JP2009186360A - 電波伝搬時間計測校正方法、距離計測方法、電波伝搬時間計測校正システム及び距離計測システム - Google Patents

電波伝搬時間計測校正方法、距離計測方法、電波伝搬時間計測校正システム及び距離計測システム Download PDF

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研志 斎藤
Makoto Tanaka
田中  誠
Kazuoki Matsugatani
松ヶ谷  和沖
Toshiyuki Morishita
敏之 森下
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Abstract

【課題】親局及び子局の距離を簡易な構成で正確に計測可能とする電波伝搬時間計測校正技術及び距離計測技術を提供する。
【解決手段】リーダライタ10から1対のパルスαをRFIDタグ100に送信するとともにパルス間隔Tcal1を計測する。RFIDタグ100では、パルス間隔Tcal2を計測し、リーダライタ10へ送信する。リーダライタ10では、Tcal1とTcal2の差に基づいて電波伝搬時間計測の校正を行う。その後、リーダライタ10からRFIDタグ100に要求パルスβを送信する。RFIDタグ100では、βに対する応答パルスγ及びβを受信してからγを送信するまでの時間T2をリーダライタ10に送信する。リーダライタ10では、βを送信してからγを受信するまでの時間T1を計測するとともにT2を校正し、校正したT2とT1の差からリーダライタ10とRFIDタグ100の距離を算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、親局と子局間の電波伝搬時間計測校正技術及び距離計測技術に関し、特にバックスキャッタ方式の無線システムに適用して好適な電波伝搬時間計測校正技術及び距離計測技術に関する。
RFIDの利用技術として、RFIDタグを様々な人や物に取り付け、それらの位置や動きをリアルタイムに把握するという技術が知られている。この技術においては、基地局として用いられるリーダライタとRFIDタグとの間の距離を計測する必要がある。
リーダライタとRFIDタグ間の距離を計測するためには、リーダライタの受ける電波の強さによって、距離を求める方式がある。この方式では、リーダライタから送信した電波の強度をRFIDタグで受信し、受信したときの電波強度をRFIDタグからリーダライタへ送信する。そして、リーダライタでは、電波を送信した時の電波強度とRFIDタグで受信したときの電波強度の差からリーダライタとRFIDタグの間の距離を求めている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−64765号公報
ところが、電波強度に基づく距離計測方法では、電波の反射や吸収など周囲環境の影響を受けやすく正確さに欠けるという問題がある。そこで、電波の伝搬時間から距離を算出する方法が用いられているが、この方法では、電波伝搬時間の計測のためリーダライタやRFIDタグに正確な時計(水晶発振回路など)が必要なためリーダライタやRFIDタグの構成が複雑になるという問題がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、親局及び子局の距離を簡易な構成で正確に計測可能とする電波伝搬時間計測校正技術及び距離計測技術を提供することを目的とする。
かかる問題を解決するためになされた請求項1に記載の電波伝搬時間計測校正方法は、第1パルス計測ステップ、第2パルス計測ステップ及び校正ステップを備えている。
第1パルス計測ステップは、親局(10:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)において、少なくとも1対のパルスを第1送信手段(20)により子局(100)に送信するとともに、送信する1対のパルスの間隔を第1パルス間隔として計測する。
第2パルス間隔計測ステップは、子局(100)において、親局(10)から送信された1対のパルスを第2受信手段(130)により受信するとともに、受信した1対のパルスの間隔を第2パルス間隔として計測し、計測した2パルス間隔を第2送信手段(120)により親局(10)へ送信する。
校正ステップは、親局(10)において、子局(100)から送信される第2パルス間隔を第1受信手段(30)により受信し、計測した第1パルス間隔と受信した第2パルス間隔との差異に基づいて親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測の校正を行う。
このような電波伝搬時間計測校正方法では、親局(10)から子局(100)に対して1対のパルスが送信される。そして、親局(10)側では送信したパルス間隔が計測され第1パルス間隔となり、子局(100)側では、受信したパルスの間隔が計測され第2パルス間隔となる。
このとき、同じ1対のパルス間隔を計測しているので、理想的な状態、つまり、親局(10)側と子局(100)側で計測誤差などがなければ、第1パルス間隔と第2パルス間隔は同じになる。ところが、実際には、親局(10)側と子局(100)側とではパルス間隔の計測に誤差が発生する。したがって、この誤差が分かれば、親局(10)側と子局(100)側のパルス間隔の計測誤差の校正を行うことができる。
