JP2009180340A - 自動変速機の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速中の異常時にフェールセーフ機構の作動の応答性を向上する。
【解決手段】ECUは、3速段と4速段との間で変速中に(S100にてYES)、2速段形成時にエンジン回転数NEまたはタービン回転数NTが予め定められた回転数NE(0)以上となる車速であって(S102にてYES)、吹き状態であると判定されると(S104にてYES)、係合側の摩擦係合要素を強制的に係合するステップ(S106)と、判定されないと(S102にてNO,S104にてNO)、通常の変速制御を実行するステップ(S108)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両に搭載された自動変速機の制御に関し、特に、異常発生時の変速制御に関する。
車両に搭載された自動変速機の構成部品には、サンギヤ、リングギヤおよびプラネタリギア等の回転要素からなる遊星歯車と、入力要素であるクラッチ要素および半力要素であるブレーキ要素等の摩擦係合要素とが含まれる。このような自動変速機においては、係合される摩擦係合要素の組み合わせを切り換えることにより、エンジンからのトルクが伝達される経路を切り換えて、複数の変速段が形成される。
このような自動変速機においては、変速操作あるいは加速要求等により、現在の変速段からそれ以外の変速段に変速する場合には、入力要素および反力要素の少なくともいずれか一方を切り換えて変速が実行される。このような自動変速機において、摩擦係合要素に油圧を供給するソレノイドが故障するなどした場合においても適切な変速段が形成されるようにフェールセーフ機構が設けられる。
たとえば、特開2002−147597号公報(特許文献1)は、簡素な構造でありながら、油圧系に故障が生じた場合であっても最低限の走行能力を維持することができるようにする車両用動力伝達装置を開示する。この車両用動力伝達装置は、複数の駆動歯車が設けられた入力軸と、駆動歯車に噛み合う複数の従動歯車が設けられた出力軸とを備え、入力軸から出力軸に対し動力を伝達する変速ギヤ列の切り換えを油圧駆動されるアクチュエータによって行なう車両用自動変速機の制御装置であって、アクチュエータに供給する作動油の油圧を調整する制御弁と、制御弁と油圧発生源との間に配設され、油圧発生源から供給される作動油を貯留して圧力エネルギを蓄える蓄圧手段と、作動油を供給する油圧系に障害が生じた場合に、蓄圧手段に蓄えられた圧力エネルギを用いて変速ギヤ列を所定の変速段に切り換える変速制御手段とを有することを特徴とする。
上述した公報に開示された車両用動力伝達装置によると、油圧系に障害が発生した場合であっても、蓄圧手段に蓄えられた油圧によりアクチュエータに作動油を供給できる。したがって、複雑な構成のアクチュエータを用いることなく、故障時においても所定の変速段へシフトチェンジでき最低限の走行性を確保することが可能となる。
特開2002−147597号公報
しかしながら、自動変速機に設けられるフェールセーフ機構は、油圧により油圧の供給経路を切り換えることにより作動するため、自動変速機に異常が発生して、変速中に変速に関係しない摩擦係合要素が係合するなどした場合、油圧の応答遅れにより不適切な変速段の形成が開始された後に適切な変速段への変速が行なわれるという問題がある。そのため、不適切な変速段が現在の変速段よりも減速側の変速段である場合であって、車速が高い場合には、エンジンの回転数が過回転状態になる可能性がある。特に、フェールセーフ機構の応答遅れの度合が大きくなるほどエンジンの回転数がより大きく上昇する可能性がある。そのため、変速を円滑に行なうことができない場合がある。また、エンジンの回転数が過回転状態になると摩擦係合要素における磨耗および発熱量が増加する場合がある。
上述した公報においては、このような問題について何ら考慮されていないため解決することができない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、変速中の異常時にフェールセーフ機構の作動の応答性を向上する自動変速機の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の制御装置は、車両に搭載された内燃機関に連結されるとともに、複数の摩擦係合要素のうち、係合側の第1の摩擦係合要素を油圧の供給により係合し、解放側の第2の摩擦係合要素を油圧の排出により解放することにより複数の変速段のうちのいずれかの変速段を形成して動力を車輪に伝達する自動変速機の制御装置である。自動変速機には、第1の摩擦係合要素に供給される油圧を制御する制御弁と、第1の摩擦係合要素に対する油圧の供給が開始されることにより変速後の変速段の形成に関連しない第3の摩擦係合要素に供給される油圧が排出されるように油圧の供給経路を切り換えるフェールセーフ機構とを含む油圧回路が設けられる。この制御装置は、自動変速機の入力軸側の回転数を検出するための検出手段と、車両の走行状態に応じて変速後の変速段に変速する際に、検出された回転数が過回転状態であると変速後の変速段への変速の完了を早めるように制御弁を制御するための制御手段とを含む。第8の発明に係る自動変速機の制御方法は、第1の発明に係る自動変速機の制御装置と同様の構成を有する。
第1の発明によると、自動変速機の入力側の回転数(たとえば、内燃機関の回転数)が過回転状態であると変速後の変速段への変速の完了を早めるように制御弁を制御する。油圧回路は、複数の変速段のうちのいずれかの変速段が形成される際に第1の摩擦係合要素に対する油圧の供給が開始されることにより変速後の変速段の形成に関連しない第3の摩擦係合要素に供給される油圧が排出されるように油圧の供給回路を切り換える。そのため、変速後の変速への変速の完了を早めることによりフェールセーフ機構が作動する時点が早まる。そのため、自動変速機の異常発生時において、第1の摩擦係合要素が係合されるまでに第3の摩擦係合要素が係合されることにより自動変速機の入力側の回転数が過回転状態になるような場合においても、第3の摩擦係合要素が早期の段階で解放されるため過回転状態を解消することができる。そのため、第2の摩擦係合要素から第1の摩擦係合要素への係合の切り換えを円滑に実施することができる。また、自動変速機の入力側の回転数の過回転状態を早期に解消することにより摩擦係合要素における磨耗および発熱量を低減することができる。したがって、変速中の異常時にフェールセーフ機構の作動の応答性を向上して、磨耗および発熱を低減する自動変速機の制御装置および制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、検出手段は、内燃機関の回転数および自動変速機の入力軸の回転数のうちのいずれか一方を検出するための手段を含む。制御装置は、検出された回転数が変速後の変速段に対応した予め定められた回転数以上であると過回転状態であることを判定するための手段をさらに含む。第9の発明に係る自動変速機の制御方法は、第2の発明に係る自動変速機の制御装置と同様の構成を有する。
第2の発明によると、内燃機関の回転数および自動変速機の入力軸の回転数のうちのいずれか一方が変速後の変速段に対応した予め定められた回転数以上であると過回転状態であることを判定することにより、精度良く自動変速機の入力側の回転数が過回転状態であるか否かを判定することができる。
第3の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、制御手段は、第1の摩擦係合要素が係合状態となる油圧が供給されるように制御弁を制御するための手段を含む。第10の発明に係る自動変速機の制御方法は、第3の発明に係る自動変速機の制御装置と同様の構成を有する。
第3の発明によると、第1の摩擦係合要素が係合する油圧が供給されるように制御弁を制御することにより速やかにフェールセーフ機構を作動させて第3の摩擦係合要素に供給される油圧を排出することができる。そのため、自動変速機の入力軸側の回転数の過回転状態を早期に解消することができる。
第4の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、制御手段は、第1の摩擦係合要素に供給される油圧が最大油圧にステップ的に上昇するように制御弁を制御するための手段を含む。第11の発明に係る自動変速機の制御方法は、第4の発明に係る自動変速機の制御装置と同様の構成を有する。
第4の発明によると、第1の摩擦係合要素に供給される油圧が最大油圧にステップ的に上昇するように制御弁を制御することにより速やかにフェールセーフ機構を作動させて第3の摩擦係合要素に供給される油圧を排出することができる。そのため、自動変速機の入力軸側の回転数の過回転状態を早期に解消することができる。
第5の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、第1の摩擦係合要素に代えて第3の摩擦係合要素が係合すると変速前の変速段よりも減速側の変速段が形成される。第12の発明に係る自動変速機の制御方法は、第5の発明に係る自動変速機の制御装置と同様の構成を有する。
第5の発明によると、第1の摩擦係合要素に代えて第3の摩擦係合要素が係合すると変速前の変速段よりも減速側の変速段が形成される。この場合、自動変速機の異常時に第1の摩擦係合要素が係合される前に第3の摩擦係合要素が係合されると自動変速機の入力軸側の回転数が過回転状態となる。そのため、変速後の変速段への変速の完了を早めるように制御弁を制御することにより速やかにフェールセーフ機構を作動させて第3の摩擦係合要素に供給される油圧を排出することができる。そのため、自動変速機の入力軸側の回転数の過回転状態を早期に解消することができる。
