JP4765499B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルの駆動方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。前面板は、1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極が前面ガラス基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。背面板は、背面ガラス基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように誘電体層と、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁とがそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。そして、表示電極とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向配置されて密封され、内部の放電空間には放電ガスが封入されている。ここで表示電極とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤、緑、青各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する方法としてはサブフィールド法が用いられている。これは、1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、それぞれのサブフィールドで各放電セルを発光、非発光制御することにより階調表示を行う方法である。サブフィールドのそれぞれは書込み期間および維持期間を有し、必要に応じて初期化期間を有する。初期化期間では、放電セルで初期化放電を行い、続く書込み動作のために必要な壁電荷を形成する。書込み期間では、走査電極に順次走査パルスを印加するとともにデータ電極には入力画像信号に対応した書込みパルスを印加し、走査電極とデータ電極との間および走査電極と維持電極との間で選択的に書込み放電を発生させ壁電荷形成を行う。続く維持期間では、表示すべき輝度に応じた回数の維持パルスを走査電極と維持電極との間に印加し、書込み放電による壁電荷形成を行った放電セルを選択的に放電させ発光させる。なお、サブフィールド毎の表示すべき輝度の比率を、以下「輝度重み」と呼ぶ。
サブフィールド法の中でも、階調表現に関係しない初期化期間における発光を減らしてコントラスト比を向上した新規な駆動方法が特許文献1に開示されている。具体的には、例えば複数のサブフィールドのうち、1つのサブフィールドの初期化期間において全ての放電セルを放電させる全セル初期化動作を行い、他のサブフィールドの初期化期間においては維持放電を行った放電セルのみ初期化する選択初期化動作を行う。その結果、表示に関係のない発光は全セル初期化動作の放電に伴う発光のみとなりコントラストの高い画像表示が可能となる。
また、サブフィールド法の中で、1フィールドを構成するN個のサブフィールドの中の連続するM個(2≦M≦N)のサブフィールドをサブフィールド群とし、そのサブフィールド群においては、各放電セルに対して発光させるべきサブフィールドが連続するように制御する新規なパネルの駆動方法が、例えば特許文献2に記載されている。この駆動方法によれば、表示画像の階調変化に伴う発光パターンの変化が比較的少なくできるので擬似輪郭が抑えられるという利点がある。
特開2000−242224号公報 特開2003−76322号公報
しかしながら、各放電セルに対して発光させるべきサブフィールドが連続するように制御すると表示できる階調数が少なくなる。そのため実用上はサブフィールド数を増やして表示できる階調を増やすことになる。そして、サブフィールド数を十分に増やすためには、駆動に必要な時間を確保するために、書込み時間を短縮する必要があった。
本発明はこれらの課題に鑑みなされたものであり、画像表示品質を低下させることなく書込み時間を短縮し、擬似輪郭の発生し難い画像表示を可能とするパネルの駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、走査電極および維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成したパネルの駆動方法であって、走査電極に走査パルスを順次印加するとともにデータ電極に選択的に書込みパルスを印加して放電セルに選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、書込み期間において選択的に書込み放電を発生させた放電セルを発光させるための維持放電を発生させる維持期間とをそれぞれ有する複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成し、1フィールド期間に連続する2以上のサブフィールドから構成されたサブフィールド群を少なくとも1つ設けるとともに、サブフィールド群においては、いずれかのサブフィールドの書込み期間において書込み放電を発生させなかった放電セルはそのサブフィールドから最後のサブフィールドまでの書込み期間において書込み放電を発生させないように構成し、かつサブフィールド群に属さないサブフィールドの書込み期間においてはそれぞれの走査パルスの一部が他の走査パルスの一部と時間的に重ならないように構成するとともに、サブフィールド群に属するサブフィールドの書込み期間においてはそれぞれの走査パルスの一部が他の走査パルスの一部と時間的に重なるように構成したことを特徴とする。この方法により、画像表示品質を低下させることなく書込み時間を短縮し、擬似輪郭の発生し難い画像表示を可能とするパネルの駆動方法を提供することができる。