この誤差は、第1パルス間隔と第2パルス間隔の差異として現れる。つまり、親局(10)において、子局(100)から送信される第2パルス間隔を第1受信手段(30)により受信し、計測した第1パルス間隔と受信した第2パルス間隔との差異が分かれば、その差異に基づいて親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測の校正を行うことができる。
ここで、「第1パルス間隔と第2パルス間隔の差異」とは、第1パルス間隔と第2パルス間隔の差や比など、第1パルス間隔と第2パルス間隔の違いを意味している。
また、前述のように、第1パルス間隔と第2パルス間隔の違いが電波の伝搬時間の計測誤差になるので、その計測誤差が分かれば親局と子局の間の電波伝搬時間計測を校正することができる。したがって、「第1パルス間隔と第2パルス間隔の差異に基づいて親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測の校正を行う。」とは、第1パルス間隔と第2パルス間隔の差や比を用いて、電波伝搬時間の計測誤差を求め、その計測誤差修正することにより、親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測の校正を行うという意味である。
ところで、パルス間隔の計測方法としては種々のものが考えられるが、請求項2に記載のように、第1パルス計測ステップでは、送信する1対のパルスの間隔を所定の第1基準時間でカウントした第1カウント数により第1パルス間隔を計測し、第2パルス計測ステップでは、受信した1対のパルスの間隔を所定の第2基準時間でカウントした第2カウント数により第2パルス間隔を計測する。そして、校正ステップでは、第1カウント数に対する第2カウント数の差異に基づいて親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測の校正を行うようにするとよい。
このようにすると、親局(10)及び子局(100)において、基準時間(第1基準時間及び第2基準時間)でパルス間隔をカウントすればよい。例えば、基準時間を有するカウンタやリングゲートディレイ方式というカウント方法でカウントすればよいので、装置構成を簡易にすることができる。
また、子局(100)からは、第2カウント数を送信するだけでよいので、送信時間を短くすることができる。したがって、電波伝搬時間計測の校正に要する時間を短くすることができる。
ここで、「第1カウント数に対する第2カウント数の差異」とは、第1カウント数と第2カウント数の差や第1カウント数と第2カウント数の比など、第1カウント数を基準値とした場合に得られる第1カウント数と第2カウント数の違いを意味している。
請求項3に記載の距離計測方法は、第1送信手段(20)及び第1受信手段(30)を有する親局(10)と第2送信手段(120)及び第2受信手段(130)を有する子局(100)間で送受信される電波の電波伝搬時間に基づいて親局(10)と子局(100)間の距離を計測する距離計測方法であって、要求パルス送信ステップ、応答パルス送信ステップ、応答時間校正ステップ及び距離算出ステップを備えたことを特徴とする。
要求パルス送信ステップは、親局(10)の第1送信手段(20)から子局(100)に対して要求パルスを送信させ、応答パルス送信ステップは、要求パルス送信ステップにより送信された要求パルスを子局(100)の第2受信手段(130)で受信し、受信後、要求パルスに応答するために送信する応答パルス及び要求パルスを受信してから応答パルスを送信するまでの第2応答時間を子局(100)の第2送信手段(120)により親局(10)に送信させる。
応答時間校正ステップは、親局(10)において、親局(10)の第1受信手段(30)で応答パルス及び第2応答時間を受信させ、受信した第2応答時間を、請求項1又は請求項2に記載の電波伝搬時間計測校正方法により校正する。
距離算出ステップは、要求パルスを第1受信部(30)で受信してから、応答パルスを受信するまでの第1応答時間を算出し、算出した第1応答時間と校正した第2応答時間の差から親局(10)と子局(100)間の距離を算出する。
このような距離算出方法では、親局(10)と子局(100)間の距離を正確に計測することができる。以下説明する。
請求項3に記載の距離算出方法では、親局(10)から子局(100)に対して要求パルスが送信され、子局(100)から親局(10)に対しては、要求パルスに対する応答パルスと、要求パルスを第2受信手段(130)で受信してから、応答パルスを送信するまでの応答時間(第2応答時間)が送信される。そして、親局(10)では、子局(100)から受信した第2応答時間を請求項1又は請求項2に記載の電波伝搬時間計測校正方法により校正される。
つまり、第2応答時間は電波伝搬時間計測校正方法により校正されているので、正確な応答時間となっている。したがって、、親局(10)において、要求パルスを第1受信部(30)で受信してから応答パルスを受信するまでの第1応答時間を算出し、算出された第1応答時間と校正した第2応答時間の差から親局(10)と子局(100)間の距離を算出することにより正確に親局(10)と子局(100)との距離を算出することができる。
