JP2009176861A - 基板処理装置、熱処理用部材、及び熱処理用部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱処理装置10は、基板54を処理する領域内に、炭化珪素製の部材である支持具30を有する。支持具30は、表面が酸化によりシリコン酸化膜30dに変化された後に、シリコン酸化膜30dが除去されてなり、酸化は、支持具30の酸化速度が、支持具30内に含まれる金属元素の、支持具30内での拡散速度よりも大きくなるような条件で行われる。
【選択図】図7
Description
そして、本発明者らは、酸化処理、又はアニール処理等の熱処理中に、部材の表面から1μm程度までの深さの領域に残留する金属元素が徐々に外向拡散することがあり、拡散した金属元素によって処理中の基板が汚染されてしまい、基板を処理することで製造されるデバイスの電気的特性が劣化してしまうことがあるとの問題点を見出した。
また、基板を投入せずに熱処理を行い、SiC製の部材の表面から金属元素を外部拡散させ、同時に処理炉内にハロゲン系ガスを導入し、金属元素をハロゲン化させて炉外に排出する方法も考えられる。さらに、基板を処理しながら、徐々にSiC製の部材の表面から金属元素が外部拡散することを待つ方法も考えられる。
しかしながら、これらの2つの方法は、いずれもSiC製の部材の表面から外部拡散させることができる金属元素の量は少なく、基板を処理することで製造されるデバイスの電気的特性の劣化が問題とならない程度まで金属元素を低減させるには、長時間、多回数の処理が必要になってしまう。
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る熱処理装置10の一例を示す。熱処理装置10は、基板処理装置として用いられ、バッチ式縦型熱処理装置であり、主要部が配置される筺体12を有する。この筺体12の正面側には、ポッドステージ14が接続されており、このポッドステージ14にポッド16が搬送される。ポッド16には、例えば25枚の基板(ウエハ)54(図2参照)が収納され、図示しない蓋が閉じられた状態でポッドステージ14にセットされる。
44の側壁部(肉厚部)には、ガス供給口56と連通し、垂直方向に向かうガス導入経路64が設けられ、その上部にはノズル取付孔が上方に開口するように設けられている。このノズル取付孔は、反応管42の内部におけるアダプタ44の上端部フランジ側の上面に開口しており、ガス供給口56及びガス導入経路64と連通している。このノズル取付孔には、SiC製のノズル66が挿入され固定されている。すなわち、反応管42内部におけるアダプタ44の反応管42の内壁よりも内側に突出した部分の上面にノズル66が接続され、このアダプタ44の上面によりノズル66が支持されることとなる。この構成により、ノズル接続部は熱で変形しにくく、また破損しにくい。また、ノズル66とアダプタ44の組立て、解体が容易になるというメリットもある。ガス導入管60からガス供給口56に導入された処理ガスは、アダプタ44の側壁部に設けられたガス導入経路64、ノズル66を介して反応管42内に供給される。尚、ノズル66は、反応管42の内壁に沿って基板配列領域の上端よりも上方、すなわち支持具30の上端よりも上方まで延びるように構成される。
尚、以下の説明において、熱処理装置を構成する各部の動作はコントローラ70により制御される。
支持具30は、炭化珪素製の部材として用いられ、Si(シリコン)を含浸したSiC(炭化珪素)からなる基材30a上に、炭化珪素層(炭化珪素膜)として用いられ、厚さが約120μm程度のCVDコート膜であるSiC層30bが形成されてなる。SiC層30bは、Fe(鉄)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)等の金属元素を実質的に含まず、SIMSで分析しても、分析感度以下でありFe、Ni、Cu等の金属元素は検出されない。
図4(a)に示すように、まず、表面処理がなされていないSi含浸SiCからなる基材30aを用意する。そして、この基材30aの表面に、図4(b)に示すように厚さが約120μmのSiC層30bを形成し、SiC層30bの表面に、図4(c)に示すように約1μmのSi膜30cを形成する。具体的には、基材30aを、CVD処理用の処理室(成膜室)内に収容し、この処理室内に、成膜ガスとして、例えば、シリコン含有ガスとして用いられるSiH2Cl2ガスと、炭素含有ガスとして用いられるC2H2ガスを供給して、CVD法により、基材30a上にSiC層30bを成長させ、その後、SiH2Cl2ガスの供給を継続した状態で、C2H2ガスの供給を停止することで、成膜ガスとしてSiH2Cl2ガスのみ供給した状態とすることで、SiC層30b上にSi膜30cを連続的に成長させる。シリコン含有ガスとしては、SiH2Cl2ガスに替えてSiCl4ガス等のシリコン塩化物を用いることもできる。また、炭素含有ガスとしては、C2H2ガスに替えて、CH4ガス等の炭化水素化物を用いることもできる。
