JP2009185317A - エレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置 - Google Patents

エレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークから飛散する処理液が隣接するワークに付着することをなくし、めっき不良の発生を防止するエレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置を提供する。
【解決手段】隣接する2個のハンガー5、5の間の処理槽4の上部を定位置とするワークの進行方向に対して垂直な面とした遮蔽板9a、9b、9cを設け、該遮蔽板9a、9b、9cをワークの進行方向に対して前後方向と直角方向に移動させる遮蔽板移動機構12を設け、該遮蔽板移動機構12は遮蔽板9a、9b、9cをワークの進行と同期してワークの進行方向に移動させ、次にワークの下降後処理槽4の上部から外れた外側までワークの進行方向と直角方向に移動させ、続いてワークの進行方向と逆方向にワークの進行方向に対する定位置まで移動させ、さらに処理槽4の上部の定位置までワークの進行方向と直角方向に移動させる動作をするものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、隣接するハンガーから飛散する処理液によりワークが汚染されるのを防止する、エレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置に関するものである。
エレベータ式めっき装置は、図4に示すように装置両側の大型スプロケット間に架け渡された無端チェーンに昇降動自在なハンガーを備えた多数の柱状キャリアを一定のピッチで取り付けて構成したものである。その多数の柱状キャリアは大型スプロケットの回転により一斉に横行し、ハンガーは昇降ビームにより必要箇所で昇降するようにしてあり、ハンガーの経路に沿って処理槽が配列してある。ワークはハンガーに支持された治具に取り付けられ、次の処理槽に移動するときは上昇した位置で、継続して同じ処理槽に浸漬されるときは下降した位置で、それぞれ横行する動きを一定周期で繰り返し、各処理槽に順次浸漬させられて矢印の方向に1周する間に自動的にめっきされる。(特許文献1)
昇降ビームによりハンガーが上昇した後大型スプロケットが回転して柱状キャリアが移動するまでの間には、液切り時間と呼ばれる一定の静止時間が設けられており、液切り時間の間にワークに付着した処理液を処理槽に滴下させる液切りをして、次の処理槽に理液が持ち込まれないようにしている。ところが、このとき上方部に取り付けられたワークから雫となって滴下した処理液は下方部のワークや治具に当たり、周囲に飛散することになる。この飛散した処理液は同時に引き上げられている隣接するハンガーに支持された治具やワークに付着して汚染することとなり、めっき不良やしみを発生させるという問題があった。
また、飛散した処理液が処理槽周辺を汚すという問題もあり、例えば黒色化成皮膜処理のような処理では特に発生しやすいということがあった。飛散した処理液が隣接するハンガーに支持された治具やワークに付着するのを回避するためには、例えばハンガーの間隔を拡げることが考えられる。しかしながら、エレベータ式めっき装置では柱状キャリアのピッチが一定であり、問題となる部分だけを拡げることができないためこうした方法を採用することは装置全体の大型化を招き不都合である。その他検討はなされているが、有効な対策が施された装置は現在まで実用化されていない。
特開平10−280197公報
本発明は上記の問題点を解決し、液切り中にワークから滴下して下方のワークや治具に当たって飛散する処理液を遮って隣接するハンガーに支持された治具やワークに付着することをなくし、めっき不良やしみの発生を防止することができる、エレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置を提供するためになされたものである。
