JP2009172456A - 塗り製品及びその製造方法 - Google Patents
塗り製品及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009172456A JP2009172456A JP2008010665A JP2008010665A JP2009172456A JP 2009172456 A JP2009172456 A JP 2009172456A JP 2008010665 A JP2008010665 A JP 2008010665A JP 2008010665 A JP2008010665 A JP 2008010665A JP 2009172456 A JP2009172456 A JP 2009172456A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- coating
- main body
- coating material
- coated product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】表面3aと裏面3bとの間を貫く開孔部3cを有し、少なくとも表面3aに塗り層5が形成された本体3を用意する。本体3の開孔部3cを閉じつつ表面3a又は裏面3bのいずれか一方の面上に重ね合わせるように透過性の塗り材料を塗り、その塗り材料を乾燥させて透過層6を形成する。
【選択図】図2
Description
図1は本発明の一形態に係る製造方法によって製造された塗り皿を示している。塗り皿1の縁1aには透過部2による装飾が施されており、その透過部2に本発明が適用されている。このような塗り皿1によれば、上面側から光を当てることにより、縁1aの影Saに透過部2による明部Sbが生じてその装飾効果を楽しむことができる。
次に、本発明の第2の形態に係る製造方法を説明する。なお、本形態は、図1に示した塗り皿1の透過部2の形成手順を第1の形態から変更したものであって、透過部2及びその周辺の断面構造は図2と同様である。従って、以下では図6〜図8を参照して透過部2の形成手順を説明し、断面構造については図2を参照するものとする。
次に、本発明の第3の形態に係る製造方法を説明する。本形態は、図1に示した塗り皿1の透過部2及びその周辺の断面構造を図2の構造から図9に示した構造へと変更している。図9の断面構造は、本体3の塗り層5上に透過性を有する塗り材料として、漆を塗ることにより透過層6を形成する点で第1の形態のそれと同様であるが、その支持部6aが本体3の表面3a側に形成される点で第1の形態と相違する。このような断面構造であっても、支持部6aと閉鎖部6bとを一体化しているために、透過層6と本体3との接合面積を増加させるとともに透過部2の強度を高めて透過部2の破損や脱落を抑えることができる。
図13は本発明の第4の形態に係る塗り皿1の透過部2及びその周辺の断面構造を示している。この形態では、本体3の裏面3b側に透過層6が形成される点で図2と共通するが、その透過層6内に補強シートとしての和紙12が設けられている点、及び透過層6の閉鎖部6bが本体3の表面3aまで達することなく、本体3の裏面3b近傍の限られた範囲にのみ存在する点で図2と相違する。和紙12は透過性を有する薄さであり、透過層6の一部を構成する。つまり、本形態では、透過層6の支持部6a及び閉鎖部6bが、漆と和紙12との組み合わせによって構成される。このような構造によれば、透過部2を和紙12で補強してその強度をさらに高めることができる。従って、開孔部3cの開口面積が比較的大きい場合でも、実用に耐え得る強度を備えた透過部2を容易に形成することができる。閉鎖部6bの漆と和紙12とが融合した興趣に富む装飾効果を透過部2に付与することができる。
図17は本発明の第5の形態に係る塗り皿1の透過部2及びその周辺の断面構造を示している。この形態では、本体3の裏面3b側に透過層6が形成される点で図2と共通するが、さらに、その透過層6上に補強シート13が設けられている点で図2と相違する。補強シート13は透過性を有するフィルム状の素材である。このような構造によれば、透過部2を補強シート13で補強してその強度をさらに高めることができる。従って、開孔部3cの面積が比較的大きい場合でも、実用に耐える透過部2を容易に形成することができる。補強シート13に適宜の着色を施し、あるいは補強シート13に模様等を付すことにより、透過部2の装飾効果を様々に変化させることができる。補強シート13として含浸性を有しない素材も使用することができるので、補強シート13の選択範囲が拡がる。
2 透過部
3 本体
3a 本体の表面
3b 本体の裏面
3c 本体の開孔部
4 本体の素地
5 塗り層
6 透過層
6a 透過層の支持部
6b 透過層の閉鎖部
10 フィルムラップ(裏打ち材)
11 精製漆(塗り材料)
12 和紙(補強シート)
13 補強シート
20 照明器具
21 シェード(塗り製品)
22 透過部
Claims (21)
- 表面と裏面との間を貫く開孔部を有し、少なくとも前記表面に塗り層が形成された本体と、前記本体の前記表面又は前記裏面のいずれか一方の面上に重ね合わせて塗られた透過層とを具備し、前記透過層にて前記開孔部が閉じられていることを特徴とする塗り製品。
- 前記透過層が前記本体の前記裏面に重ね合わされていることを特徴とする請求項1に記載の塗り製品。
- 前記裏面にも前記塗り層が形成され、前記透過層は前記裏面側の前記塗り層に重ね合わされていることを特徴とする請求項2に記載の塗り製品。
- 前記透過層内又は前記透過層上には、透過性を有する補強シートがさらに設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の塗り製品。
- 前記補強シートが含浸性を有し、前記透過層の素材としての塗り材料が前記補強シートに含浸されていることを特徴とする請求項4に記載の塗り製品。