換言すれば、第1応答時間をT1、第2応答時間をT2とし、親局(10)と子局(100)間を電波が到達するまでの時間(伝搬遅延時間)をTd、親局(10)と子局(100)間の距離をLとすると、下記に示す式1及び式2が成り立つ。
(T1−T2)/2=2Td ・・・ 式1
L=Td/c ・・・ 式2
ただし、cは光速
つまり、第2応答時間T2が第1応答時間T1に対して校正されているので、伝搬遅延時間Tdが式1から正確に算出でき、正確に算出された伝搬遅延時間Tdから式2により親局(10)と子局(100)間の距離Lを正確に測定することができるのである。
請求項4に記載の電波伝搬時間計測校正システムは、親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測校正システムであって、親局(10)は、第1送信手段(20)、第1受信手段(30)、パルス生成手段(80)、第1パルス間隔計測手段(40)及び親局制御手段(50)を有している。
また、子局(100)は、第2送信手段(120)、第2受信手段(130)、第2パルス間隔計測手段(140)及び子局制御手段(150)を有している。
第1受信手段(30)は、子局(100)からの情報を受信し、パルス生成手段(80)は、パルスを生成し、第1パルス間隔計測手段(40)は、パルス生成手段(80)で生成したパルス間隔を計測する。また、親局制御手段(50)は、第1送信手段(20)、第1受信手段(30)及び第1パルス間隔計測手段(40)を制御する。
第2送信手段(120)は、親局(10)へ情報を送信し、第2受信手段(130)は、親局(10)からの情報を受信し、第2パルス間隔計測手段(140)は、第2受信手段(130)で受信したパルス間隔を計測する。また、子局制御手段(150)は、第2送信手段(120)、第2受信手段(130)及び第2パルス間隔計測手段(140)を制御する。
親局制御手段(50)は、パルス生成手段(80)により少なくとも1対のパルスを発生させ、第1送信手段(20)により子局(100)に送信するとともに、送信する1対のパルスの間隔を第1パルス間隔計測手段(40)により第1パルス間隔として計測する。
また、子局制御手段(150)は、第1送信手段(20)により送信された1対のパルスを第2受信手段(130)に受信させるとともに、受信した1対のパルスの間隔を第2パルス間隔計測手段(140)によって第2パルス間隔として計測し、計測した第2パルス間隔を第2送信手段(120)により親局(10)へ送信させる。
さらに、親局制御手段(50)は、第2送信手段(120)から送信された第2パルス間隔を第1受信手段(30)により受信し、計測した第1パルス間隔と受信した第2パルス間隔との差異に基づいて親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測の校正を行う。
このような、電波伝搬時間計測校正システムでは、親局(10)で生成された1対のパルスが親局(10)から子局(100)に対して送信される。そして、親局(10)側では送信したパルス間隔が第1パルス間隔として計測され、子局(100)側では、受信したパルスの間隔が第2パルス間隔として計測される。
このとき、同じ1対のパルス間隔を計測しているので、請求項1に記載の電波伝搬時間計測校正方法において説明したのと同様に親局(10)側と子局(100)側とにおけるパルス間隔の計測の誤差が分かる。この誤差は、パルス間隔の差異であるので、その差異に基づいて親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測の校正を行うことができる。
また、パルス間隔の計測方法として、請求項5に記載のように、第1パルス間隔計測手段(40)では、パルスの間隔を所定の第1基準時間でカウントした第1カウント数により第1パルス間隔を計測し、第2パルス間隔計測手段(140)では、パルスの間隔を所定の第2基準時間でカウントした第2カウント数により第2パルス間隔を計測する。そして、親局制御手段(50)では、第1カウント数に対する第2カウント数の差異に基づいて親局(10)と子局(100)間の電波伝搬時間計測の校正を行うとよい。
このようにすると、親局(10)及び子局(100)において、基準時間(第1基準時間及び第2基準時間)でパルス間隔をカウントすればよい。例えば、基準時間を有するカウンタやリングゲートディレイ方式というカウント方法でカウントすればよいので、装置構成を簡易にすることができる。
また、子局(100)からは、第2カウント数を送信するだけでよいので、送信時間を短くすることができる。したがって、電波伝搬時間計測の校正に要する時間を短くすることができる。
請求項6に記載の距離計測システム(1)は、請求項4又は請求項5に記載の電波伝搬時間計測校正システムを備え、親局(10)と子局(100)間で送受信される電波の電波伝搬時間に基づき親局(10)と子局(100)間の距離を計測する距離計測システム(1)であって、電波伝搬時間計測校正システムの親局(10)に、要求時間計測手段(40)を備え、子局(100)に、応答時間計測手段(140)を備えている。
要求時間計測手段(40)は、第1送信手段(20)で情報を送信してから第1受信手段(30)で情報を受信するまでの要求時間を計測し、応答時間計測手段(140)は、第2受信手段(130)で情報を受信してから第2送信手段(120)で情報を送信するまでの応答時間を計測する。
