JP2009188253A - 蓄電デバイス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に蓄電体を収容して封止するとともに、内部圧力に対する耐久度を向上することのできるケースを備えた蓄電デバイスを提供する。
【解決手段】蓄電体と、凹部が形成された箱部材、及び当該凹部を覆う蓋部材を備えるとともに、それぞれの縁部を重ね合わせて蓄電体を収容する箱体と、当該箱体に蓄電体を収容し、蓋部材で凹部を覆うよう各縁部を重ね合わせた状態で、蓋部材から箱部材にわたる箇所に対して溶融樹脂を接触させ、固化させてなる封止体と、を備えた蓄電デバイスである。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電体と、当該蓄電体を収容するケースと、を含んだ電気二重層キャパシタ等の蓄電デバイス及びその製造方法に関する。
例えば電気二重層キャパシタなど、複数の電極を備える蓄電デバイスがある。このような蓄電デバイスは、複数の電極を含んだ蓄電体が、電解液などとともにケースに収容されて構成されている。このケースは、内部で発生するガスなどに起因する内圧の上昇に耐えうる強度(耐久度)を備えるとともに、電解液やガスを漏らさないよう気密性・液密性を保って封止される必要がある。
例えばこのようなケースの一例として、アルミニウムなどの金属層とポリプロピレンなどの絶縁性材料の層を含んだフィルムをラミネート加工して作製されたフィルム外装体がある(特許文献1及び4参照)。また、アルミニウムなどの金属板の外周に沿って樹脂製の枠体が形成された二つの部材を、互いに接合することにより作製されるケースもある(特許文献2及び3参照)。これらのケースは、いずれも、蓄電体を厚さ方向に沿って、両側から対向する二つの部分によって挟み込み、当該二つの部分の周縁部を接合することによって、形成されている。
国際公開第98/42036号パンフレット 特開平11‐214856号公報 特開2003‐323869号公報 特開2007‐87922号公報
上記従来例の技術においては、いずれも蓄電体の厚さ方向と交差する接合面によって、蓄電体を収容するケースが封止されている。そのため、ケース内部の内圧が外気に対して大幅に正圧になると、接合面を剥離しようとする方向に力がかかってしまい、接合面がケースの強度上の弱点となり得る。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、内部に蓄電体を収容して封止するとともに、内部圧力に対する耐久度を向上することのできるケースを備えた蓄電デバイス、及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る蓄電デバイスは、蓄電体と、凹部が形成された箱部材、及び前記凹部を覆う蓋部材を備えるとともに、それぞれの縁部を重ね合わせて前記蓄電体を収容する箱体と、前記箱体に前記蓄電体を収容し、前記蓋部材で前記凹部を覆うよう前記各縁部を重ね合わせた状態で、前記蓋部材から前記箱部材にわたる箇所に対して溶融樹脂を接触させ、固化させてなる封止体と、を備えることを特徴とする。
また、上記蓄電デバイスにおいて、前記蓋部材から前記箱部材にわたる箇所は、前記箱部材の縁部の重ね合わせ面の裏面側から、前記蓋部材の縁部の重ね合わせ面の裏面側にわたる箇所であることとしてもよい。
また、上記蓄電デバイスにおいて、前記箱部材及び前記蓋部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなることとしてもよい。
また、上記蓄電デバイスにおいて、前記封止体を形成する樹脂は、結晶性樹脂であることとしてもよい。さらに、前記封止体を形成する樹脂は、ポリフェニレンサルファイドであることとしてもよい。
また、上記蓄電デバイスは、前記箱部材及び前記蓋部材の表面のうち、少なくとも前記封止体と接する箇所に対して、粗面化処理が施されていることとしてもよい。
また、上記蓄電デバイスは、前記蓄電体と接続され、前記箱体を貫通して外部に突出した電極端子をさらに備え、前記封止体は、前記箱体から前記電極端子にわたる箇所に対しても溶融樹脂を接触させ、固化させてなることとしてもよい。
