JP2009178500A - 検眼装置およびカメラ - Google Patents

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Takanori Fujiwara
孝憲 藤原
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Abstract

【課題】小型で、使用者自身で測定可能な検眼装置を提供する。
【解決手段】検眼装置は、視力に応じた大きさの文字、記号などで構成される指標投影データを投影する投影装置19と、使用者が観察可能な測定窓12と、測定窓12の内部に設けられ、レンズ駆動装置により焦点距離が変更可能な焦点可変レンズ15と、レンズ駆動装置を操作する操作信号を出力するレンズ操作部材14と、操作信号に基づいて視力および眼屈折力のいずれか一方を演算する算出装置16と、算出した視力および眼屈折力のいずれか一方を表示する表示器13とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体レンズを用いた検眼装置、および検眼装置を備えるカメラに関する。
従来から、持ち運びが可能な手持ち型の検眼装置が知られている(たとえば特許文献1)。
特開平7−213485号公報
しかしながら、構造が複雑になるため筐体が大きくなるという問題がある。さらに、視力測定の際には、被験者のほかに測定者が必要になるという問題がある。
請求項1に記載の発明による検眼装置は、視力に応じた大きさの文字、記号などで構成される指標投影データを投影する投影装置と、使用者が観察可能な測定窓と、測定窓の内部に設けられ、レンズ駆動装置により焦点距離が変更可能な焦点可変レンズと、レンズ駆動装置を操作する操作信号を出力するレンズ操作部材と、操作信号に基づいて視力および眼屈折力のいずれか一方を演算する算出装置と、算出した前記視力および眼屈折力のいずれか一方を表示する表示器とを備えることを特徴とする
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の検眼装置において、算出装置は、演算許可条件が成立したときにレンズ操作部材から出力される操作信号に基づいて、視力および眼屈折力のいずれか一方を算出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の検眼装置において、演算許可条件は、レンズ操作部材から出力される操作信号が所定時間変化しないことであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の検眼装置において、 視力に応じた大きさの文字、記号などで構成される複数の指標投影データを記憶する指標投影データ記憶装置と、複数の指標投影データの中からいずれかの視力に応じた指標投影データを選択する選択スイッチとをさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検眼装置において、 目標視力を入力する目標視力入力操作部材をさらに備え、投影手段は、入力した目標視力に応じた指標投影データを選択して投影することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の検眼装置において、指標を投影するためのスクリーンまでの距離を計測する計測手段をさらに備え、投影手段は、計測手段により計測された距離に応じてスクリーンに投影される指標の大きさを光学的に調整する調整光学系を含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によるカメラは、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の検眼装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、使用者自身が自分の視力を測定できる。
−第1の実施の形態−
図面を参照しながら、第1の実施の形態による検眼装置について説明する。
図1(a)、(b)、(c)は、検眼装置1の本体10の外観を示す図であり、図1(a)は本体10の斜視図、図1(b)は本体10の背面図、図1(c)は本体10の正面図である。また、図1(d)は、図1(b)に示すaa線に沿った本体10の断面図である。図2は、検眼装置1の回路構成を説明するブロック図である。検眼装置1は、グリップ11、測定窓12、表示部13、可変ボリューム14、液体レンズ15、演算部16、電源17、投影窓18、プロジェクタ部19、プロジェクタフォーカス調整つまみ20、操作部材21、およびメモリ22を有する。操作部材21は、液体レンズオン/オフボタン211、プロジェクタオン/オフボタン212、指標度数切替ボタン213、指標図柄切替ボタン214、および指標リセットボタン215を含んで構成される。
検眼装置1の本体10は、図1に示すように、コの字型の形状に加工されている。本体10の前面にはグリップ11が設けられ、使用者が本体10を片手で保持可能な形状となるように形成されている。本体10の上面には、液体レンズオン/オフボタン211、およびプロジェクタオン/オフボタン212が配置される。本体10の背面には表示部13、可変ボリューム14、指標度数切替ボタン213、指標図柄切替ボタン214、および指標リセットボタン215が配置される。
本体10には、内部に液体レンズ15を有する測定窓12が設けられる。測定窓12の本体前面側と本体背面側には、図1(d)に示すように、たとえば、ガラスやアクリルなどの透明な保護部材12aおよび12bが備えられ、内部の液体レンズ15を外部から保護している。使用者は、測定窓12および液体レンズ15を介して、遠方の目標、もしくは後述するプロジェクタ部19により投影される検眼用の指標を観察することができる。