第6の発明に係る自動変速機の制御装置は、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、車両の速度を検出するための手段と、検出された速度が、第3の摩擦係合要素の係合により形成される変速段が形成された場合に自動変速機の入力側の回転数が予め定められた回転数よりも高くなる速度以上であるか否かを判定するための手段とをさらに含む。制御手段は、検出された速度が予め定められた回転数よりも高くなる速度以上であって検出された回転数が過回転状態であると、変速後の変速段への変速の完了を早めるように制御弁を制御するための手段を含む。第13の発明に係る自動変速機の制御方法は、第6の発明に係る自動変速機の制御装置と同様の構成を有する。
第6の発明によると、検出された速度が、第3の摩擦係合要素の係合により形成される変速段が形成された場合に自動変速機の入力側の回転数が予め定められた回転数よりも高くなる速度以上であって、検出された回転数が過回転状態であると、変速の後の変速段への変速の完了を早めるように制御弁を制御することにより速やかにフェールセーフ機構を作動させて第3の摩擦係合要素に供給される油圧を排出することができる。そのため、自動変速機の入力軸側の回転数の過回転状態を早期に解消することができる。
第7の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第6の発明の構成に加えて、予め定められた回転数は、内燃機関の回転数の上限値に基づいて設定される回転数である。第14の発明に係る自動変速機の制御方法は、第7の発明に係る自動変速機の制御装置と同様の構成を有する。
第7の発明によると、予め定められた回転数は内燃機関の回転数の上限値に基づいて設定される回転数である。速やかにフェールセーフ機構を作動させて第3の摩擦係合要素に供給される油圧を排出することにより、内燃機関の回転数が上限値に近づくことを抑制することができる。
第15の発明に係るプログラムは、第8〜14のいずれかの発明に係る自動変速機の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムであって、第16の発明に係る記録媒体は、第8〜14のいずれかの発明に係る自動変速機の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した媒体である。
第15または第16の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第8〜14のいずれかの発明に係る自動変速機の制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る自動変速機およびその制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッション2000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、ディファレンシャルギヤ5000と、ドライブシャフト6000と、前輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。本発明に係る自動変速機の制御装置は、ECU8000により実現される。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。
オートマチックトランスミッション2000は、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成するトルクコンバータ3200を介在してエンジン1000に連結される。オートマチックトランスミッション2000は、所望の変速段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。
オートマチックトランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ5000と噛み合っている。ディファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結される。ドライブシャフト6000を経由して、左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012のストロークセンサ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024とがハーネスなどを介在させて接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。ECU8000は、車速センサ8002から受信したドライブシャフト6000の回転数に基づいて車速を演算する。
シフトレバー8004の位置は、ポジションスイッチ8006により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、オートマチックトランスミッション2000の変速段が自動で形成される自動変速モードが選択される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意の変速段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。ストロークセンサ8014は、ブレーキペダル8012のストローク量を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量(エンジン1000の出力)が調整される。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数(以下、タービン回転数ともいう)NTを検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOを検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。なお、エンジン1000の出力軸は、トルクコンバータ3200の入力軸に接続され、トルクコンバータ3200の出力軸は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸に接続されるため、エンジン1000の出力軸の回転数は、トルクコンバータ3200の入力軸の回転数と同じ回転数となる。また、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数は、トルクコンバータ3200の出力軸の回転数と同じ回転数である。
ECU8000は、車速センサ8002、ポジションスイッチ8006、アクセル開度センサ8010、ストロークセンサ8014、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションに位置することにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、1速〜6速段のうちのいずれかの変速段が形成されるように、オートマチックトランスミッション2000を制御する。1速〜6速段のうちのいずれかの変速段が形成されることにより、オートマチックトランスミッション2000は前輪7000に駆動力を伝達し得る。
シフトレバー8004がN(ニュートラル)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにN(ニュートラル)レンジが選択された場合、ニュートラル状態(動力伝達遮断状態)になるように、オートマチックトランスミッション2000が制御される。
図2を参照して、オートマチックトランスミッション2000内に設けられたプラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸3100を有するトルクコンバータ3200に接続されている。プラネタリギヤユニット3000は、遊星歯車機構の第1セット3300と、遊星歯車機構の第2セット3400と、出力ギヤ3500と、ギヤケース3600に固定されたB1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620およびB3ブレーキ3630と、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650と、ワンウェイクラッチF3660とを含む。
第1セット3300は、シングルピニオン型の遊星歯車機構である。第1セット3300は、サンギヤS(UD)3310と、ピニオンギヤ3320と、リングギヤR(UD)3330と、キャリアC(UD)3340とを含む。
サンギヤS(UD)3310は、トルクコンバータ3200の出力軸3210に連結されている。ピニオンギヤ3320は、キャリアC(UD)3340に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ3320は、サンギヤS(UD)3310およびリングギヤR(UD)3330と噛合している。
リングギヤR(UD)3330は、B3ブレーキ3630によりギヤケース3600に固定される。キャリアC(UD)3340は、B1ブレーキ3610によりギヤケース3600に固定される。
第2セット3400は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。第2セット3400は、サンギヤS(D)3410と、ショートピニオンギヤ3420と、キャリアC(1)3422と、ロングピニオンギヤ3430と、キャリアC(2)3432と、サンギヤS(S)3440と、リングギヤR(1)(R(2))3450とを含む。
サンギヤS(D)3410は、キャリアC(UD)3340に連結されている。ショートピニオンギヤ3420は、キャリアC(1)3422に回転自在に支持されている。ショートピニオンギヤ3420は、サンギヤS(D)3410およびロングピニオンギヤ3430と噛合している。キャリアC(1)3422は、出力ギヤ3500に連結されている。