また、上記蓄電デバイスは、前記電極端子の表面のうち、少なくとも前記封止体と接する箇所に対して、粗面化処理が施されていることとしてもよい。
また、本発明に係る蓄電デバイスの製造方法は、凹部が形成された箱部材、及び前記凹部を覆う蓋部材それぞれの縁部を重ね合わせて、前記箱部材及び前記蓋部材からなる箱体の内部に蓄電体を収容する工程と、前記箱体に前記蓄電体を収容し、前記蓋部材で前記凹部を覆うよう前記各縁部を重ね合わせた状態で、前記蓋部材から前記箱部材にわたる箇所に対して溶融樹脂を接触させ、固化させることにより、封止体を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係る蓄電デバイス2は、蓄電体10と、当該蓄電体10を収容するケース20と、を含んで構成される電気二重層キャパシタである。図1は、本実施形態に係る蓄電デバイス2の外観を示す斜視図である。また、図2は、蓄電デバイス2の分解斜視図である。ただし、図2において蓄電体10は省略されている。これらの図に示すように、ケース20は、蓄電体10をその内部空間に収容する箱体22と、当該箱体22の側面を覆う封止体28と、から構成されている。また、箱体22は、蓄電体10を挟んで互いの縁部を重ね合わせた状態で配置される箱部材24及び蓋部材26からなる。さらに、蓄電デバイス2は、蓄電体10内の各電極体と接続され、ケース20を貫通してケース20の外部に突出した正電極端子30及び負電極端子32を備えている。
以下、ケース20の内部に収容される蓄電体10の構造について、説明する。図3は、蓄電体10を構成する各部の配置の一例を示す斜視図である。同図に示すように、蓄電体10は、少なくとも一つの正電極体12と、少なくとも一つの負電極体14と、が積層されて構成された電極積層体である。正電極体12及び負電極体14は、いずれも略矩形の薄い平板状の形状をしており、互いに向き合うように交互に配置されている。さらに、正電極体12と負電極体14との間には、正電極体12と負電極体14とが互いに接触しないようにセパレータ16が配置されている。この正電極体12、負電極体14及びセパレータ16を含んでなる蓄電体10は、ケース20内に収容されて、所定の電解液が含浸されることにより、電荷を蓄積する機能を実現する。
正電極体12及び負電極体14は、例えば一辺が70mm〜200mmの略矩形の平板状をしている。これらの電極体のそれぞれは、矩形の集電体と、当該集電体の少なくとも一方の表面に密着した電極層と、を含んで構成される。
各電極体を構成する集電体は、厚さ10μm〜200μm程度の金属箔であって、例えばアルミニウムやアルミニウム合金により形成される。なお、負電極体14を構成する集電体は、銅箔、ニッケル箔、あるいは表面を銅めっき若しくはニッケルめっきした金属箔などであってもよい。一方、電極層は、厚さ20μm〜200μm程度の層であって、電極活物質、導電剤、バインダからなる組成物により形成される。この電極層は、当該組成物のスラリーを集電体の片面又は両面に塗布し、乾燥させることによって、形成される。正電極体12、負極電極体14の少なくとも一方の、電極層に含まれる電極活物質に、活性炭などの高表面積材料を用いることにより、蓄電デバイス2は電気二重層キャパシタとして機能する。
セパレータ16は、正電極体12と負電極体14の重なり部分より大きい、シート状の部材であって、例えばガラス繊維、ポリオレフィン、ポリアミドイミド、ポリエステル、フッ素樹脂、又はセルロース系材料などの絶縁性材料によって形成される。
さらに、正電極体12及び負電極体14のそれぞれには、少なくとも一つの端子接続部18が設けられている。各端子接続部18は、例えば集電体より小さな矩形の形状をした金属箔であって、矩形の集電体の外周部から突出するように、集電体と一体的に形成されている。なお、以下では、正電極体12に設けられた端子接続部18を正電極端子接続部18aと、負電極体14に設けられた端子接続部18を負電極端子接続部18bと、それぞれ表記する。
