JP2009182578A - Mimo−ofdm受信装置およびmimo−ofdm通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】MIMO−OFDM通信において、通信品質の低下を抑制しながら受信装置から送信装置へのフィードバック量を低減する。
【解決手段】受信装置1の送信アンテナパターン算出手段1aは、送信装置2の送信データストリームds〜dsと、送信データストリームds〜dsを送信する送信アンテナ2c〜2cとの組み合わせパターンをサブキャリアごとに算出する。送信アンテナパターン抽出手段1bは、送信アンテナパターン算出手段1aによって算出された組み合わせパターンを複数のサブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの組み合わせパターンを抽出する。フィードバック手段1cは、送信アンテナパターン抽出手段1bによって抽出された組み合わせパターンを送信装置2にフィードバックする。
【選択図】図1

Description

本発明はMIMO−OFDM受信装置およびMIMO−OFDM通信システムに関し、特に送信データストリームと送信アンテナとの組み合わせパターンまたはプリコーディングマトリックスを受信側から送信側にフィードバックするMIMO−OFDM受信装置およびMIMO−OFDM通信システムに関する。
複数入力−複数出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output)通信システムは、データ通信のために複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとを備える。MIMO通信システムでは、送信ダイバーシチを得るために、複数のデータストリームを時空間符号化(STBC:Space−time Block Coding)またはプリコーディングし、より多くのアンテナにマッピングして通信を行う。
MIMO−OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)通信システムは、無線方式にOFDMを採用する。従来のMIMO−OFDM通信システムでは、通信品質を向上するために、情報を受信側から送信側にフィードバックする。
特表2005−510939号
しかし、従来、情報を受信側から送信側にフィードバックする際にフィードバック量が多いという問題があった。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、通信品質の低下を抑制しながら受信側から送信側へのフィードバック量を低減するMIMO−OFDM受信装置およびMIMO−OFDM通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、MIMO−OFDM通信によりデータを受信するMIMO−OFDM受信装置が提供される。このMIMO−OFDM受信装置は、前記データを送信する送信装置の送信データストリームと前記送信データストリームを送信する送信アンテナとの組み合わせパターンをサブキャリアごとに算出する送信アンテナパターン算出手段と、前記送信アンテナパターン算出手段によって算出された前記組み合わせパターンを複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記組み合わせパターンを抽出する送信アンテナパターン抽出手段と、前記送信アンテナパターン抽出手段によって抽出された前記組み合わせパターンを前記送信装置にフィードバックするフィードバック手段と、を有する。
このようなMIMO−OFDM受信装置によれば、送信データストリームと送信アンテナとの組み合わせパターンを複数のサブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの組み合わせパターンを抽出する。そして、抽出した組み合わせパターンを送信装置にフィードバックする。
また、上記課題を解決するために、MIMO−OFDM通信によりデータを受信するMIMO−OFDM受信装置が提供される。このMIMO−OFDM受信装置は、前記データを送信する送信装置のプリコーディング処理に用いられるプリコーディングマトリックスをサブキャリアごとに決定するプリコーディングマトリックス決定手段と、前記プリコーディングマトリックス決定手段によって決定された前記プリコーディングマトリックスのマトリックス識別情報を複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記マトリックス識別情報を抽出するマトリックス識別情報抽出手段と、前記マトリックス識別情報抽出手段によって抽出された前記マトリックス識別情報を前記送信装置にフィードバックするフィードバック手段と、を有する。
このようなMIMO−OFDM受信装置によれば、送信装置のプリコーディングに用いられるプリコーディングマトリックスのマトリックス識別情報を複数のサブキャリアごとにブロック化し、その中から1つのマトリックス識別情報を抽出する。そして、抽出したマトリックス識別情報を送信装置にフィードバックする。
開示の装置では、通信品質の低下を抑制しながら受信側から送信側へのフィードバック量を低減することができる。
図1は、MIMO−OFDM通信システムの概要を説明する図である。図には、MIMO−OFDM通信を行う受信装置1と送信装置2とが示してある。受信装置1は、送信アンテナパターン算出手段1a、送信アンテナパターン抽出手段1b、およびフィードバック手段1cを有し、送信装置2は、送信アンテナパターン受信手段2a、送信アンテナ切り替え手段2b、および送信アンテナ2c〜2cを有している。
受信装置1の送信アンテナパターン算出手段1aは、送信装置2の複数の送信データストリームds〜dsと、送信データストリームds〜dsを送信する送信アンテナ2c〜2cとの組み合わせパターン(以下、アンテナ組み合わせパターン)をサブキャリアごとに算出する。
例えば、図1の送信アンテナパターン算出手段1aの右隣に示してあるように、送信アンテナパターン算出手段1aは、サブキャリアf1,f2,…ごとに送信装置2のアンテナ組み合わせパターンP3,P3,…を算出する。
送信アンテナパターン抽出手段1bは、送信アンテナパターン算出手段1aによって算出されたアンテナ組み合わせパターンを複数のサブキャリアごとにブロック化し、その中から1つのアンテナ組み合わせパターンを抽出する。
例えば、図1の送信アンテナパターン抽出手段1bの右隣に示してあるように、送信アンテナパターン抽出手段1bは、5個のサブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンをブロック化する。そして、ブロック化した送信アンテナ組み合わせパターンのうち、中央のサブキャリア(f3,f8,…)に対応する送信アンテナ組み合わせパターン(P3,P2,…)を抽出する。
フィードバック手段1cは、送信アンテナパターン抽出手段1bによって抽出されたアンテナ組み合わせパターンを送信装置2にフィードバックする。上記例に従えば、フィードバック手段1cは、アンテナ組み合わせパターンP3,P2,…を送信装置2にフィードバックする。
送信装置2の送信アンテナパターン受信手段2aは、受信装置1からアンテナ組み合わせパターンを受信する。
送信アンテナ切り替え手段2bは、送信アンテナパターン受信手段2aによって受信されたアンテナ組み合わせパターンに基づいて、送信データストリームds〜dsの送信アンテナ2c〜2cへの出力を複数のサブキャリアごとに切り替える。上記例に従えば、5個のサブキャリアごとの送信データストリームds〜dsに対し、送信アンテナ2c〜2cへの出力を切り替える。
このように、受信装置は、複数のサブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンをブロック化し、その中から1つのアンテナ組み合わせパターンを抽出する。そして、抽出したアンテナ組み合わせパターンを送信装置にフィードバックする。送信装置は、受信装置から受信したアンテナ組み合わせパターンに基づいて、送信データストリームの送信アンテナへの出力を複数のサブキャリアごとに切り替える。
これにより、受信装置から送信装置へのフィードバック量を低減することができる。また、通信品質は、サブキャリア間で相関関係があるので、アンテナ組み合わせパターンをブロック化し、その中から抽出したアンテナ組み合わせパターンを送信装置にフィードバックするようにしても、通信品質の劣化を抑制することができる。
