JP2009185761A - ロータリ圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の構成では圧縮機の効率向上のためバルブ取り付け部の厚さを薄くし、吐出口のデッドボリュームを小さくして圧縮効率の向上を図ると、バルブ取り付け部の厚さが薄くなり上軸受け外側と内側には最大で吐出圧力と吸入圧力の差圧が作用するため厚さの薄いバルブ取り付け部のシリンダー内壁の内側に臨む部分が前記差圧で押され内側に膨らみピストンの端面と接触し摩耗してしまい信頼性上の課題があった。
【解決手段】吐出口リング部14以外のバルブ取り付け部6をシリンダー内壁3aよりも外側に構成したことを特徴とすることにより、バルブ取り付け部6のシリンダー内壁3aよりも内側に臨む部分をなくすことが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】吐出口リング部14以外のバルブ取り付け部6をシリンダー内壁3aよりも外側に構成したことを特徴とすることにより、バルブ取り付け部6のシリンダー内壁3aよりも内側に臨む部分をなくすことが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ルームエアコン、冷蔵庫、空気調和装置に組み込まれるロータリ圧縮機に関する。
従来のこの種のロータリ圧縮機のバルブ取り付け部はシリンダー内壁の内側に一部が臨むように設置されていた(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載された従来のロータリ圧縮機の上軸受け71側より見た横断面図である。破線で示しているのがシリンダー内壁72ピストン73である。シリンダー内壁72とピストン73外壁で囲まれた空間をベーン74で区切られ吐出口76が構成されている方の空間が圧縮室78となり、反対側が吸入室79になっている。上軸受け71の圧縮室78側にバルブ取り付け部75が設けられ吐出口76バルブ固定部77が構成されている。またバルブ取り付け部75はシリンダー内壁72の内側に一部分が臨む部分75a(斜線部)を有する構成になっている。
特公平7−122437号公報(図1)
しかしながら、前記従来の構成では圧縮機の効率向上のためバルブ取り付け部75の厚さを薄くし、吐出口76のデッドボユームを小さくして圧縮効率の向上を図ると、上軸受け71外側と内側には最大で吐出圧力Pdと吸入圧力Psの差圧が作用するため厚さの薄いバルブ取り付け部75のシリンダー内壁72の内側に臨む部分75aが前記差圧で押され内側に膨らみピストンの端面と接触し摩耗してしまう信頼性上の課題があった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、バルブ取り付け部を薄くしても変形を小さくして信頼性上問題のないレベルにして吐出口のデッドボリュームを小さくして圧縮機効率を向上するロータリ圧縮機を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明のロータリ圧縮機は、前記吐出口外周部以外の前記バルブ取り付け部を前記シリンダー内壁よりも外側に構成したことを特徴とする。
このことにより、バルブ取り付け部の前記シリンダー内壁よりも内側に臨む部分をなくすことが可能となる。
本発明のロータリ圧縮機のバルブ取り付け部を薄くしても差圧によりピストン側に膨らみ難く信頼性上問題のないレベルに押えることが可能となり吐出口のデッドボリュームを小さくして圧縮機効率を向上させることが出来る。
第1の発明は前記吐出口外周部以外の前記バルブ取り付け部を前記シリンダー内壁よりも外側に構成したことにより、吐出口を薄くしてデッドボリューム小さくできる構成になっている。
第2の発明は、特に、第1の発明の軸受け端板に掘り込まれたバルブ取り付け部を吐出口外周部が前記バルブ取り付け部の肉厚よりも薄くなる方向に斜めに構成したことにより、バルブ取り付け部の強度を十分確保して吐出口のデッドボリュームを小さくできる構成になっている。
第3の発明は、特に、第1の発明の弁座部吐出口の穴形状をD字型に加工し、前記吐出口の欠けた部分がシリンダー中心に向かうように設けたことにより、圧力差による歪みを小さく出来る構成になっている。
第4の発明は、特に、第1の発明のバルブカバー内側にバルブ取り付け部を配置するように、バルブカバーに張り出し部分を構成することにより、バルブ取り付け部を密閉できるためバルブ音を遮蔽することが可能となり騒音を下げることが可能である。
