JP2009186915A - プラズマディスプレイ装置の駆動方法及びプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置の駆動方法及びプラズマディスプレイ装置 Download PDF

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邦彦 原田
Masayuki Shibata
将之 柴田
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Abstract

【課題】背景輝度を低減することができるプラズマディスプレイ装置の駆動方法を提供する。
【解決手段】複数の表示電極対が配列された基板と、それに対向して配置された基板とが放電空間を介して封着され、かつ基板間の放電空間に露出するように配置されたプライミング粒子放出層を有するプラズマディスプレイパネルを備えたプラズマディスプレイ装置にて、リセット放電がすべてのセルで行われる全セルリセットを、複数のフィールド毎に1回行うようにして、単位時間当たりの全セルリセットの回数を削減し背景輝度を低減できるようにする。
【選択図】図7

Description

本発明は、プラズマディスプレイ装置の駆動方法及びプラズマディスプレイ装置に関する。
プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)の駆動において、1つのフィールドは、複数のサブフィールドから構成され、どのサブフィールドでセルを点灯させるかを選択することによって階調表現が実現されている。また、各サブフィールドは、電極上の壁電荷状態を初期化するリセット期間、表示データに基づいて壁電荷状態を調整し点灯させようとするセルの選択を行うアドレス期間、及び表示データに対応したセルを点灯させる(表示データに応じて選択されたセルを放電発光させる)サステイン期間で構成される。
さらに、リセット期間に行うリセット放電には、全セルリセット(全セル同時リセット)とオンセルリセットとがある。全セルリセットは、直前のサブフィールドのサステイン期間において点灯させたセル及び非点灯のセルの両方のセル、すなわちサステイン放電の有無によらずすべてのセルでリセット放電が行われる。オンセルリセットは、直前のサブフィールドのサステイン期間において点灯させたセル、すなわちサステイン放電があったセルのみでリセット放電が行われる。
一般的にプラズマディスプレイパネルでは、全セルリセットを1フィールド毎に少なくとも1回行い、アドレス放電の際に放電遅れを緩和するプライミング粒子を生成している。さらに、放電空間に面する前面板の表面に電子線により励起されることによってカソードルミネッセンス発光を行う酸化マグネシウム結晶体を配置してアドレス放電の遅れを低減する技術も提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−59786号公報
従来のプラズマディスプレイパネルでは、フィールドを構成する複数のサブフィールドのうち先頭のサブフィールドにて、当該フィールドでサステイン放電が行われる表示ラインに対して全セルリセットを必ず行っていた。全セルリセットは、すべてのセルで表示に関係なくリセット放電が行われるため、黒表示部の輝度上昇の主要因である。黒表示部の輝度は、映像のコントラスト感に直接影響を与えるため、できるだけ低減することが大きな課題となっている。
本発明は、背景輝度を低減することができるプラズマディスプレイ装置の駆動方法を提供することを目的とする。
本発明のプラズマディスプレイ装置の駆動方法は、複数の表示電極対が配列された第1基板と、前記第1基板に対向して配置された第2基板とが放電空間を介して封着され、かつ基板間の前記放電空間に露出するように配置されたプライミング粒子放出層を有するプラズマディスプレイパネルを備え、表示データに基づいてプログレッシブ駆動されるプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、電極上の壁電荷状態を初期化するリセット放電がすべてのセルで行われる全セルリセットを、複数のフィールド毎に1回行うことを特徴とする。
本発明のプラズマディスプレイ装置は、複数の表示電極対が配列された第1基板と、前記第1基板に対向して配置された第2基板とが放電空間を介して封着され、かつ基板間の前記放電空間に露出するように配置されたプライミング粒子放出層を有するプラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルを、表示データに基づいてプログレッシブ駆動する駆動部とを備え、電極上の壁電荷状態を初期化するリセット放電がすべてのセルで行われる全セルリセットを、複数のフィールド毎に1回行うことを特徴とする。