ロングピニオンギヤ3430は、キャリアC(2)3432に回転自在に支持されている。ロングピニオンギヤ3430は、ショートピニオンギヤ3420、サンギヤS(S)3440およびリングギヤR(1)(R(2))3450と噛合している。キャリアC(2)3432は、出力ギヤ3500に連結されている。
サンギヤS(S)3440は、C1クラッチ3640によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。リングギヤR(1)(R(2))3450は、B2ブレーキ3620により、ギヤケース3600に固定され、C2クラッチ3650によりトルクコンバータ3200の出力軸3210に連結される。また、リングギヤR(1)(R(2))3450は、ワンウェイクラッチF3660に連結されており、1速段の駆動時に回転不能となる。
ワンウェイクラッチF3660は、B2ブレーキ3620と並列に設けられる。すなわち、ワンウェイクラッチF3660のアウターレースはギヤケース3600に固定され、インナーレースはリングギヤR(1)(R(2))3450に回転軸を介在して連結される。
図3に、各変速段と、各クラッチ要素および各ブレーキ要素の作動状態との関係を表した作動表を示す。この作動表に示された組み合わせで各ブレーキ要素および各クラッチ要素を作動させることにより、1速〜6速の前進段と、後進段が形成される。
図3に示すように、C1クラッチ3640は、1速段〜4速段の全ての変速段において係合される。すなわち、C1クラッチ3640は、1速段〜4速段における入力クラッチであるといえる。C2クラッチ3650は、5速段および6速段において係合される。すなわち、C2クラッチ3650は、5速段および6速段における入力クラッチであるといえる。
なお、本実施の形態においては、2つの入力クラッチを有する自動変速機に本発明を適用する場合について説明するが、1つ以上の入力クラッチを有する自動変速機であれば特に限定されるものではない。
図4を参照して、油圧回路4000の要部について説明する。なお、油圧回路4000は、以下に説明するものに限られない。
油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、プライマリレギュレータバルブ4006と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、SL1リニアソレノイド(以下、SL(1)と記載する)4210と、SL2リニアソレノイド(以下、SL(2)と記載する)4220と、SL3リニアソレノイド(以下、SL(3)と記載する)4230と、SL4リニアソレノイド(以下、SL(4)と記載する)4240と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4300と、B2コントロールバルブ4500と、クラッチコントロールバルブ4550と、シーケンスバルブ4600と、リバースシーケンスバルブ4650と、クラッチアプライコントロールバルブ4700と、B1アプライコントロールバルブ4800とを含む。
オイルポンプ4004は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4004が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4004で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ4006により調圧され、ライン圧が生成される。本実施の形態におけるオイルポンプ4004がエンジンの動力により油圧回路に油圧を供給するための供給手段である。なお、本実施の形態においてオイルポンプ4004は、エンジン1000の動力により油圧を発生する構成として説明するが特にエンジン1000を動力源とすることに限定されるものではない。たとえば、オイルポンプ4004は、電動モータの動力により油圧を発生する構成であってもよい。
プライマリレギュレータバルブ4006は、SLT4300により調圧されたスロットル圧をパイロット圧として作動する。ライン圧は、ライン圧油路4010を介してマニュアルバルブ4100およびSL(4)4240に供給される。
マニュアルバルブ4100は、ドレンポート4105を含む。ドレンポート4105から、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の油圧が排出される。マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションに対応する位置にある場合、ライン圧油路4010とDレンジ圧油路4102とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102に油圧が供給される。このとき、Rレンジ圧油路4104とドレンポート4105とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションに対応する位置にある場合、ライン圧油路4010とRレンジ圧油路4104とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104に油圧が供給される。このとき、Dレンジ圧油路4102とドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102内の作動油がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがNポジションに対応する位置にある場合、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の両方と、ドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧およびRレンジ圧油路4104内の作動油がドレンポート4105から排出される。
Dレンジ圧油路4102に供給された油圧(以下、Dレンジ圧ともいう)は、SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230および油路4106を介してクラッチアプライコントロールバルブ4700に供給される。Dレンジ圧は、最終的には、B1ブレーキ3610、B2ブレーキ3620、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650に供給される。Rレンジ圧は、最終的には、B2ブレーキ3620に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、ライン圧を元圧とし、SLT4300に供給する油圧(ソレノイドモジュレータ圧)を一定の圧力に調圧する。
SLT4300は、アクセル開度センサ8010により検出されたアクセル開度に基づいたECU8000からの制御信号に応じて、ソレノイドモジュレータ圧を調圧し、スロットル圧を生成する。スロットル圧は、SLT油路4302を経由して、プライマリレギュレータバルブ4006に供給される。スロットル圧は、プライマリレギュレータバルブ4006のパイロット圧として利用される。また、SLT4300は、SLT油路4304を経由してシーケンスバルブ4600に接続される。SLT油路4304の一方端は、シーケンスバルブ4600に接続され、SLT油路4304の他方端は、SLT油路4302に接続される。シーケンスバルブ4600については後述する。SLT4300は、オイルポンプ4004により供給された油圧を制御する。
B2コントロールバルブ4500は、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104のいずれか一方からの油圧を選択的に、B2ブレーキ3620に供給する。B2コントロールバルブ4500に、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104が接続されている。B2コントロールバルブ4500は、SLソレノイドバルブ(図示せず)およびSLUソレノイドバルブ(図示せず)から供給された油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
SLソレノイドバルブがオフで、SLUソレノイドバルブがオンの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において左側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、SLUソレノイドバルブから供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧を調圧した油圧が供給される。
SLソレノイドバルブがオンで、SLUソレノイドバルブがオフの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において右側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3620には、Rレンジ圧が供給される。
SL(1)4210は、シーケンスバルブ4600を経由してC1クラッチ3640に供給される油圧を調圧する。SL(2)4220は、シーケンスバルブ4600を経由してC2クラッチ3650に供給される油圧を調圧する。SL(3)4230は、B1アプライコントロールバルブ4800を経由してB1ブレーキ3610に供給される油圧を調圧する。SL(4)4240は、シーケンスバルブ4600、クラッチアプライコントロールバルブ4700およびリバースシーケンスバルブ4650を経由してB3ブレーキ3630に供給される油圧を調圧する。
なお、SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240、およびSLT4300は、ECU8000から送信される制御信号により制御される。
