JP2009182940A - プローブ情報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システムのサービスを受けるユーザ全体のプローブ情報の通信料金の総額を低減することが可能なプローブ情報システムを提供する。
【解決手段】プローブ情報Pをプローブカー2から移動体通信を介してデータセンタ4に送信してデータセンタ4で集積するプローブ情報システム1において、プローブカー2は、自車両が保持しているプローブ情報Pを移動体通信を介して送信する移動体通信手段22と、プローブ情報Pの通信量の所定時期からの合計値Cを計数する計数手段23と、プローブ情報Pと合計値Cとを他のプローブカー2との間で車車間通信により送受信する車車間通信手段24と、他のプローブカー2の合計値Cと自車両の合計値Cとを比較して他のプローブカー2の合計値Cが自車両の合計値Cより少ない場合に車車間通信手段24により他のプローブカー2に対して自車両が保持しているプローブ情報Pを送信させる制御手段21とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プローブ情報システムに係り、特に、プローブカーから移動体通信を介して受信したプローブ情報をデータセンタで集積するプローブ情報システムに関する。
近年、プローブカーに通信装置を取り付け、プローブカーによって検出された渋滞情報等の各種情報をプローブ情報として、携帯電話等の移動体通信を介してデータセンタに送信し、これらのプローブ情報を収集するプローブ情報システムの開発が進められている(例えば、特許文献1、2等参照)。
このようなプローブ情報システムでは、通常、データセンタに収集されたプローブ情報を解析して、渋滞状況等が予測、推定される。そして、解析した渋滞状況等の情報を車両(プローブカー)に送信し、例えばナビゲーション装置の画面に表示される地図情報に、渋滞を生じている路線を強調して表示させるなどして、ユーザに提供するようになっている。
特開2007−129521号公報 特開2007−249473号公報
ところで、プローブ情報をプローブカーからデータセンタに携帯電話網を用いて送信するような場合には、通信の料金体系は、一定の通信量(定額通信量)までは定額で、定額通信量を越えた部分については従量制で課金される体系とされることが少なくない。
また、このようなプローブ情報システムを用いたサービスが普及した際には、ユーザが一定額の会費を支払い、或いは無料でサービスを利用するという形態を採るケースも多いであろう。このような場合、会費収入を越える分の通信料金はシステムの運営者が負担することになるが、運営者としてはできるだけ余分な通信料金を負担したくないところである。
このようなプローブ情報システムでは、車両(プローブカー)の使用頻度が高いほど多くのプローブ情報を送信して、サービスの提供をより多く受けることができる。 しかしながら、このような形態では、車両(プローブカー)の使用頻度が低い場合には、プローブ情報の通信量が前述した定額通信量に達していないのに定額料金を支払わなければならないケースも少なからず発生する。このような場合に、余った通信量をユーザ同士で融通しあって、定額通信量をオーバーしたユーザのプローブ情報を通信量に余裕があるユーザのプローブカーから送信してもらうようにすれば便利である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、システムのサービスを受けるユーザ全体のプローブ情報の通信料金の総額を低減することが可能なプローブ情報システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、第1の発明は、
プローブ情報をプローブカーから移動体通信を介してデータセンタに送信し、当該データセンタで集積するプローブ情報システムにおいて、
前記プローブカーは、
自車両が保持しているプローブ情報を前記移動体通信を介して送信する移動体通信手段と、
前記移動体通信手段が送信した前記プローブ情報の通信量の所定時期からの合計値を計数する計数手段と、
自車両が保持しているプローブ情報と前記合計値とを車車間通信により他のプローブカーに送信し、他のプローブカーから送信された前記プローブ情報と前記合計値を受信する車車間通信手段と、
他のプローブカーから受信した前記合計値と、自車両の前記合計値とを比較して、当該他のプローブカーの前記合計値が自車両の前記合計値より少ない場合に、前記車車間通信手段により当該他のプローブカーに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明のプローブ情報システムにおいて、
前記プローブカーから受信した前記プローブ情報を、ネットワークを介して前記データセンタに送信するホットスポットをさらに備え、
前記ホットスポットは、前記プローブカーと送受信可能な通信手段を備え、かつ、前記通信手段により前記合計値として負の値を送信し、
前記プローブカーの前記制御手段は、前記ホットスポットから受信した前記合計値を前記他のプローブカーから受信した前記合計値とみなして前記比較を行い、前記車車間通信手段により当該ホットスポットに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させることを特徴とする。
第3の発明は、
プローブ情報をプローブカーから移動体通信を介してデータセンタに送信し、当該データセンタで集積するプローブ情報システムにおいて、
前記プローブカーは、
自車両が保持しているプローブ情報を前記移動体通信を介して送信する移動体通信手段と、
前記移動体通信手段が送信したプローブ情報の通信量の所定時期からの合計値を計数し、所定の目標値から前記合計値を減算した差を算出する計数手段と、
自車両が保持しているプローブ情報と前記差とを車車間通信により他のプローブカーに送信し、他のプローブカーから送信された前記プローブ情報と前記差を受信する車車間通信手段と、
他のプローブカーから受信した前記差と、自車両の前記差とを比較して、当該他のプローブカーの前記差が自車両の前記差より多い場合に、前記車車間通信手段により当該他のプローブカーに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明のプローブ情報システムにおいて、
前記プローブカーから受信した前記プローブ情報を、ネットワークを介して前記データセンタに送信するホットスポットをさらに備え、
前記ホットスポットは、前記プローブカーと送受信可能な通信手段を備え、かつ、前記通信手段により前記差として無限大の値を送信し、
前記プローブカーの前記制御手段は、前記ホットスポットから受信した前記合計値を前記他のプローブカーから受信した前記差とみなして前記比較を行い、前記車車間通信手段により当該ホットスポットに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させることを特徴とする。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明のプローブ情報システムにおいて、前記制御手段は、前記比較により他のプローブカーの前記合計値又は前記差の方が少ないと判断する場合には、自車両が保持している前記プローブ情報の前記移動体通信を介しての送信を中止することを特徴とする。
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明のプローブ情報システムにおいて、前記制御手段は、前記比較を行う段階で自車両に前記合計値または前記差を送信してきた前記他のプローブカーについて、前記比較を行うことを特徴とする。
第7の発明は、第1から第5のいずれかの発明のプローブ情報システムにおいて、前記制御手段は、前記比較を行う段階で、前記車車間通信手段を介して前記合計値または前記差の送信要求信号を発信し、当該送信要求信号に応じて自車両に前記合計値または前記差を送信してきた前記他のプローブカーについて、前記比較を行うことを特徴とする。
第8の発明は、第1から第7のいずれかの発明のプローブ情報システムにおいて、