さらに、本体10の正面には、プロジェクタ部19から検眼用の指標を投影するための投影窓18が設けられる。本体10の側面には、プロジェクタ部19から投影される投影像の焦点状態を微調節するためのプロジェクタフォーカス調整つまみ20が備えられている。なお、第1の実施の形態の検眼装置1においては、プロジェクタ部19は、たとえば2m等の所定距離だけ離れた位置に設けられたスクリーンや壁等に指標を投影する。
メモリ22は、たとえばフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、プロジェクタ部19により投影される検眼用の複数の指標に対応する指標投影データが記録されている。指標投影データは、後述する検眼用の指標の図柄を示すデータと、図柄に対応する度数および視力とを示すデータとを含んでいるものとする。指標の図柄は、視力に対応した大きさのランドルト環等の記号で構成されているものとする。演算部16は、CPUその他周辺回路によって構成され、可変ボリューム14、プロジェクタフォーカス調整つまみ20、および操作部材21の操作に応じて、検眼装置1の各部の動作を制御するための演算を行い、制御信号を出力する。演算部16は、後述するように、可変ボリューム14から入力した電圧値信号に基づいて、液体レンズ15の度数を算出する。さらに、算出された度数に基づいて、使用者の視力および眼屈折力を算出する。
プロジェクタ部19が動作しているときは、演算部16は、メモリ22に記録された指標投影データを読み出して、たとえば図3に示すような検眼用の指標のうちいずれか一つの指標と、その指標に対応する視力を示す数値とをプロジェクタ部19から投影させる。なお、本実施の形態においては、指標X1がデフォルトとして設定されている指標であるものとする。また、指標は、図3に示すランドルト環に限定されず、アルファベットや平仮名などの文字であってもよい。
液体レンズオン/オフボタン211は、液体レンズ15の曲率(度数)を変更させて焦点距離を変更させる際にユーザによる操作を受け付け、対応するスイッチ211aはオン信号もしくはオフ信号を演算部16へ出力する。プロジェクタオン/オフボタン212は、プロジェクタ部19の動作を開始もしくは終了する際にユーザにより操作される。プロジェクタオン/オフボタン212が操作されると、対応するスイッチ212aからオン信号もしくはオフ信号が演算部16へ出力される。
指標度数切替ボタン213は、プロジェクタ部19により投影されている指標を、大きさの異なる指標に変更する場合に操作され、対応するスイッチ213aから操作信号が演算部16へ出力される。たとえば、図3における視力0.1に対応する大きさの指標X1が投影されている場合に指標度数切替ボタン213が操作されると、視力0.5に対応する大きさの指標X2〜X4のいずれかに切り替って投影される。さらに指標度数切替ボタン213が操作されると、視力1.0に対応する大きさの指標X5〜X8のいずれかに切り替る。
指標図柄切替ボタン214は、プロジェクタ部19により投影されている指標を、同一の大きさで図柄の異なる指標に変更する場合に操作され、対応するスイッチ214aから操作信号が演算部16へ出力される。たとえば、図3における視力0.5に対応する大きさの指標X2が投影されている場合に指標図柄切替ボタン214が操作されると、視力0.5に対応する大きさの指標X3に切り替って投影される。指標リセットボタン215は、プロジェクタ部19により投影されている指標を、デフォルトの視力および図柄である指標X1に変更する場合に操作され、対応するスイッチ215aから操作信号が演算部16へ出力される。上述したように、指標度数切替ボタン213、指標図柄切替ボタン214および指標リセットボタン215は、プロジェクタ部19から投影される指標を指標投影データに含まれる複数の指標の中から選択する際に操作される。
−プロジェクタ部−
図4に示すように、プロジェクタ部19は、フォーカスレンズを備える投影光学系190、液晶パネル191、LED光源192、集光光学系193、PBS(偏光ビームスプリッタ)ブロック194、屈曲プリズム195、および放熱板196を備える。液晶パネル191は、赤、緑、青のフィルターが形成された複数の画素から構成され、カラー画像を生成するように駆動される反射型液晶素子(LCOS)である。液晶パネル191には、上述したように、メモリ22から読み出された指標投影データに対応する指標が、画像として生成される。
LED光源192は、白色光を射出する白色LEDであり、演算部16からの投影指令に基づいて白色光を光軸L1に沿って射出する。集光光学系193は、LED光源192から射出されて入射した白色光をほぼ平行光にしてPBSブロック194へ向けて射出する光学系である。
PBSブロック194は、集光光学系193から射出される照明光の光軸L1に対して45度の角度をなす偏光分離部194aを有する偏光ビームスプリッタである。PBSブロック194の右側面には液晶パネル191が配設される。PBSブロック194の面194bには、たとえば、黒色処理などの無反射処理が施される。
投影光学系190は、液晶パネル191で形成された画像を投影するために設けられた光学系であり、本体10の下部から光軸L2に沿って進行する投影光を上部に設けられた屈曲プリズム195へ導く。投影光学系190を構成するフォーカスレンズ(不図示)は、プロジェクタフォーカス調整つまみ20の操作に応じて演算部16から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、図示しないレンズ駆動回路により光軸L2方向へ進退駆動される。屈曲プリズム195は、投影光学系190から入射した投影光の光軸を偏向して、投影窓18から本体10の正面側に向けて投影画像を投影させる。放熱板196は、LED光源192の左側面に設けられ、LED光源192の発光に伴い発生する熱を本体10の外部に放出する。
−液体レンズ−