また、親局制御手段(50)は、第1送信手段(20)から子局(100)に対して要求パルスを送信させ、子局制御手段(150)は、要求パルスを第2受信手段(130)で受信させ、受信後、要求パルスに対する応答パルスを第2送信手段(120)により親局(10)に送信させるとともに、要求パルスを第2受信手段(130)で受信してから、応答パルスを送信するまでの第2応答時間を応答時間計測手段(140)で計測し、計測した第2応答時間を第2送信手段(120)により親局(10)に送信させる。
さらに、親局制御手段(50)は、第1受信手段(30)で応答パルス及び第2応答時間を受信させ、要求パルスを第1受信部(30)で受信してから、応答パルスを受信するまでの第1応答時間を計測するとともに、受信した第2応答時間を電波伝搬時間計測校正システムで校正し、校正した第2応答時間と第1応答時間との差から親局(10)と子局(100)の距離を算出する。
このような距離算出システム(1)では、請求項3に記載の距離算出方法と同様にして、親局(10)と子局(100)間の距離を正確に計測することができる。つまり、第2応答時間が請求項4又は請求項5に記載の電波伝搬時間計測校正方法により校正されているので、正確な応答時間となっている。
このとき、前述のように、親局(10)が送信する1対のパルスに対して校正されているので、親局(10)において、第1応答時間を算出し、算出された第1応答時間と校正した第2応答時間の差から親局(10)と子局(100)間の距離を算出することにより正確に親局(10)と子局(100)との距離を算出することができるのである。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
本実施形態では、距離計測システムとして、親局としてリーダライタ10、子局としてRFIDタグ100を用いるRFIDタグシステム1について説明する。
図1は、RFIDタグシステム1の概略の構成を示すブロック図である。RFIDタグシステム1は、図1に示すように、リーダライタ10とRFIDタグ100間で送受信される電波の電波伝搬時間に基づきリーダライタ10とRFIDタグ100間の距離を計測する距離計測システムである。
[リーダライタ10の構成]
リーダライタ10は、第1送信部20、第1受信部30、第1時間計測部40、親局制御部50、サーキュレータ60及びアンテナ70を有している。
第1送信部20は、RFIDタグ100へ情報を送信するものであり、図示しない変調器、電力増幅器及び発振器を備え、親局制御部50から入力されるパルス波やディジタルデータを900MHz帯の周波数の電波に変換し、サーキュレータ60を介してアンテナ70へ出力する。
つまり、パルス波やディジタル変調データを変調器で変調し高周波信号とする。そして、変調した高周波信号を電力増幅器で増幅し、サーキュレータ60を介してアンテナ70から送信するのである。
第1受信部30は、RFIDタグ100からの情報を受信するものであり、図示しない低雑音増幅器、復調器を備え、アンテナ70から受信した900MHz帯の電波を、サーキュレータ60を介して受信し、復調して出力する。
つまり、アンテナ70で受信した高周波信号を低雑音増幅器で増幅し、増幅した高周波信号を復調器で復調し復調信号とする。そして得られた復調信号を第1時間計測部40及び親局制御部50へ出力するのである。
第1時間計測部40は、第1送信部20で情報を送信してから第1受信部30で情報を受信するまでの要求時間を計測するとともに、第1送信部20で受信したパルスの間隔を所定の第1基準時間でカウントした第1カウント数により第1パルス間隔を計測する。
ここで、第1時間計測部40の構成を図2に基づいて説明する。図2は、第1時間計測部40の概略の構成を示すブロック図である。第1時間計測部40は、リングゲートディレイ方式と呼ばれるものであり、入力されるパルスの間隔を22桁(D0〜D21)のカウント数で出力する。
第1時間計測部40は、図2に示すように、第1ラッチ回路41、第2ラッチ回路42、第3ラッチ回路43、エンコーダ44、カウンタ45、リングゲートディレイ回路46などから構成されている。
リングゲートディレイ回路46は、1個のAND素子47とその出力に直列接続されたCMOSを用いた15個のバッファ素子48から構成されている。AND素子47及び各バッファ素子48の出力ライン(計16本)は、それぞれ第1ラッチ回路41に入力されている。
第1ラッチ回路41には、パルスが入力されるごとに、次のパルスが入力されるまでリングゲートディレイ回路46からの16個の入力をラッチし、エンコーダ44へ出力する。
エンコーダ44には、第1ラッチ回路41でラッチされた16個の信号が入力され、エンコーダ44は、入力された16個の信号を4桁(D0〜D3)にエンコードし、第3ラッチ回路43へ出力する。
カウンタ45には、リングゲートディレイ回路46の出力パルス信号が入力され、カウンタ45は、そのパルス数をカウントし、18桁(D4〜D21)の信号として第2ラッチ回路42へ出力する。
第2ラッチ回路42には、カウンタ45から18桁(D4〜D21)の信号及びパルスが入力され、パルスが入力されてから次のパルスが入力されるまでカウンタ45からの18桁の信号をラッチし、第3ラッチ回路43へ出力する。
