JP2009172832A - インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録ヘッドの製造方法 Download PDF

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恒 深井
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和彦 沖藤
Hiroki Kihara
博樹 木原
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Abstract

【課題】 信頼性を損なうことなく製造歩留まりを向上させることができるインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】 本発明に係るインクジェット記録ヘッドは、インクを吐出するための記録素子が設けられた記録素子基板と、該記録素子基板に電気的に接続されたフレキシブル配線シートと、前記記録素子基板と前記フレキシブル配線シートとを支持する支持体とを、備え、前記フレキシブル配線シートを前記支持体から突出させるとともに、前記フレキシブル配線シートの突出した部位と該部位に接する前記支持体の断面とを封止剤により封止してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録ヘッドの製造方法に関するものである。
インクジェット記録ヘッドのインク吐出口からインクを吐出して髪等の記録媒体に画像等の記録を行なうインクジェット記録装置において、記録ヘッドとしては、例えば、特開平10−44412号公報に開示されたものがある。従来のインクジェット記録ヘッドの構成例を示す外観斜視図として、この公報に開示されたインクジェット記録ヘッドを図5に示す。
記録素子基板1a〜1cの片面にはインクを吐出するための記録素子を有する複数のインク吐出口が設けられ、他方の面にはインク吐出口にインクを供給するための供給口2が吐出口列の長さとほぼ等しい長さで開口して設けられている。また、記録素子基板に対して、インクを吐出するための電気信号や電力を供給するためのフレキシブル配線シート3が実装技術により接続されている。これら記録素子基板1とフレキシブル配線シート3とは、支持板4を介して支持部材5の上面に接着固定されている。また、支持部材5の側面には、複数のフレキシブル配線シート3a〜3cに対する電気信号をまとめる電気コンタクト基板6が固定され、複数のフレキシブル配線シート3a〜3cと電気的に接続されている。
特開平10−44412号公報
ところで、上述した従来の技術において、フレキシブル配線シート3の紙送り方向下流側の一辺は、支持板4に対して、ほぼ同一線上にあるか又は支持板4が若干突出するように設計されている。これは、支持板4を同一線上又は突出させることで、記録実行中に紙ジャムが発生して紙と接触する衝撃や、インクジェット記録ヘッドを過って落下した場合の衝撃による負荷が、フレキシブル配線シート3の先端に直接かかることを防止するためである。
しかしながら一方で、本構成には、フレキシブル配線シート3を支持板4に対し接着固定する工程における製法上の課題があった。この接着固定の工程では、あらかじめ支持板4に熱硬化型の接着剤を貼りあわせる面の全面に塗布し、フレキシブル配線シート3を支持板4に熱圧着で貼りあわせる。このとき、余分な接着剤がフレキシブル配線シート3の外側にはみ出し、フレキシブル配線シート3を保持する熱圧着ツールに転写し、熱圧着ツールを汚してしまうことがある。ところが、一度熱圧着ツールが接着剤で汚れてしまうと、それ以降の同工程におけるフレキシブル配線シート3に熱圧着の際に、熱圧着ツールに付着した接着剤がフレキシブル配線シート3に再転写されてしまうといった弊害が発生してしまう。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、インクジェット記録ヘッドへの衝撃に対しても信頼性を損なうことなく、また、製造時に接着剤が他に再転写されることのない生産性に優れたインクジェット記録ヘッドを提供することを目的とする。
上述の目的を解決するための本発明は、インクを吐出するための記録素子が設けられた記録素子基板と、該記録素子基板に電気的に接続されたフレキシブル配線シートと、前記記録素子基板と前記フレキシブル配線シートとを支持する支持体とを、備えるインクジェット記録ヘッドにおいて、前記フレキシブル配線シートを前記支持体から突出させるとともに、前記フレキシブル配線シートの突出した部位と該部位に接する前記支持体の断面とを封止剤により封止してなることを特徴とする。
