JP2009171430A - ノイズ監視方法及びそのシステム並びにその制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力インタフェース部21から比較データを比較データ蓄積部41に蓄積する。その比較データとエンコード・エコーキャンセラ部22、音声パケット化部23及びパケット複製部24からのデータとをデータ比較部42で比較してノイズ発生箇所を特定する。パケット受信部31から比較データを比較データ蓄積部43に蓄積する。その比較データとパケット処理部32、ジッタバッファ部33、デコード部34及び出力インタフェース部35からのデータとをデータ比較部42で比較してノイズ発生箇所を特定する。
【選択図】図1
Description
したがって、この技術にも、特許文献1及び特許文献2と同様、なお、解決されるべき技術的課題がある。
電気信号の送信又はその受信時に電気信号を比較しているので、リアルタイムでノイズの発生を監視することができる。
電気信号の複製信号を複数ネットワークへ送信することにより、電気信号処理装置とネットワークのいずれでノイズが発生しているか否かを切り分けることができる。
複製信号の送信周期の変更を可能にしているので、ネットワーク及び電気信号処理装置の負荷を軽減することが可能である。
パケット化処理装置2は、入力インタフェース部21と、エンコード・エコーキャンセラ部22と、音声パケット化部23と、パケット複製部24とを含んで構成される。これらの各部は、図2乃至図5及び図11に示す処理手順を順次に処理する制御プログラムを図示しない記憶手段に記憶し、そのプログラムを図示しないコンピュータにより読み出してコンピュータで実行することにより、上記各処理手順が順次遂行されて行くようにして構成されている。なお、これらの各部を処理部又は機能部ともいう。
比較装置4は、比較データ蓄積部41と、データ比較部42と、比較データ蓄積部43と、結果通知部44とを含んで構成される。
エンコード・エコーキャンセラ部22は、入力インタフェース部21からのデータに対するエンコード機能、エコーキャンセラ機能、並びに音声パケット化部23、比較データ蓄積部41及び比較データ部42へのデータ(比較用データ)のデータ転送機能を有して構成されている。
パケット複製部24は、音声パケット化部23からのパケットを複製するか否かを判断してパケットを所定の周期で複製し又は複製せずしてパケットをネットワーク5へ送信し、複製パケットと非複製パケットとの区別のためのフラグをパケットヘッダに設定するパケット複製兼識別情報付与機能及び複製パケットの比較データ部42への転送機能を有して構成されている。
パケット処理部32は、パケット受信部31からの音声パケットに対して所定のパケット処理を行う処理機能並びに処理後の音声パケットをデータ比較部42及びジッタバッファ部33へ転送するパケット転送機能を有して構成されている。
デコード部34は、ジッタバッファ部33からの音声パケットのデジタル音声データ化処理を行う処理機能並びに該処理後のデジタル音声データをデータ比較部42及び出力インタフェース部35へ転送するデータ転送機能を有して構成されている。
出力インタフェース部35は、デコード部34からのデジタル音声データのデータ比較部42への転送機能及びTDMネットワーク或るいA/D変換器へのデジタル音声データの転送機能を有して構成されている。
データ比較部42は、エンコード・エコーキャンセラ部22からのデジタル音声データ又は音声パケット化部23若しくはパケット複製部24からの音声パケットの比較対象のデータ部分と比較データ蓄積部41の比較データとを比較する処理機能及びパケット処理部32若しくはジッタバッファ部33からの音声パケットの比較対象のデータ部分又はデコード部34若しくは出力インタフェース部35からのデジタル音声データと比較データ蓄積部43の比較データ(音声パケットのデータ部分)とを比較する処理機能を有して構成されている。
IP電話端末装置1において、図示しないTDMネットワーク或るいはA/D変換器からデジタル音声データを入力インタフェース部21が受信すると(図2のステップA1)、入力インタフェース部21において次のような処理が行われる。
入力インタフェース部21は、受信データを比較データ蓄積部41に転送するか否かの判定を行う(図2のステップA2)。この判定における判定条件と転送周期とは、保守者によって予め設定される。判定条件は、データに対して設定される所定のしきい値を超えているか否かの判定を行うために設定され、転送周期は、例えば、パケット周期である。
この処理の後、データを複製し(図2のステップA4)、データを比較データ蓄積部41及びエンコード・エコーキャンセラ部22へ転送する(図2のステップA5、ステップA6)。比較データ蓄積部41は、受け取ったデータを蓄積する。
