JP2009182053A - レーザー装置 - Google Patents

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準二 河仲
Noriaki Miyanaga
憲明 宮永
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Toshiyuki Kawashima
利幸 川嶋
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Abstract

【課題】 レーザー核融合炉用ドライバーとして好適なレーザー装置を提供する。
【解決手段】 レーザー装置1においては、レーザー媒質18のレーザー光入出射面18aが沿う正多角形がn辺からなり、レーザー光が出射したレーザー媒質18からk辺目のレーザー媒質18にレーザー光が入射するとき、k辺目のレーザー媒質18のレーザー光入出射面18aに対するレーザー光の入射角θ(度)は、0.9×90×(n−2k)/n≦θ≦1.1×90×(n−2k)/n、ここで、「n>3,k≧1」、「k<n/2」、「k>1のとき、n/kは整数でなく且つ(n及びkの最小公倍数)≧n×k」なる関係式を満たしている。これにより、レーザー媒質18の全てを利用して、レーザー媒質18間においてレーザー光を行き来させ、レーザー光を増幅して出力することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、レーザー核融合炉用ドライバーに適用されるレーザー装置に関する。
レーザー核融合炉用ドライバーに適用されるレーザー装置として、下記の非特許文献1には次のようなものが記載されている。すなわち、正多角形の複数の辺に沿い且つ正多角形の中心から辺に至る垂線と略直交するレーザー光入出射面を有する板状のレーザー媒質を備え、レーザー媒質間においてレーザー光を行き来させることでレーザー光を増幅するレーザー装置である。
IFEフォーラム、核融合炉概念設計、"炉設計の概要"、[online]、平成19年11月13日、[平成20年1月22日検索]、インターネット<URL:http://www.ilt.or.jp/forum/index.html>
上述したようなレーザー装置は、スケール拡大則(レーザーモジュールの数や大きさに比例してレーザー光の出力が増加すること)を満たす点で、将来のレーザー核融合炉用ドライバーとして有力視されているものの、未だ概念設計がなされただけの状態にある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、レーザー核融合炉用ドライバーとして好適なレーザー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るレーザー装置は、レーザー光源から発振されたレーザー光を増幅して出力するレーザー装置であって、正多角形の複数の辺に沿い且つ正多角形の中心から辺に至る垂線と略直交するレーザー光入出射面を有する板状のレーザー媒質と、中心に対してレーザー媒質の外側に配置されたレーザー光反射部材と、を備え、正多角形がn辺からなり、レーザー光が出射したレーザー媒質からk辺目のレーザー媒質にレーザー光が入射するとき、k辺目のレーザー媒質のレーザー光入出射面に対するレーザー光の入射角θ(度)は、
0.9×90×(n−2k)/n≦θ≦1.1×90×(n−2k)/n
ここで、n>3,k≧1
k<n/2
k>1のとき、n/kは整数でなく且つ(n及びkの最小公倍数)≧n×k
なる関係式を満たすことを特徴とする。
このレーザー装置によれば、正多角形の複数の辺に沿い且つ正多角形の中心から辺に至る垂線と略直交するレーザー光入出射面を有する板状のレーザー媒質の全てを利用して、レーザー媒質間においてレーザー光を行き来させ、レーザー光源から発振されたレーザー光を増幅して出力することができる。
本発明に係るレーザー装置において、kは、k<n/2なる関係式を満たす最大の整数であることが好ましい。この場合、k辺目のレーザー媒質のレーザー光入出射面に対するレーザー光の入射角θが0度に近くなるため、レーザー媒質内においてレーザー光を効率よく伝播させることができる。
