以下、本発明の実施の形態及び参考例について、図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1
次に、本発明の実施の形態1について、図2及び図3を参照して説明する。図2(a)は本発明の実施の形態1にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図3(a)は本発明の実施の形態1の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
本実施の形態及び参考例にかかる骨盤矯正ガードルは、ガードルの背面部分の股下から上がった部分に幅がガードルの背面部分の幅一杯またはガードルの前面部分の両脇まで届く開口部を設けて、ガードルの背面部分の股下の上部の左側から右側へ及び右側から左側へ交差して上方へ伸びてガードルの前面左右部分にその先端部分が縫付けられた1対の伸縮性及び弾力性を有する生地からなる背面交差部分を設けた骨盤矯正ガードルである。
したがって、背面で交差した1対の伸縮性及び弾力性を有する生地からなる背面交差部分によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができ、骨盤矯正ガードルを着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができるものである。
図2(a),(b),(c)に示されるように、本実施の形態1にかかる骨盤矯正ガードル161は、ガードル本体162の後中心161bを中心にして、ガードル本体162の股下161cから約8cm上がった位置に下縁を有する略長円形(本明細書においては、「長円形」とは、本来の意味の楕円形と同じ形状とは異なり、1対の半円を2本の直線でつないだ陸上競技場のトラックの如き形状を意味するものとする。)状の高さ約8cmの開口部164が設けられており、図2(a)に示されるように、開口部164の両端はガードル本体162の前面部分の両脇まで達している。
図2(c)に示されるように、この開口部164の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方163Aが伸びており、開口部164の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方163Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部164の下へ潜り込んで、図2(a)に示されるように、ガードル本体162の前面部分にロック縫い163c,163dで留められている。
そして、開口部164は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット165が縫い付けられることによって塞がれている。
これによって、骨盤矯正ガードル161の着用時に1対の背面交差部分163A,163Bの開口部164の下へ潜り込んだ部分が直接当たることが防止され、穿き心地が向上するとともに、ヒップの弛んだ部分が開口部164から突出することが防止され、また骨盤矯正ガードル161が型崩れし難くなるという作用効果が得られる。
ここで、1対の背面交差部分163A,163Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体162と一体となっている。即ち、本実施の形態1にかかる骨盤矯正ガードル161のガードル本体162は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル161によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分163A,163Bの縁にはコバステッチ163a,163bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分163A,163Bを強化するためのものであって、コバステッチ163a,163bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図2(c)に示されるように、1対の背面交差部分163A,163Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方163Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方163Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分163A,163Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分163A,163Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心161a及び後中心161bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態1にかかる骨盤矯正ガードル161の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
かかる構成を有する本実施の形態1の骨盤矯正ガードル161を着用することによって、背面で交差した1対の二重の伸縮性及び弾力性を有する生地からなる背面交差部分163A,163Bによって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル161を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このようにして、本実施の形態1にかかる骨盤矯正ガードル161においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
次に、本実施の形態1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル166について、図3を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル166は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル161と同様であり、ガードル本体162の後中心166bを中心にして、ガードル本体162の股下166cから約8cm上がった位置に下縁を有する略長円形状の高さ約8cmの開口部164が設けられており、図3(a)に示されるように、開口部164の両端はガードル本体162の前面部分の両脇まで達している。
図3(c)に示されるように、この開口部164の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方168Aが伸びており、開口部164の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方168Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部164の下へ潜り込んで、図3(a)に示されるように、ガードル本体162の前面部分にロック縫い168c,168dで留められている。そして、開口部164は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット170が縫い付けられることによって塞がれている。
ここで、1対の背面交差部分168A,168Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体162と一体となっている。即ち、本実施の形態1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル166のガードル本体162は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル162によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分168A,168Bの縁にはコバステッチ168a,168bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分168A,168Bを強化するためのものであって、コバステッチ168a,168bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図3(c)に示されるように、1対の背面交差部分168A,168Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方168Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方168Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分168A,168Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分168A,168Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
このように、本実施の形態1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル166の全体構成は、上記骨盤矯正ガードル161と同様であり、したがって骨盤矯正ガードル166を着用することによって、上記骨盤矯正ガードル161と同様の骨盤矯正効果を始めとする作用効果が得られる。異なる点は、図3(a),(b),(c)に示されるように、開口部164の縁に沿ってパイピング167が取付けられてパイピング処理が施されている点のみであり、これによって装飾的効果が増し、製品としての見栄えが向上して消費者の購買意欲を増大させるという作用効果が得られる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2について、図4及び図5を参照して説明する。図4(a)は本発明の実施の形態2にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図5(a)は本発明の実施の形態2の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