上記判定が否定であると(図2のステップA2のno)、受信データは、エンコード・エコーキャンセラ部22へ転送される(図2のステップA6)。
エンコード・エコーキャンセラ部22は、入力されたデータについてエンコード処理とエコーキャンセル処理とを行った後(図3のステップB1)、データを比較データ蓄積部41又はデータ比較部42へ転送するか否かの判定を行う(図3のステップB2)。この判定における判定条件と転送周期とは、保守者によって予め設定される。判定条件は、データに対して設定される所定のしきい値を超えているか否かの判定を行うために設定され、転送周期は、例えば、パケット周期である。
この処理の後、データを複製し(図3のステップB4)、データを比較データ蓄積部41及び音声パケット化部23へ転送する(図3のステップB5、ステップB6)。
比較データ部42へ転送すると判定されると(図3のステップB2のno)、データを複製し(図3のステップB7)、データを比較データ部42及び音声パケット化部23へ転送する(図3のステップB8、ステップB9)。
エンコード・エコーキャンセラ部22からデータを受け取ったデータ比較部42での処理については後述する。
音声パケットを受け取ったデータ比較部42での処理については後述する。
上記周期に至っていなければ(図5のステップD1のno)、直ちに音声パケットのIPネットワーク5への送信を行う(図5のステップD3)。その送信されるパケットのパケットヘッダには上記フラグは設定されない。
IP電話端末装置1のパケット受信部31がIPネットワーク5から音声パケットを受信すると(図6のステップE1)、パケット受信部31は、次の処理を行う。なお、パケット受信部31は、複数の複製パケットを受信する。
受信したパケットを複製パケットの処理対象としてサポートされているか否かの判定を行う(図6のステップE2)。受信されるパケットが複製パケットの処理対象としてサポートされるべきか否かは、保守者によって決められる。
受信パケットが未サポートであるならば(図6のステップE2のno)、受信パケットをパケット処理部32へ転送する(図6のステップE5)。
パケット処理部32、ジッタバッファ部33、デコード部34及び出力インタフェース部35での各処理(図7のステップF1、図8のステップG1、図9のステップH1、図10のステップI1)が完了した後、データを複製し(図7のステップF2、図8のステップG2、図9のステップH2、図10のステップI2)、データ比較部42への転送(図7のステップF3、図8のステップG3、図9のステップH3、図10のステップI3)と次の処理部、すなわち、パケット処理部32にあってはジッタバッファ部33、ジッタバッファ部33にあってはデコード部34、デコード部34にあっては出力インタフェース部35、そして出力インタフェース部35にあっては送信相手先(装置外)へのデータの転送又は送信を行う(図7のステップF4、図8のステップG4、図9のステップH4、図10のステップI4)。
データ比較部42へのデータの転送に際しては、当該データが比較上でずれが生じないようにするためのタイムスタンプを合わせて転送する。
そして、データ比較部42は、所定の比較処理を検索された比較データ及び複製データの対応するビットについて行う(図11のJ3)。所定の比較処理は、検索結果を通知するか、比較周期、比較外パターン、誤り率のしきい値を超えているか、比較する対象が設定条件のタイムスタンプに一致しているか、などの条件について行う。また、有音データと無音データによって比較精度を変更する。
比較条件が合致しなかったとき(図11のJ4のno)、ノイズの発生を示す比較結果、例えば、どこから転送されたデータか(ノイズ発生箇所情報)、ノイズの発生を検出せしめた要因情報である検出されたパターン、不一致率、不一致バイト数等を音声データと共にデータ比較部42から結果通知部44へ転送する(図11のJ6)。結果通知部44は、その比較結果をネットワーク5を経て保守端末装置6へ通知して(図11のJ7)処理を終了する(図11のJ8)。
そして、送信側と同様にして、データ比較部42において、受信側の各処理部からの複製データの受信(図11のJ1)、比較対象データの検索(図11のJ2)、所定の比較処理(図11のJ3)、比較条件の非合致のとき(図11のJ4のno)その比較結果の結果通知部44への転送(図11のJ6)の各各の処理を行う。
また、パケット受信部31で受信される複数の複製パケットを互いにデータ比較部42で比較することにより、IP電話端末装置1でネットワーク5から入力される前に既に発生しているノイズを検出することも可能である。