液体レンズ15は、内部に封入された性質の異なる2種類の液体が形成する境界面が、電源17から電極151を介して印加される電圧に応じて変化して、焦点距離が可変な光学レンズとして機能する。図5に液体レンズ15および測定窓12の拡大図を示す。図5に示すように、液体レンズ15には、撥水加工された容器150および保護部材12bによりレンズ室LCが形成されている。レンズ室LCの内部に、たとえば水溶液などの導電性の液体Aと、たとえば油などの不導体の液体Bが封入されている。この液体Aと液体Bとは混ざり合うことなくレンズ室LCの中で境界面を形成して隣接する。電極151は電源17の陽極に接続されているので、レンズ室LC内に封入された液体Aには、後述する可変ボリューム14の操作量に応じて正電圧が印加される。電極支持部材153に支持された電極152は、電源17の陰極に接続されている。上述したようにレンズ室LC内は撥水加工が施されているので、液体Aは表面張力により、図5(a)に示すように、保護部材12b(使用者側)を底面とした半球状になる。この結果、液体レンズ15は凹レンズとして機能する。
液体レンズ15に印加される電圧値は、可変ボリューム14により変化する。そして、印加電圧が高くなるに従い表面張力が変化して、液体AおよびBの境界面は次第に平面に近くなり、その後、境界面の凹凸が図5(a)の状態から逆転し、図5(b)に示すように液体Bが容器150を構成する保護部材12a側の側面を底面とした半球状になる。この結果、液体レンズ15は凸レンズとして機能する。
なお、印加電圧の上昇に応じて液体レンズ15の度数が上昇するように構成されており、液体レンズ15は凹レンズ→平面レンズ→凸レンズのように変化する。また、液体レンズ15へ電圧が印加されない初期状態では、凹レンズの状態に戻る。
図1に示す可変ボリューム14は、本体10の背面において、使用者が検眼装置1を片手で保持しながら容易に操作可能な位置に設けられる。可変ボリューム14は、たとえば可変抵抗の抵抗値を変更する操作部材であり、使用者の操作に応じて、電源17から液体レンズ15に印加する電圧を変更する。すなわち、可変ボリューム14の操作量に応じて、液体レンズ15の曲率が変化する。使用者は、測定窓12から観察する遠方の目標、もしくはプロジェクタ部19により投影された指標が最もよく見えるように、可変ボリューム14を操作する。そして、遠方の目標または投影された指標が最もよく見える状態で、使用者が可変ボリューム14を所定の時間保持すると、演算部16は演算許可条件が成立したと判断する。すなわち、可変ボリューム14による操作出力が所定時間変化しない場合、演算部16は液体レンズ15に印加されている電圧値を示す電圧値信号を可変ボリューム14から読み込む。
演算部16は、入力した電圧値信号に基づいて、液体レンズ15の度数を算出する。さらに、算出された度数に基づいて、使用者の視力および眼屈折力を算出する。図6(a)に示す液体レンズ15への印加電圧(V)と度数(D)との関係と、図6(b)に示す液体レンズ15の度数(D)と人間の視力との関係は、予め対応付けされたデータとして演算部16の所定の記憶領域に記憶されている。
演算部16は、入力した電圧値信号に基づいて、図6(a)のデータを参照して液体レンズ15の度数を算出する。さらに、演算部16は、算出した度数に基づいて、図6(b)のデータを参照して使用者の視力を算出する。そして、演算部16は、算出した視力および度数を表示部13に表示するための表示用データを作成し、表示部13へ出力する。なお、本明細書においては、液体レンズ15の度数と人間の眼屈折力とを同義として説明する。
表示部13は、たとえばLCDなどで構成され、本体10の前面に設けられる。表示部13は、演算部16から入力した表示用データを表示することにより、測定結果である使用者の視力および度数を表示する。電源17は、表示部13、液体レンズ15、演算部16、およびプロジェクタ部19に電力を供給する。
検眼装置1を用いた検眼方法について、プロジェクタ部19により指標を投影しない場合と、指標を投影する場合とに分けて説明する。
−指標を投影しない場合−
使用者は、本体10を片手で保持した状態で、液体レンズオン/オフボタン211をオン操作して、測定窓12を介して遠方の目標を観察する。このとき観察される目標がぼやけている場合には、使用者は可変ボリューム14を操作する。可変ボリューム14が操作されると、上述したように、その操作量に応じて液体レンズ15の度数が変化するので、測定窓12を介して観察される目標の見え方が変化する。
使用者が可変ボリューム14をさらに調整操作して、観察される目標が最も良く見えるときに、可変ボリューム14の調整操作を停止してそのまま所定の時間保持する。このようにして演算許可条件が満たされると、可変ボリューム14から出力される電圧値信号に基づいて、演算部16は、上述したようにして、使用者の視力および度数を算出し、表示部16に表示する。この結果、使用者は、計測結果である自身の視力および度数を確認することができる。
−指標を投影する場合−
指標を投影する場合、検眼装置1は、使用者の視力の測定および補正度数(矯正度数)の測定に用いられる。使用者が本体10を片手で保持した状態で、プロジェクタオン/オフボタン212をオン操作すると、演算部16は、指標を投影窓18を介して投影させる。このとき投影される指標は、デフォルトで設定された図3に示す指標X1でもよいし、前回使用した際に最後に投影された指標でもよい。使用者は、検眼装置1を介さず自身の目で指標を観察しながら、指標度数切替ボタン213、指標図柄切替ボタン214、および指標リセットボタン215を操作して観察可能な指標を切り替える。これにより、使用者は、観察可能な指標とともに投影された視力を確認して、自身の視力を測定できる。たとえば、図3の指標X3が投影されている場合、使用者は自身の視力を0.5として判定する。