第3ラッチ回路43には、エンコーダ44から4桁(D0〜D3)、第2ラッチ回路42から18桁(D4〜D21)の信号が入力され、22桁(D0〜D21)のカウント数として出力する。
このような、第1時間計測部40では、リングゲートディレイ回路46において形成されるリング回路にパルスが循環している。循環しているパルスには各バッファ素子48のCMOSでサブナノ秒の遅延が生じているので、リング回路の出力(つまり、リングゲートディレイ回路46の出力)をカウントし、カウント値に遅延時間を乗ずると遅延時間が得られる。
したがって、遅延時間を第1ラッチ回路41でラッチし、エンコーダ44でエンコードし、カウンタ45でのパルスカウント数を第2ラッチ回路42でラッチし、それらを第3ラッチ回路43でラッチすることによって遅延時間に対応したカウント数を出力することになる。
また、親局制御部50は、第1送信部20、第1受信部30及び第1時間計測部40を制御するとともに、パルスを発生させるものであり、パルス発生回路80、図示しないCPU、ROM、RAM、発振器及びI/Oなどから構成されており、以下の(ア)〜(ケ)に示す処理を実行する。
(ア)パルス発生回路80から、少なくとも1対のパルスを発生させ、第1送信部20からRFIDタグ100に送信する。
(イ)送信する1対のパルスの間隔を第1時間計測部40により第1パルス間隔として計測する。
(ウ)RFIDタグ100の第2送信部120から送信された第2パルス間隔を第1受信部30により受信する。
(エ)(イ)において計測した第1パルス間隔と(ウ)において受信した第2パルス間隔との差異に基づいてリーダライタ10とRFIDタグ100間の電波伝搬時間計測の校正を行う。
具体的には、第1カウント数に対する第2カウント数の差異に基づいてリーダライタ10とRFIDタグ100間の電波伝搬時間計測の校正を行うとよい。つまり、第1カウント値をTcal1とし、第2カウント値をTcal2とすると、カウントの差異(カウント比)は(Tcal1÷Tcal2)となる。したがって、実際に得られた第2カウント値をT2とし、校正された第2カウント値をT2’とすると、T2’=T2×(Tcal1÷Tcal2)と校正してやれば、温度や電圧といった誤差変動要因の影響を受けやすい第2カウント値を、前記誤差変動要因を受けにくい第1カウント数に合わせて校正でき、正確な値になるのである。
(オ)第1送信部20からRFIDタグ100に対して要求パルスを送信させる。
(カ)要求パルスを第1受信部30で受信し、第1応答時間の計測を開始する。
(キ)第1受信部30で応答パルス及び第2応答時間を受信させ、第1時間計測部40により、要求パルスを第1受信部30で受信してから、応答パルスを受信するまでの第1応答時間を計測する。
(ク)(キ)において受信した第2応答時間を校正する。
(ケ)校正した第2応答時間と第1応答時間との差からリーダライタ10とRFIDタグ100の距離を算出する。
距離の算出は以下のように行う。すなわち、第1応答時間をT1、第2応答時間をT2とし、リーダライタ10とRFIDタグ100間を電波が到達するまでの時間(伝搬遅延時間)をTd、リーダライタ10とRFIDタグ100間の距離をLとすると、下記に示す式1及び式2が成り立つ。
(T1−T2)/2=2Td ・・・ 式1
L=Td/c ・・・ 式2
ただし、cは光速
ここで、T2がT1に対して校正されているので、伝搬遅延時間Tdが式1から正確に算出でき、正確に算出された伝搬遅延時間Tdから式2によりリーダライタ10とRFIDタグ100間の距離Lを正確に測定することができるのである。
アンテナ70は、第1送信部20及び第1受信部30で送受信する電波を送信又は受信する装置であり、本実施形態の場合パッチアンテナが用いられている。また、サーキュレータ60は、第1送信部20からアンテナ70へ送信電波とアンテナ70から第1受信部30への受信電波とを分離する装置である。
[RFIDタグ100の構成]
また、RFIDタグ100は、第2送信部120、第2受信部130、第2時間計測部140及び子局制御部150を有している。
第2送信部120は、リーダライタ10から送信されたCW波を、子局制御部150からの信号で変調し、900MHz帯の周波数の電波で、アンテナ170へ出力する。
第2受信部130は、リーダライタ10からの情報を受信するものであり、アンテナ170から受信した900MHz帯の電波を受信し、復調して、第2時間計測部140及び子局制御部150へ出力する。
第2時間計測部140は、第2受信部130で情報を受信してから第2送信部120で情報を送信するまでの応答時間を計測するとともに、第2受信部130で受信したパルスの間隔を所定の第2基準時間でカウントした第2カウント数により第2パルス間隔を計測する。なお、第2時間計測部140の構成は第1時間計測部40と同じであるので、説明は省略する。
また、子局制御部150は、第2送信部120、第2受信部130及び第2時間計測部140を制御するものであり、図示しないCPU、ROM、RAM及びI/Oなどから構成されており、以下の(コ)〜(ソ)に示す処理を実行する。
(コ)リーダライタ10の第1送信部20から送信されたパルス(第1パルス)を第2受信部130により受信する。