次に、第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムの送信装置の構成例を示した図である。図に示す送信装置は、N個の送信アンテナを有し、後述する受信装置は、Nr個の受信アンテナを有するものとする。また、送信データストリーム数は、Nであるとし、
≦min[N,N] …(1)
とする。
FECエンコーダ11は、畳み込み符号化により、入力データストリームに誤り検出訂正用の符号化処理を施す。
パンクチュア部12は、符号化されたデータ列に対して符号化率に応じたパンクチュア処理を施す。
空間インタリーブ(Spatial Interleave)13は、パンクチュアしたデータビット列を複数個のデータストリームに分ける。図2の例では、N個のデータストリームに分けている。
空間インタリーブ13は、sビットの連続ブロックを周期的に各データストリームに出力する。ここでsは、以下の3つの中で1つ選択すればよい。
s=1 …(2)
s=max(NBPSC/2,1) …(3)
s=NBPSC …(4)
ただし、NBPSCは、サブキャリアあたりのCodedビットの数である。例えば、(3)の場合、データ変調がBPSK(Binary Phase Shift Keying)であればs=1、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)であればs=2、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)であればs=4である。
周波数インタリーブ14〜14Nsは、入力された直列データ(サブキャリア信号成分)の位置を入れ替える周波数インタリーブを行う。
コンステレーションマッパー15〜15Nsは、BPSKやQPSKなどの所定のデータ変調方式に従って、サブキャリア数の各信号成分をコンステレーションマッピングする。
STBC部16は、入力される直列データにSTBCエンコード処理を施し、N個のデータ系列をN個のデータ系列に変換する。
送信アンテナ切り替え部17は、STBC部16でN個のデータ系列に変換されたデータの出力先を切り替えて出力する。すなわち、送信アンテナ切り替え部17は、STBC部16から出力されるN個のデータの送信アンテナ21〜21Ntへのマッピングを切り替える。送信アンテナ切り替え部17は、アンテナパターン受信部22の指示に基づいて、N個のデータを送信アンテナ21〜21Ntにマッピングする。
IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)18〜18Ntは、それぞれ、直列入力されるデータをサブキャリア数の並列データに変換し、IFFT処理を施して合成し、離散時間信号(OFDM信号)にして出力する。
GI(Guard Interval)挿入部19〜19Ntは、IFFT18〜18Ntから出力されるOFDM信号にガードインターバルを挿入する。
TX20〜20Ntは、ガードインターバルが挿入されたOFDM信号をデジタル−アナログ変換する。そして、OFDM信号の周波数をベースバンドから無線帯域に変換して高周波増幅し、送信アンテナ21〜21Ntから出力する。
アンテナパターン受信部22は、後述する受信装置からフィードバックされるアンテナ組み合わせパターンを受信する。
以下で詳述するが、受信装置は、サブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンを送信装置にフィードバックするのではなく、複数のサブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンをブロック化し、そのブロックの中から1つのアンテナ組み合わせパターンを抽出して送信装置にフィードバックする。送信装置のアンテナパターン受信部22は、ブロックから抽出されたアンテナ組み合わせパターンを受信装置から受信し、送信アンテナ切り替え部17は、複数のサブキャリアごとにおいて、受信されたアンテナ組み合わせパターンに基づき、送信アンテナ21〜21Ntへのデータマッピングを行う。
図3は、第1の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムの受信装置の構成例を示した図である。図2で示した送信装置から送信された信号は、フェージングチャネル(伝搬路)を経て、受信装置に受信される。
RX32〜32Nrは、受信アンテナ31〜31Nrにより受信されたRF(Radio Frequency)信号をベースバンド信号に変換し、アナログ−デジタル信号に変換する。
GI削除部33〜33Nrは、ガードインターバルを削除するとともに、FFT(Fast Fourier Transform)処理のタイミングでOFDMシンボルを切り出し、FFT34〜34Nrに出力する。
FFT34〜34Nrは、切り出されたOFDMシンボルごとにFFT処理を行い、周波数領域のサブキャリアサンプルに変換する。
MIMO処理部35は、所定の信号アルゴリズムに従い、チャネル推定部41より推定されたチャネルを用いて、N個のそれぞれの受信信号をサブキャリアごとのN個の送信データストリームに分離して出力する。
コンステレーションデマッパー36〜36Nsは、MIMO処理部35から出力されるN個のそれぞれのデータを、サブキャリア数の各信号成分にコンステレーションデマッピングする。
周波数デインタリーブ37〜37Nsは、入力されるデータ(サブキャリア信号成分)の位置を入れ替える周波数デインタリーブを行う。
空間デインタリーブ38は、空間デインタリーブ処理を行い、N個のデータストリームを1つのデータストリームとして出力する。
デパンクチュア部39は、符号化率に応じたデパンクチュア処理を行う。
FECデコーダ40は、SINR(Signal to Interference Noise Ratio)計算部44によって計算されたSINRを信号の信頼度とみなし、このSINRをビタビデコーディングのパスメトリックに重み付け乗算し、重み付きの誤り訂正デコーダ処理を行う。
チャネル推定部41は、周知の方法によりサブキャリアごとにチャネル推定を行う。
送信アンテナパターン決定部42は、通信品質が向上するように、チャネル推定部41で推定されたチャネルに基づいて、送信アンテナの組み合わせパターンを決定する。すなわち、送信アンテナパターン決定部42は、図2で説明した送信アンテナ切り替え部17の送信アンテナ21〜21Ntのマッピングパターンを決定する。送信アンテナパターン決定部42は、以下で詳述するが、複数のまとまったサブキャリアごとに1つのアンテナ組み合わせパターンを決定する。
送信部43は、送信アンテナパターン決定部42で決定されたアンテナ組み合わせパターンを、例えば、限定フィードバックチャネルを利用して送信装置に無線送信する。
SINR計算部44は、チャネル推定部41で推定されたチャネルを用いてサブキャリアごとのSINRを計算する。
図2と図3の動作について説明する。上記のMIMO−OFDM通信では、N個の送信アンテナとN個の受信アンテナとを有する。また、送信データストリーム数をN個とする。
送信装置のFECエンコーダ11は、送信データに誤り検出訂正用の符号化処理を施す。パンクチュア部12は、符号化されたデータ列に対して符号化率に応じたパンクチュア処理を施す。
空間インタリーブ13は、パンクチュアされたデータ列を空間インタリーブし、1からNの各データストリームに分ける。具体的には、sビットの連続ブロックを周期的に各データストリームに出力する。sは、上記の式(2)〜(4)から1つ選択すればよい。
周波数インタリーブ14〜14Nsおよびコンステレーションマッパー15〜15Nsは、データストリームごとに周波数インタリーブを行った後、コンステレーションにマッピングする。
STBC部16は、コンステレーションマッピングされたデータストリームを送信アンテナ21〜21Ntにマッピングする。
図4は、STBCを説明する図のその1である。図4には、2データストリーム(N=2)を4アンテナ(N=4)にマッピングする例を示している。図4のSTBCエンコーダ16a,16bは、図2のSTBC部16に対応し、図4のsは、sの複素共役を示す。
図4の例では、コンステレーションマッパー15から出力される周期Tの連続する2シンボルデータ[s11,s12]は、STBCエンコーダ16aにおいて2系列のシンボルデータ列[s11,−s12 ],[s12,s11 ]に変換されて送信アンテナ21,21にマッピングされる。また、コンステレーションマッパー15から出力される周期Tの連続する2シンボルデータ[s21,s22]は、STBCエンコーダ16bにおいて2系列のシンボルデータ列[s21,−s22 ],[s22,s21 ]に変換されて送信アンテナ21,21にマッピングされる。