図4(a),(b),(c)に示されるように、本実施の形態2にかかる骨盤矯正ガードル171は、ガードル本体162の後中心171bを中心にして、ガードル本体162の股下171cから約8cm上がった位置に下縁を有する略長円形状の高さ約8cmの開口部164が設けられており、図4(a)に示されるように、開口部164の両端はガードル本体162の前面部分の両脇まで達している。
図4(c)に示されるように、この開口部164の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方173Aが伸びており、開口部164の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方173Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部164の下へ潜り込んで、図4(a)に示されるように、ガードル本体162の前面部分にロック縫い173c,173dで留められている。そして、開口部164は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット165が縫い付けられることによって塞がれている。
これによって、骨盤矯正ガードル171の着用時に1対の背面交差部分173A,173Bの開口部164の下へ潜り込んだ部分が直接当たることが防止され、穿き心地が向上するとともに、ヒップの弛んだ部分が開口部164から突出することが防止され、また骨盤矯正ガードル171が型崩れし難くなるという作用効果が得られる。
ここで、1対の背面交差部分173A,173Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体162と一体となっている。即ち、本実施の形態2にかかる骨盤矯正ガードル171のガードル本体162は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル162によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分173A,173Bの縁にはコバステッチ173a,173bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分173A,173Bを強化するためのものであって、コバステッチ173a,173bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図4(c)に示されるように、1対の背面交差部分173A,173Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方173Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方173Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分173A,173Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分173A,173Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
ここまでの構造は、上記実施の形態1の骨盤矯正ガードル161と同様である。本実施の形態2にかかる骨盤矯正ガードル171が上記実施の形態1の骨盤矯正ガードル161と異なるのは、図4(b),(c)に示されるように、1対の背面交差部分173A,173Bの裏側のパワーネット生地の部分(1対の背面交差部分の後端)172A,172Bが、ガードル本体162の両脇部分まで伸びて縫付けられている点である。
これによって、骨盤矯正ガードル171を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル171を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このようにして、本実施の形態2の骨盤矯正ガードル171においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心171a及び後中心171bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態2にかかる骨盤矯正ガードル171の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
次に、実施の形態2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル176について、図5を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル176は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル171と同様であり、ガードル本体162の後中心176bを中心にして、ガードル本体162の股下176cから約8cm上がった位置に下縁を有する略長円形状の高さ約8cmの開口部164が設けられており、図5(a)に示されるように、開口部164の両端はガードル本体162の前面部分の両脇まで達している。
図5(c)に示されるように、この開口部164の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方178Aが伸びており、開口部164の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方178Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部164の下へ潜り込んで、図5(a)に示されるように、ガードル本体162の前面部分にロック縫い178c,178dで留められている。そして、開口部164は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット170が縫い付けられることによって塞がれている。
ここで、1対の背面交差部分178A,178Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体162と一体となっている。即ち、本実施の形態2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル176のガードル本体162は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル176によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分178A,178Bの縁にはコバステッチ178a,178bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分178A,178Bを強化するためのものであって、コバステッチ178a,178bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図5(c)に示されるように、1対の背面交差部分178A,178Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方178Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方178Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分178A,178Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分178A,178Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
ここまでの構造は、上記実施の形態1の骨盤矯正ガードル161と同様である。本実施の形態2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル176が上記実施の形態1の骨盤矯正ガードル161と異なるのは、図5(b),(c)に示されるように、1対の背面交差部分178A,178Bの裏側のパワーネット生地の部分(1対の背面交差部分の後端)177A,177Bが、ガードル本体162の両脇部分まで伸びて縫付けられている点である。
これによって、骨盤矯正ガードル176を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル176を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このように、本実施の形態2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル176の全体構成は、上記骨盤矯正ガードル171と同様であり、したがって骨盤矯正ガードル176を着用することによって、上記骨盤矯正ガードル171と同様の骨盤矯正効果を始めとする作用効果が得られる。異なる点は、図5(a),(b),(c)に示されるように、開口部164の縁に沿ってパイピング167が取付けられてパイピング処理が施されている点のみであり、これによって装飾的効果が増し、製品としての見栄えが向上して消費者の購買意欲を増大させるという作用効果が得られる。
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3について、図6及び図7を参照して説明する。図6(a)は本発明の実施の形態3にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図7(a)は本発明の実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
図6(a),(b),(c)に示されるように、本実施の形態3にかかる骨盤矯正ガードル181は、ガードル本体162の後中心181bを中心にして、ガードル本体162の股下181cから約8cm上がった位置に下縁を有する略長円形状の高さ約8cmの開口部164が設けられており、図6(a)に示されるように、開口部164の両端はガードル本体162の前面部分の両脇まで達している。