また、他の本発明は、インクを吐出するための記録素子が設けられた記録素子基板と、該記録素子基板に電気的に接続されたフレキシブル配線シートと、前記記録素子基板と前記フレキシブル配線シートとを支持する支持体とを、備えるインクジェット記録ヘッドの製造方法において、前記フレキシブル配線シートを前記支持体から突出させて接合する工程と、前記フレキシブル配線シートの突出した部位と該部位に接する前記支持体の断面とを封止剤により封止する工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、インクジェット記録ヘッドへの衝撃に対しても信頼性を損なうことなく、また、製造時に接着剤が他に再転写されることのない生産性に優れたインクジェット記録ヘッドを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施態様)
図1から図3は、本発明に係る第1の実施形態としてのインクジェット記録ヘッドを説明するための説明図である。図1は、そのインクジェット記録ヘッドの要部拡大図である。図2は、図1のインクジェット記録ヘッドの分解斜視図である。図3は、図1のインクジェット記録ヘッドの、より詳細な部品構成を示す分解斜視図である。以下、これらの図面を参照して各構成要素について説明する。
本発明のインクジェット記録ヘッドは、インクジェット記録装置本体のキャリッジ(不図示)に、キャリッジとインクジェット記録へッドとの双方の電気的接点の接触により電気的に接続され、固定支持されて載置される。ここで、インクジェット記録へッドは、キャリッジに対して着脱可能となっている。さらに、複数のインクタンク(不図示)がブラック、シアン、イエロー、マゼンダ等の色ごとに、インクジェット記録ヘッドに着脱自在に取り付けられる構造となっている。
次に、インクジェット記録へッドを構成しているそれぞれの構成要素について、さらに詳しく順を追って説明する。
インクジェット記録ヘッドは、電気信号に応じて電気熱変換体に熱エネルギーを発生させて液体のインクに膜沸騰を形成し、これによりインクを吐出するもので、電気熱変換体とインク吐出口とは、インク流路において、大概に対向するように配置されている。
インクジェット記録へッドは、図2に示すように、記録素子ユニット20とインク供給ユニット10とから構成されている。
さらに、図3に示すように、記録素子ユニット20は、第1の記録素子基板24a、第2の記録素子基板24b、第1のプレート22、フレキシブル配線シート26、電気コンタクト基板25、第2のプレート23等で構成されている。これらの部材は、適切に選択された接着剤により接着されて一体化されている。
第1のプレート22は、例えば、厚さ2mm〜6mmのアルミナ(Al)材料で形成されている。第1のプレート22には、インク供給口として、第1の記録素子基板24aにブラックインクのインクを供給するためのものと、第2の記録素子基板24bに他の6色のカラーインクのインクを供給するためのものとが、それぞれ形成されている。また、第1のプレート22の両側端部には、インク供給ユニット10との接続用のビス止め部22aが形成されている。
第1の記録素子基板24aには、例えば、厚さ0.5mm〜1mmのSi基板に、インク流路となる長溝状貫通口のインク供給口が6列、形成されている。インク供給口を挟んだ両側には、電気熱変換素子がそれぞれ1列ずつ並べて配置されて形成されており、さらに電気熱変換素子に電力を供給するAlなどからなる電気配線が形成されている。さらに、この電気配線に電力を供給するための電極部が電気熱変換素子の両外側の基板側辺に沿って配列して形成されており、電極部上にはAuなどからなるバンプが形成されている。そして、これらが形成されたSi基板の面上には、電気熱変換素子に対応したインク流路を形成するインク流路壁と、インクを吐出するための開口であるインク吐出口と、を有する樹脂材料からなる構造体が、フォトリソ技術によって形成されている。インク吐出口は、電気熱変換素子に対向して設けられており、複数のインク吐出口の列による吐出口群を形成している。
この第1の記録素子基板24aにおいて、インク流路から供給されたインクは、各電気熱変換素子の発熱によって液体のインク中に発生した気泡の圧力によって、各電気熱変換素子に対向するインク吐出口から吐出される。第2の記録素子基板24bについても同様の構成であるが、インク供給口は1列である。