- 前記補強シートが前記透過層上に貼り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の塗り製品。
- 前記透過層が前記表面側の前記塗り層に重ね合わされるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の塗り製品。
- 前記透過層が、前記開孔部を前記表面から前記裏面まで埋めるように設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の塗り製品。
- 前記塗り層及び前記透過層のそれぞれが漆塗りによって形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の塗り製品。
- 表面と裏面との間を貫く開孔部を有し、少なくとも前記表面に塗り層が形成された本体を用意する工程と、前記本体の前記開孔部を閉じつつ前記表面又は前記裏面のいずれか一方の面上に重ね合わせるように透過性の塗り材料を塗り、該塗り材料を乾燥させて透過層を形成する工程と、とを備えたことを特徴とする塗り製品の製造方法。
- 前記透過層を形成する工程では、前記塗り材料を前記本体の前記裏面に塗ることを特徴とする請求項10に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記本体を用意する工程では前記裏面にも前記塗り層を形成し、前記透過層を形成する工程では、前記裏面側の前記塗り層に重ね合わせるようにして前記塗り材料を塗ることを特徴とする請求項11に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記透過層内又は前記透過層上に、透過性を有する補強シートをさらに設けることを特徴とする請求項11又は12に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記補強シートとして含浸性を有する補強シートを使用し、前記透過層を形成する工程では、前記透過層の素材としての塗り材料を前記補強シートに含浸させて該補強シートを前記裏面に重ね合わせることにより前記塗り材料を塗ることを特徴とする請求項13に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記透過層を形成する工程では、前記乾燥前の塗り材料上に前記補強シートを貼り付けることを特徴とする請求項13に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記透過層を形成する工程では、前記塗り材料を前記本体の前記表面に塗ることを特徴とする請求項10に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記透過層を形成する工程では、乾燥後の塗り材料に対して剥離性を有する裏打ち材上に前記塗り材料を塗り、該裏打ち材の前記塗り材料が塗られた面を前記本体の前記一方の面に重ね合わせることにより、前記塗り材料を前記本体に塗り、前記塗り材料の乾燥後に前記裏打ち材を剥がすことを特徴とする請求項10に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記透過層を形成する工程では、前記裏打ち材上に透過性及び含浸性を有する補強シートを敷き、前記補強シートに塗り材料を含浸させることにより前記塗り材料を前記裏打ち材上に塗り、前記裏打ち材の前記補強シートが置かれた面側を前記本体の前記裏面に重ね合わせることにより、前記塗り材料を前記裏面に塗り、前記塗り材料の乾燥後は前記補強シートを前記本体側に残して前記裏打ち材を剥がすことを特徴とする請求項17に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記透過層を形成する工程では、乾燥後の塗り材料に対して剥離性を有するフィルム状の裏打ち材を前記本体の前記表面又は前記裏面のいずれか他方の面上に貼り付けて前記開孔部を閉じ、この後、前記一方の面側から前記裏打ち材に達するまで前記塗り材料を塗り、該塗り材料の乾燥後に前記裏打ち材を剥がすことを特徴とする請求項10に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記透過層を形成する工程では、前記裏打ち材を前記表面に貼り付ける一方で、前記塗り材料を前記裏面側から塗り、乾燥前の塗り材料上に透過性を有する補強シートを貼り付けることを特徴とする請求項19に記載の塗り製品の製造方法。
- 前記塗り層及び前記透過層のそれぞれを漆塗りによって形成することを特徴とする請求項10〜20のいずれか一項に記載の塗り製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008010665A JP5214259B2 (ja) | 2008-01-21 | 2008-01-21 | 塗り製品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008010665A JP5214259B2 (ja) | 2008-01-21 | 2008-01-21 | 塗り製品及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009172456A true JP2009172456A (ja) | 2009-08-06 |
JP5214259B2 JP5214259B2 (ja) | 2013-06-19 |
Family
ID=41028202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008010665A Expired - Fee Related JP5214259B2 (ja) | 2008-01-21 | 2008-01-21 | 塗り製品及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5214259B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4885328B1 (ja) * | 2011-08-22 | 2012-02-29 | 克也 岡田 | 透かし彫り陶磁器の製造方法及びテンプレート |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52105083A (en) * | 1976-02-27 | 1977-09-03 | Sadaichi Kuwano | Method of putting glaze on watermark hole of ornaments |