図6(c)に示されるように、この開口部164の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方183Aが伸びており、開口部164の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方183Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部164の下へ潜り込んで、図6(a)に示されるように、ガードル本体162の前面部分にロック縫い183c,183dで留められている。そして、開口部164は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット165が縫い付けられることによって塞がれている。
これによって、骨盤矯正ガードル181の着用時に1対の背面交差部分183A,183Bの開口部164の下へ潜り込んだ部分が直接当たることが防止され、穿き心地が向上するとともに、ヒップの弛んだ部分が開口部164から突出することが防止され、また骨盤矯正ガードル181が型崩れし難くなるという作用効果が得られる。
ここで、1対の背面交差部分183A,183Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体162と一体となっている。即ち、本実施の形態3にかかる骨盤矯正ガードル181のガードル本体162は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル181によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分183A,183Bの縁にはコバステッチ183a,183bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分183A,183Bを強化するためのものであって、コバステッチ183a,183bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図6(c)に示されるように、1対の背面交差部分183A,183Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方183Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方183Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分183A,183Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分183A,183Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
ここまでの構造は、上記実施の形態2の骨盤矯正ガードル171と同様である。本実施の形態3にかかる骨盤矯正ガードル181が上記実施の形態2の骨盤矯正ガードル171と異なるのは、図6(b),(c)に示されるように、1対の背面交差部分183A,183Bの裏側のパワーネット生地の部分(1対の背面交差部分の後端)182A,182Bが、ガードル本体162の両脇部分をさらに越えて前面左右部分まで伸びて縫付けられている点である。
これによって、骨盤矯正ガードル181を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル181を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このようにして、本実施の形態3の骨盤矯正ガードル181においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心181a及び後中心181bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態3にかかる骨盤矯正ガードル181の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
次に、本実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186について、図7を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル186は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル181と同様であり、ガードル本体162の後中心186bを中心にして、ガードル本体162の股下186cから約8cm上がった位置に下縁を有する略長円形状の高さ約8cmの開口部164が設けられており、図7(a)に示されるように、開口部164の両端はガードル本体162の前面部分の両脇まで達している。
図7(c)に示されるように、この開口部164の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方188Aが伸びており、開口部164の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方188Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部164の下へ潜り込んで、図7(a)に示されるように、ガードル本体162の前面部分にロック縫い188c,188dで留められている。そして、開口部164は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット170が縫い付けられることによって塞がれている。
ここで、1対の背面交差部分188A,188Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体162と一体となっている。即ち、本実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186のガードル本体162は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル186によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分188A,188Bの縁にはコバステッチ188a,188bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分188A,188Bを強化するためのものであって、コバステッチ188a,188bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図7(c)に示されるように、1対の背面交差部分188A,188Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方188Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方188Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分188A,188Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分188A,188Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
ここまでの構造は、上記実施の形態1の骨盤矯正ガードル161と同様である。本実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186が上記実施の形態1の骨盤矯正ガードル161と異なるのは、図7(b),(c)に示されるように、1対の背面交差部分188A,188Bの裏側のパワーネット生地の部分(1対の背面交差部分の後端)187A,187Bが、ガードル本体162の両脇部分をさらに越えて前面左右部分まで伸びて縫付けられている点である。
これによって、骨盤矯正ガードル186を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル186を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このように、本実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186の全体構成は、上記骨盤矯正ガードル181と同様であり、したがって骨盤矯正ガードル186を着用することによって、上記骨盤矯正ガードル181と同様の骨盤矯正効果を始めとする作用効果が得られる。異なる点は、図7(a),(b),(c)に示されるように、開口部164の縁に沿ってパイピング167が取付けられてパイピング処理が施されている点のみであり、これによって装飾的効果が増し、製品としての見栄えが向上して消費者の購買意欲を増大させるという作用効果が得られる。
実施の形態4
次に、本発明の実施の形態4について、図8を参照して説明する。図8は本発明の実施の形態4にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
本実施の形態4にかかる骨盤矯正ガードル190の全体構成は、上記実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186と同様である。したがって、骨盤矯正ガードル190の背面の構成については、図7(c)を参照されたい。本実施の形態4にかかる骨盤矯正ガードル190が上記実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186と異なるのは、図8に示されるように、1対の背面交差部分188A,188Bの先端が開口部164の縁を飾るパイピング167の下へ潜り込まずに、ガードル本体162の左右脇部分の表面にロック縫い188c,188dで縫付けられている点である。
これによって、骨盤矯正ガードル190の表面の見栄えはやや損なわれるが、その代わり縫製がより容易になり、短時間で製造できるという作用効果が生まれる。その他の部分は、上記実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186と同様であるため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル190を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル190を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このようにして、本実施の形態4の骨盤矯正ガードル190においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心190a及び後中心190bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態4にかかる骨盤矯正ガードル190の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