また本発明は、サブフィールド群に属さないサブフィールドのうちサブフィールド群に続くサブフィールドは、画像を表示する全ての放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間をさらに備えることが望ましい。この方法により、書込み時のクロストークを抑制することができる。
本発明によれば、画像表示品質を低下させることなく書込み時間を短縮し、擬似輪郭の発生し難い画像表示を可能とするパネルの駆動方法を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態に用いるパネルの要部を示す分解斜視図である。パネル10は、ガラス製の前面基板21と背面基板31とを対向配置して、その間に放電空間を形成するように構成されている。前面基板21上には表示電極を構成する走査電極22と維持電極23とが互いに平行に対をなして複数形成されている。そして、走査電極22および維持電極23を覆うように誘電体層24が形成され、誘電体層24上には保護層25が形成されている。また、背面基板31上には絶縁体層33で覆われた複数のデータ電極32が設けられ、絶縁体層33上に井桁状の隔壁34が設けられている。また、絶縁体層33の表面および隔壁34の側面に蛍光体層35が設けられている。そして、走査電極22および維持電極23とデータ電極32とが交差するように前面基板21と背面基板31とが対向配置されており、その間に形成される放電空間には、放電ガスとして、例えばネオンとキセノンの混合ガスが封入されている。なお、パネルの構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は本発明の実施の形態におけるパネルの電極配列図である。行方向にn本の走査電極SC〜SC(図1の走査電極22)およびn本の維持電極SU〜SU(図1の維持電極23)が配列され、列方向にm本のデータ電極D〜D(図1のデータ電極32)が配列されている。そして、1対の走査電極SCおよび維持電極SU(i=1〜n)と1つのデータ電極D(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。
図3は本発明の実施の形態におけるパネルの駆動方法を実施するプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図である。このプラズマディスプレイ装置は、パネル10、画像信号処理回路51、データ電極駆動回路52、走査電極駆動回路53、維持電極駆動回路54、タイミング発生回路55および電源回路(図示せず)を備えている。画像信号処理回路51は画像信号sigをパネル10の画素数に応じた画像データに変換し、各画素の画像データを複数のサブフィールドに対応する複数のビットに分割しデータ電極駆動回路52に出力する。データ電極駆動回路52はサブフィールド毎の画像データを各データ電極D〜Dに対応する信号に変換し各データ電極D〜Dを駆動する。タイミング発生回路55は水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vをもとにしてタイミング信号を発生し、各々の駆動回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路53はタイミング信号に基づいて走査電極SC〜SCに駆動波形を供給し、維持電極駆動回路54はタイミング信号に基づいて維持電極SU〜SUに駆動波形を供給する。
次に、パネルを駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。本実施の形態においては、1フィールドを12のサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第12SF)に分割し、第1SFの初期化期間では全セル初期化動作を行い、それ以外のサブフィールドの初期化期間では選択初期化動作を行うことでコントラストを向上させている。そして、第1SF〜第5SFの輝度重みはそれぞれ「1」、「2」、「4」、「8」、「16」に設定されており、第6SF〜第12SFの輝度重みはいずれも「32」に設定されている。