第1の記録素子基板24a及び第2の記録素子基板24bは、そのそれぞれのインク供給口が対応する第1のプレート22のインク供給口に連通するように接続され、かつ、両基板のそれぞれが、第1のプレート22に対して位置精度良く接着固定される。この接着に用いられる接着剤は、低粘度で硬化温度が低く、短時間で硬化し、硬化後比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。このような接着剤として、エポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤が用いられ、その際の接着層の厚みは50μm以下である。
第2のプレート23はフレキシブル配線シート26の支持板であり、例えば、厚さ0.5mm〜1mmの一枚の板状部材で、アルミナ(Al)で形成されている。そして、第1のプレート22に接着固定された第1の記録素子基板24aと第2の記録素子基板24bとのそれぞれの外形寸法よりも大きな2つの開口部を有する形状となっている。第2のプレート23は、第1のプレート22に接着されている。これにより、第2のプレート23にフレキシブル配線シート26を接着した際に、フレキシブル配線シート26を、第1のプレート22に接着された第1及び第2の記録素子基板24に対して平面上で接触して電気接続できるようになっている。
フレキシブル配線シート26は、第1の記録素子基板24aと第2の記録素子基板24bに対してインクを吐出するための電気信号を印加する電気信号経路を形成するものである。フレキシブル配線シート26には、第1の記録素子基板24aと第2の記録素子基板24bとのそれぞれに対応する2つの開口部が形成されている。この開口部の縁付近には、第1の記録素子基板24aと第2の記録素子基板24bとのそれぞれの電極部に接続される電極端子が形成されている。フレキシブル配線シート26の端部には、電気信号を受け取るための外部信号入力端子を有する電気コンタクト基板25と電気的接続を行うための電気端子接続部とが形成されており、電極端子と電気端子接続部は連続した配線パターンでつながっている。
フレキシブル配線シート26は、裏面で第2のプレート23の下面に接着固定され、さらに、第1のプレート22の一側面側に折り曲げられ、第1のプレート22の側面に接着固定されている。ここでの接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした厚さ10μm〜100μmの熱硬化接着剤が使用できる。
フレキシブル配線シート26の一方の端部には、電気コンタクト基板25が異方性導電フィルムなどを用いて熱圧着して電気的に接続されている。電気コンタクト基板25には、位置決め用の端子位置決め穴と、固定用の端子結合穴と、が形成されている。
つづいて、フレキシブル配線シート26と、第1のプレート22及び第2のプレート23と、第1の記録素子基板24a及び第2の記録素子基板24bと、の関係を、図1を用いて説明する。図1(a)は、第1の記録素子基板24a及び第2の記録素子基板24bと、フレキシブル配線シート26と、の電気接合部の封止構成について説明した、記録素子ユニット20の斜視図である。図1(b)は、フレキシブル配線シート26と、第1のプレート22及び第2のプレート23と、の関係を説明した、記録素子ユニット20の側面図である。図1(c)は、図1(b)の要部拡大図であり、紙送り方向下流におけるフレキシブル配線シート26と、第1のプレート22及び第2のプレート23と、の関係を説明するとともに、第3の封止剤33の封止領域を説明している。
第1の記録素子基板24a及び第2の記録素子基板24bとフレキシブル配線シート26との電気的な接続は、それぞれの電気接続部を熱超音波圧着法により電気接合させることにより行なっている。そして、第1の記録素子基板24a及び第2の記録素子基板24bとフレキシブル配線シート26との電気接続部分は、第1の封止剤31と第2の封止剤32とによって封止されている。これによって、電気接続部分がインクによる腐食や外的衝撃から保護されている。第1の封止剤31は、第1の記録素子基板24a及び第2の記録素子基板24bとフレキシブル配線シート26との電気接続部の裏側からの封止と、第1の記録素子基板24a及び第2の記録素子基板24bのそれぞれの外周部分の封止とに用いられている。また、第2の封止剤32は、電気接続部の表側からの封止に用いられている。ここで、フレキシブル配線シート26の基材の表面は酸洗浄処理がなされている。これは、電気接続部の表面を第2の封止剤32で封止する際、フレキシブル配線シート26と第2の封止剤32との間で十分な密着力を確保するためである。本実施形態では、酸洗浄処理を選択したが、同等の密着力が確保できれば、例えばコロナ処理やプラズマ処理等の他の洗浄処理を用いてもよい。