ここで、正電極端子接続部18aと、負電極端子接続部18bと、は、蓄電体10の厚さ方向(すなわち、正電極体12、負電極体14及びセパレータ16の積層面と交差する方向)から見て、互いに異なる位置に突出するように配置される。これにより、正電極端子接続部18aと、負電極端子接続部18bと、が互いに接触してしまうことによる正電極体12と負電極体14との短絡を防ぐことができる。さらに、正電極端子接続部18aと、負電極端子接続部18bと、は、蓄電体10の厚さ方向から見て中心点又は中心線に対して互いに対称な位置に配置されることとしてもよい。こうすれば、正電極体12に使用する正電極端子接続部18aを備えた集電体と同型の集電体を、回転又は反転させて配置することにより、負電極体14を構成する集電体として使用することができる。
また、正電極体12及び負電極体14がそれぞれ複数ある場合、複数の正電極体12のそれぞれに設けられた正電極端子接続部18aは、蓄電体10の厚さ方向から見て互いに同じ位置に突出するように配置される。同様に、複数の負電極体14のそれぞれに設けられた負電極端子接続部18bも、蓄電体10の厚さ方向から見て互いに同じ位置に突出するように配置される。そして、これら同じ位置で突出した複数の端子接続部18同士は、超音波溶接などの方法で接合される。これにより、複数の正電極体12同士、また複数の負電極体14同士が、それぞれ導通する。
さらに、互いに接合された正電極端子接続部18aは、正電極端子30と超音波溶接などの方法で接合される。また、互いに接合された負電極端子接続部18bは、負電極端子32と超音波溶接などの方法で接合される。ここで、正電極端子30及び負電極端子32は、いずれも平板状の金属製の端子である。これにより、1又は複数の正電極端子30のそれぞれは、蓄電体10内の各正電極体12と、それぞれ1つの正電極端子接続部18aを介して導通する。また、1又は複数の負電極端子32のそれぞれは、蓄電体10内の各負電極体14と、それぞれ1つの負電極端子接続部18bを介して導通する。
なお、図3の例では、端子接続部18は、正電極体12及び負電極体14のそれぞれに対して3個ずつ設けられており、いずれも、各電極体が互いに平行に配置された際に同じ向きになる辺から突出している。また、正電極端子接続部18aと、負電極端子接続部18bと、は、蓄電体10の厚さ方向から見て中心線に対して互いに線対称となるように、互い違いに配置されている。
次に、ケース20を構成する各部の構造について、説明する。
本実施形態では、箱部材24及び蓋部材26は、いずれも略矩形の底面を持つ皿状の部材である。箱部材24及び蓋部材26は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金などの厚さ0.1mm〜0.4mm程度の金属板により形成されている。図4(a)及び図4(b)は、それぞれ蓋部材26及び箱部材24を、底面に垂直な向きに切った断面を示す断面図である。
具体的に、図4(b)に示すように、箱部材24は、蓄電体10の大きさに応じた大きさの底板241を備え、この底板241の外周部から底板241と略直交する方向に側壁242が立ち上がっている。さらに、側壁242の底板241と反対側の周端から、側壁242と略直交し、箱部材24の外方に向かって延びる方向に、フランジ部(縁部)243が設けられている。
なお、以下では、底板241の側壁242側の表面を底板内面241a、その反対側の面を底板外面241b、側壁242の底板241側の面を側壁内面242a、その反対側の面を側壁外面242b、フランジ部243の側壁内面242aと接する側の面をフランジ部内面243a、その反対側の面をフランジ部外面243bとする。さらに、フランジ部内面243a及びフランジ部外面243bの双方と接するフランジ部243の先端の面をフランジ部端面243cと表記する。また、側壁242の高さ(底板内面241aからフランジ部内面243aまでの距離)をh1、フランジ部243の幅(側壁内面242aからフランジ部端面243cまでの距離)をw1とする。