パケットの送信又はその受信時にデータを比較しているので、リアルタイムでノイズの発生を監視することができる。
送信パケットを複数送信することにより、IP電話端末装置とIPネットワークのいずれでノイズが発生しているか否かを切り分けることができる。
複製パケットの送信周期の変更を可能にしているので、IPネットワーク及びIP電話端末装置の負荷を軽減することが可能である。
この実施形態の構成が、実施形態1のそれと大きく異なる点は、パケット複製部なしにIP電話端末装置を構成した点である。
すなわち、この実施形態のIP電話端末装置1Aは、図12に示すように、実施形態1のパケット複製部24がなく、音声パケット化部23Aを実施形態1と異なって構成される。音声パケット化部23Aでの処理は、図13に示すようになる。
このIP電話端末装置1Aは、対向するIP電話端末装置やネットワーク5が複製パケットに対応していない場合を考慮して構成されるものである。
この構成以外のこの実施形態の構成は、実施形態1と同じであるので、同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その逐一の説明は省略する。
IP電話端末装置1Aの動作は、音声パケット化部23Aの動作を除き、実施形態1のIP電話端末装置1と同じであるので、音声パケット化部23Aについてのみ、その動作を説明する。
音声パケット化部23Aにおいて、エンコード・エコーキャンセラ部22からデジタル音声データを受信すると、そのデータについて音声パケット化処理を行い(図13のステップK1)、音声パケットの複製を行う(図13のステップK2)。複製パケットは、データ比較部42へ転送されると共に(図13のステップK3)、IPネットワーク5へ送信される(図13のステップK4)。
複製パケットを受け取るデータ比較部42での比較動作も、実施形態1と同様であり、IPネットワーク5での音声パケットの受信後の動作も、実施形態1と同様である。
例えば、上述した各実施形態は、IP電話端末装置についての実施形態であるが、この発明は、その他のVoIPシステム、例えば、メディアゲートウェイでも実施し得る。
また、いずれの場合であっても、そのVoIPシステムの内部構成、すなわち、機能部は、上述した実施形態の機能部と異なっても、この発明は実施し得る。
また、実施形態では、入力インタフェース部でノイズが発生した場合について、そのノイズの発生箇所の特定について説明していないが、予め、比較データを入力インタフェース部を介して比較データ蓄積部に蓄積し、入力インタフェース部からデータをデータ比較部へ転送する構成を採用することにより、上記特定を行うことは可能である。このことは、パケット受信部についても当て嵌まる。また、パケット複製部については、複製パケットをデータ比較部へ転送するようにして上述した比較処理を行うことでノイズの発生を検出することができる。
21 入力インタフェース部(機能部、複製手段、出力手段)
22 エンコード・エコーキャンセラ部(機能部、複製手段、出力手段)
23 音声パケット化部(機能部、出力手段)
24 パケット複製部(機能部、出力手段)
31 パケット受信部(機能部、出力手段)
32 パケット処理部(機能部、出力手段)
33 ジッタバッファ部(機能部、出力手段)
34 デコード部(機能部、出力手段)
35 出力インタフェース部(機能部、出力手段)
41 比較データ蓄積部(蓄積手段)
42 データ比較部(比較手段)
43 比較データ蓄積部(蓄積手段)
Claims (12)
- 受信した電気信号に対して異なる処理を順次に行う複数の機能部のうちの少なくとも1つの機能部で発生するノイズをリアルタイムで監視するノイズ監視方法であって、
任意の機能部より前段の機能部で前記電気信号を複製し、
複製した比較用信号を蓄積手段に蓄積し、
任意の前記機能部から出力される前記電気信号を複製して複製信号を出力し、
蓄積されている前記比較用信号と出力される前記複製信号とを比較することを特徴とするノイズ監視方法。 - 受信したデジタル情報に対して異なる処理を順次に行う複数の機能部のうちの少なくとも1つの機能部で発生するノイズをリアルタイムで監視するノイズ監視方法であって、
任意の機能部より前段の機能部で前記デジタル情報を複製し、
複製した前記比較用情報を蓄積手段に蓄積し、
任意の前記機能部から出力される前記デジタル情報を複製して複製情報を出力
し、
蓄積されている前記比較用情報と出力される前記複製情報とを比較すること
を特徴とするノイズ監視方法。 - 任意の機能部より前段の機能部での前記電気信号又は前記デジタル情報の複製は、入力段の前記機能部で前記電気信号又は前記デジタル情報を蓄積するか否かを判定し、該判定結果に基づいて行うことを特徴とする請求項1又は2記載のノイズ監視方法。