第5の発明は、特に、第1の発明のバルブカバーのガス出口をバルブ取り付け部に設けて、積極的にバルブカバーとバルブ取り付け部に発生するすき間を利用する構成である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかるロータリ圧縮機のメカ部の縦断面図を示している。
図1は、本発明にかかるロータリ圧縮機のメカ部の縦断面図を示している。
図1に示されるように、密閉容器1に上軸受け2が固定されている。また、シリンダー3の上部には上軸受け2、下部には下軸受け15が取り付けられそれぞれに囲まれた空間内にシャフ4により回転するピストン5が設けられ圧縮室、吸入室を構成している。上軸受け2の上面にバルブ取り付け部6が設けられ、バルブ取り付け部6にバルブ7、バルブストップ8が取り付けられている。また、バルブ取り付け部6を覆うようにバルブカバー9が上軸受け2にボルト等で固定されている。
図2は、本発明にかかるロータリ圧縮機の上軸受け2から見たメカ部の横断面図である。シリンダーの内壁3a、ピストン5、ベーン10および吸入口3bが破線で示されている。
以上のように構成されたロータリ圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、吸入口3bより冷媒が吸入室11に吸入される。また、圧縮室12にある冷媒はピストン5の回転とともに圧縮され吐出口13よりバルブカバー9内に吐出される。
図2の上軸受け2上面の圧縮室12の終了近辺に吐出口13、そのまわりに吐出口外周部14およびバルブ13を取り付けるためのバルブ取り付け部6が設けられている。吐出口外周部14はシリンダー内壁3a内に一部かかるように設置されているが、バルブ取り付け部6はシリンダー内壁3aよりも外側に設置されている。
図3(a)は吐出口13近傍を上部より見た平面図、(b)は上軸受け2のバルブ取り付け部6近傍の縦断面拡大図である。バルブ取り付け部6の裏側6bはシリンダー3の端面3bに当っているため、バルブ取り付け部6に圧力差がかからない構成になっている。また、吐出口13の穴形状をD字型に加工し吐出口13の欠けた部分13aはシリンダー中心に向かう方向に構成されている。吐出口13の穴形状をD字型に加工していない場合と比較して吐出口13の欠けた部分13aがリブの役割を果たすため、吐出口外周部14全体の剛性が向上し上軸受け2の外側に吐出圧力Pdまた上軸受け2の内側に吸入圧力P
sによる差圧が働いても吐出口リング部14の変形量が小さくなり、より吐出口外周部14の厚さを薄くし、そこのデッドボリュームも小さくすることができる。デッドボリューを小さくできると、圧縮効率が向上する利点を得ることができる。また、吐出口13の欠けた部分13aがシリンダー中心に向かう方向に構成されているためピストン内側5aと吐出口13とのシール長Lを長く確保できるためピストン内側5aのオイルや冷媒が漏れるのを低減することが出来る。
sによる差圧が働いても吐出口リング部14の変形量が小さくなり、より吐出口外周部14の厚さを薄くし、そこのデッドボリュームも小さくすることができる。デッドボリューを小さくできると、圧縮効率が向上する利点を得ることができる。また、吐出口13の欠けた部分13aがシリンダー中心に向かう方向に構成されているためピストン内側5aと吐出口13とのシール長Lを長く確保できるためピストン内側5aのオイルや冷媒が漏れるのを低減することが出来る。
図4は、本発明にかかるロータリ圧縮機の上軸受け2の上面に掘りこまれたバルブ取り付け部6の詳細縦断面図である。吐出口外周部14の肉厚L1がバルブ取り付け部6の肉厚L2よりも薄くなる方向にバルブ取り付け部6を斜めに構成しバルブ7およびバルブストップ8がリベット16で固定されている。
この構成によりバルブ取り付け部6の強度を確保して吐出口13のデッドボリュームを小さくできる構成になっている。
図5は、本発明にかかるロータリ圧縮機のバルブカバーから見た横断面図である。上軸受け2の上面にあるバルブ取り付け部6を破線で示している。バルブカバー9にはバルブ取り付け部6全体を覆うように張り出し部9aが設けられている。また、バルブカバー9内に吐出された圧縮冷媒はバルブカバー9にあけられた穴9bより吐出される。この構成によりバルブ取り付け部がバルブカバー9で覆われているため、騒音の増大を抑えることが出来かつ材料費も張り出し部分9aの増加ですむためコスト的に安価なバルブカバーを得ることができる。
図6は、本発明にかかるロータリ圧縮機のバルブカバー9、バルブ取り付け部6の縦断面図である。