本発明によれば、レーザー核融合炉用ドライバーとして好適なレーザー装置を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明に係るレーザー装置の一実施形態の構成図である。図1に示されるように、レーザー装置1は、ファイバー出力型主発振器(レーザー光源)2から発振されたレーザー光(一点鎖線で示す)を4段の積層型正多角形増幅器3で別々に増幅し、増幅された4つのレーザー光をコヒーレント結合して1つの大きなエネルギーを持ったパルス波として出力する装置である。積層型正多角形増幅器3は、正多角形増幅器モジュール10を4段積層することで、スケール拡大則によって出力が増加されたものである。
レーザー装置1において、Ybドープのファイバー出力型主発振器2から、波長1030nm、パルス幅20ns、P偏光の光として発振されたレーザー光は、偏波保持型ファイバスプリッタ4によって2つに分岐される。分岐された一方のレーザー光は、音響光学素子5によって周波数変調を受け、最終段のコヒーレント結合の参照光として使用される。分岐された他方のレーザー光は、偏波保持型ファイバスプリッタ4によって更に4つに等分割され、Ybドープのファイバー増幅器(YDFA)6によって1mJ程度に増幅される。
これらの被増幅光は、それぞれ前置増幅器7を経て500mJ程度に増幅され、更に積層型正多角形増幅器3で増幅される。積層型正多角形増幅器3内でS偏光に変換されて出射した4つのレーザー光は、それぞれ波面補償ループ8によって波面歪を補正され、更に位相整合ループ9によって位相をヘテロダイン参照光の位相にロックされる。これらのレーザー光のコヒーレント結合の結果、タイル状に結合された大出力パルス波がレーザー装置1から出力される。
図2は、レーザー装置の積層型正多角形増幅器の平面図である。図2に示されるように、積層型正多角形増幅器3の正多角形増幅器モジュール10は、正十二角形RPの11辺のそれぞれに沿い且つ正十二角形RPの中心(重心)Cから11辺に至る垂線のそれぞれと略直交するように配置されたミラー型増幅器11を有している。ミラー型増幅器11が配置されていない1辺は、レーザー光の入出射口12として使用されている。積層型正多角形増幅器3は、その増幅器3を包囲する外壁13、及び入出射口12と対向するように外壁13に設けられたレーザー光透過窓部材14を有する真空装置内に配置されている。なお、正十二角形RPにおいて入出射口12と対向する辺Sに限り、レーザー媒質の代わりに合成石英やBK7を用いた高反射ミラーが配置されていてもよい。
正多角形増幅器モジュール10の入出射口12の外側には、その増幅器モジュール10に対する入力種光を透過し且つ出力増幅光を反射する薄型偏光板15(225mm×120mm×10mm)が設置されている。更に、正多角形増幅器モジュール10の入出射口12の外側には、その増幅器モジュール10から一旦出射したレーザー光がその増幅器モジュール10に再度入射して同一光路上を逆方向に進行するように、ファラデー回転素子16及び全反射ミラー17(125mm×125mm、0度入射1030nm、反射率99.95%)が設置されている。
図3は、ミラー型増幅器の斜視図である。図3に示されるように、ミラー型増幅器11の中央部には、矩形合板状のコンポジットセラミックスYb:YAGからなるレーザー媒質18が配置されている。レーザー媒質18は、正十二角形の辺に沿い且つ正十二角形の中心から辺に至る垂線と略直交するレーザー光入出射面18aを有している。なお、ホスト媒質に添加される希土類イオンには、Nd、Cr、Ho、Tm等を選択することができ、ホスト媒質には、ガラス、YLF等を選択することができる。また、媒質は、単結晶であってもよい。
図4は、レーザー媒質及びその周辺部分の構成図である。図4に示されるように、レーザー媒質18は、Ybのドープ濃度が1at.%の板状部材(100mm×112mm×7mm)21と、Ybのドープ濃度が8at.%の板状部材(100mm×112mm×3mm)22とをセラミックス作成時に焼結したものであり(媒質作成後の拡散結合であってもよい)、希土類イオンをドープしていないYAGからなる枠部材23が周囲に配置されている。レーザー媒質18の表面(すなわち、レーザー光入出射面18a)及び裏面は光学研磨されており、レーザー媒質18の側面はスリ面となっている。
レーザー媒質18の側面には、厚さ約50μmのシリコンポッティング24を介して、1030nmの自然放出光を吸収する厚さ2mmの熱線吸収ガラス25(Cr:YAGであってもよい)がクラッディング材として貼り付けられている。更に、レーザー媒質18の表面には、入射角15度、波長1030nmのレーザー光及び入射角0〜15度、波長940nmの励起光に対する無反射コーティング26(透過率99.7%)が施されている。一方、レーザー媒質18の裏面(正十二角形の中心に対してレーザー媒質18の外側)には、レーザー光及び励起光に対する全反射コーティング(レーザー光反射部材)27が施されている。
