い成膜速度で形成することができる。また、ガス導入部は1つでよいので、コストを抑えることができる。
<実施形態4>
図4は本発明の更に別の実施形態の構成を模式的に示す図である。
図4に示す酸化膜形成装置は、放電処理部1、ガス導入部2、プロセスガス(O2)を供給するプロセスガス供給源3B、プロセスガス供給源(TMOS)3A、及びプロセスガス供給源(HO)3Cを備えている。なお、TMOSとH2Oは反応性が非常に高いので、プロセスガス供給源3A及びプロセスガス供給源3Cからそれぞれ供給されたTMOSとHOをガス導入部2の直前で混合して、その混合ガス(TMOS+HO)をガス導入部2に供給する。
放電処理部1とガス導入部2とは一方向に互いに隣接した状態で連設されており、各部のガス噴出口1b,2b(図7、図8参照)から噴き出したプロセスガスは基板Sの表面付近で混合するようになっている。
放電処理部1及びガス導入部2には、前記した実施形態1と同様に、図7及び図8に示す構造のものが使用されている。
そして、この実施形態においては、放電処理部1のガス導入口1aにプロセスガス供給源3Bが接続され、ガス導入部2のガス導入口2aにプロセスガス供給源3A及びプロセスガス供給源3Cが接続されており、プロセスガス供給源3BからのO2を放電処理部1にて放電処理を行い、その放電処理をしたO2と、プロセスガス供給源3A及びプロセスガス供給源3Cから供給され、ガス導入部2を通過した混合ガス(TMOS+HO:放電処理なし)とを、基板Sの表面付近で混合することにより、基板Sの表面にシリコン酸化膜(SiO2)を形成する。
このように、この実施形態によれば、放電処理を行ったO2に、放電処理をしていない混合ガス(TMOS+HO)を混合しているので、膜質・カバレージ性がともに良好なシリコン酸化膜を速い成膜速度で形成することができる。
<実施形態5>
図5は本発明の更に別の実施形態の構成を模式的に示す図である。
図5に示す酸化膜形成装置は、2つの放電処理部1,1、ガス導入部2、プロセスガス(TMOS)を供給するプロセスガス供給源3A、及び混合ガス(O2+HO)を供給する2つの混合ガス供給源3BC,3BCなどを備えている。
放電処理部1,1及びガス導入部2の各部は、放電処理部1、ガス導入部2、放電処理部1の順番で一方向に互いに隣接した状態で連設されており、各部のガス噴出口1b,2b(図7、図8参照)から噴き出したプロセスガスは基板Sの表面付近で混合するようになっている。
放電処理部1及びガス導入部2には、前記した実施形態1と同様に、図7及び図8に示す構造のものが使用されている。
そして、この実施形態においては、各放電処理部1,1のガス導入口1aにそれぞれ混合ガス供給源3BC,3BCが接続され、ガス導入部2のガス導入口2aにプロセスガス供給源(TMOS)3Aが接続されており、各混合ガス供給源3BC,3BCからの混合ガス(O2+HO)をそれぞれ個別の放電処理部1,1にて放電処理を行い、それら放電処理をした混合ガス(O2+HO)と、プロセスガス供給源3Aから供給されガス導入部2を通過したTMOS(放電処理なし)とを、基板Sの表面付近で混合することにより、基板Sの表面にシリコン酸化膜(SiO2)を形成する。
このように、この実施形態によれば、O2とHOとの混合ガス(2系統)をそれぞれ個別に放電処理し、それら放電処理をした混合ガスに、放電処理をしていないTMOSを混合しているので、膜質・カバレージ性がともに良好なシリコン酸化膜を速い成膜速度で形成することができる。
ここで、以上の各実施形態においては、基材Sを各図の左右方向(ガス導入部のガス通過路と直交する方向)に搬送しながらCVD処理を行う。
なお、以上の各実施形態では、プロセスガス(原料ガス)としてTMOSを用いているが、これに替えてMTMOSを用いても同等の効果を得ることができる。また、プロセスガス(反応ガス)であるO2に替えてN2Oを用いても同等の効果を得ることができる。
<実施形態6>
図6は本発明の更に別の実施形態の構成を模式的に示す図である。
図6に示す酸化膜形成装置は、図1に示す酸化膜形成装置の構成に加え、さらに、プロセスガス(TMP)を供給するプロセスガス供給源3Dを備えている。プロセスガス供給源3Aから供給されたTMOSとプロセスガス供給源3Dから供給されたTMPとをガス導入部2より前で混合して、その混合ガス(TMOS+TMP)をガス導入部2に供給する。
この実施形態によれば、TMPをTMOSに混合しているので、Pがドープされたシリコン酸化膜を形成することができる。そして、このPドープシリコン酸化膜は、非ドープのシリコン酸化膜と同様、膜質・カバレージ性が共に良好である。
なお、この実施形態では、図1に示す酸化膜形成装置の構成に加え、さらに、TMPを供給するプロセスガス供給源3Dを備えているが、図2乃至図5に示す酸化膜形成装置の構成に、TMPを供給するプロセスガス供給源3Dを備えるようにしてもよい。
また、プロセスガス(D)として、TMP以外に、TEP、TMB、TEBを使用してもよい。
以下、本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
[装置構成]
