JP2009181968A - コネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】コネクタを小型に留めたままでリテーナのロック強度を高める。
【解決手段】シールド端子20は、左右両側に張り出されたスタビライザ28をガイド溝40に挿通しつつ、雌ハウジング30のキャビティ31内に挿入され、ランス35により一次係止される。リテーナ50は、両側の脚片52を挿入溝44に挿入してリテーナ装着口42から差し込まれ、本係止位置まで押し込まれると、抜け止め部54がスタビライザ28の後縁に係止して二重係止する。リテーナ50は、本ロック爪58が本係止部48に弾性的に係止することに加え、脚片52の内側の面に形成されたロック突条60が、ガイド溝40の端部に嵌って係止されることで、本係止位置にロックされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、端子金具を係止するリテーナを備えたコネクタに関する。
従来この種のコネクタの一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは図16に示すように、端子金具1が挿入されるキャビティ2の設けられたハウジング3に対して、端子金具1に係合可能な抜止部5を設けたリテーナ4が下面側から差し込み可能に設けられている。一方リテーナ4には、ハウジング3に形成された挿入溝6内に挿入可能な脚片7が形成され、撓み変形可能な一対の仮ロック爪8Aと本ロック爪8Bとが形成されている。
リテーナ4はまず、同図(B)の実線に示すように、仮ロック爪8Aが仮係止部9Aに係止されることで、抜止部5がキャビティ2の手前に留まる仮係止位置にロックされ、係る状態で端子金具1がキャビティ2に挿入され、ランスにより一次係止される。続いてリテーナ4を押し込むと、同図の鎖線に示すように、本ロック爪8Bが本係止部9Bに係止されることで本係止位置にロックされ、ここでは抜止部5がキャビティ2内に突出して挿入された端子金具1のアゴ部1Aに係合し、もって端子金具1が二重に抜け止めされるようになっている。
実開平6−58570号公報
ところで、端子金具1並びにハウジング3の小型化は漸次要望されるところであって、それに伴いリテーナ4も小型化せざるを得ない。そうすると、上記のようなリテーナ4のロック構造を採用したものでは、ロック爪8B(8A)の剛性が低下し、また掛かり代も小さくなる嫌いがあって、ロック強度が不足し、ひいては端子金具1の抜け止め力が不足するおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、リテーナを係止位置にロックする強度を確保するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには端子金具が挿入されるキャビティが形成されるとともに、前記端子金具を抜け止めするリテーナが差し込み可能に設けられ、このリテーナには、前記キャビティの側壁に形成された挿入溝に挿入可能な脚片が備えられ、この脚片に設けられたロック部が前記挿入溝に設けられた係止部に弾性的に係止することにより、このリテーナが前記端子金具を抜け止めする係止位置にロックされるコネクタにおいて、前記脚片と前記挿入溝との対向面には、前記リテーナが前記係止位置まで差し込まれた場合に互いに凹凸嵌合する別のロック機構部が設けられ、この別のロック機構部は、前記リテーナの前記脚片における前記キャビティ側を向いた面に突部が設けられ、前記挿入溝の対向面に前記突部が嵌る凹部が設けられることで形成され、前記端子金具にはスタビライザが側方に突出して設けられる一方、前記キャビティの側壁には前記スタビライザの挿通を許容するガイド溝が前記挿入溝側に開口して設けられ、前記ガイド溝の前記挿入溝側の端部が前記凹部となっており、さらに、前記脚片の前記突部が前記スタビライザを押圧可能となっている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記リテーナは、前記係止位置よりも差し込み方向の手前の位置であって前記端子金具の前記キャビティへの抜き差しを許容する位置に、仮保持状態でロック可能となっているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