JPS60215775A (ja) * | 1984-04-09 | 1985-10-29 | Hirabayashi Shippo:Kk | 透体七宝とその製造方法 |
JP2004322012A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Tsukasa Shimizu | 塗り箸化粧方法 |
-
2008
- 2008-01-21 JP JP2008010665A patent/JP5214259B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52105083A (en) * | 1976-02-27 | 1977-09-03 | Sadaichi Kuwano | Method of putting glaze on watermark hole of ornaments |
JPS60215775A (ja) * | 1984-04-09 | 1985-10-29 | Hirabayashi Shippo:Kk | 透体七宝とその製造方法 |
JP2004322012A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Tsukasa Shimizu | 塗り箸化粧方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4885328B1 (ja) * | 2011-08-22 | 2012-02-29 | 克也 岡田 | 透かし彫り陶磁器の製造方法及びテンプレート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5214259B2 (ja) | 2013-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6238756B1 (en) | Cloisonne articles and method of making same | |
JP5214259B2 (ja) | 塗り製品及びその製造方法 | |
KR100785887B1 (ko) | 반짝이시트 및 그 제조방법 | |
US3660196A (en) | Method of applying transfers to fiber glass articles | |
CN105599517A (zh) | 立体浮雕图案水转印纸及其使用方法 | |
CA2676346A1 (en) | Decorative sleeve for flameless candle | |
CN205523299U (zh) | 立体浮雕图案水转印纸 | |
JP2009096143A (ja) | 木質化粧板及びその製造方法 | |
US20070134421A1 (en) | Surface relief ornament coating method, template and coating device used therein, and ornamental plate made therefrom | |
KR101626585B1 (ko) | 음각 인쇄면을 갖는 인쇄필름 및 그의 제조방법 | |
KR100894023B1 (ko) | 패턴무늬 핫픽스 및 그 제조방법 | |
JP6384836B2 (ja) | 金属箔付透孔布帛 | |
FR2741011A1 (fr) | Procede de decoration d'un support possedant une geometrie de surface presentant des reliefs | |
JP6171069B1 (ja) | 加飾真珠の製造方法 | |
JP6386890B2 (ja) | 積層加飾フィルム、その製造方法及び加飾物品 | |
KR20110103770A (ko) | 타공으로 이미지를 연출한 고밀도 목재패널 | |
EP2829395A1 (en) | Multilayer stratified cladding for covering and decorating or making structures and objects or parts thereof. | |
KR200409878Y1 (ko) | 장식품 | |
TWM471363U (zh) | 具有對比效果之轉印貼紙 | |
KR200455988Y1 (ko) | 무지개빛 필름지를 이용하여 제조된 장식판 | |
JP2018030945A (ja) | 装飾キャンドルおよびその製造方法 | |
JP2007144898A (ja) | 表面に凸模様を有する製品及び該凸模様を形成する方法 | |
RU2530841C1 (ru) | Способ выполнения изобразительных работ | |
JP6421308B2 (ja) | 加飾部品 | |
KR20170001262U (ko) | 노출 콘크리트 벽면 연출용 패널 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120313 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5214259 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |