JP2009183094A - モータ回転制御装置、およびモータ回転制御方法 - Google Patents
モータ回転制御装置、およびモータ回転制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】モータが定常動作している際に、急激にモータの回転速度を増速させようとしても、突入電流値を抑えつつモータの応答速度を速くすることができるモータ回転制御装置、およびモータ回転制御方法を提供する。
【解決手段】モータ回転制御装置1の制御回路30は、指令duty比が出力duty比に対してブラシレスモータ2の回転速度を増速させる値か否かを判定する出力duty増加判定部11と、指令duty比が初期出力duty比よりも大きい値か否かを判定する初期出力duty出力判定部13と、所定の制御時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブル18とを有し、出力duty増加判定部11によって、指令duty比がブラシレスモータ2を増速させる値だと判定したとき、所定の制御時間とΔdutyテーブル18とを参照してΔduty比を求め、これによって求められたΔduty比に基づいて出力duty比を変化させる。
【選択図】図1
【解決手段】モータ回転制御装置1の制御回路30は、指令duty比が出力duty比に対してブラシレスモータ2の回転速度を増速させる値か否かを判定する出力duty増加判定部11と、指令duty比が初期出力duty比よりも大きい値か否かを判定する初期出力duty出力判定部13と、所定の制御時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブル18とを有し、出力duty増加判定部11によって、指令duty比がブラシレスモータ2を増速させる値だと判定したとき、所定の制御時間とΔdutyテーブル18とを参照してΔduty比を求め、これによって求められたΔduty比に基づいて出力duty比を変化させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、例えば、ブラシレスモータに用いられるモータ回転制御装置、およびモータ回転制御方法に関するものである。
従来から、ブラシレスモータの駆動を制御するための制御装置としては、ブラシレスモータを所望の速度で回転させるために、ブラシレスモータのコイルに流す電流の量をパルス幅変調信号、つまり、PWM(Pulse Width Modulation)出力駆動信号の駆動duty比を変化させることで制御するものが知られている。
ここで、停止したブラシレスモータの駆動を開始する場合、いきなり目標の回転速度に応じた駆動duty比とすると、ブラシレスモータのコイルに急激に電流が流れる。このため、突入電流(ピーク電流)値が大きくなり、駆動回路が損傷するおそれがあるばかりか、モータ駆動の騒音が大きくなる。そこで、ブラシレスモータの起動開始直後にコイルに流れる電流を徐々に増加させる、所謂ソフトスタート制御を行うさまざまな技術が開示されている。
ここで、停止したブラシレスモータの駆動を開始する場合、いきなり目標の回転速度に応じた駆動duty比とすると、ブラシレスモータのコイルに急激に電流が流れる。このため、突入電流(ピーク電流)値が大きくなり、駆動回路が損傷するおそれがあるばかりか、モータ駆動の騒音が大きくなる。そこで、ブラシレスモータの起動開始直後にコイルに流れる電流を徐々に増加させる、所謂ソフトスタート制御を行うさまざまな技術が開示されている。
例えば、ソフトスタート制御を行うために、制御装置にソフトスタート用PWMデータマップを設けたものがある。このソフトスタート用PWMデータマップは、立ち上がりカウンタのカウンタ値と駆動duty比とを対応付けたマップであって、ブラシレスモータの起動開始からカウンタ値が大きくなるに従い駆動duty比が大きくなるように設定されている(例えば、特許文献1参照)。
また、制御装置に駆動制御出力値(トルク)と駆動電流とを対応付けたマップを設け、駆動制御出力値をモータ起動開始から所定の割合で徐々に増大させていくものがある。このようにすることで、突入電流値の低減を図っている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−357473号公報
特開2002−345294号公報
また、制御装置に駆動制御出力値(トルク)と駆動電流とを対応付けたマップを設け、駆動制御出力値をモータ起動開始から所定の割合で徐々に増大させていくものがある。このようにすることで、突入電流値の低減を図っている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、起動時の突入電流の低減、およびモータ駆動による騒音の低減には優れているが、ブラシレスモータが定常動作している際にモータの回転速度を急激に増速させようとすると、突入電流が発生し、モータの動作がばたついてしまうおそれがあるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、モータが定常動作している際に、急激にモータの回転速度を増速させようとしても、突入電流値を抑えつつモータの応答速度を速くすることができるモータ回転制御装置、およびモータ回転制御方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、外部制御機器からの指令信号に基づいて、モータの回転速度を制御するための出力信号を出力する制御回路を備えたモータ回転制御装置において、前記制御回路は、前記指令信号の指令duty比と前記出力信号の出力duty比の値を比較し、前記指令duty比が前記出力duty比に対して前記モータの回転速度を増速させる値か否かを判定する出力duty増加判定部と、前記出力duty比が予め定められた初期出力duty比よりも大きい値か否かを判定する初期出力duty出力判定部と、前記モータの所定の制御時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブルとを有し、前記出力duty増加判定部によって、前記指令duty比が前記モータを増速させる値だと判定したとき、前記所定の制御時間と前記Δdutyテーブルとを参照して前記Δduty比を求め、これによって求められたΔduty比に基づいて前記出力duty比を変化させる制御を行うことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、外部制御機器からの指令信号に基づいて、モータの回転速度を制御するための出力信号を出力する制御回路を備えたモータ回転制御装置において、前記制御回路は、前記指令信号の指令duty比と前記出力信号の出力duty比の値を比較し、前記指令duty比が前記出力duty比に対して前記モータの回転速度を増速させる値か否かを判定する出力duty増加判定部と、前記出力duty比が予め定められた初期出力duty比よりも大きい値か否かを判定する初期出力duty出力判定部と、前記モータの所定の制御時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブルと、前記所定の制御時間と前記Δdutyテーブルとを参照して前記Δduty比を求めるΔduty算出部と、前記Δduty算出部により求められた前記Δduty比に基づいて前記出力duty比の変化量を算出するΔduty換算値算出部と、前記出力duty比に、前記Δduty換算値算出部により算出された前記出力duty比の変化量を加算して前記出力duty比の値を更新する出力duty算出部とを有することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記制御回路は、前記出力duty算出部が出力duty比を更新するごとに計数するカウンタ部を有し、前記Δdutyテーブルは、前記カウンタ部のカウンタ値と前記Δduty比とを対応付けたテーブルであり、前記Δduty算出部は、前記カウンタ部のカウンタ値と前記Δdutyテーブルとを参照して前記Δduty比を求めることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記制御回路は、予め定められた最大出力duty比に前記初期出力duty比を減算して前記出力duty比の最大変化量を算出する出力duty最大増加量算出部と、前記出力duty増加判定部によって、前記指令duty比が前記モータを増速させる値だと判定したとき、前記指令duty比に前記出力duty比を減算して出力duty増加量を算出する出力duty増加量算出部とを有し、前記Δduty換算値算出部は、前記Δduty算出部により求められた前記Δduty比と、前記出力duty最大増加量算出部により算出された前記出力duty比の最大変化量と、前記出力duty増加量算出部により算出された出力duty増加量とに基づいて前記出力duty比の変化量を算出することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記制御回路は、前記出力duty比を増加前duty比として格納する記憶手段を有し、前記出力duty増加量算出部は、前記出力duty増加量を算出する際に前記出力duty比として前記記憶手段に格納された前記増加前duty比を用いることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、外部制御機器からの指令信号に基づいて、モータの回転速度を制御するための出力信号を出力する制御回路を備え、前記制御回路は、前記モータの所定の制御時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブルを有している制御装置のモータ回転制御方法であって、前記指令信号の指令duty比と前記出力信号の出力duty比の値を比較し、前記指令duty比が前記出力duty比に対して前記モータの回転速度を増速させる値か否かを判定する出力duty増加判定ステップと、前記指令duty比が予め定められた初期出力duty比よりも大きい値か否かを判定する初期出力duty出力判定ステップと、前記出力duty増加判定ステップによって、前記指令duty比が前記モータを増速させる値だと判定したとき、前記所定の制御時間と前記Δdutyテーブルとを参照して前記Δduty比を求めるΔduty算出ステップと、前記Δduty算出ステップによって求められたΔduty比に基づいて前記出力duty比を変化させる制御を行う出力duty算出ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、モータが定常動作している場合であっても、指令信号の指令duty比が出力信号の出力duty比に対してモータの回転速度を増速させる値だと判定すれば、所定の制御時間、つまり、指令信号が出力されてからの所定の経過時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブルを用いて徐々に出力duty比を増大させることができる。このため、急激にモータの回転速度を増速させようとしてもモータのコイルに流れる突入電流の値を抑えつつモータの応答速度を速くすることが可能になる。
また、Δduty比に基づいて出力duty比の変化量を算出するΔduty換算値算出部を設け、このΔduty換算値算出部により算出された出力duty比の変化量に基づいて出力duty比を変化させている。つまり、現在の出力duty比にΔduty換算値算出部により算出された出力duty比の変化量を加算して次回の出力duty比を決定し、これを出力信号として出力するように構成されている。このため、1つのΔdutyテーブルを用いて恰も複数のテーブルを有しているかのようにモータの回転速度の増速加減をさまざまに調整することができる。
すなわち、本発明のように、予め定められた最大出力duty比、および初期出力duty比から出力duty最大増加量を算出すると共に、指令duty比に出力duty比を減算して出力duty増加量を算出し、これら算出された出力duty最大増加量、および出力duty増加量と、ΔdutyテーブルのΔduty比に基づいて所定の制御時間毎に出力duty比を更新すれば、モータの回転速度の増速加減をさまざまに調整することが可能になる。このため、モータの仕様毎にΔdutyテーブルを設ける必要がなく、制御回路の汎用性を高めると共に、回路の簡略化を図ることが可能になる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、モータ回転制御装置1は、ブラシレスモータ(電動機)2の回転子の回転位置を回転子位置検出センサ3で検出した結果と、外部制御機器であるECU(Electronic Control Unit)4から出力される回転指令信号とに基づいてPWM制御を行う制御回路30を有し、インバータ回路5にPWM出力駆動信号を出力して、電源6からブラシレスモータ2に通電される電流を切り替えるものである。