参考例1
次に、参考例1にかかる骨盤矯正ガードル191について、図9を参照して説明する。図9は本発明の参考例1にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。この骨盤矯正ガードル191は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル190と同様であり、図9に示されるように、1対の背面交差部分192A,192Bの先端の留め方が異なる。
即ち、ガードル本体162の前面の前中心191aの左右部分に、調節機能付き接続具の一方としての複数の接続位置に取付けられたメンカンを有するカギホック193Aが縫付けられており、一方1対の背面交差部分192A,192Bの先端にはカギホック193Aの複数の接続位置のメンカンのいずれにも取付けられる調節機能付き接続具の他方としてのカギホック193Bが縫付けられている。これらのカギホック193A,193Bによって、調節機能付き接続具193が構成されている。
したがって、1対の背面交差部分192A,192Bの先端のカギホック193Bをカギホック193Aの複数の接続位置のメンカンの何処に取付けるかによって1対の背面交差部分192A,192Bによる引っ張り力を調節することができ、1対の背面交差部分192A,192Bによるヒップアップの効果も自由に調節することができる。なお、図9においては、カギホック193Aの複数の接続位置が3ヵ所の場合を示しているが、2ヶ所でも良いし4ヵ所以上でも構わない。
その他の部分は、上記実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186と同様であるため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル191を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル191を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。
これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。さらに調節機能付き接続具193を取付けたことによって、背面交差部分によるヒップ引き上げ効果を自由に調節することができるため、個人の好みによって、或いは矯正の段階に合わせて適切なヒップ引き上げ力を得ることができる。
このようにして、参考例1にかかる骨盤矯正ガードル191においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心191a及び後中心191bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、参考例1にかかる骨盤矯正ガードル191の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
実施の形態5
次に、本発明の実施の形態5について、図10乃至図13を参照して説明する。
図10は本発明の実施の形態5にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。図11は本発明の実施の形態5の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。図12は本発明の実施の形態5の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。図13は本発明の実施の形態5の第3の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
本実施の形態5にかかる骨盤矯正ガードル200の全体構成は、上記実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186と同様である。したがって、骨盤矯正ガードル200の背面の構成については、図7(c)を参照されたい。
本実施の形態5にかかる骨盤矯正ガードル200が上記実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186と異なるのは、図10に示されるように、1対の背面交差部分188A,188Bの先端は骨盤矯正ガードル186と同様であるが、1対の背面交差部分188A,188Bの後端(パワーネット生地部材)201A,201Bがガードル本体162の前中心200aにまで達している点である。その他の部分は、上記実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186と同様であるため、同様以上の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル200を着用することによって、より強力に二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、さらに強力に骨盤が引っ張られ、ヒップがより強力に引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル200を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心200a及び後中心200bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態5にかかる骨盤矯正ガードル200の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
次に、本実施の形態5の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル205について、図11を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル205は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル200と同様であるが、図11に示されるように、1対の背面交差部分206A,206Bの先端部分が異なる。
即ち、1対の背面交差部分206A,206Bの先端部分(サテンネット生地)がガードル本体162の前面の前中心205aまで伸びて縫付けられており、1対の背面交差部分206A,206Bの後端(パワーネット生地部材)201A,201Bもガードル本体162の前中心205aにまで達している。その他の部分は、上記骨盤矯正ガードル200と同様であり、サテンネット生地もパワーネット生地も伸縮性を有するとともに弾力性に富むため、同様以上の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル205を着用することによって、より強力に二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、さらに強力に骨盤が引っ張られ、ヒップがより強力に引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル205を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心205a及び後中心205bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態5の第1変形例にかかる骨盤矯正ガードル205の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
次に、本実施の形態5の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル207について、図12を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル207は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル205と同様であるが、図12に示されるように、1対の背面交差部分206A,206Bの先端部分の取付け方が異なる。
即ち、上記骨盤矯正ガードル205においては1対の背面交差部分206A,206Bの先端部分は開口部164の縁に取付けられたパイピング167の下へ潜り込んで、ガードル本体162の裏側において縫付けられているが、図12に示されるように、本実施の形態5の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル207においては、1対の背面交差部分206A,206Bの先端部分はパイピング167の下へ潜り込まずに、ガードル本体162の表側において縫付けられている。
これによって、骨盤矯正ガードル207の表側の見栄えは少し悪くなるが、縫製が容易になって短時間で製造できるという作用効果が得られる。その他の部分は、上記骨盤矯正ガードル205と同様であり、サテンネット生地もパワーネット生地も伸縮性を有するとともに弾力性に富むため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル207を着用することによって、より強力に二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、さらに強力に骨盤が引っ張られ、ヒップがより強力に引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル207を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心207a及び後中心207bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態5の第2変形例にかかる骨盤矯正ガードル207の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
