JP2009185480A - 道路用支柱 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷重を上手く受けて柔軟に傾倒し、容易に破断することなく効果的に荷重を吸収することができる道路用支柱を提供する。
【解決手段】前後に対向する前フランジ部3及び後フランジ部4と、前後両フランジ部3,4を連結するウェブ部5とを備え、前記前フランジ部3は、上下方向に真直ぐ延設されるストレート部6と、該ストレート部6の下端61から、前フランジ部3の横幅方向に形成される第一屈曲線L1を介して斜め下前方へ傾斜して形成される傾斜部7と、傾斜部7の下端71から、前記横幅方向に形成される第二屈曲線L2を介して下方へ延設される立上部8とを備えてなり、前記後フランジ部4は、前記ストレート部6と平行となるように上下方向に真直ぐ延設されており、しかも、その横幅が前記前フランジ部3の横幅よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、道路用支柱に関し、特に車道に沿って設置される防護柵を支持するための支柱に関する。
従来、この種道路用支柱としては、図8に示すように、前後に対向する前フランジ部110及び後フランジ部120と、前後両フランジ部を連結するウェブ部130とを備えてなり、前記前フランジ部110は、斜め下前方に傾斜して形成される上傾斜部111と、該上傾斜部111の下端に連設され後方へ凹状に形成されるくびれ部112とを備えてなり、前記後フランジ部120は、斜め上前方へ傾斜して形成されたものが知られている。
かかる道路用支柱100は、例えば車道を通行する車両が誤って車道から飛び出すのを防止すべく、前フランジ部110を車道側に向けて該車道に沿って設置される所謂防護柵用支柱として使用されるものであり、車両の衝突を受けて後方へ傾倒することで、当該衝突による荷重を吸収して事故の軽減を図ることができるものである。
しかしながら、上記従来の道路用支柱100にあっては、上傾斜部111が斜め下前方に傾斜して形成されているので、前側からの荷重が上傾斜部111の傾斜に沿って逃げてしまい上手く荷重を受けることができない場合がある。
また、後フランジ部120が斜め上前方へ傾斜して形成されているので、前側から荷重を受けた際に後フランジ部120が突っ張りとなって柔軟に後方へ傾倒しない虞がある。
更に、前側から荷重を受けて後方へ傾倒する際にはくびれ部112が起点となり、また、かかる後方への傾倒によって前フランジ部110には上下方向の引っ張り力が作用するところ、かかる引っ張り力は、前フランジ部110の下端部(前フランジ部110とベース又は地覆との接続部)に集中して作用してしまう。その結果、当該接続部において前フランジ部110が容易に破断してしまう虞がある。
このように、従来の道路用支柱100は、受ける荷重を逃がしたり、又は荷重に対して突っ張ったり、或いは荷重を受けて容易に破断したりする虞があり、車両等の衝突による荷重を効果的に吸収することができない虞がある。
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされ、荷重を上手く受けて柔軟に傾倒し、容易に破断することなく効果的に荷重を吸収することができる道路用支柱を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る道路用支柱は、前後に対向する前フランジ部及び後フランジ部と、前後両フランジ部を連結するウェブ部とを備え、前記前フランジ部は、上下方向に真直ぐ延設されるストレート部と、該ストレート部の下端から、前フランジ部の横幅方向に形成される第一屈曲線を介して斜め下前方へ傾斜して形成される傾斜部と、傾斜部の下端から、前記横幅方向に形成される第二屈曲線を介して下方へ延設される立上部とを備えてなり、前記後フランジ部は、前記ストレート部と平行となるように上下方向に真直ぐ延設されており、しかも、その横幅が前記前フランジ部の横幅よりも小さいことを特徴とする。
該構成の道路用支柱にあっては、ストレート部及び後フランジ部が上下方向に真直ぐ形成されているので、例えば前側から車両等が衝突すると、当該衝突による荷重に対して前傾で突っ張ったり後傾で逃がしたりすることなく当該荷重を受けて後方へ曲がる。
ここで、ストレート部と傾斜部との境界部分には、前フランジ部を屈曲させて形成される第一屈曲線が横幅方向に形成されているので、荷重を受けた道路用支柱は、この第一屈曲線付近を起点にして概ね当該第一屈曲線よりも上側の部分が後方へ傾倒する。
この傾倒によって、前フランジ部には上下方向へ引っ張り力が作用するが、第一屈曲線を頂点とする屈曲と第二屈曲線を頂点とする屈曲とが直線状に伸びて当該引っ張り力を吸収することができるため、立上部には前記引っ張り力が伝わり難い。
そして、前記傾倒が所定の曲げ量になると、前記傾倒の起点において、ウェブ部が局部座屈する。それと共に、後フランジ部の横幅が前フランジ部の横幅よりも小さくなっているので、後フランジ部がその横幅方向に横倒れする。そうすると、道路用支柱は、前記横倒れ方向に捩れる。
ここで、傾斜部と立上部との境界部分には、前フランジ部を屈曲させることで形成される第二屈曲線が横幅方向に形成されているので、この第二屈曲線が横幅方向の突っ張りとなって前記横倒れによる捩れが第二屈曲線よりも下方側(立上部側)に伝わり難い。
特に、前記立上部は、上下方向に真直ぐに形成されていることが好ましい。
また、前記前フランジ部の横幅は、一定幅であることが好ましい。
更に、前記後フランジ部の横幅は、一定幅であることが好ましい。
また更に、少なくとも前記前フランジ部が立設されるベース部を備え、前記立上部の下端部はベース部の側面に接続されていることが好ましい。
更に、少なくとも前記後フランジ部が立設されるベース部を備え、後フランジ部は、ベース部の上面に立設されていることが好ましい。
また更に、少なくとも前記前フランジ部が立設されるベース部を備え、該ベース部には、道路用支柱を所定の設置場所へ取付固定するための固定用孔が前後に離間して形成されており、前記後フランジ部は、前側の固定用孔よりも後方側であり、且つ、後側の固定用孔よりも前方側に配置されていることが好ましい。
このように、本発明に係る道路用支柱にあっては、前フランジ部が、上下方向に真直ぐ延設されるストレート部と、該ストレート部の下端から、前フランジ部の横幅方向に形成される第一屈曲線を介して斜め下前方へ傾斜して形成される傾斜部と、該傾斜部の下端から、前記横幅方向に形成される第二屈曲線を介して下方へ延設される立上部とを備えてなり、後フランジ部が、前記ストレート部と平行となるように上下方向に真直ぐ延設され、しかも、その横幅が前記前フランジ部の横幅よりも小さく構成されているので、前側から受ける荷重を前傾で突っ張ったり後傾で逃がしたりすることがなく、また、前記傾倒によって前フランジ部に作用する引っ張り力を第一屈曲線及び第二屈曲線それぞれを頂点とする屈曲が伸びることで吸収し、且つ、横倒れによる捩れを第二屈曲線にて突っ張って当該伸びや捩れが立上部に伝わり難くすることができる結果、前側からの荷重を上手く受けて容易に破断することなく、後方への傾倒とウェブ部の局部座屈と後フランジ部の横倒れとで当該荷重を効果的に吸収することができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る道路用支柱の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(A)乃至(C)に、本実施形態における道路用支柱1が示されている。該道路用支柱1は、例えば車両が車道から飛び出すのを防止するための車両柵等の防護柵を支持するための車両柵用支柱であり、例えば、車道の幅方向端部に形成される所謂地覆に立設される。
かかる道路用支柱1は、該道路用支柱1を立設するための台座となるベース部2と、ベース部2に立設される前フランジ部3と、前フランジ部3の後方側にて該前フランジ部3と対向する後フランジ部4と、前記前フランジ部3と後フランジ部4とを接続するウェブ部5とを備えてなる。
ベース部2は、板状に構成されており、その上面2a及び下面2bは平面であり互いに平行となっている。また、ベース部2の側面としての前側面2cは、上下方向且つ左右方向に平行な平面となっている。かかるベース部2には、図2に示すように、地覆(図示しない)などの所定の設置場所に道路用支柱1を取付固定するための固定用孔21が上下方向(厚み方向)に貫通して設けられている。
この固定用孔21は、ベース部2の前後方向に離間して少なくとも2つ形成されており、本実施形態では、ベース部2の前側端部22に左右に離間して2つ、後側端部23に左右に離間して2つ、それぞれ形成されている。尚、本実施形態では、固定用孔21は、前後方向に長軸となる長孔であるが、これに限定されず、左右方向に長軸となる長孔であってもよく、或いは、円孔であってもよい。
前フランジ部3は、上下方向が長辺となり、左右方向(横幅方向)が短辺となる板状体であり、その横幅は上下方向全域に亘って一定幅に形成されている。また、前フランジ部3は、その前面側に前記防護柵を取り付けることができるように構成されている。
かかる前フランジ部3は、上下方向に真直ぐ延設されるストレート部6と、該ストレート部6の下端61から、前フランジ部3の横幅方向に形成される第一屈曲線L1を介して斜め下前方へ傾斜して形成される傾斜部7と、傾斜部7の下端71から、前記横幅方向に形成される第二屈曲線L2を介して下方へ延設される立上部8とを備える。
ストレート部6は、その前面6aが上下方向に平行な平面となっており、後面6bが前面6aに平行な平面となっている。つまり、ストレート部6の厚さは、上下に亘って一定の厚さとなっている。このストレート部6は、その前面6a側に防護柵を取り付けることができるように構成されている。具体的には、ストレート部6には、後方へ凸の柵取付部62が横幅方向全域に亘って少なくとも1つ形成されている。尚、本実施形態では、柵取付部62は上下に離間して2つ形成されており、上側の柵取付部62はストレート部6の上端部に形成され、下側の柵取付部62はストレート部6の上下方向中途部に形成されている。
傾斜部7は、前記ストレート部6の下方側に連設されており、該ストレート部6に対して斜め下前方へ傾斜するように形成されている。従って、傾斜部7の下端71は、上端72よりも前側に位置している。また、本実施形態では、傾斜部7は、傾斜方向(斜め下前方)に平行な平面状に形成されており、その厚さは一定厚さとなっている。尚、傾斜部7は曲面状に形成してもよく、また、傾斜部7の厚さは必ずしも一定厚さである必要はない。
ここで、ストレート部6と傾斜部7とは、屈曲して一体的に連続しており、当該屈曲に係る折れ線である第一屈曲線L1が横幅方向全域に亘って形成されている。即ち、ストレート部6と傾斜部7とは、第一屈曲線L1を介して連続している。尚、傾斜部7の傾斜の程度としては、特に限定されないが、例えば、傾斜部7の上端72及び下端71の前後方向の離間距離と、上下方向の離間距離との比が、1:5乃至1:2程度とすることができる。
立上部8は、前記傾斜部7の下方側に連設されており、上下方向に沿って形成されている。本実施形態では、立上部8は、上下方向に真直ぐ形成されており、前面8aが上下方向に平行な平面となっている。従って、立上部8の前面8aは、前記ストレート部6の前面6aと平行であり、しかも、ストレート部6の前面6aよりも前側に離間した位置となっている。尚、本実施形態では、立上部8の後面8bは、前面8aと平行な平面となっており、しかも、ストレート部6の前面6aよりも前側に位置している。尚、立上部8の厚さは、一定厚さとなっているが、必ずしも一定厚さである必要はない。
ここで、傾斜部7と立上部8とは、屈曲して一体的に連続しており、当該屈曲に係る折れ線である第二屈曲線L2が横幅方向全域に亘って形成されている。即ち、傾斜部7と立上部8とは、第二屈曲線L2を介して連続している。尚、立上部8の上下方向の長さは、傾斜部7の上端72及び下端71の上下方向の離間距離よりも短く、例えば、該離間距離の0.5乃至1.0倍の長さとすることができる。尚、立上部8の上下方向の長さは、前記離間距離よりも長くてもよく、例えば、該離間距離の1.0乃至1.5倍の長さとすることもできる。
かかる前フランジ部3は、前記ベース部2の上方に立設されている。具体的には、前フランジ部3は、立上部8の下端部81がベース部2の前側面2cに接続されることによって、ベース部2に立設されている。従って、前記ストレート部6は、ベース部2に対して垂直となっており、また、立上部8についても、ベース部2に対して垂直となっている。
後フランジ部4は、上下方向が長辺となり左右方向(横幅方向)が短辺となる板状体である。後フランジ部4の横幅は、一定幅に形成されており、前記前フランジ部3の横幅よりも小さくなっている。尚、この後フランジ部4の横幅は、特に限定されないが、例えば前フランジ部3の横幅の0.3乃至0.8倍とすることができる。また、後フランジ部4の上下方向の長さは、前フランジ部3の上下方向の長さとほぼ同じ長さとなっている。尚、後フランジ部4の前面4a及び後面4bは、上下方向に平行な平面となっている。つまり、後フランジ部4の厚さは、上下に亘って一定の厚さとなっており、本実施形態では、前フランジ部3の厚さよりも厚くなっている。尚、後フランジ部4の上端は、斜め上前方へ屈曲されて屈曲部42となっているが、上下方向に真直ぐ形成することもできる。
かかる後フランジ部4は、前記ベース部2の上方に立設されている。具体的には、後フランジ部4は、その下端41がベース部2の上面2aに接続されることによって、ベース部2に立設されており、本実施形態では、ベース部2に対して垂直に立設されている。また、後フランジ部4は、前側の固定用孔21よりも後方側であり、且つ、後側の固定用孔21よりも前方側に配置されている。よって、後フランジ部4と前記ストレート部6とは、前後方向に所定距離離間して平行となっている。
尚、後フランジ部4と前フランジ部3との離間距離は、特に限定されないが、例えば、斜め上前方に傾斜している後フランジ部4の屈曲部42と、後方へ凸の形状である前フランジ部3の上側の柵取付部62とが接する程度の距離とすることができる。
尚、後フランジ部4の後面4b側には、後フランジ部4が後方へ傾倒する際に座屈の起点となり得る起点部材は設けられていない。即ち、後フランジ部4の後面4b側には、例えば後フランジ部4の後方への倒れの起点となるリブなどは設けられていない。
ウェブ部5は、上下方向が長辺となり前後方向(前後幅方向)が短辺となる板状体であり、その前側端部51が下方ほど前方へ迫出している。具体的には、ウェブ部5は、その上下方向の長さが前フランジ部3の上下方向の長さに対応した長さとなっており、しかも、その前側端部51が前フランジ部3の後面の形状に対応した形状となっており、後側端部52が後フランジ部4の前面4aの形状に対応した形状となっている。
かかるウェブ部5は、前フランジ部3と後フランジ部4とを連結すべく両フランジ部の間に介在しており、前側端部51が前フランジ部3の後面に接続され、後側端部52が後フランジ部4の前面4aに接続されている。また、ウェブ部5は、その下端53がベース部2の上面2aに接続されている。
以上のような構成の道路用支柱1は、前フランジ部3の前面を車道側に向けて例えば前記地覆に埋設されたアンカーボルト等の固定手段をベース部2の固定用孔21に挿通してナットで締め付けることによって地覆上に設置され、前フランジ部3の柵取付部62に防護柵を嵌め込んで固定することで当該防護柵を支持する(図3参照)。
本実施形態では、防護柵は、横方向に延設される上下一対の鋼管Pを備えてなり、上側の鋼管Pが下側の鋼管Pよりも大径となっている。そして、前記支持状態においては、下側の鋼管Pは、その一部が立上部8よりも前側に突出しており、上側の鋼管Pは、その一部が下側の鋼管Pよりも更に前側に突出している。尚、上側及び下側各々の鋼管Pの突出量を同じ突出量とすることも可能である。尚、防護柵は、鋼管Pの他に金網を備えた場合でもよい。具体的には、柵取付部62に鋼管Pを取り付け、ウェブ部5の左右の面のうち少なくとも何れか一方の面に金網を取り付けることもできる。
かかる状態で、例えば前側から道路用支柱1に車両等が衝突すると、図4及び5に示すように、当該道路用支柱1は後方へ傾倒して車両の衝突により作用する荷重Wを吸収する。具体的には、道路用支柱1は、前記荷重Wを受けると、ストレート部6及び後フランジ部4が上下方向に真直ぐ形成されているので、例えば後フランジ部4が荷重Wに対して前傾(前屈み)で突っ張ったり、前フランジ部3が後傾(後方傾斜)で荷重Wを後方へ逃がしたりすることなく、当該荷重Wを上手く受けて後方へ傾倒する(図4参照)。
ここで、ストレート部6と傾斜部7との境界部分には、第一屈曲線L1が横幅方向に形成されており、道路用支柱1全体として第一屈曲線L1よりも下側が上側よりも前後方向の寸法が大きくなっているので、荷重Wを受けた道路用支柱1は、第一屈曲線L1付近を起点、具体的には、ウェブ部5の後側端部52の第一屈曲線L1に対応する領域を起点Xにして、概ね当該第一屈曲線L1よりも上側の部分が荷重Wに対して突っ張ることなく後方へ傾倒する。尚、前記起点Xとなる領域は、図中網掛けにて示している。
かかる傾倒によって、前フランジ部3には上下方向へ引っ張り力が作用するが、第一屈曲線L1を頂点とする屈曲(ストレート部6と傾斜部7との屈曲)と第二屈曲線L2を頂点とする屈曲(傾斜部7と立上部8との屈曲)とが直線状に伸びて当該引っ張り力を吸収することができるため、立上部8には前記引っ張り力が伝わり難く、従って、立上部8とベース部2との接続部分(立上部8の下端部81とベース部2の前側面2cとの接続)に力が集中して作用し難くなって比較的脆弱な当該接続部分での不用意な破断を抑制することができる。
そして、前記傾倒が所定の曲げ量になると、前記傾倒の起点Xにおいて、ウェブ部5が局部座屈する。ここで、後フランジ部4の横幅が前フランジ部3の横幅よりも小さくなっているので、かかるウェブ部5の局部座屈と共に後フランジ部4がその横幅方向に横倒れする。そうすると、道路用支柱1は、前記横倒れ方向に捩れる(図5(A)及び(B)参照)。
ここで、傾斜部7と立上部8との境界部分には、第二屈曲線L2が横幅方向に形成されているので、この第二屈曲線L2が横幅方向の突っ張りとなって前記横倒れによる捩れが第二屈曲線L2よりも下方側(立上部8側)に伝わり難く、従って、立上部8とベース部2との接続部分に捩れが集中して作用し難くなって比較的脆弱な当該接続部分での不用意な破断を抑制することができる。
このように、本発明に係る道路用支柱1は、前側からの荷重Wを上手く受けつつも容易に破断することがなく、一方で、後方への傾倒とウェブ部5の局部座屈と後フランジ部4の横倒れとで当該荷重Wを効果的に吸収することができる。
また、立上部8がベース部2の前側面2cに接続されているので、後方への傾倒に際して、ベース部2の固定用孔21と前側面2cとの間の領域が該固定用孔21を起点に上方へ引き上げられ、それによって当該領域が屈曲して一層効果的に荷重Wを吸収することができる。
更に、立上部8を設けることによって、立上部8を設けない場合に比して、傾斜部7が上方に位置することになるので、道路用支柱1を地覆等の所定の場所に固定する作業スペースが確保される。
尚、本実施形態では、前フランジ部3の横幅が上下方向全域に亘って一定幅である場合について説明したが、これに限らず、例えば上側ほど幅狭となる場合など一定幅でなくてもよい。
また、本実施形態では、後フランジ部4の横幅が上下方向全域に亘って一定幅である場合について説明したが、これに限らず、例えば上側ほど幅狭となる場合など一定幅でなくてもよい。
更に、本実施形態では、柵取付部62がストレート部6に後方へ凸となる凹部を形成してなる場合について説明したが、これに限らず、例えば防護柵を取り付けるための柵取付面を備えるアタッチメントをストレート部6とは別体にて準備し、これをストレート部6の前面6aに取り付けた場合であってもよい。
また更に、本実施形態では、立上部8が下方へ真直ぐ延設される場合について説明したが、これに限らず、例えば前方或いは後方に凸となるように円弧状に形成してもよい。
また、本実施形態では、立上部8の下端部81がベース部2の側面としての前側面2cに接続されている場合について説明したが、これに限らず、ベース部2の上面2aに接続されている場合であってもよい。
更に、本実施形態では、後フランジ部4の下端41がベース部2の上面2aに接続されている場合について説明したが、これに限らず、ベース部2の後側面に接続される場合であってもよい。
また更に、本実施形態では、後フランジがベース部2の前側の固定用孔21よりも後方側で、且つ、後側の固定用孔21よりも前方側に配置されている場合について説明したが、これに限らず、後側の固定用孔21よりも後方側に配置されてもよい。
また、本実施形態では、ウェブ部5の下端53がベース部2の上面2aに接続されている場合について説明したが、これに限らず、ベース部2の上面2aと離間していてもよい。
更に、本実施形態では、ベース部2を備える場合について説明したが、これに限らず、ベース部2を備えない場合であってもよい。
また更に、本実施形態では、道路用支柱1が車両柵を支持するための車両柵用支柱である場合について説明したが、これに限らず、例えば歩行者自転車柵を支持するための歩行者自転車柵用支柱であってもよい。
また、本実施形態では、防護柵が上下一対の鋼管Pを備えてなる場合について説明したが、これに限らず、例えば、図6に示すように、上下方向に並設される3つの鋼管Pを備えてなる場合であってもよい。この場合、柵取付部62は、各々の鋼管Pに対応する位置に3箇所形成する。尚、かかる場合には、道路用支柱1の上下方向の長さは、上下一対の鋼管Pを備える場合に比して長くなるが、ストレート部6と後フランジ部4とが平行であり、しかも、各々の横幅は一定幅であるので、ストレート部6の上下方向の長さと、後フランジ部4の上下方向の長さとを長くするだけで容易に道路用支柱1の上下方向の長さを長くすることができる。尚、図7に示すように、3つの鋼管Pを上下方向に並設し、それらの上方に手摺Rを設けることも可能である。
(A)乃至(C)は、本発明に係る道路用支柱の一実施形態を示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は背面図である。 図1(B)のP−P線断面図。 同道路用支柱の設置状態を示す側面図。 同道路用支柱が荷重を受けて後方へ傾倒している様子を示す側面図。 同道路用支柱が荷重を受けて後方へ傾倒し、ウェブ部が局部座屈した状態を示す図であり、(A)は側面図、(B)は(A)のQ−Q線矢視図。 他の実施形態に係る道路用支柱を示す側面図。 他の実施形態に係る道路用支柱を示す側面図。 従来の道路用支柱を示す側面図。
符号の説明
1…道路用支柱、2…ベース部、3…前フランジ部、4…後フランジ部、5…ウェブ部、6…ストレート部、7…傾斜部、8…立上部、21…固定用孔、22…ベース部の前側端部、23…ベース部の後側端部、41…後フランジ部の下端、42…屈曲部、51…ウェブ部の前側端部、52…ウェブ部の後側端部、53…ウェブ部の下端、61…ストレート部の下端、62…柵取付部、71…傾斜部の下端、72…傾斜部の上端、81…立上部の下端部、L1…第一屈曲線、L2…第二屈曲線、P…鋼管、R…手摺、W…荷重、X…起点

Claims (7)

  1. 前後に対向する前フランジ部及び後フランジ部と、前後両フランジ部を連結するウェブ部とを備え、
    前記前フランジ部は、上下方向に真直ぐ延設されるストレート部と、該ストレート部の下端から、前フランジ部の横幅方向に形成される第一屈曲線を介して斜め下前方へ傾斜して形成される傾斜部と、傾斜部の下端から、前記横幅方向に形成される第二屈曲線を介して下方へ延設される立上部とを備えてなり、
    前記後フランジ部は、前記ストレート部と平行となるように上下方向に真直ぐ延設されており、しかも、その横幅が前記前フランジ部の横幅よりも小さいことを特徴とする道路用支柱。
  2. 前記立上部は、上下方向に真直ぐに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の道路用支柱。
  3. 前記前フランジ部の横幅は、一定幅であることを特徴とする請求項1又は2に記載の道路用支柱。
  4. 前記後フランジ部の横幅は、一定幅であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の道路用支柱。
  5. 少なくとも前記前フランジ部が立設されるベース部を備え、前記立上部の下端部はベース部の側面に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の道路用支柱。
  6. 少なくとも前記後フランジ部が立設されるベース部を備え、後フランジ部は、ベース部の上面に立設されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の道路用支柱。
  7. 少なくとも前記前フランジ部が立設されるベース部を備え、該ベース部には、道路用支柱を所定の設置場所へ取付固定するための固定用孔が前後に離間して形成されており、前記後フランジ部は、前側の固定用孔よりも後方側であり、且つ、後側の固定用孔よりも前方側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の道路用支柱。
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