前記プローブ情報は、カウンタ領域を有し、
自車両が前記プローブ情報を作成する段階で前記カウンタ領域に所定値のカウント数がセットされ、
前記制御手段は、前記車車間通信手段により前記他のプローブカーに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させる際に、前記カウンタ領域のカウント数を減算して前記カウンタ領域に再セットして当該他のプローブカーに当該プローブ情報を送信させることを特徴とする。
第9の発明は、第8の発明のプローブ情報システムにおいて、前記制御手段は、前記比較を行った結果、自車両の前記合計値または前記差が前記他のプローブカーの前記合計値以下または前記差以上である場合にも、前記プローブ情報のカウンタ領域のカウント数を減算して再セットすることを特徴とする。
第10の発明は、第8または第9の発明のプローブ情報システムにおいて、前記制御手段は、前記プローブ情報のカウント数が前記減算により予め設定された値以下になった場合には、前記移動体通信手段により、自車両が保持しているプローブ情報を前記移動体通信を介して前記データセンタに送信させることを特徴とする。
第11の発明は、第1から第10のいずれかの発明のプローブ情報システムにおいて、
前記プローブ情報は、当該プローブ情報が作成された時刻がセットされる作成時刻領域を有し、
前記制御手段は、自車両が保持しているプローブ情報の前記作成時刻領域にセットされた前記時刻から予め設定された時間以上の時間が経過している場合には、前記移動体通信手段により、自車両が保持しているプローブ情報を前記移動体通信を介して前記データセンタに送信させることを特徴とする。
第12の発明は、第1から第11のいずれかの発明のプローブ情報システムにおいて、前記制御手段は、前記比較を行った結果、自車両が保持しているプローブ情報を送信する前記他のプローブカーがない場合には、次の前記比較を行うまで、所定時間、自車両に当該プローブ情報の保持を継続させることを特徴とする。
第13の発明は、第1から第12のいずれかの発明のプローブ情報システムにおいて、前記車車間通信手段は、DSRC(Dedicated Short Range Communication)または無線LAN(Local Area Network)の車車間通信による通信方式により自車両と前記他のプローブカーまたは前記ホットスポットとの間で前記プローブ情報と前記合計値とを送受信することを特徴とする。
第1の発明によれば、所定時期からのプローブ情報の通信量の合計値が多いプローブカーから、合計値が少なく携帯電話網における月々の定額通信量までまだ余裕がある他のプローブカーにプローブ情報を送信するため、当該他のプローブカーがいわば肩代わりして携帯電話網を用いてプローブ情報Paを送信することができる。
そのため、所定時期からのプローブ情報の通信量の合計値が多いプローブカーが携帯電話網を用いてプローブ情報を送信して定額通信量を越えて従量制で課金される分を支払わなくて済むようになるため、プローブ情報システムのサービスを受けるユーザ全体の通信料金の総額を低減させることが可能となる。
第2の発明によれば、前記発明の効果に加え、ホットスポットから送信される合計値が負の値であり、プローブカーの正の値である合計値よりも少ない。そのため、プローブカーの車車間通信手段の電波が届く範囲内にホットスポットが存在すれば、プローブカーからプローブ情報がホットスポットに送信される。そのため、プローブカーから携帯電話網を介してプローブ情報を送信しなくて済むようになるため、プローブ情報システムのサービスを受けるユーザ全体のプローブ情報の通信料金の総額をより低減させることが可能となる。
第3の発明によれば、所定の目標値から、所定時期からのプローブ情報の通信量の合計値を減算して算出される差が少ないプローブカーから、差が多く目標値までまだ余裕がある他のプローブカーにプローブ情報を送信して、当該他のプローブカーがいわば肩代わりして携帯電話網を用いてプローブ情報を送信する。
そのため、差が少ないプローブカーが携帯電話網を用いてプローブ情報を送信して定額通信量を越えて従量制で課金される分を支払わなくて済むため、プローブ情報システムのサービスを受けるユーザ全体の通信料金の総額を低減させることが可能となる。
第4の発明によれば、前記発明の効果に加え、ホットスポットから送信される差が無限大であり、プローブカーの差よりも必ず多くなる。そのため、プローブカーの車車間通信手段の電波が届く範囲内にホットスポットが存在すれば、プローブカーからプローブ情報がホットスポットに送信される。そのため、プローブカーから携帯電話網を介してプローブ情報を送信しなくて済むようになるため、プローブ情報システムのサービスを受けるユーザ全体のプローブ情報の通信料金の総額をより低減させることが可能となる。
第5の発明によれば、プローブ情報の通信量の合計値又は所定の目標値に対する偏差が他のプローブカーに比べて多い場合には、携帯電話網を用いたプローブ情報の送信を中止するため、前記発明の効果がより確実に発揮される。
第6の発明によれば、前記各発明の効果に加え、車車間通信手段により他のプローブカーの合計値や差が受信されているかをチェックするだけで自車両の近傍に他のプローブカーが何台存在するかを把握することが可能となり、制御構成の単純化を図ることが可能となる。また、自車両の近傍に他のプローブカーが存在する状態にあるか否か、すなわち自車両がプローブ情報を他のプローブカーに送信できる状態にあるか否かを的確に認識した上で比較を行うことが可能となり、受信する相手がいないまま送信されてプローブ情報が失われてしまうことを防止することが可能となる。
第7の発明によれば、前記各発明の効果に加え、送信要求信号に応答して合計値や差を送信してきた他のプローブカーの数を計数することで、自車両の近傍に他のプローブカーが何台存在するかを的確に把握することが可能となる。また、自車両の近傍に他のプローブカーが存在する状態にあるか否か、すなわち自車両がプローブ情報を他のプローブカーに送信できる状態にあるか否かを的確に認識した上で比較を行うことが可能となり、受信する相手がいないまま送信されてプローブ情報が失われてしまうことを防止することが可能となる。
第8の発明によれば、前記各発明の効果に加え、プローブ情報にカウンタ領域を設けてカウント数をセットし、プローブ情報を他のプローブカーに送信する際にカウント数を減算していくことで、プローブ情報が車車間通信により延々とプローブカー間で送受信され続けることを防止することが可能となる。
第9の発明によれば、他のプローブカーを検出しても当該他のプローブカーにプローブ情報を送信せずに自車両のメモリに保存する場合に、プローブ情報のカウント数を減算していくことで、プローブ情報がプローブカーのメモリ中に溜め込まれ続けることを防止することが可能となり、前記各発明の効果がより有効に発揮される。
第10の発明によれば、プローブ情報のカウント数を減算させていき、カウント数が設定値以下になった段階でプローブ情報を移動体通信を介してデータセンタに送信することで、より合計値が少なく、或いはより差が多く、携帯電話網における月々の定額通信量までの余裕がより大きいプローブカーを探索する時間を確保することが可能となり、前記各発明の効果がより有効に発揮される。
また、それとともに、一定の時間が経過した時点でプローブ情報を移動体通信を介してデータセンタに送信することで、プローブ情報が車車間通信により延々とプローブカー間で送受信され続けたり、プローブカーのメモリ中に溜め込まれ続けることを防止することが可能となり、前記各発明の効果がより有効に発揮される。
第11の発明によれば、プローブ情報に作成時刻をセットし、作成されてから所定の時間が経過した時点でプローブ情報を移動体通信を介してデータセンタに送信することで、より合計値が少なく、或いはより差が多く、携帯電話網における月々の定額通信量までの余裕がより大きいプローブカーを探索する時間を確保することが可能となり、前記各発明の効果がより有効に発揮される。