図5は、STBCを説明する図のその2である。図5には、2データストリーム(N=2)を3アンテナ(N=3)にマッピングする例を示している。図5において図4と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図5の例では、コンステレーションマッパー15から出力される周期Tの連続する2シンボルデータ[s11,s12]は、STBCエンコーダ16aにおいて2系列のシンボルデータ列[s11,−s12 ],[s12,s11 ]に変換されて送信アンテナ21,21にマッピングされる。また、コンステレーションマッパー15から出力される周期Tの連続する2シンボルデータ[s21,s22]は、STBC処理がされずにそのまま送信アンテナ21にマッピングされる。
図2、図3の動作説明に戻る。図2のアンテナパターン受信部22は、受信装置からアンテナ組み合わせパターンを受信する。送信アンテナ切り替え部17は、アンテナパターン受信部22のアンテナ組み合わせパターンに基づいて、STBC部16から出力されるN個のデータの送信アンテナ21〜21Ntへの出力を切り替える。
受信装置からフィードバックされるアンテナ組み合わせパターンは、複数のサブキャリアごとに1つのブロックにまとめられ、そのブロックから1つ抽出されてフィードバックされる。従って、送信アンテナ切り替え部17は、サブキャリアごとではなく、複数のサブキャリアごとにおいて、データの送信アンテナ21〜21Ntへのマッピングを切り替える。
IFFT18〜18Ntは、それぞれ、直列入力されるデータをサブキャリア数の並列データに変換し、IFFT処理を施して合成し、離散時間信号にして出力する。
ここで、アンテナマッピングの切り替えについて説明する。説明のために、まず、STBC部16から出力されるデータを切り替えずに、そのまま送信アンテナ21〜21Ntにマッピングする例について説明する。次いで、サブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替える例について説明し、最後に、複数のサブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替える例について説明する。
図6は、アンテナマッピングの切り替えを行わない例を説明する図のその1である。図6には、STBCの処理の例が示してある。STBCエンコーダ16aは、コンステレーションマッパー15から出力される連続する2OFDMシンボルに対し、図4で説明したようなSTBCエンコード処理を行い、2系列のデータを発生する。STBCエンコーダ16bも同様である。
図7は、アンテナマッピングの切り替えを行わない例を説明する図のその2である。図7に示す直列−並列変換部18aおよびIFFT処理部18bは、図6のIFFT18が対応する。図6のIFFT18〜18も図7と同様に直列−並列変換部およびIFFT処理部を有するが、図示を省略している。
直列−並列変換部18aは、図6のSTBCエンコーダ16aから出力される直列データを、時刻t0におけるk個の並列データ、時刻t1におけるk個の並列データに変換する。
IFFT処理部18bは、直列−並列変換されたデータ(シンボル)をIFFT処理する。なお、直列−並列変換されたデータは、図に示すようにサブキャリアf1,f2,…,fk−1,fに割り当てられる。
図6に示すIFFT18〜18も同様に、直列−並列変換されたデータをサブキャリアf1,f2,…,fk−1,fに割り当てる。例えば、IFFT18では、サブキャリアf1,f2,…,fk−1,fのそれぞれに、時刻t0においてはs21,1,s21,2,…,s21,k−1,s21,kを割り当て、時刻t1においては−s22,1 ,−s22,2 ,…,−s22,k−1 ,s22,k を割り当てる。
次に、サブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替える場合について説明する。
図8は、サブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替える例を説明する図である。図8には、図6で説明したSTBCエンコーダ16a,16bの出力データが示してある。図8では、サブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替えるので、図6のSTBCエンコーダ16a,16bとIFFT18〜18Ntの間には、図8に示すように、送信アンテナ切り替え部17が挿入される。なお、図8では、STBCエンコーダ16a,16bとIFFT18〜18Ntの図示を省略している。
図6、図7では、図8の縦方向に並ぶデータsは、それぞれ順に、サブキャリアf1,f2,…,fk−1,fに割り当てられることになる。例えば、データs11,1,s12,1,s21,1,s22,1は、図に示すように、サブキャリアf1に割り当てられ、データs11,2,s12,2,s21,2,s22,2は、サブキャリアf2に割り当てられる。しかし、図8では、送信アンテナ切り替え部17によって、縦方向に並ぶデータsは、サブキャリアごとに送信アンテナへのマッピングが切り替えられる。
図8の例の場合、送信アンテナは、4本存在する。従って、送信アンテナ切り替え部17の4つの出力が、それぞれ上からアンテナA1〜A4(IFFT18〜18)に割り当てられるとすると、アンテナ組み合わせパターンの全ての組み合わせは、次の6個が存在することになる。
[(A1,A2)(A3,A4)],[(A1,A2)(A4,A3)],[(A1,A3)(A2,A4)],[(A1,A3)(A4,A2)],[(A1,A4)(A2,A3)],[(A1,A4)(A3,A2)]
このため、受信装置から送信装置にアンテナ組み合わせパターンをフィードバックするのに、3ビット必要である。すなわち、受信装置は、サブキャリアごとに3ビットのデータを送信装置にフィードバックし、送信アンテナ切り替え部17は、サブキャリアf1,f2,…,fk−1,fごとにデータsのアンテナマッピング(IFFT18〜18への出力)を切り替える。
例えば、上記の6個のアンテナ組み合わせパターンをそれぞれP1〜P6とする。そして、図8に示すように、各サブキャリアf1,f2,…,fk−1,fごとにアンテナ組み合わせパターンPが受信装置からフィードバックされたとする。この場合、送信アンテナ切り替え部17は、データs11,k,s12,k,s21,k,s22,kについては、パターンP4に従って、それぞれをアンテナA1,A3,A4,A2に出力するように切り替える。データs11,k―1,s12,k―1,s21,k―1,s22,k―1については、パターンP5に従って、それぞれをアンテナA1,A4,A2,A3に出力するように切り替える。
送信アンテナ切り替え部17で切り替えられたデータは、それぞれ、図示していないIFFT18〜18に出力され、図7で説明したように直列−並列変換されてサブキャリアに割り当てられる。
なお、図5で説明した3アンテナの例の場合、アンテナ組み合わせパターンの全ての組み合わせは、次の3個が存在することになる。
[A1,A2,A3],[A1,A3,A2],[A3,A1,A2]
このため、受信装置から送信装置にアンテナ組み合わせパターンをフィードバックするのに、2ビット必要である。
次に、複数のサブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替える場合について説明する。
図9は、複数のサブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替える例を説明する図である。図9において、図8と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図9では、図8に対し、送信装置は、複数のサブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンを受信装置から受信する。送信アンテナ切り替え部17は、受信したアンテナ組み合わせパターンに従って、複数のサブキャリアごとにアンテナマッピングを行う。