図4は本発明の実施の形態において、ある階調を表示するために、どのサブフィールドで放電セルを発光させるかを示す関係(以下、「コーディング」と略記する)を示す図である。第1SF〜第5SFの各サブフィールドにおいては各放電セルをサブフィールド毎にランダムに発光、あるいは非発光となるように制御することにより「1」〜「31」の各階調を表示している。一方、第6SF〜第12SFは連続して放電セルを発光させるように制御するサブフィールド群を構成し、このサブフィールド群においては、一旦非発光となるように制御された放電セルはその後、サブフィールド群の最後のサブフィールドまで連続して発光させないように制御している。すなわち、このサブフィールド群に属するいずれかのサブフィールドの書込み期間において書込み放電を発生させなかった放電セルはそのサブフィールドからサブフィールド群に属する最後のサブフィールドまでの書込み期間においても書込み放電を発生させない。例えば第6SFで発光させなかった放電セルはそれ以降の第7SF〜第12SFでも発光させず、第6SF〜第9SFまでを発光させ第10SFで発光させなかった放電セルは、第11SFおよび第12SFでも発光させない。このように第6SF〜第12SFにおいて一旦非発光となるように制御された放電セルをサブフィールド群の最後のサブフィールドまで連続して発光させないように制御することにより「0」、「32」、「64」、「96」、「128」、「160」、「192」、「224」の各階調を表示することができる。
そして、第1SF〜第5SFを用いて表示する階調と第6SF〜第12SFを用いて表示する階調とを組み合わせることにより「0」〜「255」の任意の階調を表示することができる。
なお、本発明においてはサブフィールドの構成およびコーディングが上記のみに限定されるものではなく、一旦非発光となるように制御された放電セルがサブフィールド群の最後のサブフィールドまで連続して発光させないように制御するサブフィールド群を有するサブフィールド構成であれば本発明を適用することができる。
図5は本発明の実施の形態におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図である。まず第1SF〜第5SFにおける駆動電圧波形について説明する。
第1SFの初期化期間では、まずその前半部において、データ電極D〜Dおよび維持電極SU〜SUを0Vに保持し、走査電極SC〜SCに対して放電開始電圧以下となる電圧Viから放電開始電圧を超える電圧Viに向かって緩やかに上昇するランプ電圧を印加する。すると、全ての放電セルにおいて微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC〜SC上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SU〜SUおよびデータ電極D〜D上に正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上や蛍光体層上等に蓄積した壁電荷により生じる電圧を指す。
続く初期化期間の後半部において、維持電極SU〜SUを正の電圧Ve1に保ち、走査電極SC〜SCに電圧Viから電圧Viに向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると、全ての放電セルにおいて再び微弱な初期化放電を起こし、走査電極SC〜SCと維持電極SU〜SUとの間の壁電圧が弱められ、データ電極D〜D上の壁電圧が書込み動作に適した値に調整される。このように、第1SFの初期化期間においては全セル初期化動作を行う。
第1SFの書込み期間では、一旦走査電極SC〜SCに電圧Vcを印加し維持電極SU〜SUに電圧Ve2を印加する。そして、1行目の走査電極SCに負の走査パルス電圧Vaを印加するとともに、データ電極D〜Dのうち1行目に発光すべき放電セルのデータ電極D(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加する。すると、データ電極Dと走査電極SCとの間および維持電極SUと走査電極SCとの間に書込み放電が起こり、この放電セルの走査電極SC上に正の壁電圧、維持電極SU上に負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に発光すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vdを印加しなかったデータ電極D(h≠k)と走査電極SCとの交差部では書込み放電は発生しない。
次に、1行目の走査電極SCを電圧Vcに戻し、2行目の走査電極SCに走査パルス電圧Vaを印加するとともに、データ電極D〜Dのうち2行目に発光すべき放電セルのデータ電極Dに書込みパルス電圧Vdを印加する。すると、2行目に発光すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
ここで、各走査電極SC〜SCに印加する走査パルスのそれぞれが時間的に重ならないように走査パルス波形のタイミングが設定されている。図6は本発明の実施の形態における走査パルス波形の詳細を示す駆動波形図であり、図6(a)はサブフィールド群に属さないサブフィールドの書込み期間における走査パルス波形の詳細を示す駆動波形図である。このようにi番目の走査電極SCに印加する走査パルスとi+1番目の走査電極SCi+1に印加する走査パルスとが時間的に重ならないように、走査パルスの間に時間T1の隙間を設けている。これについての詳細は後述するが、書込み期間において隣接する放電セルの書込み放電がクロストークして正常な書込み放電ができなくなり、正常な画像表示ができなくなることを防ぐためである。本実施の形態においてはT1=0.1μsと設定したが、走査パルスのそれぞれがお互いに重ならなければよく、例えばT1=0であってもよい。