次に、補正度数を測定する場合について説明する。上記のように使用者がプロジェクタ部19で投影された指標を用いて視力を0.5として測定した後、液体レンズオン/オフボタン211をオン操作するとともに、指標度数切替ボタン213を操作して、所望の視力(目標視力)として、たとえば視力1.0に対応する大きさの指標X7をプロジェクタ部19により投影させる。
使用者は、測定窓12を介してプロジェクタ部19により投影された指標X7を観察する。このとき観察される指標X7がぼやけている場合、上述したように、使用者は、可変ボリューム14をさらに調整操作して、観察される指標X7が最も良く見えるときに、可変ボリューム14の調整操作を停止してそのまま所定の時間保持する。このとき、可変ボリューム14から出力される電圧値信号に基づいて、演算部16は、上述したようにして、指標X7を観察した場合の使用者の視力および度数を算出する。そして、演算部16は、算出した度数を表示部13に表示する。この結果、使用者は、計測結果である自身の補正度数を確認することができる。
図7に示すフローチャートを参照して、実施の形態の検眼装置1の動作について説明する。図7の処理は演算部16でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、操作部材12から電源オンを指示する信号が入力されると起動される。
ステップS101においては、プロジェクタ部19の起動の要否を判定する。プロジェクタオン/オフボタン212がオン操作されて、スイッチ212aからオン信号を入力した場合は、ステップS101が肯定判定されてステップS102へ進む。液体レンズオン/オフボタン211がオン操作されて、スイッチ211aからオン信号を入力した場合は、ステップS101が否定判定されて、後述するステップS118へ進む。
ステップS102においては、プロジェクタ部19を起動させてステップS103へ進む。ステップS103においては、メモリ22に記録されている指標投影データを読み出して、プロジェクタ部19に対して指標投影データに対応する指標を投影させてステップS104へ進む。
ステップS104においては、指標度数切替ボタン213が操作されたか否かを判定する。スイッチ213aから操作信号を入力した場合は、ステップS104が肯定判定されてステップS105へ進む。ステップS105においては、プロジェクタ部19に対して大きさの異なる指標を投影させてステップS106へ進む。スイッチ213aから操作信号を入力しない場合は、ステップS104が否定判定されてステップS105をスキップしてステップS106へ進む。
ステップS106においては、指標図柄切替ボタン214が操作されたか否かを判定する。スイッチ214aから操作信号を入力した場合は、ステップS106が肯定判定されてステップS107へ進む。ステップS107においては、プロジェクタ部19に対して同一の大きさで図柄の異なる指標を投影させてステップS108へ進む。スイッチ214aから操作信号を入力しない場合は、ステップS106が否定判定されてステップS107をスキップしてステップS108へ進む。
ステップS108においては、指標リセットボタン215が操作されたか否かを判定する。スイッチ215aから操作信号を入力した場合は、ステップS108が肯定判定されてステップS109へ進む。ステップS109においては、プロジェクタ部19に対してデフォルトとして設定されている指標を投影させてステップS110へ進む。スイッチ215aから操作信号を入力しない場合は、ステップS108が否定判定されてステップS109をスキップしてステップS110へ進む。上記ステップS104〜ステップS109により、使用者は、投影された指標が読める場合はより小さな指標を投影させ、投影された指標が読めない場合はより大きな指標や同一の大きさで図柄の異なる指標を投影させることができる。
ステップS110においては、液体レンズオン/オフボタン211が操作されたか否かを判定する。スイッチ211aからオン信号を入力した場合は、ステップS110が肯定判定されてステップS111へ進む。スイッチ211aからオン信号を入力しない場合は、ステップS110が否定判定されてステップS104へ戻る。
ステップS111においては、液体レンズ15に対して電圧印加を開始してステップS113へ進む。ステップS113においては、使用者による指標度数切替ボタン213の操作に応じてスイッチ213aから入力した操作信号に基づいて、プロジェクタ部19に対して使用者が所望する視力に対応する大きさの指標を投影させてステップS114へ進む。ステップS114においては、可変ボリューム14の操作量に応じて液体レンズ15に印加する電圧を変化させ、液体レンズ15の度数を変更させてステップS115へ進む。
ステップS115においては、使用者により可変ボリューム14が所定時間保持されたか否かを判定する。可変ボリューム14からの操作信号が所定時間変化せず、演算許可条件が満たされた場合は、ステップS115が肯定判定されるとステップS116へ進む。演算許可条件が満たされない場合は、ステップS115が否定判定されると当該判定処理を繰り返す。
ステップS116においては、可変ボリューム14から電圧値信号を入力し、図6に示すデータを参照しながら、使用者が所望する視力に対応する度数を算出してステップS117へ進む。ステップS117においては、ステップS116で算出した度数を表示部13に表示させて一連の処理を終了する。
一方、ステップS101が否定判定されるとステップS118へ進み、ステップS111と同様に、液体レンズ15に対して電圧印加を開始してステップS119へ進む。ステップS119(液体レンズの度数変更)およびステップS120(電圧値信号の入力判定)の各処理は、ステップS114(液体レンズの度数変更)およびステップS115(電圧値信号の入力判定)の各処理と同様である。ステップS121においては、入力した電圧値信号と図6に示すデータとを用いて視力および度数を算出し、表示用データを作成する。そして、表示部13に対して、作成した表示用データに対応する視力および度数を表示させて、一連の処理を終了する。