また、それとともに、所定の時間の経過後にプローブ情報を移動体通信を介してデータセンタに送信することで、プローブ情報が車車間通信により延々とプローブカー間で送受信され続けたり、プローブカーのメモリ中に溜め込まれ続けることを防止することが可能となり、前記各発明の効果がより有効に発揮される。
第12の発明によれば、プローブ情報を送信する他のプローブカーがない場合に即座に次の比較処理を行っても、自車両の近傍に存在する他のプローブカーは交替していないため、プローブ情報を送信する他のプローブカーが存在しないという同じ結果が得られるだけであるが、所定時間後に比較処理を再開すれば、プローブ情報を送信できる他のプローブカーが出現する可能性が生じる。そのため、所定時間後に比較処理を再開することで、携帯電話網における月々の定額通信量までの余裕がより大きいプローブカーを検出することが可能となり、前記各発明の効果がより有効に発揮される。
第13の発明は、車車間通信手段をDSRCや無線LANの車車間通信による通信方式とすることで、プローブカー同士のプローブ情報等の送受信を的確に行うことが可能となり、前記各発明の効果がより有効に発揮される。
以下、本発明に係るプローブ情報システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施形態に係るプローブ情報システム1は、図1に示すように、複数のプローブカー2と、ホットスポット3と、データセンタ4とを備えて構成されている。データセンタ4は、携帯電話網の基地局Aおよびホットスポット3とインターネット等のネットワークを介して接続されている。
プローブカー2は、制御手段21と、移動体通信手段22と、計数手段23と、車車間通信手段24とを備えている。
本実施形態では、プローブカー2の制御手段21は、計数手段23とともに、図示しないCPUやROM、RAM、入出力インターフェース等がバスに接続されたマイクロコンピュータにより構成されている。
制御手段21は、自車両の図示しない車内CAN(Controller Area Network)通信網を経由して、例えば、自車両の位置の情報や、車輪速と車体速の情報、ABS(Anti-lock Braking System)やワイパが作動されたという情報等の予め指定された車両情報を収集するようになっている。
また、制御手段21は、図2に示すように、収集した車両情報RにヘッダHとフッタFを付けて電文であるプローブ情報Pを作成するようになっている。その際、本実施形態では、制御手段21は、車両情報RのヘッダH側或いはフッタF側にカウンタ領域Iを設けるようになっており、プローブ情報Pを作成する段階でカウンタ領域Iに所定値のカウント数iをセットするようになっている。カウント数iとしては、例えば10や100のような自然数がセットされる。
制御手段21は、このようにして作成したプローブ情報Pや後述するように他のプローブカー2から送信されてきたプローブ情報Pを、移動体通信手段22(図1参照)により基地局Aを介してデータセンタ4に送信したり、車車間通信手段24により他のプローブカー2や後述するホットスポット3に送信するように構成されているが、この点については後で詳しく説明する。
制御手段21は、作成したプローブ情報Pや他のプローブカー2から送信されてきたプローブ情報Pを送信しない場合は、それらを図示しないメモリに記憶させるようになっている。
プローブカー2の移動体通信手段22は、本実施形態では携帯電話機で構成されている。移動体通信手段22は、制御手段21からの送信指示に応じて、自車両が保持しているプローブ情報P、すなわちメモリに保存されているプローブ情報Pを移動体通信網である携帯電話網を介して基地局Aに送信して、基地局Aを介してデータセンタ4に送信するようになっている。
また、本実施形態では説明を省略するが、移動体通信手段22は、データセンタ4から基地局Aを経由して送信されてきた解析データを受信して、制御手段21に送信するようになっている。このように、移動体通信手段22は、基地局Aを介してデータセンタ4とプローブ情報Pや解析データをやりとりするための通信手段である。
プローブカー2の計数手段23は、移動体通信手段22が送信したプローブ情報Pの通信量の所定時期からの合計値Cを計数するようになっている。本実施形態では、所定時期として各月の月頭が設定されており、プローブ情報Pの通信量は送信パケット数で計数されるようになっている。
すなわち、本実施形態では、計数手段23は、各月の月末ごとにメモリに記憶された合計値Cをクリアするようになっている。そして、計数手段23は、移動体通信手段22がプローブ情報Pを送信するたびに、メモリに記憶された合計値Cを読み出して合計値Cに送信パケット数を加算し、加算した値を新たな合計値Cとしてメモリの合計値Cに上書き保存していく。このようにして、移動体通信手段22が送信したプローブ情報Pの通信量のその月の月頭からの合計値Cを計数するようになっている。
プローブカー2の車車間通信手段24は、無線LANやDSRC等の車車間通信による通信方式により、自車両と他のプローブカー2やホットスポット3との間でデータのやりとりをするための通信手段である。車車間通信手段24は、制御手段21からの送信指示に応じて、自車両が保持しているプローブ情報P、すなわちメモリに保存されているプローブ情報Pを他のプローブカー2に送信するようになっている。
また、車車間通信手段24は、本実施形態では、他のプローブカー2が自車両の近傍に存在するか否かに関わらず、上記の合計値Cを、常時発信するようになっている。なお、合計値Cの発信(送信)については、他のプローブカー2からの送信要求信号を受信した時点で行うように構成することも可能である。
車車間通信手段24は、さらに、他のプローブカー2から送信されてきたプローブ情報Pや合計値Cを受信して制御手段21に送信するとともにメモリに記憶させるようになっている。
ホットスポット3は、前述した無線LANの基地局やDSRC方式の路側無線機等からなる無線基地局であり、例えば、プローブ情報システムを運営し或いはサポートする自動車会社のディーラーの店舗や、それらと提携するガソリンスタンド等に設置されるようになっている。ホットスポット3は、前述したようにネットワークを介してデータセンタ4に接続されており、プローブカー2から送信されたプローブ情報Pを受信してデータセンタ4に送るようになっている。
また、ホットスポット3は、プローブカー2と同様に、無線LANやDSRC等の車車間通信による通信方式によりプローブカー2に対してデータを送信する通信手段を備えている。これは、プローブカー2からホットスポット3にプローブ情報Pを送信させるために、プローブカー2に対して合計値Cとして負の値を送信するものであるが、この点についても後で詳しく説明する。また、プローブカー2の場合と同様に、この負の値の発信は、常時行われるようになっているが、プローブカー2からの送信要求信号を受信した時点で行うように構成することも可能である。
データセンタ4では、プローブカー2から基地局Aやホットスポット3を介して送信されてきたプローブ情報Pが集積されるようになっている。
また、データセンタ4では、送信されてきたプローブ情報Pの車両情報R(図2参照)から、例えば当該車両の車輪速と車体速の情報を読み出して車輪速と車体速との差を求め、或いはABSの作動情報からABSが作動されたことを認識して、路面が凍結している地点を特定したり、或いは、例えばワイパの作動情報から降雨や降雪があった地点を特定する等して、プローブ情報Pを解析するようになっている。
次に、プローブカー2の制御手段21等における処理構成を説明する。プローブカー2の制御手段21等における処理は、図3に示すフローチャートに従って行われるようになっている。以下、このフローチャートに基づいて説明する。
図3のフローチャートに示した処理は、制御手段21が自車両の車両情報Rについてプローブ情報Pを作成した時点、または他のプローブカー2からプローブ情報Pを受信した時点でそれぞれスタートするようになっている。