SL(1)4210とシーケンスバルブ4600とは油路4212と油路4212から分岐する油路4216とにより接続される。油路4212は、途中で油路4214に分岐しており、油路4214は、クラッチコントロールバルブ4550のスプールの下部の油室に接続される。
さらに、SL(2)4220とシーケンスバルブ4600とは油路4222と油路4222から分岐する油路4226とにより接続される。油路4222は、途中で油路4224にさらに分岐しており、油路4224は、クラッチコントロールバルブ4550に接続される。油路4224は、途中でさらに油路4228に分岐しており、油路4228は、クラッチコントロールバルブ4550のスプールの上部の油室に接続される。
クラッチコントロールバルブ4550は、SL(1)4210から油路4214を経由して供給される油圧とSL(2)4220から油路4228を経由して供給される油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションに対応する位置にある場合であって、変速段が1速段ないし4速段のうちのいずれかの変速段である場合は、SL(1)4210から油路4214を経由してクラッチコントロールバルブ4550のスプール下部の油室に油圧が供給される。そのため、供給された油圧に基づくスプールを押し上げる力がスプリングの付勢力およびSL(2)4220から油路4228を経由してスプール上部側の油室に供給される油圧に基づく合力を上回る。そのため、クラッチコントロールバルブ4550は、図4において左側の状態となる。
このとき、油路4224と一方端がシーケンスバルブ4600に接続される油路4552とは、クラッチコントロールバルブ4550のスプールにより遮断される。また、油路4214と油路4552とが連通させられる。そのため、SL(1)4210からの油圧が油路4214および油路4552を経由してシーケンスバルブ4600に供給される。
さらに、油路4558と一方端がシーケンスバルブ4600に接続される油路4556とが連通させられる。油路4558には、マニュアルバルブ4100からのDレンジ圧が供給される。そのため、油路4556には、油路4558およびクラッチコントロールバルブ4550を経由してDレンジ圧が供給されることとなる。
一方、マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションに対応する位置にある場合であって、変速段が5速段および6速段のうちのいずれかの変速段である場合は、SL(2)4220から油路4228を経由してクラッチコントロールバルブ4550のスプール上部の油室に油圧が供給される。そのため、供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプリングの付勢力およびSL(1)4210から油路4214を経由してスプール下部側の油室に供給される油圧に基づく合力を上回る。そのため、クラッチコントロールバルブ4550は、図4の右側の状態となる。
このとき、油路4214と油路4552とは、クラッチコントロールバルブ4550のスプールにより遮断される。また、油路4224と油路4552とが連通させられる。そのため、SL(2)4220からの油圧が油路4224および油路4552を経由してシーケンスバルブ4600に供給される。したがって、油路4552には、SL(1)4210あるいはSL(2)4220のうちのいずれかから油圧が供給される。
さらに、油路4558と油路4554とが連通させられる。油路4558には、マニュアルバルブ4100からのDレンジ圧が供給される。そのため、油路4554には、油路4558およびクラッチコントロールバルブ4550を経由してDレンジ圧が供給されることとなる。
SL(4)4240とシーケンスバルブ4600とは油路4242により接続される。シーケンスバルブ4600のスプールの上部側の油室には、ソレノイドモジュレータバルブ4200により油圧が供給される。また、シーケンスバルブ4600のスプールの下部側の油室には、SLT4300により油圧が供給される。
すなわち、シーケンスバルブ4600は、SLT4300およびソレノイドモジュレータバルブ4200から供給される油圧と、SL(1)4210あるいはSL(2)4220から油路4552を経由してシーケンスバルブ4600の油室に供給される油圧と、スプリングの付勢力とにより制御される。
シーケンスバルブ4600は、マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションに対応する位置にある場合であって、正常状態であるときには、ソレノイドモジュレータバルブ4200から供給される油圧に基づくシーケンスバルブ4600のスプールを押し下げる力がスプリングの付勢力、SLT4300から供給される油圧およびSL(1)4210あるいはSL(2)4220から油路4552を経由して供給される油圧に基づく合力を上回るため、図4において右側の状態となる。
このとき、油路4216とC1クラッチ3640に接続される油路4602とが連通させられ、油路4226とC2クラッチ3650に接続される油路4604とが連通させられ、さらに、油路4242とクラッチアプライコントロールバルブ4700に接続される油路4606とが連通させられる。油路4602、油路4604および油路4606は、クラッチアプライコントロールバルブ4700にそれぞれ接続される。
一方、マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションに対応する位置にある場合であって、SLT4300がオン故障等によりフェイルすると、SLT4300から供給される油圧に基づくシーケンスバルブ4600のスプールを押し上げる力がスプリングの付勢力、ソレノイドモジュレータバルブ4200から供給される油圧およびSL(1)4210あるいはSL(2)4220から油路4552を経由して供給される油圧に基づく合力を上回る。そのため、シーケンスバルブ4600は、図4において左側の状態となる。
このとき、油路4242と油路4606とが遮断される。また、油路4556と油路4602とが連通される。また、油路4216と油路4602とが遮断される。さらに、油路4226と油路4604とが遮断される。
クラッチアプライコントロールバルブ4700は、4速段以外の変速段において、図4において右側の状態となる。具体的には、クラッチアプライコントロールバルブ4700は、油路4602からスプール上部の油室に供給される油圧と、油路4604からスプール上部側に供給される油圧と、油路4012およびB1アプライコントロールバルブ4800を経由して油路4804からスプールの下部の油室に供給されるライン圧と、スプリングの付勢力とにより制御される。
4速段においては、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650が係合状態となるべく、SL(1)4210およびSL(2)4220により調圧された油圧がC1クラッチ3640およびC2クラッチ3650に供給される。このとき、クラッチアプライコントロールバルブ4700において、油路4602および油路4604からスプール上部側に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部側に供給されるライン圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を上回ると、図4の左側の状態となる。
このとき、油路4106と、B1アプライコントロールバルブ4800のスプール上部に接続する油路4704とが連通させられる。そのため、B1アプライコントロールバルブ4800のスプール上部には油路4106および油路4704を介してDレンジ圧が供給される。
一方、4速段以外においては、C1クラッチ3640およびC2クラッチ3650のいずれか一方が係合状態となるべく、SL(1)4210およびSL(2)4220により調圧された油圧がC1クラッチ3640およびC2クラッチ3650のいずれかに供給される。このとき、クラッチアプライコントロールバルブ4700において、油路4602および油路4604からスプール上部の油室に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部の油室に供給されるライン圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を下回るため、図4の右側の状態となる。そのため、油路4606と、リバースシーケンスバルブ4650を経由して最終的にB3ブレーキ3630に接続される油路4702とが連通させられる。
リバースシーケンスバルブ4650は、マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションに対応する位置にある場合にマニュアルバルブ4100からスプール下部の油室に供給される油圧(Rレンジ圧)と、SLソレノイドバルブからリバースシーケンスバルブ4650のスプール上部の油室に供給される油圧と、スプリングの付勢力とから制御される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRポジション以外の位置にある場合には、リバースシーケンスバルブ4650のスプール上部の油室に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部の油室に供給されるRレンジ圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を上回るため、図4の左側の状態となる。このとき、油路4702と油路4652とが連通させられる。そのため、油路4702から供給される油圧は油路4652を経由してB3ブレーキ3630に供給される。