図3に示されるように、レーザー媒質18の周囲には、コア径1mmのファイバーが5本バンドルされてなるファイバー出力型半導体レーザー(励起光源)28がシリコンポッティング24及び熱線吸収ガラス25を介して合計16モジュール配置されている。各半導体レーザー28のファイバー出力部には、ファイバー出力のマルチモードLD光をコリメートすると共に対面するミラー型増幅器11のレーザー媒質18を均一に励起するためのホモジナイザ及び照射用レンズが包含されている。これにより、ファイバー出力型半導体レーザー28の16モジュール全てから出射された波長940nm(FWHM=1.8nm)の励起光は、図5に示されるように、対面するミラー型増幅器11のレーザー媒質18を均一に励起する。
図6は、ミラー型増幅器の外側の構成図である。図6に示されるように、ミラー型増幅器11の外側には、クラッディング材を含めてレーザー媒質18を約120K程度に冷却するための銅製のヒートシンク31が取り付けられている。ヒートシンク31とレーザー媒質18との間には、両者の熱接触を向上させるためのインジウム箔(シリコン接着剤等であってもよい)が挟まれている。ここでは、冷凍機として、ヘリウムガスの断熱圧縮により熱交換を行うアクティブバッファ方式のパルスチューブ冷凍機が用いられている。パルスチューブは、本体長600mm、管径90mmであり、その熱交換部に直方体の銅部材が用いられたものである。パルスチューブの上方はバッファタンク32と接続されており、パルスチューブの下方はコンプレッサ33と接続されている。この冷却器は、600Wの熱負荷を受けながら熱交換部の温度を120Kに維持することができる。
次に、積層型正多角形増幅器3の動作について、図2〜6を参照して説明する。
積層型正多角形増幅器3の各正多角形増幅器モジュール10において、各ミラー型増幅器11のレーザー媒質18を励起する励起光は、対面するミラー型増幅器11のファイバー出力型半導体レーザー28から供給される。この半導体レーザー28は、コア径1mmのファイバーが5本バンドルされてなるが、1本のファイバーから出力される励起光は、繰返し周波数20Hz、ピークパワー2kW、パルス幅250μsである。これにより、ファイバー出力型半導体レーザー28の16モジュール全てから出射される励起光の照射強度は1.43kW/cmとなり、その照射エネルギーは80Jに達する。
この励起光は、対面するミラー型増幅器11のレーザー媒質18において、無反射コーティング26が施された低ドープ濃度の板状部材21に入射してエネルギーの約50%を7mmの吸収長で吸収され、更に、板状部材21の後面(外面)に焼結された高ドープ濃度の板状部材22に入射して残りのエネルギーの略全て(>99%)を往復6mmの吸収長で吸収される。このように、吸収方向にドープ濃度の異なる板状部材21,22をコンポジットすることで、励起表面における過度の利得上昇を防止し、結果として寄生発振を防止している。この励起過程で発生する波長1030nmの自然放出光は、シリコンポッティング24を介してレーザー媒質18の周囲に貼り付けられた熱線吸収ガラス25によって吸収され、寄生発振が抑制される。
このとき、発熱するクラッディング材は、ヒートシンク31によって冷却される。また、非ドープ領域である枠部材23は、発熱が無いためヒートシンクとして機能し、クラッディング材の排熱を援助する。更に、この非ドープ領域は、クラッディング材の発熱によるレーザー媒質18の周囲の温度上昇という問題を緩和している。結果として、この励起によってミラー型増幅器11当たり約64J(蓄積効率約80%)のエネルギーが蓄えられる。
一方、パルスエネルギー500mJ、ビームサイズ100mm×100mm、パルス幅20ns、P偏光の被増幅レーザー光(入力種光)は、偏光板15を透過し、入出射口12を介して正多角形増幅器モジュール10に入射する。この入力種光は、正十二角形RPの11辺のそれぞれに配置されたミラー型増幅器11(上述の通り、約64Jのエネルギーが蓄積されている)によって増幅されながら伝播していく。レーザー光は、一度全てのミラー型増幅器11によって増幅された後、入出射口12を介して正多角形増幅器モジュール10から出射し、全反射ミラー17で折り返される。このとき、レーザー光は、ファラデー回転素子16を往復通過することで偏光方向が90度回転してS偏光となる。そして、レーザー光は、再度全てのミラー型増幅器11によって増幅された後、入出射口12を介して正多角形増幅器モジュール10から出射し、偏光板15によって反射されることで出力される。このような正多角形増幅器モジュール10における2パス増幅によって、正多角形増幅器モジュール10に蓄えられているエネルギー704Jの80%以上が抽出される。なお、正十二角形RPにおいて入出射口12と対向する辺Sに、レーザー媒質の代わりに合成石英やBK7を用いた高反射ミラーが配置されている場合には、その辺においては、レーザー光は増幅されない。
次に、波面補償ループ8及び位相整合ループ9について、図1を参照して説明する。積層型正多角形増幅器3から出射した4つのレーザー光は、それぞれ波面補償ループ8によって波面歪を補正され、更に位相整合ループ9によって位相(光路長)をヘテロダイン参照光の位相にロックされた後、コヒーレント結合されて、1つの大出力パルス波として出力される。
波面補償ループ8では、積層型正多角形増幅器3から出射した各レーザー光(出力増幅光)の一部が窓部材34(透過率>99.9%)によって反射され、その反射光の波面が高解像度の波面センサ35によって計測される。そして、計測された波面歪を補正する形状が可変鏡制御器36によってバイモルフ式の可変鏡37に持たされることで、積層型正多角形増幅器3から出射して反射ミラー38を介して可変鏡37に到達した各レーザー光の波面歪がPV値でλ/10以下に減少される。
位相整合ループ9では、波面補償ループ8によって略回折限界に近い集光特性を持ったレーザー光の一部が0.01%反射窓部材41によって反射され、参照光と干渉してヘテロダイン信号を出力する。参照光は、ファイバー出力型主発振器2から周波数シフトされたものであり、4つのレーザー光の全てと干渉するように拡大光学系42によってビーム径が拡大されている。そして、ヘテロダイン信号が集光レンズ43によって半導体検出器44に集光されて半導体光検出器44によって読み取られ、参照光に対する4つのレーザー光のそれぞれの位相差が求められる。
これらの位相差に基づいて4つの位相変調器45が位相変調制御器46によって駆動され、フロントエンドの4つのレーザー光の位相が参照光の位相にロックされる。これにより、間接的に4つのレーザー光の位相が1つの位相にロックされる。位相がロックされた4つのレーザー光は、大部分が0.01%反射窓41を透過し、コヒーレント結合された1つの大出力パルス波(エネルギー2.1kJ)として出力される。
以上のように構成されたレーザー装置1においては、レーザー媒質18のレーザー光入出射面18aが沿う正多角形がn辺からなり、レーザー光が出射したレーザー媒質18からk辺目のレーザー媒質18にレーザー光が入射するとき、k辺目のレーザー媒質18のレーザー光入出射面18aに対するレーザー光の入射角θ(度)は、
θ=90×(n−2k)/n
ここで、n>3,k≧1
k<n/2
k>1のとき、n/kは整数でなく且つ(n及びkの最小公倍数)≧n×k
なる関係式を満たしている。これにより、正多角形の複数の辺に沿い且つ正多角形の中心から辺に至る垂線と略直交するレーザー光入出射面18aを有する板状のレーザー媒質18の全てを利用して、レーザー媒質18間においてレーザー光を行き来させ、ファイバー出力型主発振器2から発振されたレーザー光を増幅して出力することができる。なお、0.9×90×(n−2k)/n≦θ≦1.1×90×(n−2k)/nを満たせば、レーザー媒質18の全てを利用して、レーザー媒質18間においてレーザー光を行き来させることが可能である。
例えば、上述したように正多角形が正十二角形RPである場合(すなわち、n=12である場合)、図7に示されるように、上記関係式の全ての条件を満たすkはk=1,5であり、入射角θが0度に近くなるk(すなわち、k<n/2なる関係式を満たす最大の整数)はk=5である。このとき、入射角θは15度となる。そして、図8に示されるように、レーザー媒質18のサイズ100mm×100mm、厚さ15mm、屈折率1.82とすると、スネルの法則による計算結果から、励起されているレーザー媒質18内を最も効率良く伝播するビーム幅は94mm程度であることが分かる。
また、積層型正多角形増幅器3は、正多角形増幅器モジュール10の積層によって、出力のスケール拡大則を満たし且つコンパクトな光増幅装器となっているため、レーザー装置1は、レーザー核融合炉用ドライバーとして極めて好適である。
更に、正多角形増幅器モジュール10においては、各レーザー媒質18を励起するためのファイバー出力型半導体レーザー28が正多角形増幅器モジュール10内を行き来するレーザー光の伝播を妨げることがないため、レーザー光のビーム幅を好適な値に設定することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、レーザー媒質18のレーザー光入出射面18aが沿う正多角形は正十二角形RPに限定されず、n>3を満たす正n角形であればよい。また、上記実施形態では、励起光を出射するファイバー出力型半導体レーザー28が、対面するレーザー媒質18間に配置されていたが、これに限定されない。励起光源は、入射角が90度よりも小さくなる位置関係にあるレーザー媒質18間に配置することができる。ただし、励起光源は、nが偶数の場合には、励起すべきレーザー媒質18からn/2辺目のレーザー媒質18の周囲に配置されていることが好ましく、nが奇数の場合には、励起すべきレーザー媒質18から(n±1)/2辺目のレーザー媒質18の周囲に配置されていることが好ましい。入射角が小さくなるからである。
また、上記実施形態では、フロントエンドがファイバーレーザーで構成されていたが、固体レーザーで構成されていてもよい。その場合、位相変調器45は、液晶を使用した空間位相変調器(SLM:Spatial Light Modulator)に置き換わる。
更に、積層型正多角形増幅器3において積層される正多角形増幅器モジュール10の段数は4段に限定されない。積層段数を増加させれば、結合することができるビーム本数も増加するため、それに比例してレーザー装置1の出力を増大させることができる。
本発明に係るレーザー装置の一実施形態の構成図である。 レーザー装置の積層型正多角形増幅器の平面図である。 ミラー型増幅器の斜視図である。 レーザー媒質及びその周辺部分の構成図である。 対面するミラー型増幅器の関係を示す構成図である。 ミラー型増幅器の外側の構成図である。 正多角形の辺の数と入射角との関係を示すグラフである。 レーザー媒質に対して入出射するレーザー光の一例を示す構成図である。
符号の説明
1…レーザー装置、2…ファイバー出力型主発振器(レーザー光源)、12…入出射口、18…レーザー媒質、18a…レーザー光入出射面、27…全反射コーティング(レーザー光反射部材)、28…ファイバー出力型半導体レーザー(励起光源)。

Claims (4)

  1. レーザー光源から発振されたレーザー光を増幅して出力するレーザー装置であって、
    正多角形の複数の辺に沿い且つ前記正多角形の中心から前記辺に至る垂線と略直交するレーザー光入出射面を有する板状のレーザー媒質と、
    前記中心に対して前記レーザー媒質の外側に配置されたレーザー光反射部材と、を備え、
    前記正多角形がn辺からなり、前記レーザー光が出射した前記レーザー媒質からk辺目の前記レーザー媒質に前記レーザー光が入射するとき、k辺目の前記レーザー媒質の前記レーザー光入出射面に対する前記レーザー光の入射角θ(度)は、
    0.9×90×(n−2k)/n≦θ≦1.1×90×(n−2k)/n
    ここで、n>3,k≧1
    k<n/2
    k>1のとき、n/kは整数でなく且つ(n及びkの最小公倍数)≧n×k
    なる関係式を満たすことを特徴とするレーザー装置。
  2. kは、k<n/2なる関係式を満たす最大の整数であることを特徴とするレーザー装置。
  3. 前記レーザー媒質のそれぞれの周囲には、前記レーザー媒質のそれぞれに対向する前記レーザー媒質を励起する励起光を出射する励起光源が配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザー装置。
  4. 前記正多角形の少なくとも1辺には、前記レーザー媒質が配置されておらず、前記レーザー媒質が配置されていない前記正多角形の少なくとも1辺は、前記正多角形内に対する前記レーザー光の入出射口となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のレーザー装置。
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