(サ)(コ)において受信したパルスの間隔を第2時間計測部140によって第2パルス間隔として計測する。
(シ)(サ)において計測した第2パルス間隔を第2送信部120によりリーダライタ10へ送信させる。
(ス)リーダライタ10の第1送信部20から送信された要求パルスを第2受信部130で受信する。
(セ)(ス)において受信した要求パルスに対する応答パルス(リーダライタ10から送信されたCWをAM変調したもの)を第2送信部120によりリーダライタ10に送信させる。
(ソ)要求パルスを第2受信部130で受信してから、応答パルスを送信するまでの第2応答時間を第2時間計測部140で計測させ、計測した第2応答時間を第2送信部120によりリーダライタ10に送信させる。
アンテナ170は、第2送信部120及び第2受信部130で送受信する電波を送信又は受信する装置であり、本実施形態の場合パッチアンテナが用いられている。
(RFIDタグシステム1の作動)
以上のような構成のRFIDタグシステム1の作動について図3に基づいて説明する。図3は、RFIDタグシステム1の送受信状態を示すタイムチャートである。
(電波伝搬時間計測校正作動)
まず、RFIDタグシステム1では、図3(a)に示すように、まず、リーダライタ10の親局制御部50がパルス発生回路80により、図3中αで示す1対のパルスを発生し、第1送信部20からRFIDタグ100に送信する。
次に、図3(c)に示すように、送信する1対のパルスの間隔を第1時間計測部40により図3中Tcal1で示す第1パルス間隔として計測する。
次に、図3(e)に示すように、リーダライタ10の第1送信部20から送信されたパルス(パルスα)を第2受信部130により受信する。
同時に、図3(f)に示すように、第2受信部130により受信したパルスの間隔を第2時間計測部140によって図3中Tcal2で示す第2パルス間隔として計測し、計測した第2パルス間隔を第2送信部120によりリーダライタ10へ送信させる。
前記、第2パルス間隔を第1受信部30により受信し、計測しておいた第1パルス間隔と受信した第2パルス間隔との差異に基づいてリーダライタ10とRFIDタグ100間の電波伝搬時間計測の校正を行う。具体的には、第1カウント数に対する第2カウント数の差異に基づいてリーダライタ10とRFIDタグ100間の電波伝搬時間計測の校正を行う。
(距離測定作動)
距離測定作動の際は、まず、図3(a)に示すように、第1送信部20からRFIDタグ100に対して図3中βで示す要求パルスを送信させる。
次に、図3(e)に示すように、リーダライタ10の第1送信部20から送信された要求パルス(図3中のβ)をRFIDタグ100の第2受信部130で受信する。
次に、図3(d)に示すように、要求パルス(図3中β)に対する応答パルス(図3中γ)を第2送信部120によりリーダライタ10に送信させる。
次に、図3(f)に示すように、要求パルス(図3中β)を第2受信部130で受信してから、応答パルス(図3中γ)を送信するまでの第2応答時間を第2時間計測部140で計測させ、計測した第2応答時間を第2送信部120によりリーダライタ10に送信させる。
次に、図3(b)に示すように、第1受信部30で応答パルス(図3中γ)及び第2応答時間を受信させる。
次に、図3(c)に示すように、第1時間計測部40により、要求パルスを第1受信部30で受信してから、応答パルスを受信するまでの第1応答時間を計測する。
その後、受信した第2応答時間を校正し、校正した第2応答時間と第1応答時間との差からリーダライタ10とRFIDタグ100の距離を算出する。
(RFIDタグシステム1の特徴)
以上に説明したRFIDタグシステム1では、リーダライタ10からRFIDタグ100に対して1対のパルス(パルスα)が送信される。そして、リーダライタ10側では送信したパルス間隔が計測され第1パルス間隔となり、RFIDタグ100側では、受信したパルスの間隔が計測され第2パルス間隔となる。
このとき、リーダライタ10側とRFIDタグ100側で計測誤差などがなければ、第1パルス間隔と第2パルス間隔は同じになる。ところが、実際には、リーダライタ10側とRFIDタグ100側とではパルス間隔の計測に誤差が発生するので、この誤差が分かれば、リーダライタ10側とRFIDタグ100側のパルス間隔の計測誤差の校正を行うことができる。
この誤差は、第1パルス間隔と第2パルス間隔の差異として現れるので、リーダライタ10において、RFIDタグ100から送信される第2パルス間隔を第1受信部30により受信し、計測した第1パルス間隔と受信した第2パルス間隔との差に基づいてリーダライタ10とRFIDタグ100間の電波伝搬時間計測の校正を行うことができる。
本実施形態では、リーダライタ10から送信する1対のパルスの間隔を、リーダライタ10及びRFIDタグ100においてリングゲートディレイ方式で計測している。つまり、リーダライタ10では、CMOSのディレイ時間を所定の第1基準時間としてカウントした第1カウント数により第1パルス間隔を計測し、RFIDタグ100では、受信した1対のパルスの間隔をCMOSのディレイ時間を所定の第2基準時間としてカウントした第2カウント数により第2パルス間隔を計測している。
そして、リーダライタ10では、第1カウント数に対する第2カウント数の差に基づいてリーダライタ10とRFIDタグ100間の電波伝搬時間計測の校正を行っている。
