JP2009177914A - フリッカ改善効果評価システム - Google Patents

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Abstract

【課題】静止形無効電力補償装置による電圧フリッカの改善効果を精確に評価可能なフリッカ改善効果評価システムを提供する。
【解決手段】フリッカ改善効果評価システムは、静止形無効電力補償装置を導入しようとする電力系統における電圧フリッカの改善効果を評価する。系統電圧演算部30は、データ読出部20から読出した系統電圧Vfおよび負荷電流Ifの実測データに基づいて、補償電流および電力系統の系統インピーダンスを演算する。そして、これらの演算結果と上記実測データとに基づいて、現状の改善前系統電圧および母線に静止形無効電力補償装置を設置したときの改善後系統電圧を模擬演算する。フリッカメータ50によって、増幅回路40によって増幅された改善前系統電圧および改善後系統電圧のフリッカ値をそれぞれ測定されると、それぞれのフリッカ値から静止形無効電力補償装置による改善率が演算される。
【選択図】図2

Description

この発明は、フリッカ改善効果評価システムに関し、より特定的には、電力系統に静止形無効電力補償装置を導入するに当たり、電圧フリッカの改善効果を事前に評価するための評価システムに関する。
電力系統の電圧変動の一形態として、電圧フリッカと呼ばれる現象がある。この電圧フリッカは、アーク炉負荷のような大型電機設備の始動停止や負荷変動によって当該設備の無効電力成分、およびアーム短絡に伴ない発生する逆相分が、時間的に不規則かつ急峻に変動することにより発生する。そして、電圧フリッカが発生すると、同一の変電所から給電される一般需要家においては、照明負荷の明るさのちらつきやテレビ受像機の画面の動揺などが発生し、心理的な不快感を与える要因となる。
このような電圧フリッカを抑制して電圧安定度を改善するための対策としては、従来より、静止形無効電力補償装置を用いて、電力系統の電圧変動に対応してフリッカ成分(無効電力成分、逆相成分)を補償する構成が広く採用されている(たとえば特許文献1〜3参照)。本構成によれば、電圧フリッカの発生源であるアーク炉負荷が発生するフリッカ成分を静止形無効電力補償装置が補償することによって電圧フリッカが抑制される。
その一方で、この静止形無効電力補償装置を電力系統に設置するにあたっては、経済的な負担を軽減する観点から、できるだけ少ない静止形無効電力補償装置の補償容量でフリッカ成分を補償できることが望ましい。そのため、静止形無効電力補償装置の設置計画時においては、限られた静止形無効電力補償装置の補償容量で静止形無効電力補償装置の適用効果を最大限に引き出すために、電圧フリッカの改善効果を事前に評価にしておくことが重要となる。
しかしながら、電圧フリッカは静止形無効電力補償装置が設置される場所に応じてその様相が異なることから、電圧フリッカの改善効果を一般的な計算によって一律に求めることは困難である。すなわち、静止形無効電力補償装置が設置される対象となる電力系統の電圧Vfは、当該母線からアーク炉負荷に流れる負荷電流をIfとし、当該母線よりも上位系統の系統インピーダンスをZsとし、かつ上位背後電圧をVsとすると、式(1)で表わされる。
Figure 2009177914
この式(1)から明らかなように、系統インピーダンスZsの違い、および、アーク炉の種類や他の電圧フリッカ発生源の有無による負荷電流Ifの違いなどに起因して、系統電圧Vfに発生する電圧フリッカが大きく異なってくる。
そこで、最近では、たとえば特開2006−352943号公報(特許文献3)に開示されるような、その場所固有のフリッカ抑制効果を模擬演算するためのフリッカ抑制効果シミュレーション装置が検討されている。
これによれば、フリッカ抑制効果シミュレーション装置は、電力系統の電圧と、電力系統から母線を介して補償対象となるアーク炉設備等のフリッカ発生源に流入する補償対象電流とに基づいて、現状の改善前系統電圧および補償対象電流が流出する母線に静止形無効電力補償装置を設置したときの改善後系統電圧をそれぞれ模擬演算し、その演算した改善前系統電圧および改善後系統電圧のそれぞれのフリッカ値からフリッカ補償装置により改善された改善率を演算するように構成される。
特開2005−80368号公報 特開2003−324847号公報 特開2006−352943号公報
上記特開2006−352943号公報(特許文献3)に記載のフリッカ抑制効果シミュレーション装置によれば、静止形無効電力補償装置を導入しようとする電力系統において、その実系統電圧と補償対象に流れる実電流とを取り込むだけで、所定の母線に静止形無効電力補償装置を接続した場合のフリッカ値および改善率を容易にシミュレーションすることができる。