一方、マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションである場合には、リバースシーケンスバルブ4650のスプール下部の油室に供給されるRレンジ圧に基づくスプールを押し上げる力がスプール上部の油室に供給される油圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を上回るため、図4の右側の状態となる。このとき、油路4702と油路4652とが遮断される。
B1アプライコントロールバルブ4800は、油路4704からスプール上部の油室に供給される油圧と、油路4010から分岐して接続される油路4012からスプール下部の油室に供給される油圧と、油路4232からスプール上部側に供給される油圧と、スプリングの付勢力とから制御される。
B3ブレーキ3630に接続される油路4652を経由して、および/または、油路4232を経由して油圧が供給されているときに、スプール上部側に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部の油室に供給される油圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を上回ると、B1アプライコントロールバルブ4800は、図4において右側の状態となる。
一方、油路4652を経由して、および/または、油路4232を経由して油圧が供給されているときに、スプール上部側に供給される油圧に基づくスプールを押し下げる力がスプール下部の油室に供給される油圧およびスプリングの付勢力に基づく合力を下回ると、B1アプライコントロールバルブ4800は、図4において左側の状態となる。
SL(3)4230は、B1アプライコントロールバルブ4800に油路4232を介在させて接続される。また、B1アプライコントロールバルブ4800には、油路4232の途中で分岐した油路4234がさらに接続される。B1アプライコントロールバルブ4800が図4において左側の状態になると、油路4234とB1ブレーキ3610に接続される油路4802とが連通させられる。
以上のような本実施の形態における自動変速機の構成において、油圧回路4000には、変速後の変速段の係合側の摩擦係合要素に対する油圧の供給が開始されることにより変速後の変速段の形成に関連しない摩擦係合要素に供給される油圧が排出されるように油圧の供給経路を切り換えるフェールセーフ機構を含む。本実施の形態においてフェールセーフ機構は、クラッチアプライコントロールバルブ4700と、B1アプライコントロールバルブ4800とから構成される。
本実施の形態においてフェールセーフ機構は、たとえば、3速段と4速段との間の変速時に作動するとして説明するが、3速段と4速段との間の変速時に限定して作動するものではない。たとえば、複数の変速段のうちのいずれか一つの変速段と異なる変速段との変速時に作動するものであればよい。
以下に、3速段と4速段との間の変速時にフェールセーフ機構の作動によるエンジン回転数NEの変化について図5および図6を用いて説明する。
たとえば、自動変速機において3速段が形成される場合を想定する。車速が予め定められた変化量で増加する場合、2速段に同期するエンジンの回転数は、図5の破線に示すように時間とともに増加するように変化し、3速段に同期するエンジン回転数は、図5の一点鎖線に示すように時間とともに増加するように変化し、4速段に同期するエンジンの回転数は、図5の二点鎖線に示すように時間とともに増加するように変化する。
したがって、自動変速機において3速段が形成されると、図5の実線に示すように、エンジン回転数は、図5の一点鎖線に沿って変化する。
3速段において係合されるクラッチ要素およびブレーキ要素は、C1クラッチ3640とB3ブレーキ3630とである。また、4速段において係合されるクラッチ要素およびブレーキ要素は、C1クラッチ3640とC2クラッチ3650とである。すなわち、3速段から4速段に変速する場合は、B3ブレーキ3630が解放されるようにSL(4)4240がオフされ、C2クラッチ3650が係合されるようにSL(2)4220がオンされる。
ここで、SL(3)4230がオン故障するなどしてオートマチックトランスミッション2000に異常が発生すると、B3ブレーキ3630の解放時にB1アプライコントロールバルブ4800において、B3ブレーキ3630に供給される油圧の低下により図4の紙面左側の状態に切り換わる。その結果、油路4234と油路4802とが連通状態となり、4速段の形成に関連しないB1ブレーキ3610に油圧が供給されることとなる。
そのため、C1クラッチ3640とB1ブレーキ3610との係合により2速段が形成されることとなる。その結果、エンジン回転数NEは、時間Ta(0)において、図5の破線に示す2速段に同期するエンジン回転数に向けて上昇を開始する。
続いて、SL(2)4220がオンされて、C2クラッチ3650に供給される油圧が上昇するとクラッチアプライコントロールバルブ4700のスプール弁の上部に油圧が供給される。そのため、クラッチアプライコントロールバルブ4700は、図4の紙面左側の状態となる。
クラッチアプライコントロールバルブ4700が、図4の紙面左側の状態になると油路4106と油路4704とが連通状態となる。そのため、B1アプライコントロールバルブ4800のスプール弁の上部には、油路4106および油路4704を経由して油圧が供給される。その結果、B1アプライコントロールバルブ4800は、図4の右側の状態になる。したがって、油路4234と油路4802とが遮断状態になるため、B1ブレーキ3610に供給された油圧が排出され、B1ブレーキ3610は、解放状態となる。
一方、C2クラッチ3650に供給される油圧の上昇により、C2クラッチ3650の係合の度合が上昇すると、4速段が形成される。そのため、エンジン回転数NEは、時間Ta(1)において、図5の二点鎖線に示す4速段に同期する回転数まで低下する。
あるいは、自動変速機において4速段が形成される場合を想定する。図6の破線は、図5の破線と同様に、2速段に同期するエンジンの回転数の変化を示し、図6の一点鎖線は、図5の一点鎖線と同様に、3速段に同期するエンジンの回転数の変化を示し、図6の二点鎖線は、図5の二点鎖線と同様に、4速段に同期するエンジンの回転数の変化を示す。
したがって、自動変速機において4速段が形成されると、図6の実線に示すように、エンジン回転数は、図6の二点鎖線に沿って変化する。
4速段から3速段に変速する場合は、C2クラッチ3650が解放されるようにSL(2)4220がオフされ、B3ブレーキ3630が係合されるようにSL(4)4240がオンされる。
ここで、SL(3)4230がオン故障するなどしてオートマチックトランスミッション2000に異常が発生すると、C2クラッチ3650の解放時にクラッチアプライコントロールバルブ4700が図4の右側の状態になるため、油路4106と油路4704とが遮断状態となる。そのため、B1アプライコントロールバルブ4800のスプール弁の上部に供給される油圧が遮断される。その結果、B1アプライコントロールバルブ4800は、図4の左側の状態になる。したがって、油路4234と油路4802とが連通状態になるため、B1ブレーキ3610には、オン故障したSL(3)4230からの油圧が供給され、B1ブレーキ3610は、係合状態になる。
そのため、C1クラッチ3640とB1ブレーキ3610との係合により2速段が形成されることとなる。その結果、エンジン回転数NEは、時間Tb(0)において、図6の破線に示す2速段に同期するエンジン回転数に向けて上昇を開始する。
続いて、SL(4)4240がオンされて、B3ブレーキ3630に供給される油圧が上昇すると、B2ブレーキ3630の係合時にB1アプライコントロールバルブ4800は、B3ブレーキ3630に供給される油圧の上昇により図4の右側の状態に切り換わる。そのため、油路4234と油路4802とが遮断状態になるため、B1ブレーキ3610に供給された油圧が排出され、B1ブレーキ3610は、解放状態となる。
一方、B3ブレーキ3630に供給される油圧の上昇により、B3ブレーキ3630の係合の度合が上昇すると、4速段が形成される。そのため、エンジン回転数NEは、時間Tb(1)において、図6の一点鎖線に示す3速段に同期する回転数まで低下する。
このようにフェールセーフ機構は、油圧により供給経路を切り換えることにより作動するため、自動変速機に異常が発生して、変速中に変速に関係しない摩擦係合要素が係合するなどした場合、油圧の応答遅れにより不適切な変速段の形成が開始された後に適切な変速段への変速が行なわれる場合がある。そのため、不適切な変速段が現在の変速段よりも減速側の変速段である場合であって、車速が高い場合には、エンジンが過回転状態になる可能性がある。特に、フェールセーフ機構の応答遅れの度合が大きくなるほどエンジンの回転数がより大きく上昇する可能性がある。
具体的には、上述したように3速段と4速段との変速が行なわれる際に、SL(3)4230のオン故障により変速の進行中において2速段の形成が開始されると、エンジン回転数は2速段に同期する回転数に向けて上昇する。そのため、車速が高い場合に2速段の形成が開始されると、エンジン回転数は、過回転状態になる可能性がある。本実施の形態において、B1ブレーキ3610が3速段と4速段との変速に関連しない摩擦係合要素である。
そこで、本発明は、ECU8000が、車両の走行状態に応じた変速段に変速する際に、自動変速機の入力側の回転数が過回転状態であると、車両の走行状態に応じた変速段への変速の完了を早めるように制御弁を制御する点に特徴を有する。
具体的には、ECU8000は、エンジン回転数NEが変速後の変速段に対応した予め定められた回転数以上であると過回転状態であることを判定する。たとえば、予め定められた回転数は、エンジン回転数NEが変速後の変速段に同期する回転数よりも大きい回転数であれば、特に限定されるものではないが、たとえば、変速後の変速段に同期する回転数に予め定められた値を加えた回転数である。