次に、本実施の形態5の第3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル209について、図13を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル209は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル205と同様であるが、図13に示されるように、1対の背面交差部分206A,206Bの後端187A,187Bの長さが異なる。即ち、1対の背面交差部分206A,206Bの後端187A,187Bがガードル本体162の前中心209aまで届いていない。その他の部分は、上記骨盤矯正ガードル205と同様であり、サテンネット生地もパワーネット生地も伸縮性を有するとともに弾力性に富むため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル209を着用することによって、より強力に二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、さらに強力に骨盤が引っ張られ、ヒップがより強力に引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル209を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心209a及び後中心209bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態5の第3変形例にかかる骨盤矯正ガードル209の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
このように、本実施の形態5にかかる骨盤矯正ガードル200,205,207,209においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作ることができるとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
実施の形態6
次に、本発明の実施の形態6について、図14乃至図16を参照して説明する。
図14は本発明の実施の形態6にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面図である。図15は本発明の実施の形態6の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面図である。図16は本発明の実施の形態6の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面図である。
本実施の形態6にかかる骨盤矯正ガードル210の全体構成は、実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186と同様であるので、骨盤矯正ガードル210の前面については、図7(a)を参照されたい。本実施の形態6にかかる骨盤矯正ガードル210が骨盤矯正ガードル186と異なる点は、図14に示されるように、1対の背面交差部分211A,211Bにステッチが施されていない点のみである。
前述したように、1対の背面交差部分に施されたステッチは、装飾的効果及び1対の背面交差部分をより強化するためのものであり、1対の背面交差部分を構成する表側のサテンネット生地と裏側のパワーネット生地とは中縫いで縫付けられているため、1対の背面交差部分に施されたステッチは必ずしもなくても良いものである。このように、1対の背面交差部分211A,211Bにステッチが施されていないことによって、製造工程を一工程省略することができ、より短時間で製造できるという作用効果が得られる。その他の部分は、上記骨盤矯正ガードル186と同様であり、サテンネット生地もパワーネット生地も伸縮性を有するとともに弾力性に富むため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル210を着用することによって、より強力に二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、さらに強力に骨盤が引っ張られ、ヒップがより強力に引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル210を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
次に、本実施の形態6の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル213について、図15を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル213は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル210と同様であるが、図15に示されるように、1対の背面交差部分214A,214Bの構成が異なる。
即ち、1対の背面交差部分214A,214Bの両縁に沿ってパイピング215A,215Bが施されている。これによって、装飾的な効果が得られ、製品としての見栄えが向上して消費者の購買意欲をそそるという作用効果が得られる。その他の部分は、上記骨盤矯正ガードル210と同様であり、サテンネット生地もパワーネット生地も伸縮性を有するとともに弾力性に富むため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル213を着用することによって、より強力に二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、さらに強力に骨盤が引っ張られ、ヒップがより強力に引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル213を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
次に、本実施の形態6の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル216について、図16を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル216は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル210と同様であるが、図16に示されるように、1対の背面交差部分217A,217B及びガードル本体162の両裾部分の構成が異なる。
即ち、1対の背面交差部分217A,217Bの両縁に沿って伸縮性のあるレース218A,218Bが縫付けられており、ガードル本体162の両裾部分の全周に沿って、同様に伸縮性のあるレース218C,218Dが縫付けられて施されている。これによって、装飾的な効果が得られ、製品としての見栄えが向上して消費者の購買意欲をそそるだけでなく、ズボンやスラックスやタイトスカート等の下に着用したときに、1対の背面交差部分217A,217Bの両縁及びガードル本体162の両裾部分のラインが外から浮き出て見えるという所謂“当たり”を半減でき、見栄えが良くなるという作用効果が得られる。
その他の部分は、上記骨盤矯正ガードル210と同様であり、サテンネット生地もパワーネット生地も伸縮性を有するとともに弾力性に富むため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル216を着用することによって、より強力に二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、さらに強力に骨盤が引っ張られ、ヒップがより強力に引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル216を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このように、本実施の形態6にかかる骨盤矯正ガードル210,213,216においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作ることができるとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。また、本参考例17の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル216においては、ズボンやスカート等の下に着用したときに所謂“当たり”を半減することができ、見栄えが良くなるという作用効果が得られる。
参考例2
次に、本発明の参考例2について、図17及び図18を参照して説明する。
図17(a)は本発明の参考例2にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図18(a)は本発明の参考例2の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
図17(a),(b),(c)に示されるように、参考例2にかかる骨盤矯正ガードル220の全体構成は、図5に示される実施の形態2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル176とほぼ同様である。即ち、ガードル本体162の後中心220bを中心にして、ガードル本体162の股下220cから約8cm上がった位置に下縁を有する略長円形状の高さ約8cmの開口部164が設けられており、図17(a)に示されるように、開口部164の両端はガードル本体162の前面部分の両脇まで達している。
図17(c)に示されるように、この開口部164の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方221Aが伸びており、開口部164の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方221Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部164の下へ潜り込んで、図17(a)に示されるように、ガードル本体162の前面部分にロック縫い221c,221dで留められている。そして、開口部164は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット170が縫い付けられることによって塞がれている。