例えば、送信装置は、受信装置から8個のサブキャリアを1つのブロックとして、アンテナ組み合わせパターンを受信するとする。より具体的には、送信装置は、fkー7〜fのサブキャリアを1つのブロックとして、アンテナ組み合わせパターンP4を受信したとする。この場合、送信アンテナ切り替え部17は、サブキャリアfkー7〜fの各データsに対しては、パターンP4に基づいてアンテナマッピングを行う。また、送信装置は、f〜fのサブキャリアを1つのブロックとして、アンテナ組み合わせパターンP5を受信したとする。この場合、送信アンテナ切り替え部17は、サブキャリアf〜fのデータsに対しては、パターンP5に基づいてアンテナマッピングを行う。
図2、図3の動作説明に戻る。図2のGI挿入部19〜19Ntは、IFFT18〜18Ntから出力されるOFDM信号にガードインターバルを挿入する。TX20〜20Ntは、ガードインターバルが挿入されたOFDM信号を無線帯域に変換し、高周波増幅して送信アンテナ21〜21Ntから無線送信する。
送信アンテナ21〜21Ntから送信された信号は、フェージングチャネルを経て、図3の受信装置の受信アンテナ31〜31Nrに受信される。RX32〜32Nrは、受信アンテナ31〜31Nrより受信されたRF信号をベースバンド信号に変換し、アナログ−デジタル変換する。GI削除部33〜33Nrは、ガードインターバルを削除するとともに、FFTのタイミングでOFDMシンボルを切り出す。FFT34〜34Nrは、切り出されたOFDMシンボルごとにFFT処理を行い、周波数領域のサブキャリアサンプルに変換する。
MIMO処理部35は、所定の信号アルゴリズムに従い、チャネル推定部41より推定されたチャネルを用いて、N個のそれぞれの受信信号をサブキャリアごとのN個の送信データストリームに分離して出力する。
例えば、図4のN=2,N=4のSTBCエンコード処理を行う場合、データs11,s12,s21,s22の受信信号y11,y12,y21,y22は、サブキャリアのインデックスkを無視して、以下の式(5)で示される。
Figure 2009182578
式(5)において、hi,jは、j番目の送信アンテナからi番目の受信アンテナへのチャネル応答を示す。si,jは、i番目のデータストリームにおけるj番目のシンボルを示す。yi,jは、i番目の受信アンテナにおけるj番目の受信シンボルを示す。wi,jは、i番目の受信アンテナにおけるj番目の受信シンボルAWGN(Add White Gaussian Noise)を示す。
式(5)から簡単な変換で以下の式(6)が成立する。この変換は、式(5)の左辺における2行2列のマトリックスを4行1列のマトリックスにするための変換である。なお、以下の式(6)〜(15)は、サブキャリアのインデックスkを付加しない一般表現になっているが、サブキャリアごとに成立する式である。
Figure 2009182578
ただし、
Figure 2009182578
Figure 2009182578
Figure 2009182578
Figure 2009182578
であり、(.)は、マトリックス転置を示す。式(5)のチャネルマトリックスと式(8)のチャネルマトリックスは異なっているが、式(5)と式(6)は同等であるため、式(8)は、パラメータを並べ替えた同等のチャネルマトリックスである。
同様に、図5のN=2,N=3のSTBCエンコード処理を行う場合も、簡単な変換で以下の式(11)、式(12)が得られる、
Figure 2009182578
Figure 2009182578
なお、yとwは、それぞれ式(9)、式(10)と同様である。
上記では、N=2,N=4およびN=2,N=3の例を示したが、2以上の送信データストリーム、3以上の送信アンテナにも適用できることは明らかである。
受信装置においてyとHは、既知(Hはチャネル推定部41より既知)であるから、MIMO処理部35は、送信信号を求めるために、ML(Maximum Likelihood)を用いることができる。しかし、複雑度が膨大となるため、複雑度の小さい線形デコーダを採用する。線形デコーダにおいては、次の式(13)が成立する。
Figure 2009182578
ここで、Geは、2N×2Nのマトリックスである。
ZF(Zero Forcing)線形デコーダを用いる場合、Geは、次の式(14)により与えられる。
Figure 2009182578
ただし、(.)は、マトリックスpseudo−inverseを表す。(.)は、複素共役転置を表す。
MMSE(Minimum Means Square Error)線形デコーダを用いる場合は、Geは、次の式(15)により与えられる。
Figure 2009182578
ただし、(.)−1は、マトリックス反転を表す。Nは、アンテナ受信雑音電力を示す。εは、k番目のサブキャリアのトータル送信電力を示す。I2×Nsは、2N×2Nの単位行列である。
式(13)、式(14)により、または、式(13)、式(15)によりMIMO処理部35が分離した
Figure 2009182578
の各データストリームは、コンステレーションデマッパー36〜36Ns、周波数デインタリーブ37〜37Ns、空間デインタリーブ38、デパンクチュア部39、およびFECデコーダ40によって、送信側とは逆の処理であるコンステレーションデマッピング、周波数デインタリーブ、空間デインタリーブ、デパンクチュア、および復号処理(重み付けビタビデコーディング処理)が行われる。
送信アンテナパターン決定部42は、送信装置−受信装置間の通信品質が向上するように、チャネル推定部41で推定された各サブキャリアのチャネルに基づいて、送信アンテナの組み合わせパターンを決定する。アンテナ組み合わせ基準には、(1)容量(Capacity)選択基準、(2)特異値(Singular value)選択基準、(3)条件数(Condition Number)選択基準、(4)MMSE(Minimum Means Square error)選択基準がある。
図10は、送信アンテナパターン決定部の送信アンテナ組み合わせパターン出力を説明する図である。図10に示すアンテナ組み合わせパターンPは、送信アンテナパターン決定部42により、サブキャリアごとに算出されるアンテナ組み合わせパターンを示している。
例えば、アンテナ組み合わせパターンPは、上述したように、パターンP1〜P6の6個存在するとする。送信アンテナパターン決定部42は、上記のアンテナ組み合わせ基準に基づいて、図10に示すように、サブキャリアf1,f2,…,f18,…ごとにパターンP3,P3,…,P4,…を算出する。
図10に示す送信部への出力は、送信アンテナパターン決定部42から送信部43に出力されるアンテナ組み合わせパターンを示す。送信アンテナパターン決定部42は、サブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンを送信部43に出力するのではなく、隣接する複数のサブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンをブロック化し、1ブロックにまとめられたアンテナ組み合わせパターンのうち、そのブロックの中心のサブキャリアに対応するアンテナ組み合わせパターンを抽出し、送信部43に出力する。
例えば、図10において、アンテナ組み合わせパターンPは、隣接する8個のサブキャリアごとにブロック化されている。送信アンテナパターン決定部42は、ブロック化したアンテナ組み合わせパターンのうち、各ブロックの中央のサブキャリアf5,f13,…に対応するアンテナ組み合わせパターンP5,P4,…を送信部43に出力する。
なお、8個(偶数)のサブキャリアでアンテナ切り替えパターンをブロック化した場合、サブキャリアの中央値は、f4,f5の2つ存在する。図10の例では、2つの中央値のうち、サブキャリアインデックスの大きい方のアンテナ切り替えパターンP5を送信部43に出力しているが、サブキャリアインデックスの小さい方のアンテナ切り替えパターンP3を送信部43に出力するようにしてもよい。
送信部43は、送信アンテナパターン決定部42から出力されるアンテナ切り替えパターンを送信装置にフィードバックする。上記のように、アンテナ組み合わせパターンが6パターン存在する場合、3ビットのデータを必要とする。図10の例の場合、8個のサブキャリアごとに3ビットのデータを送信装置にフィードバックするので、サブキャリアごとに毎回3ビットの情報をフィードバックする場合に対し、フィードバック量が低減される。
このように、受信装置は、複数のサブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンをブロック化し、そのブロックの1つのアンテナ組み合わせパターンを送信装置にフィードバックする。これにより、受信装置から送信装置へのフィードバック量を低減することができる。
また、通信品質は、サブキャリア間で相関関係がある。従って、アンテナ組み合わせパターンを複数のサブキャリアでブロック化し、そのうちの1つを送信装置にフィードバックするようにしても、通信品質の劣化を抑制することができる。
次に、第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態では、受信装置は、複数のサブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンをブロック化し、ブロック化したアンテナ組み合わせパターンのうちの、中央のサブキャリアのパターンを抽出して送信装置にフィードバックしていた。第2の実施の形態では、ブロック化されたアンテナ組み合わせパターンのうち、そのブロックの中でもっとも多いアンテナ組み合わせパターンを抽出して送信装置にフィードバックする。
図11は、第2の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムのアンテナ組み合わせパターン出力を説明する図である。第2の実施の形態に係る送信装置および受信装置の構成は、図2の送信装置および図3の受信装置と同様であるが、受信装置の送信アンテナパターン決定部42の機能が異なる。従って、以下では、図2の送信装置および図3の受信装置を用いてアンテナ組み合わせパターン出力を説明する。
図11に示すアンテナ組み合わせパターンPは、送信アンテナパターン決定部42によって、サブキャリアごとに算出されるアンテナ組み合わせパターンを示している。
例えば、アンテナ組み合わせパターンPは、上述したように、パターンP1〜P6の6個存在するとする。この場合、送信アンテナパターン決定部42は、アンテナ組み合わせ基準に基づいて、図11に示すように、サブキャリアf1,f2,…,f18,…ごとにそれぞれ、パターンP3,P3,…,P4,…を算出する。
図11に示す送信部への出力は、送信アンテナパターン決定部42から送信部43に出力されるアンテナ組み合わせパターンを示す。送信アンテナパターン決定部42は、隣接する複数のサブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンをブロック化し、1ブロックにまとめられたアンテナ組み合わせパターンのうち、もっとも多いアンテナ組み合わせパターンを送信部43に出力する。
例えば、図11において、アンテナ組み合わせパターンPは、隣接する8個のサブキャリアごとにブロック化されている。最左枠に囲まれたアンテナ組み合わせパターンのブロックでは、パターンP3のアンテナ組み合わせパターン多い。その右隣のブロックでは、パターンP4のアンテナ組み合わせパターンが多い。従って、図11の例の場合、送信アンテナパターン決定部42は、各ブロックからパターンP3,P4,…のアンテナ組み合わせパターンを抽出し、送信部43に出力する。
なお、送信装置および受信装置のその他の機能は、図2の送信装置および図3の受信装置と同様なので、その説明を省略する。
このように、受信装置は、複数のサブキャリアごとにブロック化したアンテナ組み合わせパターンのうち、そのブロック内でもっとも数の多いアンテナ組み合わせパターンを送信装置にフィードバックする。これにより、受信装置から送信装置へのフィードバック量を低減することができる。
また、通信品質は、サブキャリア間で相関関係がある。従って、アンテナ組み合わせパターンを複数のサブキャリアでブロック化し、そのブロック内でもっとも数の多いアンテナ組み合わせパターンを送信装置にフィードバックするようにしても、通信品質の劣化を抑制することができる。
また、第2の実施の形態は、第1の実施の形態より、基本的に通信品質の劣化を抑制することができる。例えば、第1の実施の形態では、ブロックの中央値にノイズが混入した場合、ノイズに応じたデータがフィードバックされることになる。これに対し、第2の実施の形態では、ブロック内のパターンの最も多いものをフィードバックするので、通信品質の劣化を抑制できる。
また、第1の実施の形態および第2の実施の形態において、ブロックサイズは、固定であってもよいし、適応的に変更するようにしてもよい。
例えば、マルチパスの数が多い場合、より詳細なアンテナ組み合わせパターンをフィードバックするように、ブロックサイズを小さくする。すなわち、受信装置は、ブロックサイズを小さくして、サブキャリアごとに近いアンテナ組み合わせパターンをフィードバックするようにする。一方、マルチパスの数が少ない場合、フィードバック量を低減するために、ブロックサイズを大きくする。
マルチパスの数の算出は、周知の方法により求めることができる。例えば、周波数領域のチャネルを時間領域に変換し、しきい値以上のパスをカウントすることにより求まる。チャネルは、チャネル推定部41より得られる。
また、サブキャリアごとに算出したアンテナ組み合わせパターンの分散を求め、分散が小さければブロックサイズを小さくし、分散が大きければブロックサイズを大きくするように変更するようにしてもよい。
例えば、サブキャリアx個におけるアンテナ組み合わせパターンの分散を求める。分散が小さければ、パターンP1〜P6は、それぞればらつきなく出現することになる。すなわち、パターンP1〜P6は、それぞれ同じような頻度で出現するので、ブロックサイズを小さくし、サブキャリアごとに近いアンテナ組み合わせパターンをフィードバックするようにする。
一方、分散が大きければ、パターンP1〜P6のうちのどれかのパターンのみが、頻繁に出現することになる。例えば、サブキャリアx個の中において、パターンP1のみが頻繁に出現するようになる。従って、この場合、ブロックサイズを大きくし、フィードバック量を低減するようにする。
次に、第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第3の実施の形態では、サブキャリアごとに算出されるアンテナ組み合わせパターンを、同じアンテナ組み合わせパターンが算出され続ける間、1つのブロックとしてまとめる。そして、そのブロックにおいて続いたアンテナ組み合わせパターンと、そのパターンが続く数とを送信装置にフィードバックする。
図12は、第3の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムのアンテナ組み合わせパターン出力を説明する図である。第3の実施の形態に係る送信装置および受信装置の構成は、図2の送信装置および図3の受信装置と同様であるが、受信装置の送信アンテナパターン決定部42の機能が異なる。従って、以下では、図2の送信装置および図3の受信装置を用いてアンテナ組み合わせパターン出力を説明する。
図12に示すアンテナ組み合わせパターンPは、送信アンテナパターン決定部42によって、サブキャリアごとに算出されるアンテナ組み合わせパターンを示している。
例えば、アンテナ組み合わせパターンPは、上述したように、パターンP1〜P6の6個存在するとする。この場合、送信アンテナパターン決定部42は、アンテナ組み合わせ基準に基づいて、図12に示すように、サブキャリアf1,f2,…,f18,…ごとにそれぞれ、パターンP3,P3,…,P4,…を算出する。
図12に示す送信部への出力は、送信アンテナパターン決定部42から送信部43に出力されるアンテナ組み合わせパターンを示す。図12の送信部への出力に示す6ビットのデータの、左側の3ビットは、送信アンテナパターンを示し、続く3ビットは、その送信アンテナパターンが続く数を示している。なお、パターンP1〜P6は、それぞれ001〜110の2進数で表されるとする。
送信アンテナパターン決定部42は、サブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンを算出し、隣接するサブキャリアにおいて、同じアンテナ組み合わせパターンを算出する間、1つのブロックとしてまとめる。そして、そのブロックにおいて続いたアンテナ組み合わせパターンと、そのパターンが続く数とを送信部43に出力する。
例えば、図12において、送信アンテナパターン決定部42は、サブキャリアf1,f2,…の順にアンテナ組み合わせパターンP3,P3,…を算出する。アンテナ組み合わせパターンP3は、隣接するサブキャリアf1からf4の間で、連続して算出されている。従って、送信アンテナパターン決定部42は、サブキャリアf1〜f4を1つのブロックとしてまとめ、このブロックのアンテナ組み合わせパターンP3のデータ‘011’と、パターンP3が連続した数‘100’との6ビットのデータを送信部43に出力する。