また、図4(a)に示すように、蓋部材26も、箱部材24と同様に、底板261、側壁262及びフランジ部263を含んで構成される。ここで、底板261の側壁262側の表面を底板内面261a、その反対側の面を底板外面261b、側壁262の底板261側の面を側壁内面262a、その反対側の面を側壁外面262b、フランジ部263の側壁内面262aと接する側の面をフランジ部内面263a、その反対側の面をフランジ部外面263b、フランジ部内面263a及びフランジ部外面263bの双方と接するフランジ部263の先端の面をフランジ部端面263cと、それぞれ表記する。また、側壁262の高さ(底板内面261aからフランジ部内面263aまでの距離)をh2、フランジ部263の幅(側壁内面262aからフランジ部端面263cまでの距離)をw2とする。
このような箱部材24及び蓋部材26は、金属板をプレス加工することにより、成形される。なお、箱部材24及び蓋部材26双方の内面(すなわち、底板内面241a、側壁内面242a、フランジ部内面243a、底板内面261a、側壁内面262a、及びフランジ部内面263a)は、絶縁性材料によって被覆されている。ここで、絶縁性材料としては、例えばポリプロピレンなどの樹脂を用いることができる。
箱部材24の内側には、底板内面241a、及び側壁内面242aによって凹部が形成されている。この凹部内に、蓄電体10が載置される。一方、蓋部材26は、この箱部材24に形成された凹部を覆うように、箱部材24と対向して当接している。具体的に、箱部材24及び蓋部材26は、蓄電体10を挟んで、箱部材24のフランジ部内面243aと、蓋部材26のフランジ部内面263aと、を重ね合わせるように、当接している。これによって、箱部材24及び蓋部材26からなる箱体22は、底板内面241a、側壁内面242a、側壁内面262a及び底板内面261aによって形成される空間の内部に、蓄電体10を収容する。図5は、このように蓄電体10を収容して、蓋部材26と箱部材24とを重ね合わせた状態の箱体22を示す斜視図である。
ここで、フランジ部内面243aとフランジ部内面263aとが重なり合うよう、w1とw2の値は等しくなっている。w1及びw2の値は、例えば1.5mm〜5mmであってよい。また、h1とh2の値の合計値(すなわち、箱体22内部に形成される空間の高さ)は、蓄電体10の厚さに略等しくなっている。本実施形態では、h1とh2は互いに等しく、いずれも蓄電体10の厚さの略1/2であるものとする。なお、h1とh2の値の合計値を蓄電体10の厚さよりも小さく調整することで、箱体22によって蓄電体10にかける応力を調整することができる。
また、側壁242の側壁262と接する側の周端のうち、所定の箇所は、半円状に欠けており、これに応じてフランジ部243の対応する箇所も湾曲して半円筒状に形成されている。さらに、フランジ部263の当該半円筒状の箇所と対向する箇所も、同様に湾曲して半円筒状に形成されている。これにより、箱部材24及び蓋部材26からなる箱体22には、その内部から外部に向けて貫通する円筒形の圧力調整弁用孔22aが形成される。
また、フランジ部243及びフランジ部263の正電極端子30及び負電極端子32が配置される箇所も、各電極端子の形状に応じて湾曲しており、これにより、圧力調整弁用孔22aと同様に、箱体22の内部から外部に向けて貫通する電極端子用孔22bが形成されている。この電極端子用孔22bは、各電極端子の断面と同形に開口しており、この部分でフランジ部内面243a及びフランジ部内面263aは電極端子を挟持している。なお、前述したようにフランジ部内面243a及びフランジ部内面263aには絶縁性材料の層が形成されているので、箱部材24及び蓋部材26と、正電極端子30及び負電極端子32と、の間は絶縁されている。また、図5に示すように、圧力調整弁用孔22aと電極端子用孔22bとは、箱体22の四方の側面のうち、互いに同じ側面に設けられている。
なお、前述の同型の集電体を回転させて、正電極体12の接続端子部18aと負電極体14の接続端子部18bとを、箱体22の四方の側面のうち、互いに異なる側面に分けて配置する場合がある。その場合は、圧力調整弁用孔22aは一方の接続端子部と同じ側面に設けても、両方の接続端子部とは異なる側面に設けてもよい。
また、ここでは、箱部材24及び蓋部材26はいずれもその内側に凹部が形成された皿状の部材であって、h1とh2の値の合計値が蓄電体10の厚さに応じた値であることとしている。しかしながら、これに限らず、例えば蓋部材26は、側壁262がなく、底板261とフランジ部263が一体化した平板状の部材であって、箱部材24の側壁242の高さh1が蓄電体10の厚さに応じた値になっていることとしてもよい。この場合には、箱部材24の側壁242に圧力調整弁用孔22aや電極端子用孔22bが形成されてもよい。