バルブ取り付け部6とバルブカバー9との間に発生するすき間を冷媒ガスの通路として積極的に利用するために、バルブ取り付け部6と対応するバルブカバー9に開口部9cを設けた構成になっている。また開口部9cの強度を上げるためには半円状の形状が望ましい。
以上のように、本実施の形態においてはロータリ圧縮機の前記吐出口リング部以外の前記バルブ取り付け部を前記シリンダー内壁よりも外側に構成であるため、差圧によるバルブ取り付け部の変形を無くすことが出来るため吐出口の厚みを小さくできデッドボリュームを小さくして圧縮効率の向上を図ることが出来る。
なお、この実施形態は上軸受けのバルブ取り付け部に関して説明したが、下軸受け側にバルブ取り付け部が構成されても同様の効果を有する。
上述したように、本発明にかかるロータリ圧縮機は、圧縮効率を向上することができるため、給湯器用CO2圧縮機、空気圧縮の用途にも適用できる。
1 密閉容器
2 上軸受け
3 シリンダー
3a シリンダー内壁
3b 吸入口
4 シャフト
5 ピストン
6 バルブ取り付け部
7 バルブ
8 バルブストップ
9 バルブカバー
9a 張り出し部
9b 穴
9c 開口部
10 ベーン
11 吸入室
12 圧縮室
13 吐出口
13a 欠けた部分
14 吐出口外周部
15 下軸受け
16 リベット
2 上軸受け
3 シリンダー
3a シリンダー内壁
3b 吸入口
4 シャフト
5 ピストン
6 バルブ取り付け部
7 バルブ
8 バルブストップ
9 バルブカバー
9a 張り出し部
9b 穴
9c 開口部
10 ベーン
11 吸入室
12 圧縮室
13 吐出口
13a 欠けた部分
14 吐出口外周部
15 下軸受け
16 リベット
Claims (5)
- シリンダーの両端面に、上軸受けと下軸受けを配し前記シリンダー内を回転するピストンと、前記ピストンを駆動するシャフトと、前記シリンダー内を吸入室と吐出口が開口する圧縮室に仕切るベーンと、前記上軸受けあるいは前記下軸受けの一方に前記吐出口を設け前記吐出口の出口にバルブにより開閉される吐出口外周部および前記バルブを固定するバルブ取り付け部と、前記バルブ、バルブストップを覆うように取り付けられたバルブカバーを有し、前記吐出口外周部以外の前記バルブ取り付け部を前記シリンダー内壁よりも外側に構成したロータリ圧縮機。
- 軸受け端板に掘り込まれたバルブ取り付け部を吐出口外周部が前記バルブ取り付け部の肉厚よりも薄くなる方向に斜めに構成した請求項1記載のロータリ圧縮機。
- 吐出口の穴形状をD字型に加工し、前記吐出口の欠けた部分がシリンダー中心に向かうように設けた請求項1または請求項2記載のロータリ圧縮機。
- バルブカバー内側にバルブ取り付け部を配置するように、バルブカバーに張り出し部分を構成した請求項1または請求項2または請求項3記載のロータリ圧縮機。
- バルブカバーのガス出口をバルブ取り付け部に設けた請求項1または請求項2または請求項3記載のロータリ圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008028805A JP2009185761A (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | ロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008028805A JP2009185761A (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | ロータリ圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009185761A true JP2009185761A (ja) | 2009-08-20 |
Family
ID=41069242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008028805A Pending JP2009185761A (ja) | 2008-02-08 | 2008-02-08 | ロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009185761A (ja) |
-
2008
- 2008-02-08 JP JP2008028805A patent/JP2009185761A/ja active Pending
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