以上で説明した第1の実施の形態の検眼装置1によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)検眼装置1に測定窓12を設け、測定窓12の内部に液体レンズ15を配置するとともに、検眼用の指標を投影するためのプロジェクタ部19を配置した。使用者は、測定窓12および液体レンズ15を介して遠方の目標が最もよく観察できるように可変ボリューム14を操作しながら、液体レンズ15の度数を変化させる。使用者の操作により可変ボリューム14から出力される信号に基づいて視力および度数を演算部16が算出し、表示部13に表示する。また、屋内等で遠方の目標を確認できない場合、使用者は、プロジェクタ部19により投影面に検眼用の指標を投影させて、視力を測定できる。したがって、簡単な構成で検眼装置1を小型化可能にできるとともに、測定場所が狭い場合であっても、測定者を必要とせずに使用者が自分自身の視力を計測して、計測結果を知ることができる。
(2)演算部16は、使用者が所望する視力に対応する指標をプロジェクタ部19から投影している状態で、液体レンズ15を動作させ、所望の視力を得るための矯正度数を算出して表示部13に表示するようにした。したがって、簡単な構成で、測定者を必要とせずに矯正度数を計測できるので利便性が向上する。
(3)指標度数切替ボタン213、指標図柄切替ボタン214および指標リセットボタン215を操作に応じて、演算部16は、プロジェクタ部19から投影される指標を指標投影データに含まれる複数の指標の中から選択するようにした。したがって、使用者は、簡単な操作により、投影される指標を複数の指標間で切替えながら視力の測定もしくは補正度数の測定が可能となる。
−第2の実施の形態−
図面を参照して、本発明による検眼装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、プロジェクタ部が投影する指標の投影面までの距離を計測する距離計を備える点、および補正度数(矯正度数)の測定方法の点で、第1の実施の形態と異なる。
図8(a)は第2の実施の形態における検眼装置1の正面図であり、図8(b)は回路構成を説明するブロック図である。図8(a)に示すように、距離計23は検眼装置1の本体10の正面に設けられる。距離計23は、たとえばレーザ光を本体10の前方に送出し、検眼装置1の前方に設置された投影面であるスクリーンや壁等で反射して戻ってくる反射光を受光することにより、検眼装置1と投影面までの距離を検出する。距離計23は、検出した距離を距離情報として演算部16へ出力する。
演算部16は、入力した距離情報に基づいて、プロジェクタ部19の投影光学系190が備えるズームレンズとフォーカスレンズの駆動位置を算出して、レンズ駆動信号としてプロジェクタ部19のレンズ駆動回路(不図示)へ出力する。このレンズ駆動信号に基づいて、レンズ駆動回路はズームレンズとフォーカスレンズを光軸L2方向へ進退駆動させる。この結果、検眼装置1から投影面までの距離に応じて検眼に適した大きさで各指標が投影される。
次に、第2の実施の形態の検眼装置1において補正度数を測定する場合について説明する。第1の実施の形態の場合と同様に、使用者がプロジェクタ部19で投影された指標を用いて視力を測定した後、液体レンズオン/オフボタン211をオン操作するとともに、指標度数切替ボタン213を操作して、所望の視力として、たとえば視力1.0に対応する大きさの指標X7をプロジェクタ部19により投影させる。
演算部16は、使用者が入力した所望の視力に基づいて、図6(a)のデータを用いて、液体レンズ15に印加する電圧値を算出する。そして、演算部16は、算出した電圧を液体レンズ15に印加して、液体レンズ15の度数を変更させる。すなわち、演算部16は、使用者が可変ボリューム14を操作する前に、液体レンズ15の度数を予め粗調整する。
使用者は、測定窓12を介して、すなわち度数が粗調整された液体レンズ15を介してプロジェクタ部19により投影された指標X7を観察する。このとき観察される指標X7がぼやけている場合には、使用者は可変ボリューム14を操作する。そして、第1の実施の形態と同様に、使用者は、観察される指標X7が最も良く見えるときに、可変ボリューム14の調整操作を停止してそのまま所定の時間保持する。以後、演算部16は、第1の実施の形態と同様にして、指標X7を観察した場合の使用者の視力および度数を算出するとともに、算出した度数を表示部13に表示する。この結果、使用者は、可変ボリューム14により液体レンズ15の度数を微調整することで自身の補正度数を確認することができる。
図9に示すフローチャートを参照して、実施の形態の検眼装置1の動作について説明する。図9の処理は演算部16でプログラムを実行して行われる。このプログラムは、メモリ(不図示)に格納されており、操作部材12から電源オンを指示する信号が入力されると起動される。
ステップS201(プロジェクタ部の起動の要否判定)からステップS213(所望の視力に対応する大きさの指標投影)までの各処理は、図7のステップS101(プロジェクタ部の起動の要否判定)からステップS113(所望の視力に対応する大きさの指標投影)までの各処理と同様である。ステップS214においては、図6(a)のデータを用いて、液体レンズ15に印加する電圧値を算出してステップS215へ進む。
ステップS215においては、ステップS214で算出した電圧を液体レンズ15へ印加して、液体レンズ15の度数を変化させてステップS216へ進む。ステップS216においては、可変ボリューム14の操作の有無を判定する。可変ボリューム14が操作されていない場合は、ステップS216が否定判定されてステップS217へ進む。ステップS217においては、ステップS214で算出した電圧の値に基づいて、図6を参照して算出した度数を算出して表示し、一連の処理を終了する。