図1に示すように、モータ回転制御装置1は、ブラシレスモータ(電動機)2の回転子の回転位置を回転子位置検出センサ3で検出した結果と、外部制御機器であるECU(Electronic Control Unit)4から出力される回転指令信号とに基づいてPWM制御を行う制御回路30を有し、インバータ回路5にPWM出力駆動信号を出力して、電源6からブラシレスモータ2に通電される電流を切り替えるものである。
ここで、ブラシレスモータ2は、固定子と回転子とを主な構成要素とする。固定子には、例えば、3本の固定子巻線U,V,Wが巻き回されてコイルが形成されている。固定子巻線U,V,Wは、所謂デルタ結線やスター結線で接続されている。回転子は、回転軸と、回転軸の周方向に沿って複数の磁極(N極およびS極)が配置される永久磁石とから構成されている。なお、ブラシレスモータ2は、インナーロータ型であっても良いし、アウターロータ型であっても良い。
回転子位置検出センサ3は、例えば、ホール素子と電子回路を備えるホールIC(Integrated Circuit)が用いられ、回転子の回転位置を検出可能な位置に配置されている。
インバータ回路5は、例えば、複数のスイッチング素子を電源6の正負両端子間にブリッジ接続して構成される回路であって、電源6から供給された直流電圧をモータ回転制御装置1から入力されたパルス幅変調波形信号(駆動信号)に基づく交流電圧に変換し、ブラシレスモータ2を駆動させる。
インバータ回路5は、例えば、複数のスイッチング素子を電源6の正負両端子間にブリッジ接続して構成される回路であって、電源6から供給された直流電圧をモータ回転制御装置1から入力されたパルス幅変調波形信号(駆動信号)に基づく交流電圧に変換し、ブラシレスモータ2を駆動させる。
モータ回転制御装置1の制御回路30には、回転子位置検出センサ3が出力するセンサ信号が位置情報取得部7に入力されると共に、ECU4が出力する回転指令信号が指令duty算出部8に入力される。
位置情報取得部7は、回転子位置検出センサ3から入力されるセンサ信号に基づいてブラシレスモータ2の回転子の回転位置を決定し、この位置情報を駆動信号出力部9に出力する。
位置情報取得部7は、回転子位置検出センサ3から入力されるセンサ信号に基づいてブラシレスモータ2の回転子の回転位置を決定し、この位置情報を駆動信号出力部9に出力する。
指令duty算出部8は、ECU4から入力される回転指令信号に基づいて、つまり、ECU4が要求するブラシレスモータ2の回転速度を満足するために必要な指令duty比を算出する。そして、この指令duty比を出力duty算出部10と出力duty増加判定部11に出力する。
出力duty増加判定部11は、指令duty算出部8によって算出された指令duty比と、実際にインバータ回路5に出力されるPWM出力駆動信号の出力duty比とを比較し、この時点での指令duty比がブラシレスモータ2の回転速度を増速させる値であるか否かを判定するものである。出力duty増加判定部11による判定結果は、カウンタリセット部12と初期出力duty出力判定部13に出力される。
出力duty増加判定部11は、指令duty算出部8によって算出された指令duty比と、実際にインバータ回路5に出力されるPWM出力駆動信号の出力duty比とを比較し、この時点での指令duty比がブラシレスモータ2の回転速度を増速させる値であるか否かを判定するものである。出力duty増加判定部11による判定結果は、カウンタリセット部12と初期出力duty出力判定部13に出力される。
出力duty増加判定部11による判定結果がブラシレスモータ2の回転速度を増速させる場合、初期出力duty出力判定部13によって出力duty比が予め設定された初期出力duty比よりも大きい値であるか否かを判定する。
ここで、初期出力duty比とは、ブラシレスモータ2の起動時点での出力duty比を示す値、つまり、ブラシレスモータ2を起動させるのに必要な出力duty比であって、ブラシレスモータ2の仕様に応じて設定される。
ここで、初期出力duty比とは、ブラシレスモータ2の起動時点での出力duty比を示す値、つまり、ブラシレスモータ2を起動させるのに必要な出力duty比であって、ブラシレスモータ2の仕様に応じて設定される。
すなわち、初期出力duty出力判定部13では、ブラシレスモータ2が駆動している状態か停止状態かを判定している。例えば、予め設定された初期出力duty比が15%である場合、出力duty比が15%よりも小さい値であればブラシレスモータ2は停止しているものと判定する。これに対し、出力duty比が15%以上である場合には、ブラシレスモータ2は駆動しているものと判定する。
なお、この初期出力duty比は制御回路30内に設けられている不図示のメモリに記憶されており、初期出力duty出力判定部13は、メモリから初期出力duty比を読み込むようになっている。また、メモリには、ブラシレスモータ2の仕様に応じて設定される最大出力duty比も記憶されている。最大出力duty比とは出力duty比の最大値を示す。
初期出力duty出力判定部13による判定結果は、出力duty算出部10とカウンタ値判定部14に出力される。
カウンタ値判定部14は、出力duty比を指令duty比まで増大させる所定の制御時間に基づいて決定される周期毎にカウントアップされるカウンタ値を判定し、出力duty最大増加量算出部15に出力している。なお、カウンタ値は、後述するカウンタカウント部20でカウントされている。
カウンタ値判定部14は、出力duty比を指令duty比まで増大させる所定の制御時間に基づいて決定される周期毎にカウントアップされるカウンタ値を判定し、出力duty最大増加量算出部15に出力している。なお、カウンタ値は、後述するカウンタカウント部20でカウントされている。
出力duty最大増加量算出部15は、出力dutyの最大増加量を算出するものである。出力duty最大増加量算出部15は、制御回路30内に設けられた不図示のメモリに記憶されている最大出力duty比、および初期出力duty比の値を読み込み、出力dutyの最大増加量を算出している。具体的に、出力dutyの最大増加量は、
出力dutyの最大増加量=最大出力duty比−初期出力duty比
によって算出されている。