プラズマディスプレイパネルにプライミング粒子放出層を配置し、複数のフィールド毎に1回の全セルリセットを行うので、アドレス放電の放電遅れの悪化を引き起こすことなく、誤消灯等の不具合が生じるのを防止し、かつ単位時間当たりの全セルリセットの回数を削減して背景輝度を低減することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成例を示すブロック図である。第1の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル10、Y電極ドライバ20、X電極ドライバ30、アドレスドライバ40、中間調生成回路51、サブフィールド変換回路52、表示負荷率検出回路53、リセット設定回路54、サステインパルス数設定回路55、及び駆動信号生成回路56を有する。また、第1の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置はプログレッシブ駆動される。
Y電極ドライバ20は、表示電極のうちY電極(スキャン電極、走査電極)Y1、Y2、…を駆動する回路であり、スキャン回路21、サステイン回路22、及びリセット回路23を有する。以下、Y電極Y1、Y2、…の各々を又はそれらの総称をY電極Yiともいい、iは添え字を意味する。
スキャン回路21は、線順次走査して表示すべき行を選択する回路からなり、サステイン回路22は、サステイン放電(維持放電)を繰り返す回路からなり、リセット回路23は、壁電荷状態を初期化する回路からなる。スキャン回路21、サステイン回路22、及びリセット回路23により、複数のY電極Yiに所定の電圧が供給される。
スキャン回路21は、Y電極Y1、Y2、…にそれぞれ対応する複数のスイッチが設けられている。スキャン回路21は、リセット期間においてリセット回路23からのリセット電圧が全Y電極Y1、Y2、…に同時に印加され、アドレス期間においてY電極Y1、Y2、…にスキャンパルスが順に印加され、サステイン期間においてサステイン回路22からのサステインパルス(維持放電パルス)が全Y電極Y1、Y2、…に同時に印加されるように動作する。
X電極ドライバ30は、表示電極のうちX電極(維持電極)X1、X2、…を駆動する回路であり、サステイン回路31を有する。以下、X電極X1、X2、…の各々を又はそれらの総称を、X電極Xiともいい、iは添え字を意味する。サステイン回路31は、サステイン放電(維持放電)を繰り返す回路からなり、X電極Xiに所定の電圧を供給する。X電極Xiは、一端がX電極ドライバ30に共通接続されている。
アドレスドライバ40は、表示すべき列を選択する回路からなり、複数のアドレス電極A1、A2、…に所定の電圧を供給する。以下、アドレス電極A1、A2、…の各々を又はそれらの総称を、アドレス電極Ajともいい、jは添え字を意味する。
中間調生成回路51は、デジタル形式の映像信号S1が入力され、映像信号S1を限られた点灯パターンで表示させるために、誤差拡散処理やディザ処理等を行い中間調を生成する。サブフィールド変換回路52は、中間調生成回路51から出力された映像信号に基づいてサブフィールドの点灯パターンを選択し、映像信号をそれに応じた点灯パターンに変換する。サブフィールド変換回路52から出力された点灯パターンに応じて、アドレスドライバ40は、各画素について点灯させるサブフィールドを選択するためのアドレス電極Ajに印加する電圧を生成する。
表示負荷率検出回路53は、サブフィールド変換回路52から出力された点灯パターンを基に、フィールド毎の表示負荷率を演算する。表示負荷率は、発光する画素数及びその発光する画素の階調値に基づいて検出される。例えば、画像の全画素が最大階調値で表示されている場合には表示負荷率が100%である。また、画像の全画素が最大階調値の1/2で表示されている場合には表示負荷率が50%である。また、画像の半分(50%)の画素のみが最大階調値で表示されているような場合にも表示負荷率が50%である。
サステインパルス数設定回路55は、表示負荷率検出回路53にて検出された表示負荷率に応じて電力一定制御による1フィールドの総サステインパルス数を演算する。また、サステインパルス数設定回路55は、その総サステインパルス数を各サブフィールドの重みの比になるように分割し、フィールド内の各サブフィールドにおいて各表示ラインに対して印加するサステインパルス数を設定する。
ここで、電力一定制御では、1フィールドの表示負荷率に応じて1フィールドの総サステインパルス数が制御される。表示負荷率にかかわらず、1フィールドの総サステインパルス数を一定にすると、表示負荷率が大きいほど電力が大きくなってしまい、熱量が増加してしまう。そのため、1フィールドの表示負荷率が大きいときには、1フィールドの総サステインパルス数を少なくするように演算し、電力一定制御を行う。
リセット設定回路54は、サステインパルス数設定回路55からの出力に基づいて、全セルリセットを行うフィールドを設定する。すなわち、リセット設定回路54は、サステインパルス数設定回路55からの出力に基づいて、各フィールドについて、全セルリセットの実施、又はオンセルリセットのみの実施を決定する。
駆動信号生成回路56は、リセット設定回路54及びサステインパルス数設定回路55の出力に応じて、Y電極ドライバ20及びX電極ドライバ30に係る駆動信号を生成する。