しかしながら、以下のような理由から、上記特許文献3に記載のフリッカ抑制効果シミュレーション装置では、フリッカ抑制効果を精確にシミュレーションできないという問題が生じていた。
すなわち、系統電圧Vfは、上記式(1)で示されるように、系統インピーダンスZsと負荷電流Ifとで決まる。このうちの系統インピーダンスZsは、季節や時間帯による電力系統構成に応じて時々刻々と変動する可変値である。なお、系統インピーダンスZsの概算値については、電力会社の発電機運転状況を確認することで机上計算することができるが、近隣の需要家の発電運転状況を考慮すると、精確なインピーダンス値を机上計算では求めることは必ずしも容易ではない。
しかしながら、上記特許文献3では、系統電圧およびフリッカ発生源に流れる電流に基づいて改善前および改善後の系統電圧を摸擬演算する構成を開示するものの、その系統電圧を演算する過程において、このような系統インピーダンスZsの変動については何ら言及していない。したがって、系統電圧Vfに発生する電圧フリッカを精確に導出することができない。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、静止形無効電力補償装置による電圧フリッカの改善効果を精確に評価することが可能なフリッカ改善効果評価システムを提供することである。
この発明のある局面に従えば、フリッカ改善効果評価システムは、所定の母線に負荷が接続されている電力系統に導入された補償装置による電圧フリッカの改善効果を評価する。フリッカ改善効果評価システムは、系統電圧を検出する系統電圧検出部と、所定の母線を介して負荷に流入する負荷電流を検出する負荷電流検出部と、検出された系統電圧および負荷電流に基づいて、補償装置が出力する補償電流を演算する補償電流演算部と、検出された系統電圧および負荷電流に基づいて、電力系統の系統インピーダンスを演算する系統インピーダンス演算部と、演算された系統インピーダンスと、検出された系統電圧および負荷電流とから、現状の改善前系統電圧を模擬演算する改善前系統電圧演算部と、演算された補償電流および系統インピーダンスと、検出された系統電圧とから、改善後系統電圧を模擬演算する改善後系統電圧演算部と、演算された改善前系統電圧および改善後系統電圧のそれぞれの電圧フリッカを検出する電圧フリッカ検出部と、検出されたそれぞれの電圧フリッカから補償装置により改善された改善率を演算する改善率演算部とを備える。
この発明によれば、静止形無効電力補償装置の導入による電圧フリッカの改善効果を精確に評価することができる。その結果、電力系統の電圧安定度をより一層向上することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に従うフリッカ改善効果評価システムが適用される電力系統の概略構成図である。
図1を参照して、電力系統は、変電所内に設置された変圧器TRを介して上位系統1に接続される母線PLと、母線PLに接続される負荷102と、母線PLに対して負荷102と並列に接続される静止形無効電力補償装置104とを備える。
負荷102は、たとえば工場内のアーク炉や電動機などの大型電機設備から構成される。負荷102の起動や停止によって無効電力成分や逆相成分が大幅に変動すると、母線PLにおいては電圧変動(電圧フリッカ)が生じる。この電圧フリッカにより、工場内の電機設備等に悪影響を及ぼしたり、母線PLに接続される一般需要家においては照明のちらつきやテレビ受像機の画面の動揺という現象(フリッカ現象)が生じることがある。
静止形無効電力補償装置104は、このような母線PLの電圧を安定化するための電圧安定化制御手段を構成する。なお、静止形無効電力補償装置104は、他励式補償方式(Static Var Compensator:SVC)および自励式補償方式(Static Synchronous Compensator:STATCOM)のいずれであってもよい。
たとえば、内部の制御装置が、負荷102が発生するフリッカ成分が零となるように静止形無効電力補償装置104の出力値を演算する。そして、静止形無効電力補償装置104が演算した出力値を発生するような位相制御角をもつゲートパルスをサイリスタに与える。このようにして制御装置が負荷102のフリッカ変動分に応じて静止形無効電力補償装置104の出力量を調整することにより、電圧フリッカを抑制することができる。