出力duty最大増加量算出部15によって算出された出力dutyの最大増加量は出力duty増加量算出部16に出力される。
出力dutyの最大増加量=最大出力duty比−初期出力duty比
によって算出されている。
出力duty最大増加量算出部15によって算出された出力dutyの最大増加量は出力duty増加量算出部16に出力される。
出力duty増加量算出部16は、指令duty比と、モータの回転速度を増速させる値としての指令duty比が供給されたときの出力duty比(以下、「増加前duty比」という)との差を算出し、この算出された値を出力duty増加量としてΔduty算出部17に出力している。
ここで、出力duty比は、カウンタカウント部20によってカウンタ値がカウントアップされるごとに徐々に増大するようになっている。出力duty増加量は、
出力duty増加量=指令duty比−増加前duty比
によって算出されている。
ここで、出力duty比は、カウンタカウント部20によってカウンタ値がカウントアップされるごとに徐々に増大するようになっている。出力duty増加量は、
出力duty増加量=指令duty比−増加前duty比
によって算出されている。
Δduty算出部17は、カウンタカウント部20から出力されたカウンタ値を格納するカウンタ値保存部21から入力されるカウンタ値とΔdutyテーブル18とを参照してΔduty比を求め、求めたΔduty比をΔduty換算値算出部19に出力している。
図2(b)に示すように、Δdutyテーブル18は、カウンタカウント部20のカウンタ値とΔduty比とを対応付けたテーブルである。カウンタ値は、出力duty比を指令duty比まで増大させる所定の制御時間に基づいて設定されている。例えば、カウンタ値は0〜70までの間で、かつ+1ずつ繰上がりながら設定されており、Δduty比はそれぞれのカウンタ値に対応して設定されている。
図2(b)に示すように、Δdutyテーブル18は、カウンタカウント部20のカウンタ値とΔduty比とを対応付けたテーブルである。カウンタ値は、出力duty比を指令duty比まで増大させる所定の制御時間に基づいて設定されている。例えば、カウンタ値は0〜70までの間で、かつ+1ずつ繰上がりながら設定されており、Δduty比はそれぞれのカウンタ値に対応して設定されている。
より詳しく、図2(a)も参照して説明する。図2(a)に示すように、例えば、ECU(Electronic Control Unit)4から出力される回転指令信号に基づいてブラシレスモータ2を所望の回転速度まで増速させる時間、つまり、出力duty比を指令duty比まで増大させる制御時間を700(msec)とし、回転速度を徐々に増速させる周期を10(msec)とする。そして、10(msec)毎に増加させるΔduty比(%)を実験などから求める。
次に、図2(a)で求めた物理量を図2(b)に示すように、プログラムデータに変換してΔdutyテーブル18に格納する。
すなわち、制御時間「0〜700(msec)」を10(msec)毎にカウンタ値に変換して「0〜70」とし、制御時間の周期毎のΔduty比(%)に基づいて決定した値をΔdutyテーブル18の各カウンタ値に格納している。
すなわち、制御時間「0〜700(msec)」を10(msec)毎にカウンタ値に変換して「0〜70」とし、制御時間の周期毎のΔduty比(%)に基づいて決定した値をΔdutyテーブル18の各カウンタ値に格納している。
Δduty換算値算出部19は、出力duty比の増加前と増加後との変化量であるΔduty換算値を算出するものである。Δduty換算値算出部19は、Δduty算出部17によって算出されたΔduty比と、出力duty増加量算出部16によって算出された出力duty増加量と、出力duty最大増加量算出部15によって算出された出力duty最大増加量に基づいてΔduty換算値を算出している。
より具体的には、Δduty換算値は、
Δduty換算値=Δduty比×出力duty増加量/出力duty最大増加量
によって算出されている。
より具体的には、Δduty換算値は、
Δduty換算値=Δduty比×出力duty増加量/出力duty最大増加量
によって算出されている。
Δduty換算値算出部19によって算出されたΔduty換算値は、出力duty算出部10に入力される。
出力duty算出部10は、出力duty比を算出するものであって、増加前duty比にΔduty換算値を加算することで算出されている。より具体的には、出力duty比は、
出力duty比=増加前duty比+Δduty換算値
によって算出されている。
出力duty算出部10は、出力duty比を算出するものであって、増加前duty比にΔduty換算値を加算することで算出されている。より具体的には、出力duty比は、
出力duty比=増加前duty比+Δduty換算値
によって算出されている。
出力duty算出部10は、算出した出力duty比を駆動信号出力部9に出力している。
駆動信号出力部9は、出力duty算出部10から入力された出力duty比と、位置情報取得部7から入力された位置情報に基づいてインバータ回路5にPWM出力駆動信号を出力している。
駆動信号出力部9は、出力duty算出部10から入力された出力duty比と、位置情報取得部7から入力された位置情報に基づいてインバータ回路5にPWM出力駆動信号を出力している。
カウンタカウント部20は、出力duty算出部10に接続されており、出力duty算出部10から出力duty比が変化するごとに+1カウントアップし、カウンタ値をカウンタ値保存部21、および出力duty増加判定部11に出力する。
出力duty算出部10はΔdutyテーブルに格納されている値に基づいて出力duty比を変化させるので(図2参照)、カウンタカウント部20によるカウンタ値のカウントアップは、10(msec)毎に行われることになる。
出力duty算出部10はΔdutyテーブルに格納されている値に基づいて出力duty比を変化させるので(図2参照)、カウンタカウント部20によるカウンタ値のカウントアップは、10(msec)毎に行われることになる。
カウンタ値保存部21は、Δduty算出部17とカウンタ値判定部14に接続されている。すなわち、カウンタ値保存部21はカウンタカウント部20から入力されたカウンタ値を格納した後Δduty算出部17に出力する他、カウンタ値判定部14にも出力している。