制御手段21は、処理がスタートすると変数nを0とし(ステップS1)、その時点で、他のプローブカー2により送信され自車両の車車間通信手段24で受信している合計値Cをメモリに記憶する。また、それと同時に合計値Cの数Nを計数することで他のプローブカー2の数Nを計数し、当該他のプローブカー2の各々に0〜N−1の番号を割り当てるようになっている(ステップS2)。
なお、この数Nは、自車両の車車間通信手段24の電波が届く範囲内に存在する他のプローブカー2の数である。また、本実施形態では、番号0〜N−1の割り当ては任意に行われるようになっている。また、制御手段21が処理をスタートした時点で他のプローブカー2から合計値Cが送信されてこなければ、Nは0とされ、割り当ては行われない。
また、本実施形態では、前述したように、プローブカー2と同様に、ホットスポット3も合計値Cを送信するようになっており、自車両の車車間通信手段24で受信され得る。制御手段21は、本実施形態では、ホットスポット3からの合計値Cを他のプローブカー2から送信された合計値Cと区別しないようになっているため、数Nの中にはホットスポット3も含まれ得る。この場合、制御手段21は、ホットスポット3に対しても他のプローブカー2と同様に0〜N−1のいずれかの番号を割り当てるようになっている。
さらに、前述したように、自車両から他のプローブカー2やホットスポット3に対して送信要求信号を発信するように構成される場合には、このステップS2の段階で送信要求信号を発信し、送信要求信号に応じて合計値Cを送信してきた他のプローブカー2やホットスポット3の数Nを計数して、0〜N−1の番号を割り当てるように構成される。
制御手段21は、続いて、変数nと他のプローブカー2の数Nとを比較し、nがN以下であれば(ステップS3;YES)、自車両においてその月の月頭から移動体通信手段22が送信したプローブ情報Pの通信量の合計値Cと、番号nのプローブカー2(ホットスポット3である場合を含む。)の合計値C(n)とを比較するようになっている(ステップS4)。
そして、自車両の合計値Cが番号nのプローブカー2の合計値C(n)以下であれば(ステップS4;NO)、変数nの値を1ずつ加算しながら(ステップS5)、他のプローブカー2に対してステップS3、S4の処理を繰り返すようになっている。
また、制御手段21は、N台の他のプローブカー2の中に自車両の合計値Cよりも合計値C(n)が少ないプローブカー2を検出すると(ステップS4;YES)、当該プローブ情報Pのカウンタ領域Iにセットされているカウント数i(図2参照)を1減算してカウンタ領域Iに再セットし(図3のステップS6)、車車間通信手段24により当該プローブ情報Pをその番号nのプローブカー2に送信するようになっている(ステップS7)。
すなわち、制御手段21は車車間通信手段24に送信指示信号を出力し、送信指示信号を受信した車車間通信手段24がメモリに記憶されている当該プローブ情報Pを読み出して当該他のプローブカー2に送信するようになっている。そして、送信後、当該プローブ情報Pは自車両のメモリから抹消されるようになっている。
なお、ステップS4の処理で、自車両の合計値Cよりも合計値C(n)が少ないプローブカー2としてホットスポット3が検出された場合には、当該ホットスポット3に対して自車両が保持しているプローブ情報Pが送信される。前述したように、ホットスポット3から送信される合計値C(n)は負の値であるから、ホットスポット3については前記ステップS4の条件が必ず満たされるようになっている。
また、当該プローブ情報Pを受信した当該他のプローブカー2では、そのプローブカー2の制御手段21により、当該プローブ情報Pについて上記の処理が新たにスタートされる。その際、当該プローブ情報Pのカウント数iは上記のステップS6等の処理で減算された値となっている。
一方、前記ステップS4の判断で、自車両の合計値Cが他のいずれのプローブカー2の合計値C(n)に対してもそれ以下であった場合(ステップS3;NO)には、制御手段21は、当該プローブ情報Pのカウンタ領域Iのカウント数iを1減算してカウンタ領域Iに再セットし(ステップS8)、カウント数iが0以下か否かを判断するようになっている(ステップS9)。
そして、カウント数iが0より大きい場合(ステップS9;NO)には、制御手段21は、例えば1分等の時間に設定される所定時間の間、当該プローブ情報Pをメモリに保存した状態を継続した後(ステップS10)、前記ステップS1以降の処理を再開するようになっている。
これは、現在、自車両の近傍に存在する他のプローブカー2は、上記の処理でその合計値C(n)が自車両の合計値C以上であることが分かっており、即座に前記ステップS1以降の処理を再開しても同じ結果が得られるだけであるが、ある程度時間が経過した後であれば、合計値C(n)が自車両の合計値Cより少ない他のプローブカー2が出現する可能性があるからである。
しかし、上記の所定時間を長く設定すると、プローブ情報Pに対するリアルタイム性の要求に応えられなくなる場合があり、所定時間は適切な時間に設定される。また、自車両の周囲に存在する他のプローブカー2の数Nの大きさ等に応じて、前記所定時間を変更するように構成することも可能である。
制御手段21は、前記ステップS9の判断で、プローブ情報Pのカウント数iが0以下であると判断した場合(ステップS9;YES)には、移動体通信手段22により、メモリに保持している当該プローブ情報Pを移動体通信網である携帯電話網を介してデータセンタ4に送信させるようになっている(ステップS11)。
すなわち、制御手段21は移動体通信手段22に送信指示信号を出力し、送信指示信号を受信した移動体通信手段22がメモリに記憶されている当該プローブ情報Pを読み出して基地局Aを介してデータセンタ4に送信するようになっている。そして、送信後、当該プローブ情報Pは自車両のメモリから抹消されるようになっている。
なお、前述したように、本実施形態では、図3のフローチャートに示した処理は、制御手段21が自車両の車両情報Rについてプローブ情報Pを作成した時点、または他のプローブカー2からプローブ情報Pを受信した時点でそれぞれスタートするようになっており、各プローブ情報Pごとに行われるようになっている。
そのため、あるプローブ情報PをステップS7の処理で他のプローブカー2に送信する場合も、或いはそのプローブ情報PをステップS11の処理でデータセンタ4に送信する場合も、メモリに保存されている当該プローブ情報Pのみが送信される。すなわち、メモリに、別のタイミングで制御手段21が自車両の車両情報Rについて作成したプローブ情報Pや、他のプローブカー2から受信したプローブ情報Pが記憶されていても、それらは当該プローブ情報Pとともに送信されるわけではない。
しかし、ステップS4の処理で他のプローブカー2としてホットスポット3が検出された場合には、ホットスポット3からデータセンタ4にプローブ情報Pを送信する際には少なくとも携帯電話網の料金は掛からない点等を考慮すると、自車両が保持しているすべてのプローブ情報Pをホットスポット3に送信してしまった方がよいとも言える。
従って、ステップS4の処理で他のプローブカー2としてホットスポット3が検出された場合には、ステップS11の処理でメモリに保持されているプローブ情報Pも含めて、自車両に保持されているすべてのプローブ情報Pをホットスポット3に送信するように構成することも可能である。
次に、本実施形態に係るプローブ情報システム1の作用について説明する。
例えば、プローブカー2A、2B、2Cが、図4に示す位置関係にあり、プローブカー2A、2B、2Cは互いの車車間通信手段24の電波が届く範囲内にあるとする。また、プローブカー2A、2B、2Cにおけるその月の月頭からのプローブ情報Pの通信量の合計値Ca、Cb、Ccが図5のグラフに示す値であったとする。なお、図5のグラフにおいて、一点鎖線は、携帯電話網を用いてプローブ情報Pを送信する場合の定額通信量Cfixを表す。
このような状況で、いま、プローブカー2Aの制御手段21が自車両(プローブカー2A)の車両情報Raに基づいてプローブ情報Paを作成したとする。ここで、プローブカー2Aが、作成したプローブ情報Paを携帯電話網を用いて送信すると、図5のグラフに破線で示すように、プローブカー2Aのその月の月頭からのプローブ情報Pの通信量の合計値Caが定額通信量Cfixを越える。そのため、定額通信量を越える今回送信するプローブ情報Paの送信パケット数pn(Pa)分については従量制で課金されてしまう。