このように、リーダライタ10及びRFIDタグ100において、リングゲートディレイ方式によって基準時間(第1基準時間及び第2基準時間)でパルス間隔をカウントしているので、発振器を用いたカウンタなどが必要なく、装置構成を簡易にすることができる。
また、RFIDタグ100からは、第2カウント数を送信するだけでよいので、送信時間を短くすることができる。したがって、電波伝搬時間計測の校正に要する時間を短くすることができる。
また、リーダライタ10からRFIDタグ100に対して要求パルスが送信され、RFIDタグ100からリーダライタ10に対しては、要求パルスに対する応答パルスと、要求パルスを第2受信部130で受信してから応答パルスを送信するまでの応答時間(第2応答時間)が送信される。
そして、リーダライタ10では、受信した第2応答時間が電波伝搬時間計測校正方法により校正されるので、正確な応答時間となる。このとき、第2応答時間は、前述のように、リーダライタ10が送信する1対のパルスに対して校正されているので、リーダライタ10において、要求パルスを第1受信部30で受信してから、応答パルスを受信するまでの第1応答時間を算出し、算出された第1応答時間と校正した第2応答時間の差からリーダライタ10とRFIDタグ100間の距離を算出することにより、正確にリーダライタ10とRFIDタグ100との距離を正確に算出することができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
(1)上記実施形態では、パルス間隔をCMOSのディレイ時間を利用したリングゲートディレイ方式を用いたが、カウンタを用いてカウントしてもよい。
(2)上記実施形態では、パルス間隔を基準時間に基づいてカウントし、パルス間隔をカウント数として用いて校正を行っていたが、パルス間隔をタイマで計測し、計測した時間を用いて校正してもよい。
(3)上記実施形態では、親局がリーダライタ10、子局がRFIDタグ100というシステムであるため、900MHz帯の周波数の電波を用いていたが、親局及び子局は他の周波数を用いる装置、例えば、2.45GHz帯を用いる無線LANをベースとしたシステムでもよい。また、700MHz帯や5.8GHz帯といった他の周波数を用いた、親局を車載器とし子局を歩行者や自転車とした人車間通信や、親局を路側器とし、子局を歩行者や車両とした路車間通信、親局子局とも車両などの移動体である車車間通信、といったITSシステムでもよい。
(4)上記実施形態では、親局がリーダライタ、子局がRFIDタグというシステムであったが、親局、子局ともに無線機で構成されるシステムであってもよい。
RFIDタグシステム1の概略の構成を示すブロック図である。 第1時間計測部40の概略の構成を示すブロック図である。 RFIDタグシステム1の送受信状態を示すタイムチャートである。
符号の説明
1…RFIDタグシステム、10…リーダライタ、20…第1送信部、30…第1受信部、40…第1時間計測部、41…第1ラッチ回路、42…第2ラッチ回路、43…第3ラッチ回路、44…エンコーダ、45…カウンタ、46…リングゲートディレイ回路、47…AND素子、48…バッファ素子、50…親局制御部、60…サーキュレータ、70…アンテナ、80…パルス発生回路、100…RFIDタグ、120…第2送信部、130…第2受信部、140…第2時間計測部、150…子局制御部、170…アンテナ。

Claims (6)

  1. 第1送信手段及び第1受信手段を有する親局と第2送信手段及び第2受信手段を有する子局間の電波伝搬時間を校正する電波伝搬時間計測校正方法であって、
    前記親局において、少なくとも1対のパルスを前記第1送信手段により前記子局に送信するとともに、前記送信する1対のパルスの間隔を第1パルス間隔として計測する第1パルス計測ステップと、
    前記子局において、前記親局から送信された前記1対のパルスを前記受信手段により受信するとともに、受信した前記1対のパルスの間隔を第2パルス間隔として計測し、計測した前記第2パルス間隔を前記第2送信手段により前記親局へ送信する第2パルス間隔計測ステップと、
    前記親局において、前記子局から送信される前記第2パルス間隔を前記第1受信手段により受信し、計測した前記第1パルス間隔と受信した前記第2パルス間隔との差異に基づいて前記親局と前記子局間の電波伝搬時間計測の校正を行う校正ステップと、
    を備えたことを特徴とする電波伝搬時間計測校正方法。
  2. 請求項1に記載の電波伝搬時間計測校正方法において、
    前記第1パルス計測ステップでは、前記送信する1対のパルスの間隔を所定の第1基準時間でカウントした第1カウント数により前記第1パルス間隔を計測し、
    前記第2パルス計測ステップでは、前記受信した1対のパルスの間隔を所定の第2基準時間でカウントした第2カウント数により前記第2パルス間隔を計測し、
    前記校正ステップは、
    前記第1カウント数に対する前記第2カウント数の差異に基づいて前記親局と前記子局間の電波伝搬時間計測の校正を行うことを特徴とする電波伝搬時間計測校正方法。
  3. 第1送信手段及び第1受信手段を有する親局と第2送信手段及び第2受信手段を有する子局間で送受信される電波の電波伝搬時間に基づいて前記親局と前記子局間の距離を計測する距離計測方法であって、