一方、カウンタリセット部12は、出力duty算出部10に接続されており、カウンタ値が所定回数に達するとカウンタ値を「0」リセットしてカウンタ値保存部21と記憶手段としての増加前duty保存部22に「0」リセット信号を出力する。
この実施形態においては、Δdutyテーブルのカウンタ値が最大「70」であるから、カウンタ値が「71」にカウントアップされる時点で「0」リセットされることになる。
この実施形態においては、Δdutyテーブルのカウンタ値が最大「70」であるから、カウンタ値が「71」にカウントアップされる時点で「0」リセットされることになる。
増加前duty保存部22は、カウンタリセット部12からの「0」リセット信号が入力される他、出力duty算出部10から出力された出力duty比がカウンタリセット部12を介して入力される。そして、出力duty比を増加前duty比として保存し、この増加前duty比を出力duty増加判定部11に出力している。
このような構成のもと、モータ回転制御装置1の制御回路30は、ECU4から回転指令信号が出力されると増加前duty比にΔduty換算値算出部によって算出されたΔduty換算値を加算しながら徐々に出力duty比を増大していく。
図3は、縦軸を出力duty比(%)とし、横軸を制御時間(msec)とした場合であって、Δduty比と出力duty算出部10の出力duty比の変化を示すグラフである。
同図に示すように、Δduty比は、制御時間が0(msec)〜700(msec)に至るまでの間に0(%)〜85(%)まで徐々に変化する。一方、出力duty比は、制御時間が0(msec)〜700(msec)に至るまでの間に15(%)〜100(%)まで徐々に変化する。
図3は、縦軸を出力duty比(%)とし、横軸を制御時間(msec)とした場合であって、Δduty比と出力duty算出部10の出力duty比の変化を示すグラフである。
同図に示すように、Δduty比は、制御時間が0(msec)〜700(msec)に至るまでの間に0(%)〜85(%)まで徐々に変化する。一方、出力duty比は、制御時間が0(msec)〜700(msec)に至るまでの間に15(%)〜100(%)まで徐々に変化する。
ここで、この図3においては、出力duty比を15(%)〜100(%)に至るまで、つまり、出力duty比を85(%)増加させたい場合について説明した。しかしながら、例えば、出力duty比を50(%)〜100(%)に至るまでの50(%)増加させたい場合や、30(%)〜70(%)に至るまでの40(%)増加させたい場合などにあっては、出力duty比の変化の度合いが変化してくる。
すなわち、増加前duty比に加算されるΔduty換算値は、制御回路30のΔduty換算値算出部19によって、
Δduty換算値=Δduty比×出力duty増加量/出力duty最大増加量
によって算出される。このため、Δdutyテーブル18に格納されているΔduty比がカウンタ値毎に決められた値であったとしても、出力duty増加量、および出力duty最大増加量が変わるので、この結果、出力duty比の変化の度合いとして85(%)増加させたい場合と、50(%)または40(%)増加させたい場合とで変化の度合いが異なる。したがって、ECU4から回転指令信号が出力され、この回転指令信号がブラシレスモータ2を増速させる信号である場合、指令duty比に到達する所定の制御時間の間、つまり、この実施形態においては700(msec)の間で徐々にブラシレスモータ2が増速していくことになる。
Δduty換算値=Δduty比×出力duty増加量/出力duty最大増加量
によって算出される。このため、Δdutyテーブル18に格納されているΔduty比がカウンタ値毎に決められた値であったとしても、出力duty増加量、および出力duty最大増加量が変わるので、この結果、出力duty比の変化の度合いとして85(%)増加させたい場合と、50(%)または40(%)増加させたい場合とで変化の度合いが異なる。したがって、ECU4から回転指令信号が出力され、この回転指令信号がブラシレスモータ2を増速させる信号である場合、指令duty比に到達する所定の制御時間の間、つまり、この実施形態においては700(msec)の間で徐々にブラシレスモータ2が増速していくことになる。
次に、図1、図4に基づいて、モータ回転制御方法の具体例を説明する。
図4に示すように、まず、ブラシレスモータ2の電源が入力されたか否かを判断する(ST1)。
ブラシレスモータ2の電源が入力されていない場合、つまり、ST1における判断が「No」である場合、再びST1の判断を行う。
一方、ブラシレスモータ2の電源が入力された場合、つまり、ST1における判断が「Yes」である場合、モータ回転制御装置1の制御回路30にECU4から回転指令信号が入力されたか否かを判断する(ST2)。
図4に示すように、まず、ブラシレスモータ2の電源が入力されたか否かを判断する(ST1)。
ブラシレスモータ2の電源が入力されていない場合、つまり、ST1における判断が「No」である場合、再びST1の判断を行う。
一方、ブラシレスモータ2の電源が入力された場合、つまり、ST1における判断が「Yes」である場合、モータ回転制御装置1の制御回路30にECU4から回転指令信号が入力されたか否かを判断する(ST2)。
回転指令信号が入力されていない場合、つまり、ST2における判断が「No」である場合、再びST2の判断を行う。
一方、ECU4から回転指令信号が入力された場合、つまり、ST2における判断が「Yes」である場合、指令duty算出部8によって算出された指令duty比と、実際にインバータ回路5に出力されている出力duty比とを比較し、この時点での指令duty比がブラシレスモータ2の回転速度を増速させる値であるか否かを判定する。つまり、指令duty比が出力duty比よりも大きい値か否かを判断する(出力duty増加判定ステップ、ST3)。
一方、ECU4から回転指令信号が入力された場合、つまり、ST2における判断が「Yes」である場合、指令duty算出部8によって算出された指令duty比と、実際にインバータ回路5に出力されている出力duty比とを比較し、この時点での指令duty比がブラシレスモータ2の回転速度を増速させる値であるか否かを判定する。つまり、指令duty比が出力duty比よりも大きい値か否かを判断する(出力duty増加判定ステップ、ST3)。