そして、以上のように表面処理が施された支持具30が熱処理装置10の所定の位置に取り付けられ、基板54の熱処理に用いられる。
尚、図中、ハッチング部は金属汚染量の多い領域を示している。また、ハッチングのない部分は、金属汚染量の少ない領域、もしくは金属汚染が検出されなかった領域、具体的には、検出下限付近、もしくは検出限度以下の領域を示している。尚、金属汚染の検出、分析は、SPV(Surface Photo Voltage)法を用いて行った。
図6には、本発明の第2の実施の形態に係る熱処理装置10が有する支持具30の表面処理の工程が示されている。
これに対して、本発明の第2の実施の形態においては、図6(a)、図6(b)に示されるように、支持具30に対する表面処理は、Si含浸SiCからなる基材30a表面にSiC層30bを形成する工程までは第1の実施の形態と同様である。
しかしながら、次の工程においては、SiC層30bの表面にSi膜30cを形成するのではなく、図6(c)に示されるように、基材30aの表面にSiC層30bが形成された支持具30を、例えば、長時間、酸化性雰囲気に置くことにより、SiC層30bの表面の一部を酸化させSiO2膜30dに変化させる(以下、酸化工程とする)。そして、次に、図6(d)に示すようにSiO2膜30dを除去する。
前記部材は、表面が酸化によりシリコン酸化膜に変化された後に該シリコン酸化膜が除去されてなり、前記酸化は前記部材の酸化速度が前記部材内に含まれる金属元素の前記部材内での拡散速度よりも大きくなるような条件で行われることを特徴とする熱処理装置。
前記シリコン酸化膜を除去する工程と、
を有し、
前記酸化は、前記部材の酸化速度が前記部材内に含まれる金属元素の前記部材内での拡散速度よりも大きくなるような条件で行われることを特徴とする熱処理用部材の製造方法。
前記熱処理装置により、酸化性雰囲気下で前記SiC部材を酸化処理する工程と、
前記酸化処理後、前記熱処理装置から前記SiC部材を取り外す工程と、
取り外された前記SiC部材に形成された酸化膜をウエットエッチングにて除去する工程と、
酸化膜が除去された前記SiC部材を、再び前記熱処理装置に組み込む工程と、
再び前記SiC部材が組み込まれた前記熱処理装置で、基板を熱処理する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
30 支持具
30a 基材
30b SiC層
30d SiO2膜
54 基板
72 SiC製の部材
A1 金属元素
A2 酸素元素
Claims (3)
- 基板を処理する領域内に炭化珪素製の部材を有し、
前記部材は、表面が酸化によりシリコン酸化膜に変化された後に該シリコン酸化膜が除去されてなり、前記酸化は前記部材の酸化速度が前記部材内に含まれる金属元素の前記部材内での拡散速度よりも大きくなるような条件で行われることを特徴とする基板処理装置。 - 炭化珪素製であって、表面が酸化によりシリコン酸化膜に変化された後に該シリコン酸化膜が除去されてなり、前記酸化は前記部材の酸化速度が前記部材内に含まれる金属元素の前記部材内での拡散速度よりも大きくなるような条件で行われることを特徴とする熱処理用部材。
- 炭化珪素製の部材の表面を酸化によりシリコン酸化膜に変化させる工程と、`
前記シリコン酸化膜を除去する工程と、
を有し、
前記酸化は、前記部材の酸化速度が前記部材内に含まれる金属元素の前記部材内での拡散速度よりも大きくなるような条件で行われることを特徴とする熱処理用部材の製造方法。
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JP2008012489A JP2009176861A (ja) | 2008-01-23 | 2008-01-23 | 基板処理装置、熱処理用部材、及び熱処理用部材の製造方法 |
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JP2006526894A (ja) * | 2003-04-15 | 2006-11-24 | サン−ゴバン セラミックス アンド プラスティクス,インコーポレイティド | 半導体加工用部品を処理する方法とこの方法によって形成される部品 |
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