その一方で、静止形無効電力補償装置104を電力系統に導入するにあたっては、経済的な負担を軽減する観点から、できるだけ少ない補償容量で無効電力を補償できることが望ましい。そのため、限られた補償容量で静止形無効電力補償装置104の適用効果を最大限に享受するためには、静止形無効電力補償装置104の設置を計画する段階において、電圧フリッカの改善効果を事前に評価にしておくことが重要となる。
しかしながら、電圧フリッカは、上記式(1)で述べたように、系統インピーダンスZsの違い、および、アーク炉の種類や他の電圧フリッカ発生源の有無による負荷電流Ifの違いなどに起因して、静止形無効電力補償装置104が実際に設置される場所ごとにその様相が異なる。特に、系統インピーダンスZsについては、季節や時間帯による電力系統構成に応じて時々刻々と変動する可変値であるため、精確なインピーダンス値を机上計算では求めることは困難である。その結果、電圧フリッカの改善効果を一般的な計算によって一律に求めることは必ずしも容易ではない。
そこで、本実施の形態に従うフリッカ改善効果評価システムにおいては、静止形無効電力補償装置104を導入しようとする電力系統において、系統電圧Vfおよび負荷電流Ifの実測データに基づいて系統インピーダンスZsを演算し、その演算した系統インピーダンスZsを用いて、母線PLに静止形無効電力補償装置104を接続したことにより改善された改善率を演算する。このように設置環境に固有の条件を反映させて電圧フリッカの改善率を演算する構成とすることにより、静止形無効電力補償装置104を導入しようとする電力系統における電圧フリッカの改善効果を精確に評価することが可能となる。
以下に、図1および図2を用いて、本実施の形態に従うフリッカ改善効果評価システム100の制御構造について説明する。
図1を参照して、フリッカ改善効果評価システム100は、母線PLに対して負荷102と並列に接続される。
フリッカ改善効果評価システム100は、計器用変成器PTと、母線PLと負荷102との接続線に介挿された電流センサCTと、計器用変成器PTおよび電流センサCTの検出値を実測データとして蓄積するデータ記憶部10と、データ記憶部10から任意の時刻における実測データを読み出すデータ読出部20と、読み出された実測データに基づいて現状の改善前系統電圧Vfaおよび母線PLに静止形無効電力補償装置104を設置したときの改善後系統電圧Vfbを演算する系統電圧演算部30と、改善前系統電圧Vfaおよび改善後系統電圧Vfbを増幅する増幅回路40と、改善前系統電圧Vfaおよび改善後系統電圧Vfbのフリッカ値を測定するフリッカメータ50と、フリッカ改善率演算部60とを備える。
データ記憶部10は、電圧値記憶部12と、電流値記憶部14とを含む。これらの記憶部は、それぞれ、内部に図示しないメモリおよびタイマを有している。電圧値記憶部12は、計器用変成器PTから系統電圧Vfを取得すると、その取得した系統電圧Vfを、タイマから入力される系統電圧Vfを取得した時刻と関連付けてメモリに格納する。電流値記憶部14は、電流センサCTから負荷電流Ifを取得すると、その取得した負荷電流Ifを、タイマから入力される負荷電流Ifを取得した時刻と関連付けてメモリに格納する。このようにしてデータ記憶部10には、系統電圧Vfおよび負荷電流Ifが時系列に従って格納される。
データ読出部20は、電圧値読出部22と、電流値読出部24とを含む。電圧値読出部22は、電圧値記憶部12内部のメモリから任意の時刻において取得された系統電圧Vfを読み出して系統電圧演算部30へ出力する。電流値読出部24は、電流値記憶部14内部のメモリから任意の時刻において取得された負荷電流Ifを読み出して系統電圧演算部30へ出力する。
このようにデータ記憶部10およびデータ読出部20は、系統電圧Vfおよび負荷電流Ifの実測データを時系列に従って記憶するとともに、この記憶された実測データを任意の時刻を指定して読み出すことを可能とする。これにより、より高い改善効果を目指す場合には、静止形無効電力補償装置104の補償容量などの制御パラメータを変更させながら、読み出した実測データに基づいて電圧フリッカの改善率の演算を繰り返し行なうことができる。
系統電圧演算部30は、データ読出部20から任意の時刻における系統電圧Vfおよび負荷電流Ifを受けると、後述する方法によって、これらの実測データに基づいて、改善前系統電圧Vfaおよび改善後系統電圧Vfbを模擬演算する。なお、改善前系統電圧Vfaは、静止形無効電力補償装置104を導入しようとする電力系統における現状の系統電圧に相当する。また、改善後系統電圧Vfbは、母線PLに静止形無効電力補償装置104を接続したときの系統電圧に相当する。