指令duty比が出力duty比よりも大きい値である場合、つまり、ST3における判断が「Yes」である場合、初期出力duty出力判定部13によって出力duty比が予め設定された初期出力duty比よりも小さい値であるか否かを判断する。つまり、ブラシレスモータ2が駆動している状態か停止状態かを判断する(初期出力duty出力判定ステップ、ST4)。
出力duty比が初期出力duty比よりも小さく、ブラシレスモータ2が停止状態である場合、つまり、ST4における判断が「Yes」である場合、初期出力duty出力判定部13から初期出力duty比を出力duty算出部10に出力する。そして、出力duty算出部10において、初期出力duty比を出力duty比とし、駆動信号出力部9に出力する(ST5)。
次に、カウンタカウント部20によって、カウンタ値が「1」にカウントアップされる(ST6)。
次に、カウンタカウント部20によって、カウンタ値が「1」にカウントアップされる(ST6)。
続いて、記憶手段としての増加前duty保存部22に、カウンタリセット部12を介して入力された出力duty比を増加前duty比として保存する。そして、この増加前duty比を出力duty増加判定部11に出力する(ST7)。
次に、初期出力duty比が入力された駆動信号出力部9から初期出力duty比に基づくPWM出力駆動信号をインバータ回路5に出力する(ST8)。
次に、初期出力duty比が入力された駆動信号出力部9から初期出力duty比に基づくPWM出力駆動信号をインバータ回路5に出力する(ST8)。
PWM出力駆動信号をインバータ回路5に出力した後、制御フローは上述のST2とST3の間にリターンされ、再度ST3からのフローを繰り返す。
一方、指令duty比が出力duty比よりも小さい値である場合、つまり、ST3における判断が「No」である場合、カウンタリセット部12でカウンタ値が「0」リセットされる(ST10)。
次に、出力duty算出部10において、初期出力duty比を出力duty比とし、駆動信号出力部9に出力すると共に、増加前duty保存部22に、カウンタリセット部12を介して入力された出力duty比を増加前duty比として保存する。そして、この増加前duty比を出力duty増加判定部11に出力する(ST11)。この後、ST8に進む。
一方、指令duty比が出力duty比よりも小さい値である場合、つまり、ST3における判断が「No」である場合、カウンタリセット部12でカウンタ値が「0」リセットされる(ST10)。
次に、出力duty算出部10において、初期出力duty比を出力duty比とし、駆動信号出力部9に出力すると共に、増加前duty保存部22に、カウンタリセット部12を介して入力された出力duty比を増加前duty比として保存する。そして、この増加前duty比を出力duty増加判定部11に出力する(ST11)。この後、ST8に進む。
また、出力duty比が初期出力duty比よりも大きく、ブラシレスモータ2が駆動している状態である場合、つまり、ST4における判断が「No」である場合、カウンタ値判定部14によってカウンタ値が所定値(この実施形態においては「70」)に到達したか否かを判断する(ST12)。
カウンタ値が所定値に到達していない場合、つまり、ST12における判断が「No」である場合、出力duty最大増加量算出部15において出力duty最大増加量を算出する(ST13)。
カウンタ値が所定値に到達していない場合、つまり、ST12における判断が「No」である場合、出力duty最大増加量算出部15において出力duty最大増加量を算出する(ST13)。
次に、出力duty増加量算出部16において出力duty増加量を算出する(ST14)。
続いて、Δduty算出部17において、カウンタ値保存部21のカウンタ値とΔdutyテーブル18とを参照してΔduty比を求める(Δduty算出ステップ、ST15)。
そして、Δduty換算値算出部19において、出力duty最大増加量、出力duty増加量、およびΔduty比に基づいてΔduty換算値を算出する(ST16)。
続いて、Δduty算出部17において、カウンタ値保存部21のカウンタ値とΔdutyテーブル18とを参照してΔduty比を求める(Δduty算出ステップ、ST15)。
そして、Δduty換算値算出部19において、出力duty最大増加量、出力duty増加量、およびΔduty比に基づいてΔduty換算値を算出する(ST16)。
次に、出力duty算出部10において、増加前dutyにΔduty換算値を加算して出力duty比を算出し、この出力duty比を駆動信号出力部に出力する(出力duty算出ステップ、ST17)。
続いて、カウンタカウント部20においてカウンタ値が+1カウントアップされる(ST18)。この後、ST8へと進む。
すなわち、ST8においては、ブラシレスモータ2が停止時にあっては、初期出力duty比に基づくPWM出力駆動信号を出力してブラシレスモータ2を起動し、ブラシレスモータ2が駆動時にあっては、出力duty比をカウントアップ毎に更新してこの更新された出力duty比に基づくPWM出力駆動信号を出力することになる。
続いて、カウンタカウント部20においてカウンタ値が+1カウントアップされる(ST18)。この後、ST8へと進む。
すなわち、ST8においては、ブラシレスモータ2が停止時にあっては、初期出力duty比に基づくPWM出力駆動信号を出力してブラシレスモータ2を起動し、ブラシレスモータ2が駆動時にあっては、出力duty比をカウントアップ毎に更新してこの更新された出力duty比に基づくPWM出力駆動信号を出力することになる。
一方、カウンタ値判定部14における判定でカウンタ値が所定値に到達した場合、つまり、ST12における判断が「Yes」である場合、出力duty算出部10では、指令duty比を出力duty比とし、ECU4からの回転指令信号の要求値にまで出力duty比を増大する(ST19)。すなわち、所定の制御時間に到達すると所望の出力duty比まで増大されたことになる。
次に、カウンタリセット部12でカウンタ値が「0」リセットされる(ST20)。
続いて、出力duty算出部10において、初期出力duty比を出力duty比とし、駆動信号出力部9に出力すると共に、増加前duty保存部22に、カウンタリセット部12を介して入力された出力duty比を増加前duty比として保存する。そして、この増加前duty比を出力duty増加判定部11に出力する(ST21)。この後、ST8に進む。
次に、カウンタリセット部12でカウンタ値が「0」リセットされる(ST20)。