また、ECU8000は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸側の回転数に基づいて過回転状態であるか否かを判定できればよく、特にエンジン回転数NEに基づいて判定することに限定されるものではない。たとえば、ECU8000は、エンジン回転数NEに代えてタービン回転数NTに基づいて過回転状態であるか否かを判定するようにしてもよい。
ECU8000は、過回転状態であることが判定されると変速後の係合側の摩擦係合要素が係合する油圧が供給されるように制御弁を制御する。すなわち、ECU8000は、変速後の係合側の摩擦係合要素に供給される油圧が最大油圧にステップ的に上昇するように制御弁を制御する。本実施の形態において、「制御弁」は、変速後の変速段が3速段である場合には、SL(4)4240に対応し、変速後の変速段が4速段である場合には、SL(2)4220に対応する。
図7に、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU8000の機能ブロック図を示す。
ECU8000は、入力インターフェース(以下、入力I/Fと記載する)300と、演算処理部400と、記憶部500と、出力インターフェース(以下、出力I/Fと記載する)600とを含む。
入力I/F300は、車速センサ8002からの車速信号と、アクセル開度センサ8010からのアクセル開度信号と、スロットル開度センサ8018からのスロットル開度信号と、エンジン回転数センサ8020からのエンジン回転数信号と、入力軸回転数センサ8022からのタービン回転数信号と、出力軸回転数センサ8024からの出力軸回転数信号とを受信して、演算処理部400に送信する。
演算処理部400は、変速判定部402と、車速判定部404と、吹き判定部406と、強制係合制御部408と、変速制御部410とを含む。
変速判定部402は、3速段と4速段との間の変速中であるか否かを判定する。変速判定部402は、たとえば、変速前の変速段が3速段であって、車両の速度とスロットル開度と変速線図とに基づいて特定される現在の変速段が4速段である場合において、タービン回転数NTと出力軸回転数NOとに基づいて演算される変速比が4速段に対応しないと3速段と4速段との間の変速中であることを判定する。
同様に、変速判定部402は、変速前の変速段が4速段であって、車両の速度とスロットル開度と変速線図とに基づいて特定される現在の変速段が3速段である場合において、タービン回転数NTと出力軸回転数NOとに基づいて演算される変速比が3速段に対応しないと3速段と4速段との間の変速中であることを判定する。
なお、変速線図は、車両の速度とスロットル開度とのマップであって、アップシフトをする車両の速度とスロットル開度との関係(アップシフト線)およびダウンシフトをする車両の速度とスロットル開度との関係(ダウンシフト線)を表す。
変速判定部402は、車両の速度とスロットル開度とに基づく変速線図上の位置が3速段から4速段へのアップシフト線を横切ると変速前の変速段が3速段であって、現在の変速段が4速段であることを判定する。
同様に、変速判定部402は、車両の速度とスロットル開度とに基づく変速線図上の位置が4速段から3速段へのダウンシフト線を横切ると変速前の変速段が3速段であって、現在の変速段が3速段であることを判定する。
なお、本実施の形態においては、変速判定部402は、3速段と4速段との間で変速中であるか否かを判定するとして説明するが、フェールセーフ機構が作動する変速段間の変速中であるか否かを判定すればよく、特に3速段と4速段との間の変速に限定して判定するものではない。
また、変速判定部402は、たとえば、3速段から4速段への変速中であることを判定すると3−4変速判定フラグをオンし、4速段から3速段への変速中であることを判定すると4−3変速判定フラグをオンするようにしてもよい。
さらに、変速判定部402は、車両の速度に代えて用いられるオートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数と、スロットル開度に代えて用いられるアクセル開度と、アップシフトあるいはダウンシフトをする出力軸回転数およびアクセル開度の関係を示す変速線図とに基づいて3速段と4速段との間で変速中であるか否かを判定するようにしてもよい。
車速判定部404は、3速段と4速段との間で変速中であることが判定されると、車速センサ8002により検出される車速が、2速段が形成された場合にエンジン回転数NEの上限値に基づいて設定される予め定められた回転数NE(0)よりも高くなる速度であるか否かを判定する。「予め定められた回転数NE(0)」は、たとえば、2速段が形成された場合に、エンジン回転数NEが、レブリミットとなる回転数あるいはタコメータの指針がレッドゾーン(レッドライン)に入る回転数となる速度であって、エンジンの仕様や2速段における変速比、減速比等に基づいて設計的あるいは実験的に適合される。
車速判定部404は、たとえば、3−4変速判定フラグあるいは4−3変速判定フラグがオンされると、車速が、エンジン回転数NEまたはタービン回転数NTが予め定められた回転数NE(0)以上となる速度であるか否かの判定をし、エンジン回転数NEまたはタービン回転数NTが予め定められた回転数NE(0)以上となる速度であることを判定すると車速判定フラグをオンするようにしてもよい。
吹き判定部406は、エンジン回転数NEが吹き状態であるか否かを判定する。具体的には、吹き判定部406は、エンジン回転数NEが予め定められた回転数以上であるとエンジン回転数NEが「吹き状態」すなわち過回転状態であることを判定する。なお、吹き判定部406は、エンジン回転数NEに代えてタービン回転数NTを用いて「吹き状態」であるか否かを判定するようにしてもよい。
なお、吹き判定部406は、たとえば、車速判定フラグがオンになると吹き判定を行ない、エンジン回転数NEの吹き状態を判定すると吹き判定フラグをオンするようにしてもよい。
強制係合制御部408は、エンジン回転数が吹き状態であることが判定されると変速後の変速段に対応する係合側の摩擦係合要素を強制的に係合させる。具体的には、強制係合制御部408は、変速後の変速段に対応する係合側の摩擦係合要素に供給される油圧の指令値をステップ的に上昇する。
たとえば、3速段から4速段への変速時においては、強制係合制御部408は、C2クラッチ3650に供給される油圧を制御するSL(2)4220に対する指令値をステップ的に上昇する。すなわち、強制係合制御部408は、SL(2)4220に対する指令値を最大値にする。
また、4速段から3速段への変速時においては、強制係合制御部408は、B3ブレーキ3630に供給される油圧を制御するSL(4)4240に対する指令値をステップ的に上昇する。すなわち、教師係合制御部408は、SL(2)4220に対する指令値を最大値にする。
なお、指令値の変化の態様は、ステップ的な上昇に特に限定されるものではなく、たとえば、指令値を複数の段階に分けて上昇したり、あるいは指令値を予め定められた変化率で上昇したりすることにより、少なくとも通常の変速時における指令値の変化の態様よりも早期に最大値になるように指令値を上昇すればよい。
強制係合制御部408は、たとえば、3−4変速判定フラグおよび吹き判定フラグがオンされると、C2クラッチ3650を強制的に係合させるようにしてもよいし、4−3変速判定フラグおよび吹き判定フラグがオンされると、B3ブレーキ3630を強制的に係合させるようにしてもよい。
変速制御部410は、車速が、エンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(0)以上となる速度よりも低い場合、あるいは、吹き状態が判定されない場合に、3速段と4速段との間において通常の変速制御を実行する。なお、変速制御部410は、たとえば、車速判定フラグおよび吹き判定フラグのうちのいずれかがオフであると通常の変速制御を実行する。
なお、本実施の形態において、変速判定部402、車速判定部404、吹き判定部406、強制係合制御部408いずれも変速制御部410は、いずれも演算処理部400であるCPU(Central Processing Unit)が記憶部500に記憶されたプログラムを実行することにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記録媒体に記録されて車両に搭載される。
記憶部500は、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じて演算処理部400から読み出される。
以下、図8を参照して、本実施の形態に係る自動変速機の制御装置であるECU8000で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU8000は、3速段と4速段との間の変速中であるか否かを判定する。3速段と4速段との間の変速中であると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S102にてNO)、この処理は終了する。
S102にて、ECU8000は、車速が、2速段が形成された場合にエンジン回転数NEまたはタービン回転数NTが予め定められた回転数NE(0)以上となる速度であるか否かを判定する。エンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(0)以上となる速度であると(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでないと(S102にてNO)、処理はS108に移される。
S104にて、ECU8000は、エンジン回転数NEが吹き状態であるか否かを判定する。エンジン回転数NEが吹き状態であると(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでないと(S104にてNO)、処理はS108に移される。
