JP2009175393A - ラビング装置およびラビング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラビング布が基板の角に接触することによる毛先の乱れや折れの発生を抑えられるラビング装置、およびラビング方法を提供すること。
【解決手段】ラビング装置100は、表面に配向膜122が形成された基板120が載置されるステージ110と、ステージ110に設けられており、基板120の少なくとも一辺部120aを案内する窪み112と、窪み112に設けられており、基板120を吸着固定するための吸着孔114aと、配向膜122を擦るためのラビング処理部130と、ラビング処理部130を、ステージ110に対して窪み112が設けられた側から所定の方向に相対移動させる移動機構と、を備え、窪み112は、少なくとも一辺部120a側に傾斜する斜面112aを有していることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ラビング装置およびラビング方法に関する。
液晶装置は、一般的に、素子基板と対向基板との間に液晶層が挟持された構成となっている。液晶装置は、素子基板上の画素電極と対向基板上の対向電極との間に画像信号に基づく電圧を印加して、液晶層の液晶分子の配向状態を変化させることで画像表示を行う。素子基板および対向基板の液晶層に接する面上には、配向膜が配置されている。この配向膜の表面をラビング布で所定の方向に擦するラビング処理を施すことにより、電圧無印加時の液晶分子の配向状態が規定される。
ところで、ラビング処理工程において基板端部にラビング布が接する際に、基板の角でラビング布の毛先が乱れることや折れることがある。毛先が乱れた状態や毛先の折れ屑を巻き込んだ状態でラビング処理を行うと、配向膜に傷が付いたり配向方向にムラが生じたりする。これにより、液晶分子の配向が乱れて液晶装置の表示品位低下を招く。このようなラビング布の毛先の乱れや折れを防止するために、ステージに設けた基板嵌合孔に基板を勘合させて段差をなくし、ステージの角部にテーパを設ける方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平4−115225号公報
上記のラビング方法によれば、基板端部やステージの角に接触することよるラビング布の毛先への影響を緩和できる。しかしながら、ステージに設けた基板嵌合孔への基板の着脱を容易に行うためには、基板外形と基板嵌合孔との間にある程度の隙間が必要である。この隙間があることで、ラビング布が基板端部に接触してしまうため、ラビング布の毛先の乱れや折れを防ぐことは困難であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るラビング装置は、表面に配向膜が形成された基板が載置されるステージと、前記ステージに設けられており、前記基板の少なくとも一辺部を案内する窪みと、前記窪みに設けられており、前記基板を吸着固定するための吸着部と、前記配向膜を擦るためのラビング処理部と、前記ラビング処理部を、前記ステージに対して前記窪みが設けられた側から所定の方向に相対移動させる移動機構と、を備え、前記窪みは、前記少なくとも一辺部側に傾斜する斜面を有していることを特徴とする。
この構成によれば、基板が載置されるステージには、一辺部側に傾斜する斜面を有する窪みが設けられている。この窪みで一辺部を案内して基板をステージ上に吸着固定するので、基板は窪みの斜面に沿って撓み、一辺部とステージ上面との段差が小さくなる。ラビング処理部は、窪みが設けられた側から基板の側へ相対移動するので、ラビング処理部が基板の一辺部に接する際に、ラビング処理部の表面に乱れが生じるのを抑えることができる。これにより、配向膜のラビングムラを抑えることができる。
[適用例2]上記適用例に係るラビング装置であって、前記少なくとも一辺部側における前記窪みの深さは、前記基板の厚さとほぼ同じであってもよい。
この構成によれば、一辺部とステージ上面との段差をほとんどなくすことができる。これにより、ラビング処理部の表面に乱れが生じるのをより効果的に抑えることができる。
[適用例3]上記適用例に係るラビング装置であって、前記窪みは、前記基板の前記一辺部および前記一辺部とは反対側の他辺部に対応して設けられていてもよい。