第1の封止剤31及び第2の封止剤32としては、主材及び硬化材が同一のものを用いた。このため互いの界面において未硬化部(硬化阻害)の発生が無く、高い電気信頼性を確保することができる。また、封止剤を同時に硬化することができるため、製造工程も簡略化することができる。本実施形態においては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂と硬化剤に酸無水物を含有したものを用いた。
次に、フレキシブル配線シート26を、フレキシブル配線シートを支持する支持体である第2のプレート23に接合する工程について説明する。はじめに第2のプレート23に熱硬化接着剤を転写する。この場合、特に紙送り方向に対しては、紙ジャム等によるフレキシブル配線シート26の剥がれを防止するため、浮きが発生しないよう、第2のプレートのフレキシブル配線シート接着面の全域に転写を行う。つづいて、フレキシブル配線シート26を第2のプレート23上に位置合わせをしつつ重ね、熱圧着ツールでフレキシブル配線シート26全域を圧着する。この際、従来の構成では、紙送り方向に対しては、接着剤が第2のプレート23上全域に塗られているために、接着剤がフレキシブル配線シート26と第2のプレート23との接着部からはみ出る可能性がある。そこで、本実施形態では、フレキシブル配線シート26は紙送り方向において第2のプレート23よりもその一辺の端部の部位が突出した状態で接合される構成とした。このため、圧着の際、両部材の接着部から接着剤がはみ出しても、フレキシブル配線シート26の突出した部位(突出部)がはみ出した接着剤を覆う形態となる。そのため、熱圧着ツールに付着することも無く、付着した接着剤が次のフレキシブル配線シート26に転写することもないので、本接合工程の製造歩留まりを向上させることが可能となった。
次に、フレキシブル配線シート26が第2のプレート23より突出した部位についての封止工程について説明する。
このフレキシブル配線シート26は一般的に薄く、剛性が低い。突出した部位(突出部)は、このままでは支持してれる部材が無い。そのため、プリンタに搭載され、インク吐出口が開口している面をブレード(不図示)で清掃する際のブレードとの擦れや、紙ジャムによる紙等との接触において、十分なる強度を確保するための補強が必要となる。このため、本実施形態では、フレキシブル配線シート26の突出部と第2のプレート23の端辺23a(フレキシブル配線シートと接着する面とは反対側の面の端辺23a)とを、第3の封止剤33により封止をする。これにより、フレキシブル配線シート26の突出部とこれに接する第2のプレートの端の断面23bは第3の封止剤33で覆われることになる(図1(c)参照)。このような構成により、強度を確保している。
第3の封止剤33としては、第1の封止剤31、第2の封止剤32と同様のものでもよいが、本実施形態では、ポリブタジエン変性エポキシ樹脂とアミン硬化材の材料を用いた。
以上説明したように、本実施形態によれば、フレキシブル配線シート26を支持体である第2のプレート23から紙送り方向に突出させることで、製造工程での接着剤の他への再転写を防止できる。フレキシブル配線シート26の突出部に対しては、その突出部と第2のプレート23の端辺を含めて断面を封止することで、十分なる強度を確保できる。また、製造工程中の接着剤の他への再転写による不良を低減し、製造歩留まりを向上させることができる。同時に、インクジェット記録ヘッドの外力による破壊を回避することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明に係る第2の実施形態としてのインクジェット記録ヘッドを説明するための説明図である。図4(a)は、第1の記録素子基板24a及び第2の記録素子基板24bとフレキシブル配線シート26との電気接合部の封止構成について説明した、記録素子ユニット20の斜視図である。図4(b)は、フレキシブル配線シート26と第1のプレート22及び第2のプレート23との関係を説明した、記録素子ユニット20の側面図である。図4(c)は、図4(b)の要部拡大図であり、紙送り方向下流におけるフレキシブル配線シート26と第1のプレート22及び第2のプレート23との関係、及び第3の封止剤33の封止領域を説明している。