上記の問題を解決するためになされた本発明のエレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置は、エレベータ式めっき装置において、隣接する2個のハンガーの間の処理槽の上部を定位置とするワークの進行方向に対して垂直な面とした遮蔽板を設け、該遮蔽板をワークの進行方向に対して前後方向と直角方向に移動させる遮蔽板移動機構を設け、該遮蔽板移動機構は遮蔽板をワークの進行と同期してワークの進行方向に移動させ、次にワークの下降後処理槽の上部から外れた外側までワークの進行方向と直角方向に移動させ、続いてワークの進行方向と逆方向にワークの進行方向に対する定位置まで移動させ、さらに処理槽の上部の定位置までワークの進行方向と直角方向に移動させる動作をするものとしたことを特徴とするものである。ここにおいて、遮蔽板移動機構をエレベータめっき装置本体の上部フレームに支持させ、遮蔽板の上部を遮蔽板移動機構に保持させることが好ましく、遮蔽板をハンガーと等間隔に複数設け、複数の遮蔽板を同時に移動させることができるように連結することができる。
本発明によれば、処理槽から上昇して液切りする間にワークから飛散する処理液が遮蔽板に遮られるので隣接するワークに付着して汚染することがない効果がある。ワークが移動する間も遮蔽板は同時に移動し、ワークが次の処理槽に浸漬されるまでその位置に留まるので、液切り後にワークに残留していた処理液が移動時の振動等により滴下、飛散することがあっても隣接するワークを汚染することがない利点がある。また、遮蔽板移動機構をエレベータめっき装置本体の上部フレームに支持させ、遮蔽板の上部を遮蔽板移動機構に保持させるようにした場合には、遮蔽板移動機構をエレベータめっき装置本体の上部フレームに支持させるだけで既設のエレベータ式めっき装置にも容易に取り付けることができる利点がある。さらに、遮蔽板をハンガーと等間隔に複数設け、複数の遮蔽板を同時に移動させることができるように連結した場合には、相互に隣接する複数の処理槽から上昇するワークの汚染も防止することができる利点がある。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、図を参照しながら具体的に説明する。
図1ないし図3は本発明のエレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置を図4に示すようなエレベータ式めっき装置に組み込んだ状態を示すものである。エレベータ式めっき装置の構成は基本的に従来知られるものと同様であり、多数の柱状キャリア1、1の上端及び下端を装置両側の大型スプロケット2、2の間に架け渡した無端チェーン3、3に一定ピッチで取り付けてある。また、柱状キャリア1、1の外側には処理槽4、4が工程順に配列してあり、1又は複数の柱状キャリア1に1個の処理槽4が対応させてある。
図4に示すエレベータ式めっき装置が亜鉛めっきをした後クロメート処理を行う装置である場合には、工程の最後に近い部分にクロメート処理槽4a、水洗槽4b、4cが配列されることになる。こうした処理工程の場合には、水洗槽4bで上昇したワークに、隣接する前工程のクロメート処理槽4aで上昇したワークから飛散するクロメート処理液が付着するとしみが発生しやすいので、ワークの汚染防止装置はこのような部分に組み込むことが有効である。図1ないし図3はこのクロメート処理槽4a及び水洗槽4b、4cの部分に組み込んだ状態を示しており、以下の説明ではクロメート処理槽4a等の処理槽側を正面、柱状キャリア1、1すなわちワークの進行方向を右と表現するものとする。
各柱状キャリア1には前面にハンガー5を取り付けた昇降枠6が昇降動自在に支持させてあり、該昇降枠6の後面には昇降ビーム7に支持される支持ローラー8が取り付けてある。図示していないが昇降ビーム7を上下動させる駆動装置が設けてあり、これも図示していないが大型スプロケット2、2を間歇的に一定角度ずつ回転させて無端チェーン3、3を間歇駆動する駆動装置が設けてある。これにより昇降ビーム7を上昇させるとハンガー5が上昇するので、大型スプロケット2、2を一定角度回転させて無端チェーン3、3を柱状キャリア1、1の間隔と同じ一定寸法移動させた後昇降ビーム7を下降させるとハンガー5に取り付けられたワークは次工程の処理槽4に移動することになる。この昇降ビーム7の上昇、無端チェーン3、3の一定寸法の移動、昇降ビーム7の下降の一連の動作が一定周期で繰り返され、ハンガー5に取り付けたワークは順次移送されて処理される。