この構成によれば、一辺部だけでなく他辺部においても基板が窪みに沿って撓み、他辺部とステージ上面との段差が小さくなる。これにより、ラビング処理部が他辺部を通り過ぎる際に、ラビング処理部の表面に乱れが生じるのを抑えることができる。また、他辺部側からラビング処理部を相対移動しても、ラビング処理部の表面に乱れが生じるのを抑えることができる。
[適用例4]上記適用例に係るラビング装置であって、前記窪みは、前記一辺部から前記一辺部とは反対側の他辺部に亘って設けられていてもよい。
この構成によれば、基板の一辺部から他辺部までを窪みの斜面に沿って案内できる。このため、基板を局部的に撓ませる必要がないので、クラック等の発生による基板の割れを防止できる。
[適用例5]本適用例に係るラビング装置は、表面に配向膜が形成された基板が載置されるステージと、前記ステージ上に張り出しており、前記基板の少なくとも一辺部を案内する張り出し部と、前記ステージに設けられており、前記基板を吸着固定するための吸着部と、前記配向膜を擦るためのラビング処理部と、前記ラビング処理部を、前記張り出し部が設けられた側から所定の方向に相対移動させる移動機構と、を備え、前記張り出し部は、前記少なくとも一辺部とは反対側に傾斜する斜面を有していることを特徴とする。
この構成によれば、基板が載置されるステージには、一辺部とは反対側に傾斜する斜面を有する張り出し部が設けられている。この張り出し部で一辺部を案内して基板をステージ上に吸着固定するので、一辺部とステージ上面との段差が小さくなる。ラビング処理部は、張り出し部が設けられた側から斜面に沿って基板の側へスムーズに相対移動するので、ラビング処理部が基板の一辺部に接する際に、ラビング処理部の表面に乱れが生じるのを抑えることができる。これにより、配向膜のラビングムラを抑えることができる。
[適用例6]上記適用例に係るラビング装置であって、前記少なくとも一辺部側における前記張り出し部の張り出し量は、前記基板の厚さとほぼ同じであってもよい。
この構成によれば、一辺部と張り出し部との段差をほとんどなくすことができる。これにより、ラビング処理部表面に乱れが生じるのをより効果的に抑えることができる。
[適用例7]上記適用例に係るラビング装置であって、前記ラビング処理部は、ローラと前記ローラに巻き付けられたラビング布とを備え、前記ローラは、前記ステージに対して平行な回転軸を中心として回転してもよい。
この構成によれば、ラビング布を回転させて配向膜を擦るので、ラビング布の配向膜に接する領域が広範囲となる。これにより、ラビング布表面の乱れが発生しにくくなるので、配向膜のラビングムラを抑えることができる。
[適用例8]上記適用例に係るラビング装置であって、前記ラビング処理部と、前記ステージの前記基板が載置される面と、の距離を所定の範囲に保つ機構を備えていてもよい。
この構成によれば、ラビング処理部が配向膜を擦る強さが一定の範囲に保たれるので、配向膜のラビングムラを抑えることができる。
[適用例9]本適用例に係るラビング方法は、表面に配向膜が形成された基板の少なくとも一辺部を、前記基板のラビング処理面よりも下に撓ませて、前記基板をステージ上に吸着固定する工程と、ラビング処理部を前記一辺部側から所定の方向に相対移動させて、前記配向膜をラビング処理する工程と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、一辺部をラビング処理面よりも下に撓ませて、基板をステージ上に吸着固定するので、基板の一辺部とステージ上面との段差が小さくなる。ラビング処理工程では、ラビング処理部は一辺部側から相対移動するので、ラビング処理部が基板の一辺部に接する際に、ラビング処理部の表面に乱れが生じるのを抑えることができる。これにより、配向膜のラビングムラを抑えることができる。
[適用例10]上記適用例に係るラビング方法であって、前記吸着固定する工程では、前記一辺部と、前記一辺部とは反対側の他辺部と、を前記ラビング処理面よりも下に撓ませて、前記基板を前記ステージ上に吸着固定してもよい。
この構成によれば、一辺部だけでなく他辺部においても基板とステージ上面との段差が小さくなる。これにより、ラビング処理部が他辺部を通り過ぎる際に、ラビング処理部の表面に乱れが生じるのを抑えることができる。また、他辺部側からラビング処理部を相対移動しても、ラビング処理部の表面に乱れが生じるのを抑えることができる。
[適用例11]本適用例に係るラビング方法は、表面に配向膜が形成された基板の一辺部を、前記一辺部とは反対側の他辺部よりも下降させて、前記基板をステージ上に吸着固定する工程と、ラビング処理部を前記一辺部側から所定の方向に相対移動させて、前記配向膜をラビング処理する工程と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、一辺部を他辺部よりも下降させて、基板をステージ上に吸着固定するので、基板の一辺部とステージ上面との段差が小さくなる。また、基板を局部的に撓ませる必要がないので、クラック等の発生による基板の割れを防止できる。
[適用例12]本適用例に係るラビング方法は、上記に記載のラビング装置を用いてラビング処理を行うことを特徴とする。
以下に、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお、参照する各図面において、構成をわかりやすく示すため、各構成要素の寸法の比率等は適宜異ならせてある。
<液晶装置>
まず、本実施形態に係るラビング装置を説明する前に、液晶装置の一例について図を参照して説明する。図1は、液晶装置の一例の概略構成を示す断面図である。
液晶装置10は、図1に示すように、素子基板20と対向基板30との間に液晶層50が挟持された構成を有している。素子基板20は、透光性を有する基材22と、基材22上に設けられたTFT素子24や駆動回路(図示しない)を含む回路層26と、回路層26上に形成されTFT素子24に接続された画素電極28と、を備えている。また、対向基板30は、透光性を有する基材32と、基材32上に設けられた対向電極34と、を備えている。画素電極28および対向電極34は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透光性を有する導電性膜からなる。
素子基板20には、回路層26および画素電極28を覆って配向膜40が設けられている。対向基板30には、対向電極34を覆って配向膜42が設けられている。配向膜40,42は、例えば、ポリイミド等の有機膜からなる。配向膜40,42には、本実施形態に係るラビング装置を用いてラビング処理が施され、液晶分子を所定の方向に配向させる配向異方性が付与されている。
図示しないが、対向基板30には、表示領域を区画する遮光膜が設けられている。この遮光膜の外側の領域には、シール材が、対向基板30の輪郭形状に沿って素子基板20と対向基板30との間に配置され、素子基板20と対向基板30とを相互に固着するとともに、液晶層50を両基板間に封入している。シール材は、例えば、光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる。
液晶層50は、例えば、一種又は数種類の液晶を混合した電気光学物質からなる。画素電極28と対向電極34との間に電圧が印加されていない状態では、液晶層50中の液晶分子は、配向膜40と配向膜42とが有する配向異方性により所定の配向状態をとる。画素電極28と対向電極34との間に画像信号に基づく電圧が印加されると、液晶層50中の液晶分子は、電圧に応じて配向が変化する。液晶装置10は、このように、液晶層50の液晶分子の配向を変化させることで画像表示を行う。
(第1の実施形態)
<ラビング装置>
次に、第1の実施形態に係るラビング装置の構成について、図を参照して説明する。図2は、第1の実施形態に係るラビング装置の概略構成を示す斜視図である。図3は、図2のA−A’線に沿った断面図である。
図2および図3に示すように、本実施形態に係るラビング装置100は、ステージ110と、ラビング処理部130と、を備えている。
ステージ110の上面は、例えば長方形状である。ステージ110の上面には、表面に配向膜122が形成された基板120が、配向膜122を上にして載置される。基板120の配向膜122が形成された面は、例えば長方形状である。ステージ110の上面には、基板120の一辺部120aを案内するための窪み112が設けられている。
窪み112は、一辺部120a側に傾斜する斜面112aを有している。斜面112aは、例えば、断面視略円弧状に湾曲した面である。斜面112aは、平坦な面であってもよいが、後述するように、斜面112aに沿って基板120を吸着固定することから、湾曲した面であることが好ましい。窪み112の深さおよびA−A’線(図2参照)に沿った方向における長さは、載置される基板120の厚さに応じて設定される。
