JP2009172298A - 入浴装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高齢者、被介護者または患者が自分で入浴することができる入浴装置を提供する。
【解決手段】高齢者、被介護者または患者が入浴するための入浴装置であって、高齢者または患者が椅子に着席状態で、温水を循環させながらノズルからの噴射により、足、背中または腹部、首または肩のいずれかを洗浄できるので、高齢者などは自分で入浴するができる。また、入浴で使用する温水は循環させて使用するので、水の使用量を減らすことができる。
【選択図】図1
【解決手段】高齢者、被介護者または患者が入浴するための入浴装置であって、高齢者または患者が椅子に着席状態で、温水を循環させながらノズルからの噴射により、足、背中または腹部、首または肩のいずれかを洗浄できるので、高齢者などは自分で入浴するができる。また、入浴で使用する温水は循環させて使用するので、水の使用量を減らすことができる。
【選択図】図1
Description
この発明は入浴装置、詳しくは高齢者、被介護者または患者が入浴する入浴装置および入浴方法に関する。
現在、70歳以上の高齢者は2460万人で、そのうち寝たきり老人、または介護が必要な高齢者はその13%の320万人である。そのような人を入浴させるために、例えば、特許文献1のような移動用入浴自動車を利用して入浴できるような家庭介護入浴サービスがある。すなわち、入浴装置を備えた移動用入浴自動車を、地域の福祉センターまたは特別老人養護老人ホームなどに搬入し、高齢者などを入浴させるサービスがある。また、家の前まで前記移動用入浴自動車を利用して入浴させるサービスもある。
特開平7−144771号公報
ところで、前記のような入浴サービスを利用して、高齢者などを入浴させるには体力のある大人2人が必要である。また、家庭で高齢者などを介護している場合において、特に気を使うのは入浴介助である。足が不自由な人または体力の弱っている人を支えて入浴させるには、その人が転倒などしないように気を使い、また、その人を支えるのに体力を要してしまう。その上、入浴することは、排泄することと違って、生命に支障がないと考えられがちなので、つい後回しにされてしまう。
現在では、天井走行式リフタ、床走行式リフタなどを利用して、高齢者などを浴室に移動させるものが開発されているが、それらを家庭に設置するには大きな出費になってしまう。また、介護者の仕事の60%は、被介護者の排便処理と入浴処理とに費やされている。これらの処理の労力が軽減されれば、介護者の負担も減らすことができる。
この発明は、前記問題を解決するためになされたもので、高齢者、被介護者または患者の入浴を簡単に行うことができる入浴装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、入浴用の温水を効率よく使用することができる入浴装置を提供することを目的とする。
(1)本発明では、浴室内において、高齢者、被介護者または患者を、椅子に着席させた状態で、シャワーノズルから循環水の噴射により、足、首および肩、背中および腹部のいずれかを洗浄するように構成したことを特徴とする。
(2)本発明は、前記(1)において、前記椅子には、前記高齢者、被介護者または患者の尿を貯尿する貯尿器がその座部に着脱自在に配設されたことを特徴とする。
(3)本発明は、前記(1)において、前記シャワーノズルは、高齢者、被介護者または患者の首に温水を噴射するノズル部と、肩に噴射するノズル部とが一体に設けられたものであることを特徴とする。
(4)本発明は、前記(1)において、前記シャワーノズルは、その本体の中心として環状に回動しながら温水を噴射する複数個の噴射口を備えたことを特徴とする。
請求項1および請求項5に記載の発明によれば、高齢者、被介護者または患者が入浴するための入浴装置であって、高齢者または患者が椅子に着席状態で、温水を循環させながらノズルからの噴射により、足、背中または腹部、首または肩のいずれかを洗浄できるので、高齢者などは、介護者などのなるべく手を借りずに、自分で入浴することも可能である。また、入浴で使用する温水をポンプなどにより循環させて使用するので、水の使用量を減らすことができる。さらに、足、肩および首、背中および腹部のうちいずれかを適宜選択して入浴することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記椅子には、貯尿器がその座部に着脱自在に配設されているので、尿失禁の患者などが、椅子に座った状態で入浴中に尿漏れを起こしても、その尿を貯尿器により貯尿することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記首および肩に同時に噴射するノズルが設けられているので、首から肩にかけて満遍なく同時に洗浄することができる。