まず、この実施例1に用いる装置は、図5に示す構造の具体例であって、図9に示すように、放電処理部1、ガス導入部2及び放電処理部1が、この順番で一方向に互いに隣接した状態で連設されている。2つの放電処理部1,1には、ガスの流動方向の上流側にそれぞれガス整流部5A及び5Cが接続されている。また、中央のガス導入部2にはガス整流部5Bが接続されている。さらに、各放電処理部1,1の側方(図中左方及び右方)にそれぞれ排気機構6,6が配置されている。
基板載置部7は一方向に又は両方向に移動するので、基板載置部7に載置された基板Sは、片道搬送又は往復搬送されるようになっている。また、放電処理部1,1の下端は、基板Sに近接するよう配置してあり、放電処理部1,1と基板表面との距離は、0.5〜30mmに設定される。0.5mm未満とすると、基板搬送時に放電処理部1,1に接触する虞れがあり、30mmを超過すると、常圧プラズマが逸散して成膜効率が大幅に低下する。特には、2〜10mmに設定するのが好ましい。
[処理条件]
・基板:Siウェーハ(8inch、アルミニウム配線形成品)、基板載置部7にセットした状態で搬送
・基板温度:350℃
・ガス流条件
処理雰囲気:大気圧
ガス整流部5A:O2=10SLM、HO=0.5g/min、HOのキャリアガスとしてのN2=2SLM
ガス整流部5B:TMOS=0.2g/min、TMOSのキャリアガスとしてのN2=10SLM
ガス整流部5C:O2=10SLM、HO=0.5g/min、HOのキャリアガスとしてのN=2SLM
・放電条件:パルス周波数=10kHz、印加電圧Vpp=20kV
・基材−放電処理部間距離=4mm
・基板の搬送速度:200mm/min
以上の装置構成・条件にて、基板Sの表面に成膜を行ったところ、1800Å/minの成膜速度でSiO2膜を得ることができた。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を下記の方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)及び処理条件を下記の表1に示す。
この実施例1では、カバレージ性(カバレージ=1)が優れており、さらに膜厚も良好(耐圧=4.8MV/cm)であることがわかる。
[カバレージ性の評価]
図10に示すように、アルミニウム配線Wから離れた場所のx点の膜厚(SiO2の膜厚)と、2本のアルミニウム配線W,W間のy点の膜厚をそれぞれ計測し、それら膜厚の比([y点の膜厚]/[x点の膜厚])を求めて評価を行う。
[膜質の評価]
耐圧(1×10-7A/cm2)となる電界強度を計測し、その計測結果から評価を行う。電界強度=3MV/cm以上を良好と評価する。
<比較例1>
下記の表1に示すように、H2Oを添加しないこと以外は実施例1と同じとして、基材Sの表面にSiO2膜を成膜したところ、成膜速度は1900Å/minで略同等であった。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を実施例1と同じ方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)を下記の表1に示す。
この比較例1では、カバレージ性(カバレージ=1)は良好であり、成膜速度も実施例1(HO添加)の場合と略同等であったが、耐圧が低い(2.1MV/cm)。
しかし、TEOS/O系の常圧熱CVD法によって、実施例1と略同一の処理条件で、基板Sの表面にSiO膜を成膜したところ、成膜速度は1000Å/min、耐圧は1.7MV/cmであった。
よって、実施例1及び比較例1の何れにあっても、TEOS/O系の常圧熱CVD法と比較すれば、膜質、成膜速度ともに格段に向上することがわかった。
<実施例2>
下記の表1に示すように、実施例1に対してHOの添加量を0.05g/minに減量したこと以外は、実施例1と同じとして、基材Sの表面に成膜を行ったところ、1800Å/minの成膜速度でSiO2膜を得ることができた。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を実施例1と同じ方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)を下記の表1に示す。
この実施例2の結果から、HOの添加量を0.05g/minにまで減量しても、成膜速度(1800Å/min)及び耐圧(4MV/cm)の双方において効果が発現することがわかる。
<実施例3>
下記の表1に示すように、実施例1に対してTMOSの量を0.1g/minに減量し、HOの添加量を1.5g/minに増量したこと以外は、実施例1と同じとして基材Sの表面に成膜を行ったところ、1400Å/minの成膜速度でSiO2膜を得ることができた。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を実施例1と同じ方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)を下記の表1に示す。
この実施例3の結果から、TMOSに対するHOの添加量を増量すると、減量であるTMOSを1/2に減量しても、良好な成膜速度(1400Å/min)が得られることがわかる。また、耐圧も良好(5.5MV/cm)であることがわかる。なお、実施例3よりもHOの添加量を多くして成膜処理を行ったところ、性能の向上は僅かであった。