基板120の厚さは、例えば0.5mmである。本実施形態では、窪み112の深さは、最も深い部分で基板120の厚さと同じ0.5mm程度であり、窪み112のA−A’線に沿った方向における長さは、30mm〜50mm程度である。なお、窪み112の一辺部120aに沿った方向における長さは、載置される基板120の長辺の長さ以上であることが好ましい。このような構成であれば、基板120の長辺または短辺のどちらでも窪み112で案内できるので、基板120を縦置きまたは横置きのどちらの状態でもステージ110上に載置できる。
図3に示すように、ステージ110には、窪み112および窪み112以外の部分に、吸着部の一部としての、複数の吸着孔114aと、吸引路114bとが設けられている。複数の吸着孔114aは吸引路114bに連通されている。吸引路114bは、図示しないが、パイプ等を介して吸引装置に接続されている。この吸引装置で吸引路114bを経て吸着孔114aから吸引することにより、基板120を、窪み112の斜面112aに沿って撓ませて、ステージ110に吸着固定することができる。これにより、基板120の一辺部120aの端とステージ110上面との段差をほとんどなくすことができる。
ラビング処理部130は、ローラ132とラビング布134とを備えている。ローラ132は円柱形状であり、その長さは、例えば、基板120の長辺の長さ以上である。ローラ132は、例えば、SUSやアルミ等の金属材料で形成されている。ローラ132は、モータ、変速機等を備えた回転駆動機構(図示しない)により、回転軸136を中心として、回転矢印で示す向きに回転する。ラビング布134は、ローラ132の周囲に巻き付けられている。ラビング布134は、例えば、基材にレーヨン等の短繊維が植毛されたものである。この構成により、ラビング布134は磨耗しにくくなっている。
ラビング装置100は、ラビング処理部130に対して、ステージ110を所定の方向に移動させる移動機構(図示しない)を備えている。この移動機構は、例えば、ラック・アンド・ピニオン方式等の駆動装置を含んで構成される。ステージ110は、移動機構により、ステージ110の上面に平行な方向に沿って、窪み112の位置する方の側からラビング処理部130に向かって矢印で示す向きに移動する。図2のA−A’線の方向は、ステージ110の移動方向に沿った方向である。これにより、ラビング処理部130は、基板120に対して矢印と反対の向き、すなわちステージ110に載置された基板120の一辺部120aからその反対側の他辺部120bに向かって相対的に移動する。なお、ラビング装置100は、ラビング処理部130をステージ110に対して移動させる構成であってもよい。
ラビング装置100は、ラビング処理部130とステージ110の上面との距離を所定の範囲に保つ、押込み量調整機構(図示しない)を備えている。この押込み量調整機構は、例えば、変位センサと、ラビング処理部130をステージ110上面の法線方向に上下移動させる移動装置と、を含んで構成される。押込み量調整機構は、ラビング処理部130とステージ110の上面との距離を測定し、その測定結果に基づいて、ステージ110上面との距離が所定の範囲に保たれるように、ラビング処理部130のステージ110上面の法線方向における位置を調整する。これにより、窪み112の斜面112aに沿って湾曲した一辺部120aから他辺部120bに亘って、ステージ110に載置された基板120とラビング処理部130との距離が所定の範囲に保たれる。なお、押込み量調整機構は、ラビング処理部130に対してステージ110を上下移動させる構成であってもよい。
本実施形態では、ラビング処理部130とステージ110の上面との距離を、窪み112を除く部分において、例えば0.05mm〜0.25mm程度の範囲に、好ましくは0.2mm程度に保つ。したがって、ラビング処理部130のラビング布134が基板120に押し付けられる押込み量は、ラビング布134が基板120に接触してから0.25mm〜0.45mmの範囲に、好ましくは0.3mmに、保たれる。この押込み量に応じた強さで、基板120の一辺部120aから他辺部120bに亘って、配向膜122がラビング布134により擦られる。
ローラ132の回転軸136の方向は、例えば、ステージ110の移動方向と直交する方向である。この場合、ラビング処理により配向膜122には、ステージ110の移動方向に沿って配向異方性が付与される。また、回転軸136の方向は、配向膜122に付与する配向異方性の方向に応じて適宜調整することができる。ローラ132の回転軸136の方向と、ステージ110の移動方向と直交する方向とが異なる場合、ラビング処理により配向膜122に付与される配向異方性の方向は、ローラ132の回転軸136と直交する方向とステージ110の移動方向との合成ベクトルで与えられる。