ここで、1対の背面交差部分221A,221Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体162と一体となっている。即ち、参考例2にかかる骨盤矯正ガードル220のガードル本体162は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル220によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分221A,221Bの縁にはコバステッチ221a,221bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分221A,221Bを強化するためのものであって、コバステッチ221a,221bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図17(c)に示されるように、1対の背面交差部分221A,221Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方221Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方221Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分221A,221Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分221A,221Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
さらに、開口部164の縁に沿ってパイピング167が取付けられてパイピング処理が施されており、これによって装飾的効果が増し、製品としての見栄えが向上して消費者の購買意欲を増大させるという作用効果が得られる。
ここまでの構造は、上記実施の形態2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル176と同様である。参考例2にかかる骨盤矯正ガードル220が上記実施の形態2の変形例の骨盤矯正ガードル176と異なるのは、図17(b),(c)に示されるように、1対の背面交差部分221A,221Bの裏側のパワーネット生地の部分(1対の背面交差部分の後端)が、ガードル本体162の両脇部分まで伸びて縫付けられている点は同じであるが、1対の背面交差部分221A,221Bの裏側のパワーネット生地の部分の形状が異なる点である。
即ち、1対の背面交差部分221A,221Bの後端が交差位置における幅よりも太くなるとともに後端の形状がR形状となっていて、このR形状の縁に沿ってステッチ221a,221bによって裏側から一度に縫付けられているものである。これによって、縫製をスムーズに行うことができ、大量生産向きの製品となる。その他の部分については、上記実施の形態2の変形例の骨盤矯正ガードル176と同様であるため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル220を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル220を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
次に、参考例2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル223について、図18を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル223は、全体的な構成については上記骨盤矯正ガードル220と同様であるが、図18(a),(b)に示されるように、1対の背面交差部分224A,224Bの後端部分の長さが異なる。
即ち、1対の背面交差部分224A,224Bの後端部分がガードル本体162の前面左右部分にまで達しており、後端の形状がR形状となっていて、このR形状の縁に沿ってステッチ224a,224bによって裏側から一度に縫付けられている。これによって、縫製をスムーズに行うことができ、大量生産向きの製品となる。その他の部分については、上記骨盤矯正ガードル220と同様であるため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル223を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル223を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このように、参考例2にかかる骨盤矯正ガードル220,223においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作ることができるとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
参考例3
次に、本発明の参考例3について、図19乃至図21を参照して説明する。
図19は本発明の参考例3にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。図20は本発明の参考例3の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。図21は本発明の参考例3の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
参考例3にかかる骨盤矯正ガードル230の全体構成は、図8に示される実施の形態2にかかる骨盤矯正ガードル190とほぼ同様である。異なるのは、図19に示されるように1対の背面交差部分231A,231Bの裏側のパワーネット生地の部分(1対の背面交差部分231A,231Bの後端)の形状が異なる点である。
即ち、1対の背面交差部分231A,231Bの後端が交差位置における幅よりも太くなるとともに後端の形状がR形状となっていて、このR形状の縁に沿ってステッチ231a,231bによって裏側から一度に縫付けられているものである。これによって、縫製をスムーズに行うことができ、大量生産向きの製品となる。その他の部分については、上記実施の形態2の骨盤矯正ガードル190と同様であるため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル230を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル230を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心230a及び後中心230bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、参考例3にかかる骨盤矯正ガードル230の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
次に、参考例3の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル233について、図20を参照して説明する。参考例3の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル233の全体構成は、図9に示される実施の形態2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル191とほぼ同様である。異なるのは、図20に示されるように1対の背面交差部分234A,234Bの裏側のパワーネット生地の部分(1対の背面交差部分234A,234Bの後端)の形状が異なる点である。
即ち、1対の背面交差部分234A,234Bの後端が交差位置における幅よりも太くなるとともに後端の形状がR形状となっていて、このR形状の縁に沿ってステッチ234a,234bによって裏側から一度に縫付けられているものである。これによって、縫製をスムーズに行うことができ、大量生産向きの製品となる。その他の部分については、上記実施の形態2の変形例の骨盤矯正ガードル191と同様であるため、同様の作用効果が得られる。
即ち、ガードル本体162の前面の前中心233aの左右部分に、調節機能付き接続具の一方としての複数の接続位置に取付けられたメンカンを有するカギホック193Aが縫付けられており、一方1対の背面交差部分234A,234Bの先端にはカギホック193Aの複数の接続位置のメンカンのいずれにも取付けられる調節機能付き接続具の他方としてのカギホック193Bが縫付けられている。これらのカギホック193A,193Bによって、調節機能付き接続具193が構成されている。
したがって、1対の背面交差部分234A,234Bの先端のカギホック193Bをカギホック193Aの複数の接続位置のメンカンの何処に取付けるかによって1対の背面交差部分234A,234Bによる引っ張り力を調節することができ、1対の背面交差部分234A,234Bによるヒップアップの効果も自由に調節することができる。なお、図20においては、カギホック193Aの複数の接続位置が3ヵ所の場合を示しているが、2ヶ所でも良いし4ヵ所以上でも構わない。
そして、骨盤矯正ガードル233を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル233を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができる。
これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。さらに調節機能付き接続具193を取付けたことによって、背面交差部分によるヒップ引き上げ効果を自由に調節することができるため、個人の好みによって、或いは矯正の段階に合わせて適切なヒップ引き上げ力を得ることができる。
このようにして、参考例3の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル233においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心233a及び後中心233bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、参考例3の第1の変形例にかかる骨盤矯正ガードル233の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