プラズマディスプレイパネル10では、表示電極対を構成するY電極Yi及びX電極Xiが水平方向に並列に延びる行を形成し、アドレス電極Ajが垂直方向に延びる列を形成する。Y電極Yi及びX電極Xiは、垂直方向にかつ互いに平行に所定の配置パターン(表示電極の配置パターンについては、図5を参照し後述する。)で配置される。アドレス電極Ajは、Y電極Yi及びX電極Xiに略垂直な方向に配置される。Y電極Yi及びアドレス電極Ajは、i行j列の2次元行列を形成する。
ここで、本実施形態におけるプラズマディスプレイパネル10では、1つの表示ラインに対して2本の電極(1対のY電極YiとX電極Xi)からなる表示電極対を配置し、隣接する表示ラインで表示電極が共有されない。すなわち、iの値が同じであるY電極YiとX電極Xiとの組で1つの表示ラインが構成される。例えば、Y電極Y1とX電極X1との組で1番目の表示ラインが構成され、Y電極Y2とX電極X2との組で2番目の表示ラインが構成される。
セルCijは、Y電極Yi及びアドレス電極Ajの交点並びにそれに対応して隣接するX電極Xiにより形成される。このセルCijが、例えば赤色、緑色、青色のサブピクセルに対応し、これら3色のサブピクセルで1画素が構成される。パネル10は2次元配列された複数の画素の点灯により画像を表示する。Y電極ドライバ20内のスキャン回路21とアドレスドライバ40によってどこのセルを点灯させるかを決め、Y電極ドライバ20内のサステイン回路22とX電極ドライバ30内のサステイン回路31によって繰り返し放電を行うことにより表示動作が行われる。
図2は、本実施形態におけるプラズマディスプレイパネル10の構成例を示す分解斜視図である。
前面ガラス基板11上に、バス電極(金属電極)12と透明電極13からなる表示電極(サステイン電極ともいう。)が形成されている。表示電極(12、13)は、図1に示したY電極Yi及びX電極Xiに対応する。表示電極(12、13)の上には、誘電体層14が設けられ、さらにその上には、MgO(酸化マグネシウム)保護層15Aが設けられている。さらに、MgO保護層15Aの上には、プライミング粒子放出層15Bが設けられている。すなわち、前面ガラス基板11に配置された表示電極(12、13)は、誘電体層14に覆われており、さらにその表面がMgO保護層15Aに覆われ、その表面がプライミング粒子放出層15Bに覆われている。
前面ガラス基板11と対向して配置された背面ガラス基板16上に、表示電極(12、13)と直交する方向に(交差するように)アドレス電極17R、17G、17Bが形成されている。アドレス電極17R、17G、17Bは、図1に示したアドレス電極Ajに対応する。アドレス電極17R、17G、17Bの上には、誘電体層18が設けられる。
さらに誘電体層18上には、格子状に配置された、すなわち放電空間をセル毎に区画する閉鎖型の隔壁(リブ)19、及びカラー表示のための赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の可視光を発光する蛍光体層PR、PG、PBが形成されている。対をなす表示電極(12、13)間の面放電で生じる紫外線によって蛍光体層PR、PG、PBを励起して各色が発光する。
隔壁19は、アドレス電極17R、17G、17Bが延びる方向に形成された縦隔壁(縦リブ)と、表示電極(12、13)が延びる方向に形成された横隔壁(横リブ)とからなる。すなわち、本実施形態におけるプラズマディスプレイパネル10は、閉鎖型隔壁構造を有する。
蛍光体層PR、PG、PBは、アドレス電極17Rの上方に赤色に発光する蛍光体層PRが形成され、アドレス電極17Gの上方に緑色に発光する蛍光体層PGが形成され、アドレス電極17Bの上方に青色に発光する蛍光体層PBが形成されている。言い換えれば、セル対応の隔壁19内面に塗布されている赤色、緑色、青色の蛍光体層PR、PG、PBに対応するようにしてアドレス電極17R、17G、17Bが配置されている。
プラズマディスプレイパネル10は、前面ガラス基板11と背面ガラス基板16を、保護膜15と隔壁19が接するように封着し、その内部(前面ガラス基板11と背面ガラス基板16との間の放電空間)にNe−Xe等の放電ガスを封入して構成される。
ここで、プライミング粒子放出層15Bは、プライミング粒子を供給し、アドレス期間に行われるアドレス放電を高速化させるための機能膜であり、例えばハロゲン元素が1〜10000ppm添加されたMgO結晶体を含むプライミング粒子放出材料を用いて構成される。なお、プライミング粒子放出層15Bは、MgO保護層15A上に限らず、放電空間に露出するように放電空間のどこかに配置されていれば良い。このプライミング粒子放出層15Bを設けることにより、前回の放電からアドレス放電までの休止期間が長い場合であっても、アドレス放電の放電遅れを抑制することができる。
一例として、フッ素が添加されたMgO結晶体を用いてプライミング粒子放出層15Bを形成したプラズマディスプレイにおけるアドレス放電の放電遅れ抑制効果について、以下に説明する。
まず、プライミング粒子放出層15Bについては、以下のようにして形成した。
MgO結晶体(宇部マテリアルズ株式会社製、商品名:気相法高純度超微粉マグネシア(2000A))とMgF2(フッ化マグネシウム)(フルウチ化学株式会社製、純度:99.99%)をそれぞれ乳鉢と乳棒を用いて凝集解砕して粉体状にした。そして、MgF2の混合量(モル%)が0.01になるように、凝集解砕したMgO結晶体とMgF2を秤量してタンブラー混合機で混合した。