しかし、本実施形態では、このような状況で、プローブカー2Aは、作成したプローブ情報Paをすぐには携帯電話網を用いて送信せず、プローブカー2Aの制御手段21は図3のフローチャートに従って処理を開始する。
プローブカー2Aの制御手段21が処理を開始した段階で、他のプローブカー2B、2Cから送信されプローブカー2Aで受信されている合計値Cb、Ccの数Nは2であるから、プローブカー2Aの制御手段21は、他のプローブカー2B、2Cの各々に任意に0、1の番号を割り当てる(ステップS2)。
ここでは、プローブカー2Bに番号0が、プローブカー2Cに番号1が割り当てられたとする。従って、この場合、合計値C(0)はプローブカー2Bの合計値Cb、合計値C(1)はプローブカー2Cの合計値Ccとなる。
プローブカー2Aの制御手段21は、続いて、自車両の合計値Caと番号0のプローブカー2Bの合計値C(0)(=Cb)とを比較する(ステップS4)。そして、図5に示したように、自車両の合計値Caよりもプローブカー2Bの合計値C(0)の方が少ないから(図3のステップS4;YES)、プローブ情報Paのカウンタ領域Iにセットされているカウント数i(図2参照)を1減算してカウンタ領域Iに再セットした後(図3のステップS6)、車車間通信手段24により当該プローブ情報Paをプローブカー2Bに送信する(ステップS7)。そして、送信後、プローブカー2Aのメモリからプローブ情報Paは抹消される。
一方、プローブ情報Paを受信したプローブカー2Bでは、プローブカー2Bの制御手段21により即座に図3のフローチャートに従って処理が開始される。
プローブカー2Aで上記処理が行われてプローブカー2Bにプローブ情報Paが送信されるまでの時間はミリ秒単位の時間であるから、プローブカー2A、2B、2Cの位置関係はほとんど変化せず、図4に示した位置関係にあると考えてよい。そのため、プローブカー2Bの制御手段21が処理を開始する時点では、プローブカー2A、2B、2Cは互いの車車間通信手段24の電波が届く範囲内にある。
また、そのミリ秒単位の時間の間に、プローブカー2A、2B、2Cのいずれかからプローブ情報Pが携帯電話網を用いて送信されることはないと考えられるから、プローブカー2A、2B、2Cのその月の月頭からのプローブ情報Pの通信量の合計値Ca、Cb、Ccは図5のグラフに示した合計値Ca、Cb、Ccと同じであるとする。
プローブカー2Bの制御手段21が処理を開始した段階で、他のプローブカー2A、2Cから送信されプローブカー2Bで受信されている合計値Ca、Ccの数Nは2であるから、プローブカー2Bの制御手段21は、他のプローブカー2A、2Cの各々に任意に0、1の番号を割り当てる(図3のステップS2)。ここでは、プローブカー2Aに番号0が、プローブカー2Cに番号1が割り当てられ、合計値C(0)がプローブカー2Aの合計値Ca、合計値C(1)がプローブカー2Cの合計値Ccとなったとする。
そして、プローブカー2Bの制御手段21は、自車両の合計値Cbと番号0のプローブカー2Aの合計値C(0)(=Ca)とを比較し(ステップS4)、図5に示したように、自車両の合計値Cbよりもプローブカー2Aの合計値C(0)の方が多いから(図3のステップS4;NO)、nの値に1加算して(ステップS5)n=1とし、プローブカー2Cに対してステップS3、S4の処理を繰り返す。
プローブカー2Bの制御手段21は、続いて、自車両の合計値Cbよりも番号1のプローブカー2Cの合計値C(1)(=Cc)の方が少ないから(ステップS4;NO)、先にプローブカー2Aから受信したプローブ情報Paのカウンタ領域Iにセットされているカウント数iをさらに1減算してカウンタ領域Iに再セットし(ステップS6)、当該プローブ情報Paをプローブカー2Cに送信する(ステップS7)。そして、送信後、プローブカー2Bのメモリからプローブ情報Paは抹消される。
プローブカー2Cの制御手段21もプローブ情報Paを受信すると即座に図3のフローチャートに従って処理を開始するが、この場合、他のプローブカー2A、2Bから送信されプローブカー2Cで受信される合計値Ca、Cbは、ともにプローブカー2Cの合計値Ccよりも多い(ステップS4;NO)。
従って、プローブカー2Cの制御手段21は、他のプローブカー2A、2Bとの比較を終了して(ステップS3;NO)、プローブ情報Paのカウンタ領域Iにセットされているカウント数iをさらに1減算してカウンタ領域Iに再セットする(ステップS8)。そして、カウント数iが0より大きければ(ステップS9;NO)、プローブカー2Cの制御手段21は、プローブ情報Paを自己のメモリに保存する。
最初にプローブカー2Aの制御手段21がプローブ情報Paを作成してから、この段階までは1秒足らずの時間内で行われる。そして、プローブカー2Cの制御手段21は、所定時間の間、当該プローブ情報Paをメモリに保存した状態を継続する(ステップS10)。
また、この後、プローブカー2Bは走り去り、プローブカー2Cがプローブカー2Aに追従して走行し、他のプローブカー2に遭遇しなかったとする。
この場合、プローブカー2Cの制御手段21は、所定時間後、図3のステップS1以降の処理を再開するが、他のプローブカー2Aから送信されプローブカー2Cで受信される合計値Caはプローブカー2Cの合計値Ccよりも多い状態(ステップS4;NO)が続き、処理が行われるたびにプローブ情報Paのカウント数iが1ずつ減算される(ステップS8)。そして、プローブ情報Paのカウント数iは0以下となる(ステップS9;YES)。
この段階で、初めてプローブカー2Cの制御手段21は、自車両(プローブカー2C)の移動体通信手段22に送信指示信号を出力し、送信指示信号を受信した移動体通信手段22がメモリに記憶されているプローブ情報Paを読み出して、携帯電話網の基地局Aを介してプローブ情報Paをデータセンタ4に送信する。
このように、上記の例では、図5に示したように本来はプローブカー2Aが携帯電話網を介してデータセンタ4に送信すべきプローブ情報Paを、図6に示すように、その月の月頭からのプローブ情報Pの通信量の合計値C(Cc)が少ないプローブカー2Cがいわば肩代わりして最終的にデータセンタ4に送信することになる。
そして、プローブ情報システム1のサービスを受けるプローブカー2A、2B、2Cの通信料金Ma、Mb、Mcの総額Mtotalは、図5に示した通信量Cに対応する通信料金Mを表す図7(A)に斜線を付して示される総額Mtotalよりも、図6に示した通信量Cに対応する通信料金Mを表す図7(B)に斜線を付して示されるようにプローブ情報Paをプローブカー2Cが肩代わりしてデータセンタ4に送信する場合の総額Mtotalの方が安くなり、ユーザ全体の通信料金の総額を低減させることが可能となる。なお、図7で、Mfixは定額通信量Cfixまでの定額料金を表す。
以上のように、本実施形態に係るプローブ情報システム1によれば、他のプローブカー2から受信したプローブ情報Pの通信量の所定時期(例えば月頭)からの合計値C(n)、自車両の合計値Cとを比較して、当該他のプローブカー2の合計値C(n)が自車両の合計値Cより少ない場合に、車車間通信手段24により当該他のプローブカー2に対して自車両が保持しているプローブ情報Pを送信させるように構成した。
そして、所定時期からのプローブ情報Pの通信量の合計値Cが多いプローブカー2から、合計値C(n)が少なく携帯電話網における月々の定額通信量Cfixまでまだ余裕がある他のプローブカー2にプローブ情報Pを送信して、当該他のプローブカー2がいわば肩代わりして携帯電話網を用いてプローブ情報Paを送信する。
そのため、所定時期からのプローブ情報Pの通信量の合計値Cが多いプローブカー2が携帯電話網を用いてプローブ情報Paを送信して定額通信量Cfixを越えて従量制で課金される分を支払わなくて済むため、プローブ情報システム1のサービスを受けるユーザ全体の通信料金の総額を低減させることが可能となる。