<実施例4>
下記の表1に示すように、実施例1に対してTMOSの量を1.5g/minに増量し、さらにHOの添加量も1.0g/minに増量したこと、及び、基板の搬送速度を倍の400mm/minにしたこと以外は、実施例1と同じとして基材Sの表面に成膜を行ったところ、4800Å/minという非常に速い成膜速度でSiO2膜を得ることができた。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を実施例1と同じ方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)を下記の表1に示す。
この実施例4の結果から、原料であるTMOSの量及びHOの添加量をともに増量することにより、高速での成膜処理が可能になることがわかる。なお、実施例1に対して耐圧は低くなるものの、HO添加なしの場合(比較例1)と比較して良好な値(3.5MV/cm)を確保することができる。
<実施例5>
下記の表1に示すように、原料をMTMOSに変更したこと以外は、実施例1と同じとして基材Sの表面に成膜を行ったところ、1700Å/minの成膜速度でSiO2膜を得ることができた。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を実施例1と同じ方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)を下記の表1に示す。
この実施例5の結果から、TMOSに替えてMTMOSを用いても、ほぼ同等の性能(成膜速度・膜質・カバレージ)を確保できることがわかる。
<実施例6>
下記の表1に示すように、O2をN2Oに変更したこと以外は、実施例1と同じとして、基材Sの表面に成膜を行ったところ、1600Å/minの成膜速度でSiO2膜を得ることができた。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を実施例1と同じ方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)を下記の表1に示す。
この実施例6の結果から、O2に替えてN2Oを用いても、ほぼ同等の性能(成膜速度・膜質・カバレージ)を確保できることがわかる。
Figure 2009188430
<比較例2>
下記の表2に示すように、実施例1に対して、ガス整流部5A及びガス整流部5Cの各O2量をそれぞれ2SLMに減量し、ガス整流部5A及びガス整流部5Cの各N2量(キャリアガス量)をそれぞれ10SLMに増量したこと以外は、実施例1と同じとして基材Sの表面にSiO2膜を成膜したところ、成膜速度は900Å/minに低下した。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を実施例1と同じ方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)を下記の表2に示す。
この比較例2では、カバレージ性(カバレージ=1)は良好であるが、成膜速度は実施例1と比べて遅く、また耐圧も低い(2.4MV/cm)。
<実施例7>
図9のガス整流部5A〜5Cのガス流調整を以下の条件としたこと以外は、実施例1と同じとして基材Sの表面に成膜を行ったところ、1800Å/minの成膜速度で
SiO2膜を得ることができた。また、成膜処理後のカバレージ性及び膜質を実施例1と同じ方法で評価した。その評価結果(成膜速度含む)下記の表2に示す。
・ガス整流部5A及び5C:O2=10SLM
・ガス整流部5B:TMOS=0.2g/min、TMOSのキャリアガスとしての
2=10SLM、HO=1.0g/min
この実施例7の結果から、HOに放電処理を行わなくても、TMOSへHOを添加し、O2を増量することで、実施例1とほぼ同等の性能(成膜速度・膜質・カバレージ)を確保できることがわかる。
Figure 2009188430
<実施例8>
基板温度、基材−放電処理部間距離を以下の条件としたこと以外は実施例1と同じとし、幅150nm、深さ400nmの開口部を有するアルミニウム配線パターンを形成した基材Sの表面に成膜を行ったところ、1500Å/minの成膜速度でSiO2膜を得ることができた。また、上記開口部を略完全に埋め込むことができた。
・基板温度:300℃
・基材−放電処理部間距離=3mm
この実施例8の結果から、本発明の酸化膜形成方法によれば、極めて狭小な開口部にも十分な膜厚を有する酸化膜を形成できることがわかる。
以上説明したように、本発明によれば、TMOS、MTMOS等のシリコン含有ガスからなる原料ガスと、放電処理したO2、N2O等の酸化性ガスからなる反応ガスとを、基板表面付近で混合するようにしているので、常圧下でのCVD法においても、膜質・カバレージ性が良好な酸化膜を速い成膜速度で形成することができる。
さらに、TMOS、MTMOS等のシリコン含有ガスからなる原料ガスと、放電処理したO2、N2O等の酸化性ガスからなる反応ガスに、放電処理した、又は放電処理しないHOを添加すれば、常圧下でのCVD法において、膜質・カバレージ性がより良好な酸化膜を速い成膜速度で形成することができる。