また、首用シャワーヘッドと肩用シャワーヘッドとの距離は、個人によって変更可能に設けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記シャワーノズルは、その本体の中心として環状に回動しながら温水を噴射する噴射口を備えているので、肩部または背部に対して、満遍なく洗浄できるとともに、マッサージ効果を高める。
以下、本願発明の実施の形態について、図面を参照しながらより具体的に説明する。
図1は本実施形態における入浴装置の全体構成を示すブロック図、図2は本実施形態における入浴装置を備えた浴室の平面図、図3は本実施形態における首用シャワーヘッドおよび肩用シャワーヘッドの構成を示す正面図、図4は本実施形態における入浴装置のシャワーノズルのシャワー状の噴射状態を示す側面図および正面図、図5は本実施形態における入浴装置のシャワーノズルのストレート状の噴射状態を示す側面図および正面図、図6(a)〜図6(c)は本実施形態におけるポンプの供給の切り替えの構成を示す正面図、図7は本実施形態における入浴装置の座部に設けられた貯尿器の構成を示す正面図である。
図1に示すように、本実施形態における入浴装置10は、足が不自由な高齢者または体力があまりない被介護者が着席できるように椅子12が配設されている。椅子12は、背もたれ部28と座部27とを有している。そして、椅子12は、図1に示すように、座部27を支える支柱部にある高さ調整ねじ33により、身長に合わせて、座部27の高さが調整可能に設けられている。
図2に示すように、本願発明における入浴装置10は、浴室11内では、通常の浴槽20を備え、その浴槽20側部の床面にキャスタ付きの椅子12を移動可能に配設している。すなわち、浴室11内の床面には、前記キャスタ付き椅子12が移動可能とするレール21が設けられている。また、そのレール21は、床面内において、椅子12が自由に滑ることを防ぎ、椅子12に座っている高齢者などが転倒しないようにするためのものである。
そして、図1に示すように、浴室11の壁部にはシャワー本体部50が設けられ、そのシャワー本体部50には高齢者などが椅子12に座った状態で身体を洗浄するシャワーヘッドが配設されている。シャワーヘッドとしては、首用および肩用シャワーヘッド13、背中用および腹部用シャワーヘッド14が設けられている。また、前記2つのシャワーヘッド13、14の下方には、温水供給用の第1ポンプ23が配設されている。その第1ポンプ23により、前記首用および肩用シャワーヘッド13、背中用および腹部用シャワーヘッド14に温水を供給することができる。
図3(a)および図3(b)に示すように、首用および肩用シャワーヘッド13は、その本体47が設けられている。その本体47の中央部には、ストレート状に温水を噴射する首用シャワーノズル48が2つ並設されている。首用シャワーノズル48からは、水をストレートに首に向かって噴射できるように噴射口部が設けられている。そして、首用シャワーノズル48は、その噴射口部が蛇腹状に構成されている。このようにして、首用シャワーノズル48の噴射口を上下方向または左右方向に変更できるようにしている。
また、左右の肩用シャワーノズル49,49は、その本体47に対して摺動自在に設けられている。この左右の肩用シャワーノズル49,49は、その幅を変更可能に設けている。このようにして、高齢者などの肩幅に合わせて、左右の肩用シャワーノズル49,49の幅を変更することができる。
また、肩用シャワーノズルは、肩に向かって水をストレートに噴射するタイプと霧状に噴射するタイプとを有することもできる。すなわち、図4(a)および図4(b)に示すように、肩用シャワーノズル本体40の下部に、複数個の小径の導通孔41を設けている。また、肩用シャワーノズル本体40の先端部に設けられたノズル部42を、その軸部44を中心に回転自在に配設している。これらのタイプは、シャワーヘッドのノズル部42を回動するだけで選択可能に構成されている。
すなわち、図4(a)および図4(b)に示すように、ノズル部42には、複数個のシャワー孔46を有するとともに、比較的大きな噴射孔45を有している。そして、複数個のシャワー孔46を、肩用シャワーノズル本体40の導通孔41と一致した位置にノズル部42を位置させることにより、複数個のシャワー孔46よりシャワー状の温水を噴射することができる。このシャワー状の温水により、比較的温水の圧力に弱い高齢者などは、マッサージ効果を高めながら洗浄することができる。