また、サブキャリアf4に続く隣接するサブキャリアf5,f6では、アンテナ組み合わせパターンP5が2つ連続して算出されている。従って、送信アンテナパターン決定部42は、サブキャリアf5,f6を1つのブロックとしてまとめ、このブロックのアンテナ組み合わせパターンP5のデータ‘101’と、パターンP5が連続した数‘010’との6ビットのデータを送信部43に出力する。
送信装置のアンテナパターン受信部22は、送信部43からアンテナ組み合わせパターンを受信する。送信アンテナ切り替え部17は、アンテナパターン受信部22によって受信されたアンテナ組み合わせパターンに基づいて、データの送信アンテナ21〜21Ntへのマッピングを切り替える。
アンテナ組み合わせパターンには、アンテナ組み合わせパターンと、それが続く数とが含まれている。従って、送信アンテナ切り替え部17は、サブキャリアごとにデータの送信アンテナ21〜21Ntへのマッピング切り替えを行うことができる。
なお、送信装置および受信装置のその他の機能は、図2の送信装置および図3の受信装置と同様なので、その説明を省略する。
このように、受信装置は、同じアンテナ組み合わせパターンが算出され続ける間、1つのブロックとしてまとめる。そして、そのブロックにおいて続いたアンテナ組み合わせパターンと、そのパターンが続く数とを送信装置にフィードバックする。これにより、受信装置から送信装置へのフィードバック量を低減することができる。
例えば、サブキャリアf1〜f16のアンテナ組み合わせパターンを、サブキャリアごとに送信装置にフィードバックする場合、48ビット(16サブキャリア×3ビットのパターンデータ)のデータを送信装置にフィードバックする必要がある。これに対し、図12では、30ビットのデータに低減されて、送信器にフィードバックされる。
また、送信装置は、アンテナ組み合わせパターンとそれが続く数とが含まれるフィードバック情報を受信するので、サブキャリアごとにデータのアンテナ切り替えを行うことができる。従って、送信装置および受信装置は、サブキャリアごとにアンテナ組み合わせパターンをフィードバックする場合と同じ通信品質を有することができる。
次に、第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態から第3の実施の形態では、STBCのアンテナマッピングにおけるフィードバック量低減について説明した。第4の実施の形態では、プリコーディングにおけるフィードバック量低減について説明する。
図13は、第4の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムの送信装置の構成例を示した図である。図13において、図2と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
プリコーダ51は、コンステレーションマッパー15〜15Nsから出力されるN個の各データストリームに、所定のプリコーディングマトリックスを乗算し、N個のデータストリームをN個のデータストリームに変換する。すなわち、プリコーダ51は、プリコーディングマトリックスを用いて、N個のデータストリームをN個の送信アンテナ21〜21Ntにマッピングする。
プリコーダ51は、コードブックを有している。コードブックは、予め決められたユニタリーマトリックスの集合(テーブル)であり、コードワードは、コードブックの中の、1つのユニタリーマトリックスを定義する。プリコーダ51は、コードワード受信部52から出力されるコードワードインデックスに基づいて、コードブックの中から、対応するコードワード(プリコーディングマトリックス)を抽出し、N個のデータストリームに乗算する。
なお、コードワードインデックスとは、コードワードに付されたインデックスである。例えば、コードワードが8個存在する場合、それぞれを識別するために、コードワードインデックスは、000〜111の3ビットのデータを有する。すなわち、3ビットのコードワードインデックスで、所定のコードワードを指定することができる。
コードワード受信部52は、受信装置からコードワードインデックスを受信する。受信装置から受信したコードワードインデックスは、プリコーダ51に出力される。コードワードインデックスは、受信装置から、サブキャリアごとではなく、複数のまとまったサブキャリアごとにフィードバックされる。従って、プリコーダ51は、N個のデータストリームに対して、複数のサブキャリアごとにプリコーディングを行うことになる。
図14は、第4の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムの受信装置の構成例を示した図である。図14において、図3と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
コードワード決定部61は、送信装置のプリコーダ51と同様にコードブックを有している。コードワード決定部61は、チャネル推定部41のチャネルを用いて、コードブックの中から最適なコードワードを選択する。コードワードの選択基準には、(1)MMSE選択基準、(2)容量選択基準、(3)特異値選択基準がある。
コードワード決定部61は、サブキャリアごとにコードワードを算出する。コードワード決定部61は、SINR計算部62に対しては、サブキャリアごとに算出したコードワードを出力する。送信部63に対しては、複数のサブキャリアごとにコードワードインデックスをブロック化し、そのブロックの中から1つのコードワードインデックスを抽出して送信部63に出力する。
SINR計算部62は、チャネル推定部41のチャネルとコードワード決定部61で算出されたコードワードとを用いてSINRを算出する。
送信部63は、コードワード決定部61から出力されるコードワードインデックスを送信装置にフィードバックする。
MIMO処理部64は、以上のコードワード選択処理と並行して、受信信号をZF線形デコーダあるいはMMSE線形デコーダを用いて分離する。
図13の送信装置および図14の受信装置の動作は、図2の送信装置および図3の受信装置と同様である。ただし、STBCではなくプリコーディングによってアンテナマッピングを行い、また、フィードバックされる情報がコードワードインデックスであることが異なる。
図13のプリコーダ51は、次の式(16)に示すように、プリコーディングマトリックスF(k)を用いて、N個の送信データストリームをN個の送信アンテナ21〜21Ntにマッピングする。
x(k)=F(k)s(k) …(16)
ただし、kは、サブキャリア番号、s(k)は、N×1の送信データベクトルで、x(k)は、N×1の送信アンテナデータベクトルである。
図14のFFT34〜34Nrから出力される周波数領域の信号y(k)は、以下の式(17)で表現できる。
y(k)=H(k)F(k)s(k)+n(k) …(17)
ただし、H(k)は、k番目のサブキャリアのチャネルマトリックス、n(k)は、Nr×1の雑音ベクトル、y(k)は、Nr×1の受信信号を示す。y(k)、H(k)、およびF(k)は、受信装置において測定により既知である。
MIMO処理部64は、送信信号
Figure 2009182578
を得るためにMLを使えるが、複雑度が膨大となる。そこで、複雑度の小さい次の式(18)で示される線形デコーダを採用する。
Figure 2009182578
ただし、G(k)は、N×Nのマトリックスである。
ZF線形デコーダを用いる場合、G(k)は、次の式(19)で与えられる。
Figure 2009182578
MMSE線形デコーダを用いる場合は、G(k)は、次の式(20)で与えられる。
Figure 2009182578
ただし、INsは、N×Nの単位行列である。
送信信号
Figure 2009182578
は、以上のようにして得ることができる。なお、送信信号を求める際、H(k)F(k)をまとめて1つのマトリックスとして使用するようにする。このマトリックスは、H(k)と区別するため、有効チャネルマトリックスと定義される。
コードワードインデックスのフィードバック動作は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態と同様である。
例えば、図10の例の場合、図10に示すアンテナ組み合わせパターンの部分がコードワードインデックスとなる。コードワード決定部61は、図10に示すように、8個のサブキャリアを1つのブロックとし、そのブロックの中央のサブキャリアに対応するコードワードインデックスを送信部63に出力する。