本発明において、原料としてTMOSまたはMTMOSを用いれば、シランガスに比較してガスのハンドリングが容易であり、さらに、一般に広く利用されているTEOSよりもTMOSやMTMOSの沸点が低くて気化が容易であるという利点がある。また、添加物であるHOのハンドリングも容易である。さらに、基板を電界中に入れる必要がないため基板にダメージを与えることなく、成膜処理を行うことができるという利点もある。
1 放電処理部
1a ガス導入口
1b ガス噴出口
10 対向電極
11 電圧印加電極
12 接地電極
13 電源
2 ガス導入部
2a ガス導入口
2b ガス噴出口
20 ガス通過路
21,22 対向平板
3A プロセスガス供給源(TMOS)
3B プロセスガス供給源(O2
3C プロセスガス供給源(HO)
3BC 混合ガス供給源(O2+HO)
3AB 混合ガス供給源(TMOS+O2
5A,5B,5C ガス整流部
6 排気機構
7 基板載置部

Claims (12)

  1. 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する装置であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源と、放電処理部を備え、前記3成分のプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)を放電処理部にて放電処理を行い、その放電処理をした反応ガス(B)に、原料ガス(A)及び前記HOガス(C)を放電処理せずに、基板表面付近で混合するように構成されていることを特徴とする酸化膜形成装置。
  2. 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する装置であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源と、放電処理部を備え、前記3成分のプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)と前記HOガス(C)とをそれぞれ個別の放電処理部にて放電処理を行い、それら放電処理をした反応ガス(B)及びHOガス(C)に、前記原料ガス(A)を放電処理せずに、基板表面付近で混合するように構成されていることを特徴とする酸化膜形成装置。
  3. 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する装置であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源と、放電処理部を備え、前記3成分のプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)と前記HOガス(C)とを混合した混合ガスを放電処理部にて放電処理を行い、その放電処理をした混合ガスに、前記原料ガス(A)を放電処理せずに、基板表面付近で混合するように構成されていることを特徴とする酸化膜形成装置。
  4. 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する装置であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを供給するガス供給源と、放電処理部を備え、前記3成分のプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)を放電処理部にて放電処理を行い、その放電処理をした反応ガス(B)に、前記原料ガス(A)と前記HOガス(C)との混合ガスを放電処理せずに、基板表面付近で混合するように構成されていることを特徴とする酸化膜形成装置。
  5. CVD法に使用するプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)の量が前記プロセスガス全体の50重量%以上であり、かつ、前記原料ガス(A)と前記HOガス(C)との重量比[原料ガス(A)/HOガス(C)]が1/100〜1/0.02であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の酸化膜形成装置。
  6. 基板を載置する基板載置部と前記放電処理部とを相対的に一方向に又は両方向に移動させることにより、基板を相対的に片道搬送又は往復搬送できるようにするとともに、その基板搬送経路の途中に前記放電処理しないプロセスガスのガス噴出口を配置し、そのガス噴出口の基板搬送方向に対して前方部及び後方部に前記放電処理したプロセスガスのガス噴出口を配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の酸化膜形成装置。
  7. 前記基板搬送方向に対して前方部及び後方部に配置したガス噴出口から噴出される前記放電処理したプロセスガスは、同一のプロセスガスであることを特徴とする請求項6に記載の酸化膜形成装置。
  8. 前記放電処理したプロセスガスのガス噴出口の基板搬送方向に対してさらに前方部及び後方部に、反応後のガスを排出する排気機構の排気口を配置したことを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載の酸化膜形成装置。