これに対して、図5(a)および図5(b)に示すように、大きな噴射孔45を、肩用シャワーノズル本体40の導通孔41と一致した位置にノズル部42を位置させることにより、打たせ湯のようなストレート状の温水を噴射することができる。このシャワー状の温水により、比較的温水の圧力に強い高齢者などは、肩こりなどのマッサージ効果を高めながら洗浄することができる。
また、シャワーノズル本体40の導通孔41またはシャワー孔46と、ノズル部42とが一致した状態で同時に回転するようにすれば、シャワーノズルは、その本体の中心として環状に回動しながら温水を噴射することができる。このようにして、肩部または背部に対して、満遍なく洗浄できるとともに、マッサージ効果を高めることができる。
図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)に示すシャワーノズルは、首用および肩用シャワーヘッド13だけでなく、背中用および腹部用シャワーヘッド14にも適用することができる。
背中用および腹部用シャワーヘッド14は、シャワーヘッド本体を備え、そのシャワーヘッド本体に対して、両端のシャワーノズル(図示せず)を摺動自在に設けている。そして、その両端に設けられたシャワーノズル(図示せず)の間隔を変更可能に構成している。そして、背中用および腹部用シャワーヘッド14の昇降は、電動モータなどを備えたアクチュエータ34などにより行う。これにより、前記背中用および前記腹部用シャワーヘッド14を、上下に昇降させることができる。
足用入浴部は、上部が開口された箱形状の足浴槽15を備えている。その足浴槽15には、所定量の温水が貯水されている。足浴槽15の底部には、足裏ツボ37を載置することができる。足裏ツボ37は、その本体が半球体を有し、その半球体の本体の表面に複数個の凸状突起38を設けている。
足浴槽15は、浴室11の床面に上部が開口された箱形状のものを設置してもよい。または、床面に通常の大人の足が入るような開口部を設けて、その開口部に足を挿入できるように足浴槽15を構成することもできる。その場合、開口部の底部は床面より下方に位置するので、入浴者は椅子12の支柱に配設された調節ねじ33により、座部27を下方に降下させて、入浴しやすいように高さ調整を行う。
図1に示すように、床下部には、入浴で使用する温水を貯水した貯水槽29が設けられている。その温水は、第1ポンプ23で前記シャワーヘッド13、14に供給し、その供給した温水を洗浄した後、再度、洗浄水として循環できるように設けられている。循環して温水を使用するように、温水は前記貯水槽29内で清浄化される。その第1ポンプ23での温水の清浄化は、活性炭などを使用して行う。活性炭は、吸着性や触媒性といった特異な性質を利用して一度使用した温水を清浄化する。また、クリーンフィルタ30などを使用して清浄化することもできる。そして、その清浄化および温水化した温水を、第1ポンプ23によりシャワーヘッド13、背中用および腹部用シャワーヘッド14に供給して、再度洗浄水として繰り返して使用する。
また、第1ポンプ23に隣接して第2ポンプ24を備えている。この第2ポンプ24は、供給管31を通して足浴槽15に温水を供給するものである。すなわち、第2ポンプ24を使用して、足浴槽15の使用水をフィードバック管32を通してフィードバックして、そのフィードバックした使用水を清浄化したりまたは温水化したりして、循環させながら供給管31を通して足浴槽15に供給する。このようにして、足浴槽15内の温水を循環させながら使用することができる。
足浴槽15の温水は、前記貯水槽29から供給することもできるし、足浴槽15に蛇口から温水を供給することもできる。足浴槽15内の温水の量は、足先のみ入浴できるように少量でもよいし、ふくらはぎまで入浴できるような量でもよい。
第1ポンプ23からは温水を、開閉弁36の回動により、肩および首に、または、背中および腹部に同時に供給できるし、一方のみまたは他方のみに供給することもできる。開閉弁36は、図6(a)〜図6(c)に示すように、ポンプからの送水管として、前記肩用の第1送水管25(図6に示す左側)と背中用の第2送水管26(図6に示す右側)とに2本並設されている。そして、その2つの送水管25、26の中途部に開閉弁36が設けられている。