リテーナが係止位置に差し込まれると、ロック部が係止部に係止することに加えて、脚片と挿入溝の対向した面との間に設けられた別のロック機構部が凹凸嵌合することにより、リテーナは係止位置で強固に抜け止めされてロックされる。しかも、ロック機構部は、脚片と挿入溝の対向面といった、言わばデッドスペースを利用して形成されているから、ハウジングの大型化に繋がらない。
すなわち、コネクタを小型に留めたままで、リテーナのロック強度すなわち端子金具の抜け止め力の強化を図ることができる。
また、リテーナが係止位置に差し込まれると、脚片に設けられた突部が、挿入溝に設けられた凹部に嵌ることで、リテーナに対して別のロックが掛かる。具体的には、リテーナが係止位置に差し込まれると、脚片の突部が、スタビライザのガイド溝に嵌ることで、リテーナに対して別のロックが掛かる。
さらにまた、ガイド溝に嵌った突部がスタビライザを押すことによって、端子金具がキャビティの反対側の側壁に押し付けられ、もって端子金具のキャビティ内でのがた詰めがなされる。
<請求項2の発明>
リテーナはまず、端子金具の抜き差しが許容される位置に仮保持状態にロックされ、その後係止位置に差し込まれてロックされる。端子金具の抜き差しの動作を、リテーナをハウジングに仮保持した状態で行えるから、リテーナの管理等が楽になって、挿入作業やメンテナンスを能率良く行うことができる。
本発明の一実施形態に係る分解縦断面図 リテーナを雌ハウジングに装着する前の状態の正面から見た断面図 シールド端子の平面図 同正面図 雌ハウジングの平断面図 同底面図 同正面図 同背面図 同背面から見た断面図 リテーナの部分斜視図 シールド端子が一次係止された状態の縦断面図 リテーナが仮係止位置にある状態の縦断面図 同正面から見た断面図 リテーナが本係止位置でロックされた状態の縦断面図 同正面から見た断面図 (A)従来例の分解斜視図、(B)そのリテーナのロック機構部を示す断面図
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図15に基づいて説明する。
本実施形態では雌側のシールドコネクタを例示しており、図1及び図2に示すように、雌側のコネクタハウジング30(以下、雌ハウジング30という)に形成されたキャビティ31内に、シールド電線10の端末に固着されたシールド端子20が挿入され、ランス35により一次係止されたのち、リテーナ50により二重係止されるようになっている。
シールド端子20は、図3及び図4にも示すように、金属板製の外側端子21を備えている。外側端子21は、先端側に角筒状をなす収容部22が形成され、その後方に2個のバレル23,24が形成されている。収容部22内には、合成樹脂等の絶縁材からなる厚肉の角筒状の誘電体25が嵌着されている。
そして、シールド電線10の芯線11の端末には、金属板製で雌端子状に形成された内側端子26が固着され、この内側端子26が誘電体25内に嵌着されるとともに、露出された編組線13の端末に前側のバレル23が、またシース14の端末に後側のバレル24がかしめられて固着されている。
シールド端子20の外側端子21の収容部22では、図3に示すように、その天井板22Aにおける後端側が切除され、その切除端が、ランス35に係止する係止縁27となっている。一方、上記した収容部22における天井板22Aが切除された後端部では、両側板22Bの上縁が外方に向けて直角曲げされることで、一対のスタビライザ28が形成されている。
このスタビライザ28は、シールド端子20が正規以外の姿勢でキャビティ31内に挿入されること、すなわち誤挿入を防止する機能を果たすものであり、それに加え、後記するように、リテーナ50に対して二次係止されるようになっている。
なお、シールド端子20がキャビティ31に挿入される際の正規姿勢は、図1に示すように、外側端子21の収容部22の天井板22A(スタビライザ28)が下面側に来た姿勢である。
雌ハウジング30は合成樹脂製であって、図5ないし図9にも示すように、全体としては前後方向に細長い角筒状に形成され、その内部が、上記したシールド端子20を後方から挿入可能なキャビティ31となっている。
このキャビティ31における長さ方向の中央部には、方形断面状の縮径部32が形成され、特にその前半部分が、図11に示すように、シールド端子20の外側端子21における収容部22の後端側がほぼ緊密に嵌合される嵌合部33となっている。嵌合部33の天井面と左右の側面には、前後方向を向いたがた詰め突条34が2条ずつ形成されている。