増幅回路40は、増幅器42,44を含む。増幅器42は、改善前系統電圧Vfaを交流100V相当にまで増幅し、増幅後の電圧をフリッカメータ50へ出力する。増幅器44は、改善後系統電圧Vfbを交流100V相当にまで増幅し、増幅後の電圧をフリッカメータ50へ出力する。
フリッカメータ50は、増幅回路40から改善前系統電圧Vfaおよび改善後系統電圧Vfbを受けると、各々の系統電圧についてのフリッカ値ΔV10を測定する。具体的には、改善前フリッカ値測定部52は、フリッカメータ機能を有するFM演算回路を用いて、増幅器42から与えられる改善前系統電圧Vfaの模擬波形におけるフリッカ値ΔV10_aを測定する。一方、改善後フリッカ値測定部54は、フリッカメータ機能を有するFM演算回路を用いて、増幅器44から与えられる改善後系統電圧Vfbの模擬波形におけるフリッカ値ΔV10_bを測定する。
なお、フリッカ値ΔV10は、電圧フリッカを表わす指標の1つであり、1分毎にフリッカメータ50で測定される。フリッカ値ΔV10は、電圧変動を1分間について周波数分析した結果得られる変動周波数fnの電圧変動成分の変動幅をΔVnとし、変動周波数fnに対応する視感度係数をanとすると、式(2)で定義されている。
Figure 2009177914
そして、フリッカメータ50により測定された改善前フリッカ値ΔV10_aおよび改善後フリッカ値ΔV10_bは、フリッカ改善率演算部60へ出力される。
フリッカ改善率演算部60は、改善前フリッカ値ΔV10_aと改善後フリッカ値ΔV10_bとを比較し、静止形無効電力補償装置104の設置による電圧フリッカの改善効果を示す指標として、電圧フリッカの改善率を演算する。このとき演算された電圧フリッカの改善率は、実際に母線PLに静止形無効電力補償装置104を設置した場合の静止形無効電力補償装置104の適用効果を評価するのに利用される。
詳細には、演算された改善率が予め設定された閾値を超える場合には、所定の母線PLへの静止形無効電力補償装置104の設置が電圧フリッカの抑制に有効であると判断される。その一方で、演算された改善率が閾値以下となる場合には、母線PLへの静止形無効電力補償装置104の設置が電圧フリッカの抑制に有効でないと判断される。この場合は、補償容量などの変更により導入すべき静止形無効電力補償装置104の特性を調整した上で、データ記憶部10から読み出した実測データに基づいて再度改善率を演算することにより、より高い電圧フリッカの改善効果を目指すことができる。
図2は、図1の系統電圧演算部30におけるより詳細な制御構造を示すブロック図である。
図2を参照して、系統電圧演算部30は、PLL(Phased Locked Loop)回路301と、系統電圧模擬回路302と、改善前系統電圧演算回路303と、無効電力演算回路304と、系統インピーダンス演算回路305と、改善前電圧変動演算回路306と、補償電流演算回路307と、補償後負荷電流演算回路308と、改善後電圧変動演算回路309と、改善後系統電圧演算回路310とを含む。
PLL回路301は、電圧値読出部22から系統電圧Vfを受けると、系統電圧Vfの位相を検出する。そして、PLL回路301は、その検出した位相情報を系統電圧模擬回路302および補償電流演算回路307へ出力する。
系統電圧模擬回路302は、PLL回路301からの位相情報に基づいて、系統電圧Vfと同位相で歪みのない理想的な正弦波形を生成する。つまり、系統電圧模擬回路302は、系統電圧Vfを理想的な系統電圧に変換する。変換された系統電圧Vfは、改善前系統電圧演算回路303および改善後系統電圧演算回路310へ入力される。
無効電力演算回路304は、電圧値読出部22から系統電圧Vfを受け、電流値読出部24から負荷電流Ifを受けると、系統電圧Vfおよび負荷電流Ifとから母線PLに発生している無効電力Qβを演算する。無効電力Qβの演算は、電気学会技術報告第69号によると、E,E,Eを相電圧、I,I,Iを線電流とする回路において、Vα=V,Vβ=1/√3(E−E),Iα=I,Iβ=1/√3(I−I)とすると、式(3)で定義される。
Figure 2009177914
ただし、θβはVβとIβとの相差角である。
次に、系統インピーダンス演算回路305は、演算された無効電力Qβおよび系統電圧Vfの様相から系統インピーダンスZsを演算する。系統インピーダンスZsは、無効電力Qβおよび系統電圧Vfの変動成分ΔQβ,ΔVfを式(4)に代入することにより導出される。
Figure 2009177914