開閉弁36は、前記送水管の中央部を軸として、略Vの字に羽根板を有している。図6(a)に示すように、羽根板を左回りに回動すると、首用および肩用シャワーヘッド13の送水管25に温水が供給され、背中用および腹部用シャワーヘッド14の第2送水管26への温水の供給が断たれる。
また、図6(b)に示すように、羽根板を右回りに回動すると、首用および肩用シャワーヘッド13の送水管25に温水の供給が断たれ、背中用および腹部用シャワーヘッド14の第2送水管26への温水が供給される。
さらに、図6(c)に示すように、開閉弁36を中央に位置させている場合には、2つの送水管25、26に同時に温水が供給されて、首用および肩用シャワーヘッド13および背中用および腹部用シャワーヘッド14に温水が供給される。
前記首用および肩用シャワーヘッド13および背中用および腹部用シャワーヘッド14への温水の供給、それらシャワーヘッド13、14の使用の選択などは、椅子12に座っている高齢者、または、その高齢者または被介護者を介護する介護者などが制御できるようにリモコン17を備えている。リモコン17は、有線式また無線式のもので、シャワー本体部50側に設置されている。また、リモコン17の操作などにより、第1ポンプ23および第2ポンプ24などの制御を行う制御装置39が、例えば、前記シャワーヘッド13、14を設置している壁面内に配設されている。このようにして、高齢者などを椅子12に着席させた状態で、シャワーにより洗浄することができる。
次に、座部27に設けられた貯尿器16について説明する。
現状、40歳以上の女性は二人に一人、尿漏れを起こしているといわれている。また、認知症患者は、尿意を感じなくなっていないため、尿漏れを起こしている場合がある。すなわち、40歳以上の女性および認知症の患者が、前記椅子12に座りながら入浴しているときに、尿漏れを起こしてしまうことがある。そのため、本願発明における入浴装置10では、前記尿漏れを防止するために、貯尿器16を設けることとした。
具体的には、図1および図6に示すように、椅子12の座部27であって、高齢者などが椅子12に座ったときに尿道開口部に当たる箇所に貫通孔51を設け、その貫通孔51に前記貯尿器16を取り付けている。貯尿器16は、例えば、プラスチック製の円筒状の容器である。貯尿器16は、座部27に設けた円筒状の貯尿器16受けに着脱自在に配設されている。また、貯尿器16の開口部には把手18が設けられている。
次に、本実施形態における入浴装置10の使用方法について説明する。
まず、入浴しようとする高齢者などが椅子12に着席させる。そして、高齢者などを椅子12に着席した状態で、高齢者は入浴装置10内に移動させる。そして、椅子12をシャワー装置の前部まで移動させる。
そして、椅子12に着席した状態で、リモコン17を操作してシャワー装置を駆動させる。すると、温水供給器から温水が、肩、背中、足などのシャワーノズルに供給される。そして、シャワーノズルから温水を肩、背中、足などに噴射させて、高齢者などは着席した状態で洗うことができる。
また、高齢者などは、足浴槽15に足を入れて入浴することができる。また、足浴槽15の底面に足裏ツボ37を載置している。その足裏ツボ37の本体の表面に複数個の凸状突起38が設けられている。これにより、高齢者は、前記足裏ツボ37で足裏を刺激しながら、足浴槽15に足を入れて入浴できる。前記足浴槽15には、薬草、香料などを添加して、その香りによるリラックス効果を高めることができる。
足は心臓から遠い部分にあるので、心臓から血液を足の先端まで送りにくい。そのため、本実施形態のおける入浴装置10の足浴槽15に足を入れて入浴すると、全身の血液循環を良くし、足への血行もよくなり入浴気分に浸れる。また、衣服を着用した状態でふくらはぎまで足浴槽15に入れて浸ると、体全体を温めることができる。その後、温まった状態で、床に就けば、脳も自然にリラックスし、深い眠りにつくことができる。
さらに、首用および肩用シャワーヘッド13には、首周りにストレートに温水を噴射することができ、首周りをマッサージしながら温水を噴射することができる。また、肩周りは、温水を噴射するノズルを切り替えることにより、そのノズルから温水を霧状に噴射したり、ストレートに噴射したりすることができる。前記ストレートに温水を噴射するタイプでは、耐えられない体の弱い高齢者などは、霧状に温水を噴射して体を洗浄することができる。
さらに、背中用および腹部用シャワーヘッド14は、高齢者などの背中に満遍なく温水を供給するものである。また、前記背中用および腹部用シャワーヘッド14は、リモコン17でアクチュエータを駆動して、個人の背中位置に合わせて上下に位置調整可能に構成されている。背中用シャワーヘッドの位置を昇降自在に構成することにより、高齢者などの背中を満遍なく洗浄することができる。