次に、混合したものを大気中1450℃で1時間焼成した後、焼成した粉を凝集解砕して粉体状にし、フッ素が添加されたMgO結晶体を得た。なお、燃焼イオンクロマトグラフ分析によって測定した結果、フッ素の添加量は80ppmであった。
上述のようにして作製したフッ素が添加されたMgO結晶体をIPA(関東化学株式会社製、電子工業用)1Lに対して2gの割合で混合し、超音波分散機で分散させて凝集解砕させ、スラリーを作製した。このスラリーをMgO保護層15A上に塗装用スプレーガンを用いてスプレー塗布し、その後にドライエアを吹き付けて乾燥させる工程を数回繰り返すことによってプライミング粒子放出層15Bを形成した。プライミング粒子放出層15Bは、フッ素が添加されたMgO結晶体の重量が1m2当たり2gとなるように形成した。
なお、プラズマディスプレイパネルにおけるその他の構成については、以下の通りにした。
表示電極12の幅:95μm
表示電極13の幅:270μm
放電ギャップの幅:100μm
誘電体層14:低融点ガラスペーストの塗布焼成により形成、厚さ:30μm
MgO保護層15A:電子ビーム蒸着法により形成、厚さ:7500Å
アドレス電極17の幅:70μm
誘電体層18:低融点ガラスペーストの塗布焼成により形成、厚さ:10μm
アドレス電極17の真上での蛍光体層の厚さ:20μm
蛍光体層の材料:Zn2SiO4:Mn(緑蛍光体)
隔壁19の高さ:140μm 頂部での幅:50μm
隔壁19のピッチ:360μm
放電ガス:Ne96%−Xe4%、500Torr
次に、製造したプラズマディスプレイパネルについて放電遅れ試験を行った。
放電遅れ試験は、図3に示す測定用の電圧波形によって行った。リセット放電期間ではX電極XiとY電極Yiの間でリセット放電を起こさせて誘電体層の電荷状態を初期化し、以前の放電の影響を除去した。予備放電期間では特定のセルを選択した後にX電極XiとY電極Yiの間で放電を起こさせてプライミング粒子放出材料を励起した。その後、休止期間を経過した後、アドレス放電期間にアドレス電極Ajに電圧を印加し、この電圧印加時から実際に放電が開始されるまでの時間を測定した。放電開始までの時間は1000回測定し、累積放電確率が90%となる時間を放電遅れと定義した。
このようにして得られた結果を図4に示す。図4は、フッ素が添加されたMgO結晶体を用いて製造したプラズマディスプレイパネルについての休止期間と放電遅れとの関係を示すグラフである。なお、図4には、比較参照するために、フッ素を添加していない(無添加の)MgO結晶体を用いて製造したプラズマディスプレイパネルについての休止期間と放電遅れとの関係も示している。また、図4において、横軸に示す休止期間は、いわゆるログスケールで示している。
図4から明らかなように、フッ素が添加されたMgO結晶体(フッ素添加量80ppm)を用いて製造したプラズマディスプレイパネルでは、フッ素を添加していないMgO結晶体を用いて製造したプラズマディスプレイパネルに比べて、休止期間が長いところでも放電遅れが短いことが分かる。フッ素添加量80ppmのMgO結晶体を用いて製造したプラズマディスプレイパネルにおいて、放電遅れは、休止期間が100ms程度までは著しく劣化しないことがわかる。
図5は、本実施形態におけるプラズマディスプレイパネル10での表示電極の配置を説明するための図である。
縦隔壁19Aが、図示しないアドレス電極Ajの両側に形成されており、この縦隔壁19Aと交差するように横隔壁19Bが形成されている。縦隔壁19A及び横隔壁19Bにより放電空間が区画されてセルが形成され、水平方向(横隔壁19Bが延びる方向)に並ぶ複数のセルで表示ラインが形成される。
横隔壁19Bが延びる方向に、バス電極12と透明電極13からなる表示電極が形成され、隣接する表示ラインと表示電極を共有することなく、各表示ラインに1対(2本)の表示電極(12、13)が配置されている。表示電極(12、13)は、隣接する表示ラインに対してX電極とY電極との配置位置が逆となるように配置される。例えば図5に示すように、(n+1)番目の表示ラインにてX電極X(n+1)、Y電極Y(n+1)の順で配置されていれば、それに隣接する(n+2)番目の表示ラインでは、Y電極Y(n+2)、X電極X(n+2)の順で配置される。すなわち、隣接する表示ラインにおけるX電極同士又はY電極同士が、横隔壁19Bを挟んで隣り合うように配置されている。
図6は、一般的なプラズマディスプレイパネルの駆動方法の一例を説明するための図である。1つのフィールドは、複数のサブフィールド(SF)から構成される。図6では作画の都合上、1つのフィールドが6個のサブフィールドSF1、SF2、SF3、SF4、SF5、SF6からなる構成を図示しているが、通常は10個〜12個のサブフィールドからなる構成が一般的である。
各サブフィールドSF1〜SF6は、リセット期間、アドレス期間、及びサステイン期間で構成される。リセット期間において電極上の壁電荷状態を初期化し、アドレス期間において表示データに基づいて壁電荷状態を調整して点灯させようとするセルを選択し、サステイン期間で表示データに対応したセルを点灯させる(表示データに応じて選択されたセルを放電発光させる)。サブフィールドSF1〜SF6は、輝度の相対比率に応じた重み付けがなされ、どのサブフィールドSF1〜SF6で点灯させるかを選択することにより、階調表現が実現される。