続く第1SFの維持期間では、維持電極SU〜SUを0Vに戻し、走査電極SC〜SCに維持パルス電圧Vsを印加する。このとき書込み放電を起こした放電セルにおいては、走査電極SC上と維持電極SU上との間の電圧は維持パルス電圧Vsに走査電極SC上および維持電極SU上の壁電圧の大きさが加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCと維持電極SUとの間に維持放電が起こり発光する。このとき走査電極SC上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SU上に正の壁電圧が蓄積される。続いて走査電極SC〜SCを0Vに戻し、維持電極SU〜SUに維持パルス電圧Vsを印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SU上と走査電極SC上との間の電圧が放電開始電圧を超えるので再び維持電極SUと走査電極SCとの間に維持放電が起こり、維持電極SU上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SC上に正の壁電圧が蓄積される。以降同様に、走査電極SC〜SCと維持電極SU〜SUとに、輝度重みに比例した数の維持パルスを印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が継続して行われる。なお、書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保持される。こうして維持期間における維持動作が終了する。
続く第2SFの初期化期間では、維持電極SU〜SUを電圧Ve1に、データ電極D〜Dを0Vにそれぞれ保持し、走査電極SC〜SCに電圧Vi3’から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると前のサブフィールドの維持期間で維持放電を行った放電セルでは微弱な初期化放電が発生し、走査電極SC上および維持電極SU上の壁電圧が弱められるとともにデータ電極D上の壁電圧も書込み動作に適した壁電圧に調整される。一方、前のサブフィールドで書込み放電および維持放電を行わなかった放電セルについては初期化放電が発生しない。このように、第2SFの初期化期間においては選択初期化動作を行う。
続く第2SFの書込み期間では第1SFと同様の動作を行い、維持期間では維持パルス数を除いて第1SFと同様の動作を行う。また第3SF〜第5SFにおいても、維持期間における維持パルス数を除いて第2SFと同様の動作を行うため詳細な説明は省略する。
次にサブフィールド群を構成する第6SF〜第12SFにおける駆動について説明する。
第6SFの初期化期間は第2SFの初期化期間と同様である。すなわち、維持電極SU〜SUを正の電圧Ve1に保ち、走査電極SC〜SCに電圧Vi3’から電圧Vi4に向かって緩やかに下降するランプ電圧を印加する。すると直前のサブフィールドで維持放電を発生した放電セルにおいて初期化放電を起こし、走査電極SC〜SC、維持電極SU〜SUおよびデータ電極D〜D上の壁電圧が書込み動作に適した値に調整される。
第6SFの書込み期間では、一旦走査電極SC〜SCに電圧Vcを印加し維持電極SU〜SUに電圧Ve2を印加する。そして、1行目の走査電極SCに負の走査パルス電圧Vaを印加するとともに、データ電極D〜Dのうち1行目に発光すべき放電セルのデータ電極D(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加する。すると、データ電極Dと走査電極SCとの間および維持電極SUと走査電極SCとの間に書込み放電が起こり各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vdを印加しなかったデータ電極Dと走査電極SCとの交差部では書込み放電は発生しない。
次に、1行目の走査電極SCを電圧Vcに戻す前に、2行目の走査電極SCに走査パルス電圧Vaを印加するとともに、データ電極D〜Dのうち2行目に発光すべき放電セルのデータ電極Dに書込みパルス電圧Vdを印加する。そしてその後、1行目の走査電極SCを電圧Vcに戻す。すると、2行目に発光すべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで順次行い、書込み期間が終了する。