本実施形態においては、第1のプレート22をフレキシブル配線シート26より紙送り方向に対し突出した構成とした以外は、上述の第1の実施形態と同様である。つまり、フレキシブル配線シート26を支持板である第2のプレート23に対し突出させる構成は第1の実施形態と同様であり、これらを接合する工程については、第1の実施形態同様に接着剤の再転写を防止することができる。第1の実施形態との相違は、突出部と第1のプレート22の端辺22aとを第3の封止剤33で封止することで、突出部とこれに接する断面23bとを封止している点である。
図4(c)に、フレキシブル配線シート26の突出部とこれに接する断面23bとを、第3の封止剤33により封止する構成を示す。
本実施形態における製造工程では、第1のプレートが記録素子基板に対し下になる状態で搬送され、各工程での加工が行われる。本実施形態では、封止剤による封止の際、第1のプレート22がフレキシブル配線シート26より突出しているため、フレキシブル配線シート26を上にした状態、すなわちその他の製造工程での搬送や加工と同様の向きで封止剤の塗布が可能である。そのため、第1の実施形態のように製造工程で記録素子ユニットを反転して封止剤を塗布する必要がなく、生産性の向上が図れる。
以上説明したように、本実施形態によれば、フレキシブル配線シート26を支持板である第2のプレート23から紙送り方向に突出させることで、製造工程での接着剤の他への再転写を防止できる。フレキシブル配線シート26の突出部に対しては、その突出部と第2のプレート23の断面23b(突出部と接する断面23b)とを封止することで、十分なる強度を確保できる。本実施形態では、突出部とこれに対向する第1のプレート22の端辺22aとを含んで第3の封止剤33で封止している。
この際、第1のプレート22をフレキシブル配線シート26より突出した構成としたため、製造工程中で記録素子ユニットを反転することなく、封止剤による封止が可能である。また、第1の実施形態同様、製造工程中の接着剤の他への再転写による不良を低減し、製造歩留まりを向上させることができる。同時に、封止剤による封止によりインクジェット記録ヘッドの外力による破壊を回避することができる。また、更に本実施形態では、封止剤による封止の際、記録素子ユニットを反転する必要が無いため、製造工程を簡略化することができる。
本発明に係る第1の実施形態としてのインクジェット記録ヘッドの一部を拡大したもので、図1(a)は斜視図、図1(b)は側面図、図1(c)は側面図の要部拡大図である。 図1のインクジェット記録ヘッドの分解斜視図である。 図1のインクジェット記録ヘッドの部品構成を説明した分解斜視図である。 本発明に係る第2の実施形態としてのインクジェット記録ヘッドの一部を拡大したもので、図4(a)は斜視図、図4(b)は側面図、図4(c)は側面図の要部拡大図である。 従来のインクジェット記録ヘッドの斜視図である。
符号の説明
1 記録素子基板
2 供給口
3 フレキシブル配線シート
4 支持板
5 支持部材
6 電気コンタクト基板
10 インク供給ユニット
20 記録素子ユニット
22 第1のプレート
23 第2のプレート
24 記録素子基板
25 電気コンタクト基板
26 フレキシブル配線シート
31 第1の封止剤
32 第2の封止剤
33 第3の封止剤

Claims (2)

  1. インクを吐出するための記録素子が設けられた記録素子基板と、該記録素子基板に電気的に接続されたフレキシブル配線シートと、前記記録素子基板と前記フレキシブル配線シートとを支持する支持体とを、備えるインクジェット記録ヘッドにおいて、
    前記フレキシブル配線シートを前記支持体から突出させるとともに、前記フレキシブル配線シートの突出した部位と該部位に接する前記支持体の断面とを封止剤により封止してなることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. インクを吐出するための記録素子が設けられた記録素子基板と、該記録素子基板に電気的に接続されたフレキシブル配線シートと、前記記録素子基板と前記フレキシブル配線シートとを支持する支持体とを、備えるインクジェット記録ヘッドの製造方法において、
    前記フレキシブル配線シートを前記支持体から突出させて接合する工程と、
    前記フレキシブル配線シートの突出した部位と該部位に接する前記支持体の断面とを封止剤により封止する工程と、
    を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。
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