この図示した例ではクロメート処理槽4aがクロメート処理時間を長くするため2個の柱状キャリア1、1すなわちハンガー5、5に対応させてあり、ハンガー5はクロメート処理槽4a左方の定位置で下降し、右方の定位置で上昇する。処理槽4上にはクロメート処理槽4aが対応する2個のハンガー5、5の中間に遮蔽板9aが、クロメート処理槽4aが対応する右側のハンガー5と水洗槽4bに対応するハンガー5の中間に遮蔽板9bが、水洗槽4bに対応するハンガー5と水洗槽4cに対応するハンガー5の中間に遮蔽板9cがそれぞれ設けてあり、この位置を遮蔽板9a、9b、9cの定位置としている。遮蔽板9a、9b、9cはハンガー5、5の進行方向に対して垂直な面としてあり、ハンガー5、5に取り付けられたワークの寸法より上下方向、前後方向ともに100mmないし200mm大きくすることが好ましく、また、処理液に耐えることができる例えば塩化ビニルのような材質で構成することが好ましい。
遮蔽板9a、9b、9cの上端は遮蔽板連結枠10に取り付けてあり、該遮蔽板連結枠10は遮蔽板連結枠10の上面から上方に向けて設けた接続板11により遮蔽板移動機構12と接続して保持させてある。遮蔽板移動機構12は処理槽4側に張り出してめっき装置本体の上部フレーム13に取り付けた取り付け梁14、14と、該取り付け梁14、14上に前後動自在に支持させた前後移動板15と、前後移動板15上に左右動自在に支持させた左右移動板16とから構成してあり、前記接続板11は左右移動板16に接続してある。図中17、17は前後移動板15を取り付け梁14、14上に支持する直線ガイドであり、18、18は左右移動板16を前後移動板15上に支持する直線ガイドである。
取り付け梁14に連結される部材及び前後移動板15の上面には上方に向けてそれぞれ支柱19、20が設けてあり、該支柱19、20の上端に第一のエアシリンダ21の両端をそれぞれ連結して、該第一のエアシリンダ21のピストンロッドの出、入により前後移動板15が前進、後退するようにしてある。また、前後移動板15と左右移動板16の上面には上方に向けてそれぞれ支柱22、23が設けてあり、該支柱22、23の上端に第二のエアシリンダ24の両端をそれぞれ連結して、該第二のエアシリンダ24のピストンロッドの出、入により左右移動板16が右方、左方へ移動するようにしてある。支柱19、20と支柱22、23の高さには差をもたせ、第一のエアシリンダ21が第二のエアシリンダ24と干渉しないように第一のエアシリンダ24を上方に配置してある。
これにより遮蔽板9a、9b、9cは第一のエアシリンダ21によって前後に、第二のエアシリンダ24によって左右にそれぞれ移動することになる。第一のエアシリンダ21は遮蔽板9a、9b、9cを前記の定位置と処理槽4上から前方に外れたハンガー5及びワークと干渉しない前方の位置との間を往復動させ、第二のエアシリンダ24は遮蔽板9a、9b、9cを前記の定位置と柱状キャリア1、1の間隔1個分だけ右方へ移動した右方位置との間を往復動させるようにそれぞれストロークが定めてある。遮蔽板連結枠10には後方に向けて従動桿25が設けてあり、該従動桿25の先端は柱状キャリア1の右側面に臨ませてある。従動桿25の柱状キャリア1に接する面には緩衝材を貼付しておくことが好ましい。
図示していないが第一のエアシリンダ21及び第二のエアシリンダ24には、ピストンロッドがそれぞれいずれかの端にあることを検知するセンサーと、供給する空気を制御する電磁弁と、ピストンロッドの移動速度を調整する速度調整器とが設けてあり、第二のエアシリンダ24の速度調整器は第二のエアシリンダ24による遮蔽板9a、9b、9cの右方向への移動速度が柱状キャリア1の移動速度より遅くなるように設定してある。また、エレベータ式めっき装置本体を制御する制御装置からの信号と、第一のエアシリンダ21及び第二のエアシリンダ24のセンサーの信号により電磁弁を制御する制御装置が設けてあり、該制御装置にはエレベータ式めっき装置本体の制御装置にインターロック信号を送る機能も持たせてある。
この制御装置は次のように動作するようにしてある。すなわち、エレベータ式めっき装置本体の制御装置から大型スプロケット2の回転信号を受けると第二のエアシリンダ24により遮蔽板9a、9b、9cを右方向へ移動させる。第二のエアシリンダ24のセンサーにより遮蔽板9a、9b、9cの右方向へ移動完了が確認され、エレベータ式めっき装置本体の制御装置から昇降ビーム7が下限まで下降した信号を受けると第一のエアシリンダ21により遮蔽板9a、9b、9cを前方位置に移動させる。
次に第一のエアシリンダ21のセンサーにより遮蔽板9a、9b、9cの前方への移動完了が確認されると第二のエアシリンダ24により遮蔽板9a、9b、9cを左方向の定位置へ復帰させる。続いて第二のエアシリンダ24のセンサーにより遮蔽板9a、9b、9cの定位置への復帰が確認されると第一のエアシリンダ21により遮蔽板9a、9b、9cを後方の定位置に復帰させる。遮蔽板9a、9b、9cの右方向への移動完了から後方の定位置への復帰完了までの間はエレベータ式めっき装置本体の制御装置にインターロック信号を送り、大型スプロケット2、2の回転を禁止させる。
このような構成において、エレベータ式めっき装置本体はワークの汚染防止装置の制御装置からインターロック信号を受けなければ、従来のエレベータ式めっき装置と同様に昇降ビーム7の上昇、大型スプロケット2、2の一定角度の回転とそれによる無端チェーン3、3の一定距離の移動、昇降ビーム7の下降の一連の動作を一定周期で繰り返し、柱状キャリア1は一定距離ずつ横行する。これによりハンガー5、5に支持された治具に取り付けられたワークが、次の処理槽4に移動するときは上昇した位置で、継続して同じ処理槽4に浸漬されるときは下降した位置で、それぞれ横行し、ワークには所定のめっき処理が施される。
昇降ビーム7の上昇によりハンガー5、5が上昇し、ワークが上昇するとワークからは処理液が滴下して飛散する。このとき、クロメート処理槽4aの右側のワークは遮蔽板9aと9bの間を、水洗槽4bのワークは遮蔽板9bと9cの間をそれぞれ上昇するので、クロメート処理槽4aの右側のワークから飛散する処理液は遮蔽板9bに遮られて水洗槽4bのワークに付着することはなく、水洗槽4bのワークから飛散する処理液は遮蔽板9cに遮られて水洗槽4cのワークに付着することはない。上昇したワークはクロメート処理槽4a、水洗槽4b上で液切り時間の間保持され、ワークに付着した処理液及び水洗水は滴下してそれぞれ回収される。
液切り時間が終了すると大型スプロケット2、2が回転し、柱状キャリア1、1は右方行への移動を開始する。このとき、第二のエアシリンダ24による遮蔽板9a、9b、9cの右方向への移動も開始するが、第二のエアシリンダ24による遮蔽板9a、9b、9cの右方向への移動速度は柱状キャリア1の移動速度より遅くなるように設定してあるので、従動桿25は緩衝材を介して柱状キャリア1にソフトに当接し、柱状キャリア1に押されて遮蔽板連結枠10は柱状キャリア1とともに移動することになる。これにより遮蔽板9a、9b、9cは柱状キャリア1に同期して右方向に移動し、図5に示す状態になる。
柱状キャリア1、1の移動が完了すると昇降ビーム7が下降し、各ハンガー5、5に取り付けられたワークはそれぞれ処理槽4、4に浸漬される。ハンガー5、5はこれで一回分の一連の動作を終わったことになる。柱状キャリア1、1の移動とともに遮蔽板9a、9b、9cの右方向への移動が完了し、昇降ビーム7が下限まで下降すると、遮蔽板9a、9b、9cは第一のエアシリンダ21により前方位置に移動して図6に示す状態になり、次に第二のエアシリンダ24により左方向の定位置に復帰して図7に示す状態になる。この定位置に復帰するとき、遮蔽板9a、9b、9cは前方位置にあるので、遮蔽板9a、9b、9cがハンガー5及びワークと干渉することはない。
遮蔽板9a、9b、9cが左方向の定位置への移動を完了すると、遮蔽板9a、9b、9cは第一のエアシリンダ21により定位置に移動し、前後方向、左右方向とも図3に示すように定位置に戻ることになる。この遮蔽板9a、9b、9cが前方、左方、後方に順次移動する一連の動作は、エレベータ式めっき装置本体の各処理槽4でのワークの浸漬時間に相当する時間の一部の間に行われるのであるが、何らかの原因でこの一連の動作が遅れた場合には、インターロック信号により大型スプロケット2、2の回転が禁止され、ハンガー5及びワークと遮蔽板9a、9b、9cとが衝突することはない。