  9. 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する方法であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを使用し、それら3成分のプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)を放電処理し、その放電処理をした反応ガス(B)に、放電処理をしていない前記原料ガス(A)及び前記HOガス(C)を基板表面付近で混合することを特徴とする酸化膜形成方法。
  10. 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する方法であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを使用し、それら3成分のプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)と前記HOガス(C)とをそれぞれ個別に放電処理し、それら放電処理をした反応ガス(B)及びHOガス(C)に、放電処理をしていない前記原料ガス(A)を基板表面付近で混合することを特徴とする酸化膜形成方法。
  11. 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する方法であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを使用し、それら3成分のプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)と前記HOガス(C)とを混合した混合ガスを放電処理し、その放電処理をした混合ガスに、放電処理をしていない前記原料ガス(A)を基板表面付近で混合することを特徴とする酸化膜形成方法。
  12. 大気圧近傍の圧力条件でのCVD法により基板の表面に酸化膜を形成する方法であって、原料ガス(A)、反応ガス(B)、HOガス(C)という3成分のプロセスガスを使用し、それら3成分のプロセスガスのうち、前記反応ガス(B)を放電処理し、その放電処理をした反応ガス(B)に、放電処理をしていない前記原料ガス(A)と前記HOガス(C)との混合ガスを基板表面付近で混合することを特徴とする酸化膜形成方法。
JP2009125884A 2002-06-14 2009-05-25 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法 Expired - Lifetime JP5096412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009125884A JP5096412B2 (ja) 2002-06-14 2009-05-25 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002174638 2002-06-14
JP2002174638 2002-06-14
JP2009125884A JP5096412B2 (ja) 2002-06-14 2009-05-25 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003168531A Division JP4353405B2 (ja) 2002-06-14 2003-06-12 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009188430A true JP2009188430A (ja) 2009-08-20
JP5096412B2 JP5096412B2 (ja) 2012-12-12

Family

ID=41071309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009125884A Expired - Lifetime JP5096412B2 (ja) 2002-06-14 2009-05-25 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5096412B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04337076A (ja) * 1991-05-14 1992-11-25 Yuuha Mikakutou Seimitsu Kogaku Kenkyusho:Kk 高圧力下でのプラズマ及びラジカルcvd法による高速成膜方法
JPH08111412A (ja) * 1994-10-06 1996-04-30 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
JPH08115911A (ja) * 1994-08-25 1996-05-07 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JPH0959777A (ja) * 1995-06-16 1997-03-04 Sekisui Chem Co Ltd 放電プラズマ処理方法及び放電プラズマ処理装置