S106にて、ECU8000は、3速段から4速段への変速である場合には、C2クラッチ3650を強制的に係合し、4速段から3速段への変速である場合には、B3ブレーキ3630を強制的に係合する。S108にて、ECU8000は、車速とスロットル開度と変速線図とに基づいて通常の変速制御を実行する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る自動変速機の制御装置であるECU8000の動作について図9および図10を参照して説明する。なお、図9および図10においては、時間とともに車速が増加する場合を想定する。また、図9および図10においては、エンジン回転数NEとタービン回転数NTとはトルクコンバータ3200において一定の滑り(差回転)が生じるように変化するものとして説明するが、たとえば、ロックアップクラッチが係合される場合には、エンジン回転数NEは、タービン回転数NTと略一致する。以下の説明において予め定められた回転数NE(0)は、エンジン回転数NEとタービン回転数NTとの一定の滑り量を考慮して定められたものであるとして説明するが、滑り量の度合に応じてNE(0)が補正されるようにしてもよい。
<3速段から4速段に変速する場合>
図9に示すように、たとえば、現在形成されている変速段が3速段であるとする。ここで、運転者の操作あるいは車両の走行状態の変化により、時間T(0)において、車速とスロットル開度とに基づく変速線図上の位置が3速段から4速段へのアップシフト線を横切ると、3速段から4速段への変速が行なわれることが判定される。このとき、タービン回転数NTと出力軸回転数NOとに基づいて演算される変速比が4速段に対応する変速比でないと3速段から4速段への変速中であることが判定される(S100にてYES)。
このとき、車速が、2速段が形成されたときのエンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(0)以上となる車速よりも低いと(S102にてNO)、通常の変速制御が実施される(S108)。
すなわち、時間T(0)において、SL(2)4220に対して、予め定められた指令値P(0)を予め定められた時間だけ継続して出力する初期制御が実行される。その後、時間T(1)において、指令値P(1)に低下されて待機圧制御が実施される。待機圧制御により、C2クラッチ3650におけるガタが詰められる。時間T(2)以降、指令値がP(1)から上昇されるに応じてC2クラッチ3650の係合力が上昇していく。
一方、B3ブレーキ3630に供給される油圧は、SL(4)4240がオフされることにより低下する。そのため、B3ブレーキ3630の係合力は低下する。このとき、SL(3)4230がオン故障していると、B3ブレーキ3630に供給される油圧の低下に応じてB1アプライコントロールバルブ4800が紙面左側の状態になるため、B1ブレーキ3610にはSL(3)4230を経由してDレンジ圧が供給される。そのため、B1ブレーキ3610の係合力は増加する。これにより、2速段が形成された状態に近づいていく。その結果、時間T(3)において、エンジン回転数NEは、3速段に同期する回転数から2速段に同期する回転数に向けて上昇を開始する。
時間T(4)において、4速段への変速中であって(S100にてYES)、車速が、エンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(0)以上となる車速になると(S102にてYES)、エンジン回転数NEが吹き状態であるか否かが判定される(S104)。そして、エンジン回転数NEが吹き状態であることが判定されると(S104にてYES)、C2クラッチ3650を強制係合するようにSL(2)4220に対する指令値をステップ的に上昇する(S106)。C2クラッチ3650に供給される油圧が上昇すると、油路4106と油路4704が連通状態になる。そのため、Dレンジ圧がクラッチアプライコントロールバルブ4700を経由してB−1アプライコントロールバルブ4800のスプールの上部に供給される。これにより、B−1アプライコントロールバルブ4800が図4の右側の状態になるため、油路4234と油路4802とが遮断される。その結果、B1ブレーキ3610に供給されていた油圧は排出され、B1ブレーキ3610の係合力が低下して解放状態となる。
一方、SL(2)4220に対する指令値の上昇によりC2クラッチ3650の係合の度合が上昇するため、エンジン回転数NEは、4速段に同期する回転数に近づく。
時間T(6)において、C2クラッチ3650が完全に係合状態になり、B1ブレーキ3610が完全に解放状態になるとエンジン回転数NEが4速段に同期する回転数に略一致した回転数となる。
図9の破線に示すように、通常の変速において、時間T(4)よりも遅い時間T(5)で上昇するC2クラッチ3650に対する指令値が、早期に最大値まで上昇することにより、フェールセーフ機構がより早期に作動することとなる。そのため、エンジン回転数NEの過回転状態は、通常の変速速度で変速が行なわれる場合と比較してより早期に解消される。
<4速段から3速段に変速する場合>
図10に示すように、たとえば、現在形成されている変速段が4速段であるとする。ここで、運転者の操作あるいは車両の走行状態の変化により、時間T’(0)において、車速とスロットル開度とに基づく変速線図上の位置が4速段から3速段へのダウンシフト線を横切ると、4速段から3速段への変速が行なわれることが判定される。このとき、タービン回転数NTと出力軸回転数NOとに基づいて演算される変速比が3速段に対応する変速比でないと4速段から3速段への変速中であることが判定される(S100にてYES)。
このとき、車速が、2速段が形成されたときのエンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(0)以上となる車速よりも低いと(S102にてNO)、通常の変速制御が実施される(S108)。
すなわち、SL(4)4240に対して、予め定められた指令値P’(0)を予め定められた時間だけ継続して出力する初期制御が実行される。その後、時間T’(1)において、指令値P’(1)に低下された待機圧制御が実施される。待機圧制御により、B3ブレーキ3630のガタが詰められる。
一方、C2クラッチ3650に供給される油圧は、SL(2)4220がオフされることにより低下する。そのため、C2クラッチ3650の係合力は低下する。このとき、SL(3)4230がオン故障していると、C2クラッチ3650に供給される油圧の低下に応じてクラッチアプライコントロールバルブ4700が図4の右側の状態になる。そのため、油路4106と油路4704とが遮断状態になるため、B1アプライコントロールバルブ4800が図4の紙面左側の状態になる。その結果、B1ブレーキ3610には、SL(3)4230を経由してDレンジ圧が供給される。そのため、B1ブレーキ3610の係合力が増加する。これにより、2速段が形成された状態に近づいていく。その結果、時間T’(2)において、エンジン回転数NEは、4速段に同期する回転数から2速段に同期する回転数に向けて上昇を開始する。
時間T’(3)において、3速段への変速中であって(S100にてYES)、車速が、エンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(0)以上となる車速になると(S102にてYES)、エンジン回転数NEが吹き状態であるか否が判定される(S104)。そして、エンジン回転数NEが吹き状態であることが判定される(S104にてYES)、B3ブレーキ3630を強制係合するようにSL(4)4240に対する指令値をステップ的に上昇する(S106)。B3ブレーキ3630に供給される油圧が上昇すると、B−1アプライコントロールバルブ4800が図4の右側の状態になるため、油路4234と油路4802とが遮断される。その結果、B1ブレーキ3610に供給されていた油圧は排出され、B1ブレーキ3610の係合が低下して解放状態となる。
一方、SL(4)4240に対する指令値の上昇によりB3ブレーキ3630の係合の度合が上昇するため、エンジン回転数NEは、3速段に同期する回転数に近づく。
時間T’(5)において、B3ブレーキ3610が完全に係合状態になり、B1ブレーキ3610が完全に解放状態になるとエンジン回転数NEが3速段に同期する回転数に略一致した回転数となる。
図10の破線に示すように、通常の変速において、時間T’(3)よりも遅い時間T’(4)で上昇するB3ブレーキ3630に対する指令値が、早期に最大値まで上昇することにより、フェールセーフ機構がより早期に作動することとなる。そのため、エンジン回転数NEの過回転状態は、通常の変速速度で変速が行なわれる場合と比較してより早期に解消される。
以上のようにして、本実施の形態に係る自動変速機の制御装置によると、エンジン回転数NEが過回転状態であると変速後の変速段への変速の完了を早めるようにSL(2)またはSL(4)を制御する。そのため、フェールセーフ機構が作動する時点が早まるため、自動変速機の異常発生時において、係合側の摩擦係合要素が係合されるまでにB1ブレーキが係合されることにより2速段が形成されて、エンジン回転数が過回転状態になるような場合には、B1ブレーキが通常の変速時と比較して早期の段階で解放されるため過回転状態を解消することができる。そのため、3速段から4速段または4速段から3速段への摩擦係合要素の係合の切り換えを円滑に実施することができる。また、エンジン回転数NEの過回転状態を早期に解消することにより摩擦係合要素における磨耗および発熱量を低減することができる。したがって、変速中の異常時にフェールセーフ機構の作動の応答性を向上して、磨耗および発熱を低減する自動変速機の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