図7は、第1の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動方法の一例を説明するための図である。
図7(A)は、第1の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動構成の一例を示す図である。図7(A)では作図の都合上、各フィールドは4個のサブフィールドからなる構成としている。
第1の実施形態において、N番目のフィールドである第Nフィールドでは、先頭のサブフィールドにて表示データに関係なく表示ラインのすべてのセルでリセット放電が行われる全セルリセットRALLを行う。第Nフィールドにおいて、先頭のサブフィールド以外のサブフィールドでは、前のサブフィールドのサステイン期間において点灯させたセル、すなわちサステイン放電があったセルのみでリセット放電が行われるオンセルリセットRONを行う。また、(N+1)番目のフィールドである第(N+1)フィールドでは、すべてのサブフィールドにてオンセルリセットRONを行う。
すなわち、第1の実施形態においては、図7(B)に示すように、全セルリセットRALLを複数のフィールド毎に1回行う。図7(B)には、3フィールド毎に1回の全セルリセットRALLを行う場合を一例として示している。このように、全セルリセットRALLを、各フィールド毎に行わずに複数のフィールド毎に1回行うことで、単位時間当たりの全セルリセットの回数を削減して背景輝度を低減することができる。
従来においては、このように複数のフィールド毎に1回の全セルリセットを行うようにすると、アドレス放電の放電遅れが悪化してしまい誤消灯を生じさせてしまうことがあった。それに対して、本実施形態におけるプラズマディスプレイパネル10は、ハロゲン元素が1〜10000ppm添加されたMgO結晶体を含むプライミング粒子放出材料を用いて構成され、図4に示したような特性を持つプライミング粒子放出層15Bを有するため、アドレス放電の放電遅れの悪化を引き起こすことなく、複数のフィールド毎に1回の全セルリセットを行うことができる。
したがって、本実施形態によれば、複数のフィールド毎に1回だけ全セルリセットを行うことで、誤消灯等の不具合が生じることなく背景輝度を低減することができ、表示品質の改善を図ることができる。
なお、図7に示した駆動方法は一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。図7に示した例では、N番目のフィールドである第Nフィールド、(N+3)番目のフィールドである第(N+3)フィールド、…というように3フィールド毎に1回の全セルリセットを行うようにしているが、全セルリセットを複数のフィールド毎に1回行うようにすれば良い。例えば、第Nフィールド、第(N+2)フィールド、第(N+4)フィールド、…というように2フィールド毎に1回の全セルリセットを行うようにしても良い。また、全セルリセットを行うフィールド間隔が異なっていても良い。
図4に示したように前回の放電からアドレス放電までの休止期間が100ms程度までは放電遅れが大きく劣化しないプラズマディスプレイパネルにおいては、6フィールド(1フィールドの期間は、(1/60)s)までは、全セルリセットを行わず、かつ黒表示(セルの非点灯)が連続してオンセルリセットが動作しなくても正常に駆動できる。すなわち、例えば6フィールド分の時間当たりに1回の全セルリセットを行うようにしても正常に駆動することができる。
図8A及び図8Bは、第1の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動波形の一例を示す図である。図8Aには、全セルリセットを行うサブフィールドにおける駆動波形例を示し、図8Bには、オンセルリセットを行うサブフィールドにおける駆動波形例を示している。なお、図8A及び図8Bにおいて、ADDはアドレス電極Ajに係る電圧波形、YはY電極Yiに係る電圧波形、XはX電極Xiに係る電圧波形を示している。
リセット期間では、表示ラインのY電極Yiに正極性の鈍波(正の傾斜を持つ波形)を一斉に印加して壁電荷を形成し、続いて負極性の鈍波(負の傾斜を持つ波形)を一斉に印加してセルCijの壁電荷量を調整することで、セルCijの初期化を行う。詳細には、図8Aに示すように、リセット期間において、正極性の鈍波として到達電圧(2Vs+Vw)のリセットパルスがY電極Yiに印加されることで、各表示ラインに対して全セルリセットRALLが行われる。また、図8Bに示すように、リセット期間において、正極性の鈍波として到達電圧(2Vs+低Vw)のリセットパルス(Vw>低Vwとする)がY電極Yiに印加されることで、各表示ラインに対してオンセルリセットRONが行われる。
アドレス期間では、表示データに基づくアドレス指定により表示ラインの各セルCijの発光(点灯)又は非発光(非点灯)を選択するスキャン動作を行う。図8A及び図8Bに示すように、アドレス期間においては、表示ラインのY電極Yiに順次スキャンパルスを印加し、そのスキャンパルスに対応してアドレス電極Ajにアドレスパルスを印加する。これにより、アドレス電極Aj及びY電極Yi間に放電が生じ、この放電によってX電極Xi及びY電極Yiに壁電荷が形成され、セルCijの発光又は非発光を選択する。
Y電極Yiのスキャンパルスに対応してアドレス電極Ajのアドレスパルスが生成されれば、そのY電極Yi及びX電極Xiとアドレス電極Ajとにより形成されるセルCijの発光が選択される。Y電極Yiのスキャンパルスに対応してアドレス電極Ajのアドレスパルスが生成されなければ、そのY電極Yi及びX電極Xiとアドレス電極Ajとにより形成されるセルCijの発光が選択されず、非発光が選択される。
サステイン期間では、図8A及び図8Bに示すようにX電極Xi及びY電極Yiに交互にサステインパルスが印加され、アドレス期間において選択されたセルのX電極Xi及びY電極Yi間でサステイン放電を行い、発光を行う。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図9は、第2の実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成例を示すブロック図である。図9において、図1に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル10、Y電極ドライバ20、X電極ドライバ30、アドレスドライバ40、中間調生成回路51、サブフィールド変換回路52、表示負荷率検出回路53、リセット設定回路54、サステインパルス数設定回路55、及び駆動信号生成回路56を有する。また、第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置はプログレッシブ駆動される。
第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の構成は、第1の実施形態とはY電極ドライバ20内の構成が異なるだけで、他の構成は第1の実施形態と同じであるので、以下ではY電極ドライバ20について説明する。
Y電極ドライバ20は、Y電極Yiを駆動する回路であり、スキャン回路(even)21A、スキャン回路(odd)21B、サステイン回路22、及びリセット回路23を有する。スキャン回路21A、21Bは、線順次走査して表示すべき行を選択する回路からなり、サステイン回路22は、サステイン放電を繰り返す回路からなり、リセット回路23は、壁電荷状態を初期化する回路からなる。スキャン回路21A、21B、サステイン回路22、及びリセット回路23により、複数のY電極Yiに所定の電圧が供給される。
スキャン回路(even)21Aは、表示ラインのうち偶数表示ラインに係る偶数番目のY電極Y2、Y4、…に対応して設けられ、Y電極Y2、Y4、…に駆動電圧を供給する。スキャン回路(even)21Aは、リセット期間においてリセット回路23からのリセット電圧がY電極Y2、Y4、…に同時に印加され、アドレス期間においてY電極Y2、Y4、…にスキャンパルスが順に印加され、サステイン期間においてサステイン回路22からのサステインパルスがY電極Y2、Y4、…に同時に印加されるように動作する。
同様に、スキャン回路(odd)21Bは、表示ラインのうち奇数表示ラインに係る奇数番目のY電極Y1、Y3、…に対応して設けられ、Y電極Y1、Y3、…に駆動電圧を供給する。スキャン回路(odd)21Bは、リセット期間においてリセット回路23からのリセット電圧がY電極Y1、Y3、…に同時に印加され、アドレス期間においてY電極Y1、Y3、…にスキャンパルスが順に印加され、サステイン期間においてサステイン回路22からのサステインパルスがY電極Y1、Y3、…に同時に印加されるように動作する。
なお、スキャン回路21A、21Bにより印加されるスキャンパルスは、各Y電極Yiにタイミングを互いに異ならせて印加される。
図10は、第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動方法の一例を説明するための図である。
図10(A)は、第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動構成の一例を示す図である。図10(A)では作図の都合上、各フィールドは4個のサブフィールドからなる構成としている。
第2の実施形態において、N番目のフィールドである第Nフィールド及び(N+4)番目のフィールドである第(N+4)フィールドでは、奇数表示ラインに対して、先頭のサブフィールドにて全セルリセットRALLを行い、先頭のサブフィールド以外のサブフィールドではオンセルリセットRONを行う。偶数表示ラインに対しては、すべてのサブフィールドにてオンセルリセットRONを行う。
また、(N+2)番目のフィールドである第(N+2)フィールドでは、偶数表示ラインに対して、先頭のサブフィールドにて全セルリセットRALLを行い、先頭のサブフィールド以外のサブフィールドではオンセルリセットRONを行う。奇数表示ラインに対しては、すべてのサブフィールドにてオンセルリセットRONを行う。
また、(N+1)番目のフィールドである第(N+1)フィールド、(N+3)番目のフィールドである第(N+3)フィールド、及び(N+5)番目のフィールドである第(N+5)フィールドでは、奇数表示ライン及び偶数表示ラインに対して、すべてのサブフィールドにてオンセルリセットRONを行う。
すなわち、図10(B)に示すように、第2の実施形態においては、第1の実施形態と同様に、全セルリセットRALLを複数のフィールド毎(図10に示す例では、4フィールド毎)に1回行う。さらに、第2の実施形態では、表示ラインを奇数表示ラインと偶数表示ラインとに分け、奇数表示ラインに対して全セルリセットRALLを行うフィールドと偶数表示ラインに対して全セルリセットRALLを行うフィールドとを異ならせる。すなわち、第2の実施形態では、奇数表示ラインと偶数表示ラインでは、異なるフィールドで全セルリセットRALLを行う。
本実施形態におけるプラズマディスプレイパネル10は、第1の実施形態と同様にハロゲン元素が所定量添加されたプライミング粒子放出層15Bを有するので、アドレス放電の放電遅れの悪化を引き起こすことなく、複数のフィールド毎に1回の全セルリセットを行うことができる。したがって、誤消灯等の不具合が生じることなく、単位時間当たりの全セルリセットの回数を削減して背景輝度を低減することができ、表示品質の改善を図ることができる。
また、本実施形態では、表示ラインを奇数表示ラインと偶数表示ラインとに分け、奇数表示ラインと偶数表示ラインでは、異なるフィールドで全セルリセットを行う。これにより、すべての表示ラインに対して同時に全セルリセットを行う場合よりも、各表示ラインについて単位時間当たりの全セルリセットの回数をさらに削減して、背景輝度をさらに低減することができる。例えば、すべての表示ラインに対して3フィールド毎に同時に行っていた全セルリセットと同じ効果が、本実施形態のように奇数表示ラインと偶数表示ラインとに分けて4フィールド毎に全セルリセットに行っても得ることができ、背景輝度を3/4に低下させることが可能となる。これは、隔壁における交差部と直線部とでは隔壁の形成工程での収縮の程度が異なるため、図12に示すように、隔壁19(横隔壁19B)における直線部の頂部に隙間(数μm程度)が生じ、全セルリセットのリセット放電RAで発生した紫外線が、その隙間を通って隣接セルのプライミング粒子放出層15Bまで到達してプライミング粒子放出層15Bを励起し、プライミング粒子が供給されるためであると考えられる。図12において、11は前面ガラス基板、14は誘電体層、15AはMgO保護層、15Bはプライミング粒子放出層、Xeは偶数表示ラインのX電極、Yeは偶数表示ラインのY電極、Xoは奇数表示ラインのX電極、Yoは奇数表示ラインのY電極である。また、16は背面ガラス基板、18は誘電体層、19(19B)は隔壁(横隔壁)、Ajはアドレス電極、PLは蛍光体層である。
なお、図10に示した駆動方法は一例であって、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。本実施形態では、各表示ラインに対して複数のフィールド毎に1回の全セルリセットを行い、かつ奇数表示ラインと偶数表示ラインで全セルリセットを行うフィールドを異ならせれば良い。例えば、2フィールド毎あるいは3フィールド毎に1回の全セルリセットを行うようにしても良いし、全セルリセットを行うフィールド間隔をランダムに異ならせても良い。
図11A及び図11Bは、第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動波形の一例を示す図である。図11Aには、奇数表示ライン又は偶数表示ラインの一方で全セルリセットを行うサブフィールドにおける駆動波形を示し、図11Bには、奇数表示ライン及び偶数表示ラインともにオンセルリセットを行うサブフィールドにおける駆動波形例を示している。なお、図11A及び図11Bにおいて、ADDはアドレス電極Ajに係る電圧波形、Ya、YbはY電極Yiに係る電圧波形、XはX電極Xiに係る電圧波形を示している。
リセット期間では、表示ラインのY電極Yiに正極性の鈍波を一斉に印加して壁電荷を形成し、続いて負極性の鈍波を一斉に印加してセルCijの壁電荷量を調整することで、セルCijの初期化を行う。
奇数表示ライン又は偶数表示ラインの一方で全セルリセットを行うサブフィールドでは、図11Aに示すように、リセット期間において、全セルリセットを行う表示ラインのY電極Yaに、到達電圧(2Vs+Vw)のリセットパルス(正極性の鈍波)が印加されることで全セルリセットRALLが行われる。一方、全セルリセットを行わない表示ラインのY電極Ybには、到達電圧(2Vs+低Vw)のリセットパルス(正極性の鈍波)が印加されることでオンセルリセットRONが行われる。
また、奇数表示ライン及び偶数表示ラインともにオンセルリセットを行うサブフィールドでは、図11Bに示すように、各表示ラインのY電極Ya、Ybに、到達電圧(2Vs+低Vw)のリセットパルス(正極性の鈍波)が印加されることでオンセルリセットRONが行われる。
なお、アドレス期間及びサステイン期間については、図8A及び図8Bに示した第1の実施形態における駆動波形と同様であるので、説明は省略する。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態におけるプラズマディスプレイパネルの構成例を示す図である。 放電遅れ試験に用いた電圧波形を示す図である。 フッ素が添加されたMgO結晶体を用いて製造したプラズマディスプレイパネルについての休止期間と放電遅れとの関係を示す図である。 第1の実施形態におけるプラズマディスプレイパネルでの表示電極の配置を説明するための図である。 プラズマディスプレイ装置の駆動方法について説明するための図である。 第1の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動方法の一例を説明するための図である。 第1の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動波形(全セルリセット時)の一例を示す図である。 第1の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動波形(オンセルリセット時)の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動方法の一例を説明するための図である。 第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動波形(全セルリセット時)の一例を示す図である。 第2の実施形態におけるプラズマディスプレイ装置の駆動波形(オンセルリセット時)の一例を示す図である。 第2の実施形態における駆動の仕組みを説明するための図である。
符号の説明
10 プラズマディスプレイパネル
20 Y電極ドライバ
21、21A、21B スキャン回路
22 サステイン回路
23 リセット回路
30 X電極ドライバ
31 サステイン回路
40 アドレスドライバ
51 中間調生成回路
52 サブフィールド変換回路
53 表示負荷率検出回路
54 リセット設定回路
55 サステインパルス数設定回路
56 駆動信号生成回路

Claims (8)

  1. 複数の表示電極対が配列された第1基板と、前記第1基板に対向して配置された第2基板とが放電空間を介して封着され、かつ基板間の前記放電空間に露出するように配置されたプライミング粒子放出層を有するプラズマディスプレイパネルを備え、表示データに基づいてプログレッシブ駆動されるプラズマディスプレイ装置の駆動方法であって、
    電極上の壁電荷状態を初期化するリセット放電がすべてのセルで行われる全セルリセットを、複数のフィールド毎に1回行うことを特徴とするプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  2. 前記プライミング粒子放出層は、ハロゲン元素を1〜10000ppm添加された酸化マグネシウム結晶体を含むことを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  3. 前記全セルリセットを、2フィールド毎又は3フィールド毎に1回行うことを特徴とする請求項1又は2記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  4. 前記複数の表示電極対を、奇数表示ラインの表示電極対群と偶数表示ラインの表示電極対群とに分け、前記奇数表示ラインに対して同時に前記全セルリセットを行い、かつ前記奇数表示ラインに対して前記全セルリセットを行うフィールドとは異なるフィールドにて前記偶数表示ラインに対して同時に前記全セルリセットを行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  5. 前記全セルリセットを、前記奇数表示ライン及び前記偶数表示ラインに対して交互に行うことを特徴とする請求項4記載のプラズマディスプレイ装置の駆動方法。
  6. 複数の表示電極対が配列された第1基板と、前記第1基板に対向して配置された第2基板とが放電空間を介して封着され、かつ基板間の前記放電空間に露出するように配置されたプライミング粒子放出層を有するプラズマディスプレイパネルと、
    前記プラズマディスプレイパネルを、表示データに基づいてプログレッシブ駆動する駆動部とを備え、
    電極上の壁電荷状態を初期化するリセット放電がすべてのセルで行われる全セルリセットを、複数のフィールド毎に1回行うことを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  7. 前記プライミング粒子放出層は、ハロゲン元素を1〜10000ppm添加された酸化マグネシウム結晶体を含むことを特徴とする請求項6記載のプラズマディスプレイ装置。
  8. 前記複数の表示電極対を、奇数表示ラインの表示電極対群と偶数表示ラインの表示電極対群とに分け、前記奇数表示ラインに対して同時に前記全セルリセットを行い、かつ前記奇数表示ラインに対して前記全セルリセットを行うフィールドとは異なるフィールドにて前記偶数表示ラインに対して同時に前記全セルリセットを行うことを特徴とする請求項6又は7記載のプラズマディスプレイ装置。
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