<ラビング方法>
次に、第1の実施形態に係るラビング方法について、図2および図3を参照して説明する。
まず、配向膜122が表面に形成された基板120を用意する。そして、ステージ110の上面に、基板120を、配向膜122を上にして載置する。このとき、基板120の一辺部120aを窪み112により案内する。ここでは、ステージ110とラビング処理部130とは十分に離間されている。
次に、ステージ110に載置された基板120を、吸着孔114aから吸引路114bを経て吸引装置により吸引する(図3参照)。これにより、基板120は、窪み112の斜面112aに沿って撓み、ステージ110に吸着固定される。このとき、一辺部120aにおいて、配向膜122が形成された基板120の面とステージ110上面との段差はほとんどない状態となっている。
次に、押込み量調整機構により、基板120に対するラビング布134の押込み量が所望の値、例えば0.3mmとなるように、ラビング処理部130とステージ110の上面との距離を調整する。このとき、ラビング処理部130は、ステージ110上の基板120の一辺部120a側であって、基板120に触れない位置にある。
次に、移動機構により、ステージ110を、窪み112の位置する方の側からラビング処理部130に向かって矢印の向きに移動させる。ステージ110の移動により、ラビング処理部130は、基板120の一辺部120aから他辺部120bを通り過ぎるまで、配向膜122を擦りながら相対的に移動する。また、この間、押込み量調整機構により、基板120に対するラビング布134の押込み量が0.3mmとなるように保たれる。これにより、配向膜122にラビング処理が施される。
ラビング処理を一方向に行ったら、吸着孔114aによる基板120の吸着固定を解除し、基板120を取り外す。ラビング処理は、同一方向に複数回行ってもよい。以上で、ラビング処理工程が終了する。
上記第1の実施形態のラビング装置100を用いたラビング方法によれば、以下の効果が得られる。
窪み112で一辺部120aを案内して基板120をステージ110上に吸着固定するので、基板120は窪み112の斜面112aに沿って撓み、一辺部120aとステージ110上面との段差がほとんどなくなる。ラビング処理部130は、窪み112が設けられた側から基板120の側へ相対移動するので、ラビング処理部130は基板120の一辺部120aの角にほとんど接触しない。これにより、ラビング処理部130のラビング布134の毛先の乱れや折れの発生が抑えられる。したがって、ラビング処理の際に、配向膜122に配向異方性の方向ムラや傷が生じるのを防止できる。
また、押込み量調整機構により、基板120に対するラビング布134の押込み量が0.3mmとなるように保たれるので、配向膜122は、基板120の一辺部120aからその反対側に亘って、ほぼ一定の強さでラビング布134により擦られる。これにより、配向膜122に配向異方性を均一に付与することができる。したがって、良好な表示品質を有する液晶装置を提供できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るラビング装置の構成について図を参照して説明する。図4は、第2の実施形態に係るラビング装置の概略構成図である。
第2の実施形態に係るラビング装置200は、第1の実施形態に係るラビング装置100に対して、ステージ110に窪みが2箇所設けられている点が異なっているが、その他の構成は同じである。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態に係るラビング装置200は、ステージ110と、ラビング処理部130と、を備えている。
ステージ110上面には、窪み112に加えて、窪み116が設けられている。窪み116は、基板120の他辺部120bを案内するためのものである。したがって、窪み116は、基板120の一辺部120aを窪み112で案内してステージ110上面に載置したときに、他辺部120bに対応する位置に配置されている。