また、前述したように、ホットスポット3から送信される合計値C(n)は負の値であり、図4に示したプローブカー2A、2B、2Cの正の値であるいずれの合計値Ca、Cb、Ccよりも少ない。
そのため、図4に示した状況において、プローブカー2A、2B、2Cの車車間通信手段24の電波が届く範囲内に図示しないホットスポット3が存在すれば、図3のステップS4の条件が必ず満たされるから、プローブカー2A、2B、2Cのいずれかから本来プローブカー2Aが送信すべきプローブ情報Paがホットスポット3に必ず送信される。
そして、この場合には、プローブカー2A、2B、2Cのいずれもプローブ情報Paを送信しなくて済む。そのため、図5に示したプローブ情報Paの送信パケット数pn(Pa)分について携帯電話網を用いた通信の通信料金が掛からないため、プローブ情報システム1のサービスを受けるプローブカー2A、2B、2Cを含むユーザ全体のプローブ情報Pの通信料金の総額Mtotalをより低減させることが可能となる。
また、前述したように、当該プローブ情報Paだけでなく、図3のステップS4の処理で他のプローブカー2としてホットスポット3が検出された場合に当該プローブカー2が保持しているすべてのプローブ情報Pをホットスポット3に送信するように構成すれば、当該プローブ情報Pa以外のプローブ情報Pについてもホットスポット3を介してデータセンタ4に送信することが可能となる。
そのため、それらのプローブ情報Pを携帯電話網を用いて送信する必要がなくなり、プローブ情報システム1のサービスを受けるユーザ全体のプローブ情報Pの通信料金の総額Mtotalをより低減させることが可能となる。
また、図8に示すように、ホットスポット3がプローブカー2Dの車車間通信手段24の電波が届く範囲内に存在しない場合でも、ホットスポット3からの電波と、プローブカー2Dの車車間通信手段24の電波がともに届く範囲内にプローブカー2Eが存在すれば、プローブカー2Eを経由してプローブカー2Dが保持しているプローブ情報Pをホットスポット3に送信することが可能となる。
このように、本実施形態に係るプローブ情報システム1によれば、プローブカー2同士で車車間通信によりプローブ情報Pの送受信を行うことで、他のプローブカー2を経由してプローブ情報Pを効率良くホットスポット3に送信することが可能となり、プローブ情報システム1のサービスを受けるユーザ全体のプローブ情報Pの通信料金の総額Mtotalをより低減させることが可能となる。
[第2の実施の形態]
上記の第1の実施形態では、各プローブカー2の制御手段21が、プローブ情報Pの通信量の所定時期(例えば月頭)からの合計値Cについて、自車両の合計値Cと他のプローブカー2の合計値C(n)とを比較する場合について説明した。
第2の実施形態では、例えば、携帯電話網を用いて送信する場合に通信料金が定額Mfixとなる定額通信量Cfixまで、今後どれだけの送信パケット数のプローブ情報Pを送信できるか、すなわち送信できるプローブ情報Pにあとどれだけ余裕があるか等の観点から処理を組み立てる場合について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同様の機能や作用を奏する要素については同じ符号を付して説明する。
本実施形態では、図9に示すように、1カ月間の定額通信量Cfixが月頭から月末まで1カ月をかけて徐々に消化されていくものと考えて、時間に比例して増加していく目標値Tを設定するようになっている。目標値Tは、下記(1)式に従って算出される。
T=Cfix×t/(D×24[h/day]×60[min/h]×60[sec/min]) …(1)
ここで、目標値Tと定額通信量Cfixはパケット単位で表され、tは月頭からの経過時間[sec]、Dはその月の日数[day]を表す。
そして、送信できるプローブ情報Pの経過時間tごとの余裕分として、上記(1)式で表される経過時間tごとの目標値Tと、プローブ情報Pの通信量の月頭からの合計値Cとの差S
S=T−C …(2)
を処理の対象として制御を組み立てるようになっている。
具体的には、本実施形態に係るプローブ情報システムの全体構成は、図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。また、プローブカー2は、制御手段21と、移動体通信手段22と、計数手段23と、車車間通信手段24とを備えている点でも同様であり、制御手段21により作成されるプローブ情報Pの構成も図2に示したカウント数iを含むものと同様である。
しかし、プローブカー2の制御手段21と計数手段23の構成が第1の実施形態とは異なり、車車間通信手段24で送受信する内容が、第1の実施形態ではプローブ情報Pの通信量の月頭からの合計値Cであったのが、第2の実施形態では上記(2)式に従って算出される差Sである点で異なっている。また、ホットスポット3の構成も若干異なっている。
本実施形態における制御手段21の構成等については後述する。プローブカー2の計数手段23は、移動体通信手段22が送信したプローブ情報Pの通信量の所定時期からの合計値Cを計数する点では、第1の実施形態と同様である。本実施形態では、さらに、計数手段23は、制御手段21からの算出指示に応じて、上記(2)に従って差Sを算出するようになっている。
また、ホットスポット3は、第1の実施形態のように合計値Cとして負の値を送信する代わりに、本実施形態では、差Sとして無限大の値を送信するようになっている。
後述するように、本実施形態ではプローブカー2から他のプローブカー2に対して送信要求信号を送信し、それを受信した他のプローブカー2から差Sが送信される場合について説明するが、ホットスポット3については、この無限大の値の発信を常時行うように構成してもよく、或いは他のプローブカー2と同様に送信要求信号を受信した時点で発信するように構成することも可能である。
次に、本実施形態におけるプローブカー2の制御手段21等における処理構成を説明し、あわせて本実施形態に係るプローブ情報システムの作用について説明する。
プローブカー2の制御手段21等における処理は、本実施形態では、図10に示すフローチャートに従って行われるようになっている。以下、このフローチャートに基づいて説明する。なお、図3のフローチャートに示した第1の実施形態における処理と同様の処理が行われる場合には、図3のフローチャートと同じステップ番号を付して簡単に説明する。
図10のフローチャートに示した処理は、制御手段21が自車両の車両情報Rについてプローブ情報Pを作成した時点、または他のプローブカー2からプローブ情報Pを受信した時点でそれぞれスタートする。
プローブカー2(自車両)の制御手段21は、処理がスタートすると変数nを0とし(ステップS1)、その時点で、車車間通信手段24を介して送信要求信号を発信する。送信要求信号を受信した他のプローブカー2の制御手段21は計数手段23に算出指示を出し、計数手段23が上記(2)式に従って差Sを算出して車車間通信24を介して当該他のプローブカー2における差Sを送信する。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、すべてのプローブカー2の車車間通信手段24からそのプローブカー2における差Sを常時発信するように構成することも可能である。しかし、この場合、差Sの算出の基となる目標値Tが上記(1)式に示されるように時々刻々変化するため、差Sを常時計算しなければならなくなり、プローブカー2に掛かる負担が大きくなる。そのため、本実施形態では、送信要求信号を受信した段階でその時点での目標値Tを算出して差Sを算出するように構成されている。
自車両の制御手段21は、続いて、他のプローブカー2から送信されてきた差Sをメモリに記憶し、差Sの数Nを計数することで他のプローブカー2の数Nを計数して当該他のプローブカー2の各々に0〜N−1の番号を任意に割り当てる(ステップS2)。また、その時点の自車両における差Sもメモリに保存する。なお、他のプローブカー2の中にホットスポット3が含まれる場合があることは第1の実施形態と同様である。
