JP2009186322A - ハイポイドギヤの歯面形状の測定方法および測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リングギヤの歯面を正確に測定することができるハイポイドギヤの歯面形状の測定方法を提供する。
【解決手段】ハイポイドギヤの歯面形状測定方法は、リングギヤ20を位置決めする工程と、リングギヤ20とドライブピニオン10とが正規バックラッシで噛み合うようにリングギヤ20を移動させる工程と、その移動量に応じてリングギヤ20の位置を補正してリングギヤ20の形状を測定する工程とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】ハイポイドギヤの歯面形状測定方法は、リングギヤ20を位置決めする工程と、リングギヤ20とドライブピニオン10とが正規バックラッシで噛み合うようにリングギヤ20を移動させる工程と、その移動量に応じてリングギヤ20の位置を補正してリングギヤ20の形状を測定する工程とを備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、ハイポイドギヤの歯面形状の測定方法および測定装置に関し、より特定的には、ハイポイドギヤを構成するリングギヤの歯面形状の測定方法および測定装置に関するものである。
従来、歯面形状の測定方法は、たとえば特開平6−109593号公報(特許文献1)、特開平11−118407号公報(特許文献2)および特開平11−258116号公報(特許文献3)に開示されている。
特開平6−109593号公報
特開平11−118407号公報
特開平11−258116号公報
特許文献1では、3次元測定装置にて、リングギヤの歯面形状を測定する構成が開示されている。しかしながら、ハイポイドギヤの歯面形状測定では、ギヤ背面を基準に測定が行なわれるため、歯厚やブランク形状の誤差を吸収できず、ハイポイドギヤの相対歯面形状を正確に測定できないという問題があった。
特許文献2では、はすば歯車の歯面形状の測定方法が開示されている。
特許文献3では、ハイポイドギヤの噛み合せ位置を測定するギヤセット試験機が開示されている。
特許文献3では、ハイポイドギヤの噛み合せ位置を測定するギヤセット試験機が開示されている。
すなわち、従来の技術では、ハイポイドギヤの歯面形状を正確に測定することができないという問題があった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、ハイポイドギヤの歯面形状を正確に測定することが可能なハイポイドギヤの歯面形状の測定方法および測定装置を提供することを目的とする。
この発明に従ったハイポイドギヤの測定方法は、リングギヤとピニオンギヤとを含むハイポイドギヤの歯面形状の測定方法であって、ピニオンギヤの回転軸から離れた位置にリングギヤの背面が位置するようにリングギヤを位置決めする工程と、リングギヤとピニオンギヤが正規バックラッシで噛み合うようにリングギヤをリングギヤの回転軸方向に移動させる工程と、リングギヤの移動量に応じてリングギヤの位置を補正してリングギヤの背面を基準にリングギヤの歯面形状を測定する工程とを備える。
このように構成されたハイポイドギヤの歯面形状の測定方法では、正規バックラッシでリングギヤが噛み合っている状態において、リングギヤ背面を基準として歯面形状を測定するため、相対歯面形状の測定精度が向上する。
この発明に従ったハイポイドギヤの歯面形状の測定装置は、上記方法を実施するための装置であって、リングギヤを支持し、リングギヤをリングギヤの回転軸方向に移動させて位置決めする調整機構と、調整機構から離隔して設けられ、調整機構に載置されたリングギヤの歯面形状を測定する測定機構とを備える。
このように構成された装置では、正確にハイポイドギヤの歯面形状を測定することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態に従った歯面形状の測定装置の模式図である。図1を参照して、この発明の実施の形態に従ったハイポイドギヤの歯面形状の測定装置1は、リングギヤ20のZ軸方向(回転軸方向)の位置を調整するための調整機構30と、調整機構30に載置されたリングギヤ20の歯面を測定する測定機構70と、測定機構70と調整機構30とに接続されてそれらを制御する制御部40とを備える。リングギヤ20はドライブピニオン10と噛み合ってハイポイドギヤを構成している。ハイポイドギヤでは、ドライブピニオン10がリングギヤ20に対してオフセットして噛み合っている。
リングギヤ20は、円形状であり、外周部に歯面が設けられており、その歯面にドライブピニオン10が噛み合っている。リングギヤ20の回転軸29は、リングギヤ20の中心部を通過してリングギヤ20の半径方向と直交するように延びる。
ドライブピニオン10は、リングギヤ20と噛み合い、リングギヤ20に回転力を伝達する。ドライブピニオン10には、歯面が設けられており、その歯面がリングギヤ20の歯面と噛み合う。
調整機構30は、リングギヤ20を載置するための台であり、リングギヤ20の回転軸29方向に移動することが可能である。調整機構30は回転軸29を中心として、リングギヤ20を回転させることも可能である。リングギヤ20の背面21が調整機構30に当接している。
測定機構70は、リングギヤ20の歯面22の形状を測定するための装置である。測定機構70は、歯面22と接触してもよく、接触しなくてもよい。測定機構70により、歯面22の立体形状を測定することができる。
制御部40は、調整機構30に接続されており、調整機構30の位置を認識し、かつ、調整機構30を駆動させる。制御部40は、測定機構70に接続されており、測定機構70から歯面22の計測情報に関する信号を受け取る。
図1で示す装置を用いた測定方法について説明する。まず、調整機構30上にリングギヤ20を載置する。このとき、リングギヤ20および調整機構30の位置は点線で示す正規寸法位置である。この状態では、回転軸19上の基準点50から背面21までの正規寸法はCとなる。
次に、制御部40からの信号を受けて調整機構30がZ軸方向(回転軸29方向)に移動する。これにより、リングギヤ20とドライブピニオン10との噛み合いのバックラッシが正規バックラッシとなるように位置調整を行なう。正規バックラッシとなったかどうかの判断は、ドライブピニオン10とリングギヤ20との噛み合い部分を観察することで行なう。