また、係合側の摩擦係合要素が係合する最大油圧までステップ的に上昇するように制御弁を制御することにより、速やかにフェールセーフ機構を作動させて変速に関連しないB1ブレーキに供給される油圧を排出することができる。そのため、エンジン回転数NEの過回転状態を早期に解消することができる。
検出された速度が、2速段が形成された場合にエンジン回転数NEが上限値に基づいて設定される予め定められた速度NE(0)以上であるときに、検出された回転数が過回転状態であると変速後の変速段への変速の完了を早めるように制御弁を制御することにより速やかにフェールセーフ機構を作動させてB1ブレーキに供給される油圧を排出することができる。そのため、エンジン回転数NEの過回転状態を早期に解消することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUにより制御されるパワートレーンを示す概略構成図である。 オートマチックトランスミッションにおけるギヤトレーンを示すスケルトン図である。 オートマチックトランスミッションの作動表を示す図である。 オートマチックトランスミッションにおける油圧回路の一部を示す図である。 3速段から4速段へ変速する際のエンジン回転数の変化を示すタイミングチャートである。 4速段から3速段へ変速する際のエンジン回転数の変化を示すタイミングチャートである。 本実施の形態に係る自動変速機の制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本実施の形態に係る自動変速機の制御装置であるECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る自動変速機の制御装置であるECUの動作を示すタイミングチャート(その1)である。 本実施の形態に係る自動変速機の制御装置であるECUの動作を示すタイミングチャート(その2)である。
符号の説明
400 演算処理部、402 変速判定部、404 車速判定部、406 吹き判定部、408 強制係合制御部、410 変速制御部、500 記憶部、1000 エンジン、2000 オートマチックトランスミッション、3000 プラネタリギヤユニット、3100 入力軸、3200 トルクコンバータ、3210 出力軸、3610 B1ブレーキ、3620 B2ブレーキ、3630 B3ブレーキ、3640 C1クラッチ、3650 C2クラッチ、3660 ワンウェイクラッチF、4000 油圧回路、4004 オイルポンプ、4006 プライマリレギュレータバルブ、4100 マニュアルバルブ、4200 ソレノイドモジュレータバルブ、4210 SL1リニアソレノイド、4220 SL2リニアソレノイド、4230 SL3リニアソレノイド、4240 SL4リニアソレノイド、4300 SLTリニアソレノイド、4500 B2コントロールバルブ、4550 クラッチコントロールバルブ、4600 シーケンスバルブ、4650 リバースシーケンスバルブ、4700 クラッチアプライコントロールバルブ、4800 B1アプライコントロールバルブ、8000 ECU、8002 車速センサ、8004 シフトレバー、8006 ポジションスイッチ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 ブレーキペダル、8014 ストロークセンサ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ。

Claims (16)

  1. 車両に搭載された内燃機関に連結されるとともに、複数の摩擦係合要素のうち、係合側の第1の摩擦係合要素を油圧の供給により係合し、解放側の第2の摩擦係合要素を油圧の排出により解放することにより複数の変速段のうちのいずれかの変速段を形成して動力を車輪に伝達する自動変速機の制御装置であって、前記自動変速機には、前記第1の摩擦係合要素に供給される油圧を制御する制御弁と、前記第1の摩擦係合要素に対する油圧の供給が開始されることにより前記変速後の変速段の形成に関連しない第3の摩擦係合要素に供給される油圧が排出されるように油圧の供給経路を切り換えるフェールセーフ機構とを含む油圧回路が設けられ、
    前記制御装置は、
    前記自動変速機の入力軸側の回転数を検出するための検出手段と、
    前記車両の走行状態に応じて前記変速後の変速段に変速する際に、前記検出された回転数が過回転状態であると前記変速後の変速段への変速の完了を早めるように前記制御弁を制御するための制御手段とを含む、自動変速機の制御装置。
  2. 前記検出手段は、前記内燃機関の回転数および前記自動変速機の入力軸の回転数のうちのいずれか一方を検出するための手段を含み、
    前記制御装置は、前記検出された回転数が変速後の変速段に対応した予め定められた回転数以上であると前記過回転状態であることを判定するための手段をさらに含む、請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の摩擦係合要素が係合状態となる油圧が供給されるように前記制御弁を制御するための手段を含む、請求項1または2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の摩擦係合要素に供給される油圧が最大油圧にステップ的に上昇するように前記制御弁を制御するための手段を含む、請求項3に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前記第1の摩擦係合要素に代えて前記第3の摩擦係合要素が係合すると変速前の変速段よりも減速側の変速段が形成される、請求項1〜4のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記車両の速度を検出するための手段と、
    前記検出された速度が、前記第3の摩擦係合要素の係合により形成される変速段が形成された場合に前記自動変速機の入力側の回転数が予め定められた回転数よりも高くなる速度以上であるか否かを判定するための手段とをさらに含み、
    前記制御手段は、前記検出された速度が前記予め定められた回転数よりも高くなる速度以上であって前記検出された回転数が過回転状態であると、前記変速後の変速段への変速の完了を早めるように前記制御弁を制御するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  7. 前記予め定められた回転数は、前記内燃機関の回転数の上限値に基づいて設定される回転数である、請求項6に記載の自動変速機の制御装置。
  8. 車両に搭載された内燃機関に連結されるとともに、複数の摩擦係合要素のうち、係合側の第1の摩擦係合要素を油圧の供給により係合し、解放側の第2の摩擦係合要素を油圧の排出により解放することにより複数の変速段のうちのいずれかの変速段を形成して動力を車輪に伝達する自動変速機の制御方法であって、前記自動変速機には、前記第1の摩擦係合要素に供給される油圧を制御する制御弁と、前記第1の摩擦係合要素に対する油圧の供給が開始されることにより前記変速後の変速段の形成に関連しない第3の摩擦係合要素に供給される油圧が排出されるように油圧の供給経路を切り換えるフェールセーフ機構とを含む油圧回路が設けられ、
    前記制御方法は、
    前記自動変速機の入力軸側の回転数を検出する検出ステップと、
    前記車両の走行状態に応じて前記変速後の変速段に変速する際に、前記検出された回転数が過回転状態であると前記変速後の変速段への変速の完了を早めるように前記制御弁を制御する制御ステップとを含む、自動変速機の制御方法。
  9. 前記検出ステップは、前記内燃機関の回転数および前記自動変速機の入力軸の回転数のうちのいずれか一方を検出するステップを含み、
    前記制御方法は、前記検出された回転数が変速後の変速段に対応した予め定められた回転数以上であると前記過回転状態であることを判定するステップをさらに含む、請求項8に記載の自動変速機の制御方法。
  10. 前記制御ステップは、前記第1の摩擦係合要素が係合状態となる油圧が供給されるように前記制御弁を制御するステップを含む、請求項8または9に記載の自動変速機の制御方法。
  11. 前記制御ステップは、前記第1の摩擦係合要素に供給される油圧が最大油圧にステップ的に上昇するように前記制御弁を制御するステップを含む、請求項10に記載の自動変速機の制御方法。
  12. 前記第1の摩擦係合要素に代えて前記第3の摩擦係合要素が係合すると変速前の変速段よりも減速側の変速段が形成される、請求項8〜11のいずれかに記載の自動変速機の制御方法。
  13. 前記制御方法は、
    前記車両の速度を検出するステップと、
    前記検出された速度が、前記第3の摩擦係合要素の係合により形成される変速段が形成された場合に前記自動変速機の入力側の回転数が予め定められた回転数よりも高くなる速度以上であるか否かを判定するステップとをさらに含み、
    前記制御ステップは、前記検出された速度が前記予め定められた回転数よりも高くなる速度以上であって、前記検出された回転数が過回転状態であると、前記変速後の変速段への変速の完了を早めるように前記制御弁を制御するステップを含む、請求項8〜12のいずれかに記載の自動変速機の制御方法。
  14. 前記予め定められた回転数は、前記内燃機関の回転数の上限値に基づいて設定される回転数である、請求項13に記載の自動変速機の制御方法。
  15. 請求項8〜14のいずれかに記載の自動変速機の制御方法をコンピュータで実現されるプログラム。
  16. 請求項8〜14のいずれかに記載の自動変速機の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した記録媒体。
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