嵌合部33の底面には、ランス35が形成されている。このランス35は前方を向いた片持ち状に形成されて、先端側が上下方向に撓み変形可能となっており、先端側の上面に、シールド端子20の係止縁27に係止する突部36が形成されている。
上記した縮径部32における左右の側壁の下端位置には、シールド端子20のスタビライザ28を摺動可能に挿通するガイド溝40が、前後方向を向いて形成されている。ガイド溝40は、図1に示すように、縮径部32の後面に開口しているとともに、前側は前面から少し入った位置で行き止まり状となっている。後端側の方が、前端側よりも上面位置が高い幅広に形成されている。
シールド端子20は、キャビティ31内に後方から挿入されたのち、左右のスタビライザ28をガイド溝40に摺動させつつ縮径部32内を押し込まれ、このときランス35は収容部22の天井板22Aの前縁で押されて撓み変形する。スタビライザ28がガイド溝40の奥端に当たることで押し込みが停止され、そのとき、収容部22の係止縁27がランス35の突部36を通過するために、ランス35が復動して突部36が係止縁27の後方に係止し、シールド端子20がキャビティ31内で抜け方向に一次係止されるようになっている。
雌ハウジング30の下面、より詳細にはキャビティ31の縮径部32が形成された位置と対応した位置の下面側に、リテーナ50が装着されるリテーナ装着口42が開口されている。
リテーナ50は合成樹脂製であって、基板51の両端に一対の脚片52を立ち上げて形成した形状となっている。より詳細には、基板51は、キャビティ31における縮径部32の横幅よりも少し長い長さを持っており、脚片52は、基板51よりも少し大きい奥行寸法を持って形成されている。
両脚片52の対向した面には、それぞれ奥行方向の中央部の下端位置に、シールド端子20のスタビライザ28の後縁に係止する抜け止め部54が形成されている。抜け止め部54は、所定の厚さを持った縦長形状に形成されている。抜け止め部54の所定間隔を開けた上方位置には、ガイド突部55が形成されている。一方、キャビティ31の縮径部32における左右の側壁には、図9に示すように、リテーナ50の脚片52をほぼ緊密に挿入可能とした挿入溝44が、リテーナ装着口42の両側に連通して下面に開口して形成されている。また、左右の側壁の内側面には、奥行方向の中央部におけるほぼ下半分の領域において、挿入溝44に達する縦溝45が、上記したスタビライザ28のガイド溝40と交差して形成されている。
したがって、リテーナ50の脚片52が挿入溝44に挿入された際には、ガイド突部55並びに抜け止め部54が、縦溝45内に下方から進入するようになっている。なお、抜け止め部54の上縁後部と、ガイド突部55の下縁後部とは、後広がりとなったテーパ面54A,55Aとされ、また、抜け止め部54の上縁前部と、ガイド突部55の下縁前部とは、同じように前広がりとなったテーパ面54B,55Bとされている。
リテーナ50の脚片52の上部側における後部と前部とには、一対の仮ロック爪57と本ロック爪58とが上方に延びて形成されている。両ロック爪57,58の先端には、図10に示すように、下面に水平な係止面、上面にテーパ面を有する爪部57A,58Aがそれぞれ外向きの姿勢で形成され、互いに接離する方向に撓み変形可能となっている。なお両ロック爪57,58の間には、過度撓み規制部59が突設されている。
一方、上記した挿入溝44における後縁(図1の右縁)には、相対的に低い位置、すなわち挿入深さが浅い位置に、仮ロック爪57に係止する仮係止部47が突設されている。また、挿入溝44の前縁には、相対的に高い位置、すなわち挿入深さが深い位置に、本ロック爪58に係止する本係止部48が突設されている。両係止部47,48は、上面側が水平な係止面、下面側がテーパ面となっているとともに、各係止部47,48の上方は、逃がし用に開放されている。
脚片52を挿入溝44に入れてリテーナ50がリテーナ装着口42に向けて押し込まれると、まず図12に示すように、仮ロック爪57が仮係止部47に弾性的に係止することにより、リテーナ50が押し込みが浅い仮係止位置にロックされる。この仮係止位置では、抜け止め部54とガイド突部55との間の隙間56が、スタビライザ28のガイド溝40と整合し、スタビライザ28がガイド溝40を摺動することを許容するようになっている。
リテーナ50の基板51が、リテーナ装着口42内に面一に嵌るまで押し込まれると、図14に示すように、本ロック爪58が本係止部48に係止することにより、リテーナ50が本係止位置にロックされる。この本係止位置では、抜け止め部54の上端がガイド溝40を貫通してその上方まで突出するようになっている。