窪み116は、他辺部120b側に傾斜する斜面116aを有している。他辺部120bが基板120の一辺部120aとは反対側に位置しているので、斜面116aは、斜面112aとは反対側に傾斜している。窪み116の深さは窪み112の深さと同じであり、斜面116aの形状は斜面112aと同じである。
窪み116には吸着孔114aが設けられている。ステージ110に載置された基板120を、吸着孔114aから吸引路114bを経て吸引装置で吸引することにより、窪み112の斜面112aと窪み116の斜面116aとに沿って撓ませて吸着固定することができる。これにより、基板120の一辺部120aおよび他辺部120bとステージ110上面との段差はほとんどなくなる。
上記第2の実施形態のラビング装置200によれば、ラビング処理工程において、ステージ110の移動により、ラビング処理部130が基板120の他辺部120bの位置に到達するとき、他辺部120bとステージ110上面との段差がほとんどないので、ラビング処理部130は基板120の他辺部120bの角にほとんど接触しない。これにより、ラビング処理部130が他辺部120bを通り過ぎる際に、ラビング布134の毛先の乱れや折れの発生が抑えられる。
また、他辺部120bとステージ110上面との段差がほとんどないので、ステージ110を矢印と反対の向きに移動させて、他辺部120b側からラビング処理を行っても、ラビング処理部130は基板120の他辺部120bの角にほとんど接触しない。したがって、ステージ110を矢印の向きに移動させてラビング処理を行った後、新たなワーク(基板120)に交換して、ステージ110を矢印の反対向きに移動させてラビング処理を行うようにすれば、ステージ110を1往復させることで2枚のワークをラビング処理できる。これにより、ラビング処理工程のサイクルタイムを短縮することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るラビング装置の構成について図を参照して説明する。図5は、第3の実施形態に係るラビング装置の概略構成図である。
第3の実施形態に係るラビング装置300は、第1の実施形態に係るラビング装置100に対して、窪みが基板全体に対応して設けられている点が異なっているが、その他の構成は同じである。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態に係るラビング装置300は、ステージ110と、ラビング処理部130と、を備えている。
ステージ110上面には、窪み118が設けられている。窪み118は、基板120の一辺部120aから他辺部120bに亘って、一辺部120a側に傾斜する斜面118aを有している。斜面118aは、断面視略円弧状に湾曲した面であってもよいし、平坦な面であってもよい。
窪み118には吸着孔114aが設けられている。ステージ110に載置された基板120を、吸着孔114aから吸引することにより、窪み118の斜面118aに沿って吸着固定することができる。これにより、基板120の一辺部120aとステージ110上面との段差はほとんどなくなる。
上記第3の実施形態のラビング装置300によれば、第1の実施形態と同等の効果が得られる。また、基板120を局部的に撓ませる必要がないので、クラック等の発生による基板120の割れを防止できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係るラビング装置の構成について図を参照して説明する。図6は、第4の実施形態に係るラビング装置の概略構成を示す斜視図である。図7は、図6のB−B’線に沿った断面図である。
第4の実施形態に係るラビング装置400は、第1の実施形態に係るラビング装置100に対して、窪みの代わりに張り出し部がステージに設けられている点が異なっているが、その他の構成は同じである。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図6および図7に示すように、本実施形態に係るラビング装置400は、ステージ140と、ラビング処理部130と、を備えている。
ステージ140上面の一辺部120a側には、張り出し部142が設けられている。張り出し部142は、ステージ140と一体であってもよいし、一体でなくてもよい。張り出し部142は、一辺部120aとは反対側に傾斜する斜面142aを有している。