正規バックラッシとなった状態における基準点50から背面21までの距離Bを測定する。元々の正規寸法Cから測定距離Bを引いた値が補正値Aとなる。すなわち、図1中の補正値Aだけリングギヤ20が移動したことになる。
そして正規バックラッシでリングギヤ20がドライブピニオン10と噛み合った後、測定機構70はリングギヤ20の歯面22の形状の測定を行なう。このとき、補正値Aを用いて、リングギヤ20の歯面22の位置の補正を行なう。これにより、リングギヤ20の歯面22が背面21からどれぐらいの距離が離れているかを正規バックラッシでリングギヤ20とドライブピニオン10とが噛み合った状態において正確に測定することができる。
すなわち、ハイポイドギヤの製造およびアッシ組付け歯当りの確認はバックラッシ基準で行なわれる。歯面22の厚みやブランク形状の誤差を組付け寸法の調整で吸収している。これに対し、ハイポイドギヤを構成するリングギヤ20の歯面形状をギヤの背面21基準でのみ行なうとすると歯厚Sやブランク厚Tの誤差を吸収できず、ハイポイドギヤ対の相対歯面形状測定を正確にできないという問題がある。
これに対し、実施の形態で示すように、正規バックラッシ状態において歯面22の形状を測定することで正確な歯面形状を測定することができ、ハイポイドギヤの製造、アッシ組付け、および歯当りの確認と同様のバックラッシ基準の状態で歯面形状の測定を行なうことができる。
また、相対的な歯面形状の測定において歯厚Sの誤差およびブランク厚Tの誤差を排除できる。
基準点50はドライブピニオン10の回転軸19上の点であってもよく、またはリングギヤ20の回転軸29上の点であってもよい。基準点50は回転軸19を含む面であって、回転軸29に直交する面上の点であればよい。
すなわち、この発明の実施の形態に従ったハイポイドギヤの歯面形状の測定方法は、ドライブピニオン10の回転軸19から離れた位置にリングギヤ20の背面21が位置するようにリングギヤ20を位置決めする工程と、リングギヤ20とドライブピニオン10が正規バックラッシで噛み合うようにリングギヤ20をリングギヤ20の回転軸29方向に移動させる工程と、リングギヤ20の移動量に応じてリングギヤ20の位置を補正してリングギヤ20の背面21を基準にリングギヤ20の歯面形状を測定する工程とを備える。
また、上記方法を実施するための装置は、リングギヤ20を支持し、リングギヤ20を回転軸29方向に移動させて位置決めする調整機構30と、調整機構30から離隔して設けられ、調整機構30に載置されたリングギヤ20の歯面22の形状を測定する測定機構70とを備える。基準点は、ドライブピニオン10の回転軸19と同じ高さに位置する。このように構成された歯面22の測定方法では、正規バックラッシでドライブピニオン10と噛み合うリングギヤ20の歯面22の形状を正確に測定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 歯面形状の測定装置、10 ドライブピニオン、19,29 回転軸、20 リングギヤ、21 背面、22 歯面、30 調整機構、40 制御部、50 基準点、70 測定機構。
Claims (2)
- リングギヤとピニオンギヤとを含むハイポイドギヤの歯面形状の測定方法であって、
前記ピニオンギヤの回転軸から離れた位置に前記リングギヤの背面が位置するように前記リングギヤを位置決めする工程と、
前記リングギヤと前記ピニオンギヤが正規バックラッシで噛み合うように前記リングギヤを前記リングギヤの回転軸方向に移動させる工程と、
前記リングギヤの移動量に応じて前記リングギヤの位置を補正して前記リングギヤの背面を基準にリングギヤの歯面形状を測定する工程とを備えた、ハイポイドギヤの歯面形状の測定方法。 - 請求項1に記載のハイポイドギヤの歯面形状の測定方法を実施するための測定装置であって、
前記リングギヤを支持し、前記リングギヤを前記リングギヤの回転軸方向に移動させて位置決めする調整機構と、
前記調整機構から離隔して設けられ、前記調整機構に載置された前記リングギヤの歯面形状を測定する測定機構とを備えた、ハイポイドギヤの歯面形状の測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008026563A JP2009186322A (ja) | 2008-02-06 | 2008-02-06 | ハイポイドギヤの歯面形状の測定方法および測定装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008026563A JP2009186322A (ja) | 2008-02-06 | 2008-02-06 | ハイポイドギヤの歯面形状の測定方法および測定装置 |
Publications (1)
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ID=41069712
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JP2008026563A Withdrawn JP2009186322A (ja) | 2008-02-06 | 2008-02-06 | ハイポイドギヤの歯面形状の測定方法および測定装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107442444A (zh) * | 2017-07-28 | 2017-12-08 | 重庆光腾汽车零部件有限公司 | 一种齿圈自动检测工装 |
-
2008
- 2008-02-06 JP JP2008026563A patent/JP2009186322A/ja not_active Withdrawn
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CN107442444A (zh) * | 2017-07-28 | 2017-12-08 | 重庆光腾汽车零部件有限公司 | 一种齿圈自动检测工装 |
CN107442444B (zh) * | 2017-07-28 | 2019-02-19 | 重庆光腾汽车零部件有限公司 | 一种齿圈自动检测工装 |
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