このようにして演算された系統インピーダンスZsは、改善前電圧変動演算回路306および改善後電圧変動演算回路309へ出力される。改善前電圧変動演算回路306は、系統インピーダンスZsに電流値読出部24からの負荷電流Ifを積算することにより、改善前の母線PLに発生する電圧変動を演算する。演算された改善前の母線PLの電圧変動は、改善前系統電圧演算回路303へ与えられる。
改善前系統電圧演算回路303は、系統電圧模擬回路302から与えられる理想的な系統電圧波形に、演算された改善前の電圧変動を加算することにより、改善前系統電圧模擬波形を得る。得られた改善前系統電圧模擬波形は、増幅器42で交流100V相当に増幅された後に改善前フリッカ値測定部52へ出力される。
補償電流演算回路307は、PLL回路301により検出された系統電圧Vfの位相情報と、電流値読出部24からの負荷電流Ifとに基づいて、静止形無効電力補償装置104が出力する補償電流を演算する。
補償後負荷電流演算回路308は、電流値読出部24からの負荷電流Ifに対して、補償電流演算回路307にて演算された補償電流を加算する。すなわち、負荷電流Ifに対して、負荷電流Ifの変動成分を補償するように静止形無効電力補償装置104の補償電流が加算される。
改善後電圧変動演算回路309は、系統インピーダンス演算回路305から系統インピーダンスZsを受け、補償後負荷電流演算回路308から静止形無効電力補償装置104により補償された負荷電流Ifを受けると、系統インピーダンスZsに負荷電流Ifを積算することにより、改善後の母線PLに発生する電圧変動を演算する。演算された改善後の母線PLの電圧変動は、改善後系統電圧演算回路310へ与えられる。
改善後系統電圧演算回路310は、系統電圧模擬回路302から与えられる理想的な系統電圧波形に、演算された改善後の電圧変動を加算することにより、改善後系統電圧模擬波形を得る。得られた改善後系統電圧模擬波形は、増幅器44で交流100V相当に増幅された後に改善後フリッカ値測定部54へ出力される。
以上に述べたように、系統電圧演算部30においては、データ読出部20によって読み出された任意の時刻の系統電圧Vfおよび負荷電流Ifの実測データに基づいて、当該任意の時刻の系統インピーダンスZsが演算される。そして、その演算された系統インピーダンスZsを用いて改善前系統電圧Vfaおよび改善後系統電圧Vfbが模擬演算される。すなわち、模擬演算される改善前後の系統電圧は、季節や時間帯による電力系統構成に応じて時々刻々と変動する系統インピーダンスZsの様相が反映されたものとなる。これによれば、後段のフリッカメータ50においては、改善前系統電圧Vfaおよび改善後系統電圧Vfbのフリッカ値ΔV10を精確に測定することができる。その結果、シミュレーションに系統インピーダンスZsの様相を反映させていない従来のフリッカ抑制効果シミュレーション装置と比較して、静止形無効電力補償装置104の導入による電圧フリッカの改善効果をより精確に評価することが可能となる。
なお、本実施の形態では、フリッカ値として、国内で規格化されている10Hz基準に換算したΔV10を用いる構成としたが、海外で広く使用されているIEC基準の短期間フリッカ値Pstおよび長期間フリッカ値Pltを用いる構成とすることも可能である。この場合、フリッカメータ50は、これらの指標のいずれか一つを選択できる仕様となっていれば良い。
また、図1および図2に示すこの発明の実施の形態と本願発明との対応関係については、計器用変成器PTが「系統電圧検出部」に相当し、電流センサCTが「負荷電流検出部」に相当し、系統電圧演算部30が「補償電流演算部」、「系統インピーダンス演算部」、「改善前系統電圧演算部」および「改善後系統電圧演算部」を実現する。また、フリッカメータ50が「電圧フリッカ検出部」を実現し、フリッカ改善率演算部60が「改善率演算部」を実現する。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に従うフリッカ改善効果評価システム100Aにおける制御構造を示すブロック図である。
図3を参照して、フリッカ改善効果評価システム100Aは、図1および図2のフリッカ改善効果評価システム100における系統電圧演算部30を、系統電圧演算部30Aに変更したものである。よって、共通する他の回路部位についての詳細な説明は繰り返さない。
具体的には、本実施の形態に係る系統電圧演算部30Aは、図2の系統電圧演算部30Aにおける系統インピーダンス演算回路305を、系統インピーダンス設定回路305Aに変更したものである。すなわち、本実施の形態は、系統インピーダンスZsを任意のインピーダンス値に設定可能に構成される点において、系統電圧Vfおよび負荷電流Ifの実測データから系統インピーダンスZsを逐次演算する、先の実施の形態1とは相違する。