続いて、出力duty算出部10において、初期出力duty比を出力duty比とし、駆動信号出力部9に出力すると共に、増加前duty保存部22に、カウンタリセット部12を介して入力された出力duty比を増加前duty比として保存する。そして、この増加前duty比を出力duty増加判定部11に出力する(ST21)。この後、ST8に進む。
したがって、上述の実施形態によれば、ブラシレスモータ2が駆動した状態、つまり、定常動作している状態であっても、ECU4の回転指令信号に基づく指令duty比が出力duty算出部10から出力される出力duty比に対してモータの回転速度を増速させる値だと判定すれば、所定の制御時間、つまり、回転指令信号が出力されてからの所定の経過時間(カウンタ値保存部21のカウンタ値)とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブル18を用いて徐々に出力duty比を増大させることができる。このため、急激にブラシレスモータ2の回転速度を増速させようとしても固定子の固定子巻線に流れる突入電流の値を抑えつつブラシレスモータ2の応答速度を速くすることが可能になる。
また、Δduty比に基づいてΔduty換算値、つまり、出力duty比の変化量を算出するΔduty換算値算出部19を設け、このΔduty換算値算出部19により算出されたΔduty換算値に基づいて出力duty比を変化(更新)させている。つまり、現在の出力duty比である増加前duty比にΔduty換算値算出部により算出されたΔduty換算値を加算して次回の出力duty比を決定し、これをPWM出力駆動信号として駆動信号出力部9から出力するように構成されている。このため、例えば、出力duty比の変化の度合いとして85(%)増加させたい場合と、50(%)または40(%)増加させたい場合とで変化の度合いが異なる。よって、1つのΔdutyテーブルを用いて恰も複数のテーブルを有しているかのようにモータの回転速度の増速加減をさまざまに調整することができ、ブラシレスモータ2の仕様毎にΔdutyテーブル18を設ける必要がなく、モータ回転制御装置1の制御回路30の汎用性を高めると共に、回路の簡略化を図ることが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、ST13において出力duty最大増加量を最大出力duty比と初期出力duty比の値から演算して求めているが、これに限らず予めメモリ等に出力duty最大増加量を定数として記憶していても構わない。
また、上述の実施形態では、ブラシレスモータ2がU,V,W相の3相モータである場合について説明したが、これに限られるものではなく、複数相のモータであればよい。
例えば、ST13において出力duty最大増加量を最大出力duty比と初期出力duty比の値から演算して求めているが、これに限らず予めメモリ等に出力duty最大増加量を定数として記憶していても構わない。
また、上述の実施形態では、ブラシレスモータ2がU,V,W相の3相モータである場合について説明したが、これに限られるものではなく、複数相のモータであればよい。
さらに、上述の実施形態では、制御回路30の各部の接続構成が図1に示すように構成されている場合について説明した。しかしながら、図1に示す各部を有し、これら各部のうち、Δduty換算値算出部19でΔduty換算値を算出可能、かつ出力duty算出部10でカウンタ値のカウントアップ毎に出力duty比を変化(更新)可能に各部が接続されていれば、図1に示す接続構成に限られるものではない。
1 モータ回転制御装置
2 ブラシレスモータ
4 ECU(外部制御機器)
8 指令duty算出部
9 駆動信号出力部
10 出力duty算出部
11 出力duty増加判定部
12 カウンタリセット部
13 初期出力duty出力判定部
14 カウンタ値判定部
15 出力duty最大増加量算出部
16 出力duty増加量算出部
17 Δduty算出部
18 Δdutyテーブル
19 Δduty換算値算出部
20 カウンタカウント部(カウンタ部)
21 カウンタ値保存部
22 増加前duty保存部(記憶手段)30 制御回路
2 ブラシレスモータ
4 ECU(外部制御機器)
8 指令duty算出部
9 駆動信号出力部
10 出力duty算出部
11 出力duty増加判定部
12 カウンタリセット部
13 初期出力duty出力判定部
14 カウンタ値判定部
15 出力duty最大増加量算出部
16 出力duty増加量算出部
17 Δduty算出部
18 Δdutyテーブル
19 Δduty換算値算出部
20 カウンタカウント部(カウンタ部)
21 カウンタ値保存部
22 増加前duty保存部(記憶手段)30 制御回路
Claims (6)
- 外部制御機器からの指令信号に基づいて、モータの回転速度を制御するための出力信号を出力する制御回路を備えたモータ回転制御装置において、
前記制御回路は、
前記指令信号の指令duty比と前記出力信号の出力duty比の値を比較し、前記指令duty比が前記出力duty比に対して前記モータの回転速度を増速させる値か否かを判定する出力duty増加判定部と、
前記出力duty比が予め定められた初期出力duty比よりも大きい値か否かを判定する初期出力duty出力判定部と、
前記モータの所定の制御時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブルとを有し、
前記出力duty増加判定部によって、前記指令duty比が前記モータを増速させる値だと判定したとき、前記所定の制御時間と前記Δdutyテーブルとを参照して前記Δduty比を求め、これによって求められたΔduty比に基づいて前記出力duty比を変化させる制御を行うことを特徴とするモータ回転制御装置。 - 外部制御機器からの指令信号に基づいて、モータの回転速度を制御するための出力信号を出力する制御回路を備えたモータ回転制御装置において、
前記制御回路は、
前記指令信号の指令duty比と前記出力信号の出力duty比の値を比較し、前記指令duty比が前記出力duty比に対して前記モータの回転速度を増速させる値か否かを判定する出力duty増加判定部と、
前記出力duty比が予め定められた初期出力duty比よりも大きい値か否かを判定する初期出力duty出力判定部と、
前記モータの所定の制御時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブルと、