そして、背中を洗浄した高齢者は、椅子12に座った状態で座部27を回転させて、背中用シャワーヘッドに対して、対向するように向き合う。これにより、高齢者は、シャワーヘッドを上下に昇降させながら、腹部全体を満遍なく洗浄することができる。
床下の貯水槽29床に貯水されている温水は、ポンプで吸い上げて、肩用シャワーヘッド、背中用シャワーヘッドに供給される。その貯水槽29には、活性炭などが挿入されている。これにより、一度使用した温水は、貯水槽29内において清浄化される。そして、清浄化した温水を肩用および首用シャワーヘッド13、背中用および腹部用シャワーヘッド14に供給することができる。
また、椅子12の座部27には、貯尿器16が設けられているので、尿失禁の患者または高齢者などが尿漏れを起こす事態であっても、前記貯尿器16で貯尿して、尿漏れを防ぐことができる。また、貯尿器16は、座部27に着脱自在に構成されているので、尿が貯まった貯尿器16を座部27から取り外して、尿を排水した後、再び座部27の挿通孔51に貯尿器16を設置することができる。
以上の結果、本実施形態における入浴装置10は、一度使用した温水を清浄化して使用するので、浴槽20内に温水を貯めた場合に比べて、水の使用量を大幅に減らすことができる。本実施形態における入浴装置10は、浴槽20内に温水を貯めた場合に比べて使用量を1/10に減らすことができる。
被介護人は浴槽20内に体全体をどっぷり浸かる全身浴(浴槽入浴)は避けた方が無難である。理由は、体全体が水の圧力で押されるので、体内の血液が一斉に心臓に戻され、心臓内の血液は200〜300ミリリットル増えて心臓が拡大し、動悸を起こしてしまうからである。よって、全身入浴することは、高齢者などにとって、激しい運動になってしまう。これに対して、本願発明における入浴装置10は、全身ではなく、足、首および肩、背中および腹部のいずれかを必要に応じて洗浄するので、前記のような問題が生じにくい。
10 入浴装置、
12 椅子、
13 首用および肩用シャワーヘッド、
14 背中用および腹部用シャワーヘッド、
15 足浴槽、
16 貯尿器。
12 椅子、
13 首用および肩用シャワーヘッド、
14 背中用および腹部用シャワーヘッド、
15 足浴槽、
16 貯尿器。
Claims (5)
- 浴室内において、高齢者、被介護者または患者を、椅子に着席させた状態で、シャワーノズルから循環水の噴射により、足、首および肩、背中および腹部のいずれかを洗浄するように構成したことを特徴とする入浴装置。
- 前記椅子には、前記高齢者、被介護者または患者の尿を貯尿する貯尿器がその座部に着脱自在に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
- 前記シャワーノズルは、高齢者、被介護者または患者の首に温水を噴射するノズル部と、肩に噴射するノズル部とが一体に設けられたものであることを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
- 前記シャワーノズルは、その本体の中心として環状に回動しながら温水を噴射する複数個の噴射口を備えたことを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
- 浴室内において、高齢者、被介護者または患者を、椅子に着席させた状態で、シャワーノズルから循環水の噴射により、足、首および肩、背中および腹部のいずれかを洗浄することを特徴とする入浴方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008016593A JP2009172298A (ja) | 2008-01-28 | 2008-01-28 | 入浴装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5945059B1 (ja) * | 2015-12-18 | 2016-07-05 | 酒井 裕子 | 介護用シャワー椅子 |
-
2008
- 2008-01-28 JP JP2008016593A patent/JP2009172298A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5945059B1 (ja) * | 2015-12-18 | 2016-07-05 | 酒井 裕子 | 介護用シャワー椅子 |
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