系統インピーダンス設定回路305Aにおいて、系統インピーダンスZsは、たとえば電力系統構成に応じて変動する系統インピーダンスの最大値に設定される。このように系統インピーダンスZsを最大値に固定した状態で改善前系統電圧Vfaおよび改善後系統電圧Vfbを演算する構成とすることにより、電圧フリッカが最も大きくなるケースでの電圧フリッカの改善効果を容易に評価することができる。
あるいは、系統インピーダンスZsを複数のインピーダンス値の間で切り換えて設定する構成とすれば、負荷102の運転状態の変動などのシナリオを織り込んだ将来の計画の電力系統(将来系統)における電圧フリッカの改善効果の評価が可能となる。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3に従うフリッカ改善効果評価システム100Bにおける制御構造を示すブロック図である。
図4を参照して、フリッカ改善効果評価システム100Bは、データ記憶部10(図示せず)と、データ読出部20と、系統電圧演算部30Bと、増幅回路40Bと、フリッカメータ50Bと、フリッカ因子割合演算部70とを含む。
データ読出部20は、先の実施の形態1におけるデータ読出部20と同様に、任意の時刻における系統電圧Vfおよび負荷電流Ifの実測データを読出すと、その読み出した実測データを系統電圧演算部30Bへ出力する。
系統電圧演算部30Bは、静止形無効電力補償装置104の補償電流の演算を行なわず、すなわち、電圧フリッカの改善率を求めるのではなく、系統電圧Vfおよび負荷電流Ifの実測データから負荷102が発生するフリッカ因子を分析する構成とした点で、先の実施の形態1に従う系統電圧演算部30とは相違する。なお、フリッカ因子とは、電圧フリッカに影響を与える要因であり、主に正相有効分、正相無効分、逆相無効分および歪波分の4つの因子に分類される。
具体的には、系統電圧演算部30Bは、PLL回路301と、系統電圧模擬回路302と、無効電力演算回路304と、系統インピーダンス演算回路305と、フリッカ電流因子分解回路311と、正相有効分電圧変動演算回路312と、正相無効分電圧変動演算回路313と、逆相分電圧変動演算回路314と、歪波分電圧変動演算回路315と、正相有効分系統電圧演算回路316と、正相無効分系統電圧演算回路317と、逆相分系統電圧演算回路318と、歪波分系統電圧演算回路319とを含む。
PLL回路301は、電圧値読出部22から系統電圧Vfを受けると、系統電圧Vfの位相を検出する。そして、PLL回路301は、その検出した位相情報を系統電圧模擬回路302およびフリッカ電流因子分解回路311へ出力する。
系統電圧模擬回路302は、PLL回路301からの位相情報に基づいて、系統電圧Vfと同位相で歪みのない理想的な正弦波形を生成する。つまり、系統電圧模擬回路302は、系統電圧Vfを理想的な系統電圧に変換する。変換された系統電圧Vfは、正相有効分系統電圧演算回路316、正相無効分系統電圧演算回路317、逆相分系統電圧演算回路318および歪波分系統電圧演算回路319へ入力される。
無効電力演算回路304は、電圧値読出部22から系統電圧Vfを受け、電流値読出部24から負荷電流Ifを受けると、上述した方法によって系統電圧Vfおよび負荷電流Ifとから母線PLに発生している無効電力Qβを演算する。
系統インピーダンス演算回路305は、演算された無効電力Qβおよび系統電圧Vfの様相から系統インピーダンスZsを演算し、その演算した系統インピーダンスZsを正相有効分電圧変動演算回路312、正相無効分電圧変動演算回路313、逆相分電圧変動演算回路314および歪波分電圧変動演算回路315へ出力する。
フリッカ電流因子分解回路311は、PLL回路301からの位相情報と電流値読出部24からの負荷電流Ifの実測データとに基づいて、フリッカ発生源である負荷102が発生する4つのフリッカ因子を分析し、その分析結果を出力する。なお、これらの因子に分解する具体的手法は、たとえば、「赤木泰文他、“瞬時無効電力の一般化理論とその応用”、昭和60年電気学会論文B、p.483−490、1983」に記載されている。
そして、分解された4つの因子のうち正相有効分は、正相有効分電圧変動演算回路312へ出力される。また、正相無効分、逆相分および歪波分は、正相無効分電圧変動演算回路313、逆相分電圧変動演算回路314および歪波分電圧変動演算回路315へそれぞれ出力される。