以上の説明によっても明らかなように、本発明のエレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置によれば、ワークは遮蔽板9a、9b、9cの間を上昇した後液切りされるので、ワークから飛散する処理液等は遮蔽板9a、9b、9cに遮られて隣接するワークに付着することはない。また、遮蔽板9a、9b、9cが連結される遮蔽板移動機構12はエレベータ式めっき装置本体の上部フレーム13に処理槽4側へ張り出して取り付けた取り付け梁14、14に支持させて設けてあり、処理槽4の前方側に遮蔽板9a、9b、9cが移動するスペースを要するだけであるので、既設のエレベータ式めっき装置に取り付けることも容易である。
なお、前記の実施の形態では、遮蔽板9a、9b、9cを3枚の構成としているがこれに限ることはない。例えば遮蔽板9aをなくした場合には、飛散する処理液は同じクロメート処理槽4aに落下するので隣接するワークの汚染という問題はなく、遮蔽板9cをなくした場合には、水洗槽4bの水洗水に持ち込まれたクロメート処理液の濃度が低ければ水洗槽4cから上昇したワークに付着しても汚染による問題が軽微である。したがって、特に汚染の影響が大きいクロメート処理槽4aと水洗槽4bとの間の遮蔽板9bを設けておくだけでも、隣接するワークの汚染に起因する品質不良の発生を大きく減らすころができる。
しかしながら、遮蔽板9aを設けた場合には、クロメート処理液の無用な飛散を防止することができ、遮蔽板4cを設けた場合には、水洗槽4bの水洗水に持ち込まれたクロメート処理液の濃度が上昇しても水洗槽4cから上昇したワークの汚染による品質不良の発生を完全に防止できる利点がある。さらに、遮蔽板9a、9b、9cをワークの寸法より上下方向、前後方向に大きくしておけば、遮蔽板9a、9b、9cにより前後方向への飛散も抑止されるので、処理槽4周辺の汚れを減らすことができる効果がある。
エレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置の構成を示す要部の正面図である。 エレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置の構成を示す要部の縦断側面図である。 エレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置の構成を示す要部の平面図である。 エレベータ式めっき装置の全体を示す平面図である。 遮蔽板の移動した状態を示す要部の平面図である。 遮蔽板の移動した状態を示す要部の平面図である。 遮蔽板の移動した状態を示す要部の平面図である。
符号の説明
1 柱状キャリア
2 大型スプロケット
3 無端チェーン
4 処理槽
4a クロメート処理槽
4b、4c 水洗槽
5 ハンガー
6 昇降枠
7 昇降ビーム
8 支持ローラー
9a、9b、9c 遮蔽板
10 遮蔽板連結枠
11 接続板
12 遮蔽板移動機構
13 上部フレーム
14 取り付け梁
15 前後移動板
16 左右移動板
17、18 直線ガイド
19、20 支柱
21 第一のエアシリンダ
22、23 支柱
24 第二のエアシリンダ
25 従動桿

Claims (3)

  1. エレベータ式めっき装置において、隣接する2個のハンガーの間の処理槽の上部を定位置とするワークの進行方向に対して垂直な面とした遮蔽板を設け、該遮蔽板をワークの進行方向に対して前後方向と直角方向に移動させる遮蔽板移動機構を設け、該遮蔽板移動機構は遮蔽板をワークの進行と同期してワークの進行方向に移動させ、次にワークの下降後処理槽の上部から外れた外側までワークの進行方向と直角方向に移動させ、続いてワークの進行方向と逆方向にワークの進行方向に対する定位置まで移動させ、さらに処理槽の上部の定位置までワークの進行方向と直角方向に移動させる動作をするものとしたことを特徴とするエレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置。
  2. 遮蔽板移動機構をエレベータめっき装置本体の上部フレームに支持させ、遮蔽板の上部を遮蔽板移動機構に保持させたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置。
  3. 遮蔽板をハンガーと等間隔に複数設け、複数の遮蔽板を同時に移動させることができるように連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータ式めっき装置におけるワークの汚染防止装置。
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