- 前記比較は、蓄積されている前記比較用信号の信号成分又は前記比較用情報のビットと任意の前記機能部から出力される対応信号成分又は対応ビットとの比較であることを特徴とする請求項1又は2記載のノイズ監視方法。
- 前記機能部の各々は、VoIPシステムの送信部又は/及び受信部に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のノイズ監視方法。
- 受信した電気信号に対して異なる処理を順次に行う複数の機能部のうちの少なくとも1つの機能部で発生するノイズをリアルタイムで監視するノイズ監視システムであって、
任意の機能部より前段の機能部で前記電気信号を複製する複製手段と、
該複製手段で複製した比較用信号を蓄積する蓄積手段と、
任意の前記機能部から前記電気信号を複製して複製信号を出力する出力手段と、
前記蓄積手段に蓄積されている前記比較用信号と前記出力手段から出力される前記複製信号とを比較する比較手段とを備えることを特徴とするノイズ監視システム。 - 受信したデジタル情報に対して異なる処理を順次に行う複数の機能部のうちの少なくとも1つの機能部で発生するノイズをリアルタイムで監視するノイズ監視システムであって、
任意の機能部より前段の機能部で前記デジタル情報を複製する複製手段と、
該複製手段で複製した前記比較用情報を蓄積する蓄積手段と、
任意の前記機能部から前記デジタル情報を複製して複製情報を出力する出力手段と、
前記蓄積手段に蓄積されている前記比較用情報と前記出力手段から出力される前記複製情報とを比較する比較手段とを備えることを特徴とするノイズ監視システム。 - 前記複製手段は、入力段の前記機能部に設けられ前記電気信号又は前記デジタル情報を蓄積するか否かを判定する判定手段を有し、前記複製は前記判定手段の判定結果に基づいて行うことを特徴とする請求項6又は7記載のノイズ監視システム。
- 前記比較手段は、前記蓄積手段に蓄積されている前記比較用信号の信号成分又は前記比較用情報のビットと前記出力手段から出力される対応信号成分又は対応ビットとを比較することを特徴とする請求項6又は7記載のノイズ監視システム。
- 前記機能部の各々は、VoIPシステムの送信部又は/及び受信部に設けられていることを特徴とする請求項6、7、8又は9記載のノイズ監視システム。
- コンピュータに請求項1乃至請求項5記載のノイズ監視方法を実行させるためのコンピュータで読み取り可能な制御プログラム。
- コンピュータに請求項6乃至請求項10記載のノイズ監視システムを制御させるためのコンピュータで読み取り可能な制御プログラム。
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JP2008009467A JP5182688B2 (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | ノイズ監視方法及びそのシステム並びにその制御プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013131978A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Oki Electric Ind Co Ltd | 伝送システム、送信装置、受信装置、送信プログラム及び受信プログラム |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6292569A (ja) * | 1985-10-18 | 1987-04-28 | Hitachi Ltd | フアクシミリ装置 |
JP2005348163A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Ip網における音声モニタ方法及び装置 |
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- 2008-01-18 JP JP2008009467A patent/JP5182688B2/ja active Active
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JP2013131978A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Oki Electric Ind Co Ltd | 伝送システム、送信装置、受信装置、送信プログラム及び受信プログラム |
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