この箱体22の側面に沿って、封止体28が形成される。封止体28は、図5に示すような、内部に蓄電体10を収容し、フランジ部内面243a及びフランジ部内面263aを重ね合わせた状態の箱体22に対して、その外面の蓋部材26から箱部材24にわたる所定の箇所に対して溶融樹脂を接触させ、固化させることにより、形成される。
図6は、蓄電デバイス2を、その厚さ方向に平行で、正電極端子30を通る平面で切った断面を示す断面図である。同図に示すように、封止体28は、箱体22の側面、すなわち箱部材24の側壁外面242b、フランジ部外面243b及びフランジ部端面243c、並びに蓋部材26の側壁外面262b、フランジ部外面263b及びフランジ部端面263cに密着するように、形成されている。これによって、封止体28は、フランジ部内面243aとフランジ部内面263aが接触する箇所を外側から覆い、箱体22内部から電解液やガスが漏れないように、箱体22の気密性、液密性を保っている。なお、封止体28と、箱体22の前記各面のうちフランジ部外面243b、263b及びフランジ部端面243c、263cとが密着することで、箱体22は気密、液密になるが、さらに封止体28が側壁外面242b、263bとも密着する場合において、箱体22の気密性、液密性はより向上する。
また、封止体28は、箱部材24の重ね合わせ面であるフランジ部内面243aの裏面側であるフランジ部外面243bから、蓋部材26の重ね合わせ面であるフランジ部内面263aの裏面側であるフランジ部外面263bにわたる箇所に密着するように、形成されている。これにより、封止体28は、箱部材24と蓋部材26とを挟み込んで固定しており、内圧によって箱部材24と蓋部材26とが剥離しようとする力を抑えている。
封止体28の、箱体22において圧力調整弁用孔22aが設けられた箇所に対応した箇所には、同じく圧力調整弁用孔28aが形成されている。この圧力調整弁用孔22a及び28aによって、ケース20の内外は貫通している。この部分には、圧力調整弁が取り付けられる。
圧力調整弁は、例えばゴム材などの部材を含んで形成された円柱状の部材であって、その内部に円柱の底面中央部から上面中央部まで貫通するスリットが設けられている。当該スリットは通常ゴム材の弾性力により密着して気密性を保っており、箱体22内部のガスの圧力が所定値を超えたときだけ、内圧によって開き、このガスをケース20の外部に排出する。これにより、箱体22の内圧が所定値を超えないよう制御される。
また、封止体28の、箱体22において電極端子用孔22bが設けられた箇所に対応した箇所には、同じく電極端子用孔28bが形成されている。図6に示すように、封止体28の電極端子用孔28bを形成する面は、電極端子用孔22bを通って箱体22の外部に突出した正電極端子30や負電極端子32に対して、密着されている。すなわち、封止体28は、箱体22から正電極端子30又は負電極端子32にわたる箇所をも覆っており、これにより、電極端子用孔22b及び電極端子用孔28bを通ってガスや電解液が漏れないよう、箱体22を封止している。
封止体28を形成する樹脂は、例えば液晶ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイドなどの高結晶性樹脂を主成分とする樹脂であってよい。その中でも、入手の容易性や加工性の観点から、ポリフェニレンサルファイドを主成分とする樹脂が好ましい。封止体28は、この樹脂を加熱して溶融し、箱体22を挿入した金型内に射出して、箱体22の側面に接触させて固化させることによって、形成される。これによって、封止体28は、箱体22の外周部を取り囲む全体に略均質な1個の部材として形成される。また、封止体28は、箱部材24及び蓋部材26の双方と接着されて一体に形成される。この接着部分の面積は、単にフランジ部内面243a及び263aを接合する場合と比較して、側壁外面242b及び262b、フランジ部端面243c及び263c、並びに封止体28と各電極端子との接触面の分だけ大きくなるため、箱部材24と蓋部材26とを強固に接合することができる。