また、図11の例の場合では、図11に示すアンテナ組み合わせパターンの部分がコードワードインデックスとなる。コードワード決定部61は、図11に示すように、8個のサブキャリアを1つのブロックとし、そのブロック内でもっとも多いコードワードインデックスを送信部63に出力する。
また、図12の例の場合では、図12に示すアンテナ組み合わせパターンの部分がコードワードインデックスとなる。コードワード決定部61は、サブキャリアごとに算出されるコードワードインデックスを、同じコードワードインデックスが算出され続ける間、1つのブロックとしてまとめる。そして、そのブロックにおいて続いたコードワードインデックスと、そのインデックスが続く数とを送信装置にフィードバックする。
また、ブロックのサイズも、第2の実施の形態で説明したのと同様にして、パスの数またはコードワードインデックスの分散に応じて、変更することも可能である。
このように、コードワードインデックスを受信装置から送信装置にフィードバックする場合においても、通信品質の低下を抑制しながら受信側から送信側へのフィードバック量を低減することができる。
(付記1) MIMO−OFDM通信によりデータを受信するMIMO−OFDM受信装置において、
前記データを送信する送信装置の送信データストリームと前記送信データストリームを送信する送信アンテナとの組み合わせパターンをサブキャリアごとに算出する送信アンテナパターン算出手段と、
前記送信アンテナパターン算出手段によって算出された前記組み合わせパターンを複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記組み合わせパターンを抽出する送信アンテナパターン抽出手段と、
前記送信アンテナパターン抽出手段によって抽出された前記組み合わせパターンを前記送信装置にフィードバックするフィードバック手段と、
を有することを特徴とするMIMO−OFDM受信装置。
(付記2) 前記送信アンテナパターン抽出手段は、ブロック化した前記組み合わせパターンのうち、中央の前記サブキャリアに対応する前記組み合わせパターンを抽出することを特徴とする付記1記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記3) 前記送信アンテナパターン抽出手段は、ブロック化した前記組み合わせパターンのうち、もっとも多い前記組み合わせパターンを抽出することを特徴とする付記1記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記4) 前記送信アンテナパターン抽出手段は、同じ前記組み合わせパターンが算出される間、前記組み合わせパターンを1つのブロックとし、そのブロックの前記組み合わせパターンと前記組み合わせパターンが続いた数とを抽出することを特徴とする付記1記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記5) 前記送信アンテナパターン抽出手段は、前記組み合わせパターンのブロックサイズをマルチパスの数によって変更することを特徴とする付記1記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記6) 前記送信アンテナパターン抽出手段は、前記組み合わせパターンのブロックサイズを前記組み合わせパターンの分散によって変更することを特徴とする付記1記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記7) MIMO−OFDM通信によりデータを送信するMIMO−OFDM送信装置において、
複数のサブキャリアごとにブロック化され、その中から抽出された送信データストリームと前記送信データストリームを送信する送信アンテナとの組み合わせパターンを、前記データを受信する受信装置から受信する送信アンテナパターン受信手段と、
前記送信アンテナパターン受信手段によって受信された前記組み合わせパターンに基づいて、前記送信データストリームの前記送信アンテナへの出力を複数の前記サブキャリアごとに切り替える送信アンテナ切り替え手段と、
を有することを特徴とするMIMO−OFDM送信装置。
(付記8) MIMO−OFDM通信によりデータを送受信するMIMO−OFDM通信システムにおいて、
送信データストリームと前記送信データストリームを送信する送信アンテナとの組み合わせパターンをサブキャリアごとに算出する送信アンテナパターン算出手段と、前記送信アンテナパターン算出手段によって算出された前記組み合わせパターンを複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記組み合わせパターンを抽出する送信アンテナパターン抽出手段と、前記送信アンテナパターン抽出手段によって抽出された前記組み合わせパターンをフィードバックするフィードバック手段と、を有する受信装置と、
前記受信装置の前記フィードバック手段から前記組み合わせパターンを受信する送信アンテナパターン受信手段と、前記送信アンテナパターン受信手段によって受信された前記組み合わせパターンに基づいて、前記送信データストリームの前記送信アンテナへの出力を複数の前記サブキャリアごとに切り替える送信アンテナ切り替え手段と、を有する送信装置と、
を有することを特徴とするMIMO−OFDM通信システム。
(付記9) MIMO−OFDM通信によりデータを受信するMIMO−OFDM受信装置において、
前記データを送信する送信装置のプリコーディング処理に用いられるプリコーディングマトリックスをサブキャリアごとに決定するプリコーディングマトリックス決定手段と、
前記プリコーディングマトリックス決定手段によって決定された前記プリコーディングマトリックスのマトリックス識別情報を複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記マトリックス識別情報を抽出するマトリックス識別情報抽出手段と、
前記マトリックス識別情報抽出手段によって抽出された前記マトリックス識別情報を前記送信装置にフィードバックするフィードバック手段と、
を有することを特徴とするMIMO−OFDM受信装置。
(付記10) 前記マトリックス識別情報抽出手段は、ブロック化した前記マトリックス識別情報のうち、中央の前記サブキャリアに対応する前記マトリックス識別情報を抽出することを特徴とする付記9記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記11) 前記マトリックス識別情報抽出手段は、ブロック化した前記マトリックス識別情報のうち、もっとも多い前記マトリックス識別情報を抽出することを特徴とする付記9記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記12) 前記マトリックス識別情報抽出手段は、同じ前記プリコーディングマトリックスが算出される間、前記マトリックス識別情報を1つのブロックとし、そのブロックの前記マトリックス識別情報と前記マトリックス識別情報が続いた数とを抽出することを特徴とする付記9記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記13) 前記マトリックス識別情報抽出手段は、前記マトリックス識別情報のブロックサイズをマルチパスの数によって変更することを特徴とする付記9記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記14) 前記マトリックス識別情報抽出手段は、前記マトリックス識別情報のブロックサイズを前記マトリックス識別情報の分散によって変更することを特徴とする付記9記載のMIMO−OFDM受信装置。
(付記15) MIMO−OFDM通信によりデータを送信するMIMO−OFDM送信装置において、
複数のサブキャリアごとにブロック化され、その中から抽出されたプリコーディングマトリックスのマトリックス識別情報を、前記データを受信する受信装置から受信するマトリックス識別情報受信手段と、
前記マトリックス識別情報受信手段によって受信された前記マトリックス識別情報に基づいて、前記プリコーディングマトリックスを複数の前記サブキャリアごとに送信データストリームに施すプリコーディング手段と、
を有することを特徴とするMIMO−OFDM送信装置。
(付記16) MIMO−OFDM通信によりデータを送受信するMIMO−OFDM通信システムにおいて、
プリコーディング処理に用いられるプリコーディングマトリックスをサブキャリアごとに決定するプリコーディングマトリックス決定手段と、前記プリコーディングマトリックス決定手段によって決定された前記プリコーディングマトリックスのマトリックス識別情報を複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記マトリックス識別情報を抽出するマトリックス識別情報抽出手段と、前記マトリックス識別情報抽出手段によって抽出された前記マトリックス識別情報をフィードバックするフィードバック手段と、を有する受信装置と、
前記受信装置のフィードバック手段から前記マトリックス識別情報を受信するマトリックス識別情報受信手段と、前記マトリックス識別情報受信手段によって受信された前記マトリックス識別情報に基づいて、前記プリコーディングマトリックスを複数の前記サブキャリアごとに送信データストリームに施すプリコーディング手段と、を有する送信装置と、
を有することを特徴とするMIMO−OFDM通信システム。
MIMO−OFDM通信システムの概要を説明する図である。 実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムの送信装置の構成例を示した図である。 第1の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムの受信装置の構成例を示した図である。 STBCを説明する図のその1である。 STBCを説明する図のその2である。 アンテナマッピングの切り替えを行わない例を説明する図のその1である。 アンテナマッピングの切り替えを行わない例を説明する図のその2である。 サブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替える例を説明する図である。 複数のサブキャリアごとにアンテナマッピングを切り替える例を説明する図である。 送信アンテナパターン決定部の送信アンテナ組み合わせパターン出力を説明する図である。 第2の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムのアンテナ組み合わせパターン出力を説明する図である。 第3の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムのアンテナ組み合わせパターン出力を説明する図である。 第4の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムの送信装置の構成例を示した図である。 第4の実施の形態に係るMIMO−OFDM通信システムの受信装置の構成例を示した図である。
符号の説明
1 受信装置
1a 送信アンテナパターン算出手段
1b 送信アンテナパターン抽出手段
1c フィードバック手段
2 送信装置
2a 送信アンテナパターン受信手段
2b 送信アンテナ切り替え手段
2c〜2c 送信アンテナ

Claims (10)

  1. MIMO−OFDM通信によりデータを受信するMIMO−OFDM受信装置において、
    前記データを送信する送信装置の送信データストリームと前記送信データストリームを送信する送信アンテナとの組み合わせパターンをサブキャリアごとに算出する送信アンテナパターン算出手段と、
    前記送信アンテナパターン算出手段によって算出された前記組み合わせパターンを複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記組み合わせパターンを抽出する送信アンテナパターン抽出手段と、
    前記送信アンテナパターン抽出手段によって抽出された前記組み合わせパターンを前記送信装置にフィードバックするフィードバック手段と、
    を有することを特徴とするMIMO−OFDM受信装置。
  2. 前記送信アンテナパターン抽出手段は、ブロック化した前記組み合わせパターンのうち、中央の前記サブキャリアに対応する前記組み合わせパターンを抽出することを特徴とする請求項1記載のMIMO−OFDM受信装置。
  3. 前記送信アンテナパターン抽出手段は、ブロック化した前記組み合わせパターンのうち、もっとも多い前記組み合わせパターンを抽出することを特徴とする請求項1記載のMIMO−OFDM受信装置。
  4. 前記送信アンテナパターン抽出手段は、同じ前記組み合わせパターンが算出される間、前記組み合わせパターンを1つのブロックとし、そのブロックの前記組み合わせパターンと前記組み合わせパターンが続いた数とを抽出することを特徴とする請求項1記載のMIMO−OFDM受信装置。
  5. MIMO−OFDM通信によりデータを送受信するMIMO−OFDM通信システムにおいて、
    送信データストリームと前記送信データストリームを送信する送信アンテナとの組み合わせパターンをサブキャリアごとに算出する送信アンテナパターン算出手段と、前記送信アンテナパターン算出手段によって算出された前記組み合わせパターンを複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記組み合わせパターンを抽出する送信アンテナパターン抽出手段と、前記送信アンテナパターン抽出手段によって抽出された前記組み合わせパターンをフィードバックするフィードバック手段と、を有する受信装置と、
    前記受信装置の前記フィードバック手段から前記組み合わせパターンを受信する送信アンテナパターン受信手段と、前記送信アンテナパターン受信手段によって受信された前記組み合わせパターンに基づいて、前記送信データストリームの前記送信アンテナへの出力を複数の前記サブキャリアごとに切り替える送信アンテナ切り替え手段と、を有する送信装置と、
    を有することを特徴とするMIMO−OFDM通信システム。
  6. MIMO−OFDM通信によりデータを受信するMIMO−OFDM受信装置において、
    前記データを送信する送信装置のプリコーディング処理に用いられるプリコーディングマトリックスをサブキャリアごとに決定するプリコーディングマトリックス決定手段と、
    前記プリコーディングマトリックス決定手段によって決定された前記プリコーディングマトリックスのマトリックス識別情報を複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記マトリックス識別情報を抽出するマトリックス識別情報抽出手段と、
    前記マトリックス識別情報抽出手段によって抽出された前記マトリックス識別情報を前記送信装置にフィードバックするフィードバック手段と、
    を有することを特徴とするMIMO−OFDM受信装置。
  7. 前記マトリックス識別情報抽出手段は、ブロック化した前記マトリックス識別情報のうち、中央の前記サブキャリアに対応する前記マトリックス識別情報を抽出することを特徴とする請求項6記載のMIMO−OFDM受信装置。
  8. 前記マトリックス識別情報抽出手段は、ブロック化した前記マトリックス識別情報のうち、もっとも多い前記マトリックス識別情報を抽出することを特徴とする請求項6記載のMIMO−OFDM受信装置。
  9. 前記マトリックス識別情報抽出手段は、同じ前記プリコーディングマトリックスが算出される間、前記マトリックス識別情報を1つのブロックとし、そのブロックの前記マトリックス識別情報と前記マトリックス識別情報が続いた数とを抽出することを特徴とする請求項6記載のMIMO−OFDM受信装置。
  10. MIMO−OFDM通信によりデータを送受信するMIMO−OFDM通信システムにおいて、
    プリコーディング処理に用いられるプリコーディングマトリックスをサブキャリアごとに決定するプリコーディングマトリックス決定手段と、前記プリコーディングマトリックス決定手段によって決定された前記プリコーディングマトリックスのマトリックス識別情報を複数の前記サブキャリアごとにブロック化し、その中から1つの前記マトリックス識別情報を抽出するマトリックス識別情報抽出手段と、前記マトリックス識別情報抽出手段によって抽出された前記マトリックス識別情報をフィードバックするフィードバック手段と、を有する受信装置と、
    前記受信装置のフィードバック手段から前記マトリックス識別情報を受信するマトリックス識別情報受信手段と、前記マトリックス識別情報受信手段によって受信された前記マトリックス識別情報に基づいて、前記プリコーディングマトリックスを複数の前記サブキャリアごとに送信データストリームに施すプリコーディング手段と、を有する送信装置と、
    を有することを特徴とするMIMO−OFDM通信システム。
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