前記所定の制御時間と前記Δdutyテーブルとを参照して前記Δduty比を求めるΔduty算出部と、
前記Δduty算出部により求められた前記Δduty比に基づいて前記出力duty比の変化量を算出するΔduty換算値算出部と、
前記出力duty比に、前記Δduty換算値算出部により算出された前記出力duty比の変化量を加算して前記出力duty比の値を更新する出力duty算出部とを有することを特徴とするモータ回転制御装置。 - 前記制御回路は、
前記出力duty算出部が出力duty比を更新するごとに計数するカウンタ部を有し、
前記Δdutyテーブルは、
前記カウンタ部のカウンタ値と前記Δduty比とを対応付けたテーブルであり、
前記Δduty算出部は、
前記カウンタ部のカウンタ値と前記Δdutyテーブルとを参照して前記Δduty比を求めることを特徴とする請求項2に記載のモータ回転制御装置。 - 前記制御回路は、
予め定められた最大出力duty比に前記初期出力duty比を減算して前記出力duty比の最大変化量を算出する出力duty最大増加量算出部と、
前記出力duty増加判定部によって、前記指令duty比が前記モータを増速させる値だと判定したとき、前記指令duty比に前記出力duty比を減算して出力duty増加量を算出する出力duty増加量算出部とを有し、
前記Δduty換算値算出部は、
前記Δduty算出部により求められた前記Δduty比と、前記出力duty最大増加量算出部により算出された前記出力duty比の最大変化量と、前記出力duty増加量算出部により算出された出力duty増加量とに基づいて前記出力duty比の変化量を算出することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のモータ回転制御装置。 - 前記制御回路は、
前記出力duty比を増加前duty比として格納する記憶手段を有し、
前記出力duty増加量算出部は、前記出力duty増加量を算出する際に前記出力duty比として前記記憶手段に格納された前記増加前duty比を用いることを特徴とする請求項4に記載のモータ回転制御装置。 - 外部制御機器からの指令信号に基づいて、モータの回転速度を制御するための出力信号を出力する制御回路を備え、
前記制御回路は、前記モータの所定の制御時間とΔduty比との対応関係を示すΔdutyテーブルを有している制御装置のモータ回転制御方法であって、
前記指令信号の指令duty比と前記出力信号の出力duty比の値を比較し、前記指令duty比が前記出力duty比に対して前記モータの回転速度を増速させる値か否かを判定する出力duty増加判定ステップと、
前記出力duty比が予め定められた初期出力duty比よりも大きい値か否かを判定する初期出力duty出力判定ステップと、
前記出力duty増加判定ステップによって、前記指令duty比が前記モータを増速させる値だと判定したとき、前記所定の制御時間と前記Δdutyテーブルとを参照して前記Δduty比を求めるΔduty算出ステップと、
前記Δduty算出ステップによって求められたΔduty比に基づいて前記出力duty比を変化させる制御を行う出力duty算出ステップとを有することを特徴とするモータ回転制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008020798A JP2009183094A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | モータ回転制御装置、およびモータ回転制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008020798A JP2009183094A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | モータ回転制御装置、およびモータ回転制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009183094A true JP2009183094A (ja) | 2009-08-13 |
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ID=41036613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008020798A Pending JP2009183094A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | モータ回転制御装置、およびモータ回転制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009183094A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101319812B1 (ko) | 2012-05-24 | 2013-10-17 | 삼성전기주식회사 | 모터속도 제어 장치 및 방법 |
US9712088B2 (en) | 2014-12-11 | 2017-07-18 | Hyundai Motor Company | Method and system for controlling electrical vacuum pump |
-
2008
- 2008-01-31 JP JP2008020798A patent/JP2009183094A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101319812B1 (ko) | 2012-05-24 | 2013-10-17 | 삼성전기주식회사 | 모터속도 제어 장치 및 방법 |
JP2013247856A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | モータ速度制御装置及びその方法 |
US9712088B2 (en) | 2014-12-11 | 2017-07-18 | Hyundai Motor Company | Method and system for controlling electrical vacuum pump |
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