次に、参考例3の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル236について、図21を参照して説明する。参考例3の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル236の全体構成は、図13に示される実施の形態3の第3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル209とほぼ同様である。異なるのは、図21に示されるように1対の背面交差部分237A,237Bの裏側のパワーネット生地の部分(1対の背面交差部分237A,237Bの後端)の形状が異なる点である。
即ち、1対の背面交差部分237A,237Bの後端が交差位置における幅よりも太くなるとともに後端の形状がR形状となっていて、このR形状の縁に沿ってステッチ237a,237bによって裏側から一度に縫付けられているものである。これによって、縫製をスムーズに行うことができ、大量生産向きの製品となる。その他の部分については、上記実施の形態3の第3の変形例の骨盤矯正ガードル209と同様であるため、同様の作用効果が得られる。
即ち、骨盤矯正ガードル236を着用することによって、二重にヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、より強力に骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル236を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体162は、前中心236a及び後中心236bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、参考例3の第2の変形例にかかる骨盤矯正ガードル236の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
このようにして、参考例3の骨盤矯正ガードル230,233,236においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
実施の形態7
次に、本発明の骨盤矯正ガードルの製造方法にかかる実施の形態7について、図22及び図23を参照して説明する。
図22は本発明の骨盤矯正ガードルの製造方法の実施の形態7にかかる骨盤矯正ガードルの主な構成部品を示す図である。図23(a)は本発明の実施の形態7にかかる骨盤矯正ガードルの製造方法の第1段階を示す図、(b)は第2段階を示す図、(c)は骨盤矯正ガードルの完成状態を示す正面図である。
本実施の形態7にかかる骨盤矯正ガードルの製造方法においては、代表例として、上記実施の形態3の変形例にかかる骨盤矯正ガードル186を製造する場合について説明する。
図22に示されるように、本実施の形態7にかかる骨盤矯正ガードル186の製造方法においては、主な部品としてガードル本体162の左身頃240Aと右身頃240B及び背面交差部分の裏側を構成する部材241A,241Bが用いられる。左身頃240A及び右身頃240Bには、伸縮性を有する生地としてのサテンネット生地が用いられており、部材241A,241Bには伸縮性及び弾力性を有する生地としてのパワーネット生地が用いられている。
左身頃240A及び右身頃240Bには、開口部164を形成するための抉り部分245A,245Bが設けられており、また背面交差部分188A,188Bの表側を構成する突出部分242A,242Bも一体に設けられている。本実施の形態8にかかる骨盤矯正ガードル186の製造は、まず左身頃240Aの後中心縫い代243A,244Aと右身頃240Bの後中心縫い代243B,244Bとを縫い合わせて一体化させ、形成された開口部164の縁に沿ってパイピング167を施すことから開始される。
図23(a)には、第1段階として左身頃240Aと右身頃240Bを縫い合わせて、形成された開口部164の縁に沿ってパイピング167を施し、さらに突出部分242A,242Bと部材241A,241Bとをそれぞれ中縫いで縫い合わせて、部材241A,241Bの後端部分(背面交差部分188A,188Bの後端)はそれぞれ相手側の右身頃240Bと左身頃240Aの裏側に縫い付け、背面交差部分の一方188Aには紐部材250の両端を縫い付けて背面交差部分の他方188Bを紐部材250の中を潜らせ、背面交差部分188A,188Bの先端をそれぞれロック縫い188c,188dで縫い付けたところまでを、裏面から見た状態が示されている。
続いて、第2段階として、図23(b)に示されるように、開口部164が裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット170が縫い付けられることによって塞がれるが、パワーネット170はパイピング167が施された開口部164のみならず、背面交差部分188A,188Bの先端のロック縫い188c,188dの部分までを覆う大きさを有している。パワーネット170は、背面交差部分188A,188Bの引き締め作用を妨げることのない位置において、ステッチ170a,170b,170c,170dによって縫付けられている。
これによって、完成した骨盤矯正ガードル186を着用したときに、裏側の大部分がパワーネット170によって覆われているので、穿き心地が非常に良いという作用効果が得られる。なお、開口部164を裏側から塞ぐ生地としてはパワーネット170に限られるものではなく、伸縮性を有する生地であればサテンネット生地、スパンレックス生地を始めとしてどのような生地でも用いることができる。また、開口部164を塞ぐことなく開放空間としておいても、骨盤矯正ガードルとしては同様の作用効果を得ることができる。
そして、第3段階として、図23(c)に示されるように、左身頃240Aと右身頃240Bの前中心縫い代246A,246Bを縫い合わせるとともに、股下部分247Aと股下部分248Aとの間、及び股下部分247Bと股下部分248Bとの間にそれぞれ股下マチ布249A,249Bを挟んで縫い付けることによって、骨盤矯正ガードル186の形態が出来上がる。最後に、腰回り及び両裾回りの始末をして骨盤矯正ガードル186が完成する。
以上説明したように、本実施の形態7にかかる骨盤矯正ガードル186の製造方法においては、ガードル本体162の身頃を左身頃240Aと右身頃240Bに二分して、前中心186a及び後中心186bの二箇所において縫い付けるようにしているため、図22に示されるように、部品となる生地240A,240Bのカットが容易になり、また図23(a),(b),(c)に示されるように縫製も容易になり、大量生産に向いた製造方法となるという作用効果が得られる。
本実施の形態7においては、骨盤矯正ガードル186の製造方法について説明したが、上記他の実施の形態1〜実施の形態6またはその変形例にかかる骨盤矯正ガードルについても、概略同様な製造方法によることができる。また、本実施の形態7においては、背面交差部分188A,188Bの表側を左身頃240A,右身頃240Bと一体とした場合について説明したが、背面交差部分をガードル本体から分離したものとして、ガードル本体の裏側または表側に縫い付ける構成とすることもできる。
実施の形態8
次に、本発明の実施の形態8について、図24及び図25を参照して説明する。図24(a)は本発明の実施の形態8にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図25(a)は本発明の実施の形態8の変形例にかかる骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
図24(b),(c)に示されるように、本実施の形態8にかかる骨盤矯正ガードル251は、背面の開口部253の中央部分が大きく上方へ突出して、後中心251bの縫い代は僅か1cmのみとなっている。このように極端に開口部253を大きくしても、本発明にかかる骨盤矯正ガードルによるヒップの締め付け効果は同様に得られる。
図24(c)に示されるように、この開口部253の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方168Aが伸びており、開口部253の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方168Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部253の下へ潜り込んで、図24(a)に示されるように、ガードル本体254の前面部分にロック縫い168c,168dで留められている。そして、開口部253は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット255が縫い付けられることによって塞がれている。
これによって、骨盤矯正ガードル251の着用時に1対の背面交差部分168A,168Bの開口部253の下へ潜り込んだ部分が直接当たることが防止され、穿き心地が向上するとともに、ヒップの弛んだ部分が開口部253から突出することが防止され、また骨盤矯正ガードル251が型崩れし難くなるという作用効果が得られる。
ここで、1対の背面交差部分168A,168Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体254と一体となっている。即ち、本実施の形態8にかかる骨盤矯正ガードル251のガードル本体254は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル251によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分168A,168Bの縁にはコバステッチ168a,168bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分168A,168Bを強化するためのものであって、コバステッチ168a,168bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図24(c)に示されるように、1対の背面交差部分168A,168Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方168Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方168Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分168A,168Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分168A,168Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