可変ボリューム14が操作された場合は、ステップS216が肯定判定されてステップS218へ進む。ステップS218(液体レンズの度数変更)からステップS225(視力、度数表示)までの各処理は、図7のステップS114(液体レンズの度数変更)からステップS121(視力、度数表示)までの各処理と同様である。
以上で説明した第2の実施の形態の検眼装置によれば、第1の実施の形態により得られた作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
(1)検眼装置1に距離計23を配置し、演算部16は、距離計23により検出された投影面までの距離に基づいて、プロジェクタ部19のズームレンズとフォーカスレンズを駆動して検眼用の指標の大きさを変更するようにした。したがって、測定場所に応じて指標の大きさを変更できるので、指標を用いて視力を測定する際の測定精度を向上できる。
(2)演算部16は、図6(a)のデータを用いて、目標視力に対応する指標が観察可能となるように液体レンズ15に印加する電圧値を算出し、算出した電圧を液体レンズ15に印加して、液体レンズ15の度数を変更させるようにした。その結果、使用者が可変ボリューム14を操作する前に、液体レンズ15の度数を予め粗調整することができるので、測定時における使用者の操作負担を軽減することができる。
第1の実施の形態および第2の実施の形態における検眼装置1のプロジェクタ部19は検眼用の指標を投影するものに限定されず、たとえば電子カメラ等で撮影された画像等を投影してもよい。この場合、検眼装置1は、画像データが記録されたメモリカード等の記録媒体を装着するための装着部や、たとえばUSBケーブル等を介してコンピュータ等の外部機器と接続するための端子、無線通信により各種情報を送受信する通信部等を備えるようにする。そして、演算部16は、記録媒体や外部機器から取得した画像データに対応する画像を、プロジェクタ部19に投影させればよい。
−第3の実施の形態−
図面を参照して、検眼装置付きカメラについて説明する。
図10(a)、(b)は、検眼装置付きカメラ3の外観を示す図であり、図10(a)はカメラ3の斜視図、図10(b)はカメラ3の背面図である。また、図10(c)は、図10(b)に示すbb線に沿ったカメラ3の断面図である。カメラ3には、撮影レンズ31、ファインダ32、液体レンズ33、ボリューム34、液晶モニタ35、電源スイッチ36、レリーズスイッチ7、撮影モードや検眼モードなどの設定操作を行うモードダイヤル38、投影モードの起動操作をするためのプロジェクタオン/オフボタン39、投影窓40、プロジェクタ部41、プロジェクタフォーカス調整ボリューム42、および操作部材43が設けられている。操作部材43は、指標度数切替ボタン431、指標図柄切替ボタン432、指標リセットボタン433、および補正度数算出ボタン434を含んで構成される。
図10(c)に示すように、ファインダ32には、内部に液体レンズ33が備えられる。ファインダ32には透明な保護部材32aおよび32bが設けられ、内部の液体レンズ33を外部から保護している。
図11に第3の実施の形態におけるカメラ3の回路構成を説明するブロック図を示す。
(1.撮影モード)
電源スイッチ36がオン操作され、モードダイヤル38で撮影モードが選択されると、撮影レンズ31を通過して入射した被写体光が撮像素子301へ導かれ、その撮像面上に被写体像が結像する。撮像素子301は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えたCCDやCMOSイメージセンサによって構成される。撮像素子301は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じたカラー光電変換信号を出力する。A/D変換回路302は、不図示のAFE回路などで行なったアナログ処理後の撮像信号をデジタル信号に変換する。
画像処理部303は、たとえばASICとして構成され、画像処理を施す。CPU304は、各部から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各部へ出力する。CPU304は、撮像素子301から出力される撮像信号に基づいて焦点状態を検出してフォーカス調節信号を算出し、撮影レンズ31を構成するフォーカスレンズ(不図示)を光軸方向に進退駆動する。CPU304は、画像処理部303から入力した画像データをJPEGなどの所定の方式により圧縮処理を行い、EXIFなどの形式でメモリ306もしくはメモリカード308へ記録する。液晶モニタ35は、CPU304により作成された表示用画像データに対応する画像を表示する。
液体レンズ33は、第1の実施の形態における液体レンズ15と同様の構成を有し、印加電圧の値に応じて2種類の液体AおよびBの境界面の曲率が変化して、焦点の位置が可変な視度調節装置として機能する。ボリューム34は、可変ボリューム14と同様に、可変抵抗の抵抗値を変更する操作部材であり、使用者の操作に応じて、電源307から液体レンズ33に印加する電圧を変更する。すなわち、ボリューム34の操作量に応じて、液体レンズ33の度数が変化する。したがって、ファインダ32の視度調節が可能になる。
(2.検眼モード)
モードダイヤル38により検眼モードが設定されると、ボリューム34は、液体レンズ33に印加されている電圧の値を示す電圧値信号をCPU304へ出力する。CPU304は、入力した電圧値信号に基づいて、使用者の視力および度数を算出する。第1の実施の形態の演算部16と同様に、メモリ306には、図6に示す印加電圧、度数および視力が対応付けされたデータが記録されている。したがって、CPU304は、入力した電圧値信号に基づいて、データを参照して使用者の視力および度数を算出する。そして、CPU304は、算出した視力および度数を液晶モニタ35に表示するための表示用データを作成し、液晶モニタ35へ出力する。その結果、液晶モニタ35には、測定結果である使用者の視力および度数が表示される。