斜面142aは、例えば、断面視略円弧状に湾曲した面である。斜面142aは、平坦な面であってもよいが、張り出し部142に一辺部120aが接するように基板120をステージ140上面に載置したときに、ラビング処理部130が斜面142aに沿って基板120の表面へスムーズに相対移動できるので、湾曲した面であることが好ましい。
張り出し部142の張り出し量およびB−B’線に沿った方向における長さは、載置される基板120の厚さに応じて設定される。また、張り出し部142の一辺部120aに沿った方向における長さは、載置される基板120の長辺以上であることが好ましい。このような構成であれば、基板120の長辺または短辺のどちらでも張り出し部142で案内できるので、基板120を縦置きまたは横置きのどちらの状態でもステージ140上に載置できる。
基板120は、ステージ140上に、一辺部120aが張り出し部142に接するように載置される。基板120は、吸着孔114aにより、ステージ140上面に平坦な状態で吸着固定される。これにより、基板120の一辺部120aと張り出し部142との段差はほとんどなくなり、ステージ140の上面から張り出し部142の斜面142aを経て基板120の配向膜122が形成された面に続く滑らかな面が構成される。
上記第4の実施形態のラビング装置400によれば、基板120が載置されるステージ140には、一辺部120a側がステージ140上面よりも高くなるような斜面142aを有する張り出し部142が設けられている。この張り出し部142で一辺部120aを案内して基板120をステージ140上に吸着固定するので、一辺部120aとステージ140上面との段差がほとんどなくなる。ラビング処理部130は、張り出し部142が設けられた側から基板120の側へ斜面142aに沿ってスムーズに相対移動するので、ラビング処理部130は基板120の一辺部120aの角にほとんど接触しない。これにより、ラビング処理部130のラビング布134の毛先の乱れや折れの発生が抑えられる。したがって、ラビング処理の際に、配向膜122に配向異方性の方向ムラや傷が生じるのを防止できる。
なお、ステージ140上に、基板の他辺部120bを案内する張り出し部をさらに設けてもよい。このような構成であれば、第2の実施形態と同等の効果が得られる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係るラビング装置の構成について図を参照して説明する。図8は、第5の実施形態に係るラビング装置の概略構成図である。
第5の実施形態に係るラビング装置500は、第4の実施形態に係るラビング装置400に対して、張り出し部142の代わりに可動部がステージに設けられている点が異なっているが、その他の構成は同じである。なお、第4の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態に係るラビング装置500は、ステージ150と、ラビング処理部130と、を備えている。
ステージ150の上面には、可動部152が設けられている。可動部152は、端部152aと軸154とを有している。端部152aは、基板120の一辺部120a側に位置している。軸154は、端部152aとは反対側に位置しており、ステージ150に固定されている。可動部152は、軸154を中心として、所定の範囲で回転方向に移動可能である。可動部152は、ステージ150上面に基板120を載置する際、端部152aにより一辺部120aを案内する。
上記第5の実施形態のラビング装置500によれば、可動部152を軸154を中心として回転方向に移動させることにより、端部152aが一辺部120aと同じ高さになるように調整でき、かつ、可動部152上面が一辺部120aとは反対側に傾斜する斜面となるので、第4の実施形態と同等の効果が得られる。また、基板120の厚さに応じて可動部152を回転方向に移動させることにより、基板120の厚さが異なる場合においても対応できる。
液晶装置の一例の概略構成を示す断面図。 第1の実施形態に係るラビング装置の概略構成を示す斜視図。 図2のA−A’線に沿った断面図。 第2の実施形態に係るラビング装置の概略構成図。 第3の実施形態に係るラビング装置の概略構成図。 第4の実施形態に係るラビング装置の概略構成を示す斜視図。 図6のB−B’線に沿った断面図。 第5の実施形態に係るラビング装置の概略構成図。
符号の説明