制御手段21は、続いて、変数nと他のプローブカー2の数Nとを比較し、nがN以下であれば(ステップS3;YES)、自車両における差Sと、番号nのプローブカー2の差S(n)とを比較し(ステップS20)、自車両の差Sが番号nのプローブカー2の差S(n)以上であれば(ステップS20;NO)、変数nの値を1ずつ加算しながら(ステップS5)、他のプローブカー2に対してステップS3、S20の処理を繰り返す。
また、制御手段21は、自車両の差Sよりも差S(n)が多い他のプローブカー2を検出すると(ステップS20;YES)、当該プローブ情報Pのカウント数iを1減算し(ステップS6)、当該プローブ情報Pをその番号nのプローブカー2に送信し(ステップS7)、送信後、当該プローブ情報Pを自車両のメモリから抹消する。
このように、本実施形態では、自車両より差Sが多い他のプローブカー2、すなわちその時点での通信量の合計値Cが少なく、目標値Tまでの余裕が大きい他のプローブカー2にプローブ情報Pを送信していくように構成されている。また、前述したように、ホットスポット3は差Sとして無限大の値を送信するため、ホットスポット3については前記ステップS20の条件が必ず満たされるようになっている。
また、自車両の制御手段21は、自車両の差Sが他のいずれのプローブカー2の差S(n)に対してもそれ以上であった場合(ステップS3;NO)の処理(ステップS8〜S11)は、第1の実施形態と同様である。
すなわち、制御手段21は当該プローブ情報Pのカウンタ領域Iのカウント数iを1減算した後(ステップS8)、カウント数iが0より大きければ(ステップS9;NO)、当該プローブ情報Pをメモリに保存して、所定時間の経過後、前記ステップS1以降の処理を再開する。
また、プローブ情報Pのカウント数iが0以下であれば(ステップS9;YES)には、移動体通信手段22により当該プローブ情報Pを携帯電話網を介してデータセンタ4に送信させ(ステップS11)、送信後、当該プローブ情報Pを自車両のメモリから抹消する。
また、ステップS20の処理で他のプローブカー2としてホットスポット3が検出された場合に、ステップS11の処理でメモリに保持されているプローブ情報Pも含めて、自車両に保持されているすべてのプローブ情報Pをホットスポット3に送信するように構成することが可能であることも第1の実施形態と同様である。
以上のように、本実施形態に係るプローブ情報システムによれば、他のプローブカー2から受信したプローブ情報Pの通信量の所定時期(例えば月頭)からの合計値C(n)と目標値Tとの差Sと、自車両の差Sとを比較して、当該他のプローブカー2の差S(n)が自車両の差Sより多い場合、すなわち自車両よりも当該他のプローブカー2の方が通信量の合計値Cの目標値Tまでの余裕が大きい場合に、車車間通信手段24により当該他のプローブカー2に対して自車両が保持しているプローブ情報Pを送信させるように構成した。
そして、このようにして、差Sが少ないプローブカー2から、差Sが多く目標値Tまでまだ余裕がある他のプローブカー2にプローブ情報Pを送信して、当該他のプローブカー2がいわば肩代わりして携帯電話網を用いてプローブ情報Paを送信する。
そのため、差Sが少ないプローブカー2が携帯電話網を用いてプローブ情報Paを送信して定額通信量Cfixを越えて従量制で課金される分を支払わなくて済むため、プローブ情報システム1のサービスを受けるユーザ全体の通信料金の総額を低減させることが可能となる。
また、前述したように、ホットスポット3から送信される差S(n)は無限大であるため、他のプローブカー2の差Sよりも必ず多くなる。そのため、ホットスポット3からの電波が届く範囲内に存在するプローブカー2が存在すれば、それらのプローブカー2のいずれかからプローブ情報Pがホットスポット3に必ず送信される。
そして、この場合にはプローブカー2のいずれもプローブ情報Pを携帯電話網を介して送信しなくて済むため、プローブ情報システムのサービスを受けるユーザ全体のプローブ情報Pの通信料金の総額Mtotalをより低減させることが可能となる。
なお、第1の実施形態の場合も同様であるが、本実施形態の場合、他のプローブカー2からプローブ情報Pの送信を受けたために、送信を受けた側のプローブカー2で、プローブ情報Pの通信量の月頭からの合計値Cが目標値Tを越えてしまうことがある。
この場合、携帯電話網の通信料金をシステムの運営者が負担する場合にはあまり問題にならないが、前述したように、プローブ情報システムのサービスを受ける各ユーザがプローブ情報Pの通信量に応じて通信料金を各々負担するという形態の場合、他人のプローブ情報Pを送信したことで自らの通信料金が定額の枠を越えてしまう可能性があることに対してユーザが違和感を覚える場合もあり得る。
そのような場合には、プローブカー2が他のプローブカー2からプローブ情報Pを受信する際に、当該プローブ情報Pを受け入れるとその時点でのプローブ情報Pの通信量の月頭からの合計値Cが目標値Tを越えてしまう場合には受信を拒絶できるように構成することが可能である。
一方、上記第1および第2の実施形態では、プローブカー2の制御手段21が、図3または図10のフローチャートに示す処理を開始した時点で合計値Cまたは差Sを送信してきたN台の他のプローブカー2に対して、任意に0〜N−1の番号を割り当てるように構成されている場合について説明した。
しかし、その際、例えば、合計値Cの少ない順或いは差Sの多い順に番号を割り当てるように構成することも可能である。このように構成すれば、検出された他のプローブカー2の中で番号0のプローブカー2が合計値Cが最も少なく或いは差Sが最も多いプローブカー2となるから、通信量に最も余裕があるプローブカー2にプローブ情報Pを送信することが可能となる。
また、番号0のプローブカー2が図3のフローチャートのステップS4の条件や図10のフローチャートのステップS20の条件を満たさなければ、その他のプローブカー2もそれらの条件を満たさないから、番号0のプローブカー2のみについてステップS4やステップS20の判断処理を行えばよいということになり、処理の負担軽減を図ることが可能となる。
さらに、合計値Cの少ない順或いは差Sの多い順に番号を割り当てるように構成した場合、当該他のプローブカー2の中にホットスポット3が含まれていれば、必ずホットスポット3に番号0が割り当てられるようになるため、プローブカー2からホットスポット3に確実にプローブ情報Pを送信することが可能となる。
また、上記第1および第2の実施形態では、図2に示したように、プローブ情報Pにカウンタ領域Iが設けられ、所定値のカウント数iがセットされる場合について説明した。このカウント数iは、その値iが処理ごとに減算されることで、プローブ情報Pが車車間通信により延々とプローブカー2間で送受信され続けたりプローブカー2のメモリ中に溜め込まれ続けることを防止するためのものである。
従って、プローブ情報Pのカウンタ領域Iにカウント数iをセットする代わりに、プローブ情報Pに作成時刻領域(図示省略)を設けて、作成時刻領域に制御手段21が当該プローブ情報Pを作成した時刻をセットするように構成し、自車両が保持しているプローブ情報Pにセットされた時刻から予め設定された時間以上の時間が経過した場合には、自車両の制御手段21が、当該プローブ情報Pを携帯電話網を介してデータセンタ4に送信するように構成することも可能である。
第1の実施形態に係るプローブ情報システムの全体構成およびプローブカーの内部構成を示す図である。 カウンタ領域を含むプローブ情報の構成を示す図である。 第1の実施形態のプローブカーの処理手順を示すフローチャートである。 3台のプローブカーの位置関係を例示する図である。 図4の3台のプローブカーのプローブ情報の通信量の各合計値を例示するグラフである。 プローブカー2Aが送信すべきプローブ情報Paのパケット数がプローブカー2Bを経てプローブカー2Cのプローブ情報の通信量の合計値に加算された状態を表すグラフである。 (A)図5に示した通信量に対応する通信料金を表すグラフであり、(B)図6に示した通信量に対応する通信料金を表すグラフである。 プローブカーのプローブ情報が他のプローブカーを経由してホットスポットに送信されることを説明する図である。 時間経過につれて増加する目標値を示すグラフである。 第2の実施形態のプローブカーの処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 プローブ情報システム