さて、上記したリテーナ50を本係止位置にロックするべく別の手段が加えられている。そのため、図1及び図10に示すように、リテーナ50の脚片52の対向面における抜け止め部54の前方位置には、同抜け止め部54の上端よりも少し下方位置において、ガイド溝40に嵌合可能なロック突条60が水平方向に延びて形成されている。ロック突条60の断面形状は、図13に示すように、下面側が水平な係止面61で、上面側がテーパ面62とされている。
上記したように、リテーナ50が仮係止位置にあるときには、図13に示すように、ロック突条60は、リテーナ装着口42と挿入溝44とが連なる角の部分に退避しており、一方本係止位置まで押し込まれると、図15に示すように、ガイド溝40内に嵌合可能となっている。
なお、両ロック突条60の対向間隔は、シールド端子20の両スタビライザ28を両側から挟持できる寸法に設定されている。
続いて本実施形態の作用を説明する。
図12及び図13に示すように、リテーナ50を仮係止位置に組み付けた状態において、雌ハウジング30のキャビティ31内にシールド電線10の端末に固着されたシールド端子20を挿入する。このときシールド端子20が正規姿勢でないと、スタビライザ28が縮径部32の入口の口縁に当たることで、それ以上の挿入が規制され、すなわち誤挿入が防止される。
シールド端子20が正規姿勢にあると、両スタビライザ28が対応するガイド溝40に挿入され、リテーナ50の抜け止め部54もガイド溝40の下方に退避していることから、スタビライザ28がガイド溝40を摺動しつつ、またランス35を撓み変形させつつシールド端子20が押し込まれる。図11に示すように、スタビライザ28が抜け止め部54の位置を超えてガイド溝40の奥端に当たることで押し込みが停止され、それに伴いランス35が復動して、その突部36がシールド端子20の係止縁27に係止することにより、シールド端子20がキャビティ31内で抜け方向に一次係止される。
続いて、リテーナ50が、図12の矢線に示すように、本係止位置に向けて押し込まれる。基板51が押圧されると、本ロック爪58が弾性変形して本係止部48を上方に乗り越えつつ、脚片52が挿入溝44内に押し込まれ、それに伴い抜け止め部54が縦溝45に沿って上昇して、上端がガイド溝40内に突入する。シールド端子20がキャビティ31内の正規位置まで押し込まれておらず、すなわち半挿入状態では、スタビライザ28が縦溝45と交差する位置に残っているため、抜け止め部54がスタビライザ28に当たって押し込みが規制され、それにより半挿入が検知される。そのときは、シールド電線10を改めて押し込む。なお、シールド電線10の押し込みが僅かに不足していた場合は、スタビライザ28の後縁の少しの部分が縦溝45内に残った状態にあるため、リテーナ50が本係止位置に向けて押し込まれて、抜け止め部54が上昇する際に、その上縁前側のテーパ面54Bがスタビライザ28の後縁を押して、シールド端子20を前方に押し込み、ランス35による一次係止を自動的に行うことができる。
リテーナ50が本係止位置まで押し込まれたら、図14に示すように、本ロック爪58が本係止部48に弾性的に係止する。併せて、図15に示すように、両ロック突条60がガイド溝40内に嵌り込み、係止面61がガイド溝40の下面に係止することで、リテーナ50は本係止位置において強固に抜け止め状態にロックされる。
リテーナ50が本係止位置にあるときには、抜け止め部54の上部がガイド溝40内に突入することでスタビライザ28の後縁に係止し、したがってシールド端子20は抜け止め状態に二重係止される。また、両スタビライザ28がロック突条60で両側から挟み付けられることにより、シールド端子20はキャビティ31内において幅方向の中心に芯出しされた上で、がた詰めされる。
メンテナンス等においてシールド端子20をキャビティ31から抜く場合は、図14の状態から、リテーナ50の基板51の前面に形成された治具挿入口64に治具を入れてこじることにより、本ロック爪58を本係止部48から外すとともに、ロック突条60をガイド溝40から外しつつ、リテーナ50を図11及び図12に示す仮係止位置に戻す。これにより、抜け止め部54がガイド溝40の下方に逃げ、リテーナ50による係止が解除される。