ここで第1SFの書込み期間の動作が第1SF〜第5SFにおける書込み期間の動作と異なるところは、各走査電極SC〜SCに順次印加されるそれぞれの走査パルスの一部が他の走査パルスの一部と時間的に重なるように走査パルス波形のタイミングが設定されているところである。図6(b)はサブフィールド群に属するサブフィールドの書込み期間における走査パルスの詳細を示す駆動波形図である。このように、i−1番目の走査電極SCi−1に印加する走査パルスとi番目の走査電極SCに印加する走査パルスとが時間T2の間重なるように、i番目の走査電極SCに印加する走査パルスとi+1番目の走査電極SCi+1に印加する走査パルスとが時間T2の間重なるように設定されている。このように各走査電極SC〜SCに順次印加される走査パルスの一部を時間的に重ねることにより書込み時間を短縮することができる。なお詳細は後述するが、連続点灯制御するサブフィールド群においては走査パルスの一部を重ねても書込み期間において隣接する放電セルの書込み放電がクロストークすることはない。
続く第6SFの維持期間では、第1SFの初期化期間と同様に、走査電極SC〜SCと維持電極SU〜SUとに、輝度重みに比例した数の維持パルスを交互に印加することにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルでは維持放電が継続して行われる。なお、書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保持される。こうして維持期間における維持動作が終了する。
第7SFの初期化期間は第6SFの初期化期間と同様であるため説明を省略する。
続く第7SFの書込み期間では、第6SFの書込み期間と同様に、各走査電極SC〜SCに順次印加される走査パルスの一部が重なるように走査パルス波形のタイミングが設定されている。すなわち図6(b)に示したように、i番目の走査電極SCに印加する走査パルスとi+1番目の走査電極SCi+1に印加する走査パルスとが時間T2の間重なるように設定されており、書込み時間を短縮している。
なお、第7SFはサブフィールド群に属するサブフィールドであるから、書込み放電を行う放電セルは直前のサブフィールド、すなわち第6SFにおいても書込み放電を行った放電セルに限られる。言い換えれば、第6SFにおいて書込み放電を起こさなかった放電セルでは書込み放電を起こさない。
続く第7SFの維持期間では、第6SFの維持期間と同様に、走査電極SC〜SCと維持電極SU〜SUとに、輝度重みに比例した数の維持パルスを交互に印加する。すると、第7SFの書込み期間において書込み放電を起こした放電セルでは走査電極SCと維持電極SUとの間に維持放電が起こり発光する。
続く第8SF〜第12SFにおいても第7SFと同様の動作を行う。特に書込み期間においては、各走査電極SC〜SCに順次印加される走査パルスの一部が重なるように走査パルス波形のタイミングが設定されている。また、書込み放電を行う放電セルは直前のサブフィールドにおいても書込み放電を行った放電セルに限られる。その結果、第6SF〜第12SFの連続発光サブフィールド群においては、一旦非発光となるように制御された放電セルはその後、サブフィールド群の最後のサブフィールドまで連続して発光させないように制御することになる。
そして次のフィールドの第1SFの初期化期間は、サブフィールド群に属さないサブフィールドのうちサブフィールド群に続くサブフィールドである。この条件を満たすサブフィールドの初期化期間においては、上述したように全セル初期化動作を行う。
次に、サブフィールド群に属さないサブフィールドの書込み期間においては、走査パルスのそれぞれが時間的に重ならないように設定し、サブフィールド群に属するサブフィールドの書込み期間においては、それぞれの走査パルスの一部が他の走査パルスの一部と時間的に重なるように設定した理由について説明する。
まず、書込み動作時に発生することのあるクロストークについて説明する。クロストークは、あるサブフィールドで書込み放電が発生せずかつ隣接する放電セルで書込み放電があった放電セルが、続くサブフィールドの書込み期間において書込み放電ができなくなる現象である。その発生メカニズムについてはまだよくわからないところが多いが、次のように考えることができる。書込み期間において直前に走査パルスを印加されて書込み放電を行った隣接放電セルから飛来した荷電粒子がデータ電極と走査電極との間の壁電圧を中和する。その結果、続くサブフィールドの書込み期間において壁電圧が不足して書込み不良を起こすものと考えることができる。そして壁電圧の中和は放電空間に電界が掛かった状態で発生するので、クロストークを防止するためには荷電粒子が飛来する間は放電空間に電界を掛けない、すなわち書込み放電に対しては走査パルスを印加しなければよい。
本実施の形態においてはサブフィールド群に属さない第1SF〜第5SFの書込み期間のクロストークを抑えるために、各走査電極SC〜SCに印加する走査パルスのそれぞれは、互いに重ならないように走査パルス波形のタイミングが設定されている。一方、サブフィールド群に属する第6SF〜第12SFにおいては、一旦非発光となるように制御された放電セルで書込み放電のための壁電圧の不足が発生しても、サブフィールド群の最後のサブフィールドまで連続して発光させないのでクロストークの発生する機会がない。したがって、各走査電極SC〜SCに順次印加される走査パルスの一部が重なるように走査パルス波形のタイミングを設定して、書込み時間を短縮している。