かかる構造を有する骨盤矯正ガードル251を着用することによって、ヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、骨盤が引っ張られてヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル251を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このようにして、本実施の形態8の骨盤矯正ガードル251においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体254は、前中心251a及び後中心251bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態8にかかる骨盤矯正ガードル251の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
次に、本実施の形態8の変形例にかかる骨盤矯正ガードル261について、図25を参照して説明する。この骨盤矯正ガードル261においては、上記骨盤矯正ガードル251の開口部253よりもさらに開口部が大きくなって、図25(a),(b),(c)に示されるように、開口部263がウエスト上端部分まで突き抜けてしまっている。このように、開口部263がガードル本体264の内部に収まる閉じた穴でなく、上部まで突き抜けた構造であっても、本発明にかかる骨盤矯正ガードルによるヒップの締め付け効果は同様に得ることができる。
図25(c)に示されるように、この開口部263の下縁の左側から右側上方へ1対の背面交差部分の一方168Aが伸びており、開口部263の下縁の右側から左側上方へ1対の背面交差部分の他方168Bが伸びていて、それぞれの先端は開口部263の下へ潜り込んで、図25(a)に示されるように、ガードル本体264の前面部分にロック縫い168c,168dで留められている。そして、開口部263は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット265が縫い付けられることによって塞がれている。
これによって、骨盤矯正ガードル261の着用時に1対の背面交差部分168A,168Bの開口部263の下へ潜り込んだ部分が直接当たることが防止され、穿き心地が向上するとともに、ヒップの弛んだ部分が開口部263から突出することが防止され、また骨盤矯正ガードル261が型崩れし難くなるという作用効果が得られる。
ここで、1対の背面交差部分168A,168Bは、表側がサテンネット生地で裏側がパワーネット生地という二重構造になっており、表側のサテンネット生地の部分はガードル本体264と一体となっている。即ち、本実施の形態8の変形例にかかる骨盤矯正ガードル261のガードル本体264は、単に伸縮性を有する生地ではなく、伸縮性及び弾力性を有する生地であるサテンネットからなるものである。したがって、骨盤矯正ガードル261によるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られる。
一方、裏側のパワーネット生地の部分は、表側のサテンネット生地の部分に中縫いで縁だけが縫付けられて一体となっており、さらに一体となった1対の背面交差部分168A,168Bの縁にはコバステッチ168a,168bが施されているが、これは装飾効果を高めるため及びより1対の背面交差部分168A,168Bを強化するためのものであって、コバステッチ168a,168bによってのみ表側のサテンネット生地の部分と裏側のパワーネット生地の部分が縫付けられている訳ではない。
また、図25(c)に示されるように、1対の背面交差部分168A,168Bの交差位置において、1対の背面交差部分の一方168Aの裏側に紐部材250の両端が縫付けられており、1対の背面交差部分の他方168Bが紐部材250の中を潜る構造となっている。これによって、1対の背面交差部分168A,168Bが互いの伸縮を妨げることなく、互いに離れてしまうことを防止することができ、1対の背面交差部分168A,168Bによるヒップの引き締め効果を確実に得ることができる。
かかる構造を有する骨盤矯正ガードル261を着用することによって、ヒップが引き締められるとともに骨盤が引っ張られることになり、骨盤が引っ張られてヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル261を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、さらに着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転してより効果的に“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部分によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
このようにして、本実施の形態8の変形例の骨盤矯正ガードル261においては、ズボンやスカート等の下に着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と、より効果的にかつ確実に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤を正常な位置に戻して美しいプロポーションを作るとともに、ヒップアップの効果も得ることができる。
そして、ガードル本体264は、前中心261a及び後中心261bの二箇所で縫い付けられることによって構成されている。これによって、本実施の形態8の変形例にかかる骨盤矯正ガードル261の部品となる生地のカット及び縫製が容易になり、大量生産に向いた製品となるという作用効果が得られる。
上記各実施の形態1〜実施の形態8においては、開口部164,253,263を裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット165,170,255,265を縫い付けることによって塞いだ例について説明したが、開口部164,253,263を伸縮性を有する生地で塞がずに空間にしておくこともできる。通常は、骨盤矯正ガードルの下に下着を着用するため、穿き心地がそれほど損なわれることもなく、またヒップの弛んだ部分が空間から突出することもないからである。
但し、実施の形態8の変形例にかかる骨盤矯正ガードル261においては、開口部263が大きいため空間にしておくと着用がし難くなるため、伸縮性を有する生地で塞ぐことが好ましい。
開口部164,253,263を空間のままにしておくことによって、製造工程が一工程省かれて製造が容易になるという作用効果が得られる。
また、上記各実施の形態1〜実施の形態8においては、1対の背面交差部分の交差位置において、1対の背面交差部分の一方に紐部材250の両端を縫い付けて1対の背面交差部分の他方を紐部材250の中を潜らせているが、この紐部材250は本発明に必須のものではない。紐部材250を縫い付けない構造とすることによって、製造工程が一工程省かれて製造が容易になるという作用効果が得られる。
さらに、上記各実施の形態1〜実施の形態8においては、ガードル本体162,254,264のウエスト上端を腰回りの通常のウエスト位置とした例について説明したが、ガードル本体162,254,264のウエスト上端を腰回りより上方にまで長く伸ばしても良い。このようなハイウエストタイプの骨盤矯正ガードルは、着用して真っ直ぐに歩くだけで自然に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正できるだけでなく、腰回りが締め付けられてウエストラインが美しく見えるとともに、寒い時期でも暖かいという作用効果が得られる。
また、逆にガードル本体162,254,264のウエスト上端を腰回りより下方に短く設定することもできる。このようなローウエストタイプの骨盤矯正ガードルは、着用して真っ直ぐに歩くだけで自然に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正できるだけでなく、若い人を中心に流行しているローライズジーンズ等の腰回りが低いボトムスの下にも着用することができるとともに、交差部分によって足の付け根近傍を内側へ引っ張る効果が最も大きいという特長がある。
上記各実施の形態においては、幅の広い弾性材としてオペロンゴムを使用した場合についてのみ説明したが、他にもゴムベルト、ゴム紐、等種々の弾性材を使用することができる。同様に、幅の細い弾性材としてもオペロンゴムを使用した場合についてのみ説明したが、他にもゴムベルト、ゴム紐、等種々の弾性材を使用することができる。
また、上記各実施の形態においては、伸縮性生地としてパワーネットを使用した場合について説明したが、サテンネットを始めとして他の伸縮性生地を用いても良い。
さらに、上記各実施の形態においては、「伸縮性を有する生地」としてサテンネットを用い、「伸縮性及び弾力性を有する生地」としてパワーネットを用いた場合について説明したが、「伸縮性を有する生地」としてはサテンネット以外にもパワーネット、スパンレックスを始めとする他の生地を用いることもできるし、「伸縮性及び弾力性を有する生地」としてはパワーネット以外にもサテンネットを始めとする他の生地を用いることもできる。即ち、両方の生地としてサテンネットのみを用いても良いし、パワーネットのみを用いることもできる。
骨盤矯正ガードルのその他の部分の構造、形状、数量、材質、大きさ(幅・長さ・厚さ等)、接続関係等についても、骨盤矯正ガードルの製造方法のその他の工程についても、上記各実施の形態に限定されるものではない。