    前記親局の第1送信手段から前記子局に対して要求パルスを送信させる要求パルス送信ステップと、
    前記要求パルス送信ステップにより送信された前記要求パルスを前記子局の第2受信手段で受信し、受信後、前記要求パルスに応答するために送信する応答パルス及び前記要求パルスを前記第2受信手段で受信してから、前記応答パルスを送信するまでの第2応答時間を前記子局の第2送信手段により前記親局に送信させる応答パルス送信ステップと、
    前記親局において、前記親局の第1受信手段で前記応答パルス及び前記第2応答時間を受信させ、受信した前記第2応答時間を、請求項1又は請求項2に記載の電波伝搬時間計測校正方法により校正する応答時間校正ステップと、
    前記要求パルスを前記第1受信部で受信してから、前記応答パルスを受信するまでの第1応答時間を算出し、算出した前記第1応答時間と校正した前記第2応答時間の差から前記親局と前記子局間の距離を算出する距離算出ステップと、
    を備えたことを特徴とする距離計測方法。
  4. 親局と子局間の電波伝搬時間計測校正システムであって、
    前記子局へ情報を送信する第1送信手段と、
    前記子局からの情報を受信する第1受信手段と、
    パルスを生成するパルス生成手段と、
    前記パルス生成手段で生成したパルス間隔を計測する第1パルス間隔計測手段と、
    前記第1送信手段、前記第1受信手段及び前記第1パルス間隔計測手段を制御する親局制御手段と、
    を有する親局と、
    前記親局へ情報を送信する第2送信手段と、
    前記親局からの情報を受信する第2受信手段と、
    前記第2受信手段で受信したパルス間隔を計測する第2パルス間隔計測手段と、
    前記第2送信手段、前記第2受信手段及び前記第2パルス間隔計測手段を制御する子局制御手段と、
    を有する子局と、
    を備え、
    前記親局制御手段は、
    前記パルス生成手段により少なくとも1対のパルスを発生させ、前記第1送信手段により前記子局に送信するとともに、前記送信する1対のパルスの間隔を前記第1パルス間隔計測手段により第1パルス間隔として計測し、
    前記子局制御手段は、
    前記第1送信手段により送信された前記1対のパルスを前記第2受信手段に受信させるとともに、受信した前記1対のパルスの間隔を前記第2パルス間隔計測手段によって第2パルス間隔として計測し、計測した前記第2パルス間隔を前記第2送信手段により前記親局へ送信させ、
    前記親局制御手段は、さらに、前記第2送信手段から送信された前記第2パルス間隔を前記第1受信手段により受信し、計測した前記第1パルス間隔と受信した前記第2パルス間隔との差異に基づいて前記親局と前記子局間の電波伝搬時間計測の校正を行うことを特徴とする電波伝搬時間計測校正システム。
  5. 請求項4に記載の電波伝搬時間計測校正システムであって、
    前記第1パルス間隔計測手段は、前記パルスの間隔を所定の第1基準時間でカウントした第1カウント数により前記第1パルス間隔を計測し、
    前記第2パルス間隔計測手段は、前記パルスの間隔を所定の第2基準時間でカウントした第2カウント数により前記第2パルス間隔を計測し、
    前記親局制御手段は、
    前記第1カウント数に対する前記第2カウント数の差異に基づいて前記親局と子局間の電波伝搬時間計測の校正を行うことを特徴とする電波伝搬時間計測校正システム。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の電波伝搬時間計測校正システムを備え、親局と子局間で送受信される電波の電波伝搬時間に基づき前記親局と前記子局間の距離を計測する距離計測システムであって、
    前記電波伝搬時間計測校正システムの親局に、前記第1送信手段で情報を送信してから前記第1受信手段で情報を受信するまでの要求時間を計測する要求時間計測手段を備え、
    前記電波伝搬時間計測校正システムの子局に、前記第2受信手段で情報を受信してから前記第2送信手段で情報を送信するまでの応答時間を計測する応答時間計測手段を備え、
    前記親局制御手段は、前記第1送信手段から前記子局に対して要求パルスを送信させ、
    前記子局制御手段は、前記要求パルスを前記第2受信手段で受信させ、受信後、前記要求パルスに対する応答パルスを前記第2送信手段により前記親局に送信させるとともに、前記要求パルスを前記第2受信手段で受信してから、前記応答パルスを送信するまでの第2応答時間を前記応答時間計測手段で計測し、計測した第2応答時間を前記第2送信手段により前記親局に送信させ、
    前記親局制御手段は、さらに、前記第1受信手段で前記応答パルス及び前記第2応答時間を受信させ、前記要求時間計測手段により、前記要求パルスを前記第1受信部で受信してから、前記応答パルスを受信するまでの第1応答時間を計測するとともに、受信した前記第2応答時間を前記電波伝搬時間計測校正システムで校正し、校正した前記第2応答時間と前記第1応答時間との差から前記親局と前記子局の距離を算出することを特徴とする距離計測システム。
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