さらに、CPU304は、検眼モードで測定を行った際にボリューム34から入力した電圧値信号を、メモリ306に記録する。そして、モードダイヤル38の操作により再び撮影モードが設定された場合や、次回以降、電源スイッチ36がオン操作された場合には、CPU304は、記録した電圧値を読み出して、読み出した電圧値が液体レンズ33に印加されるように電圧を制御する。その結果、再びボリューム34を操作しなくても、液体レンズ33の境界面の形状が前回と同様に変形して、ファインダ32の視度調節が可能になる。
(3.投影モード)
CPU304は、プロジェクタオン/オフボタン39が操作され対応するスイッチ39aからオン信号を入力すると、投影モードを設定する。プロジェクタ部41は、図4に示す第1の実施の形態のプロジェクタ部19と同一の構造を備える。モードダイヤル38により検眼モードが設定されていない場合には、CPU304は、撮影済みの画像データを記録媒体(たとえば、メモリ306やメモリカード308)から読出すなどして、画像データによる再生画像をプロジェクタ部41によって投射窓40から投影する。なお、投影モードが設定されたとき、プロジェクタ部41は、記録媒体以外から読出された画像データや、検眼装置付き電子カメラ3の外部から供給される画像データによる再生画像を投影することも可能である。
(3−1.検眼モード)
投影モードおよび検眼モードが設定された場合について説明する。この場合、CPU304は、メモリ306に予め記録されている検眼用の指標投影データを読み出して、プロジェクタ部41に対して、たとえば図3に示す検眼用の指標をスクリーンや壁等の投影面に投影させる。このとき、CPU304は、撮像素子301から出力される撮像信号を用いて投影面までの距離を検出し、検出した距離に基づいて、プロジェクタ部41の投影光学系を構成するズームレンズとフォーカスレンズを駆動して、投影される指標の大きさを投影面までの距離に応じて変更させる。指標の視力に対応する大きさおよび図柄の切り替えは、指標度数切替ボタン431、指標図柄切替ボタン432、および指標リセットボタン433の操作により行われる。なお、指標度数切替ボタン431、指標図柄切替ボタン432、および指標リセットボタン433は、第1の実施の形態における指標度数切替ボタン213、指標図柄切替ボタン214、および指標リセットボタン215のそれぞれに対応する。補正度数算出ボタン434は、使用者が補正度数(矯正度数)を測定する際に操作される。
検眼装置付きカメラ3の視度調節方法および検眼方法について説明する。
撮影モードに設定されている場合は、液体レンズ33およびボリューム34はファインダ32の視度調節装置として機能する。使用者は、ファインダ32を覗いて被写体を確認する。被写体がぼやけている場合は、被写体が最も良く確認できるようにボリューム34を操作して、液体レンズ33の度数を変化させる。この結果、ボリューム34の操作によりファインダ32の視度を調節できる。
検眼モードに設定されている場合は、液体レンズ33およびボリューム34は検眼装置として機能する。使用者はファインダ32を介して遠方の目標を観察する。遠方の目標がぼやけている場合は、第1の実施の形態の場合と同様にボリューム34を操作し、目標が最も良く観察されるときにボリューム34の操作を停止して、そのまま所定の時間保持する。このようにして演算許可条件が満たされると、ボリューム34から出力される電圧値信号に基づいて、CPU304は、上述のようにして、使用者の視力および度数を算出し、液晶モニタ35に表示する。この結果、使用者は、計測結果である自身の視力および度数を確認することができる。
投影モードおよび検眼モードの双方が設定されている場合は、検眼装置付き電子カメラ3は、使用者の視力の測定および補正度数(矯正度数)の測定の少なくともいずれかの測定に用いられる。プロジェクタオン/オフボタン39をオン操作すると、CPU304は、指標を投影窓40を介して投影させる。このとき投影される指標は、デフォルトで設定された図3に示す指標X1でもよいし、前回使用した際に最後に投影された指標でもよい。使用者は、自身の目で指標を観察しながら、指標度数切替ボタン431、指標図柄切替ボタン432、および指標リセットボタン433を操作して観察可能な指標を切り替える。これにより、使用者は、観察可能な指標とともに投影された視力を確認して、自身の視力を測定できる。たとえば、図3の指標X3が投影されている場合、使用者は自身の視力を0.5として判定する。
次に、補正度数を測定する場合について説明する。上記のようにして使用者がプロジェクタ部41で投影された指標を用いて視力を測定した後、補正度数算出ボタン434をオン操作するとともに、指標度数切替ボタン431を操作して、所望の視力として、たとえば視力1.0に対応する大きさの指標X7をプロジェクタ部41により投影させる。
使用者は、ファインダ32を介して、プロジェクタ部41により投影された指標X7を観察する。このとき観察される指標X7がぼやけている場合には、使用者はボリューム34を操作する。なお、CPU304は、第2の実施の形態の検眼装置1と同様に、投影中の指標の度数を示すデータと、図6(a)のデータとを用いて、液体レンズ33に印加する電圧の値を算出し、使用者がボリューム34を操作する前に、液体レンズ33の度数を予め粗調整してもよい。そして、上述したように、使用者は、ボリューム34をさらに調整操作して、観察される指標X7が最も良く見えるときに、ボリューム34の調整操作を停止してそのまま所定の時間保持する。このとき、ボリューム34から出力される電圧値信号に基づいて、CPU304は、第1の実施の形態と同様にして、指標X7を観察した場合の使用者の視力および度数を算出した後、補正度数を算出して液晶モニタ35に表示する。この結果、使用者は、計測結果である自身の補正度数を確認することができる。
以上で説明した第3の実施の形態の検眼装置付きカメラ3によれば、以下の作用効果が得られる。