ただし、走査パルスの一部を重ねる時間が長すぎると、書込みを行わない放電セルで書込み放電が発生するという誤動作が発生することがある。実験的にはT2>0.4μsに設定するとこの誤動作が発生した。したがって、走査パルスの一部を重ねる時間T2は0.4μs以下に設定することが望ましい。本実施の形態においては、T2=0.2μs、順次印加される走査パルスの数=384であるので、1サブフィールドの書込み期間を0.2μs×384line=76.8μs短縮することができる。そして連続発光サブフィールド群が7つのサブフィールドで構成されているため、1フィールドあたり76.8μs×7SF=537.6μsの書込み時間短縮が可能となった。
なお、本実施の形態においては、第1SFの初期化期間では全セル初期化動作を行い、それ以外のサブフィールドの初期化期間では選択初期化動作を行うものとして説明したが、第2SF〜第12SFの初期化期間でも必要に応じて全セル初期化動作を行うことができる。例えば連続発光サブフィールド群の先頭のサブフィールドの初期化動作を全セル初期化動作としてもよい。ただし、サブフィールド群に属さないサブフィールドのうちサブフィールド群に続くサブフィールドでは書込み時にクロストークを発生する可能性があるので、この場合には初期化期間において全セル初期化動作を行うことが望ましい。
また、本発明の実施の形態においては、1フィールドを構成する複数のサブフィールドのうち、後半のサブフィールドである第6SF〜第12SFがサブフィールド群を構成するものとして説明したが、本発明はサブフィールド群を構成するサブフィールドが上記に限定されるものではない。例えば、1フィールドを14のサブフィールド(第1SF、第2SF、・・・、第14SF)に分割し、各サブフィールドの輝度重みがそれぞれ(1、2、4、8、16、32、32、4、8、16、32、32、32、32)であって、第5SFと第6SFが第1のサブフィールド群を構成し、第11SF〜第14SFが第2のサブフィールド群を構成している場合であっても本発明を適用することができる。この場合には、サブフィールド群に属さないサブフィールドのうちサブフィールド群に続くサブフィールド、すなわち第1SFと第7SFとの初期化期間において全セル初期化動作を行うことが望ましい。
本発明は、画像表示品質を低下させることなく書込み時間を短縮し、擬似輪郭の発生し難い画像表示を可能とすることができるので、パネルの駆動方法として有用である。
本発明の実施の形態に用いるパネルの要部を示す分解斜視図 同パネルの電極配列図 同パネルの駆動方法を実施するプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 本発明の実施の形態に用いるコーディングを示す図 本発明の実施の形態に用いるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図 同パネルの走査電極に印加する走査パルスの詳細を示す駆動波形図
符号の説明
10 パネル
22 走査電極
23 維持電極
32 データ電極
51 画像信号処理回路
52 データ電極駆動回路
53 走査電極駆動回路
54 維持電極駆動回路
55 タイミング発生回路

Claims (2)

  1. 走査電極および維持電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成したプラズマディスプレイパネルの駆動方法であって、
    前記走査電極に走査パルスを順次印加するとともに前記データ電極に選択的に書込みパルスを印加して前記放電セルに選択的に書込み放電を発生させる書込み期間と、前記書込み期間において選択的に書込み放電を発生させた放電セルを発光させるための維持放電を発生させる維持期間とをそれぞれ有する複数のサブフィールドで1フィールド期間を構成し、1フィールド期間に連続する2以上のサブフィールドから構成されたサブフィールド群を少なくとも1つ設けるとともに、前記サブフィールド群においては、いずれかのサブフィールドの書込み期間において書込み放電を発生させなかった放電セルはそのサブフィールドから最後のサブフィールドまでの書込み期間において書込み放電を発生させないように構成し、
    かつ前記サブフィールド群に属さないサブフィールドの書込み期間においては、それぞれの走査パルスの一部が他の走査パルスの一部と時間的に重ならないように構成するとともに、
    前記サブフィールド群に属するサブフィールドの書込み期間においては、それぞれの走査パルスの一部が他の走査パルスの一部と時間的に重なるように構成したことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  2. 前記サブフィールド群に属さないサブフィールドのうち前記サブフィールド群に続くサブフィールドは、画像を表示する全ての放電セルで初期化放電を発生させる初期化期間をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
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