さらに、封止体28が接着される、箱体22の側面(すなわち、少なくとも完成時に封止体28と接することになる側壁外面242b及び262b、フランジ部外面243b及び263b)の表面に粗面化処理を施しておくと、封止体28と箱部材24及び蓋部材26との間の接着性を高めることができる。これにより、封止体28を介して箱部材24と蓋部材26とをさらに強固に接合することができる。
以下、本実施形態に係る蓄電デバイス2を製造する工程について、説明する。
まず、正電極体12及び負電極体14を、セパレータ16を介して交互に積層することにより、蓄電体10を作製する。そして、前述したように、正電極端子接続部18aを正電極端子30と、負電極端子接続部18bを負電極端子32と、それぞれ接合する。
一方で、金属板をプレス成形して箱部材24及び蓋部材26を作製する。そして、これらの部材の周縁部に対して、化学的エッチング処理を施すことにより、その表面(少なくとも完成時に封止体28と接することになる側壁外面242b及び262b、並びにフランジ部外面243b及び263b)を粗面化する。具体的に、この化学的エッチング処理は、金属をアルカリ性溶液に浸漬させて、その後に酸や水で洗浄する処理である。この場合のアルカリ溶液は、例えばアンモニア、ヒドラジン、及び水溶性アミン系化合物から選択される1以上の化合物の水溶液であってよい。箱部材24及び蓋部材26の化学的エッチング処理が施された表面は、20nm〜60nm径の複数の凹部が形成されて、粗面化する。
また、正電極端子30及び負電極端子32の表面の、少なくとも封止体28と接触する箇所にも、同様の化学的エッチング処理を施して、複数の凹部を形成する。
続いて、正電極端子30及び負電極端子32が接合された蓄電体10を、箱部材24の内側に形成された凹部に載置し、当該凹部を覆うように、フランジ部内面243a及びフランジ部内面263aを重ね合わせて、蓋部材26を箱部材24に当接させる。このとき、正電極端子30及び負電極端子32は、フランジ部内面243a及びフランジ部内面263aの電極端子用孔22bを形成する箇所によって挟み込まれた状態になる。
次に、各電極端子が挟み込まれた状態のまま、箱体22の外周に沿って、フランジ部243とフランジ部263とを接合する。具体的には、例えばホットプレスなどを用いて、フランジ部内面243a及びフランジ部内面263aの互いに重ね合わされた部分を被覆しているポリプロピレンなどの樹脂を加熱して、溶着する。これによって、箱体22が仮組みされる。そうすることで、作業中に箱部材24及び蓋部材26がずれることを防ぐことができる。
さらに、仮組みされた箱体22を平面状の上側金型及び下側金型で挟んで、その四方の側面から枠金型を配置して金型内部を密閉する。そして、金型内部に溶融樹脂を射出して、箱体22の側面に接触させ、固化させることにより、封止体28を成形する。なお、このとき、封止体28に圧力調整弁用孔28aを形成するために、箱体22の圧力調整弁用孔22aに、圧力調整弁用孔28aの形状に応じた形状のサポート部材を取り付けておく。封止体28の成形後にサポート部材を取り外し、この圧力調整弁用孔22a及び28aを介して、ケース20内部に電解液を注入する。その後、この圧力調整弁用孔28aの位置に圧力調整弁を溶着する。以上の工程によって、蓄電デバイス2が製造される。
以上説明した本実施の形態に係る蓄電デバイス2は、蓋部材26から箱部材24にわたる箇所に対して溶融樹脂を接触、固化させて封止体28を形成することによって、箱体22を封止するとともに、内圧の上昇による蓋部材26と箱部材24との重ね合わせ面を剥離しようとする力に対する耐久度を向上することができる。
なお、本発明の実施の形態は、以上説明したものに限られない。例えば、以上の説明においては、蓄電体10は、正電極体12及び負電極体14を互いに平行に積層して構成された電極積層体であることとしている。しかしながら、これに限らず、例えば正電極体12及び負電極体14を、それぞれセパレータ16を介して折りたたむことによって電極を積層したものであってもよい。また、蓄電体10は、対向する正電極体12及び負電極体14を巻回して形成された円柱状のものや、当該円注状の電極積層体の曲面部を押圧して平板状にしたものであってもよい。さらに、蓄電デバイス2は、電気二重層キャパシタに限らず、二次電池などであってもよい。
本発明の実施の形態に係る蓄電デバイスの外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電デバイスの分解斜視図である。 蓄電体を構成する各部の配置の一例を示す斜視図である。 箱部材及び蓋部材の断面の一例を示す断面図である。 内部に蓄電体を収容した箱体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電デバイスの断面を示す断面図である。
符号の説明
2 蓄電デバイス、10 蓄電体、12 正電極体、14 負電極体、16 セパレータ、18 端子接続部、20 ケース、22 箱体、24 箱部材、26 蓋部材、28 封止体、30 正電極端子、32 負電極端子、241,261 底板、242,262 側壁、243,263 フランジ部。

Claims (9)

  1. 蓄電体と、
    凹部が形成された箱部材、及び前記凹部を覆う蓋部材を備えるとともに、それぞれの縁部を重ね合わせて前記蓄電体を収容する箱体と、
    前記箱体に前記蓄電体を収容し、前記蓋部材で前記凹部を覆うよう前記各縁部を重ね合わせた状態で、前記蓋部材から前記箱部材にわたる箇所に対して溶融樹脂を接触させ、固化させてなる封止体と、
    を備えることを特徴とする蓄電デバイス。
  2. 請求項1に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記蓋部材から前記箱部材にわたる箇所は、前記箱部材の縁部の重ね合わせ面の裏面側から、前記蓋部材の縁部の重ね合わせ面の裏面側にわたる箇所である
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  3. 請求項1又は2に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記箱部材及び前記蓋部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記封止体を形成する樹脂は、結晶性樹脂である
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  5. 請求項4に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記封止体を形成する樹脂は、ポリフェニレンサルファイドである
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記箱部材及び前記蓋部材の表面のうち、少なくとも前記封止体と接する箇所に対して、粗面化処理が施されている
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記蓄電体と接続され、前記箱体を貫通して外部に突出した電極端子をさらに備え、
    前記封止体は、前記箱体から前記電極端子にわたる箇所に対しても溶融樹脂を接触させ、固化させてなる
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  8. 請求項7に記載の蓄電デバイスにおいて、
    前記電極端子の表面のうち、少なくとも前記封止体と接する箇所に対して、粗面化処理が施されている
    ことを特徴とする蓄電デバイス。
  9. 凹部が形成された箱部材、及び前記凹部を覆う蓋部材それぞれの縁部を重ね合わせて、前記箱部材及び前記蓋部材からなる箱体の内部に蓄電体を収容する工程と、
    前記箱体に前記蓄電体を収容し、前記蓋部材で前記凹部を覆うよう前記各縁部を重ね合わせた状態で、前記蓋部材から前記箱部材にわたる箇所に対して溶融樹脂を接触させ、固化させることにより、封止体を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする蓄電デバイスの製造方法。
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