正相有効分電圧変動演算回路312は、フリッカ電流因子分解回路311から正相有効分を受け、系統インピーダンス演算回路305から系統インピーダンスZsを受けると、正相有効分に系統インピーダンスZsを積算することにより、正相有効分により発生する電圧変動を演算する。正相有効分系統電圧演算回路316は、系統電圧模擬回路302から与えられる理想的な系統電圧波形に、演算された正相有効分の電圧変動を加算することにより、正相有効分の系統電圧模擬波形を得る。得られた正相有効分系統電圧模擬波形は、増幅器401で交流100V相当に増幅された後に正相有効分フリッカ値測定回路501へ出力される。
正相無効分電圧変動演算回路313は、フリッカ電流因子分解回路311から正相無効分を受け、系統インピーダンス演算回路305から系統インピーダンスZsを受けると、正相無効分に系統インピーダンスZsを積算することにより、正相無効分により発生する電圧変動を演算する。正相無効分系統電圧演算回路317は、系統電圧模擬回路302から与えられる理想的な系統電圧波形に、演算された正相無効分の電圧変動を加算することにより、正相無効分の系統電圧模擬波形を得る。得られた正相無効分系統電圧模擬波形は、増幅器402で交流100V相当に増幅された後に正相無効分フリッカ値測定回路502へ出力される。
逆相分電圧変動演算回路314は、フリッカ電流因子分解回路311から逆相分を受け、系統インピーダンス演算回路305から系統インピーダンスZsを受けると、逆相分に系統インピーダンスZsを積算することにより、逆相分により発生する電圧変動を演算する。逆相分系統電圧演算回路318は、系統電圧模擬回路302から与えられる理想的な系統電圧波形に、演算された逆相分の電圧変動を加算することにより、逆相分の系統電圧模擬波形を得る。得られた逆相分系統電圧模擬波形は、増幅器403で交流100V相当に増幅された後に逆相分フリッカ値測定回路503へ出力される。
歪波分電圧変動演算回路315は、フリッカ電流因子分解回路311から歪波分を受け、系統インピーダンス演算回路305から系統インピーダンスZsを受けると、歪波分に系統インピーダンスZsを積算することにより、歪波分により発生する電圧変動を演算する。歪波分系統電圧演算回路319は、系統電圧模擬回路302から与えられる理想的な系統電圧波形に、演算された歪波分の電圧変動を加算することにより、歪波分の系統電圧模擬波形を得る。得られた歪波分系統電圧模擬波形は、増幅器404で交流100V相当に増幅された後に歪波分フリッカ値測定回路504へ出力される。
フリッカメータ50Bでは、4つの因子に対応して設けられた4つのフリッカ値測定回路501〜504の各々において、入力される系統電圧模擬波形のフリッカ値ΔV10が測定される。
最後に、フリッカ因子割合演算部70は、フリッカ値測定回路501〜504からそれぞれ出力される4つのフリッカ値に基づいて、4つの因子成分の割合を演算する。
以上に述べたように、本実施の形態によれば、フリッカ発生源固有の因子分析が可能になる。フリッカの因子分析は、より効果的に、または経済的に電圧フリッカを抑制させるための静止形無効電力補償装置104の仕様および特性を決定するときに有用である。たとえば、因子分析の結果、無効電力成分の因子成分が多く、逆相成分の因子成分が少ないときには、静止形無効電力補償装置104としてより経済的な他励式補償方式を適用するなどの決定が可能となる。
さらに、フリッカの因子分析に必要な系統電圧の演算に、系統インピーダンスZsの演算値を用いることにより、因子分析の精度を高めることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1に従うフリッカ改善効果評価システムが適用される電力系統の概略構成図である。 図1の系統電圧演算部におけるより詳細な制御構造を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に従うフリッカ改善効果評価システムにおける制御構造を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に従うフリッカ改善効果評価システムにおける制御構造を示すブロック図である。
符号の説明