JP2002158219A (ja) * 2000-09-06 2002-05-31 Sekisui Chem Co Ltd 放電プラズマ処理装置及びそれを用いた処理方法
JP2003249492A (ja) * 2002-02-22 2003-09-05 Konica Corp プラズマ放電処理装置、薄膜形成方法及び基材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04337076A (ja) * 1991-05-14 1992-11-25 Yuuha Mikakutou Seimitsu Kogaku Kenkyusho:Kk 高圧力下でのプラズマ及びラジカルcvd法による高速成膜方法
JPH08115911A (ja) * 1994-08-25 1996-05-07 Sony Corp 半導体装置の製造方法
JPH08111412A (ja) * 1994-10-06 1996-04-30 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
JPH0959777A (ja) * 1995-06-16 1997-03-04 Sekisui Chem Co Ltd 放電プラズマ処理方法及び放電プラズマ処理装置
JP2002158219A (ja) * 2000-09-06 2002-05-31 Sekisui Chem Co Ltd 放電プラズマ処理装置及びそれを用いた処理方法
JP2003249492A (ja) * 2002-02-22 2003-09-05 Konica Corp プラズマ放電処理装置、薄膜形成方法及び基材

Also Published As

Publication number Publication date
JP5096412B2 (ja) 2012-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101019190B1 (ko) 산화막 형성 방법 및 산화막 형성 장치
JP5328685B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
EP3161182B1 (en) Plasma source and surface treatment methods
US6537928B1 (en) Apparatus and method for forming low dielectric constant film
JP4624991B2 (ja) 酸窒化膜の形成方法、及び形成装置
KR101974289B1 (ko) 성막 장치에의 가스 분사 장치
KR101913978B1 (ko) 라디칼 가스 발생 시스템
JP4545107B2 (ja) 膜質の安定な低誘電率膜の形成方法
JP5084426B2 (ja) 窒化シリコン膜の形成方法
US11309167B2 (en) Active gas generation apparatus and deposition processing apparatus
JP4353405B2 (ja) 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法
KR20070107710A (ko) 진공 처리 장치의 수소 원자 발생원 및 수소 원자 수송방법
KR20190130044A (ko) 원격 질소 라디칼 소스에 의해 가능하게 되는 높은 증착률의 고품질 실리콘 질화물
JP5096412B2 (ja) 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法
JP2006318762A (ja) プラズマプロセス装置
JP2006005007A (ja) アモルファスシリコン層の形成方法及び形成装置
JP2009084639A (ja) 窒化シリコン膜の形成方法
JP2002151507A (ja) 半導体素子の製造方法及びその装置
JP2005150474A (ja) 酸化膜形成装置および酸化膜形成方法
JP2004018924A (ja) 酸化膜形成装置及び酸化膜形成方法
JP6926632B2 (ja) 表面処理装置および表面処理方法
JP2002151508A (ja) 半導体素子の製造方法及びその装置
JP2002151513A (ja) 半導体素子の製造方法及びその装置
JP2002110672A (ja) 半導体素子の製造方法
JP2002151436A (ja) 半導体素子の製造方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120920

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5096412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

EXPY Cancellation because of completion of term