2、2A、2B、2C、2D、2E プローブカー
3 ホットスポット
4 データセンタ
21 制御手段
22 移動体通信手段
23 計数手段
24 車車間通信手段
C、C(n) プローブ情報の通信量の所定時期からの合計値
I カウンタ領域
i カウント数
P プローブ情報
S 所定の目標値から合計値を減算した差

Claims (13)

  1. プローブ情報をプローブカーから移動体通信を介してデータセンタに送信し、当該データセンタで集積するプローブ情報システムにおいて、
    前記プローブカーは、
    自車両が保持しているプローブ情報を前記移動体通信を介して送信する移動体通信手段と、
    前記移動体通信手段が送信した前記プローブ情報の通信量の所定時期からの合計値を計数する計数手段と、
    自車両が保持しているプローブ情報と前記合計値とを車車間通信により他のプローブカーに送信し、他のプローブカーから送信された前記プローブ情報と前記合計値を受信する車車間通信手段と、
    他のプローブカーから受信した前記合計値と、自車両の前記合計値とを比較して、当該他のプローブカーの前記合計値が自車両の前記合計値より少ない場合に、前記車車間通信手段により当該他のプローブカーに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させる制御手段と、
    を備えることを特徴とするプローブ情報システム。
  2. 前記プローブカーから受信した前記プローブ情報を、ネットワークを介して前記データセンタに送信するホットスポットをさらに備え、
    前記ホットスポットは、前記プローブカーと送受信可能な通信手段を備え、かつ、前記通信手段により前記合計値として負の値を送信し、
    前記プローブカーの前記制御手段は、前記ホットスポットから受信した前記合計値を前記他のプローブカーから受信した前記合計値とみなして前記比較を行い、前記車車間通信手段により当該ホットスポットに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させることを特徴とする請求項1に記載のプローブ情報システム。
  3. プローブ情報をプローブカーから移動体通信を介してデータセンタに送信し、当該データセンタで集積するプローブ情報システムにおいて、
    前記プローブカーは、
    自車両が保持しているプローブ情報を前記移動体通信を介して送信する移動体通信手段と、
    前記移動体通信手段が送信したプローブ情報の通信量の所定時期からの合計値を計数し、所定の目標値から前記合計値を減算した差を算出する計数手段と、
    自車両が保持しているプローブ情報と前記差とを車車間通信により他のプローブカーに送信し、他のプローブカーから送信された前記プローブ情報と前記差を受信する車車間通信手段と、
    他のプローブカーから受信した前記差と、自車両の前記差とを比較して、当該他のプローブカーの前記差が自車両の前記差より多い場合に、前記車車間通信手段により当該他のプローブカーに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させる制御手段と、
    を備えることを特徴とするプローブ情報システム。
  4. 前記プローブカーから受信した前記プローブ情報を、ネットワークを介して前記データセンタに送信するホットスポットをさらに備え、
    前記ホットスポットは、前記プローブカーと送受信可能な通信手段を備え、かつ、前記通信手段により前記差として無限大の値を送信し、
    前記プローブカーの前記制御手段は、前記ホットスポットから受信した前記合計値を前記他のプローブカーから受信した前記差とみなして前記比較を行い、前記車車間通信手段により当該ホットスポットに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させることを特徴とする請求項3に記載のプローブ情報システム。
  5. 前記制御手段は、前記比較により他のプローブカーの前記合計値又は前記差の方が少ないと判断する場合には、自車両が保持している前記プローブ情報の前記移動体通信を介しての送信を中止することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプローブ情報システム。
  6. 前記制御手段は、前記比較を行う段階で自車両に前記合計値または前記差を送信してきた前記他のプローブカーについて、前記比較を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプローブ情報システム。
  7. 前記制御手段は、前記比較を行う段階で、前記車車間通信手段を介して前記合計値または前記差の送信要求信号を発信し、当該送信要求信号に応じて自車両に前記合計値または前記差を送信してきた前記他のプローブカーについて、前記比較を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプローブ情報システム。
  8. 前記プローブ情報は、カウンタ領域を有し、
    自車両が前記プローブ情報を作成する段階で前記カウンタ領域に所定値のカウント数がセットされ、
    前記制御手段は、前記車車間通信手段により前記他のプローブカーに対して自車両が保持しているプローブ情報を送信させる際に、前記カウンタ領域のカウント数を減算して前記カウンタ領域に再セットして当該他のプローブカーに当該プローブ情報を送信させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプローブ情報システム。
  9. 前記制御手段は、前記比較を行った結果、自車両の前記合計値または前記差が前記他のプローブカーの前記合計値以下または前記差以上である場合にも、前記プローブ情報のカウンタ領域のカウント数を減算して再セットすることを特徴とする請求項8に記載のプローブ情報システム。
  10. 前記制御手段は、前記プローブ情報のカウント数が前記減算により予め設定された値以下になった場合には、前記移動体通信手段により、自車両が保持しているプローブ情報を前記移動体通信を介して前記データセンタに送信させることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のプローブ情報システム。
  11. 前記プローブ情報は、当該プローブ情報が作成された時刻がセットされる作成時刻領域を有し、
    前記制御手段は、自車両が保持しているプローブ情報の前記作成時刻領域にセットされた前記時刻から予め設定された時間以上の時間が経過している場合には、前記移動体通信手段により、自車両が保持しているプローブ情報を前記移動体通信を介して前記データセンタに送信させることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプローブ情報システム。
  12. 前記制御手段は、前記比較を行った結果、自車両が保持しているプローブ情報を送信する前記他のプローブカーがない場合には、次の前記比較を行うまで、所定時間、自車両に当該プローブ情報の保持を継続させることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のプローブ情報システム。
  13. 前記車車間通信手段は、DSRCまたは無線LANの車車間通信による通信方式により自車両と前記他のプローブカーまたは前記ホットスポットとの間で前記プローブ情報と前記合計値とを送受信することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のプローブ情報システム。
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