1 上位系統、10 データ記憶部、12 電圧値記憶部、14 電流値記憶部、20 データ読出部、22 電圧値読出部、24 電流値読出部、30,30A,30B 系統電圧演算部、40,40B 増幅回路、42,44,401〜404 増幅器、50,50B フリッカメータ、52 改善前フリッカ値測定部、54 改善後フリッカ値測定部、60 フリッカ改善率演算部、70 フリッカ因子割合演算部、100,100A,100B フリッカ改善効果評価システム、102 負荷、104 静止形無効電力補償装置、301 PLL回路、302 系統電圧模擬回路、303 改善前系統電圧演算回路、304 無効電力演算回路、305 系統インピーダンス演算回路、305A 系統インピーダンス設定回路、306 改善前電圧変動演算回路、307 補償電流演算回路、308 補償後負荷電流演算回路、309 改善後電圧変動演算回路、310 改善後系統電圧演算回路、311 フリッカ電流因子分解回路、312 正相有効分電圧変動演算回路、313 正相無効分電圧変動演算回路、314 逆相分電圧変動演算回路、315 歪波分電圧変動演算回路、316 正相有効分系統電圧演算回路、317 正相無効分系統電圧演算回路、318 逆相分系統電圧演算回路、319 歪波分系統電圧演算回路、401〜404 増幅器、501 正相有効分フリッカ値測定回路、502 正相無効分フリッカ値測定回路、503 逆相分フリッカ値測定回路、504 歪波分フリッカ値測定回路、CT 電流センサ、PL 母線、PT 計器用変成器。

Claims (4)

  1. 所定の母線に負荷が接続されている電力系統に導入された補償装置による電圧フリッカの改善効果を評価するフリッカ改善効果評価システムであって、
    前記フリッカ改善効果評価システムは、
    系統電圧を検出する系統電圧検出部と、
    前記所定の母線を介して前記負荷に流入する負荷電流を検出する負荷電流検出部と、
    検出された前記系統電圧および前記負荷電流に基づいて、前記補償装置が出力する補償電流を演算する補償電流演算部と、
    検出された前記系統電圧および前記負荷電流に基づいて、前記電力系統の系統インピーダンスを演算する系統インピーダンス演算部と、
    演算された前記系統インピーダンスと、検出された前記系統電圧および前記負荷電流とから、現状の改善前系統電圧を模擬演算する改善前系統電圧演算部と、
    演算された前記補償電流および前記系統インピーダンスと、検出された前記系統電圧とから、改善後系統電圧を模擬演算する改善後系統電圧演算部と、
    演算された前記改善前系統電圧および前記改善後系統電圧のそれぞれの電圧フリッカを検出する電圧フリッカ検出部と、
    検出された前記それぞれの電圧フリッカから前記補償装置により改善された改善率を演算する改善率演算部とを備える、フリッカ改善効果評価システム。
  2. 検出された前記系統電圧および前記負荷電流に基づいて、前記負荷が発生する電圧フリッカの因子を分析するフリッカ因子分解部と、
    分析された前記電圧フリッカの因子と、演算された前記系統インピーダンスおよび検出された前記系統電圧とから、前記電圧フリッカの因子別の系統電圧を模擬演算する系統電圧演算部と、
    演算された前記電圧フリッカの因子別の系統電圧の電圧フリッカを検出して、前記電圧フリッカの因子の割合を演算するフリッカ因子割合演算部とをさらに備える、請求項1に記載のフリッカ改善効果評価システム。
  3. 所定の母線に負荷が接続されている電力系統に導入された補償装置による電圧フリッカの改善効果を評価するフリッカ改善効果評価システムであって、
    前記フリッカ改善効果評価システムは、
    系統電圧を検出する系統電圧検出部と、
    前記所定の母線を介して前記負荷に流入する負荷電流を検出する負荷電流検出部と、
    検出された前記系統電圧および前記負荷電流に基づいて、前記補償装置が出力する補償電流を演算する補償電流演算部と、
    前記電力系統の系統インピーダンスを任意のインピーダンス値に設定する系統インピーダンス設定部と、
    設定された前記系統インピーダンスと、検出された前記系統電圧および前記負荷電流とから、現状の改善前系統電圧を模擬演算する改善前系統電圧演算部と、
    演算された前記補償電流、設定された前記系統インピーダンスおよび検出された前記系統電圧から、改善後系統電圧を模擬演算する改善後系統電圧演算部と、
    演算された前記改善前系統電圧および前記改善後系統電圧のそれぞれの電圧フリッカを検出する電圧フリッカ検出部と、
    検出された前記それぞれの電圧フリッカから前記補償装置により改善された改善率を演算する改善率演算部とを備える、フリッカ改善効果評価システム。
  4. 前記系統電圧検出部によって検出された前記系統電圧および前記負荷電流検出手段によって検出された前記負荷電流を記憶する検出値記憶部と、
    前記検出値記憶部に記憶された前記系統電圧および前記負荷電流を、任意に読み出し可能に構成された検出値読出部とをさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のフリッカ改善効果評価システム。
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