10…液晶装置、20…素子基板、22…基材、24…TFT素子、26…回路層、28…画素電極、30…対向基板、32…基材、34…対向電極、40,42…配向膜、50…液晶層、100…ラビング装置、110…ステージ、112…窪み、112a…斜面、114a…吸着孔、114b…吸引路、116…窪み、116a…斜面、118…窪み、118a…斜面、120…基板、120a…一辺部、120b…他辺部、122…配向膜、130…ラビング処理部、132…ローラ、134…ラビング布、136…回転軸、140…ステージ、142…張り出し部、142a…斜面、150…ステージ、152…可動部、152a…端部、154…軸、200,300,400,500…ラビング装置。

Claims (12)

  1. 表面に配向膜が形成された基板が載置されるステージと、
    前記ステージに設けられており、前記基板の少なくとも一辺部を案内する窪みと、
    前記窪みに設けられており、前記基板を吸着固定するための吸着部と、
    前記配向膜を擦るためのラビング処理部と、
    前記ラビング処理部を、前記ステージに対して前記窪みが設けられた側から所定の方向に相対移動させる移動機構と、を備え、
    前記窪みは、前記少なくとも一辺部側に傾斜する斜面を有していることを特徴とするラビング装置。
  2. 請求項1に記載のラビング装置であって、
    前記少なくとも一辺部側における前記窪みの深さは、前記基板の厚さとほぼ同じであることを特徴とするラビング装置。
  3. 請求項1または2に記載のラビング装置であって、
    前記窪みは、前記基板の前記一辺部および前記一辺部とは反対側の他辺部に対応して設けられていることを特徴とするラビング装置。
  4. 請求項1または2に記載のラビング装置であって、
    前記窪みは、前記一辺部から前記一辺部とは反対側の他辺部に亘って設けられていることを特徴とするラビング装置。
  5. 表面に配向膜が形成された基板が載置されるステージと、
    前記ステージ上に張り出しており、前記基板の少なくとも一辺部を案内する張り出し部と、
    前記ステージに設けられており、前記基板を吸着固定するための吸着部と、
    前記配向膜を擦るためのラビング処理部と、
    前記ラビング処理部を、前記張り出し部が設けられた側から所定の方向に相対移動させる移動機構と、を備え、
    前記張り出し部は、前記少なくとも一辺部とは反対側に傾斜する斜面を有していることを特徴とするラビング装置。
  6. 請求項5に記載のラビング装置であって、
    前記少なくとも一辺部側における前記張り出し部の張り出し量は、前記基板の厚さとほぼ同じであることを特徴とするラビング装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のラビング装置であって、
    前記ラビング処理部は、ローラと前記ローラに巻き付けられたラビング布とを備え、
    前記ローラは、前記ステージに対して平行な回転軸を中心として回転することを特徴とするラビング装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のラビング装置であって、
    前記ラビング処理部と、前記ステージの前記基板が載置される面と、の距離を所定の範囲に保つ機構を備えていることを特徴とするラビング装置。
  9. 表面に配向膜が形成された基板の少なくとも一辺部を、前記基板のラビング処理面よりも下に撓ませて、前記基板をステージ上に吸着固定する工程と、
    ラビング処理部を前記一辺部側から所定の方向に相対移動させて、前記配向膜をラビング処理する工程と、
    を含むことを特徴とするラビング方法。
  10. 請求項9に記載のラビング方法であって、
    前記吸着固定する工程では、前記一辺部と、前記一辺部とは反対側の他辺部と、を前記ラビング処理面よりも下に撓ませて、前記基板を前記ステージ上に吸着固定することを特徴とするラビング方法。
  11. 表面に配向膜が形成された基板の一辺部を、前記一辺部とは反対側の他辺部よりも下降させて、前記基板をステージ上に吸着固定する工程と、
    ラビング処理部を前記一辺部側から所定の方向に相対移動させて、前記配向膜をラビング処理する工程と、
    を含むことを特徴とするラビング方法。
  12. 請求項1から8のいずれか1項に記載のラビング装置を用いてラビング処理を行うことを特徴とするラビング方法。
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