液体レンズ33をファインダ32の測定窓32aおよび32bの内部に設け、プロジェクタ部41により検眼用の指標を投影するようにした。撮影モードが設定された場合は、ボリューム34の操作に応じて、ファインダ32の視度調節を可能にした。また、検眼モードが設定された場合は、ボリューム34を操作することにより第1の実施の形態と同様に検眼装置として機能するようにした。さらに、投影モードと検眼モードの双方が設定された場合は、プロジェクタ部41が投影する指標を用いて、第1の実施の形態と同様に、使用者の視力測定および補正度数の算出をするようにした。したがって、カメラのファインダ光学系の視度調節装置として用いる部材と検眼装置として用いる部材とを共有し、さらに検眼用の指標を投影することにより、使用者自身で視力の測定および補正度数の測定が可能な検眼機能を有するカメラを提供することができる。
なお、検眼装置をカメラに設けるもの以外に、携帯電話などの携帯機器に搭載するようにしてもよい。
以上で説明した実施の形態を、以下のように変形できる。
(1)演算許可条件として、可変ボリューム14もしくは34が所定時間保持されるものに限定されない。たとえば、演算開始を指示するための操作部材として決定ボタン等を設け、使用者が可変ボリュームを操作して液体レンズの度数を変更した後、決定ボタンを操作すると、演算部16またはCPU304が視力もしくは度数の演算を開始すればよい。
(2)補正度数を計測する際、指標度数切替ボタン213または431を操作して、所望の視力に対応する大きさの指標を投影するものに代えて、所望の視力を目標視力として数値入力するようにしてもよい。この場合、たとえば、数値入力をするための数値入力ボタンと、入力した数値を決定するための決定ボタンを設けるようにする。そして、使用者が数値入力ボタンを操作して所望の視力を数値入力し、決定ボタンを操作すると、演算部16またはCPU304は、入力した数値の視力に対応する大きさの指標を指標投影データから読み出して、プロジェクタ部19または41から投影させればよい。なお、使用者により入力された数値は、表示器に表示させるようにする。
(3)度数(眼屈折力)および視力を算出して表示するものに代えて、演算部16またはCPU304は、度数のみ、視力のみを算出して表示するようにしてもよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の第1の実施の形態における検眼装置の外観図 第1の実施の形態における検眼装置の回路構成を示すブロック図 検眼用の指標の一例を示す図 実施の形態におけるプロジェクタ部の要部構成図 液体レンズを説明する図 液体レンズと印加電圧、度数、視力との関係を説明する図 第1の実施の形態における検眼装置の動作を説明するフローチャート 第2の実施の形態における検眼装置の外観図および要部構成図 第2の実施の形態における検眼装置の動作を説明するフローチャート 第3の実施の形態における検眼装置付き電子カメラの外観図 第3の実施の形態における検眼装置付き電子カメラの要部構成図
符号の説明
1・・・検眼装置 12・・・測定窓 13・・・表示部 14・・・可変ボリューム
15・・・液体レンズ 19・・・プロジェクタ部 23・・・距離計
3・・・検眼装置付き電子カメラ 32・・・ファインダ 33・・・液体レンズ
34・・・ボリューム 35・・・液晶モニタ 304・・・CPU

Claims (7)

  1. 視力に応じた大きさの文字、記号などで構成される指標投影データを投影する投影装置と、
    使用者が観察可能な測定窓と、
    前記測定窓の内部に設けられ、レンズ駆動装置により焦点距離が変更可能な焦点可変レンズと、
    前記レンズ駆動装置を操作する操作信号を出力するレンズ操作部材と、
    前記操作信号に基づいて視力および眼屈折力のいずれか一方を演算する算出装置と、
    算出した前記視力および眼屈折力のいずれか一方を表示する表示器とを備えることを特徴とする検眼装置。
  2. 請求項1に記載の検眼装置において、
    前記算出装置は、演算許可条件が成立したときに前記レンズ操作部材から出力される操作信号に基づいて、視力および眼屈折力のいずれか一方を算出することを特徴とする検眼装置。
  3. 請求項1に記載の検眼装置において、
    前記演算許可条件は、前記レンズ操作部材から出力される操作信号が所定時間変化しないことであることを特徴とする検眼装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の検眼装置において、
    視力に応じた大きさの文字、記号などで構成される複数の指標投影データを記憶する指標投影データ記憶装置と、
    前記複数の指標投影データの中からいずれかの視力に応じた指標投影データを選択する選択スイッチとをさらに備えることを特徴とする検眼装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検眼装置において、
    目標視力を入力する目標視力入力操作部材をさらに備え、
    前記投影手段は、入力した目標視力に応じた指標投影データを選択して投影することを特徴とする検眼装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の検眼装置において、
    前記指標を投影するためのスクリーンまでの距離を計測する計測手段をさらに備え、
    前記投影手段は、前記計測手段により計測された距離に応じて前記スクリーンに投影される指標の大きさを光学的に調整する調整光学系を含むことを特徴とする検眼装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の検眼装置を備えることを特徴とするカメラ。
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