この状態において、キャビティ31の前方から治具を挿入してランス35を強制的に撓み変形させると、係止縁27に対する係止が解除されるから、引き続いてシールド電線10を後方に引っ張ると、スタビライザ28がガイド溝40を通ってその後方に抜けつつ、シールド端子20をキャビティ31の後方に引き抜くことができる。
以上のように本実施形態によれば、リテーナ50が本係止位置に差し込まれると、本ロック爪58が本係止部48に係止することに加えて、ロック突条60がガイド溝40に嵌って係止されることにより、リテーナ50は本係止位置で強固に抜け止めされてロックされる。しかも、ロック突条60をスタビライザ28のガイド溝40に嵌めるといった、デッドスペースを利用した嵌合構造となっているから、雌ハウジング30の大型化には繋がらない。すなわち、コネクタを小型に留めたままで、リテーナ50のロック強度すなわちシールド端子20の抜け止め力の強化を図ることができる。
また、リテーナ50が本係止位置にロックされた際、シールド端子20の両スタビライザ28が、ガイド溝40に嵌り込んだ左右のロック突条60によって両側から挟み付けられ、これにより、シールド端子20はキャビティ31内において幅方向の中心に芯出しされた上で、がた詰めされる。その結果、相手端子との嵌合接続がスムーズにかつ正確に行われ、また相手端子との間での微摺動摩耗も防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、スタビライザが左右一対設けられている場合を例示したが、左右いずれか一方だけであってもよい。
(2)リテーナは、仮係止位置に仮ロックすることなく、直接に本係止位置に装着してロックする形式のものであってもよい。
(3)上記実施形態では単極のコネクタを例示したが、ハウジング内に複数の端子金具が収容される多極のコネクタにも同様に適用することができる。
(4)リテーナは上記実施形態に例示したサイドタイプに限らず、形状によってはフロントタイプやリヤタイプのものにも適用可能である。
(5)本発明は、雄側のシールド端子を装着した雄側のシールドコネクタにも同様に適用できる。
(6)またシールドコネクタに限らず、被覆電線の端末に固着した端子金具をハウジングのキャビティ内に挿入してなる通常のコネクタにも同様に適用することができる。
10…シールド電線
20…シールド端子(端子金具)
28…スタビライザ
30…雌ハウジング(コネクタハウジング)
31…キャビティ
35…ランス
40…ガイド溝(凹部:別のロック機構部)
42…リテーナ装着口
44…挿入溝
47…仮係止部
48…本係止部(係止部)
50…リテーナ
52…脚片(ロック脚片)
54…抜け止め部
57…仮ロック爪
58…本ロック爪(ロック部)
60…ロック突条(突部:別のロック機構部)

Claims (2)

  1. コネクタハウジングには端子金具が挿入されるキャビティが形成されるとともに、前記端子金具を抜け止めするリテーナが差し込み可能に設けられ、このリテーナには、前記キャビティの側壁に形成された挿入溝に挿入可能な脚片が備えられ、この脚片に設けられたロック部が前記挿入溝に設けられた係止部に弾性的に係止することにより、このリテーナが前記端子金具を抜け止めする係止位置にロックされるコネクタにおいて、
    前記脚片と前記挿入溝との対向面には、前記リテーナが前記係止位置まで差し込まれた場合に互いに凹凸嵌合する別のロック機構部が設けられ、
    この別のロック機構部は、前記リテーナの前記脚片における前記キャビティ側を向いた面に突部が設けられ、前記挿入溝の対向面に前記突部が嵌る凹部が設けられることで形成され、
    前記端子金具にはスタビライザが側方に突出して設けられる一方、前記キャビティの側壁には前記スタビライザの挿通を許容するガイド溝が前記挿入溝側に開口して設けられ、前記ガイド溝の前記挿入溝側の端部が前記凹部となっており、
    さらに、前記脚片の前記突部が前記スタビライザを押圧可能となっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記リテーナは、前記係止位置よりも差し込み方向の手前の位置であって前記端子金具の前記キャビティへの抜き差しを許容する位置に、仮保持状態でロック可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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